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隣席は 誕生日ケーキ 受け取りて はしゃぐシニアの声幸届く
16
P
の字のまっすぐな線やさしくて涙のしずく半分持ちて
16
老眼にハンダごて持ち思い出す子供の頃の鉱石ラジオ
16
みそひとの呂律の波の荒ぶれば詠み手読み手の櫂の抜き差し
16
癌なんてよくある事と言い聞かせつ 結果待つ日々 不安高まり
16
一周忌の 積み団子を 丸めつつ 君の生きたき 時を想えり
16
正月の飾り片付け空いた場所 ちさき雛人形 ちょこんと鎮座す
16
髪睫毛 眉毛も抜けし 抗癌剤 ウイッグツケマに 眉シールして
16
田の雪は毘沙門天か野仏かやらずの雨に童心溶けて/折句
16
如月の 吉報待ちてサクラサク 若き息吹に六花溶け落ちぬ
16
日替わりでセンター飾ったネクタイは今や不動の箪笥のセンター
16
手の甲に鉛筆芯の黒き点 君のくれたり暮れの学び舎
34
我からも粉舞う姿にたじろかれ思えば
哀
(
あわ
)
れこの向こう
脛
(
ずね
)
22
珈琲に甘さを足さず啜るきみ心なしか背筋伸びたり
18
白髪染め 終わらすことの むずかしさ えいやと春のピンク試せり
15
花屋から淡いフリルが香り立ちほのかな喜び思ひ出しけり
15
真っ白なレースのカーテン揺らしつつ 春風ふわり 部屋へ迷い込む
15
想い出すこともないまま花の香に不意を突かるるきさらぎの夜
15
山麓の清水ながれ義父からの日本酒二升飛山と筑摩
15
不屈なる自由の炎
野
(
の
)
に立ちて野合の果ての
◯
(
マル
)
道険し/折句
15
親心「おや」とも思わぬ子心に手心くわえる小心の親
15
スピードで死に損なった翌日のなんと優しい窓の光よ
15
白妙の無印良品店内で静かなぼくが静かに暮らす
15
暮れ急ぐ空のひかりを惜しみつつ 鴨と並びて影を重ねむ
15
いいね数いい歳すごして貰う花 若いよ若い未成年だよ
15
りくりゅうよ 老眼に涙溢るる我 ありがとう以外の言葉みつからず
15
雪の日の衣更着冷えて昏れなずむ練習帰りや手に息を吹く/折句
15
春風に いきなり頬を 平手打ちされたみたいな この寒暖差
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久しぶり ひとり時間を たのしむわれ あなたといるのも 大好きだけど
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懸案の債権回収成功し やれやれやれとロング缶呑む
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