冬枯れの 苅田に飛び来る白鳥に 古古米撒きて夕空眺む 
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鍵掛かり閉ざさりし窓 摺り抜けて流るる寒気かんき 夜半よわに降雪
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雪だけですべてを覆う冬の夜こんなに白く失われるなら
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鏡面率百パーセントの月夜でも見られる確率限りなくゼロ
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おみかんを ひとつつまんで 甘くって 幸せ気分で 眠りにつけり
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十年も前の容姿かたちで孫探す下校の子らに夕陽のあたる
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夜空より暗き箱部屋 蛍光花 世界の端っこ心で照らし
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あゝまたか神は委ねて戦えと文字の弾丸さらさらさらさら
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わがこころなぐさめんとうたよむはひとのこころのほかにあらずや試みに「ハート」の数を足してみた。二万近くに「ありがとう」です。
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恋情は青年ならば純情と 中高年なら劣情と言わる
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チビ猫が ねこベッドから 生えている 壁に映る影 やっぱり猫耳
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休学というドーピングに及ぶ友その筋肉量に負けている僕
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煮込み鍋湯気がゆっくりわたくしを人へと戻すボディバッテリー5
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早春の空樹の塔の尖端に 春告げ鳥は止まるだろうか
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おかあちゃん ぽんぽんいたいの だいじょうぶ あっためたげる ちょっとはましかニャ
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体操のお兄さんの如キッチリとラジオ体操するASDアスペの彼
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民衆少なからず飼はれたる故に此処に危機あらざる今は
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ひげそりて卵のようなあごなでて オーマンダムとつぶやいてみる
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古稀過ぎて 蘇りをリ幼日の 紅きほっぺと カピカピ袖口 
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孤高なるお花畑の駒草に寄せる思いのまつりごとあれ
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失くしゆく 父の背なかに 陽が落ちて すべてが愛しき 冬のひととき
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古希なのに若い伸びしろしかなくて「余命五十年」が口癖
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「おばさん」は 終わりの合図サインじゃないのよね未来を走る コースの呼び名
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納豆と カレーを頼む 一時に 唐揚げ追加 茶色ランチだ
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無償とか正解だとかもういいの 私のペースで明日は呼吸す
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言外の意図お互いにミスリードしてすれ違う推察の罪
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君の横 すでに女の 見えつらむ 無駄と知りせば 恋せざらましを
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節分の朝に 歪なりんご剥く マーラーカオは 正義と思ゆる
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あんたらはどれだけ楽をしてるかと惰眠貪る猫に言えども/家猫
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花粉飛来 鼻腔に春を感ず人 だうか ご自愛なさりますやう
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