飛んでゆけ澄んだ空気を突き抜けて未知なる炎は富士の雪まで
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秋は去り いよいよ冬と 襟巻を  慌てて出すも 巻きて汗かく
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あらうれし 身は捨つれども たましひは  わが家にありて 君を忘れじ
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思ひがけぬ娘二人の帰省あり妻がたちまち母へと変はる
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あの頃の涙が昨晩降り積もりドアが開かず遅刻しました
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若者がひ弱に見える自分らもこんな感じに見えていたかと/どうだろう
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今日はもう何もしないと決めたので 朝めし食べたら蒲団に戻る
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メルシャンのスパークリングと スパサラで 一人乾杯 旦那は風邪気味
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にゃーと呼ばれ ほんの5分の天体観測 みなみのうお座のフォーマルハイトか
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きしのふたおやの声おもはする こはるひよりのやはらかな朝
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朝餉まえ香煙たちて鈴ひびき心ととのふ位牌の前に
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予約した 駐車場が 見つからず キャンセル料に モヤモヤつのる
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測らずも置いてギリピタ洗濯機 7kgサイズで寿命7
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チビ猫は 海苔がおきにいり ねんねでも ムクっとおきて もしゃもしゃたべる
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2回目のお散歩 こんどは美容院 髪をリフレッシュ 気持ちリセット
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偉くなど 成らなくて良いわ 風を浴び ぬくい光に くるまれてたいの
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また一歳ひとつ 歳をとりたる 我が身かな 初冬の風に 節々痛む
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兄妹の愛しむ日々にざる菊の二千の株に温もりの秋 / 小田原の鈴木様の庭園
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金色のイルミネーションまとひをる 公孫樹イチョウ黄金色こがねいろ 際立てり
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小腹すきカップ豚汁のむ3時 眠りをさそうこの温かさ
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初雪が降っても冬とは認めない 根雪になるまで秋の続きだ
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インフルの子が歌う九九間違っているけどこれはインフルのせい
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掘り出した泥にまみれた里芋と劣らぬほどの吾の野良着よ
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日の暮れにはしたなきほど大泣きを放ち自転車駆り去る少女
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雑用に追われる日々もよしとして今日も一日よく働いた
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ちょっと待て 十一月の ドカ雪は 心の準備 冬の準備が、、、
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星を見て歩く砂漠の地平線 ふちピリリ容赦なき風
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歌をよむよめばよむだけ膨らむでいびつな螺旋の器になりぬ
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ちま猫ちゃん おかあちゃんのおいす きにいった まったりしてる ざいす座椅子もすきよ
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猫でさえしっぽ踏んだら大騒ぎさすがにトラは始末が悪い
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