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解
(
ほど
)
きたる古着の紐を玩具にし 鼠の尾に見立て
戯
(
じゃ
)
るる猫
37
離陸したきみのジェット機 雨雲の上の世界に突き抜けてゆく
26
熱出して 思い出すのは 母の味 卵おじやの あの温かさ
21
働いて準じてばかりの戦力は「工夫の
迷宮
(
ワクワク
)
」知らぬまま去り
16
貴方への 人一倍の 愛情は 桜のつぼみ まだ頑なに
16
敗戦に 力が抜けてぼんやりと 思考も気力も ダダ下がりの午後
16
父母の家 月の裏より 遠きにて 日月ばかり 過ぎ去りにけり
16
白毛布くるまり丸まるボク達磨 白き眼で何を見んとす
16
目を閉じて 香る梅の木 凛として 一本の木の
生命
(
いのち
)
の神秘
16
夕暮れに古希予備軍が甘味買い一日遅れのホワイトナイト
16
X
の解の起源は
メソポタミア
(
中東地域
)
なぜに解けぬか神に問いたし
16
春うらら カーテン越しに 影を見る 横切る鳥や 木々そよぎたり
16
社長室 鋭い
眼
(
まなこ
)
睨み合い 漏れた言葉は 鮎釣りの日程
16
聴き終えたやさしい話に作り手もきっとと思う「ゆず、香る」 /深夜便ラジオ文芸館にて
16
名残香
(
なごりこう
)
道
行
(
ゆ
)
く
頬
(
ほお
)
は
梅紅色
(
ばいこうしょく
)
三月
(
みつき
)
の花嫁 夢にゆれつつ
16
堅豆腐ぬり箸で追ふ昆布の湯 弥生半ばの桜咲く前
16
入居前のお隣さんと 笑顔を交わし 嬉しい繋がり始まる予感
16
土手沿いに開花3輪見つけたり 長い眠りの 心地よい目覚め
16
目を
塞
(
ふさ
)
ぎ 耳を
塞
(
ふさ
)
ぎて 「孤立人」 虫にもなれず 何処に行くのか
16
聖人のように微笑み対応す我のこころは我のみぞ知る
16
ひれ酒の旨味に酔いし晦日月オレンジジュースの朋の相伴
16
きいてるよきくだけだけどきいてるよきけいわれずもうんうんうんと
16
見つめられ見つめ返すと「邪魔!」の声 後ろが見えぬと妻の叱責
16
もし逮捕されたら少女ではなくて女と呼ばれる歳になること
16
いまさらに「今日は明日の
古
(
いにしえ
)
」と晩酌すなる今日の明け暮れ
16
アスファルトの小さなひび割れ 顔出す野スミレの可憐で逞しき姿よ
16
何年か何十年後か振り返る今日の不遇は蟻ほども無い
16
落とし込むギュッと丸めて泡に込め
突
(
つつ
)
く烏がいない夜空へ
16
くさや好き差別されても耐へぬいて 妻に隠れて独り味わふ
16
女童(めわらべ)の ように小さき 母の肩 揉み参らせて 淋しかりけり /母を恋ふる記
16
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