その笑みを 向けられたなら もう僕の ほおは桃の実 君の虜に
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伝えたい 分かち合いたい つれあいの 既読のつかぬ トーク三日目 
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王将の守りの駒が逃げ道を塞いで負ける それも人生
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タンスの上 おおきい麩菓子が おちている あれ違ったわ 茶色のチビ猫
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春はそこ鼻にティッシュを詰めたまま 電車に乗ってる若い娘が
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蝋梅の 黄色が映える 寒き日に 満開に咲き 心温もる
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雪だるまの周りの足跡から聞ゆにぎやかな声楽しい時よ
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誕生日に贈る 友への手巾ハンカチに 絶へぬ笑顔をと 願ひを込めて/涙を拭いて笑顔に
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深夜なら黒糖紅茶と藤井風  胸の奥まで、ふう、じんわりと
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一休のなんとかなるをなんとなく有難がって鰯の頭
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故郷ふるさとを捨ててお隣、礼の国 領主の言も適度な鞭で
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降り立った ここは陸奥みちのく 盛岡さ 仕事は明日に 雪と乾杯
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もうお昼 もう夕ご飯 そんな日々 積み重ねては 微笑んでおり
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星空にオリオンを見た古の人と歌など詠み交わしたい
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雪国の命をつなぐ 移動スーパー ゆくてをはばむ ホワイトアウト
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滅多ない氷点下の朝体感し 暑さに溶ける夏思い出す
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窓に差す陽を握る手の小さきを 光は溢れて我に開けり
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元気ですお陰様と言われても私が何かした訳じゃなし
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持病有いまだにマスク外せないだのに日に日に増える口紅
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年老いて 今尚続く 雪下ろし 遠く離れた 地より無事祈る
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晦日の夜 踵の減った父の靴 磨きあげたし 除夜の鐘聞く
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ほろ酔いに茶葉ほどけゆく数分の 『リンダリンダ』全力で聴く
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金曜日 仕事終えたら 帰りたい 足を阻むは 大雪の壁
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彼の前で肩先震はす君からの  「二月の義理」の黒より苦し
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きみとして そのままそこに あればいい そういってくれたようでもう十分
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来客の話す言葉が聞き取れずマスク取ってと言いたいのだが
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榕庵宇田川は言葉を仰山ぎょうさんよう編んだ僕も編みたいひとつだけでも (細胞、結晶、法則、酸素など多数)
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家事が好きそれで主婦になったのに隣の芝生が青く見えるよ
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どうしてもわかってもらえぬこの気持ち私だけしか見えない世界
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陽だまりの丘を目指して駆け登るただひたすらにヒラメ筋トレ
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