外に出ずる 気もなく窓に 添い見れば 碧空あおぞらすらも 雲重く見ゆ
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凍空に 遠く聞こえし鉄の音 始発電車に一日ひとひ始まりぬ 
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駅前にて また会おうねと 約束を交はす友と 見送りぬ月
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冴ゆる朝 車窓越し 雪富士見ゆる 吊り革握り 揺るる通勤車
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石畳いしだたみの あの道のカフェが 恋しくて 窓際に座り あなたを探す
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10分間しばれる風に身をさらす プラットホームは冷蔵の棚(電車待ち)
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可愛さに 磨きのかかった 笑顔見て 貴女を想う 幸せな時
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おかあちゃん ふじんか婦人科いくのと ねこが鳴く べつにいきたく ないけどいくの
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ひょっとしてよく間違えるAIは馬鹿のふりして様子を見てる?
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その消費それは誰かの給料に この給料は誰かの消費
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きっと君は女を使い捨てしないでもそのノックに応えられない
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感覚も失せる程 凍へし両手かざす ストーブの匂ひ 昔日
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冬木立 固き蕾は着々と春色ロケット カウントダウン
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五年先 十年先も 可愛いと 貴女に言える 未来を信じ
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雪国の厳しさ少しは知った今春の気配に浮かれもできず
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この疲れ汚れにあらず生の証 泥を蹴りつつ我が家へ帰らむ
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せっせっと低い踏み台作ったよ 落ちた筋力取り戻すのだ!/無理はしない
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失われそうな僕がここにいる雪の白さは、僕の葬列
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黄バラ枯れ ドライフラワーとなりとても なほ夢を見む 梅の季節に
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受話器持つ指の震えをそのままに 友の笑い声もう還らぬ
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「厄落し厄落し」言い礼も言う割れた湯呑みに捨てる湯呑みに
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まう少し甘へさせてと すねに擦り寄りぬ愛猫 出勤の朝
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カリカリカリ 生命をつなぐ音がする ちま猫ちゃんや もっとお食べよ
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ひとりだと 墓も建てれぬと 聞かされ 母の遺骨をいだき 戸惑とまど
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ねこが呼ぶ 朝の5時から ねこが呼ぶ おみずほしいよ ながれるおみず
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外交の都合に翻弄される熊猫クマ 日本恋しと鳴いてはおらぬか
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貧しくも海苔巻きだけの折詰の 土産はうれし ほろ酔いの父
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朝おきた扉を開けて猫がいる可愛いけれどマジ包囲網
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「全おなか」で受けるストーブ幸福がはちきれそうな猫という毛玉
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「ごめん、重い」でも嬉しいよ ストーブといびきを分け合うチョコ色の午後
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