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真冬より 肌を舐めたる 春の風 襟袖口を強く締めたる
17
店先にぶらさがりをるはたはたの 骨柱ごと顎でくだきぬ
17
眠いのに抗うクセは拒眠症 死んだらゆっくり眠ればいいさ
17
青空にキリンの如くクレーン立つ データセンター積み上がる 雲
17
一
(
イチ
)
〇
(
ゼロ
)
の波の間に間に小舟ゆく情と涙の櫂に絆され
17
山はまだ 寝起きのような 色をして 少しくしゃみを
堪
(
こら
)
えている
17
旅先で意気投合のあの人と一夜の恋が今プロポーズ
17
宇宙(そら)に咲くアカシアの黄よ夢ならば漂ふ香こそ瑞々しけれ
17
腹の虫 飼えば
蝕
(
むしば
)
む心の和 虫は大好き黒い怒りが
17
弛めたる 身体に沁みる 歌もあり ラジオの時間 一人の時間
17
朝六時 わたしのためのコンサート あなたの寝息と鳥のさえずり
17
親戚の鼻筋見ればふと分かり祖父と吾には禿げの血筋も
17
戦争も花粉も我の上をゆくどこまで鈍感でいられるか
17
大谷のホームランの音なりよりも吾にとっては良薬となり
17
真っ白な紙の中から現れし尾っぽを立てて迎え出る猫
17
低く飛び白高ければ黒今朝も白鳥たちの編隊が行く
17
住宅街 カレーの香り 帰り道 ひとりぼっちの部屋は夕暮れ
17
午後一時 待ち合わせする バス停へ 切りたての髪 足取り軽し
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歌の橋 月まで千年つらなりて重ねる短ざく飾る浮世に
17
目に留まりこころに留まる楽しさが ひとつふたつと増えていく春
17
この国に 不穏な空気 満ちてきて 自由の意味を 今問い直す
17
母も読み我もいろはをこの書から「栄養と料理」さみし休刊/休刊最後の発刊に
17
やっつける道が見えない
碁敵
(
ごがたき
)
は悪手を打った顔つきなれど
17
着実に進む浮足立たずさあ待望になれ青春になれ
25
堂々と宣言していた君の夢 成否たづねることも
能
(
あた
)
わず /2025.02.02
18
気ままに空飛びまわる言の葉を ひとつふたつと捉え歌にせり
16
降雨のち 晴れて風吹き 暴れたる 花粉と黄砂 今年心配
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雛の前マラカス振って飛び跳ねて…忘れた孫は、大学生に
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白内障 手術終えし友 「新世界」目を輝かせ われの背を押す
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すれ違う人みなマスク 顔かくし心隠して己閉じ込め
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