二十年前はたとせの歌はあの日を連れて来ぬ 若気の至りふと苦笑い
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勉強はビリでもいいが弱い子は必ず守れ指切りげんまん
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賑やかな孫らの歓声来てみれば指さす先の部分入れ歯よ
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言わないと分からないこときっとある その納豆の期限は昨年
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ねこと朝寝 至福のときよ お互いに 先に起きられ ちょっとサミシイ
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放課後の音とにおいが好きだった心パンパンだったあの頃
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同世代訃報の多き昨今を馬耳東風に、生きてみている
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身を捨てて我が子を救う親鹿の瞳を胸に冥府への道
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あと三年みとし耐えてみるかと冬枯れの朝の冷気にすくんで想う
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春風の運んだような筆跡で 顔も知らない君に恋した /創作短歌「手紙」
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取り替えし電球色の懐かしき 暖かきやら 心ぼそきやら
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かーてんを あけるとチビ猫 おりてくる 「ひめべっど」なのよ おきにいりだよ
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この道を選ばなければ…なんてまだ言ってる私しっかりしろよ
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カ―テンを開けても外はまだ暗く月と星との時間の最中さなか
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父母ちちははと弟たちと住んだ家ドアを開ければみんないるよで…
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ちま猫ちゃん おこめすいなんて いいかんじ あさからニャンニャン ときどきケロり
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目的駅近づきぬ 睡魔に負けじと 車内アナウンスに 耳かぶ
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近江の海けふは静かに凪てゐて 日輪ははや比叡の峰に
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さあ着いた半年ぶりの大阪や 呑む気満々五時から呑むでぇ
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明日の朝おいしいごはんを食べるため ここでやめとこ今夜の酒は
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綺麗事口にしていた恥ずかしさ『心はカネで買えないじゃない』
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お金では私の傷は治らないこのトラウマも脳障害も
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怨み節直球投げても良いのなら数多飛び出す堪忍袋
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母が逝き未だ悲しい涙出ず葬式欠席後悔もなく /悲しき現実
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幼日おさなびの雪の夜 もしも積もったら 雪だるま作ろうねと 姉と
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終業後「ほしい一首ピース」と格闘す外は強風シナプス燃やし
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寒けれど 寒さの中に 風情あり  ため息一つ 気霜きじもに変わる
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「この見た目!」美味いと確信、奮発し「バッチリ美味し!」皮ごとシャイン
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明らかの「ら」を抜き生まれた「あか」は和語 「赤」は「人 ×かけ 火」から生まれて
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刻々とつぎつぎ倒れ消されてく新たに駆け継ぐ命に託し
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