音もなく車窓に積もる霧雨に 私も埋もれる宛もない
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眼の先に花びら舞うや風なきに 番いの黄蝶か つかず離れず
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猫を撮るもっとも可愛く写るよう愛ので撮る言の葉パシャリッ
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深海は真っ暗闇でサバイバルゆえに輝く光は生まれ
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土日嬉しされど週中あってこそ そういうふうに幾年暮らし
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春秋嬉しされど夏冬あってこそ そういうふうに幾年暮らし
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タンポポの枯れ花抱きて 来る風に 抗い踏めど 揺れる自転車
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長き坂 登るペダルも 頂上の 菊とキスして 清き風かな
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四着の夏の上着のローテーション 三周半で運用休止
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何気ない朝も 失意の 夕暮れも 同じメロディ コンビニのドア
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君といた春そそぐ海ふかみどり 炭酸水と後悔で割る
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薄茜うすあかね 徐々に染まりて 今日といふ 新しき空を 与えられし
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本日を夏の起点と独断しアイスカフェラテ解禁とする
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カタクリの恥じらうような花一輪長き時経てやっとお出まし
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星淡き夜ジャスミンの香り立ち 見知らぬ世から誘う声のして
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炭酸泉 泡の効能如何ばかり 布袋のやうなる腹擦る人
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野毛の寄席つづれ織りなる緞帳に開演ブザー吾に鳴り響く
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散り際の 花見茶屋に 人はなく さえずりと肌撫でる風あり
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飲み過ぎて 酔いの力で 投稿す 全くひどい 酒に謝る
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北の地の明日へ凛々しく笑む花やゆり水仙の灯の長く在り 
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残念だキミは頑な白渦しらうずに一度伸ばした手は弾かれて
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岩陰に 深山椿の 咲くごとく 稀なる歌に 逢いし喜び
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俗世から逃れて僕はガラパゴス独自の進化に夢を託して
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「少ししか会えないのなら会わない」と言いつつ抱き寄せてくれる君
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きみが今やっと笑ってくれたんだ嬉しいのにさ泣いちゃったよね
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わが好む 写生の歌と 異なれど 幾たびも読む かの人の歌 
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足曳きの花の追っかけ四日間 恵みの春は深き眠りへ
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心痛に足が重くもデイケアへ笑顔の迎えこころ華やぐ
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いにしえの願いを捧ぐ甘き香の清楚たゆたうカモミールかな
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窓を開け 卯月の風吸い込んで 気分リセット! 「今日」がまた始まる
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