枕もと イケメン彼氏 期待するが 今年もサンタは 現れなかった
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プレゼント贈るも所詮自己満か 喜ばなけりゃ逆ギレするし
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春の如 さき淡桃うすもも色の花 咲きぬ寒桜の クリスマス
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くたびれに拾ひ物あり届けなば探す人ゐて胸ほどけたり
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冬らしき決まり言葉を重ね聞く メリクリあけおめ西高東低
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クリスマス息子単身赴任たんしんで戻らぬが吾にも与わるチキンとケーキ
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クリスマス余韻に浸り 翌朝も 耳に残りぬ 聖夜の曲が
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凛とした 空気の中を 通勤す 向かい風でも 日差し暖か
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うたた寝に よき夢見たなと おもふ我 忘れられずにいる はつ恋よ
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母の居る 空へ届けと ブランコを 力の限り 漕ぐ星 野原ほしのはら
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愛情に罪があるならひとつだけ偽ることは傷つける事
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サイドミラー 朝焼と雲 感動し 年の瀬迫る 出勤の朝
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日の暮れが遅くなったと車椅子運ばれ帰る母を待つ夕
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花の無き 季節に枝に 灯をともす 梅花ばいか可愛や 春浅く満つ 
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年の瀬に 子らが集まる新年の 食材求めあれやこれやと 
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後輩にナメられた日に 張り切ってわたしの顔を舐める愛犬
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突っ立ってオブジェように動かない 鷺よお前は何を見てゐる
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やはり冬 放ったままのカマキリにアリは集かず土になりゆく
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床の間に 松と大きな 菊飾り 家族の声を 聞く年としたい / 抱負
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笑顔にてイオンの午後をかっ歩する若さが武器のまぶし世代よ
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年末も休暇が取れない業界の 働く人にぞ神よ恵みを
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多忙にて 休憩取れず イブの夜 番宣に来る サプライズあり
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雨あがり 人気ひとけの無い路地 イブの夜に 南天の実が 一粒手に落ち
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敬虔なクリスチャンでは無い者も枕元など整頓をする
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空港の ツリーを見つめ クリスマス 時間に追われ 余韻に浸れず
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いるいないたまに戻ってきたりするこのプロセスは要る気がするな/認知症
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厩戸の皇子の伝説影薄くイエスの生まれに似せて語らる
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思うまま綴る言葉は笑っちゃうくらい陳腐なわたしそのまま
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ひさびさに ぼーるであそんだ あとがあり ねこ母うれしい げんきがでたのね
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緩んでる蛇口のようにポタポタと 秘めてたはずの想いが漏れる
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