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その歳で恋愛なんてはしたない田舎者ほど堅きを演ずる
27
春色の陽射しに背中押され行くリハビリ散歩で気持ちも
解
(
ほぐ
)
れ
27
暮れ六つや 天辺に
出
(
い
)
づオリオンに 近し冬の終はりを感づぬ/午後六時
27
受付が診察券までかざすだけ「お願いします」を言うこともなく
27
スカジャンの中の 礼儀正しき心 優先者に席譲りぬ紳士
27
在りし日のバレンタインデー 「私らは最強
^^
▽」と書き 友へ贈りぬ
27
お返しは近いうちに作るから
料理男子
(
息子
)
がレシピを
漁
(
あさ
)
る
27
返却はポストでいいからお手紙を出す時みたいにコトリと本を
27
夕映えに
潮
(
しお
)
は満ち行く
七度
(
ななたび
)
の 転生せむと おみなでいたし
27
飛び出して何かときめくトースター地味でおいしい魚焼きグリル
27
雪おもくさくら草泣く声がして白無垢掘れば紫ねむる
26
味噌汁をよそってまずは声をかけご飯をよそう湯気も添えたく
26
ピーと鳴り炊飯ジャーを空けた後卵一個で地上の奇跡
26
時間なき 我をみかねた カフェ店長 ひと休みしな クッキー差し入れ
26
抽斗
(
ひきだし
)
を整理整頓
混沌
(
こんとん
)
す思考と共に 心整ふ
26
雪に耐え春の日差しに残り柿受験の子らよサクラも近い
26
忘れ物してきたようで落ち着かず春の私はちょっとせつない
26
和服着た 清楚な人と すれ違い 貴女を想う 祇園の小路
26
ひなたには 満開の梅 見つめつつ 桜と喜び 孫がはしゃいで
26
夜の風に確かに鼻は嗅ぎ分けた 蕾はじける沈丁花の香
26
凍
(
い
)
て空に虚しさだけがこだましてそれでも春はやって来るから
26
冴ゆる朝 隣家の屋根の
雨樋
(
あまどい
)
に 連なりぬ
氷柱
(
つらら
)
雪の名残
25
解け残る雪 冴ゆる朝 ベランダで
悴
(
かじか
)
みぬ手を
擦
(
す
)
りつ 物干し
25
ウィッグか同じショートでこうならぬ目指した髪は美川憲一
25
みぃちゃんのママがドア開けえっと言う髪切ってから初めて会うね
25
真夜中に 月と密会 したことは 家族に内緒の 銀の耳打ち
25
如月の雨のそぼ降る 休日よ 友は映画に 我はおこもり
25
白梅が一輪二輪咲き初めて春の雨にもやさしく笑う
25
思ひ遣りを 絵画に託し 中吊りに 子どもらの 乗車マナーポスター
25
おじいさんとおばあさんが手をつなぎゆっくりイオンを後にする。ほろっ
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