未だ残る不安が滲む雨の夜は甘酸い梅酒に全て溶かして
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虚無感を 煽る言葉を 迎え撃つ ミサイルほどの 絵空事 欲しい
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身体から心が抜けた人達の心取り戻すまでが難関
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梅散りて寒の戻りや雛まつり レインコートは花雨に濡れ
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カニカマも海の幸なりちらし寿司 そぼろ玉子を菜花に見立て
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孔雀くじゃくたち 野生になりて 逞しく 子孫を増やす 南の大地
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早寝して丑三つ時に目が覚めて 毛布の暑さに春の煩悶
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無意識に 米を移して はて…何合? 米びつ戻し も一度量る/よたか様 洗剤の件私もあります
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「核兵器持つは許さぬ」アンタには言われたくないよとひとりごつ
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アニメ観るスポンジボブにトムとジェリーいつまでたっても「僕は凡人」
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まぶしげに めをほそめたる ねこのてを そっと握って 気持ちを交わす
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リビングへ 軽やかにゆく 靴を脱ぎ家族の心も裸足にさせる
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「トリセツはQRコードから」お手上げか息子からの荷物しばし眺むる
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一夜寝かせ コクと甘みと旨み増し 夕餉ゆうげ舌鼓したつづみ打つカレー
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寝ていたら日村カットにされそうになったと姉が⋯見てみたかった/笑ったよ♪
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落とし物 気付かずに去りゆく背中 「待って」のさき声も届かず
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赤黒く染むる満月 蝙蝠コウモリの飛び交ふ如し 皆既月食/生憎あいにくの雨天で残念ですが(^^:)
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日常を 離れて日々を 振り返る いつか終わりが 来る日を俯瞰
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写経ごと大人のぬり絵を黙々とわらべの頃より陰影深くし
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心配がなかった頃のふりをして 実家の椅子に深く沈んで
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今日ひと日人と語らぬ日もありて シャワーを浴びて蒲団整え
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赤と黄のポール折れたり曲がったり 君にも厳しい冬であったね
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おしゃべりと無口な人を並べても心の中は割と見えない
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寝るときに 足にそおっと あご乗せる ねこの愛しさ 日々替え難く
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痩せなきゃと 言いつポテチに 食らいつく この習性が 修正不能
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嬉しきは 孫から貰えし折り紙の ピカチュウお守り宝物なり
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雨は髪を濡れさせたい髪は僕に触れさせたい 傘に隠れて
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リアルほど心響かす歌なれど虚構を詠ふもこの世の華よ
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作家との うち合わせする イヤリング 貴女の笑顔 満開になれ
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遅くまで鳴き交わしてた鴨たちも飛び立ったらし川はのどかに
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