よひやみに花のありかや夜の梅 虎屋の羊羹おもひうかべり
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猫型のスポンジ週末替えようと 思ってそれから幾日経つか
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介護用電動ベッドは引き取られ そこだけ青い足跡のい草
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カリカリは盛ってあるのに隙ついて母の介護の飯舐める猫/常に狙っておる
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平凡という名の服を着て眠る誇りでもなく恥でもなく夜
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雨天無き早春 草木も素肌も乾燥す 雨の有難み知る
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ふとふ 二文字ふたもじの中に 綺羅星きらぼしと 風と泉と 夜櫻よざくら
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施設での義姉あねの暮らしも一年にスマホの画像に「私じゃない」と
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挨拶に「父」と呼ばれてこそばゆし モノクロの子のあどけなき日々
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どうしてもささくれる日は淡々たんたんとこなしてんで早く寝ちまえ
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ちょっとした昼寝の間長大な夢を見ていたような気がする
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手弁当レンジでチンの昼めしも 箸は自慢の津軽塗なり
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午後四時に ひとけまばらな カフェに寄り 塩むすびにて 寂しいランチ
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息子に言わる「子どもの心親知らず」胸痛めたか親の諍い/回顧
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明け方の 夢に出て来し 通学路 我が母も師も この世に亡きに
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恋愛は確かにしづらい年増だが出来ない理由が一応あるのよ
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名言の「めんどくさい」を言いたがる妻は女子する暇があり過ぎ
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僕たちはワープしないと会えないね星と星とは遠すぎるから
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あそび暮れ子らは家路に語らひの 山の端に入る けふの白雲
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銅像に光と影の道標みちしるべ 迷うな行けよと背中を押され  (★あとで検索したら「光と影の道標」って表現、予想外なほどあって「あ・・」と思い反省💦)
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言の葉が生まれて消えて うつろいの しずくの音は琥珀に揺れて
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我からも粉舞う姿にたじろかれ思えばあわれこの向こうずね
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「忘れてた」とはにかむ君を待ってたい空いた椅子にはひかりの座布団
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「楽しかった」と 昨日に告げる ばいばいは 未来を走る コースの合図
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わたしって広瀬すずだというきみが同じなとこは身長だけだ
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色彩やキャラクター柄 歩行者を彩りぬ傘 雨天のファッション
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ふうわりと天狗も笑う春の風お山の木々も芽吹く日近い
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タヌ猫が 療法食カリカリ食べぬと 母の言う まだ生きておくれ 母のためにも
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選手らの背を追うドローンは戦場で 兵士を襲う恐怖ともなり
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降車ドアひらかば 眠気覚むるほど 冷へ込みぬ宵風 目的駅
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