雨やみて 窓に張りたる 花びらに とき儚きを 想ひ知るかな
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すこしだけ前を向いて歩いているリボン結びを教わってから
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雨の打つ小箱ひらいて子猫抱き寝息に胸の温む遠い夜 「チャー君」
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ただひとり抱き締めたくて君のこと たぶん恋ってこんな感じだ
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新生活 心と身体からだが 揺れる時  どうかいたわり 過ぎて下さい  
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手の届く間合い頃合い腑に落ちてまったり詠めば蘆雪の絵筆
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夢の中 ぐらい良い夢 見たいもの ピンチ連発 寝ていられない
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二人してベランダで見る赤い星東の空はもうすぐ夜明け
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道端に アスファルトの 隙間にも ふまれてたんぽぽ ひらいてたんぽぽ
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カーテンの隙間に光るきみの笑み 決してこの子を戦に送らじ
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過信せず 予断許さず 生きるすべ 守り破りて いとし人間
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帰り道 青いインクの 言の葉が やさしく沁みる やさしい雨と
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もしかしてこれが最後の桜かもそう思いつつ観ればなお佳し
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いささかに 「サザエさん」とは 違う世で 令和になりて 甚だしかり
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おかえりと むかえてくれた 猫はただ ご飯を待って 私より飯
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暗き世は 愛しき世なり あと少し 「力」蓄え 日の出を待とう
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どん兵衛をすすって深夜ラジオ聞く 見えぬ仲間も期末試験か
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石段を先ゆく君の背に春の終わりを告ぐる蒼き雷鳴
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ひっそりと アイコンと名の アップデート 作風変わるか 初心者ン年目
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野辺の花 黄色一色 ほころびて   揺らぐ春の陽 陽炎立ちて
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笑いあい情けがかよう芝居小屋また来るひとも去りゆくひとも
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さきもの 弱いものたち 先頭に 築かれていく 令和の時代
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心にもない雨がふる花がちる憂き身はともにながれて海に
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キツかった ウエスト少しユルくなり 「痩せた?」「いや違う」『ゴムがのびたの』
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猿沢の 池の畦(ほとり)の 暗がりに はつかに動く 鹿の角見し /春宵の奈良鹿
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経済が 能力有無を 決める今 追いやりましょう 貴方は貴方
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もちゃもちゃと歩く仔犬のまんまるいおしりを眺む転ばずにゆけ
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そこだけが許されたようにはしゃぐ子と一人でいるかのような母親
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うわのそら春はハートのたがゆるみ満月さえもうわすべりする
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春ゆけば蕊のやうやう紅らみて幼な子愛でるときの過ぎゆく
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