あじさいの白さが移り透きとおり やがてやさしさだけになりたい 

歳とった猫しょぼしょぼと膝に乗る あぁ小春日と あごの下掻く 

ハンバーガー親友の愚痴聞きながら笑い話にもってけたら勝ち 

オジサンとお出かけしない? パパママとお友達には内緒だからね 

美しいものが見たいし見るのが恐い 感じられなきゃ人間じゃない 

人かトキメキか手頃な承認か 恋と名付けたアレはどれだか 

‪ひとことでいいから連絡をください結婚したよの一言でいい‬ 

何度も謝らないで製氷機の音が邪魔する二人の深夜に 

膝にのる老猫あくびをして去れり 気付けば肉球ふよふよとなり 

昼日中あっけらかんとしたもので歯の詰め物が取れて青空 

あさぼらけ 良し悪し事に 邪魔されて 1時間も寝返りを打つ  

放課後に君のスマホが震えてた 急く指先は誰のためなの 

ご破算に願いましては 好きだよと言えず終いの馬鹿な自分を 

言葉さえ 仲間がいるのに僕はもう なあどう思う、類語辞典よ 

そりゃそうか そりゃそうだよな そりゃあなあ 折り畳み傘とキッチンばさみ 

ずたずたと切り裂いていく君の指先は神のように薄情だ 

声からし 応援をする 学ランの あなたに心 奪われました 

窃盗の嫌疑を受けた盗人の言い訳がこれ、「陰謀論だ」 

「美しい人」だと思う。違います、顔だけの話ではないです。 

あしびきの山裾広る三輪山の神さび無けば此所に住まはじ 

あなたさえそばにいれば幸せになれると信じた私を恨む 

死にたくはないけど生きたくもなくて 午前1時のコンビニご飯 

切り分けた 果実の片方であるならば どうかどこかで、幸せでいて 

書店にて立ち読みすれば千年が経って足場にネモフィラの花 

視界の夜 どう歌にしようか思考して閃光みたく(夜明けがきたんだ) 

夜露日に 池を嗜む あなたの影 儚げな瞳に 釘を刺しながら 

名前のない労働者らが名の知れたウイルス拭うバックヤードで 

身の凍る朝にも山の頂は うららのひかり吸って目覚める 

この恋に 未来はあるか 夕焼けに 染まる綿毛を 一気に飛ばす 

生徒の名 まるで試験だ 先生は 辞書を片手に 四苦八苦する