また今日も君想いつつ滲んでく あぁ夜空には上限の月
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構想四年、もう買ったのに まだ付かない 傾くキッチン つまなじる妻 / リフォーム
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実習生! ふてぶてしさも大事だぞ。乗り切りゃ勝ちだ! 元教師より
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一歩ずつ進めばいい、転んでもいいから、生きて、生き抜いてくれ
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丁寧な暮らしなんて出来ないがそれでも暮らしに変わりはないさ
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人間を世に放ったの誰ですか?ちゃんと責任取って下さい
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イヤフォンを外してもまだ聴こえてる リズムとおんなじ歩幅であるく
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葉の茂る柿の木の下紫陽花は数多あまたの蕾で梅雨どきをまつ
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息災を尋ねるためにする電話米寿の友の声の明るく
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ナウシカも ラピュタも日に日に 遠くなり 子等の児らには 新しき風
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やっと星に なってくれたの おおぐま座の 超新星は 君のあの涙
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集合体恐怖症ゆえ人間の集まりである社会も苦手
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最後尾ひたむきに走る徒競走小学の孫来年はきっと
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こんなにも一撃ココロ射止めたの 楽し短歌といとしカレだけ
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は氷 滅ぶかはりに幼子ののみどの熱を雫に変えゆ
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あきらめて 心においた あれこれが 陽の目みたさに 地割れをおこす / 大丈夫かー? ⊙⁠﹏⁠⊙
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少年は雑踏の中 あの銀河入れた牛乳びん持って
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月極を「げっきょく」と読んできた道にだけ戻れない 夏めいた朝
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この先に待つ何もかもが恐ろしく思える夜をじっと耐えてる
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海馬から唯一離れぬ心理学わが心を理解する術
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地元民溜まる田舎の定食屋 変わらぬお味・変わらぬ値段
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実名は出さないけれど予報士がこっそりやってる下駄飛ばし見た
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老犬の短い足にゆっくりと歩幅合わせる飼い主の足
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『冷める』ということはどうやら恋 というものは熱を帯びてるらしい
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自意識の膨張末の暴走かいるよいるいる僕もそんなだ(った)
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自販機はぜんぶ〈売切〉 どうにかなるわけじゃないけど写真を撮った
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蟻地獄 どうしようもないクズなのに体の相性だけが最高
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誰にでも思い出となる曲があり 想い出したる人がいる
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動詞の数ふたつくらいに絞りたくここで使える形容詞はなに
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生きてれば上手くいかないことばかり それでも自分を懸けて生きてる
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