水溜り軽々と超えスニーカー春を探しに橋のむこうへ
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楽園の如く花たち咲き香り二季というのは寂しい言葉
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青色の満ちゆく花の波に浮く家を守れる芝桜なり
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病院の待合室は海の中バリヤー張って自分に潜る
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さむそうに ひっついて寝る ねこたちに ホットミルクを 飲ませてやりたし
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この曲を最期のときに流してね 祖母の愛するポール・モーリア
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本当はもっとおしゃれで満ち足りたシフォンケーキがよかったのかも
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一夜明け 明るい陽射し 降り注ぐ 雲ひとつない 灌仏かんぶつの日
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もわもわと 身体からだの毛穴 沸き返る 琥珀の海に 遊びて酔えば
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「ありがとう」デカフェの甘み溶けだして 誰かに言いたい今日という日を
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塩だけの握りが美味い噛むほどに田を持つ人の愛も広がる
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荘厳な直下の滝の天上を目指す稚魚らは砂金なる朝
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輪唱の如 桜咲ひたら 躑躅つつじ咲き 花は順に 春を歌ふ
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お願いです 難しい漢字にルビ振って🙏 歌の全容みえないんです
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塩づけの葉桜つつむ知恵人の想い香も馳せ道明寺食む
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トランプの事を頭に掠めつつそれでも暖房こころおきなく
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何処ゐづこから散りぬ桜花おうかの振り積もる路肩 見上ぐれば葉桜そよ
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きみ包む毛布の手ざわり確かめてそっと伸びする日曜の朝
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革靴を手に持ち走る女学生 淡いブルーのシャツではにかみ
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悪夢みた うちにはねこはいるけれど 獏も飼いたくなる朝がある
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地球儀をまわせば指が街を消し 僕らは桜の圏外にいる
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隣席りんせきの父親にかかへられし子の微睡まどろみぬ長き睫毛まつげ揺るる
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矩こえしシオニズムこそ元凶を諌めず魔王はゲームのいくさ
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雷が家の真上で鳴り響き春が終わると宣言してる
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春雷が百足の季節告げてゆくびくびく眠る夜がまた来る
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雨の中 挨拶回り 君が来る 再会喜び 話止まらず
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価値観で測れるものか人と人あなたとわたし心が遠い
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雨風あめかぜは今がピークかお勝手でじきに帰るだろ家族を思う
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青春のあわきを知らず老いという深き静寂に独り入りゆく
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パソコン台百均縛りで作りぬく使い心地は明日試そう
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