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時計
(
とき
)
を見て まだかまだかと 待つホーム 春の
刻
(
きざ
)
みは 花びら舞いゆく
27
帰り来し空ににっこり月細く 写真の母の笑みと重ねて
27
携帯も 本も見ずただ 穏やかな 景色を眺む 各駅停車
26
春陽
(
しゅんよう
)
に
抱
(
いだ
)
かれ
蕾
(
つぼみ
)
緩
(
ゆる
)
まりて 枝紅らむる 神社の桜
26
プランター 小松菜の芽が出揃って 農家気取りの二年目の春
26
日々眺む開花の時を急かすよに ソメイヨシノは我関せずと
26
妹から「居酒屋予約完了
!
」と 早も心は十勝へ飛びぬ /明後日から
26
売り込みを競う軍用産業は反戦歌聴く暇もないのか
26
公園を彩る花もいいけれど 無造作に咲く野の花
愛
(
いと
)
し
26
幕下の五枚目までは上がってた 郷土力士の引退を知る
26
眠りから 気合いを入れて 起きる朝 アプリおみくじ 大吉嬉し
26
窓帷
(
カーテン
)
を
開
(
ひら
)
かば しとどなる
窓外
(
そうがい
)
春暁
(
しゅんぎょう
)
を濡らし そぼ降る雨/しとど=びしょ濡れ
26
山せまり川が流れてふるさとの駅はもうじき二時間の旅
26
あの方は今はどうして居るのだろう連絡先も知らないくせに
26
峠道七十
km
は許せぬか吾を追い越す数多の車
26
木蓮かコブシの花か迷いつつ自転車を漕ぐ鈴懸の道
25
ぽんと出す持病の薬がひとつ立つおやっと思ういい日と思う
25
俯
(
うつぶ
)
せの我が背に乗り移り鎮座 猫のおしりは意外と重し
25
我の手を離さぬ君の指ほどき切なきままにICU出る/回顧
25
おぼろげな光を
纏
(
まと
)
い 春の月 しんと更けゆく夜を照らしつ
25
十勝へと向かう車窓に雪舞いて 春待ち詫びし昔日思う
25
四半世紀この耳かきと共にあり 今日もほじほじ至福の時間
25
死んだなら棺の中に入れてくれ パワーストーンとこの耳かきを
25
夫と行く遠き蕎麦屋の帰り道 芽吹く野山をふたり見つめて
25
土曜日の朝は身体をほどく日でナマケモノ的スピードでゆく
25
知らぬ間に守られている日々だったトゲの刺さった軍手を仕舞う
25
就活に追い詰められてもutakataで心安寧まんまるになる。
25
真珠湾悔いて不戦を誓いたる日本の誇り風雨に揺らぐ
25
ドリンクの添ゑつけの果肉搾りて 指先に
満
(
み
)
つ檸檬の香り
26
全て
空
(
くう
)
般若心経 その中に 心理哲学 通ずることらし
26
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