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浜辺にて 君の名を書く 僕の指 打ち寄せる波 君が消えゆく
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立ち匂う独り身なのを羨まれ心馴染まぬ会合の席
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底知れぬ優しさだけが恒久の光の如く明滅してる
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姿なき今宵は月が底なしの心の闇を照らしつるかな
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冬至まへの夜の明けきらぬ厨から汁のかをりと菜をきざむ音
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年の瀬に
毎歳
(
まいさい
)
思ふ 老親と 過ごす正月 あと幾度なり
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この先も 君が飛び立っていいように 明日花の苗を買いに行く
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通学路 友と歩いた 過ぎし日々 かつての道は 住宅街
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太陽は僕の詠久エネルギー夜雨には負けない歌って漕いで
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大群の羽音を追いて空観れば北風彼方故山の威風
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ほうれい線ひっぱり鏡にかつての私呟きたくなりアイラブユー
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安売りの値段につられ毛糸買うも 編み辛過ぎて
捗
(
はか
)
がいかない
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目覚めても 君のおはよう 来ぬかぎり 私の一日 始まらないよ
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こんなにも 帰りたくなき 家なのに 三十五年ローン 背中に重し
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きな粉餅きび砂糖ならいくつでも心の機微に触れる甘さで
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ひたむきな 少年のころの 私に まだまだ答えを 出せていないよ
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「親友」の言葉を舌でころがしてとけないことを確かめている
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鎧だね地位やお金や筋肉は裏切らないから筋トレしよう
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去って行くバイクを聞いて朝刊の
入
(
はい
)
った音と知る夜明け前
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沈黙に溢れるばかりの愛ありて 口の端ついた 言の葉の罪
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夜明け前 いっとう明るく輝くは あれがきっと ベツレヘムの星
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風穴を開けねば変わらぬ未来ならバンバン開けてやろうじゃないか
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すりきれたままの命とすりきれた弁当袋で季節をこえる
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堕天使
(
ルシファー
)
の元の名前は金星で 天上界の専務級とぞ(悪魔①)
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メリクリは 今日かそれとも明日なのか LINEの画面は雪が降ってる
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泣き顔であっても箸を手に持ちて口に運ぶは生者の定め
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遠出するつもりで リュックに入れていた サラダ記念日回収 チラ見
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文学の素養乏しき我らにて カラオケなき
短歌
(
うた
)
アカペラのごと
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何ひとつ決断できぬ殿ならばやむを得まいと
鍔
(
つば
)
に手をかけ
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夜中ふと 目覚めてだれもいないなと 思えば ふたりでおそとみていた🐱🐱
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