花冷えの 雨降り出でて 悲しみの ふたたび返る 君が四七日(よなぬか) /挽歌
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図書館へ 花舞ふ路をはや足で 君いるかしらん ひかりの窓辺
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キミ想い清明の空見上げをり新たな年も共に生きたい/卯月六日
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名物のおみやげお菓子個包装 明日あすの君への口実を買う
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諦めた。次の冬にはインパクトレンチインパクト要るなと思うタイヤ交換/あちこち痛いし
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コロナ禍で会へない祖父に文送りおまけに添へたはじまりの歌
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能力が低いからなどと言っちゃ駄目!強い言葉で叱ってくれた
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得意げに 釣った小アジをさばく夫 台所になぞ 立つこと無いのに /回顧
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「返して」と言わずに見上げる青空は 飛ばされた分近くなるかな
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そぞろ歩き いつの間に木々の若葉萠え 目にもこころにも沁み渡りゆく
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やさしさを求めるだけの人だからずっと本音は言えないままだ
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ねこおみず ヤマザキボウルが だいにんき かわるがわるに ゴクゴクとのむ
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曇天に星を隠した雨夜空 故人を偲ぶ月の命日 /2026.04.08
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さくら花命いっぱい咲きほこり散りぎわみごと夢の如くに
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雨降る日 スーパー行きは あきらめて 冷蔵庫のぞく 特別スペシャルレシピ
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松林 土管の中のノラ猫一匹 冬を乗り切り 生きてた!良かった!
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世界中 似たような事 起きていて 進化はしても 猿の末裔
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来ては去る車の白と赤き灯に滲むビニール傘と泣こうか
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電柱の上にハローと鳴くカラス僕のハローを学んで鳴いた
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春の雨 思う存分吸い込んで 一斉に萠え立つ樹々の歓喜よ
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私はソメイヨシノと声上げる高速道路の雑木ぞうきの中で
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雨風あめかぜは今がピークかお勝手でじきに帰るだろ家族を思う
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いつの間に肝っ玉母さんになったよ 三児の母は我にはまぶしく
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うたかたの皆さまの短歌愛しくていいね押すのに忙しい夜
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そのときに またその時に 味があり 寝かせた酒の 奥深きこと
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雲よぎり 宙に上りし 月を見る 過ぎ去る夜汽車 見送るように
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観桜の ぞめきをよそに 寝つ起きつ 持て余すなり 微熱ある身を
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春ゆきて蓮華の池に降るはなのひかり揺蕩う ささなみの立つ 
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暗き世は 愛しき世なり あと少し 「力」蓄え 日の出を待とう
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薄雲を通り無影の朝の日が満開梅をこんもり照らし/デフューズ
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