行列に並ぶ餌やり体験の妻子の帰り待つ間の花見
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ブラトップ カップのぶんだけ布多いあったかい それを踏まえて本日エアリズム
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花の香に包まれて笑む幼な子は幸せ届くタイムトンネル
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まるで冬 犬のヒーター 入れたっけ?  ああ、そうだった もういないんだ・・・
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寄せ書きの皆の言葉に謝しつつも残す事績に何ら悔いなし
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なだらかな開花のような毎日に急に戻りし束の間の冬
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ででっぽー冷たい風に山鳩の鳴く声聞けば不吉な記憶
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木蓮の花が茶色く散っている白のニットがもう暑い春
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思いつきボヤキも愚痴も七五調万に一つは歌になれよと
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晩ごはん カレーはできた それなのに ライスがなくて 途方にくれる
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入学に心弾んだ思ひ出と ソメイヨシノと やわらぐ風と
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ごめんなさいあなたの語尾が気になって話全然聞いてなかった
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庭先に今年も咲いた三色の桃の花傘赤白ピンク
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雨だとて薬の切れ目は細々こまごまと出る強者つわものも残りひと月/花粉
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泣いたままケアせず寝ちゃって目腫れかな 構わぬ 出かける先は病院
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感情を同調させたつもりでも それ迷惑な第三者の目
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ハルウララ 覚えているか 馬の名だ のんびりいきたい 春うらら
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老けた顔 笑い方もう忘れたし おまえの持ってる写真笑顔をくれよ 
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弟子いぬになる 信心などないこの我が 仏にすがり すべてを拭う
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空っぽの 穴から涙出なくなり ホロウの仮面 崩れ去るかな
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パソコンに 5時間向かいクラクラす 歳をとったなと口に出る還暦
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いつもより かしこまった字の 伝言メモ ひと言だけど ひと言でなく
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ふきのとう湯がいて青く匂いたつ「ばっけ」の呼び名馴染みて久し 
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春の日に 何もない部屋で 座り込む 床の冷たさ 陽のあたたかさ。
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顔も見ず口もきかずに見送ってずっと苦しいずっとさみしい
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喜寿なれど「来年度も…」と契約の更新すませ白衣をはおる
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足元に花びらを見てあわれむも降りにし時はよるすべもなし
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この病 認めなければ 病じゃない たとえ薬を 何度飲んでも
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800回 鳴いて吐いてを繰り返し この先ずっと おまえを待ってる
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米を研ぐ 必要のない 無洗米 手間と一緒に 何かをなくし
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