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旧友とお喋り尽きず二時間半 明日からの糧となりにけるかな
18
紅梅の花笠のうえ網目より天海に澄む夕暮れの月
33
一夜寝かせ コクと甘みと旨み増し
夕餉
(
ゆうげ
)
に
舌鼓
(
したつづみ
)
打つカレー
28
価値観は相対ゆえにドローなりされど歴史は大砲を撃つ
17
堂々と宣言していた君の夢 成否たづねることも
能
(
あた
)
わず /2025.02.02
17
重力を枷と思わず生きている月に行けたら口角軽く
17
締切と 雑務に追われ ひと月が 過ぎて気づけば 花香る春
17
咳込めず喉の道筋がらついて素麺啜るは苦行と覚ゆ
17
サブスクのようだね、多分僕たちは 日々のくらしを課金にかへて
17
雨上がり気温上昇
靄
(
もや
)
の中 再び春へ一直線の朝
17
面を脱ぎ試合のあとに配られた薬缶のカルピス薄くて美味い
17
学研の付録に焦がれた鍵っ子の夢はち切れるアパートの二階
17
風寒み辛夷の蕾固くして照らす街灯早春の宵
17
義を為せば民は刃紋の覇を恐る抜かずに収めよ真の知者たれ
17
一打差も勝てば嬉しき負け悔し 飛ばぬ白球止まらぬ破顔
17
ある時に ふと亡き父が居ないこと もう会えないこと 強く感じる
17
真冬より 肌を舐めたる 春の風 襟袖口を強く締めたる
17
店先にぶらさがりをるはたはたの 骨柱ごと顎でくだきぬ
17
愛されるセンスが足りない変わり種まったくネタには困らん奴だ
17
眠いのに抗うクセは拒眠症 死んだらゆっくり眠ればいいさ
17
青空にキリンの如くクレーン立つ データセンター積み上がる 雲
17
一
(
イチ
)
〇
(
ゼロ
)
の波の間に間に小舟ゆく情と涙の櫂に絆され
17
山はまだ 寝起きのような 色をして 少しくしゃみを
堪
(
こら
)
えている
17
旅先で意気投合のあの人と一夜の恋が今プロポーズ
17
スーパーのチラシに家族が溶けていて私自身は何も見えない
17
宇宙(そら)に咲くアカシアの黄よ夢ならば漂ふ香こそ瑞々しけれ
17
腹の虫 飼えば
蝕
(
むしば
)
む心の和 虫は大好き黒い怒りが
17
弛めたる 身体に沁みる 歌もあり ラジオの時間 一人の時間
17
朝六時 わたしのためのコンサート あなたの寝息と鳥のさえずり
17
親戚の鼻筋見ればふと分かり祖父と吾には禿げの血筋も
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