立ちのぼる湯気のむこうに溶けてゆく冬の真夜中気だるさ一つ
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街角のツリーの星がまたたけば神様のするウインクに似て
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街灯り窓の扉に透けており静かな夜の終わりを告げる
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星空がきれいに見えるスポットがそばにあること忘れていたよ
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懐妊を知れば一日二箱のえんを断ったは妻より子のため
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年末の 慌ただしさに プレゼント 夢で貴女の 笑顔が見れた日
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疲労感 改善効果 謳ってる レスカ一口 酸っぱさ倍だ
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よく噛んで 食べなさいねと ねこに言い いい音だねぇと ほめて育てる/再掲
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あたたかな掌に触れられて柚子湯より身体の芯が熱くなる夜/冬至
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湯の中で 柚子をクルクル 転がして 楽しみながら 厄除けする夜
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今年最後に逢う人はキミがいい 毎年想いいつも叶わず/夢
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『だし昆布多いと美味しい』こんぶ茶は予防食だと知ってて褒める
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友人がばあばとなりぬ嬉しそなLINEを見れば妬ましくって
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午後六時 教会の鐘 鳴り響く 聖夜を前に 子らははしゃいで
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暗闇に吾を連れ去れ地下鉄よ もう帰れないほどの遠くへ
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落ち葉くべ 焚き火の中の焼き芋の 甘き香りに腹の虫が鳴く 
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選り分けるてのひらの上の黒大豆 酷暑の夏を二人語らう
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年末も休暇が取れない業界の 働く人にぞ神よ恵みを
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多忙にて 休憩取れず イブの夜 番宣に来る サプライズあり
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雨あがり 人気ひとけの無い路地 イブの夜に 南天の実が 一粒手に落ち
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敬虔なクリスチャンでは無い者も枕元など整頓をする
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いるいないたまに戻ってきたりするこのプロセスは要る気がするな/認知症
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新しく 挑戦するに 年齢は 壁にはならぬ 自分に問ひて
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春の如 さき淡桃うすもも色の花 咲きぬ寒桜の クリスマス
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老い集い夫に望むプレゼント ただ「ありがとう」の言葉が欲しい 
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隣人の綿入れはんてん久留米柄 年中作務衣の洒落たイケオジ
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ライブの日 ちょっと早めに目が覚めて それでもトイレは きちんと磨く
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チワワちゃん凛と飼い主引き連れて僕が守ってあげるの顔で
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忽然と姿を消した台布巾💦 昨日見た時机上にあった
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他人様の物に貼り紙した者の人となり見る稚拙な字と文
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