朝食のタンパク質は牛乳と豆腐とチーズ歯ごたえが無い
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水ぬるむ水面に映りし 空の蒼 やがて川辺の桜も映し
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寒き夜の口さびしさや起き出でて葛湯を作る少しかために
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ランチやめ定休増やし抗うはまちの割烹 浦霞酌む
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若き日の取るに足りない出来事を気にもせぬのに夢に見るとは
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涙のち伝説だ5位からの大逆転だ金メダル「りくりゅう」
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伏せし妻 匙くちもとへ運ぶ夫  寄り添い生きし 老老介護
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赤黄青 きららに透ける琥珀糖 幼き日々を 手のひらに置く
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樹々の中「ケキョ」と一声聞こえきてひと月待てば春告げ鳥よ
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救えない僕らは誰も救えない剣はいらない斧もいらない
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ロリ受けのあの女優さえ今はもう 母親役になって久しく
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戯れ歌のこころの襞に添い寝する iPhone Macの絆のひかり
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どんどんどん図太い廻しを締めてやるしびれる柱を打て打て張り手
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二日ほど急ぎ足なる衣更着や 一枚外し弥生のあした
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出窓にて 我の帰宅見つけたり すぐさま玄関待つ君愛し
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鼻筋に母の仕度で白を塗りはっぴまとひて神の児となり
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戦争は 同じ場面の 繰り返し 「破壊 殺戮 避難 報復」
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古本の開きぐせあるそのページ謎解きたくてくり返し読む
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ひさかたの 雨の予報の ひな祭り 月食阻む 雲し恨めし
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レコードの溝の微かな震えよりサーっと鳴りてジャズは揺れ出し
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庭のすみ雨水たまる金魚鉢メダカの群れはせわしく泳ぐ
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日常を 離れて日々を 振り返る いつか終わりが 来る日を俯瞰
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春の陽気のむる曇天の宵 ホットチャイラテ飲みつ待つバス/ミルクティー
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静かに雨降るこんな日は 壁時計さえゆっくり時きざむ
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ひらがなを幾つも並べて通ずるは「ハ行だけ」だと気づきハハハハ
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指揮棒に追いつけぬまま怒鳴られる夕日にかなづユーファニアムよ
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工場は伊吹の山にいだかれて笑つてゐたよ我が青春を
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もう少しあと少しだけ勇気出し 手を伸ばしたら届いたのかな
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ハサミ持ちシャツ生地押さえ裁断す春色柄の生地を選んで
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目を覚ませ正邪を問うな身を切るなお前が切るんだ大きな舵を
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