寿命と言う次世代託すことはりを我もまた問う、いや蛍光灯に
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絆とか仲間とかやら家族やら しつこいほどの「正しさ」に飽く
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当面は「ら抜き言葉」に慣れようか 『生きる言葉』に生かされており
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「ケ・セラセラ」呪文のように繰り返し 今日も笑っていけたらいいな
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格好良くキメることなど出来ないが應援團もモンスターを飲む
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つた絡む桜の古木塀越しに そっと春待つ 工場こうばはうらら
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プラレールつないだ後のお片付けしたいわたしと嫌がる息子
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ユースキン踵に塗るを忘れても大丈夫なら春なんだろう
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出不精は真っ赤な瞳の花粉症 籠る休日なんたる無念
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はれやかに高校生は卒業し混むはずのない道は混みゆく
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オイとだけ愛犬を呼ぶ祖父なれど目を細くして皿に水汲む
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目を細め 念入りに顔洗う君 きょうの雨予報知っているんだね
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しまわずに外しおいたる上っ張り 羽織ればぬくき寒戻る朝
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行き過ぎた政治取引 負の遺産 負債抱える 後世の人
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寄る辺なき歌のみずうみ漕ぎ出せば弥生の宵のみぞれ冷たき
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ワイパーは手を振りサヨナラ暗示する 霧雨の中の無言の二人
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桜咲く 春に、早いと友が言う 青い春だね 君が笑うと
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かすむ名を召しあげとかす今日の青 胸をつらぬく三月のそら
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不調さへ歌をうたいて超えようと腹の底より声放つのだ
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雨上がる 歯肉蠢く啓蟄に 「夢の中へ」と陽水聞ゆ
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菓子折の ト書きよみつつ 餅めば 一向一揆の 兵糧が租と
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玄関はタイムマシンだ開けたらもう、泣き虫だった僕に会えるよ
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ああ無常笑い飛ばせよ人生はご縁が結び誤嚥が別つ
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「てやんでえ」突然はじまる江戸の華やんややんやと人垣作り
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ターコイズブルーの髪のひと笑めばマリアの如き 居酒屋の春
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熱意結実夢へ羽ばたけ待望の春は歓喜の秋へ乾杯
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窓隔て 飛び交う羽虫見つけたり ガラスに張り付き獲物追う君
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世を憂い我が子の先を嘆くより我が身砕いて世を作るべし
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防空頭巾爛れて千々に孔開きぬ蒙る儘焼かる火に
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現実はかくも露わに証明す 「核なき国」は攻撃される
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