二十歳過ぎ 「ごっこ遊び」が 花盛り 日本の親は 何植え付けた!
16
生き様に炙り出されて文字は浮く僕は炎で詠んでは読んで
16
禿げネタの川柳がまた入選して夫に感謝今日はごちそう
16
はな咲くも 風雨が散らし 形無かたなしに  憂世うきよを写す 春嵐しゅんらんの候
16
ほろ酔いの花渦まいて桜みち春の嵐に蒲公英の咲く
16
高々とメトロノームの如く手を振りつつ君は路地に消えゆく /想い出は飢餓の如くに
16
新人の頃の自分に伝えたい 場数踏んでも緊張はする
16
頭「ず」と心「しん」が乱れ今にも落ちそうで曇天へ言う一緒に泣こふ  
16
この頃は ついぞ見かけぬ カマドウマ 何処に消えたか でもホッとする
16
あんなにも有名なのに絵も知らず初めて会った今日ハナミズキ
16
雨上がる青は果てなく高く在る明日の朝には新しい名を
16
畑中の 桶なるものに 石を投げ 反撃された それは肥溜め
16
山吹の枝垂れる様の美しさ丸く刈り込むいもいまいまし
16
うれしい「春」 枯れ盆栽も一斉芽吹く若葉ながらに花添える
16
核見えず 通せんぼする海と陸、意地悪捨てて和ぎ給えよ
16
さすがもう平気なんだとまだ有った冬の名残りを仕舞う暑さかな
16
手に触れてカチャッと嵌るカラクリで筆を持つ手は歌を綴って
16
流れてく川に放すは軽き舟 四季の花びら乗せる折り紙
16
名を知れば近しくなった気になって 風とざわめくコナラの葉っぱ
16
「よし、いい!」と思える短歌うたをいざ打たんアプリ起動中宇宙そらの彼方に
16
はじめての 発表会にて サックスの 音色響かす つまを見守る
16
純白のレースみたいな一輪のトルコキキョウを空き瓶に挿す
16
オメラスを 去りて彷徨う道半ば 自由という字の 檻に似ており
16
疲労感 深夜の国道 山岡家 明日の力に 豚骨パワーを
29
思はでも過ぐせるものをなかなかに面影追ひ春の夜の月
15
この春は花より蕊のこころして落ちゆくみぎわ水面の揺れて
15
待ちわびし 花咲く春は 巡れども 黄泉竈食(よもつへぐ)いの 君は帰らず /挽歌
15
満開のあとの名残りの花咲かす黄緑ピンク恋人桜
15
保育園の担任妻はピタリ当て足掛け五年つかんだ人事
15
死ぬ事に不服は無しと豪語せし 我の服薬手のひら一杯
15