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春近し
娘
(
こ
)
に
誘
(
いざな
)
われ温泉に 広き湯船で心解けり
23
萎れたるポインセチアの花殻を摘みて春光注ぐ如月
22
きさらぎのゆるき光に微睡めば朧のかなた缶蹴りの音
22
白紙こそ最強の歌。泥を撥ね生きて戻った俺がキラーワード
22
「安全」と「必要」と有った震災
前
(
まえ
)
古き広告よぎる朝かな/柏崎原発試験的発電開始に
22
消していく過去も記憶も思い出も すべて初めて赤ちゃんセンサー
22
休日に伏して気づけば外は雨ようやく土に命の雫
22
「とくりゅう」と「りくりゅうペア」を混同し さっき分かった私の世間知
22
ことさらに人恋しくてこの夜は朔の月さえ空になくらし
22
嬉しさは 尾っぽの振りにあらわれて 家人帰れば ちぎれんばかり
22
蓋
(
ふた
)
探す 隠した場所が 分からない?
昨夜
(
ゆうべ
)
の
暖
(
だん
)
は 豆炭あんか(久々使用) /後編
22
加湿器に耳澄ませれば春鳥の囀るように蒸気が撥ねる
22
選挙後に改憲の風高まりて事前は忖度マスコミの罪
22
世の中は 連休なれど 休みなく 仕事終えれば 月の微笑み
22
十七の君に渡したチョコレート パッケージ褪せアルバムにあり
38
ゆで卵 つるりと剥けた その朝は なんだかわたしも気分一新
21
耐え抜いた冬を脱ぐごと洗車するために並んだうららかな日
21
朝の浜もう桜貝は拾えない流れて来るはプラゴミばかり
21
一夜
(
ひとよ
)
明け 咲夜の散財蘇る 自責の念に苛まる朝
21
「出したくねぇ、あんたの都合は聞かないよ」 腸が手を組む自律神経
21
放課後も解けぬ問題 青ペンは数式よりも君の名なぞる
21
圧巻だ
安宅
(
あたけ
)
に槍ふる橋の上ゴッホは油彩を
広
(
・
)
く
重
(
・
)
ねて
21
夕焼けを見るたび今日も想い出す 君の温もり煙草の匂い
21
掛け軸の五段飾り雛わすられじ貧しきなれど心みたされ
21
ありがたいお経のありがたいところ探したけれどよく分からない
21
つまらないことは考えないことに挑戦をする古希若いから
21
詩
(
うた
)
の星 選挙一票 清き
短歌
(
うた
)
「おぉ」と唸らす者が王なり
20
鉄砲が運動会のピストルの音くらいだと舐めてしまった
20
膝の上 安心しきって 眠る君 今日一日の 無事を感謝す
20
日常はデジャヴをループ時間の輪 鍵は誰かの輪のなか周り
20
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