とりどりの布で作りしお手玉や 祖母の手さばき鮮やかなりし
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「おめでとう」一番乗りで伝えたくフライングした二分前かな/睦月九日
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何処かしこ吹雪とも聞く寒中のプラス五度には日向ぼっこを
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温かい 空気流れる うたかたで 心温もり また歩き出す
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珈琲の湯気に「まる」と書くような そんな明日を期待している
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気付いてる腹の回りがキツイこと 素知らぬ顔でホックを外す(正月太り)
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おはようと ねこにキスして 支度する 今日は病院 ねこの病院
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石油ファンヒーターストーブが強燃焼になっちゃうのだから閉めろと猫にさとせど
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「連れてくよ」あの非常口の緑へと僕があなたの光になる日
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励ましはときに気力をうばうもの友に伝える言葉をさがす
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起きられなくなったとおもへば お月様 満月前後に やってくるのね
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どうしても 今日はベッドとお友達 やむを得ないさ まだ一日目
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排水溝から立ちのぼる白い湯気ゆるまぬ寒さ初春月よ
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曇天の寒き冬日に歩をすすむ サロン始めの甘き汁粉へ
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ひたすらに ジャンクなものを 求める日 アイスにゼリーにビスコでお昼
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新年の 職場は新鮮と いうよりも 我の居場所に 帰る「ただいま」
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捨てましょう 賞味期限が七年前 缶詰握り また考える/中身乾パン
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盛り塩を各所に置いて陽を浴びて最後は心の窓をひと拭き
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知らぬまに手術痕きずあと撫でて眠るくせ夢の中では母の手だった
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吹雪く中それでも雪は少ないと雪おろしなどしたくはないな/会話
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ちま猫ちゃん おこめすいなんて こうぶつよ とぎじるは おはだ つやつやになる
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冬の夜乾燥予防の布マスク自粛手作り「ご自由にどうぞ」
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掛け違う 言の葉の海 沈み込む 澱をまさぐる 歌をこじらす
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天下布武 世界レベルで試みし 王らの夢は一代限り
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チュンチュンと雀の挨拶聞きながら味噌汁啜るありがたき朝
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挨拶もせずにふらりとやって来て母の好物プリンがふたつ
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神様がうっかり空を引っ掻いてできた傷から漏れる夕焼け
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西の空 うっすら浮かぶ 残月や どうぞ わがらを 護り給え
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まいたけと ベーコンのスープ つくりましょ このまま大台 切ってみせるわ(体重)
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虚無僧こむそうは尺八吹いて托鉢す芸は祈りで修行の成果
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