煤けてるシャッター降ろし日曜の商店街は微睡みの中
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生真面目な主人の愛のいろどりをこぼさず食べる五目そばなり
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行く道へ転がるちさき石の名は吾の気に掛けた明日の石とす
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さくらで 人は気付かず 踏みつける 同じ春咲く 小さき花を
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山頂に捧げしカフェの湯気へ乞う友との無事の劔の下山
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猫柄の茶碗に 猫柄マグカップ 猫マドラーに キティのピーラー/うちのキッチン
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母叫ぶみんな起きろーにニャニャニャニャーと叫ぶゴロには爆笑の朝
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わかってる馬鹿馬鹿しいとは思っても強迫的な不安になるよ
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コクも香も苦も酸も無き即カフェに失くした恋の記憶を願う
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ひからびた木箱に入った臍帯さいたいは母のつもりで私を呼んでる
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来た頃は 周り田畑 外遊び 蛙の歌を また聞きたいね
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頂戴と吾子のてのひらぷっくりとビスコひとつをまたひとつ乗せ
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マシュマロのシュクシュク溶けて今日雨と反し真白な夏雲浮かぶ
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フットポンプの上下の動き ぐっすり眠る君の呼吸に似て 術後の我癒す  /フットポンプ…脚に巻く血栓予防機器
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はな散らす 風は熱波を 従えて 二季となりる 夏に怯える ※ 金がない ……
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子の部屋に大きく空いたこの穴はブラックホールここは宇宙だ
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吾の焼いたシフォンの脇にホイップと苺で君はまばゆい笑顔
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言霊を信じて願い唱えるも夢見草散る叶わぬ願い
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望んでる 答えを聞くまで 繰り返し わかっていても 尋ねてしまう
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生姜湯(しょうがゆ)の 腸(わた)に着く頃 眠くなり ひねもす止まぬ 花の雨かな
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散り花を踏む足取りは柔らかく風織り上げた雲を踏むよう
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たばこ火の終えしまでにピーヒョロとトンビを真似て仰ぐ空かな
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降る雨に春の炎の鎮まりて集いのはなしずかに立てり
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雨上がり ひときわ映ゆる 花の色 清らかさとは 後に気づきぬ
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無言人ぬっと現れぬっと去る持ち去るようじゃ猿かも知れず
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先を行く きみの腰に揺れる水筒 共に歩きし あの日の野辺に花
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左右からライトの当たるキッチンに晒す吾の抱く影のさまざま
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蕎麦すする音にオーイと呼ぶナナも食べてワーイと笑うインコや
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いい馬に目がない僕は駆く馬出資馬に未来の夢を歓声を
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見栄はってコートを着ずに出歩いて 取り憑かれたかよこしまな風
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