葉の奥に過日降りたる雪残り単色ビオラに一色足したり
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一通のメールはカンフル剤となりインセンスの火はひとすじの煙
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眠れぬ夜 羊かぞえるのはやめて 牧羊犬を走らせてみる
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コンビニで 買うか迷いし 恵方巻き 冒険できず 素通りし我
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八方へ 塞がる壁も権禰宜の 祝詞の声が厄を祓わん 
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白き鬼 心に飼いたる 哀しみに 豆つぶて打つ 明日あすは立春
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子に孫に武器を持たせる日が来ると思ったろうか当時の人は
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願わくは夫の持病を全て持ち去りてくれぬか 鬼は外
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豆撒きの 外まで響く「鬼は外」 夜の静寂に凍て空眺む 
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子育てが 落ち着き夢を 願いつつ 再就職で 新たな一歩
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夕焼けが夜にとけてく時間には帰れぬ日々が空に浮かぶよ
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二人して癌友だねと笑いつつ友に伝える想いあふれる
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徒歩五分それも車に乗るくらし選挙ポスターありやなしやと
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人生に再び咲かせたい花は ほんのりと清楚に香る花/①
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脂のり たまり醤油で 照り焼きに 炭火の香り 食進む夜
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幼かった私に贈る指定席「大丈夫」という切符握らせ
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母さんが千の風になってたら怒るだろうか鍋を磨けと
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「親」という役を降りない母と飲むクラフトビールの苦い延長
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「おめでとう」 乾杯の声 高らかに 吾を母にせし 子と酌む地酒
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今見れば二〇〇〇と四つこれ五つ作ってました飽きもせずまあ/投稿数
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謎解きの 本屋に入りて 異次元の 世界観あり 夢か現か
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カーテンを引けばもったいないほどのひかり届きし節分の朝
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「鬼は外」かつての声は懐かしく 塾向かいたる吾子の背送る
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方角も 無言もなしの 恵方巻き 美味しく食べて 幸せであれ
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退職の日は近づきて 吾の中に 被害者という 鬼が目を出す
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嫁娘母よめこははの どれも中途にこなしては 泥のわたしを 慈しみおり
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「天使」だの「春」だの言ってる口すべて雪で塞いでしまいたい夜
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我が髪をグルーミングす 愛猫の肉球と 甘噛みの感触
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あの人に惹かれ過ぎてる 輪唱で同時に歌い終わるみたいに
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会合を 終えて事務所に 戻る夜 貴女のチョコは 残業食に 
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