考察が 苦手なもので 短歌の意 味わいきれぬ 自分が悔しい
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もうひとつ階段があると思って変な感じに足がぐにゃった
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突然の 降雨に迷う 学生は フードを被り 駅へと走る
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名を知らぬ花 目に留まり Googleグーグルのカメラをかざす それは杜鵑草ホトトギス
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外出ればさほど寒くもなき夕べ 薔薇一輪の咲き残りをり
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ご夫君の単身赴任終わりしと 友から増える散歩の誘い
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この世をば我が世とぞ言わむかんばせで 昼寝決め込む小さき犬よ /本日の愛犬
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霜降りて 収穫迎えし里芋の 小芋孫芋たわわに実りて 
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十六夜いざよいの明るき月を見たくって裸足で探すベランダの端(再考)
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指差喚呼しさかんこ 優しき声のドライバー こころよく身を預けらるるバス
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暗き朝 目覚める時間ときは変わらねど 夜明けは日に日に遅くなりをり 
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昼下がり フードコートで メール処理 珈琲一口 気分を変えて
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白杖はくじょうを 携え歩く ご夫婦の 子を抱く姿 勇気頂く
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発熱しぐったり寝込む風邪?コロナ? あゝ神ですかポカリとヘルパー
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短歌部の馴染みの茶房 カレーには超特大のらっきょうが付く
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つがひかな 二羽のスズメの 連れ合ひて 夕焼け眩し 秋は夕暮れ
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水槽に 泳ぎし鯵を なめろうに 若い大将 確かな仕事
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いつもならペロリと食べる弁当を小鳥がエサをついばむ様に/発熱おさまる
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テラコッタ色の軽トラ晩秋のオレンジ色の山に溶け込み
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お気に入りピンクの部屋着 ほつれゆく 愛猫の爪跡と匂ひと
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降り止まぬ雨に包まる休日はコーヒーの香と穏やかに過ぐ
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孤独には人は勝てない事もある何も残さず死んだ若者
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大空に 大鷹おおたかの舞う 夢を見て 腰は痛いが 心晴れやか
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拾われてヘアドネーション合格の抜け毛の長さは日々伸びてゆく
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掃除機を使わなくなり歩くたび髪を拾って集める提供
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列をすバス停 夜さりのビルの一際ひときわ輝きぬ十三夜
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雲間よりおぼろに出づる満月を みなもにうつし放水路凪ぐ
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満月フルムーン パワーをすこし もらいたい みくろ月餅 用意して待つ>明日が満月🌕
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屋根の雪去年落ちなくなったかな?ペンキ塗るかな?今日のサンダー
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インディゴに すでに染まりし 夜の街  あの日のカフェを 探し彷徨さまよ
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