敷きたての黒いマルチがつやつやと朝日を返す葉野菜のはた
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晴天がを誘いて雪を割るこの辺りには春の花々
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おぼろげな光をまとい 春の月 しんと更けゆく夜を照らしつ
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ヒリヒリの 局面に立つ 細き背を 守りたまふや 雲上にをり
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いまさらに「今日は明日のいにしえ」と晩酌すなる今日の明け暮れ
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アスファルトの小さなひび割れ 顔出す野スミレの可憐で逞しき姿よ
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雲がまたかたちを変えて流れてくなににもなれないわたしを置いて
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落とし込むギュッと丸めて泡に込めつつく烏がいない夜空へ
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掲示板いくつもあれど閑古鳥ツールは映えるビジュの時代へ
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くさや好き差別されても耐へぬいて 妻に隠れて独り味わふ
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そよ風に 揺れる木の葉の 音色にも 春のきたるを 奏で知るかな
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恥ずかしい気持ち悪いし見たくないどうか変えてと願う春分
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サイレントマジョリティーはいざ知らずわが暮らしぶり静かに堕つる 
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梅のに  春雨はるさめ降りし  るい流す  べにほおを  で過ぎてゆく
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ベランダのチューリップ今朝咲きそろい 孫は晴ればれ卒園式へ
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ちょっとした狂いで春は涙だけ流れ出胸で受ける術なし
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たそがれに仁王立ちする鉄塔が宇宙そらからの光線銃を受け
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傷が付き触れると落ちる背のうろこ一つ一つを拾いてあるく
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興冷めなプラのちょうちん連なりて 地域振興さくら祭の
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わが旅は葉ずれの音の合間より太平洋をはるかに望む
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六人の孫順繰りにせし積み木 崩るるままに七たびのなく
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墓前には無常を諭す親はなく必滅語る生家の更地
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残された夫の動画ひとつ 何度もスクロールし 声聴きに行く
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猫を撫で コーヒー淹れて ウタカタを あとは天気が 上がるのを待つ
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駆け回る 子を先生が 追いかける その歓声よ 未来に続け
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金ローの魔女宅録画見つからずキキに会いたくTSUTAYAに走る
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靴底を張り替えてなお履き続け靴紐緩む夜の下駄箱
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はな咲けどまだ浅き春昏れゆけば戸口に立ちてにほひぞ知りぬ
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帰りぎわ女性の飴に浮かれお茶ゴクッと飴は喉に嵌って (やっと消えました💦)
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心臓よ、 高鳴らないで 今だけは 鼓動が彼に 聞こえちゃうでしょ
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