偽物の山の斜面に立ちながら異国の山羊はただ草を食む
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「なんとなく」多用するやつ無能だと言っていた人さほどそれほど
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レジの方カゴからカゴへ並べ替え日本人の何たる美徳
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ア・イ・シ・テ・ル 丘の上から旗を振る飛行機雲の先へとのびて
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謀略が 均衡崩し 世界戦 高笑いする 大富豪たち ※戦乱こそ格差拡大富豪の利
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「引きこもり」 「孤独孤立死」 「震災死」 政府丸投げ 三十年 ※ 「震災死」=震災後の孤独孤立死
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トーストに 添えし一切れの オレンジの 色鮮やかに 朝は来たりぬ /Cafe Seeds
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「触れちゃダメ!」カタンッと響いたピタゴラが狙う命は館の中で
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夜勤明け ビール焼酎買ってきて 梅林公園横目に帰る
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「雑草という草は無し」  よぎりつつ 次々抜き取る我非情なり? /牧野富太郎博士の言葉より
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小庭辺(さにわべ)を 行きつ戻りつ 中日(ちゅうにち)の 眩しく白き 割烹着の母 /彼岸中日
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行きつけの 本屋が潰れる 寂しさを 共有したい 妻にはずっと
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情報をすぐに共有する仲になって半年またラブレター
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傀儡かいらいが 筋書き作る 会談に 明日の風は 気分次第か
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貧困と暴力とあゝファベーラのただなか早く春よ来てくれ
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飛行機が 新幹線が マイカーが 徒歩に変わりて新時代なる
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うしろ髪 しなやかに揺れ 十六夜の  独り一夜の 夢追いかけて
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あの戦この国にさえ来なければ それでいいじゃんニホンのホンネ
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人いきれ耐えかねたとき青空を見上げることをお勧めします
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「反戦歌うたっても武器作るなよ」被爆二世が言ってもムダか
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また不意に 寄せて返すこの悲しみは われら家族を しばらく去らぬ
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恋人じゃないがお袋大好きで「妣(かあ)さん二重焼チンするね」
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おもちゃ箱包む手もとを見上げてるさき瞳に射抜かれていた
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少しだけ睡りよ来たれ昼下がり 電気ストーヴ内腿にあて
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僕はもう大人ですから皆様が今川焼と言うなら合わせる
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のり弁が冷めてしまった長電話。伯母のリハビリ、とても順調。
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別々の道もまっすぐ進むならいつか会えると皐月の晴れよ
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いにしえの アメリカ映画 観た帰り 電車の中で 心リピート
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ねぇ聞いてダウン羽毛コートがへなへなよ洗って台無し「んもう家着ね」
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早起きし我の布団に入り来るアニキの顔とちがふ顔して
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