海の上 延々流るる鳥の川 群れなす気流いざ北西へ
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恋人の聖地の瑞穂ハイランドハート南京錠プロポーズ
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息をするかのように歌詠みたれば 吃逆しゃっくりなども華となるかは/改
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年明けに 隅で人待つ スノードーム 笑うサンタは 見向きもされず
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窓に差す陽を握る手の小さきを 光は溢れて我に開けり 
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刻みへ 君よが身に 常世なる 不毀ふきの夜桜 散るをしらねば
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一光よ 病室に刺す朝の陽の プリズム色がドア染め抜ける
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AIと語り合ったり小一時間 日曜朝に珈琲薫る
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手を取らる仲睦まじきふたりなり 「ではなく呆け」と宣りし連れ合い
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真っ白な世界に僕の輪郭が溶けてめまいがする 未練、たぶん
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にゃおーんと ねこの呼ぶのに 返事して まったり過ごす 日曜日かな
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雪のこと嫌いじゃないよだけどもう君と戯れ合う事が出来ない
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凍空に 遠く聞こえし鉄の音 始発電車に一日ひとひ始まりぬ 
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当前と 思われながら 働く身 雪に埋もれる 都会の線路 / 大寒波
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黒糖のひと噛りにて誘(いざな)われ 御国訛りよ『島唄』の調べ
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腹減れば水飲み満たすやすらぎの 貧に見紛う老境に居て
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「あのね」って あなたにいつも 言うけれど  続きの「好き」は まだ言えないの
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確執抱え いくばくも無い母の介護 最期は優しくお別れしたい
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ネイティブの自慢止まらぬマダムらの声高止まり 国立くにたち夢庵/改
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りんご切る 手元をねこが みつめてる ようじはなあに とまとがほしいの
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年末に賀状じまいを受け取るも送れば寒中見舞いが届き
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風強し あったかスープを 飲みましょう きのこのクリームスープパスタで
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君が夢に 出てきてくれる それだけで 両想いまで あと一歩かな
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傘寿超え新年会も最後かな「また来年」と中締めしたが
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窓を打つ風が夜通し哭いていてもらい泣きする眠れない夜
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寒空や雲間にぽっかり青い空そこだけ春が来ているようで
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初対面 話していると 知るご縁 つながるつながる これぞ縁か
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幾年月 古りても思う 紫の 長き君の影 金色の野も
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日々ノルマひとつ足りない口惜しさ「んん〜」と巡らせ無駄を探して
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明日もまた 猫との暮らし 守りたい 夫と母が 去りし我が家で
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