Utakata
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霧つつむ木の葉に集う一滴のしずくへ揺れし明日のこの星
26
ぬか床の醸す温度は人肌に 如何に胡瓜の漬かり加減は
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薄桃の衣脱ぎ捨て 桜木は やがて萌黄に衣替えつつ
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サザエさん見て笑ってはニュース見て迫る明日へ憂い染む夜
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生真面目な主人の愛のいろどりをこぼさず食べる五目そばなり
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春嵐も花粉も過ぎて神経が落ちつきそうな季節は近し
26
最終の特急見送るポケットにチクリと刺さる入場券の
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ステテコをエアリズムにと替えた朝 開脚幅が少し拡がり
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逢う日まであなたの告げた「待ってね」を我胸べりの小鉢へ育て
26
つい歌に落とし込むクセ抑えつつ気持ちの煌めきだけを
掬
(
すく
)
って
26
悪女とはすごい美人と限らないとっても悪い女ですもの
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取り囲む山並み雲に溶け込んでとろり鈍色梅の白冴え
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朝の瀬へ向かふ歩みに夜へ乞ひし恋慕の灯り苦し相反
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僥倖の大口取引掴み取り シニアの意地をここに示せり
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しゃべりたい自慢したいがカッコ悪い Utakataだけにこっそり投げる
26
移ろいの旬の素材に触れて湧く綴りし文の果て無き旅へ
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本当はもっとおしゃれで満ち足りたシフォンケーキがよかったのかも
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さりげなきまばゆい笑みに心音の波はあの日の君へたゆたう
26
宵闇の月下の花は色褪せぬ 影も見ぬままただ散るを待つ
26
悩みとか苦しみなどは余るほど あるから作る自分への「甘」
26
どんな
風
(
ふ
)
なメロディだろう春風に揺れるネモフィラ奏でる音は
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安定の秒を定めた科学者に抗い過去へ人は辿りぬ
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濃い灰の雲の下行く鷺の白まっすぐに飛ぶ羽ばたかず飛ぶ
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業務スーパー
(
ぎょうスー
)
で 異国情緒を カゴに詰め 当たりあるかな 運試しする
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聴かれない副音声としてもなおあなたの歌を詠み続けたい
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膝抱え床の中にて胎児の形 ゆるり流れる刻を食みつつ
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うたかたの皆さまの短歌愛しくていいね押すのに忙しい夜
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二人夜の酒宴の終えて帰し兄の旅路の無事を願う朝かな
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花散るや 最後の一行「おやすみ」と柑橘の香をほのかに残し
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麦茶でもおいしいものの日本茶のわずか葉酸とれるうれしさ/ペットボトル除く
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