犬さまよ もともとそこは オレの位置 かせがぬくせに 調子のるなよ
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目標は ライブの日まで ベッドから おっこちないこと こないだやった(4回程💦)
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コロナから人の価値など下がりおり心ささくれ癒やしの無い日々
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コロナ禍に必死で逃げたDVのシェルターの中はみんな訳あり
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冬の風邪 長引くきみの 横顔に 憂いのあとの またひとつふえ
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払暁の東のそらに針の月 ほどなく消ゆる年の暮れかな
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六時半明るくなれば見えてくる昨日から今日外のありさま
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万葉の 人に詠まれた 同じ月 やがて令和も 昔と眺む
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夕焼けに染まる故郷の空見上げふと口ずさむ「バラ色の日々」
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去る人の残り香宿る年の瀬に白きサツキの帰り花咲く
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甥からのフランス土産チョコレイト絵柄エッフェル包みし甘さ
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車窓から 見あげた星々 さんざめく  僕らを繋いで鷲になろうか
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はからずも 歌人の選に漏れおちて 我が身に言問う 『死にゆく言葉』
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小説を 書いてみたいと思うけど 書き方調べる 私は不向き
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満ち満ちた陽ざしの中の紅葉をきらめかせては過ぎて行く風
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またひとつ君を知るごとに深くなる呼吸を人は愛と呼ぶらし
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風散れる イチョウ並木の 向こう岸 彼女は消えた 冬を残して 
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ゆっくりと汀踏み往く神の足 足うら響く黄昏の音
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十日間風呂にはいれず父帰るせめて洗車をしてから迎ふ
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寒空の下でゴメンね洗濯機ザブンザブンと稼動中です
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ひとりだけ住む人の手で丁寧にただ撫でられているカーペット
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お会いする 機会は今年 最後かな 今年最初の 良いお年をと
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仮置きの 老眼鏡の 行く方の 一時間後に 見失う件
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手持ち花火持って走って少しでも光と夏を 伸ばそうとした
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いているギターの曲に遠い日の絃の感触かえる指先
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寒いから 今日はやめよう 寒いから あとからにしよ 寒さに勝てず
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さるすべり夏の名残りの赤々と街路に咲けり血の色をして
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秋深み干天続きに冷雨降る三浦の野菜も喜び居らん
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年賀状出さんとして名簿見る数多あまたの削除に驚き居りぬ
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人の世に ひそみて住まふ 仮の世と われは鬼の子 山に帰らむ
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