突然の 別れの日から 今も尚 ラインで繋がる 既読はつかずとも (亡き夫へ)
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双方の言い分甲乙付け難し大義はひとつとは限るまい
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それなりに幸せそうな人たちと歩調あわせて今日は寄り道
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丸ごとの キャベツに出会い 迷いなく ロールキャベツを 煮込む冬の夜
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スパ銭で半日過ごすくらいでは癒せぬ疲れ思い知らされ
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年金をたったひと月未払いで何度も「最終」催促通知 (税金の無駄遣いは止めましょう)
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本ならばブルーライトも出さないしボクのこころも守ってくれるさ
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さよならの余波に揺らいでいる僕は海なし県のカモメなのかも
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風の音まるでノックをするようにもしや来客風神かしら
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ラーメンのスープはちゃんと飲み残しスープバーをば二度おかわりをする/今、猛省中です
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外見や 中身がどうと 言われても  浜の真砂まさごは なみに濡れゆく
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「初雪が 降ったら 思い出して」とか 雪より重いね ごめんね、忘れて
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水の音 聞きつけピョンと 洗面台 君のは床に ちゃんとあるのに
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短歌とてチームを組めばアイドルか踊る曲夜に想ひを乗せて
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青い春 頬杖ついた 君を見て  シャツのぼたんに なりたいと思う 
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観たかった映画がサブスクご褒美だ「スマホ×ステレオ」プチ映画館
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君はいま 根を張る時ぞ まっすぐに 遠慮捨て大地ふかくへ入れ
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ふさふさと蕊(しべ)の際立つ梅の花憂い帯びたるまつ毛のように
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O脚とぬくみ解消一分のおしり筋トレまだ若いから
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梅の枝北風小僧が揺らし去り 紅の姫君 身を震わせて
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移ろいゆく 季節がやがて 風に乗り 蕾ほころぶ 春連れてくる
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牛飼いの牛引く綱の切れ端を持つともなしに牛待つひとよ
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「計画はたくさんあるの」と声聞こえガン病棟の談話室にて
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君がいる 詠う横の その横で 馬に歌を 聞かせるようで
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老い花の恋はまことに見苦しい年老いた今恋も抱かぬ
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終電を逃す友連れ 山茶花の散りぬ小径を夜半よわ 家路に就く
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鉄砲鍋てっちりや 由来を聞けば きな臭し  はずむ心に 弾丸たまはじかれず
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ラブレター心で書いたものだからあなたは明日あすも変わらずにいて
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温暖化 「冬はやっぱり 寒くなきゃ」 そう言いながら 待ち焦がれる春
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暖かな リビング抜けて 浴室の あまりの冷たさ 熱めの湯を張る
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