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指切りを解いたあともぬくもりをクリスマスまでお忘れなきよう
23
この世には善人なんて居ないのかそう思わせる人的受難
23
夕間暮れ 公園の時計台の上
童
(
わらべ
)
を見守る如く
寒鴉
(
かんあ
)
23
カリカリと 静寂に食む
療法食
(
ねこゴハン
)
生命なるかな 生命なるかな
23
足元に ねこのぬくもり ねむくなる イブイブのご飯 春雨尽くし
23
日々つづく グレートーンに 鐘鳴らす ポインセチアと
夫
(
つま
)
の蕁麻疹
/
🙄メリークリスマス🎄
23
頂いたどら焼きおすそ分けしたら別ルートからまたどら焼きが
23
鶏を出しケーキ確保しイブにするメリークリスマスがんばれわたし
23
長文でこいつ何かを言ってるが聞けど分からぬ猫語であった
23
サンタへの手紙を 枕元に置き 朝を待つ
吾
(
あ
)
の 在りし日のイブ
23
氷点下十一度という予想気温思い出せない夏の苦しみ
23
クリスマス煌びやかなる街にいて古アパートで聖母子の如
23
一年で五十度もある気温差に温泉卵の生涯を思う
23
空港の ツリーを見つめ クリスマス 時間に追われ 余韻に浸れず
23
我が
愛猫
(
きみ
)
の 異変に気付き右往左往 孫子と同じ心配尽きぬ
23
降誕祭
(
クリスマス
)
泡立つ硝子の キャンドルよ トゥリーの陰の 異国の想い出
23
思うまま綴る言葉は笑っちゃうくらい陳腐なわたしそのまま
23
凛とした 空気の中を 通勤す 向かい風でも 日差し暖か
23
さてさてと、これからしばらく酒びたり 年の終わりも年の始めも
23
今晩は息子が西より帰り来る 一升瓶を
背中
(
せな
)
に担いで
23
あごのした なでるとねこは よろこぶよ あたまもいいね せなかもいいね
23
信号を待ちつ 街路樹の切り株に 腰を掛けをる 杖持つ
翁
(
おきな
)
23
年の瀬に市場群がる
猛者
(
もさ
)
たちを成敗したいこの大根で
23
うたた寝に よき夢見たなと おもふ我 忘れられずにいる はつ恋よ
23
母の居る 空へ届けと ブランコを 力の限り 漕ぐ
星 野原
(
ほしのはら
)
23
吾子からの菓子に添えらるメモ紙に
父母
(
われら
)
気遣う文字の嬉しき
23
キラキラと霧氷を咲かす裸木の零下
20
℃
の朝の静けさ
23
年の瀬に 古いワイシャツ 整理する 思い出よぎる 深夜の
一時
(
ひととき
)
23
幸せを見れば我が身を呪う身が続いておくれと思える悟り
22
簡単
(
らく
)
なのにどうしてだろう動けないできない時はできないものだ
22
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