商品を取れと促すセルフレジにそう急かすなと言いたかりけり
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代表に選ばれし人にのしかかる大き重荷を哀れとぞ思う
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折々にまどみちおの詩集うたを読むぞうさんのに心なごめり
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妻だけが行った授業参観のバイアス効いた感想の昨夜よべ
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読まなければいけない歌集あることをカラスの群れは小馬鹿にしゆく
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仏には我が子でさえも障害ラーフラで散歩だけでもイベントになる
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電話置き空のけはひを伺へば凍つる奥羽の雪解ゆきげは遠く
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君と作つた巨大ロボットこはす午後ばらせば段ボールだよ、たしかに
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二人とも 平気なフリで 肩並べ 煮えたぎる愛を 胸に隠して
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朝の空気 胸いっぱい吸い込んで 気力復活! きょうを歩いてく
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音韻も季語も思想も無き歌を推敲すいこうしつつも独り泣きする
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幾春いくはるを 越えれど 未だ芽吹かざる 蕾の秘める恋よ 何色
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街灯の明かりに見えて降りしきる雪は静かに更に静かに
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二の月はハートの行事いろいろで追いつ追われつみんな狩人
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暮れ急ぐ空のひかりを惜しみつつ 鴨と並びて影を重ねむ
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僕たちが 不動と信じ すがるのは 昨非今是の 正義に過ぎぬ
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いいね数いい歳すごして貰う花 若いよ若い未成年だよ
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出てくれよ、頼んでいるのに無視される 自律神経腸を支配し
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「恋なんて」 そういう君を 好いている 僕らの気持ち 平行線だね
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飛ぶことを忘れたカラス慣らされていくんだ知らず知らずのうちに
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時々は納豆味噌汁海苔つけて 思い忍ばすトーストの朝
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茜雲広がる風景君からの1枚今でも待ち受け画面で
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北向きの 玄関先に立つ梅の 固き蕾は これからひらく
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若人の「恋詩」読みて 過去想ふ 手のひら見つめ 溜息の午後
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本もまた断捨離しているわたしだが素敵な本棚見れば焦がれる
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帰宅する食べるすぐ寝るチャージするしばれる割れる湖面の上で
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手が届くきらめくものにそんな夢 覚めたら天井と散らかった部屋
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こんな日は染み込んでいく恋歌のまったき透けて前川清
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純白のスノーボールが陽を浴びて荒ぶる心緩み感じて
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前足をぐーんと伸ばし 背伸びして 欠伸をひとつ 君の朝の始まり
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