生まれてさ良かったですかと我が胸に問うて黙してまた春が来る
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天道虫飼うと云うからアブラムシさがす菜の花畑の朝に
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五年前はコロナ禍だつた長男と親が知らない卒園のかぜ
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弱虫めお前のことは無視したり責めたりなどもしてはやらない
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たくましき 大樹に注ぐ 月あかり 零るる泪 乾かし給ふ
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芽吹く風 淡紅揺れて 山桜 いまほどけゆく 一本の春
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春うらら 春休みとも 重なりて 平和な日本 みな桜色
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青春てふ季節巡りて立つきみの頬に冷たき風のそよ吹く
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お仕事は僕にボールを上げてくる働き者は嗅覚が効き
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蕾たつ夜半の薄紅つまむ指 触れちゃいけないものと知りつつ
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電波時計 二人の波長に 狂わされ 誰も知らない 履歴が残る
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阿仏尼の 如く嘆きて 居ますらむ 彼岸の墓参 行かぬ不孝を /『十六夜日記』
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菜の花のこうに酔ひつつ螺旋なす蝶や現と夢のあはひに
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もう炬燵はずしたのかといや炬燵かけちゃいないよ転びそうだし
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血圧を下げる薬をのむやうにガソリン価格を下げる税金
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ため池の堤防で詠む春の歌「鳥はさえずりたんぽぽ笑う」
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グラスの中でずっと眠っていた星をいともたやすくきみが光らす
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さくら花儚き色の風が舞う幾年いくとせ過ぎて覚悟のせつな
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潮風とかけっこをした散歩道 桜散りゆく 3月下旬
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大根を煮たけど少し硬かった明日の昼と夜も食うのに
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あのひとは 今頃何を する人ぞ ホーム画面に 赤丸探す
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したいことあふれぬようにしまう箱さがしておりぬ…はなはさかりに
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春休み サイゼに響く子らの声 耳に美味しきボンゴレ踊る
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手をはらいひとりで歩く甥孫や 動画に映る父の面影
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恋人が残していったセーターの残り香悲し箪笥にしまう
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サイダーを 試合の後に 受け取って 悔し涙も ともに飲み干す
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真珠湾の先制攻撃例に出す批判封じの魔王に媚びる / 高市氏のスピーチ Japan is back.???
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たおやかな 言の葉という インスリン 吾の血糖値 下げてくれたり
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席替えで窓の近くはなれないの 空ばかり見ちゃダメなんだって
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白居易はくきょい 「のこったのこった」 後世に 何を遺した 日本の古典 ※ 駄句 「はっけよい」≒「はくきょい」 御免なさい
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