積雪や 部屋の窓から見える木は 白いティアラにドヤ顔してる
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うまいこと言えても 生きるの上手くなく 歌で息つぎして また明日へ
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子育てが 落ち着き夢を 願いつつ 再就職で 新たな一歩
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夕焼けが夜にとけてく時間には帰れぬ日々が空に浮かぶよ
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朝一番 全国ニュースに故郷の名 暴風雪の町を案ず
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暖かく 陽だまりのごとき 母の部屋 うつらうたた寝 亡き母の夢
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池に立つ鷺の白さとしなやかなフォルム美し天の賜物
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学びの場「言の葉日和」と名付けたり笑顔の湧きて二時間を過ぐ
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冬枯れの 苅田に飛び来る白鳥に 古古米撒きて夕空眺む 
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舞ふ雪が 竹林ちくりん おおひ こうべ垂れ 春 先取りの 雪柳の
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雪の朝 通勤途中 黒鷺が 川に降り立ち 元気をもらう
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「ただいま」と猫耳に触れ水洗の僕の心に灯がともる五時
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はすにふる六花りっかを払い投票へ白の景色に平和の願い
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桃いろのプリマのごとき梅の木の燃える想いを冷やし雪ふる
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北向きの 玄関先に立つ梅の 固き蕾は これからひらく
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こわごわとゴム引くように伸ばす身を受けとめ護るヨガマット二枚
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退職の日は近づきて 吾の中に 被害者という 鬼が目を出す
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会合を 終えて事務所に 戻る夜 貴女のチョコは 残業食に 
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失くしゆく 父の背なかに 陽が落ちて すべてが愛しき 冬のひととき
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政治家になる前ならばその笑顔好きになったな信じただろな
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納豆と カレーを頼む 一時に 唐揚げ追加 茶色ランチだ
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雪国に暮らす息子の雪情報つい見てしまう一日何度も
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夜遅く 霰降ったと キミの言ふ パラパラパラと 窓を叩く音
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「おめでとう」と言うたび口が切れていく 嫉妬はのみこむためのカミソリ
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やんだならいつもの道を見に行こう池を梅の木を雪の景色を
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投票と買い物 徒歩で吹雪の中 懐かしいねと道産子夫婦ふたり /大雪警報発令中
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普段とは 違う弱気な 君と会う 目元に滲む マスカラの黒
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「おはよう」と 家族に放つ陽だまりが 積もった雪を ひとさじ溶かす
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咲き初めのしだれ梅にもぼたん雪つかの間だけの白き世界よ
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ベランダに積もりぬ粉雪を払ひ 柵より舞ふ風花かざはな美し
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