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岸壁の釣り人たちに 在りし日の夫重ねる 潮風うけつつ
21
道挟み 日陰と日影の 匙加減 満開の花 散る花もあり
21
春風に 舞い立つ心 人々は 浮かれ飛び交う わたげの如く / 新学期
21
期待値のノルマに届かぬこの僕を 桜のせいにできればいいのに
21
「ありがとう」デカフェの甘み溶けだして 誰かに言いたい今日という日を
21
輪郭を白砂にぼかし俯瞰する写真の街はおもちゃに見えて
21
春雨に 蕾膨らむ桜花 陽射しを浴びて今ぞひらかむ
21
東屋
(
あずまや
)
でひと時
憩
(
いこ
)
う花見行き先客の花びらが鎮座す
21
「たまに良し」ビールの泡に閉じ込めて 蕎麦を待つ間の自由な私
21
春風を
彷徨
(
さまよ
)
ひ 羽化したての
翅
(
はね
)
休ませつ 花求む
初蝶
(
はつちょう
)
21
ラベンダー 蕾たくさん 背伸びして 桜のあとの リレーの如く
21
出会えずに闇夜の空を見上げては春の満月恥ずかしがりや
31
団塊の端にも春はひかり満つ 妻と
訪
(
おとな
)
うたまゆらの
桜
(
はな
)
20
読んでいる二つの本に退職の警官がいてシンクロニシティ
20
雨上がり ひときわ映ゆる 花の色 清らかさとは 後に気づきぬ
20
無言人ぬっと現れぬっと去る持ち去るようじゃ猿かも知れず
20
先を行く
夫
(
きみ
)
の腰に揺れる水筒 共に歩きし あの日の野辺に花
20
蕎麦すする音にオーイと呼ぶナナも食べてワーイと笑うインコや
20
仰がれて 風に煽がれ 雨を受け 少し遠見の 桜の宴
20
廃屋の荒れにし庭に水仙の栄華の名残り一隅を照らす
20
利便性 詐欺師にとって 出入り口
「AI」
(
※エイアイ
)
さんと
「SNS」
(
エスエヌエス
)
氏 ※「AI検索」は「諸刃の剣」
20
茶の色の束の間に褪せ松抱けど小舟や過ぎし蒼き川の辺
20
花冷えの 雨降り出でて 悲しみの ふたたび返る 君が四七日(よなぬか) /挽歌
20
キミ想い清明の空見上げをり新たな年も共に生きたい/卯月六日
20
諦めた。次の冬には
インパクトレンチ
(
インパクト
)
要るなと思うタイヤ交換/あちこち痛いし
20
上半期ノルマを早くも達成し 何食わぬ顔これぞダンディ
20
コロナ禍で会へない祖父に文送りおまけに添へたはじまりの歌
20
残り咲く桜の腕を掴んでは放して揺らす名残りの夜に
20
垂乳根の母になりにし妻なれば若き日よりもさらに眩しき
20
遠巻きの我を
誘
(
いざな
)
ふ桜かな寄れば触れれば歌に酔ひしれ
20
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