持ち主の元へ戻れたのか 枝に掛けられていた ユニフォームは無く
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はじめての 発表会にて サックスの 音色響かす つまを見守る
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庭先にそびえるモミジ陽を浴びて 若葉きらめき生命いのちみなぎる
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何であれわたしを負かす後輩は頭かきつつ「番狂わせっす」
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おさな子の手を引き歩いた野辺の道 変わらぬ風情ふぜい 若葉萠え立ち
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「暑いですね」 卯月と思えぬ挨拶交わし 額の汗拭き庭の草刈る
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起きたらば ベッドの上に ぼーるさん ちま猫ちゃんが あしょんで遊んでいたの
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春の陽も徐々に空まで連れてゆく元気になれるパンジーの白
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思慮深さ揺るがぬ君を紫のパンジー照らす二人の明日
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ボランティア「携帯トイレ持参要」 そのひと言で参加ためらう
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あめのひは ねこもねむいね ねこだんご ぴったりよりそい なかよくねんね
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里山に何も求めず美を徹すままにほほ笑むおきなぐさかな
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一歩ずつ母へと向かう純白のカーネーションの愛を抱きしめ
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朝を待つ鏡の奥の静けさに光り零れる涙を拭う
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梅が散り辛夷こぶしも散って桜桃さくらんぼもう咲いている吹く風寒し
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関東と信濃を隔つ険路にも ちょぼりちょぼりと山桜咲く
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花散りて 桜の枝先若葉萌ゆ 季節ときは巡りて新緑の風 
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右手チョン 左手もチョン ねこベッド とてもかわいい 眺めであるよ
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とりたてて秀でるもののなかりせば凡なるたひらのなほもむずかし
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寒き朝 鈴の小花に 揺れ雪の 細き水降る スノーフレイク
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熊蜂くまばちが 蜜吸う羽音はおとや 藤の花 庭にでれず 盛りを過ぎぬ
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紫外線 眩しいほどに 強くなり 春はいずこへ 夏日の続く
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若葉より癒しを得られ一服の珈琲は青い瓶の魔法
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胸骨に風を受け止め七分丈 床屋帰りの頭撫でつつ
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水温み駆け足でゆく白き砂 遠く人かげ予感の走る
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人の祖の地に両手付く遺伝子を辿りては老い地上へ帰る
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順番は桜の次に桜桃さくらんぼ咲いたものだが園地はすたれ/後継者無く
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チビ猫の 首輪もどっか 見当たらない 買い替えどきを 知らせているか
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片付けは苦手なんです埋もれてもだいたい分かる特殊能力/日々発掘
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春風に 誘われペダル 踏むわれは ひとり追い越し ふたり追い越し
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