人の世の 如何なる言葉 より君の たつた二文字ぞ いかに嬉しき
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新たなる 年の初めの宮中に 厳か響く歌会始 
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静寂を破りて急ぐサイレンを 無事であれよと見守る明星みょうじょう
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針の月なほ黎明の昊にあり 寒気にかざすつるぎのごとく
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いろいろとみんな終わってゆくものだあんな新しかったものでも
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降圧剤 父の記憶を小分けして 同じ薬をお古のケースへ
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父母ちちははと弟たちと住んだ家ドアを開ければみんないるよで…
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すれちがう受験の子らにガンバレと心の中でエールを送る
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滋賀びとが「琵琶湖は海だ」という気持ち ごもっともです確かに海だ
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一番を飾る門出は古希からの再スタートでずっと青春
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土曜日の朝は フルーツ2種と決め りんごとみかんで 気合いを入れる
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蝋梅に見惚れる吾に枝を切り薫りがいいよと手渡しくれる
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だ寝静まりぬ黎明れいめい 阪神を襲ふ震災 忘るるなかれ/一・一七
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新しきカレンダーにも慣れてきて若気の至りでなくなる今年
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雀二羽 ぷっくり膨らみ 植え込みに 天敵のない 青空のもと
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神様の匂いの残るお布団を頂いているお雑煮にして
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風禿かぜかむろけふは雪夜を触れけど まろきたもとに匂ふ梅の
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一斉に枝を離れて飛んでゆく筆を払って散らすしぶきか/鳥
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じっくりと熟成されて塩梅な風味になった積読を読む
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掃いたのに振り返り見る白くなるまた掃いて白また降って雪
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外は2℃ 鏡開きは できぬけど 何か食べなきゃ ビスコでもいい
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パソコンのアプリが消えて別の子を探すがどうもみんな今どき
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明日からは 相撲初場所始まりぬ ご贔屓力士の更なる高みを 
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窓辺にて ひなたぼっこの わがたち よき眺めなり しあわせそうで
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亡き父が 鍬持つ傍ら描きしは 墨絵の達磨吾は短歌うた詠みし 
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一瞬だけ 全て忘れてみたくって 寝逃げに走る ねこのおやつまで
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半年に一度の経過観察は 生き抜くよすが 人生たび宿木やどりぎ
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皆様から「頑張って」との声届く 我は果報者 是非にも期待に
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地味にいい仕事をしてる僕たちは「小さな幸運」世界へ届け
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今一度 振りと歌とを 叩き込め 大丈夫、やれる、いつも通りに
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