飛び降りて人差し指をコメカミにそおっとあてて「パァン」といった 

シャボン玉のプリズム色の球面は動きまわって生きてるようだ 

明日からまた稼ぎましょうふたりして 苦労も時には悪くないわよ 

いつまでも絶えることないものなんて ある訳ないってわかっているのに 

制服の 下に隠した 激情に 気づかれないまま 大人になった 

5時半に起きれば化粧も朝飯も、なんならついでにジャンプも読めるし 

わたくしの心は誰にも明かさない正しいだけの青空なんか 

爪先に舞踏会を描いたのに現実を見ろと時計が騒ぐ 

雇用主の渋面が目に浮かぶとて 私の美意識 利益に通ず 

歌詞カード並ぶ言葉は処方箋聴く薬だよどうりでラクで 

歴史書にこの国民のこの時代記されるだろ衆愚政治と 

平日のポケモンセンターにて、ぼくは ぬいぐるみ買う不審者だった 

夕暮れは窓から銀河のお祭りで踊る幼き君が入りおり 

感情が冬には可視化されるから見えないようにため息をつく 

美味しいと言わない父に母にだけ見える尻尾をつけてあげたい 

寒いのは好きつなぐ指からむ脚なんぞはないが猫は布団に 

あまおとのふたりっきりの触れる音 靴ひも少し余る気がする 

しっかりと殺してあげなきゃ何度でも浮かび上がってくる恋心 

仏前の献花余って食卓に似合わぬ陶器ガーベラ五本 

抱えて眠るのはぬいぐるみでなく 私の中の幼い私 

意味もなく筆をとったりしてるから空振るこころ残りの週末 

錠剤が私を救うヒーローやしてやあなたなんかではなく 

ぼんやりと雲が問うてる 何したい? 空を飛びたいあなたのように 

悲しみや悔しさ溜まる傷口は君偲ぶたび開いて零れる 

ひたすらに鳴いて鳴いて鳴いて死ぬ生きる意味など知るかと蝉は 

簡単に物に戻ってしまうからささやき続けないといけない 

サプライズ考えてなよトレンドは今からおさえておけよ 彦星 

更地以前の景色浮かばず雨に打たれてたたずめば微毒なり 

あんなにも輝いているあの星が嘘みたいもう尽きてるなんて 

新しい朝はまぶしく鳴りやまぬ目覚まし時計さがす指先