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祖国なる
米国
(
アメリカ
)
に思ひを馳せて 日の本の空仰ぐハナミズキ
29
夕雲に染まるカラスの燃え尽きて君の恋しひ自転車の旅
28
結果待ち揺らぐ心を紛らせていつもと同じ笑み交わし合う
28
擦り傷の膝に手を当て塗る祖母のキランソウだよ遠き日消えず
28
風光る横断歩道をタンポポら揺るランドセル上げる手揃え
28
洗濯物
(
ほしもの
)
が風に揺るるを見るだけで ふふと幸せ 外干し解禁 /花粉ほぼ終了
28
鶏の 声に目覚めず
雉
(
きじ
)
の鳴く 哀しき声に 朝焼けを知る
28
道端の ハルジオンたち おしゃべりで ついつい会話 弾む朝なり
28
韓国のGPSを語る母指摘せぬのも愛の一つか
28
気になってまた会いに来た柴犬に「売約済」の真っ赤な文字が
28
アネモネの種の息づく夜明けには紫一輪立つ石段の端
28
薄茜
(
うすあかね
)
徐々に染まりて 今日といふ 新しき空を 与えられし
吾
(
あ
)
28
ライト浴び 闇夜に浮かぶ滝桜 佇む我に花吹雪舞う
27
客先を 目指す街道 つつじ群 紅白並び 華やかな朝
27
体調が すぐれぬ貴女 心配し 改善願い 朝の神社へ
27
退職し時間はたっぷりあるはずが「やり繰り」してた あの日の
瑞
(
みず
)
さ
27
てってってっ チリチリチリンと 音がする ねこが起こしにくる音がする
27
紫のツツジ満開 ちらほらと ピンクと白も いとささやかに
27
暑過ぎず寒過ぎぬ午後エアコンのフィルター洗って気持ちも晴れて
27
言語のなき猫の
仕種
(
しぐさ
)
に 憶測をしては ナレーション入るる
夫
(
つま
)
と
吾
(
あ
)
27
持ち主の元へ戻れたのか 枝に掛けられていた ユニフォームは無く
27
縁側に膝を並べし宵の口ビール片手に春のお月見
27
馬車道の雨の景色に助手席の窓はゴッホの絵画に見えて
27
笑み揺れてオレンジに染むチューリップ観覧車のまど膝向き合わせ
27
日残りて 黄昏迫る山里に 我が影伸びて夕陽に染まる
27
自転車で海見て帰る往復は六波羅蜜の百キロの道 「涅槃までゆく修行」
27
紫を朝日に染むるアネモネよ 石段の
端
(
は
)
に凛として立つ
27
歳重ね 逝きにし友の無常知り 出会ひし友の有難きかな
27
幼児
(
おさなご
)
の落としたものか 一粒の小さなラムネ 座席の隅に
27
雑踏の大阪駅で乗り換えて春野を見つつローカルの旅
27
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