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奪ひ合う パン散りパンの 星屑と 遊びて群れる鳩を笑えず 「詠み直しました」
19
※ 花祭り
(
)
雲はゆっくり 離れ行く 朝の冷たさ 良き日の証 ※お釈迦様の誕生日
19
今日だけのまじないだから書いとこか虫除け札は逆さまにして/卯月八日に
19
富士白き春まだ半ばの甲斐路往く
輩
(
ともがら
)
笑みて山桜かな
19
片付けの頃合い逃し部屋の隅 放置のストーブ
今宵
(
こよい
)
火を灯し
19
山の蔭蒼く重なる懐に一本の桜淡く
雪洞
(
ぼんぼり
)
のごと
19
紡ぐ
瞳
(
め
)
は景色の糸で僕を織る僕を導く紡ぐ
瞳
(
ひとみ
)
は
19
渓流の釣りの前夜の上り坂ゆくぞライトだトライと進み
19
ただ
年齢
(
とし
)
が増えるのでなくそれなりに衰え進む出来ぬこと増え
19
老乱視裸眼で見ればあちこちで焚火と紛う水仙の群
19
消していけデータ思い出バグる脳デリートできたら君とデートだ
19
詩作して生み出す薬を僕は飲むコントロールに世話が焼けるぜ
19
愛抱けど君の写真に降る秒の積もる切なき悲しきセピア
19
光とも 影ともみえる 横顔に えくぼみつけた 半分の月
19
連れ立ちて 幾年春を 惜しみけむ 今年独りの 花の下道 /挽歌
19
一瞬の羽ばたく母の遺す笑み消えぬ映写を形見とす我
19
色眼鏡外してごらんあの人は幸せそうに笑っているよ
19
ライオンに 食わるる我が子 見届けて 涙流さぬ ヌーの悲しみ
19
毛布
出
(
い
)
で 吾の枕に長々と 寝そべり
毛繕
(
けづくろ
)
い 初夏と紛う朝
19
鮮やかな山吹咲いた畑の隅
黄金
(
こがね
)
の塊輝いて見ゆ
19
散文と辞典に載るが告ぐる詩へ夢を抱けて生きる人在り
19
昔から 映画を作り 行く旅の 我が尊師なりイーストウッド 「様」
19
すべての窓 パーッと開け放ち 家中に卯月の風を招き入れる朝
19
工事場の重機の下に
微睡
(
まどろ
)
む猫 ぐっすりおやすみ 今日は日曜
19
紺色の代車を借りた駐車場忘れて赤い愛車探せず
19
「よし、いい!」と思える
短歌
(
うた
)
をいざ打たんアプリ起動中
宇宙
(
そら
)
の彼方に
19
はじめての 発表会にて サックスの 音色響かす
夫
(
つま
)
を見守る
19
純白のレースみたいな一輪のトルコキキョウを空き瓶に挿す
19
オメラスを 去りて彷徨う道半ば 自由という字の 檻に似ており
19
卒業の子と入学の子の在れば涙の親はスイートピーかな
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