ねむそうに ゆれてるねこを なでながら シリアルバーなど かじる夕暮れ
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午前から仕込むおでんの香りたち真冬日初日の夕餉もふたり
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「ダイジョウブ コレハハツユキ スグトケル」窓の外見て唱える念仏
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カーテンを開けて光を入れましょう いちばんはじめに 光があった
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チビ猫や そこはおトイレちがいます! タオルケットを2枚洗濯(んも〜)
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最後まで自分の足で歩くのだ今日も明日も歩みを止めず
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太陽に少し近いか ひなたぼこ 屋上駐車に冬のぬくもり/改
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後悔はなぜ「立つ」といふ擬人化に? 起き抜け疑問・・まず立ってみる
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ミュゲすずらんの湯に ゆるりと浸かり ほんの一瞬 忘我の心地に 寝かけたともいう
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日本道路交通情報センターの松倉さんの声にもえ
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冷え込みし伊吹山は雪化粧朝の炬燵に仔猫隠れて
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飛んでゆけ澄んだ空気を突き抜けて未知なる炎は富士の雪まで
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秋は去り いよいよ冬と 襟巻を  慌てて出すも 巻きて汗かく
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あらうれし 身は捨つれども たましひは  わが家にありて 君を忘れじ
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思ひがけぬ娘二人の帰省あり妻がたちまち母へと変はる
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あの頃の涙が昨晩降り積もりドアが開かず遅刻しました
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若者がひ弱に見える自分らもこんな感じに見えていたかと/どうだろう
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野菜室のピーマンようやく救出よ 合間にLINEギフトをポチ>いい夫婦の日
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道の端の 凍みた草木に朝陽照り 黄金に光る 冬の祝祭
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高校の昇降口がどんなだか思い出せない闇だったかな
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盛大に文句言われつ 帰り道 明日からどうにか 自宅点滴で
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息子のとこ 行くはずだった しょうがない 今日はおうちで いい子にしてる
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白菜をまるっとひと玉買いまして何にかそかぐるぐる思
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新聞は実名なりて狭き門 躊躇する方少なからずや
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傷抱く  怒る青年  その儘に  荒んだ中に  どこか寂しさ
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指伝う 凍える肌に 緋は走り  震う吐息に 揺れるともし火 
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ねこたちは きょうもなかよち おたがいを けづくろいする ふれんどりーに
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母の背をとっくに越した小六がぎこちなく袖通す制服
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まどろみの夜ほころびゆく午前四時そっと犬と歩みゆくかな
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沸騰を知らせるメロディー「愛の讃歌」古いくりやにピアフの調べ
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