Utakata
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何もかもお
終
(
しま
)
いみたく思える日 変わらずにあるセブンイレブン
22
ゴールデンウィーク疲れ溜まる日の一番風呂の湯舟にしづむ
16
八雲立つ出雲大社に詣でたる皐月朔日今日は大安
15
大きけりゃ大きいほどに映えるけど ベランダ鯉も龍を夢みる
11
森がまだ醒めないうちに背伸びする鹿の口には藤の花房
25
こんばんは そちらの暮らしはどうですか 六等星のワンルームより
11
「ぼく」と「オレ」の攻防戦 定まらない一人称に黒いランドセル
19
離婚危機 終戦じゃなく停戦よ?いまだ教えぬ口座残高
9
藤棚の下に群れ伏す鹿たちを
朧
(
おぼろ
)
に照らす春日燈籠
17
ゆりよりて しゃつにくちづけ しべの黄 じゅうごかいきを わすれてもうろく
15
予想外 ランチの誘い 嬉しくて 妄想膨らみ 湯船でのぼせる
9
三と五のあひだで肩身のせまかろが「みどりの日」ありての黄金週間
8
肉じゃない、麺でもないやと言いながら 注文多き子 肉うどん選び
13
風の止む夜の
静寂
(
しじま
)
に棚の上 微睡む猫は香箱の夢
17
ベーコンが パチパチ音を 立てながら 僕らの朝を 祝福してる
10
スルーしたアイロンがけのツケ溜めて 空酒瓶とごろ寝の端午
12
人はみな高き星見て その横の 名も無き星は 忘れ去られし
10
逃げ水の向こう側見むとする 極地に落つる太陽歪みをり
10
鯉のぼりぐっと掴めば僕だって五月の風になれるのだろか
25
ものすごい風が吹いてる手荒だが祝福なのだようこそ若葉
13
送られてゆく真夜中の国道の田んぼの上を月は走って
13
どのレジに 並ぶかどうか 見定める 後に来た者 負けてたまるか
6
春の夜の小指の爪の大きさのまあるい月がここの出口だ
6
七十路の半ばと知りぬ 食パンの六枚切りから八枚切りへ
10
親指ほど らしいよヒトの 魂って 一寸五分の 虫すごくない?
6
大利根に筑波おろしの風舞て海にもまさる波の煌めき
15
梅雨入りや降雪もあって南北をひしひし感じる弓なりの
日本
(
くに
)
22
人の手により作られた朧月 人の手により作られた俺
7
父だけが旅に出ている実家にて母と二人で鰻重を食む
31
ヒゲの先 五月の風を感じつつ のんびり見回り 路地ののら猫
29
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