美味しいと風邪引く君の声を聞き韮の若芽を春風に摘む
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祈りでは平和守れぬこの星にユートピアあるかと地球儀回す
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余裕でき遠出の旅の思案中弥生の空へ君は翔けゆく
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名も顔も知らぬ同士を結びをる ネット社会の いいねの絆
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駅降りて 人々は散る それぞれを 待つ暖かな 灯りを求めて
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理不尽りふじんな  孤独こどくかす  看護かんごの手  胸襟きょうきん開き  きずなしん
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流れ去る モーツァルトの 協奏曲コンチェルト 意固地な我を 解き放たれり
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ガタゴトと農道揺られ耕運機もろこしもいだ たくさんもいだよ
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ヒリヒリの 局面に立つ 細き背を 守りたまふや 雲上にをり
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いまさらに「今日は明日のいにしえ」と晩酌すなる今日の明け暮れ
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雲がまたかたちを変えて流れてくなににもなれないわたしを置いて
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落とし込むギュッと丸めて泡に込めつつく烏がいない夜空へ
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掲示板いくつもあれど閑古鳥ツールは映えるビジュの時代へ
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くさや好き差別されても耐へぬいて 妻に隠れて独り味わふ
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そよ風に 揺れる木の葉の 音色にも 春のきたるを 奏で知るかな
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恥ずかしい気持ち悪いし見たくないどうか変えてと願う春分
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サイレントマジョリティーはいざ知らずわが暮らしぶり静かに堕つる 
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無駄足を何度も踏んだ野心家はしつこく古希の初恋をまた
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梅のに  春雨はるさめ降りし  るい流す  べにほおを  で過ぎてゆく
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ちょっとした狂いで春は涙だけ流れ出胸で受ける術なし
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たそがれに仁王立ちする鉄塔が宇宙そらからの光線銃を受け
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傷が付き触れると落ちる背のうろこ一つ一つを拾いてあるく
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興冷めなプラのちょうちん連なりて 地域振興さくら祭の
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わが旅は葉ずれの音の合間より太平洋をはるかに望む
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六人の孫順繰りにせし積み木 崩るるままに七たびのなく
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墓前には無常を諭す親はなく必滅語る生家の更地
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ドラえもんわさびになって久しいが 母の声マネ変わらずのぶ代
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ボイルイカ我の旨みが欲しければ海まで来いと白く横たえ
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在来線 「カタンコトン」と 過ぎてゆく 懐かしき日々 時に思い出し
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メンテせずチャリのブレーキ甲高く鳴くもんだからソフトにかける
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