悩み事さえもビタミンになるような そんな気がして剥く冬みかん
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ばけばけの魔王とマグロ株に沸き民の痛みの影は地を這う
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開けたての長くからまる塩こぶにザクリと入れておく手間の有り
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珈琲とトーストの香の日常が厨に戻り睦月寿ぐ
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曇りのち雨でもいいよ君となら相合傘の口実になる
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ポタージュの缶の底にぞ残りたる つぶつぶコーンはいかにして喰む
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白菜が 食べたい冬の 街道で 天理ラーメン 看板嬉し 
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止まらずに まわり続ける 暴れ駒 張り手一発 作法はそこから
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温もりぬ冬の日差しに包まれつ 咲きぬアロエの細くあかき花
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公園の敷地半分削られて なんとか残った遊具のパンダ
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夏のはあれほど厭うたアイロンをまめに掛けてはほっと暖取る
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旧友にメールを返し 餅を焼く 少し寝過ごした 正月2日
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日本から生活保護を頂いて自由と未来を捨ててきました
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力士らのぶつかり稽古の体熱で 部屋見学に暖房要らず(朝稽古見学会)
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祖父母とは海老で釣らるる鯛なれば腕によりかけ美味しく召しませ
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飲み会の 案内嬉しや 通帳と 相談である 病院3軒
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落つる陽や間際の反射に目を細め そろりそろりと帳は降りる
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祝い箸 役目を終えて ありがとう おせちの〆は 舟和のようかん
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孫達が 帰った後の静けさに ホッとしつつも次は盆かと 
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気付いてる腹の回りがキツイこと 素知らぬ顔でホックを外す(正月太り)
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十六夜いざよいを眺めつ余韻 父母たらちねと談笑す声 耳に残りぬ
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ストーブの一番近くを陣取って自分をちょっと「えこひいき」する
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きみが言う「さみしいじゃん」は青空に画鋲をひとつ刺すような音
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家族五人 笑いまくった正月を 静かに閉じて 進む日常
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洗濯機回る真っ白「ねぇ、こっち」幸せなんてたぶん二拍子
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在りし日に キットカットの空欄に 「しかたねーやるよ^^」と書き 友へ
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はからずも連れて帰った参道の 玉砂利たちは靴底におり /「初詣」
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天災も原発事故も戦争も来るなと思う生きてる間/不穏
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ベランダで 体操するも 薄曇り 寒気が肌に 突き刺す睦月
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ひび割れた 吾の手のひらの ぬくもりで いやせるものが 有るのだろうか?
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