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唐突に色や香りや指先の感覚全てが蘇る夜 

会いたいけれど会えない私が誰かに愛されるまでずっと 

わからない上書き保存の方法 忘れられないあなたの仕草 

火曜日の夜に 酔ひ伏す 人にふる 金木犀キンモクセイのかほり  無下かな 

夕暮れのイギリス海岸貝殻の化石と賢治の足跡さがす 

次々と消えてく明かり我々の命とおなじ手軽さである 

暗闇でフリスピーをキャッチする夜の公園犬絶好調 

なにをそう我慢することがあるのだと身じろぎもせぬ影に問えども 

嫌になる可能性あることからは逃げる幸せだけを味わう 

星ひとつ窓にながれる鍵盤のさいごの音の余韻をつれて 

むくどりの絵柄の時計右腕でしずかに森の夕べを刻む 

寂しいと思うときには息をするまだ心臓が呼吸している 

‪ガラス玉だってあなたがつけたならどんな石よりきらきら光る‬  

どうして大切なことはいち早く綺麗に忘れてしまうんだろう 

風立ちて 山も粧ふ頃ならば 我も染まらむ 君の色にぞ 

太陽も月もいない 電球の切れた部屋と腫らしたまぶた 

雨濡れし椿の赤のくすむ色 憂う心を食って咲いたり 

秋晴れの赤い光に照る髪の 染めし我執の恥知らぬ君 

幾重にも 包み結びてかざれども 渡せぬままに溶けゆく想ひ 

火照る頬 寒さのせい と繕へど 君に取られし 左手のせい  

電線に夕のひかりを貼りつけてひととき町は鳥かごになる 

鈍色の空足元に閉じ込めた水面に落つ一筋の雨 

あこがれは蝶のごとしも垣根こえみづうみこえて雲のはてまで 

咳払い 日々一つ増え また一つ 心配だよって言ってもいいの? 

誰となく愛恋すれど人はなく 示し合わせた文字の慰み 

サスペンス 見終わったあとの オムライス ケチャップの赤 どおりでリアル 

かみさまになりきれなかったわたしはただあなたの為に紡ぐよ言の葉 

すれ違いあれども好きだとわかるのはラップの下のご飯と手紙 

嫌なと 嫌なことばの 愚痴電話 それでもあなたの声が聞こえて 

‪赤と青かわる信号目の端で見ながら書いた署名揺れてた‬