言の葉の大海進む俵船 七副人は乗り込めますか
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甥からのフランス土産チョコレイト絵柄エッフェル包みし甘さ
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車窓から 見あげた星々 さんざめく  僕らを繋いで鷲になろうか
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はからずも 歌人の選に漏れおちて 我が身に言問う 『死にゆく言葉』
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小説を 書いてみたいと思うけど 書き方調べる 私は不向き
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満ち満ちた陽ざしの中の紅葉をきらめかせては過ぎて行く風
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またひとつ君を知るごとに深くなる呼吸を人は愛と呼ぶらし
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風散れる イチョウ並木の 向こう岸 彼女は消えた 冬を残して 
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ゆっくりと汀踏み往く神の足 足うら響く黄昏の音
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十日間風呂にはいれず父帰るせめて洗車をしてから迎ふ
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寒空の下でゴメンね洗濯機ザブンザブンと稼動中です
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ひとりだけ住む人の手で丁寧にただ撫でられているカーペット
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お会いする 機会は今年 最後かな 今年最初の 良いお年をと
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仮置きの 老眼鏡の 行く方の 一時間後に 見失う件
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手持ち花火持って走って少しでも光と夏を 伸ばそうとした
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いているギターの曲に遠い日の絃の感触かえる指先
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寒いから 今日はやめよう 寒いから あとからにしよ 寒さに勝てず
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さるすべり夏の名残りの赤々と街路に咲けり血の色をして
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秋深み干天続きに冷雨降る三浦の野菜も喜び居らん
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年賀状出さんとして名簿見る数多あまたの削除に驚き居りぬ
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でかい犬 ああでかい犬 よだれ滝 尽きることなくボールを濡らす
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人の世に ひそみて住まふ 仮の世と われは鬼の子 山に帰らむ
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雪の上 しっかり転び 尻もちを 見られてないが 慌てて起きる
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葉の根元正式名称:胚軸立派に見えた大根も引っこ抜いたら短かったり
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願いこそ第九にのせる新しき戦前なぞにならないやうに
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散りぎわをわきまへてをりガスコンロ今年さいごの燃えないゴミの日
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過緊張してるあなたの硬直は私共には打つ手が無くて
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忍び寄る人の憂鬱人の影ひとりじゃ生きていけないけれど
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待ち合わせ 短く長い 五分間 同じ時間も 立場で変わる 
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ちま猫ちゃん まふらーまいて じゅんびばんたん きょうは・おびょいん あったかくしてね
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