インフルで死んでも良いと思うほど私に未来の明かりは見えない
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白雪に哀しみひとつ埋めました 春にはきっと解ける哀しみ
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舞ふ蝶の見ゆ度 命の尊さを知らぬ幼日をさなびあやま
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年重ね 更にパワフル コーラス隊 プロ級ステージ あっぱれ秋の日
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桃色の 点描の星 コスモスの 瞬く丘は 夢をまとえり
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赤らむる南天 センリョウ マンリョウ 鳥へ知らせり食べ頃を冬
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テラコッタ色の軽トラ晩秋のオレンジ色の山に溶け込み
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霜月の夕焼け小焼け花椛(はなもみじ) 紅(くれない)染まりし晩秋の暮れ
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降り止まぬ雨に包まる休日はコーヒーの香と穏やかに過ぐ
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男気も枯れる尾花の夕暮れにマジックアワーの富士厳かに
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午前二時時間泥棒居たんだと寝る前に飲む『ナイトリカバ〜』
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声援が飛び交う校庭走る子ら我も走らん心響かせ
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ややこしい期待を背負う 併殺になるなら三振してくれよって
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秋の空 流星見るは 難しい 花火の火花 妥協し見つめ
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我ごとく友を喜ぶ吾子清しあの日の勇者グリーンカード
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ケチャップで ねこの顔など 描きました にんじん・ピーマン・ひき肉オムライス
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東京のいちょう色づく間も惜しき フライングかな 木枯らしの吹く
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同じとき重ねし友に会いにゆかんうすく紅ひき古希同窓会へ
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まわりにはうちを含めて六本のたわわ実をつけ柿の木が立つ/熊
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苔むして獅子と狛犬 凛と立つ 邪気も弱音も燃やすまなこ
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金木犀モクセイの 香に釣られたる 散歩道 ヤマモモソウと ハイビスカス咲く
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穏やかな 満月の日に 友集い 近況語り うさぎ神社へ
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真円がほんの少しゆがんでも いいんじゃないの誤差の満月
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夜トイレいたら嫌だな柿の木の下あたり見る窓細く開け
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状況を三十一文字に詰め込めば認知予防そのうちうたになりはせぬかと
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痩せようと言われて痩せる気が起きず平気だよって刺さる言葉だ
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夕暮れの帰途 秋風の運び来る 入浴剤の香か 民家わき
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ぐ空を 到着便が 横切った 日本を想う 小春日和に / 国会
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玉ねぎがポンと2倍の100円へ 何が有ったの?1個買うから
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すぐそこを街の熊アーバンベアーが散歩する法律と言う命綱つけ
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