窓叩く 雨も上がりて 穏やかな 鳥の声聞き 掃除片付け
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捨てられぬ 勿体なくて 捨てられぬ 肝腎なもの 何故か消えてる
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ほんのりと淡いひかりの風に乗り花びらうすい朝日が昇る
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いささかに 「サザエさん」とは 違う世で 令和になりて 甚だしかり
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通勤の列車に揺られウトウトと船漕ぐ人の夢に幸あれ 
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消えた短歌思い出してはメモに書きまさに推敲二つ三つ四つ
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嫌われる 都市型クマも 命懸け 裁判官は 猟銃を持ち ※複雑な……
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啓蟄も 虫も見かけぬ この土地に 蔓延っている ショウジョウバエ ※温暖化と「土」や「緑地」の減少か?
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大好きな君の先生別園へ別れと出会い四度目の春
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明日といふ 日がなきことは 夢ならで 逝きて帰らぬ 君を悲しむ /挽歌
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友たちと 桜のもとに 集いしも なお淋しくて 夏、待ち侘びる
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一歩目で 水のたまり場 踏み抜いて みなもゆらめき 春のなきごえ
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春疾風はるはやて 工場こうば通りの 桜散る 道に敷きゆく 薄紅の地図
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目覚めたら雨が降ってるああ花も終わりだなあとコーヒー入れる
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バンザイで新入生を迎え入れ白き花咲く梨の木々らは
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雨雲の浮かべる影をぼんやりと眺める日々の時は穏やか
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咲き初めしもっこうばらに風ひかる 髪梳くやうに水を遣るひと
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黙々と釣り糸垂れる夫の傍で はしゃぐ吾子たち 過ぎし日の光景 /回顧
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クレームを言わない親が割を食う春の嵐が吹くクラス替え
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新しき出会い求めて 目の前の扉開け 君は今飛び立たん /入学式の孫へ
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今日だけのまじないだから書いとこか虫除け札は逆さまにして/卯月八日に
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日に透けてやさしくそよぐ木々の葉は燦々として風に煌めく
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制服着て大人の気分背伸びして校門潜り吹く風光る
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「返して」と言わずに見上げる青空は 飛ばされた分近くなるかな
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空き地には 虫も見かけぬ ご時世に 雀は知ってる その居場所
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チャイムなど鳴らぬ社会へ放たれるインク切れても春が降る、降る
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リスタート、リセットにある「リ」の文字はどこかで過去を引きずる証
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きみが遺せし 山野草の鉢 其方此方そちこちに可憐な花咲かせ 想いを繋ぐ
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ただ年齢としが増えるのでなくそれなりに衰え進む出来ぬこと増え
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順繰りに 咲く時期を待つ花々の 自然のサイクル 愛でるたのしさ
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