Utakata
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ランドセルに手足が生えて歩いてく後ろ姿を送る幸せ
25
おさなごの腕に残りし点滴の 痕の数だけ後悔がある
24
日々増える身体の不調に目を瞑りこれが普通と信じて暮らす
16
歌うこと好きなんだって
U
t
a
k
a
t
a
のルール変わっても一度思う
21
歯ブラシの 替え時さえも 持て余し 日がな一日 旗日が終わる
18
連休の最終日まだ道すひてネコ並走し
叢
(
くさむら
)
に消ゆ
13
こどもの日ふと思ひたち草取りす墓石もなき終の棲家で
14
木漏れ日に桃の消えなば花は葉に 吾にも
萌黄
(
もえぎ
)
ぞ春を貫き
13
軒下に 燕飛び来て巣作りの 風の優しき初夏は来たりぬ
26
朝焼けに映える水面は穏やかで水平線は空と解け合う
11
「ありがとう」そんな一言さえあれば二年は延びた離婚の決断
11
異国語の 響きのような
Мориока
(
モリオカ
)
に 薫る皐月の 風かけぬける
11
コットンを潤し頬に貼る夜に目を細めたる
夫
(
め
)
は本を繰る
12
やらかした帰宅し気づく買い忘れ明日まで続く束の間の青
9
何もかもお
終
(
しま
)
いみたく思える日 変わらずにあるセブンイレブン
29
千載
(
ちとせ
)
経ど
恋路
(
こひぢ
)
に惑ふ 心地こそ 昔も今も 変わらざりけれ
12
満々と水をたたえた四万十の沈下橋潜り屋根舟がゆく
8
連休も 変わらぬ仕事 出でたるも 覚悟決めたり 今年が最後と
8
青空を映す巨大な水鏡 欠けたピースは休耕田か
16
大きけりゃ大きいほどに映えるけど ベランダ鯉も龍を夢みる
19
深夜便 五木寛之さんの言葉に 励まされ 今日を生きゆく
朝餉
(
あさげ
)
を支度
15
夕焼けを藍が優しく飲み込んで始まる夜を分かち合いたい
7
八雲立つ出雲大社に詣でたる皐月朔日今日は大安
21
あの人にお辞儀をされた雨の日をラベンダーなら知っているかも/折句・青嵐
14
荷造りを終えてしまえば母さんの「おかわりは?」すら胸に刺さるな
32
夜の風 震える体で空見上げ 目の合うような朧月
6
踏み出せば汽笛が鳴るよ後悔とアルビノの目で映した世界
6
メイメイと鳴いて主張の命名権 ヤギと羊の譲れぬ戦い
6
願ってはいけない指と指の間の摩擦熱だけ残り目覚める
6
春風が 野花にさわり 雅楽なり びわも実るか たいこの越天楽
9
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