友訪ね瓦礫の道を行きし春 さざなみ光る海眺めつつ
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待ち合わせ8時の電車の先頭ね スマホなくてもちゃんと会えたし/昭和時代青春の頃
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弁当の色どりなどは気にしない長く続けるコツはそれだけ
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特番の「風の電話」に涙して震災の日の夜が過ぎてく
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東京へ行ぐだの歌詞は盛ってない田舎者なる私が言うわ
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離陸したきみのジェット機 雨雲の上の世界に突き抜けてゆく
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空睨みこれからと知るそのときに親は届かぬ世の習ひかな
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遅まきに変わらぬ景色の懐へ遠回りして戻り来しかな
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朝日射す 冬枯れの庭蘇る 白き水仙春を告ぐむと
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いきなりの 子の帰省さえ 非日常 徹夜の家事も 今は懐かし
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Eテレのダジャレにツボる息子から『サバイバルで鯖威張るー!』
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プランター 小松菜の芽が出揃って 農家気取りの二年目の春
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人工の光は温度下げてゆく田舎の夜が温かいわけ
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クシナダは 春の陽を浴び プラチナの 光りを放つ つるぎ のような
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あの余波が 友を飲み込み 連れ去りし 手元に残る 手紙と語る
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電車沿い斜面を彩る菜の花は元気に揺れて「いってらっしゃい」
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卒業の袴姿を見せにくる孫に時間を合わせる前夜
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園児らのぶっきらぼーな歌声と 雲雀の鳴き音空に交差し
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原っぱで立ち止まり 見下ろす少女 四葉クローバー探すかの如
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あの頃は幸せ過ぎて友だちを失くしたのってきみはほろ酔い
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ドリンクの添ゑつけの果肉搾りて 指先につ檸檬の香り
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全てくう 般若心経 その中に 心理哲学 通ずることらし
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木蓮かコブシの花か迷いつつ自転車を漕ぐ鈴懸の道
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ぽんと出す持病の薬がひとつ立つおやっと思ういい日と思う
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春陽しゅんよういだかれ つぼみゆるまりて 枝紅らむる 神社の桜
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うつぶせの我が背に乗り移り鎮座 猫のおしりは意外と重し
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元部下と 神田駅にて 再会し ランチ富士そば 思い出の場
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おづまげでべんとこたないでいっちみんべ花っこさぐじぎそんまが来るんてお洒落してお弁当持って行きましょう花の季節はもうそろそろね
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わらへだがひとりめなってもわ思うになぼしくじれでもわぁ 子供らが 偉くなろうとなるまいが 私は思う わが子に変わりは無いものであるわらしだおの
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みこし引き手は軽トラで収穫を終えた田んぼの脇縫うまつり
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