雪の日の衣更着冷えて昏れなずむ練習帰りや手に息を吹く/折句
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春風に いきなり頬を 平手打ちされたみたいな この寒暖差
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ふた七日なぬかゆきくれてゆく梅の香に弄されて満つ夜半の月かも
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久しぶり ひとり時間を たのしむわれ あなたといるのも 大好きだけど
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スーパーの店内ソングの特集を テレ東あたりでやらないかしらん
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道ばたの水仙ナルシスは今うす汚れ 己の姿観る気も失せり
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幼き子キュンやグズるや竹の子や少子しょうしに笑み咲く歌に癒され
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夕月夜 なれにし袖の梅の香を標とぞせむ 夢の通ひ路
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集まり散じて人が変われば 仰ぐ理想は流転するもの(赤茄子日本翁へ返歌)
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理を超えて崩れ落ちたや 凛として 唯一無二なる宇宙の涯てで/折句
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天下布武覇道で制しあぢきなく王道ものはすぐ消してよい
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3年も 経つけど未だに治らない 次逢ったなら「愛」を刺しそう
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喉仏やはらかに刺す微炭酸 吐いた言葉と呑み込んだ嘘
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父法要 帰省し息子と夜の語らい 互いの平穏 確かめ安堵す
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一点の雲なき空を仰ぎ見て こころの淀み一掃する朝
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押し寿司の押し殺したる旨さかな型枠の内躊躇いの果て、
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カラコロと鳴るあの音は桐下駄か白鸚を観に歌舞伎座くぐる
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Utakataで気づく君の日 ずっとずーっと  癒されてきた君にありがとう
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湯気が立つ夕餉ゆうげの後に湯に浸かり疲れのぼりてこの身ほぐるる
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推敲の堂々巡りの木阿弥に螺子とは知らず一歩進みぬ
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ゆうやけを じっとみている ちま猫ちゃん このままずっと いっしょにいようね
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きらきらの波間に鴨は揺れながらそろそろ帰る相談してる
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おおきにと言われた市バス ご夫婦が隣り合うよう席を替わって
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うたかたが僕の心臓消えるまで何度でも灯る愛のスペアで
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マフラーもニットの帽子もうとましく 電車の中で額に汗を
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マイペース こねこのように のびのびと 生きてみたいね ヒトは不自由
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手離せば歌はふた世の始まりぬ 道標しるべなき野に骨晒すごと
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暮れ急ぐ空のひかりを惜しみつつ 鴨と並びて影を重ねむ
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東大卒すごい人だと休む俺いつかは俺もと戦う息子
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久々にショートケーキを食べたいな星新一 のショート片手に (もう覚えてない。まだ未読の話もあるはず)
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