丘は萌へ峰も萌へたりやまなかの 自生の 花は今ぞたけなわ
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今日くらい早めに寝ろ、と愛犬の 気遣い受けて布団に入る /介助のために昨晩徹夜
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稀なりや心に燃ゆる蜃気楼やおら夢世にわが身いざなひ
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花散りて 桜の枝先若葉萌ゆ 季節ときは巡りて新緑の風 
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ラジオでの球場響く応援が沈んだ気持ちにじんわりと効く
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寒き朝 鈴の小花に 揺れ雪の 細き水降る スノーフレイク
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車窓から 過ぎ去る雲と長閑なる 田園風景独り眺むなり 
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不愉快な子供であった私でも大人になり花水木ハナミズキ
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春陽のもと さき星型の花 咲きむ 多肉葉«朧月»
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一鈴の童のような無邪気さに憧れ宿すサクラソウかな
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細いのに暑さ寒さをはね返す日日草は僕の友達
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真善美 求めし弓の道霞みパワハラに落つ花散る四月 / 弓友が職場の新上司
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どこ行くのと聞けばあなたは宝塚歌劇モードで「風を探しに」
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朝早くペダル踏み込む果てなれど煌めく海に全て敵わぬ
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クラス替えスキップの先 少女いた 教室光り陰は透明
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れーずんは ねこにはきけん ぶどうもね たべたらだめよ みんニャきをつけて
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祖国なる米国アメリカに思ひを馳せて 日の本の空仰ぐハナミズキ
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触覚で命伝える蟻たちへ切なき人の文明照らす
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神からの怒号は聞かず辿り行け小さな幸に笑う日も来る
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春の陽に 土を持ち上げ顔を出す 旬の筍山の香満ちて  
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待つ君の背中に滲む「さよなら」に花の香りを添えて返そう
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「暑いですね」 卯月と思えぬ挨拶交わし 額の汗拭き庭の草刈る
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起きたらば ベッドの上に ぼーるさん ちま猫ちゃんが あしょんで遊んでいたの
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春の陽も徐々に空まで連れてゆく元気になれるパンジーの白
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思慮深さ揺るがぬ君を紫のパンジー照らす二人の明日
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ボランティア「携帯トイレ持参要」 そのひと言で参加ためらう
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あめのひは ねこもねむいね ねこだんご ぴったりよりそい なかよくねんね
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里山に何も求めず美を徹すままにほほ笑むおきなぐさかな
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一歩ずつ母へと向かう純白のカーネーションの愛を抱きしめ
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朝を待つ鏡の奥の静けさに光り零れる涙を拭う
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