指切りを解いたあともぬくもりをクリスマスまでお忘れなきよう
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この世には善人なんて居ないのかそう思わせる人的受難
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夕間暮れ 公園の時計台の上 わらべを見守る如く 寒鴉かんあ
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カリカリと 静寂に食む 療法食ねこゴハン 生命なるかな 生命なるかな
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足元に ねこのぬくもり ねむくなる イブイブのご飯 春雨尽くし
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日々つづく グレートーンに 鐘鳴らす ポインセチアと つまの蕁麻疹 / 🙄メリークリスマス🎄
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頂いたどら焼きおすそ分けしたら別ルートからまたどら焼きが
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鶏を出しケーキ確保しイブにするメリークリスマスがんばれわたし
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長文でこいつ何かを言ってるが聞けど分からぬ猫語であった
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サンタへの手紙を 枕元に置き 朝を待つの 在りし日のイブ
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氷点下十一度という予想気温思い出せない夏の苦しみ
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クリスマス煌びやかなる街にいて古アパートで聖母子の如
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一年で五十度もある気温差に温泉卵の生涯を思う
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空港の ツリーを見つめ クリスマス 時間に追われ 余韻に浸れず
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我が愛猫きみの 異変に気付き右往左往 孫子と同じ心配尽きぬ 
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降誕祭クリスマス 泡立つ硝子の キャンドルよ トゥリーの陰の 異国の想い出
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思うまま綴る言葉は笑っちゃうくらい陳腐なわたしそのまま
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凛とした 空気の中を 通勤す 向かい風でも 日差し暖か
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さてさてと、これからしばらく酒びたり 年の終わりも年の始めも
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今晩は息子が西より帰り来る 一升瓶を背中せなに担いで
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あごのした なでるとねこは よろこぶよ あたまもいいね せなかもいいね
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信号を待ちつ 街路樹の切り株に 腰を掛けをる 杖持つおきな
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年の瀬に市場群がる猛者もさたちを成敗したいこの大根で
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うたた寝に よき夢見たなと おもふ我 忘れられずにいる はつ恋よ
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母の居る 空へ届けと ブランコを 力の限り 漕ぐ星 野原ほしのはら
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吾子からの菓子に添えらるメモ紙に父母われら気遣う文字の嬉しき
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キラキラと霧氷を咲かす裸木の零下20の朝の静けさ
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年の瀬に 古いワイシャツ 整理する 思い出よぎる 深夜の一時ひととき
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幸せを見れば我が身を呪う身が続いておくれと思える悟り
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簡単らくなのにどうしてだろう動けないできない時はできないものだ
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