あいらしいふくら雀が陽だまりにころころ並んでピチピチうたう
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泣き方や笑い方まで忘れ果て氷のような手のひらさす
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餅つきの準備のための餅米は前年よりも二倍の価格
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前に海 背に山控え 串本の 昼はとんびに 夜は鹿の音
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ごま団子甘く噛みしめ向かい見る 未来の僕を診るクリニック/団子屋の向かいは糖尿病クリニック
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枯れ枝にメジロが遊ぶ昼下がり隣に見ゆる満開の梅
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調つき神社(浦和)名物うさぎの彫り物は ちょっとかわいく作り過ぎなり
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洗濯機音をたてつつ暴れおりこのまま外へ飛び出す気配
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ミニスカで同僚女史の登場に 目のやり場にも困る冬の日
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いつの間にくりやに立つ子の背は伸びて 注いでくれたる味噌の香膨らむ
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如月の望月の夜に花はなく 西行の世とひとつきのズレ
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肝っ玉母になれぬを責めつつも 手羽先煮込む鍋の静けさ
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泣きながら産まれてきたね それでいい 無理に笑わずスープを啜る
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サイゼにて「ボンボンなんとかシール」とか言い合っている老夫婦ふたりのランチ
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タンスの上 おおきい麩菓子が おちている あれ違ったわ 茶色のチビ猫
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レコードにならない作詞家をずっとしている古希よまたもフラれて
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菜花茹で 茹で汁の色のあでやかさ まごうかたなき春の色彩
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凍てつく夜 猫も同時に もぐり込み 布団のあたため 一役担う
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目を見張る艶髪であれど床の上落ちてしまえばぞっとしかせず
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梅の木に毎年花が開くのはあたりまえではないと知りけり
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あまっけて終業式の帰り道降られた雪に似た午後の雪/水っぽい
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1週ひとよ待つドラマのワクワク手放して 【瞬間いま】の価値観暴落する現代いま  /見逃し配信
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継続が 進歩の一歩と 信じつつ 我は今日も 一歩踏み出す
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ゴミ箱に 捨てるばかりの この思い 一つ一つを 拾い上げてく
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通勤路いつものワンコ見えぬ朝主とワンコの安否よぎりぬ
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水曜の美術館前 横顔よ 佇む君の頬にひとひら
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職求め茅野の駅頭降り立ちて 歩荷ぼっか薪わり 赤岳を仰ぐ
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重ねても 吐き出す穴があったとて 愛してくれぬ ただの女形にんぎょう
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凧の糸ぐんぐん伸びて百メートル 手に掴むごと正月の北風ならい
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真っ白な皿に積もりし埃だけ拭かねば固まり汚れとなりて
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