桜の枝 見上げる先に花いち輪 指差すおさな子笑顔の花咲く
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枝先の花芽の膨らみ促しつ しとしとそぼ降る弥生の催花雨
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街の灯に振り向かぬ君よ歩を早め沈丁花の香とゆく春を聴く
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ボケてると思われていた爺ちゃんが 誰より綺麗に両手を合わせた
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蜘蛛の巣が 成長してゆく 春先の 牛歩のような 綱渡りかな
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福井にて 黒き涙を 流す地よ のこせし子は今 四歳よつになる
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倍速で生き急ぐ君見えますかゴールの後の土、風、空を
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人間の欲がもたらす戦火の悲 欲は求める無法の修羅を
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社長室 鋭いまなこ 睨み合い 漏れた言葉は 鮎釣りの日程
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名残香なごりこうほお梅紅色ばいこうしょく 三月みつきの花嫁 夢にゆれつつ
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「一春、一旬、わたし」とふ吊り公告 吟味されたる商業の字句
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高尚な詩を聞くような映画観て即効寝落ち目覚めたら「fin
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入居前のお隣さんと 笑顔を交わし 嬉しい繋がり始まる予感
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思い出は 巡る季節に 風化して この春消えた 君の面影
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テレビ横デジタル時計置きながら後ろ振り向き壁時計見る
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土手沿いに開花3輪見つけたり 長い眠りの 心地よい目覚め
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目をふさぎ 耳をふさぎて 「孤立人」 虫にもなれず 何処に行くのか
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聖人のように微笑み対応す我のこころは我のみぞ知る
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きいてるよきくだけだけどきいてるよきけいわれずもうんうんうんと
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街灯が したたる雨を つつみたり はな前にして 何か震えり
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届かない 痒い背中のもどかしさ アマゾンプライム孫の手届く
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ドナドナがリフレインして坂のうえ白い建物母を送りし
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いまさらに「今日は明日のいにしえ」と晩酌すなる今日の明け暮れ
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花粉なのか黄砂なのかは知らねども 今日も車にザラリ張り付く
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何年か何十年後か振り返る今日の不遇は蟻ほども無い
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落とし込むギュッと丸めて泡に込めつつく烏がいない夜空へ
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掲示板いくつもあれど閑古鳥ツールは映えるビジュの時代へ
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そよ風に 揺れる木の葉の 音色にも 春のきたるを 奏で知るかな
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季節感特にないけどなんでだろー 語源知りたや春雨春巻
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進次郎ならば得意の構文で煙に巻けたろパールハーバー
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