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朽ちた工場のフェンス沿い 緋桜咲きて 辺りの景色に彩り添える
18
老夫婦 言葉交わしつ土起こし 手に手携えゆく道想う
18
何気ない日常さり気なく詠む 世の先達は 見知らぬ恩師
18
静かに雨降るこんな日は 壁時計さえゆっくり時きざむ
18
ひらがなを幾つも並べて通ずるは「ハ行だけ」だと気づきハハハハ
18
もう少しあと少しだけ勇気出し 手を伸ばしたら届いたのかな
18
目を覚ませ正邪を問うな身を切るなお前が切るんだ大きな舵を
18
法律を
疎
(
うと
)
む上司は怪しいぜ弱者を守る盾じゃないのか
18
孫の雛 ミッキーミニーの内裏雛 ドナルドたちにかしずかれ鎮座す
18
救えない僕らは誰も救えない剣はいらない斧もいらない
18
山奥の精霊宿る木々たちに 春のエナジー伝わり行きぬ
18
聞きやすく整えられた表現の削り取られた部分を思う
18
戯れ歌のこころの襞に添い寝する
i
P
h
o
n
e
M
a
c
の絆のひかり
18
枯向日葵にしろき窩數多ありて項垂れつつ零す種子を
18
春を待ち ようやく土から顔出した 雑草抜きつつふとやましさ感ず
18
絆とか仲間とかやら家族やら しつこいほどの「正しさ」に飽く
18
我が家には
愛猫
(
きみ
)
が定めし序列あり 猫様一番
下僕
(
しもべ
)
は二番
18
鈍
(
どん
)
どんどん図太い廻しを締めてやる
痺
(
しび
)
れる柱を打て打て張り手
18
青空にひときわ映ゆる白木蓮 気高く顔上げ春謳歌せし
18
つた絡む桜の古木塀越しに そっと春待つ
工場
(
こうば
)
はうらら
18
プラレールつないだ後のお片付けしたい
母
(
わたし
)
と嫌がる息子
18
息合わず崩れて5位のりくりゃうの逆転に似た多趣味のボクら
18
こちらへと色あざやかに菜の花が 春を招くよ川辺の小道
18
晴天の強い西日があぶり出す打ち寄せられた床隅のゴミ
18
密かなる 自慢のくびれ 今は無く 狸の如き 腹を見つめる
18
流れてく景色は季節まで進む 満開までの早送りの梅
18
小夜更けて微睡みの
床
(
とこ
)
しとしとと芽吹きの庭に木の芽雨降る
18
初鳴きのウグイス聞きつつ朝散歩 雪の富士にも春はすぐそこ
45
人の世と 猫の世つなぐ 縁側で 冬用毛布をたたんで くしゃみ
42
はちみつに生姜を入れて湯を満たす気だるき朝に気合いを込めて
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