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春菊を湯掻く香りにふと浮かぶ 母と立ちたる
実家
(
いえ
)
のお勝手
27
親を子のようにおもう日 崖っぷち、だけど愛して家事をしている
27
亡き母の語った話とあの頃の懐かしさ共に今日の一日/東京大空襲の日に
27
もう苦しくないよね おいしくない
療法食
(
ゴハン
)
たべなくていい せめてもの救い
27
今年からついに発症せし吾子へ あれこれ伝授すベテランの知恵 /花粉症
27
微かなる花粉も過敏に感知して荒れる私をなだめる音楽
27
雪を割り芽吹く命のあるごとく老いた父追い日々を越えゆかむ
27
両膝のピキン!カクカクする痛み押して歩いた一万歩なり/痩せる努力
27
街並みは 装い変えて暮らせども 消えぬ恐怖とあの日の空が
27
交差点にも春
訪
(
たづ
)
ぬ 切り株の
傍
(
わき
)
紫の咲く ホトケノザ
27
朝からの風雪止まぬ春嵐ひとたび春を感じたばかりに
27
目を閉じる願いはひとつお互いが 幸せな日々送れますよう
27
冴ゑ返るベランダの朝 残月を探しつ聴こゆ
囀
(
さゑづ
)
りの歌
27
この先の天気予報に雪は無しこれが最後か降る雪眺む
26
今頃は 火葬の時間 空仰ぎ 故人思へば 風花の舞ふ /3月8日朝に身内が逝去
26
ミステリーを読み
耽
(
ふけ
)
るきみ 黒薔薇の一輪挿しのように静かに
26
降る雪の積もる間もなき夢しずく名残りの雨と泡沫に消え
26
アスファルトの窪みに春を溜めておく 星の数だけ路面、光るよ
26
ワンランク、ダウンダウンの化粧水老けも速まる物価高にて
26
眼前に絶望の
大海
(
うみ
)
広がりぬ 苦しい夜は明けると知らずに
26
花粉
(
はる
)
の日々 籠り居らずに歩けよと 空の青さが奮い立たせる
26
震災後二年経つ日の「浄土ヶ浜」何事も無かったように波寄せ返す (記憶)
26
山手線回ってるから大丈夫。外と内との違いは知らない
26
片隅に畑の雪は消え残りもう白鳥はいない
高空
(
たかぞら
)
26
歩道沿ひ並びし
蒲公英
(
タンポポ
)
の黄花 散歩の犬目線の春かな
26
さくさくの桜ゴーフル春の香の 選びし夫の気持ち嬉しく /ホワイトデー
26
運河から波打ち際をゆく汽車の窓辺で僕は演歌の男
25
水槽のメダカ向かって子が歌う「森のくまさん」何故そのチョイス
25
生ぬるい部屋にひとりの夜をいて 未来をいまも研いでいるんだ
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虹の橋渡り切ったかタヌ猫ちゃん幻でよいたまに姿を
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