題∶「納期の返事」  進捗を  問われるたびに  揺れ動く  まばたき語る  不吉な兆し 
14
終業後「ほしい一首ピース」と格闘す外は強風シナプス燃やし
14
かんばしく 色鮮やかな 草餅を  こしらえ送る 九十の祖母
14
バイソンの群れ荒れ狂う只中でその一頭と眼が合う刹那
14
連想を引き出す呪文 短歌の葉 頭に乗せて狸は詠ひ
14
大切な 君が生まれた 今日の日は 私の心 暖かくする
14
木枯らしの冷ややかな音響き渡る 寒空続く静寂な朝
14
小豆煮て区切りを付けて初午はつうまと節分そして春を待つだけ
14
クンククン街の小路を慎重に追い詰めピタリ「ここの扉だ」
16
星影の 埋もれるような 喧騒も 夜だかく独り 君は輝け
13
ありそうだ鶏パタパタ雲の上モグラは素潜りアワビを狩って
13
お正月 休み終わりの 最終日 最後の最後 足掻あがく夜更かし
13
赤々と眼前に今道はあり茂吉の歌が轟然と射つ
13
きのふの火事の場所を聞かれて答へれば「よかつたねぇ」に少しとまどふ
13
寒風に踏み出す勇気我にあれ今年の目標ウォーキングとす
13
体重もコレステロール血糖値も良さげに調うウォーキングかな
13
デッサンに水彩画から抽象画 全部、短歌でいいんじゃないかな
13
縁という摩訶不可思議に想い馳せ横目で見やる雲間の明かり
13
雪の花 舞いこぼれゆき 年明けて 垣根に灯る 南天の真っ赤まっか
13
お正月終われば節分バレンタイン時の早さに我しがみつき
13
視線とは言葉以上に人を刺し鋭利な刃物ちらつくようだ
13
「まぁいいか」呪文のように唱えては完璧主義の呪縛をほどく
13
ワニ、獣、荒れた職場はジャングルだ 僕はターザン「あゝ〜嗚呼!!!」と叫び
13
今さらに夏らしいことしたくなり 凍てつく銀の六花を思う
13
来年は我等 が干支のひつじ歳少し早いが賀状の文案を練る
13
付句【初デート手が汗ばんでにぎれない】 君の右手は待っているのに
13
雪の色は 赤い煉瓦を 淡くして  風に流れて 花の散るらむ
13
メンタルに星を宿して強くなれジョジョ徐々に連なれ僕らの正義
13
「ポリープが良や悪でも構わない」 涙の子らの抗議に まだ、生きねばと
13
そうここで彼のshoutは始まった多摩蘭坂にふと立ち止まる
13