カチコチのこころの可動域狭し 広げにゆこう短歌の森へ
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今までの 歌を見返し 思い出す 喜怒哀楽と 日々のあれこれ
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手袋を嵌めても悴む指先を 揉んで擦って電車待つ朝
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月影を覆ひぬ 雨催あまもよひの帰路 頬に一滴 寒夜の涙
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生りんごとアップルパイの食べ比べ ヨーグルトには無花果添えて
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淡々と読み上げてゆくAIと声まで熱い候補者の声/ラジオ政見放送
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老三人久々に会い会食の話題はやはり迷路の未来
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寒風に乗せて届けるこの想い 愛しい君へHappy Birthday
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新調し 良き履き心地なる靴と 軽やかに通勤路を歩む
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僕たちの未来が朝を連れてくる落第点でも明日はくるよ
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通学の自転車の群れ見送ってはるか昔を思い出す朝
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豪雪に渇水などと裏腹さ さながら真冬の室内・戸外
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チャリ2台ランチに向かいひた走る 振り向き振り向き息子キミは優しい
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頼りなく我のコートに着地する結晶愛でて睦月の終わり
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私にはやらねばならぬ事がある障害背負った母看取ること
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「妬んでも泣いても良し」とつぶやきて私は私を許すと決める
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五十四歳ごじゅうしの誕生日祝うラインあり幻なのか愛し人から
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同じ親の子だとて 好み異なりぬ 姉は好きは苦手 椎茸
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肩こりと聞いて手を止め真似をする日暮れお勝手ラジオとわたし
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雨雲の通らぬ睦月 渇きをる露地ろじの椿は 無事に咲くのか
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デコられたシール手帳を並べだす子ども食堂に集まりし子ら
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雪の舞う義母ははの忌日の墓参りローソクの火も早々に消え
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みどりとは赤子につけばみどりごに髪に付ければみどりの黒髪
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豪雪を思えば心苦しくも 風花舞えばふふとときめき /雪の積もらぬ街で
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雪国の厳しさ少しは知った今春の気配に浮かれもできず
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定位置で すやすやねむる ねこを見る キッスもしよう ちいさな額
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毛布噛む癖 直らぬが 白き歯を保つ老犬 歯磨き効果/17ヶ月U∵U
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朝昼と 陽だまりの庭で 食事せば パン屑拾う 鳥の目丸し
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思い出を 沢山抱いて 眠るから 今夜はきっと いい夢見れる
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雪だけですべてを覆う冬の夜こんなに白く失われるなら
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