まだ暗い 部屋にひとりの呼吸音 宇宙そらとわたしの 秘密の時間
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うたかたが僕の心臓消えるまで何度でも灯る愛のスペアで
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一夜ひとよ明け 咲夜の散財蘇る 自責の念に苛まる朝
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「出したくねぇ、あんたの都合は聞かないよ」 腸が手を組む自律神経
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圧巻だ安宅あたけに槍ふる橋の上ゴッホは油彩をねて
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閉ざされた 我がこころへと 差す光 わたしを変えた 革命の訪問者うんめいのひと
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吟醸酒 嗜むほどに酔ふほどに 人肌恋し如月の夜
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夜だけの日に一度から朝夜あさよるへ飲み始めました花粉症薬
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髪睫毛 眉毛も抜けし 抗癌剤 ウイッグツケマに 眉シールして
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あれこれと工夫されたるおかずより 普通のおかずがよっぽどおいし
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お祝ひに 遠くの友へ バースデーLINE スタンプと一首を添へ
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さりげない友の言葉は宝物 ラーメン屋にて「いいこと言うね」
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「一」を足したり引いたり繰り返すのが人生なんだろうな/釋愛翔様 ありがとう
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なぜだろう趣味は人間観察と言った途端に距離を置かれた
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うつむきて 震えるつぼみ陽を浴びて 薄紫のカタクリの花
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日常はデジャヴをループ時間の輪 鍵は誰かの輪のなか周り
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銀行用事済み ご褒美は はら屋のカスタード キミと食べよう お茶を淹れよう
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消化器は倒せばアワワ銀と立つ誰も触れない日々を見守り
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皆が愛づ梅の花こそねたましや 水仙ナルシスはただうつむくばかり
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風ゆるみ人恋しくて水曜は宛先のない手紙を書く日
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ねこたちが しょてい所定のもうふに うもれてる きょうはさむいね まったりしよう
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空青く風ばかり強く吹いている雨の待たれる雨水朝かな
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曙光射し金色鈍く光る山浄土の色の漏れ出るよう/西の山
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隣人の訃報知らせるドアホンのひそやかに鳴り 春待つ夕べ
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粉砂糖ふりかけたごと朝の雪昼には溶けて雛飾り出す
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大勝利おさめた総理の演説は要所ようしょに「そうだ」のいの手も付く
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あと10点 ヤマザキ一瞬お休みし 春の三色あんぱんなど食む
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他意の無い「励ましたい」がそんまんま伝わると良いな今度会ったら
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西だろか東だろうかどの辺り春を教える白鳥の声
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猫の日に 外は暖か 野良ニャンも みんな幸せに なりますように/猫の日
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