山奥の家屋の隅に白き鳥とまったような辛夷の花見つけ
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どうしても馴染めずにゐる我が世代 ズボンをパンツと呼ぶことにつき
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花見風邪 売薬服んで誤魔化して ぼっとしたまま月曜の朝
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ふうわりときみのうなじをくすぐった春風にさえ嫉妬している
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暖をとる猫の重みの懐かしく 膝は空いてる 桜散る頃
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深夜2時、突然バーバーマイセルフ髪切り虫が疼く季節で
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朝の瀬へ向かふ歩みに夜へ乞ひし恋慕の灯り苦し相反
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菜の花は今茹で上がり厨には蒼き香りと春が拡がる
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子の部屋に大きく空いたこの穴はブラックホールここは宇宙だ
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言霊を信じて願い唱えるも夢見草散る叶わぬ願い
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寒戻り内ボア猫の手触りの上着まといて君恋し朝
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生姜湯(しょうがゆ)の 腸(わた)に着く頃 眠くなり ひねもす止まぬ 花の雨かな
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散り花を踏む足取りは柔らかく風織り上げた雲を踏むよう
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たばこ火の終えしまでにピーヒョロとトンビを真似て仰ぐ空かな
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ただひとり抱き締めたくて君のこと たぶん恋ってこんな感じだ
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降る雨に春の炎の鎮まりて集いのはなしずかに立てり
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雨上がり ひときわ映ゆる 花の色 清らかさとは 後に気づきぬ
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先を行く きみの腰に揺れる水筒 共に歩きし あの日の野辺に花
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左右からライトの当たるキッチンに晒す吾の抱く影のさまざま
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蕎麦すする音にオーイと呼ぶナナも食べてワーイと笑うインコや
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いい馬に目がない僕は駆く馬出資馬に未来の夢を歓声を
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見栄はってコートを着ずに出歩いて 取り憑かれたかよこしまな風
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のど痛しこれから始まる展開に 暗澹とする来週多忙
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やれやれと 特定検診とくていけんしん 結果みて これで一年 少し気楽に
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空覆う 雨雲に似て 気分まで もやる 溺れる 水たまりの奥
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真っ白に青ざめ消へし歌の跡 鍵をたがへて未知の泡沫 (絶句・・・ですね💦 さくらもち様へ)
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そのときに またその時に 味があり 寝かせた酒の 奥深きこと
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過信せず 予断許さず 生きるすべ 守り破りて いとし人間
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雲よぎり 宙に上りし 月を見る 過ぎ去る夜汽車 見送るように
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報道も安いお茶パック未入荷もギリギリまでは待つ気を保つ
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