喪のはがき、賀状もやまい報じおり静かにのぞむ 十三階段
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早朝の ラジオ体操 道のりは 音楽聴いて 短歌生まれる
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冬の暮 淀川渡る 散歩道 朱色に染まる 空に見惚れて
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インクルーシブレストラン「どうしたん」言うくらいもう完食と笑み
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虹立てば狐が纏ふ白衣 嫁ぐ日の雨しめやかなるあと
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廻らない回転ドアに力負け しばし個室で先に笑った
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内情を無駄に掴みし雑兵に武将は怯ゑ知は血を招き
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けんけんと 声を響かせ 春告げる  梅の花より 鮮やかな君  
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祖母孝行 卒寿の年に ランドセル  われの息子は 貴女あなた曾孫ひまご
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降り立った ここは陸奥みちのく 盛岡さ 仕事は明日に 雪と乾杯
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もう二度と暖簾をくぐらぬ銭湯のコーラを一本飲みたくなった
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星空にオリオンを見た古の人と歌など詠み交わしたい
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お土産(自分用)の551の豚まんを 二つも食べた罪悪感が
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夢はまだまるめたままで胸の中かなうはずなどないから…夢
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宗教的な虐待配慮せずに無期はなんで生い立ち影響否定
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風強し あったかスープを 飲みましょう きのこのクリームスープパスタで
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カレーの日 夜に食べよと 店寄るも 寒い身体は シチューを欲し
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北国の開閉ボタンが付いている車輌が欲しやこの寒波なら
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ふがいない自分まるっと愛せたら最強になるそんな気がする
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棺桶に花敷き詰めて春のよな人だったから私の祖母は
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珍しく雪予報出た眠れぬ夜 何度も確かむ五センチ窓明け
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定刻に新聞とるに明るさが増す気はするがまだまだ寒い
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足は根だソールを毎日洗うんだ大地のソウルを吸収するぜ
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わたしからはなれていった心臓が健やかに鳴り続けますように
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父は言う 大変だったと あの地震 知らなくても 思いは馳せる
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好きな子がくれた塗り絵をに寄こす「きらわれたくないからもらつた」
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蛍光灯消す事出来ずに寝る幼時心をえぐる地震の爪痕
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新聞の立正大の広告の風に吹かれて麗し乙女/イラストが可愛い
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習い事ともに学びし青年の病いに伏せつつ心痛しんつうきわむ
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共テ前 前泊の子らのグループの 楽しげな声に 心で「頑張れ!」
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