おはようと空の部屋に響く声 迷子のように虚しく消える
14
だんだんとみかんの味が変わってく季節も冬にだんだん変わる
14
季語ありの俳句に七々足してみて短歌にするというタクラミ
14
青空と 銀杏の黄色 色づくは 紅葉の赤と 我の心と
14
うたかたの 道に寝そべる しろ石は 幾年先も 他が褪せても
14
出る杭に 職場異動の 通達に 立ち回りの 後悔はなし 
14
生きること 諦むほどに 辛いなら 逃げ出してくれ その「環境せかい」から
14
塞翁が馬というのはこのことか マイナススタートプラス終わり
14
独り鍋空しさ詠うか思ったが去年今頃既に詠んでた
14
平成くん「近道、抜け道、楽な道」惜しむな労力!目覚めよ忍耐!
14
初めての証人尋問出廷日 喉痛ストレス声がカスカス(ひさかた乃様、猫母様、ありがとう)
14
半纏が届いたと孫より便り札幌は今日も吹雪ふぶきてしばれる
14
初雪が降っても冬とは認めない 根雪になるまで秋の続きだ
14
掘り出した泥にまみれた里芋と劣らぬほどの吾の野良着よ
14
日の暮れにはしたなきほど大泣きを放ち自転車駆り去る少女
14
ちょっと待て 十一月の ドカ雪は 心の準備 冬の準備が、、、
14
ちゅーる食べしているときは いきいきと 不安と希望の狭間で揺れる
14
日直にっちょくを「ひじき」と読んだユーモアと君の笑顔を僕は守りたい
14
天海の冥色めいしょくまとい鬼気ひそみ背にぶつかりし波の慟哭
28
泣きたいとき 泣くのがいいさ あくまでも 自分のココロに 正直に生く
24
オンキョーとビクター アナログ接続す 70年代 ブルートゥースで
15
ファミマにはもう売ってないとろろそば終電帰りの霜月の夜
13
食パンを片手でんで女子が行く! アニメな朝にクスッと目覚め
13
君たちが走る道行きその先が 光に続いていきますように
13
見るとこを変えたら変わる景色なら 楽しい方へ明るい方へ
13
昼休みはちょっとワクッとしてしまう自分で作った弁当なのにね
13
秘めやかにあなたの不在思いつつ踏み切り上がり歩き始める
13
人里の轍踏み分け鳴く熊の声におののき窓を閉め切る奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき /リライト
13
休日は爆睡バクバクふる充電 起きてムシャムシャ現実食べて
13
染み渡る秋の夜長の晩酌に犬と仔猫が吾の膝眠る
13