触れなくも七十年代曲流る 頬赤らめる我 見る人もなき
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だとしても支持者に責をなすりつけ言い訳しちゃうどうなんだろな
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謎解きの 本屋に入りて 異次元の 世界観あり 夢か現か
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当前と 思われながら 働く身 雪に埋もれる 都会の線路 / 大寒波
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息が合い肌を重ねて来た証拠上手夜明けのコーヒー旨い
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月下げっかなぎ 水面みなもに星が うつれども 下半分は 風前に
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その刹那手中に何があるのだろういろんな候補が浮かんで消える
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ワイマール超民主主義国家 多党で澱む国会に しびれをきらせた国民が、「彼」を選んだ
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雪晴の空気吸いこみおもひそむ古都につとめていたかの女史を
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御仏の御導きこそ無かれども孤独に耐える心を下賜され
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終電に間に合ったねと哀しみに行き先告げず運びゆく夜
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どこからか 投げられてきた そのカイロ 寒いと言った 僕のためなの?
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平日の車窓を通した河川敷 投球練習芝は冬色
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あれこれと 地域クーポン 使ったら 得したはずが 気づいた浪費
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あちこちにチラシ看板恵方巻き 節分前にお腹いっぱい
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諦めと度胸が身につく四十前しじゅうまえビビり散らかす明日も見えるが
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早朝の 家族忙し 洗面所 お湯になるまで すこし一息
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生きていていいのかしらと萎縮する心なき娑婆冷たき世界
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伝書バト荷も重くなる寒きふみふるさと目指し低空飛行
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末娘のくれし毛糸の靴下を大事に履きこしがつひに穴あく
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股越しに降る雪ならば昇るはず「ぐぐぐ重力」僕らを縛り
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電線が空を縛っているために 天使が泣いて還るのを見た
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贅沢の限りを尽くす午前2時  明日の仕事を生き抜くために
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氷点下6度の夜を越えた朝 カップを取った指から解けそう
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サクサクのパイを君と分かち合う今年はじめのガレット・デ・ロワ
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黄巾の乱をおもはすオレンジのジャンパー羽織り手をふる若人
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しなびたる食堂の隅泣きぬれてうどん啜ったことありますか /中島みゆきさん「わかれうた」へのオマージュです(笑)
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寝付かれず 言葉さがしを 延々と…見つからないまま 白々と朝
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馬の骨いいねと父が言いました誰もが無理をしている家で
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紆余曲折 有りて 4児の父となり  家族を守りつ 息子は歩む
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