春分ける四温の風のふうわりと臆病一枚脱ぎ捨ててみる
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二日間 メールを開けず 仕事して 週明け未読 百件超えて
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盛りには白くかがやく木蓮が燃えさしのよに何で散るかな
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にぎにぎと はなのもとにて 宴持たむ 花も人世ひとよも はかなくあれば
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トランプジョーカーの脚に重りを括り付けホルムズ海峡沈めてみよう
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ヨーイドン津々浦々つつうらうらへこちらではひと足先に桜咲いたよ
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光含み 魔物のごと咲く 白き花 桜よ今年も 我は惑えり
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今年もまた 感謝の想い伝え来る 墓に春の陽降り注ぐ朝
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彼岸だが一面白の雪景色今日も墓には行かぬ土曜日
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剃り残しあるわと君は手を伸ばし指先頬にさわと触れたり
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目に見えぬウィルスと戦う人がいて見えるが存在しない星見る
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近くに見ても 遠くに見ても 美しき 光、闇さえ 従えしはな
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「反戦歌うたっても武器作るなよ」被爆二世が言ってもムダか
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野に咲くは紫、黄色、白き花 心焦がされ見つめし君は
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助手席の私を越えて春の山 見えぬ動物けもの呼吸いきに霞めり
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これほどに 待ち望む花が 他にあらむ 古きより胸に 刻み込まれて
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開けてすぐじゃなきゃだめと猫殿は銀のスプーンのまぐろ返品/パウチ
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年度末 締切迫る 協議書を 作製しつつ ランチはおかき 
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めでたしと終わらぬ粋なストーリー再び誰かが紡ぐ時まで
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荒田こうでんあぜにひっそり植えられた膝丈ほどの桜にも春
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懐かしき頃のおもひで恋の華いつかの夢に燃えて尽き夜に
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かりん茶の湯気に喉をあずけつつ「悪くないよね」インフルの春
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貼り紙に「子の卒業」と書き まちの接骨院は 春の休診
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スーパーの 惣菜コーナー目を引くは 値下げシールの貼られし餃子
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柿の木が二本切られて恥ずかしいほどに露わな我が家我が部屋/キャッ!
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花散らす目白に蜜はゆずらじと雀は桜一輪落とし
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謎解きの様な短歌に出会ふ時 脳内サプリの効き目は未だ
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約束の印をなぞる 日曜も赤き手帳に文字は踊らず
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バラ色の未来買うほど暇はなく「広島おんなエレジー」ずっと
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大皿に アスパラ菜花さやえんどう 彩りサラダ 春ひとりじめ
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