セピア草 匂ひ惑ゑば玄関へ 訪ふ先生ボクと通園
18
馬鹿がいい馬鹿を目指して馬鹿を積む馬鹿は前向き馬鹿は希望さ
18
ベトナムへ行かぬと決めた「Aの意志モハメド・アリ」継いでいこうよ全人類で
18
真夜中の 北西の風 寂しくて いきものがかり 「YELLエール」を聴く
18
孤の粒で磨けば光る木目かな熱に応えて艶は浮き出し
18
生き抜けばいつの間にやらフル装備キズは消せないあとの祭りで
18
不都合さ 出始めて知る 老化なり 長い付き合い 時は過ぎ行く
18
塵まみれ シャッター街の カーブミラー 人通りなく 飾りものなり
18
某党首ゼロで割るごと問いたれば模範解答聞きたくもあり
18
あとひとつそれがなかなか揃わない いっそバラすかルービックキューブ
18
ゆく人のうつつに惑う子らの声にぎやかなりや春の波立つ
18
幻で良いから母を慰めて 夢に出てきて ぬくもり添えて/ココニャン様ありがとうございます
18
言葉にはならない気持ち 春風が撫でて過ぎゆくこの感情を
18
三月の イオンモールの 賑わいに あてもなく買う 春色ブラウス
58
風が吹く風に吹かれるカーテンを透かす光はもう春の色
42
ある時に ふと亡き父が居ないこと もう会えないこと 強く感じる
17
真冬より 肌を舐めたる 春の風 襟袖口を強く締めたる
17
ひもすがらネット揺蕩う老人の終の住処か雲井の空は
17
イチゼロの波の間に間に小舟ゆく情と涙の櫂に絆され
17
山はまだ 寝起きのような 色をして 少しくしゃみを こらえている
17
朝ラジオ 『ジャマイカ療法』教えたり 魔法のことば 『じゃ、まっ、いいか』
17
五円玉十円玉の幅きかす駄菓子選ぶや子らの王国
17
手を引かれ商店街の西はずれ 焼き鳥タレの指舐めし日よ
17
我行かば ただ鳥のよう 風に乗り 風に逆らい 居場所見つけ
17
朝六時 わたしのためのコンサート あなたの寝息と鳥のさえずり
17
親戚の鼻筋見ればふと分かり祖父と吾には禿げの血筋も
17
ミッションはゴミ出し、チャリ通10km、お仕事さ お金に吊られ宙を泳がん
17
微笑めば微笑み返すレジ台にやっと届いた小さき子の指
17
透明の水彩画からこぼれ落ちだいじな欠片かけらうまくけない
17
人並みに生きむとすれば遠ざかる里のけやきのうろ風の鳴る
17