気付いてる?バレンタインが今日なこと。 二月が残り半分なこと。
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アイロンのスチームしわを伸ばしてく畳むハンカチ鶴を折ろうか
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ひまわりのような恋なら古希だって「あのね」「介護じゃないよ」「うふふよ」
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いつもなら 雪掻き追わるる我が里も ひと山越へれば天国地獄 
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仏壇の花 整えながら 今日の予定も整えている 穏やかな朝
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ひとり生えの花芽がまもなく芽吹く頃 夫草削るそれを遮る
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ケースの中 48色の色鉛筆 春の彩り 足りるだろうか
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放たれた瑠璃色の矢は野晒しのあきらめた夢目醒ます光凛ひかり/折句
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まん中の子の名を忘れ懺悔してうちは子どもが二人と目覚め
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朝の浜もう桜貝は拾えない流れて来るはプラゴミばかり
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朝五時の 下弦の月が 照らす雪 風が遊びて 吾の頬 叩く
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降りしきる 雪の墓参り 雪だるま 2つ作って 父母にお供え
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遺言のようにメモ貼る『十年後電池をかえる』シャッターの上
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目のやり場困ってしまふフィギュアかな 何もあんなに露出せんでも
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孫来るを指折りて待つ直前にインフル奪う 爺婆の糧
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帰宅する食べるすぐ寝るチャージするしばれる割れる湖面の上で
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新しいケリケリ猫に渡したら猫喜んで蹴りに蹴りけり
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ひねり独楽ごまかさりこそりと卓上に朗らに回りコトリと絶えて
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定量と定性評価が混じり合い よくわからないハーフパイプとか
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停留所時刻をなぞる指先に旅の終わりが近づいている
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八戸であがなひきたる八幡馬 男馬女馬を離して飾る
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下敷きに推しの切り抜きはさみこみ昭和の子らは恋をしている
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春告鳥(うぐいす)の鳴き声未だ聞かずとも  確かに聴こえる 春の足音
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涙してポストに入れたあの手紙いまの私に送った切符
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砂山の砂に寄る辺の霞み草沖行く船にテセウスの旗
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迷い込む夜の近道チャリの罠ドラッグストアへ助けを求め
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スーパーに 百円の春 並びおり ピンクのスイートピー まずは仏壇
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種飛ばしざくざく喰らう西瓜かな 六畳長屋の縁側ぎる
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貴方には少し好意を混ぜておく 全部入れたら甘すぎるから
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詠みつかれ往きつきたれば蔓橋月光菩薩ぐぁっこうぼさつは輪廻におわし/折句
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