テーピング添え木付けたい指先に丁度よかったグルーガンの糊
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人の世の 常とはいへど無情なり 親しき友の鬼籍の報せ 
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残雪に うさぎの姿浮かび出で 雪解け水が田に満ち光る 
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入学を祝う鶯うららかに 揃いし蕾ら春こそ歌う/蕾のような新入生を祝って
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私はソメイヨシノと声上げる高速道路の雑木ぞうきの中で
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ポチ撫でて 寄り添うポチが 朝の陽へ 駆け出すポチも 良いねとポチる
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猫さんが隙見て狙う母さんの介護食椀攻防の昼食ひる
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春雷の空に幹割れ雨に沁む 凛と芽吹く葉 若菜色して
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葉野菜の二色の森と糸人参 苺も添えてコロッケどうぞ
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フリースの袖を伸ばして新聞を読めば静岡真夏日だとか
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つり銭を人が手渡す一瞬に触れる手と手の微弱な電気
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絞り出す«ちゅ~る»付着す我が指をむる二匹の舌こそばゆし
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夜桜が映える灯りも消えた街灯りを点けた会社も消えた
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詠めぬ夜に1本きりの水性の青き字で書く春よ褪せるな
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春だから訪問看護師入れ替わり前任者の今ずっと気になる
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本当はもっとおしゃれで満ち足りたシフォンケーキがよかったのかも
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掲示板に自転車チャリの鍵 木の葉にペン字にて 「おとしものです」のメモ添ゆ
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残り咲く桜の腕を掴んでは放して揺らす名残りの夜に
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父遺す大工道具で1階を車庫にする日々感謝ひとしお 「父さん有難う」
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春雨に 蕾膨らむ桜花 陽射しを浴びて今ぞひらかむ 
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青大豆水で戻して茹でこぼし 塩かけ冷ます自慢の粗肴
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冷蔵庫グァングアンと喘いでる そろそろだよねよく頑張った
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校庭のソメイヨシノも静まれり学科授業の開始を待って
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近頃はラジオも流すユーチューブ人気な歌は何故か早口
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古希の六月十三日は初恋の記念日いいね夜明けコーヒー
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冷凍庫の ねこみにタルトと 目が合って 土曜の朝食 これで決まりと
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待ってたが一斉開花肩透かし桜咲き初め梅の散る散る
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「若さ」といふ通知はこなくて気づいたら「老い」のフォルダに分類されて
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パンツルック 流行はやりて 街に結果あり 背きて揺らげ スカートの花
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チャリ通で見過ごす鳥居と石仏は誰も知らない由縁ゆえんを残し
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