道端に アスファルトの 隙間にも ふまれてたんぽぽ ひらいてたんぽぽ
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春まつり終えれば街も工場も戻る寒さにふるえるもよし
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若き日の烏が残し泡沫の揺れる湯船に微睡の宵
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カーテンの隙間に光るきみの笑み 決してこの子を戦に送らじ
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もしかしてこれが最後の桜かもそう思いつつ観ればなお佳し
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いささかに 「サザエさん」とは 違う世で 令和になりて 甚だしかり
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おかえりと むかえてくれた 猫はただ ご飯を待って 私より飯
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瑠璃や藍あかく咲けざる紫陽花に降る雨沁みて土染まりゆく
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大好きな君の先生別園へ別れと出会い四度目の春
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友たちと 桜のもとに 集いしも なお淋しくて 夏、待ち侘びる
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戯れに 答え求めて 幾世紀 今で云うなら 学者馬鹿?
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一歩目で 水のたまり場 踏み抜いて みなもゆらめき 春のなきごえ
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春疾風はるはやて 工場こうば通りの 桜散る 道に敷きゆく 薄紅の地図
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目覚めたら雨が降ってるああ花も終わりだなあとコーヒー入れる
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雨雲の浮かべる影をぼんやりと眺める日々の時は穏やか
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母と妻のアッシー君を済ませたり 眼科へ耳鼻科へ歩けや、歩け
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花壇よりしなだれ落ちる芝桜 受けてやりたし たなごころ見る
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第一歩もし不安なら処方箋 片っ端から「いいねを赤に」 (僕は選んじゃうけど)
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奪ひ合う パン散りパンの 星屑と 遊びて群れる鳩を笑えず 「詠み直しました」
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得意げに 釣った小アジをさばく夫 台所になぞ 立つこと無いのに /回顧
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隣席りんせきの父親にかかへられし子の微睡まどろみぬ長き睫毛まつげ揺るる
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雨音に 鳩の鳴く声 混じりける 卯月の午後に 睡魔が襲う
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四月一日わたぬきの度 嘘をき笑ひ合ふ 学友から 今はつま
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今月に入って「すき」と告白を数えきれぬはエイプリルフール
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壊れてるチャリのライトは雨が好き雨の日だけは必ず点いて
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もちゃもちゃと歩く仔犬のまんまるいおしりを眺む転ばずにゆけ
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そこだけが許されたようにはしゃぐ子と一人でいるかのような母親
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花時雨 珈琲香る朝にゐて えにしをめぐる 泡沫の歌
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殿様トランプ大統領の 舌の裏には舌があり 振り回されて それも世の中
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罪咎つみとがをしばし忘れし散り桜 何人なんぴとの上分け隔てなく
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