露天湯の 縁に上りて 山峡(やまかい)に 白く泡立つ 段瀑を見る /山水館露天風呂
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働いて準じてばかりの戦力は「工夫の迷宮ワクワク」知らぬまま去り
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貴方への 人一倍の 愛情は 桜のつぼみ まだ頑なに
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敗戦に 力が抜けてぼんやりと 思考も気力も ダダ下がりの午後
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父母の家 月の裏より 遠きにて 日月ばかり 過ぎ去りにけり
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白毛布くるまり丸まるボク達磨 白き眼で何を見んとす
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街の灯に振り向かぬ君よ歩を早め沈丁花の香とゆく春を聴く
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Xの解の起源はメソポタミア中東地域なぜに解けぬか神に問いたし
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春うらら カーテン越しに 影を見る 横切る鳥や 木々そよぎたり
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社長室 鋭いまなこ 睨み合い 漏れた言葉は 鮎釣りの日程
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聴き終えたやさしい話に作り手もきっとと思う「ゆず、香る」 /深夜便ラジオ文芸館にて
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名残香なごりこうほお梅紅色ばいこうしょく 三月みつきの花嫁 夢にゆれつつ
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歴史上生まれた人の総計は千百七十億人といふ
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堅豆腐ぬり箸で追ふ昆布の湯 弥生半ばの桜咲く前
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入居前のお隣さんと 笑顔を交わし 嬉しい繋がり始まる予感
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テレビ横デジタル時計置きながら後ろ振り向き壁時計見る
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土手沿いに開花3輪見つけたり 長い眠りの 心地よい目覚め
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目をふさぎ 耳をふさぎて 「孤立人」 虫にもなれず 何処に行くのか
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卒園式 子どものパワーに負けまいと フルートを吹く 気合いを入れて / 謝恩会にて
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友訪ね瓦礫の道を行きし春 さざなみ光る海眺めつつ
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くしゃみして春こじ開ける君とぼく その断面を分けあうルタオ
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年取ると 傷の治りがわるいです 穴塞がらず 闇が漏れてく
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多様性めいめいメェメェ声は小羊で権力しめしめ世界を制し
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音が好き消えて無くなる音が好き限りある世のあらゆる音が
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誕生日集い笑えばありがたしディサービスは日だまりのごと
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値上げラッシュ 切り詰めながらの日々だけど 君への愛と時間は惜しみなく
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久方の光の鈍きふつかよい 悪心おしんというらし AIに聞く
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若人わこうどよ 無闇矢鱈むやみやたらを 恐れるな  みちを守れば あとは自由だ
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寒い夜 春は近いと 知りながら  肩をすくめて 高い灯油を 
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3月11日さんいちいち 被災時刻を前後して ヘリコプターが多数行き交う / 頭上近く
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