サービスのミニトマト種粒入り 十粒確かめる息を止めつつ
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春彼岸 深雪掘りて あらはれし しずくすがしくる 御影石
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球根のでし芽見んと四つ這いになりて地中の温さ伝わり
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寄り添いて不味き牡丹餅分かち合う 笑う夫の手の節愛し
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通り道桜の有るたび確かめる開花宣言聞いた次の日
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ちま猫とちび猫連れて母猫は いわし雲など追って旅に出
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満開の 散りゆく梅の花吹雪 温まる風も春を知らせをリ
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種蒔きに 滋養の雨を 望みたる 土に寄り添う 春願いたる
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待ちまちて春が来たなら何しよう花見・野歩き・友のお見舞い
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抽斗ひきだしの整理 宝探しの如 失くしたはずの 記念の硬貨
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春眠は 「起きたくない」が 入ってる ねこたちの顔 みたくておきる
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捨てられぬ物も想いもあふれすぎ部屋が心がゆらゆら揺れる
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花桃が笑い出したら春休み下校のリュックに花びらひとつ
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咲きむる桜に見惚みとる傍らに はかなくも地に落つ紅椿
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父に似た人 二度見して すれちがい 背中見送り 春 ひとめぐり
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病窓に朝を告げ来る鳥の声見上げる空に朝焼けの雲
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霜柱立たぬ乾いた冬を終えやっとと思いの春彼岸入り
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春風や 速さ違えて 湧く雲の 妙なる時を 感じさせおり
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ほー法華経 千葉の田舎の工場の駐車場にて初鳴きを聞く
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ヨーイドン津々浦々つつうらうらへこちらではひと足先に桜咲いたよ
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光含み 魔物のごと咲く 白き花 桜よ今年も 我は惑えり
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彼岸だが一面白の雪景色今日も墓には行かぬ土曜日
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剃り残しあるわと君は手を伸ばし指先頬にさわと触れたり
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目に見えぬウィルスと戦う人がいて見えるが存在しない星見る
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近くに見ても 遠くに見ても 美しき 光、闇さえ 従えしはな
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野に咲くは紫、黄色、白き花 心焦がされ見つめし君は
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牛乳のパックを白い衝立ついたてに豆苗そわせて春の陽増し増し
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過ぎし日に 土筆の袴 子らと剥ぎ 湯がいて食した春の味わい
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助手席の私を越えて春の山 見えぬ動物けもの呼吸いきに霞めり
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これほどに 待ち望む花が 他にあらむ 古きより胸に 刻み込まれて
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