日の暮れが遅くなったと車椅子運ばれ帰る母を待つ夕
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年の暮れ 寒柝の音響ききて若者達が連なりて行く
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年の瀬に 子らが集まる新年の 食材求めあれやこれやと 
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後輩にナメられた日に 張り切ってわたしの顔を舐める愛犬
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突っ立ってオブジェように動かない 鷺よお前は何を見てゐる
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姑が貪欲の意味を問うてきた『無欲』と言って欲しそうな笑み
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バス停のわき公孫樹イチョウ黄葉こうようは 今年見納め 今や切り株
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年末感無いねと 呟き合いながら 寒椿咲く 道を帰るなり
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一年の汚れ落とせば気も晴れて きっとこれが大掃除の意味 /完走しました
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「じじばばはお金持ちか」と問う孫に「そうだ」と頷く百均の前
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来年の目標などは遂げられぬ せめて一年死なないことだ
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子らの来ぬ二人きりの年の瀬は気楽ねなんて ちょっと強がり
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孫達と 遊ぶ休暇は 楽しみも 速さとパワー ついていけない
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大晦日真白き霜のあぜみちを感謝を数えサクサク歩く
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うたかたで 喜怒哀楽を 共にして 顔知らずとも 心繋がる/皆様良いお年を
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初茜はつあかね 詠みたいところ やはりグレー あまける馬 まなうらにあり / 元旦
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降誕祭クリスマス 泡立つ硝子の キャンドルよ トゥリーの陰の 異国の想い出
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ひさびさに ぼーるであそんだ あとがあり ねこ母うれしい げんきがでたのね
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緩んでる蛇口のようにポタポタと 秘めてたはずの想いが漏れる
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さてさてと、これからしばらく酒びたり 年の終わりも年の始めも
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今晩は息子が西より帰り来る 一升瓶を背中せなに担いで
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あごのした なでるとねこは よろこぶよ あたまもいいね せなかもいいね
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駅に着き電車のドアが開くたび 冷気刺しくる、はよ閉めてたも
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師走の昼下がり ひむがしには既に 宵を待たずに 上弦の月
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ちっぽけな蛙が見てる丸い空 声は響けど世界は広く
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この時間 メール処理する 静けさに 互いに終わりが 見えぬ年の瀬
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寝たきりで稼げる訳を読み取れば金と頭脳に恵まれていた
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それなりに 一年過ぎし 及第点 自分のリズム 悪くはないと
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冬晴れにいざなわれ行くドライブは ふくふく並ぶ茶畑眺めつ /信楽まで
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習慣で猫は出てゆく朝散歩この頃まわれ右して戻る/寒い
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