もうそんなに 必死に練習しなくていい 高く飛ぶため 少し休もう
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失われそうな僕がここにいる雪の白さは、僕の葬列
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大関の蒼い眼の先思ふのは 母国に残したパパとママのこと
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帰る道 通行止めも解除され 子の無事祈る 月の寒夜に
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凍空に 遠く聞こえし鉄の音 始発電車に一日ひとひ始まりぬ 
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冴ゆる朝 車窓越し 雪富士見ゆる 吊り革握り 揺るる通勤車
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譲り合ふ気持ち一つで 人と人 心温もり 生まるる笑顔
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雪だるまの周りの足跡から聞ゆにぎやかな声楽しい時よ
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湯気の立つ釜揚げ蕎麦を運び来る茶髪の彼の白き指先
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贅沢は出来ぬ質素な暮らしでも食うに困らぬ贅沢はなし
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気配りができる管理者ありがたし当たり前にも「ありがとね」があり
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あと十日 冬季五輪の 開幕も 多忙な日々に 関心薄く
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少しでも春の進みが知りたくて河津桜と梅の木に日々
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今までの 歌を見返し 思い出す 喜怒哀楽と 日々のあれこれ
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外交の都合に翻弄される熊猫クマ 日本恋しと鳴いてはおらぬか
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貧しくも海苔巻きだけの折詰の 土産はうれし ほろ酔いの父
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戦争のできる国にはしたくない婆の繰り言願うは平和
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雨雲の通らぬ睦月 渇きをる露地ろじの椿は 無事に咲くのか
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デイケアでズンバを踊り心地良い疲労と汗に笑顔こぼれる
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月影を覆ひぬ 雨催あまもよひの帰路 頬に一滴 寒夜の涙
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小雪舞う 深夜の路地は 寂しげも 自販機の が ぬくもりたたえ
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ふがいない自分まるっと愛せたら最強になるそんな気がする
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ねこゴハン皿に 白いおひげあり そっと拾って 天日干しする
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くもり空 ねこが おそとをながめてる コートにマフラー カイロもいるか
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ああそんなやさしく笑わないでくれぼくは仔犬になってしまうよ
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久々の雪道安全第一で 後ろの車列はプレッシャーでも
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両隣会話のはずむ老夫婦 われら黙々もぐもぐラーメン啜る
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いずれ来る独居老人要注意その看板を背負う明日が
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積雪に埋れゆく僕の脊椎を息吹きかけて掘り起こさむと
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そんなにも話しかけたくないですか取って食われはしないだろうに
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