いつの間に始まっていていつの間に「老い」と呼ぶ日へ続く日曜
17
春ゆきて蓮華の池に降るはなのひかり揺蕩う ささなみの立つ 
19
おかえりと むかえてくれた 猫はただ ご飯を待って 私より飯
16
たまきはる 君が命か ひさかたの 天つ御空に 帚星飛ぶ  /挽歌
16
「いよいよ」と思う頃には有料のチケット買うのか…サブスクの罠
16
だんだんと脚の痛むを尋ぬれば昨日歩きし一目千本
16
春仕様 猫と私も 衣替え 言いつつ寒く ストーブ囲む
16
多種国語まとめて作る 新種語 の淘汰 抗え桜の我ら
16
望む峰いいねの翼じゃ届かない強風ウェルカム谷越え恐怖
16
ベランダの手すりに落つる鳥のフン妻嘆きおり空と電線
16
花冷えに 赤きシュマーグ 肩に掛け 思うは遠き イエメンの旅 /シュマーグ:中東の正方形スカーフ
16
降り止まぬ雨を味方にデイ拒む 義母を抱える私の胸にも雨
16
夕暮れの自然の灯り背に受けて細身の桜我を魅了す
16
ゆっくりと期待と不安の花びらが心にヒラリと舞い降りてきて
16
東京に負けた気がした帰り道何に負けたかわからないけど
16
口語歌と 文語の歌と 一目見て 「位相語」の如く 違う語彙の差
16
書けないよ 毒の強さが 際立ちて 「屁の河童」さんに 脱帽👒します
16
揺れる枝ジョルノが走ったヘリの外カビに朽ちるな見晴らせ夜空
16
葉桜や川辺をゆけば陽を浴びて水面みなもを飾る花筏かな
16
ゴミ捨て場にお隣さんが置いてった袋の中で何かが動く
16
平和だよ 「大谷」「五輪」 つつがなく それ変だよと 溜息をつく
16
二十歳過ぎ 「ごっこ遊び」が 花盛り 日本の親は 何植え付けた!
16
満天の星になれずに真っ黒な池の水面に浮かぶ花びら
16
生き様に炙り出されて文字は浮く僕は炎で詠んでは読んで
16
禿げネタの川柳がまた入選して夫に感謝今日はごちそう
16
はな咲くも 風雨が散らし 形無かたなしに  憂世うきよを写す 春嵐しゅんらんの候
16
ほろ酔いの花渦まいて桜みち春の嵐に蒲公英の咲く
16
高々とメトロノームの如く手を振りつつ君は路地に消えゆく /想い出は飢餓の如くに
16
個を出せば当然、誰かに嫌われる おっかなびっくり羊じゃあるメェ
16
頭「ず」と心「しん」が乱れ今にも落ちそうで曇天へ言う一緒に泣こふ  
16