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曇天と 墨汁なぞる アスファルト 雪衣着て 緑待ちわぶ
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外された眼鏡の奥に棲む嘘を飲み干す人が私でよかった
15
高さこそ突きつけらるる峰の花 霞の中にてとくと見据えん
15
あと少し、もう少しなら叶うかな オセロの一手 待つよこの恋/フィクションです
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バス停のベンチに座り来ては行く電車の音を聴きて わびしや
15
けふの夢 帰らぬひとにて満席のバスに遅れて挨拶などし
15
ちさき手を 伸ばして池に パンの屑 群がる鯉に 孫あとずさり
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逃げ道はすでに破滅で埋まったし血まみれの手で解答埋める
15
えッ逃げた?逃げたみたいだ逃げたのか逃がしてやれよ逃げたいんだろ
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宴の儀 歌の剣舞は華やかに 刹那ひと突き片目をペンで
15
神の矢を背負ふ戦は
夢弓
(
むきゅう
)
の陣 馬群の間隙 狙い見定め
15
凍てついたマンホール
避
(
よ
)
け駆けて行く子の頬赤い二月のはじまり
15
恋情は青年ならば純情と 中高年なら劣情と言わる
15
白き鬼 心に飼いたる 哀しみに 豆つぶて打つ
明日
(
あす
)
は立春
15
駅が好き 電車が好きで 毎日の 通所は吾の パワースポット
15
あんたらはどれだけ楽をしてるかと惰眠貪る猫に言えども/家猫
15
厳冬の宵 暖求め 我が膝に丸まりぬ猫 命の
温
(
ぬく
)
み
30
身に覚えないビチャビチャの廊下床風呂上がり猫ブルブルの跡/知らぬ間に落ちたらしい⋯
21
キラキラと輝いていたつらら
等
(
ら
)
が白濁しては身を減らす午後/暖かいポタポタ
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御仏の御導きこそ無かれども孤独に耐える心を下賜され
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あまっけて終業式の帰り道降られた雪に似た午後の雪/水っぽい
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平日の車窓を通した河川敷 投球練習芝は冬色
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あれこれと 地域クーポン 使ったら 得したはずが 気づいた浪費
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あちこちにチラシ看板恵方巻き 節分前にお腹いっぱい
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諦めと度胸が身につく
四十前
(
しじゅうまえ
)
ビビり散らかす明日も見えるが
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早朝の 家族忙し 洗面所 お湯になるまで すこし一息
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生きていていいのかしらと萎縮する心なき娑婆冷たき世界
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伝書バト荷も重くなる寒き
文
(
ふみ
)
ふるさと目指し低空飛行
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末娘のくれし毛糸の靴下を大事に履きこしがつひに穴あく
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股越しに降る雪ならば昇るはず「ぐぐぐ重力」僕らを縛り
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