新幹線美女の頭傾きて もう少しで載る俺の肩の
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ぱいぱいに つめあとつくる つもりはね ないけどフミフミ ちま猫プスプス
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厚い雲切り分け進む雷に自分を重ねたあの目は若し
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夏休み職員室の明かり消し先生たちは家庭に帰れ
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大群の蝉の後から一匹ひとり鳴く流されないでそれを続けて
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炎天の天神祭りギャルみこし 若さ感心色気関心
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アイコンの写真は次々下に落つ そうして終わる貴方きみとのLINE
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気がつけば反対側に人多し こちら側には吾一人の電車
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君の名は 畑に生える 草の名を 知ったときから 雑草でなく
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雉子も鳴かずば撃たれまい そんなこと雉子の言い分聞いても言えるか?
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正解は人それぞれっていうけれどそんなわけない唯一解を
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現実に背を向け気づく本の山確かに生きたこれまでを知る
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バカどもの愚行のせいで代り映え選べぬ皿にワクワクは無し/題『スシロー』
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黒い皿おちおち頼むことできず今日もオーダー黄色い皿よ/題『スシロー』
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美女降りてなぜか気楽になった俺 金沢までの残る半時
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やれ帰らん愉しみ居酒屋新幹線 今日の肴はコンビーフと豆
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バテるから水飲むなって言ってたじゃん体育会系おい!昭和
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砂浜と 群れた青色 眩しくて 陽炎越しの あなたの背中
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厳冬さえ やがて綺麗な 花咲かす 我が涙はさて 何を咲かすか
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早起きし誰にも邪魔されずYouTube いつの間にやらそんな知恵
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睡眠を さまたげられて 電気つけ 消すと同時に またあの音が
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断捨離で出てきた水銀体温計毒々し光る銀色
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贅沢はモーニングつきアイスティ レモンは琥珀の中に沈めり
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浅葱色あさぎいろ 涼しい色相しきそう いやされし スイスイと飛ぶ しおからトンボ
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磯鵯ひよどりが止まるベランダその柵はさぞ熱かろう酷暑の午後に
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タオル手に歩んで停まりまた一歩 日暮れおうなの背に 母をみる
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とりあえず ゴハンはたべて うまうまと おかおあらってる チビ猫だいじょぶ?
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友の旅マンゴー氷の美味なるを 話しと写真で味わっている
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突然の雷雨も降るなと言わないが花火大会無い日にしてくれ
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夏の日に頭を垂れるひまわりの覗いた顔の暗い表情
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