書くことも 読むことすらも 遠ざかり 私の文字は 未だ汚い
20
チェーン店 建設予定地 草茂り 春深まれど 冬眠中か
20
風となり卯月の君へ捧ぐのは散り急く白き菫の香こそ
20
ガラス越し春の日浴びてどんぶり雲呑ワンタンたちもうららと泳ぐ
20
「春のせい」そんな言い訳詰め込んで二つ目最中に手が伸びる午後
40
今月で 閉店します カフェ店員 話す言葉に 悔しさ溢れ
31
長袖のシャツをまず脱ぎ汗拭きの準備ととのえ食ふ辛ラーメン
23
暗き世は 愛しき世なり あと少し 「力」蓄え 日の出を待とう
19
薄雲を通り無影の朝の日が満開梅をこんもり照らし/デフューズ
19
どん兵衛をすすって深夜ラジオ聞く 見えぬ仲間も期末試験か
19
ガンダーラ 旅する心地 花冷えの 紅茶に薫(くゆ))る カルダモンの実 /四月七日花冷え一時雨
19
第一歩もし不安なら処方箋 片っ端から「いいねを赤に」 (僕は選んじゃうけど)
19
奪ひ合う パン散りパンの 星屑と 遊びて群れる鳩を笑えず 「詠み直しました」
19
※ 花祭り 雲はゆっくり 離れ行く 朝の冷たさ 良き日の証 ※お釈迦様の誕生日
19
今日だけのまじないだから書いとこか虫除け札は逆さまにして/卯月八日に
19
富士白き春まだ半ばの甲斐路往く ともがら笑みて山桜かな
19
片付けの頃合い逃し部屋の隅 放置のストーブ 今宵こよい火を灯し
19
紡ぐは景色の糸で僕を織る僕を導く紡ぐひとみ
19
渓流の釣りの前夜の上り坂ゆくぞライトだトライと進み
19
ただ年齢としが増えるのでなくそれなりに衰え進む出来ぬこと増え
19
老乱視裸眼で見ればあちこちで焚火と紛う水仙の群
19
消していけデータ思い出バグる脳デリートできたら君とデートだ
19
詩作して生み出す薬を僕は飲むコントロールに世話が焼けるぜ
19
愛抱けど君の写真に降る秒の積もる切なき悲しきセピア
19
光とも 影ともみえる 横顔に えくぼみつけた 半分の月
19
真新しランドセルにも花びらが 雨をお供に孫入学式へ
19
一瞬の羽ばたく母の遺す笑み消えぬ映写を形見とす我
19
寝る前にうとうとトースト食む僕は何かが欠けてるカロリーで生く
19
色眼鏡外してごらんあの人は幸せそうに笑っているよ
19
ライオンに 食わるる我が子 見届けて 涙流さぬ ヌーの悲しみ
19