ひな祭り 春呼ぶはずのお雛様  寒の戻りにちょっと困り顔
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ひさかたの 雨の予報の ひな祭り 月食阻む 雲し恨めし
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家族がねいっぱい世話になりましたヘルパーさんに感謝状なり
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犠牲多き 勉強の果てに 残りしは A4サイズの 紙一枚きり
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春巡るバス待つ子らの青き列 畳みし羽根におにぎり忍ばせ
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満つる月 水面に映る影ふたつ 瞳に映る隠れる月は
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息子の助言WBC見るためにネトフリつなぎ老婆は戸惑う
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満開の 梅花散らすは春疾風 寒の戻りに雪雲連れて
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今日はまた 音もなく雪は おちてくる 軽やかに しかし明らかに地に
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さりげなく苔を纏った若桜 粋な着こなし春を誘って
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初物のデコポン悩んで やっぱ割る 熟し加減が すこし足りぬか
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アスファルト化粧直しの雨上がり北風戻る通院の朝
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もう少しあと少しだけ勇気出し 手を伸ばしたら届いたのかな
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ハサミ持ちシャツ生地押さえ裁断す春色柄の生地を選んで
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目を覚ませ正邪を問うな身を切るなお前が切るんだ大きな舵を
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白き花ひらかんとする沈丁花待ち遠しかな芳しき
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法律をうとむ上司は怪しいぜ弱者を守る盾じゃないのか
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カフェインの摂取過多らし熱唱に「禁珈琲」のお叱りの件
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孫の雛 ミッキーミニーの内裏雛 ドナルドたちにかしずかれ鎮座す
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ふきのとう 摘みし 畔を歩みつつ 君が迎えを 小躍り待たむ
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空腹を束の間埋めし珈琲の夫婦喧嘩へ 『風桶』理論
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掛け持ちの 病院通い 忙しく 帰れば日本茶 一服身をほどく
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一時間睡眠増やさな良くないな矢先の寝坊言わんこっちゃない
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聞きやすく整えられた表現の削り取られた部分を思う
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生き急ぐ みたいに本の まだ先の ページをめくる 春前の風
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寿命と言う次世代託すことはりを我もまた問う、いや蛍光灯に
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原爆忌から敗戦忌へ傾るおほきみに籠る聲の玉音
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絆とか仲間とかやら家族やら しつこいほどの「正しさ」に飽く
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当面は「ら抜き言葉」に慣れようか 『生きる言葉』に生かされており
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「ケ・セラセラ」呪文のように繰り返し 今日も笑っていけたらいいな
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