ねこにもね ゆずれにゃいこと あるんだよ やせいのなごり おおめにみてね
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背景に舞い散る花びら美しく少し気も散るラインの画面
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コンビニの前の空き地に一面の紫の花 しばし見とれる
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玉子かけご飯やカレーの庶民食原価の危機に塩鮭も入れ
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しょうもない日常短歌にして詠めば少し笑える気がするんです
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笑うのも泣くのも疲れたパトラッシュせめて寄り添い君と眠りたい
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心地よく お昼寝中の 我が猫を 手繰り寄せたら 無下に叱られ
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夜の公園のベンチに一人 われ その横に猫 きみもひとりか
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忙しくネタは数多にあるものを心が疲れて短歌うたは浮かばぬ
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ドーナツよ淋しくないかポッカリと まあるい穴があいているのに
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ストーブを付けよか迷う夜のしじま一人気ままにUtakataの時
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ルックチョコナッツは消えて残される違いわからぬパインとバナナ
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そのあとの夢は 今いる わがたち あいだに小さい子ねこがねむる
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春霞はるがすみ消ゆる 豪雨に流されて 雲のに 白富士のいただき
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今日までの 晴れを惜しんで ひとりランチめし 人出ひとで少ない すみっこざくら
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お隣のソメイヨシノが咲き始め我が家の桃も開花宣言
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月並みと言われようとも桜好き 私の姓の一文字なので
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貴婦人が通ったような香りした それもそのはずサクラはバラ科
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片羽根でくるくる回るヘリコプター 楓の種が飛来しをり
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水道水みずつめた 花冷えなるか週末よ 咲いたばかりの桜がキュッとなる
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図書室にオアシスを見た青春のセピアの日々に抒情のそよぐ
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しいたけが良かったけども まいたけが 99円 安さに負けた(きのこ鍋)
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帰り際 角曲がるまで 見送って 手を振る父に 祖母のおもかげ
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三月も終わる日朝に外見れば屋根山畑白再塗装
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湯に浸かり 沢の山桜 眺むれば 頬を撫ぜる春風 ひんやり
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花冷えのホーム 「快速」待つあいだ 寒さいとわず 眺むる桜
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ハミガキで お口「いー」する ついでにね 鏡に向かって 笑顔の練習
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コンクリートを突き破り鮮やかな緑顔出ししばし足とめ
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蜜を吸う鳥の重さで枝しなる春を喜び鳴き交わす空
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親友きみと共に石和いさわあたりの温泉にゆるり浸かりてとき過ごしたい
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