垂れ込めた 重い雲の隙間から ひとすじ陽の光 桜輝く
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シュッシュッシュッピーに階段駆け下る機関車みたくケトルへ向かう
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暗闇の中 我探し鳴く君の声 聴こえた気がして じっと耳澄ます
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現実逃避 するなと人の言うけれど 生まれし日より 夢に生きたり
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母の負を父のいさおで拭ひ去り 私は独り介護あしたを編めり
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嘘だったらと 思う哀しみあれこれと 連ねて浸る 4月1日エイプリルフール
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掃除機の音にも怯まず かまってと 棚を降り すり寄りぬ愛猫
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小夜雨のテンポ早まり安定の君の寝息を数え夢見る
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数駅を寝落ち過ぎたり花の酔い 戻り列車に慌て駆け込み
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青池の底まで透けるかなしみも 芽吹く枝には勝てない春だ /美瑛
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ささやかな夢に酔ひたし輝々ききの春あてなき浮世に花を愛でつつ
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青バナナ吊るし置くうち黄に熟し やがてあばたの天人五衰
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川辺りの桜水面みなもに枝伸ばし 映る我が身に見惚れるかのよう
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春先は カイロと湿布の重ね貼り 腰のご機嫌伺うゴルフ
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山の端の 真ん丸太陽 鮮やかに 白い息して 朝のお散歩
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にくきもの止まらぬくしゃみ 日曜の朝のピンポン トランプの顔
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風そよぎ背広の肩に舞ひ降りし 桜の花は払わずに行く
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渡されしロールサンドの誇らしく赤きリボンを春空に解く
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山かすみ何かが飛んでる気配するケミカルな太陽は柔らか
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いにしえから 川辺りに立ちぬ桜の樹 老木なれど ひたむきに花咲かす
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移ろいの四季の描写に飽きは無く自転車辞めぬ理由の一つ
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猫柄の茶碗に 猫柄マグカップ 猫マドラーに キティのピーラー/うちのキッチン
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川風に花はふるえて七分咲き あぎとを上げて酒を呑む五時
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想ひの葉ピタリ嵌れと追敲ついこうす想ひ鎮めよ短歌の神よ
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父と夫二人の影を背に負ひて 息子のなかの光へ歩む
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荒川の三角波は寒々と 花の浮かれをものともせずに
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目に花と人の集いを転写した絵手紙へ書く笑う春風
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物忌みの2日目耐えたご褒美に ファミマの増量チョコクレープを
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気だるげに目覚めて開くネモフィラを癒す音色のジムノペディの雨
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死ぬ事は怖くないけど遺された母が不憫で頓挫している
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