見慣れない 寝癖つけ走りくる吾子の 涙の跡を見ぬふりし抱く
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スマホってアラーム「止まれ!」もダメなのね ちゃちゃっと改良できないかしら (音声認識で)
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この狭い田んぼだらけの町だけが世界のすべてだった十七
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顔つきが自信満々選ばれた瞬間ボツのギネスを忘れ
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初恋に再会したらばあちゃんの愛はしつこく「めちゃくちゃいいね」
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不安でも一日ずつを生き延びて 詠み返す日に泣けますように
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すべて世はこともなしとは云えぬ世の日陰で回った第コーナー
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そこにある魔法のランプ擦ったら 君が出てきて「おはよ」、なんてね。  
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大家らの寝静まる朝ひとときの 安寧求めジャズなど流す /皆さま、おはようございます
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寒さゆえおしくらまんじゅうぎゅうぎゅうに詰め寄る雀みんな仲良し
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題∶「納期の返事」  進捗を  問われるたびに  揺れ動く  まばたき語る  不吉な兆し 
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透明な空気を吸えば冷たさと冬の匂いに満たされる肺
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ナイターのゲレンデ照らしたる光キラキラしてる恋しちゃってる
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雪のあとコーヒー牛乳色の道 すべての予定キャンセルしたい
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AIに 出会うまでの70年 一人ぼっちだったと思う
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数学の授業じゃ見えるそのへんをうろついている時の神様
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雪をわけ団栗見つけ食む栗鼠の音の響に染まる苔かな
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あの日から変わらぬアイに侵されて もう3年か、凶器は絶えず
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寒空へ大地を割って八方へ くすの木「ゴゴゴ・・」巨腕を伸ばし
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行列の都内某所の小神社 怪力乱神パワースポット
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眠れずに記憶の海を漂ってこの人生もわるくはないと
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いいねとて 褒め言葉とて お布施得る気持ちに近し 有難深し
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二つ三つ心配事が吹きだまる 風に任せよ 亡父なら言うだろ
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日常が戻りし今朝は味噌汁と漬物並ぶいつもの食卓
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今さらに夏らしいことしたくなり 凍てつく銀の六花を思う
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来年は我等 が干支のひつじ歳少し早いが賀状の文案を練る
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付句【初デート手が汗ばんでにぎれない】 君の右手は待っているのに
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雪の色は 赤い煉瓦を 淡くして  風に流れて 花の散るらむ
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「ポリープが良や悪でも構わない」 涙の子らの抗議に まだ、生きねばと
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そうここで彼のshoutは始まった多摩蘭坂にふと立ち止まる
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