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始めれば素早いのだが動かない動きたくないスイッチは
何処
(
どこ
)
26
水仙
(
ナルシス
)
は犬に小水かけられて むっとしてをり桜待つ春
26
まどろめば 携帯電話の ベルの音 鈴虫のごとく 飛び交う車窓
26
川鵜らはV字に列を編成し 冬を求めてこの街を去り
26
寿命乗り越へし愛犬との人生続く奇跡の日々を噛み締む
26
温
(
あたた
)
むる役割放れ
羽撃
(
はばた
)
ひて ホーム下落つマフラー 哀れ
26
「一」足せば「辛い」気持ちは「幸せ」に 下は向かない前に進もう
26
朝まだき
荒
(
すさ
)
ぶ心と通院へ闇をぬければ白雪の富士
26
車窓より降り
注
(
そそ
)
ぐ陽は暖かし 春が手を差し伸べる如月
26
夕焼けの川面に浮かぶ橋のかげ渡月橋にも負けぬと思う
26
言えなくて誰にも相談できなくて辛かっただろう苦しんだだろう
26
何回も動画見ながらリハーサルボンボンショコラは無事に納まる
27
ちょっとした昼寝の間長大な夢を見ていたような気がする
25
選手らの背を追うドローンは戦場で 兵士を襲う恐怖ともなり
25
罅
(
ひび
)
割れた バス停のベンチの端にガムテープ 絆創膏の如
25
つまらないことは考えないことに挑戦をする古希若いから
25
西の空 下弦の月を 眺めつつ 明日を想い 珈琲含む
25
泣きながら震える声で「お母さん、今行っていい?」察するに余る
25
暮れ六つの公園 春一番吹く 北に見ゆるは 北斗七星
25
除雪目印
(
めじるし
)
の棒のテープははためいて曇り空行く白鳥幾多
25
温もりに薄手の靴下はきかえて春を歩けば沈丁花咲く
25
暁の豪雨は街を洗浄し 朝の
南風
(
はえ
)
は滴を払ひぬ
25
眼裏
(
まなうら
)
に浮かぶ何かに呼びかける返ること無い返事を待って
36
またひとり友が逝ったと嘆く
汝
(
なれ
)
八十歳
(
やそとせ
)
生きればそりゃぁあなた
31
色彩やキャラクター柄 歩行者を彩りぬ傘 雨天のファッション
24
ふうわりと天狗も笑う春の風お山の木々も芽吹く日近い
24
タヌ猫が
療法食
(
カリカリ
)
食べぬと 母の言う まだ生きておくれ 母のためにも
24
茜雲広がる風景君からの1枚今でも待ち受け画面で
24
悪寒あり 妻が作りし玉子酒 晩酌代わりにおかわり却下!
24
遊び着のままで舞うよな氷上の十七才のファンキーな笑顔
24
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