チビ猫の 首輪もどっか 見当たらない 買い替えどきを 知らせているか
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「コストコで  買い物すると  太りそう…」 「…そうじゃなくて  太るんだってば」
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無邪気にはしゃぐ幼きまごが今 時折目を伏せ もの想うようになり
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春風に 誘われペダル 踏むわれは ひとり追い越し ふたり追い越し
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新緑の 銀杏並木を 作る手に心も温み安らぐ都会
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バス停で拾うピアスは他人でも笑みと涙の浮かぶ手の平
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前方の背中美人の顔は見ず夢を残せど追い抜き悔やむ
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行く場所とこが ある幸せに 目覚める 爽やかな朝 一歩踏み出す
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池掃除おこぼれなんて思うのか間近まぢか見守るカラスは二羽なり
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仕留めたる 鼠をくわえ 見せにくる 健気な猫と 共にありし日
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に割りて竹に光るや月の如 姫はなにゆゑ竹に入りてや
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スカスカの桜を見てはこの春は華が無いねと吹く風の中
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雨間あまあゐの車道をば 通過す車 散りぬ桜花おうかを 振り払はぬまま
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一夜明け 明るい陽射し 降り注ぐ 雲ひとつない 灌仏かんぶつの日
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十六と二十歳はたちを神が結び付けあなたと逢った春があったね
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富士白き春まだ半ばの甲斐路往く ともがら笑みて山桜かな
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国家とか 人種とかは 戯れ言で 目の前の人 助けましょう
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酒好きで免許返上しちまって遊びに行けない雨の休日
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散々に風を吹かせて 春は往く 戦の嵐 まだ収まらず
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雨粒を抱えて若き花ひらき淡い朱の舞う花みずきかな
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構造は生死を分ける神なのかテトロドトキシン毒たる意味や
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脚本こうぞうで趣き変わるワンシーン歌人は監督カメラを回し
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さくら散りふと思い出す詩歌には花びら流れ少女の肩に
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豪州の肉を噛みつつ和牛とはかくも遠きか年金の日々
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稲妻が走ること無く 音だけが響く春雷 ひとり聴き入りし
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「重たいか」心配そうに母の声 荷を持つための我が手なりしも
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どこでまだ咲いてるんだろ花びらが風に吹かれて路上を転がる
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ひと言の「言葉はチカラ」それだけで今も歌える師へ馳せる愛
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日曜の 公園にぎわう 家族連れ 弾む声聞き  平和よ永遠とわにと
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手はスゴい脳より先に解く答え理屈は後から仕事あるある
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