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独り身に還れば義理が通らない重責を負うバレンタインチョコ
26
水色の 空に浮かぶや 半月の 淡き光が 吾に微笑み
26
「しわよせて笑うお前の顔が好き」と言われて汁粉煮るお人好し
26
寒い朝石油ストーブ石油切れ石油ポンプの電池切れ嗚呼
26
長靴がいらない街に慣れていく 都会の冬の風に吹かれて
25
この国の先にも平和ありますか任せていいのあの人たちに
25
缶ココア片手に 友と語り合ふ 交はりぬ互ひの白ひ息
25
外に出ずる 気もなく窓に 添い見れば
碧空
(
あおぞら
)
すらも 雲重く見ゆ
25
凍空に 遠く聞こえし鉄の音 始発電車に
一日
(
ひとひ
)
始まりぬ
25
駅前にて また会おうねと 約束を交はす友と
吾
(
あ
)
見送りぬ月
25
冴ゆる朝 車窓越し 雪富士見ゆる 吊り革握り 揺るる通勤車
25
石畳
(
いしだたみ
)
の あの道のカフェが 恋しくて 窓際に座り あなたを探す
25
ふるさとは雪が降るらし寒い家一人で暮らす弟思う
25
10
分間しばれる風に身をさらす プラットホームは冷蔵の棚(電車待ち)
25
珈琲のやけに美味しく淹れられて
他人
(
ひと
)
の詠む歌輝いて見ゆ
25
その消費それは誰かの給料に この給料は誰かの消費
25
寒椿 横目に眺む 帰り道 ねこたち お腹すいてないかい
25
きっと君は女を使い捨てしないでもそのノックに応えられない
25
二年越し 履き古す靴 擦り減りぬ数ほど 共に歩みぬ証
25
吾は良い この
猫
(
こ
)
にだけでも 健康を 返してやりたい 切なる願い
25
脱ぎ捨てた僕を拾って歩く夜シンクに朝のカップが残る
25
冬越せぬ 花の
骸
(
むくろ
)
を 土に埋め 来春にまた 逢はむと願う
25
裏起毛透過し肌を刺す冷気内か外かに一枚要ると
24
「この世」というコンテンツが面白いのにログインできない僕の脳内
24
もうそんなに 必死に練習しなくていい 高く飛ぶため 少し休もう
24
失われそうな僕がここにいる雪の白さは、僕の葬列
24
黄バラ枯れ ドライフラワーとなりとても なほ夢を見む 梅の季節に
24
受話器持つ指の震えをそのままに 友の笑い声もう還らぬ
24
「厄落し厄落し」言い礼も言う割れた湯呑みに捨てる湯呑みに
24
まう少し甘へさせてと
脛
(
すね
)
に擦り寄りぬ愛猫 出勤の朝
24
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