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詠む内に広がる世界に差す光この瞬間を待っていたんだ
24
一昨日まで 暖房いれてた寝室を ねこも暑かろと 快適おまかせ
24
草刈りてひとりの庭に佇めば 羽根欠けてなお空を見る蝶
24
春光を浴びつ 商人らは憩ひ パックのジュース片手に談笑
24
海底で君と朝日へ揺れていたあの日恋しく景色が滲む
24
パチパチと黄色の線香花火萌ゆ陽ざし直下のオキザリスかな
24
夜半の竹 薮に光るや月の如 姫はなにゆゑ竹に入りてや
24
卯月満つ 藍裂くほどの静寂に
木群
(
むらだち
)
のぞく月ぞうつろふ
24
心地よい 風をあびつつ 仕事して ベンチ休憩 無のひと時を
24
老い宅へ訪問くるる駐在さん既に周知の情報ばかり
24
初恋の甘い記憶を呼び戻す青くて丸い小花イベリス
24
母親の涙思うと耐えられずテレビを消して願う明日の灯
24
笑み揺れてオレンジに染むチューリップ白き花びら観覧車の窓
24
てってってっ チリチリチリンと 音がする ねこが起こしにくる音がする
24
紫のツツジ満開 ちらほらと ピンクと白も いとささやかに
24
青の
刻
(
とき
)
一番星が瞬いてもうじき夜の
帳
(
とばり
)
が下りる
24
水温み駆け足でゆく白き砂ちいさき手をひく鼓動の伝はる/妹との思い出
24
何処
(
ゐづこ
)
から
東風
(
こち
)
に乗り
小
(
ち
)
さき花弁舞ひ降り ベランダに春添へり
24
暑くなる予感の朝や紅ツツジ 花見の風邪の癒える間もなく
27
冷凍庫の ねこみにタルトと 目が合って 土曜の朝食 これで決まりと
23
どこかにて 袂を分かつ 風なれど またいつの日か ひとつの世界
23
放っといた庭木柿の木紅葉の木放埒すぎる枝のやんちゃよ
23
はじめての 発表会にて サックスの 音色響かす
夫
(
つま
)
を見守る
23
庭先にそびえるモミジ陽を浴びて 若葉
煌
(
きら
)
めき
生命
(
いのち
)
みなぎる
23
せいくらべ 孫は
夫
(
つま
)
より 十センチ 高くなりけり アスパラの如く
23
何であれわたしを負かす後輩は頭かきつつ「番狂わせっす」
23
おさな子の手を引き歩いた野辺の道 変わらぬ
風情
(
ふぜい
)
若葉萠え立ち
23
「暑いですね」 卯月と思えぬ挨拶交わし 額の汗拭き庭の草刈る
23
起きたらば ベッドの上に ぼーるさん ちま猫ちゃんが
あしょんで
(
遊んで
)
いたの
23
ながいことやってしまった『いいひと』のあくぬきするや竜泉寺の湯
23
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