「なんにでもなれる」と言われたあの春の教室にまだ私だけ居る
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小説も映画もすべて吹っ飛ぶよ目の前の君これが現実
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野辺の花 黄色一色 ほころびて   揺らぐ春の陽 陽炎立ちて
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笑いあい情けがかよう芝居小屋また来るひとも去りゆくひとも
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梅散るも 人と人とに 花が咲く  弥生吉日やよいきちじつ 天神の市
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さきもの 弱いものたち 先頭に 築かれていく 令和の時代
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心にもない雨がふる花がちる憂き身はともにながれて海に
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盛り付けの美的センスを見せ合って苦き笑顔のセルフスイーツ
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今日という日の始まりを告げるよう 朝五時すぎの階段の音
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佐保川の 汀に青む 荒草(あらくさ)に 伏す鹿の居て 花の散り初む /佐保川の桜2026年3月31日
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「さよなら」の 余韻は直ぐに 消え去りて 都市なるものの 本質を見る
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未来から招待とどくキャンパスに返信切手の花びらを貼る(春)
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吾の焼いたシフォンの脇にホイップと苺で君はまばゆい笑顔
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問いかけにAI先生優しくて涙も落ちて気も許しちゃう
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チビ猫の 寝ぼけて うにゃうにゃいう声を 聞きながら飲む 朝のカフェオレ
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介護日々 旅はお預け 数十年  今夜の風呂は「由布院」でむ😄 /明日は道後!
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天仰ぎ咲く木蓮の清しきや木立の奥にうぐいすの声
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猫さんがくれというので食っているカニカマを出すこれじゃないらし
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今ひとたび 逢ひたしと切に願へども 生きては行かれぬ 西方の国 /挽歌
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朝顔の 垣根しなだれ 昼下がり 陽背負いその影 薄れ消えゆく
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ヨカナーンの 首に聖穢せいえがこびりつき サロメのキスは 破滅の調べ
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空近き 稜線へ立つ童子を照らす小鉢の碧い竜胆 「りんどう」
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里帰り 7年ぶりの 友人は やはり同じく 歳を重ねて
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懐かしい 景色のはずが 変わりすぎ 思い出せない 昔のここが
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春の夜の 無音の中に ひとりぼち 嫌いな人さえ 恋しくなるよ
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ランタンの  光に惹かれ  星流る  集まる虫の  音色ねいろ奏でり
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金曜の千鳥ヶ淵に吹く風がくしゃみをさせて桜色の頬
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真ん中を射てしまうのは怖くて 少しズレてる自分を装う/其の一          
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蕎麦屋まで道々芽吹く木々あれど 相方のなく ただ此処に春
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家を出て信号渡り上着しか着てぬ園児と我が母気づく     
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