夢想中 積もりに積もる ことばたち 可燃のゴミに出せるわけ無く。
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ケーキでもチョコレートでも埋まらない 心に空いたドーナッツの穴
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左心室お借りしてます きみのなかワンルームだけ居場所をくれよ
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リハジムでおしゃべり佳境大笑い 耳遠いわれけげん顔ごめん
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まどろみの ぬるさ、おもたさ、なめらかさ。 シルクの手触り君の眼差し
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薄曇り冴えない心と散る桜 咲く花求めて旅に出ようか
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やさしさは黙ってること触れぬこと気づかぬふりすること見守ること
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年齢の 一個違いや 同い年おないどし そんなたいした 問題でない
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傘立てに蕾にもどし差すきみの街を彩る花だった傘
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人混みは 私のここを 擦るけれど 撫でてくれたの 春のそよ風
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色褪せて像も薄れていたとして君の影まで消えたりしない
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好天も何処へも出かけず布団干し スマホでゲームある意味贅沢
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晩御飯 おなべやおでん 頭から なくなった頃 春を見つけた
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恥ずかしくて誰にも言えぬ推しのこと。何故だか秘める恋に思えて
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深海のあおを映した植木鉢 薔薇か葵か どの花似合う?
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叶わない願いに囚われ傷ついて割れた心が今でも痛い
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君の名と勿忘草わすれなぐさの花言葉 古い寄せ書き 褪せぬ面影
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日曜の 朝はシーツに くるまって あなたの身体の 輪郭をなぞる
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ほし空は宇宙を巡る暗き墓標 昨夜も名もなき星が死んだ
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ヤギじゃない羊なんだよ毛刈り時夏へ向けてとニュースで聞いて
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傷ついたつもりでいたが気付いたらこの僕こそがナイフであった。
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暑くってアイス食べたい どれにしよ キミと分けるなら ピノを3個か
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母さんのアパート来たらカフェラテも鼻から出る程飲んで行ってね
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一筋の 希望の光 差し込めば 見える景色も 色鮮やかに
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実らない 恋をしている くらいなら 桜のように 儚く散りたい
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それぞれの 美があることを 葉桜に 学んで背筋 伸びる我かな
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はまぐりを蒸して開いてバター乗せ 焼いて醤油を垂らし合掌
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具の方がおおきナポリタン作りたり 残り物野菜の処理班なので
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桜下しずかに俯くむらさきのクリスマスローズ何をおもうや
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バトン受け 私の番とツツジる 桜ロスにはさせないよ!って
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