感覚も失せる程 凍へし両手かざす ストーブの匂ひ 昔日
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冬木立 固き蕾は着々と春色ロケット カウントダウン
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五年先 十年先も 可愛いと 貴女に言える 未来を信じ
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豪雪に渇水などと裏腹さ さながら真冬の室内・戸外
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冷え込めど竹林はなお青く立ち 冬枯れのなか矜持保てり
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まっすぐに背筋伸ばして歩む時 わたしはわたしの王様となる
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失敗を数々刻み林檎剥く このひとときがすべて正解
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「いい子ねぇ」 言われ続けて 癒着した 仮面気づけば 剥がせなくなり
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「妬んでも泣いても良し」とつぶやきて私は私を許すと決める
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雪だから細くなりゆく路地歩きすれ違う人袖すり合わせて
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徒歩十五分 家路をゆるり歩む 街路樹の間に 白き寒月
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雪雲のベールに包まれ朧月やさしい金色まあるい輪郭
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冬ざれの 羽が膨らむ寒雀 梅の枝先春を待てをり 
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「厄落し厄落し」言い礼も言う割れた湯呑みに捨てる湯呑みに
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まう少し甘へさせてと すねに擦り寄りぬ愛猫 出勤の朝
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キラキラと輝いていたつららが白濁しては身を減らす午後/暖かいポタポタ
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カリカリカリ 生命をつなぐ音がする ちま猫ちゃんや もっとお食べよ
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ひとりだと 墓も建てれぬと 聞かされ 母の遺骨をいだき 戸惑とまど
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ねこが呼ぶ 朝の5時から ねこが呼ぶ おみずほしいよ ながれるおみず
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外交の都合に翻弄される熊猫クマ 日本恋しと鳴いてはおらぬか
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朝おきた扉を開けて猫がいる可愛いけれどマジ包囲網
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撫子の湯にぞゆるりと浸かるれば 疲れ溶けてく 明日も頑張ろ
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「全おなか」で受けるストーブ幸福がはちきれそうな猫という毛玉
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「ごめん、重い」でも嬉しいよ ストーブといびきを分け合うチョコ色の午後
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ほろ酔いの父の土産は海苔巻きの 折詰手に提げ波平のよう
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乗り過ごす眠りをさそふ温度よな 電車のシートはまんじゅうふかし
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数人で 会話するとき 全員に 等しく目合わす そんな人、好き
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ふたおやの齢超え生く妻の目に映るかなしみ われそばにいて
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芝の上セラピー犬を抱く母 末期まつごの時を薫風はつつみ
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繁盛を願ってお揚げで混ぜずしを生姜人参全て有り合わせ/仕込みを明日初午
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