嗚呼君と その黒髪をくように さらりと老いて 死ねば幸せ
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通勤時うぐいすの鳴くこの道が京都に続いていればいいのに
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いつもより 幾分早く 家を出る 話せるかもと 期待を胸に
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赤っ恥晒して生きる我が身には 新芽青々 心ひいら
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まだ眠る 藤花とうか見下ろし ひこうき雲 初夏の翼を 置いて消えゆく
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沈丁花 甘さの奥で あの人の 整髪料の レモンがふわり
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春秋も知らぬ常盤ときはの山隠れ花も紅葉も見ずは長閑のどけし
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優しさが 我が身に届く この香り 思わず手に取る 柔軟剤かな
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紫の風鈴満ちて夜の風へ子守歌抱くカンパニュラかな
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珊瑚の美 狙うヒトデは胃で舐める 眉をひそめる食性の怪 (★ゲスな歌への感想込み)
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黄まぶしき イペの大木イペローション ブラジルの 花と教えし 君は通りすがり
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逝きし犬独り想うてゐるところ友来てこころの現世へかへる
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薄明に 姿見えねど 鳥の声 朝一番の 合唱団
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端午の日菖蒲と蓬を軒に差し束ねし菖蒲で門口叩く
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此処彼処人の命が殺められ 戦無くともここは戦場
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ディスり歌 自戒を込めてになるけれど「趣味しゅぎょうのスタイル」人それぞれで
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秘密基地 だったところに 畦道に 春光味方に 搖れるハルジオン
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庭に咲く 小さな花は 風に揺れ 木漏れ日の中 嫋やかに咲く
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初投稿ウルトラマンは叩かれて今は何処いずこへ哀しき新芽 (☆新芽は愛でたい)
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ランドセル 傾けながら ゆく背中 見送る朝の 光眩しく
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心より ポロポロあふれるこの想い 断片あつめ 短歌今日より 
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規格外個性嫌われ春キャベツ 肉と抱き合い主役勝ち取る 
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夕暮れの空にぽつんと細い月 痛々しいほど消えそうなほど
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テレビとかスマホとかから警報で心細さのひとり暮らしよ
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八百年 一瞬にして 平安へ 連れていかれし 熊野ゆや長藤ながふじ
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終電に残した想ひを迎へにと素足で翔ける金星二番地
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受診へと施設の義姉あねをドライブに 何処へ行くのと繰り返し問う
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スカスカの桜を見てはこの春は華が無いねと吹く風の中
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予約して 行かなければと 気も鬱ぎ 医の便利さも 吾はストレス
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春の旬賑はふあとの食卓の皿をパズルのやうに重ねる
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