スーパーに 百円の春 並びおり ピンクのスイートピー まずは仏壇
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種飛ばしざくざく喰らう西瓜かな 六畳長屋の縁側ぎる
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貴方には少し好意を混ぜておく 全部入れたら甘すぎるから
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詠みつかれ往きつきたれば蔓橋月光菩薩ぐぁっこうぼさつは輪廻におわし/折句
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空振りをしない僕らは犠打の神ここなら振れる豪快の先
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英雄が歴史のうえにいたならば覇道か王道どちらも英雄
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振る袖を羽根とぞ広ぐ青き君 舞ひ立つ時を今と知るらむ
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せんキャベツ 春きざむ音シャキシャキと 冷水くぐらせ 更にシャキシャキ
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何人なんぴとも自由と権利有するが我子わこに口出すおろかな私
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浅瀬ゆく小石の光り掬わむと水に透くる手幼き紅葉
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指先を砂糖まみれにして食べるシナモンシュガートーストがいい
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細月ほそつきのやみ夜にもがく人を見て 病まず我がじく持とうと想う
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日常はデジャヴをループ時間の輪 鍵は誰かの輪のなか周り
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休日に伏して気づけば外は雨ようやく土に命の雫
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ヤオコーの店内曲が脳内に ループしている止めたいけれど
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膝痛を庇いて登る坂の道頑張れ春が来たぞと紅梅
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銀行用事済み ご褒美は はら屋のカスタード キミと食べよう お茶を淹れよう
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悪寒あり 妻が作りし玉子酒 晩酌代わりにおかわり却下!
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うまいこと言えても 生きるの上手くなく 歌で息つぎして また明日へ
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納豆と 卵が賞味 期限の日 納豆チャーハン 夜のやすらぎ
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おかあちゃん かくにんしたら またねるよ ちま猫ちゃんは おかあちゃん・らぶ
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冬と春繰り返し来るこの冬はまた雪解けてもう冬要らぬ
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秋は熊冬雪下ろし夏熱暑春なんだっけ防災無線
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春忘れ芽吹きを忘れしおれゆく市井の一票どこかに消えた
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きしむよに鳴き交わしゆく冬鳥の白きやじりあかつきの月
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好きな曲シャッフル再生満員電車 音量ボタンを二回押す
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若人が雪と氷を友として 命謳歌すミラノコルティナ
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「人間がひねくれているから」とまず前口上から語る愉しみ
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甘菓子を頬張るあどけなき孫は戻られぬあの春の日のきみ
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あぢきなし浮世に立ちて眺むればせめても吾が燈明ならむ
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