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いいにく
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1129
)
の日なのに 魚をつつきたる 秋刀魚のわら焼き はらわた旨し
24
父の亡き友人偲ぶ 若かりし頃の思ひ出 語らひぬ父母
24
何者か 語ることなき その
翁
(
おきな
)
微笑みたたえ キジムナー描く
24
医学とは進歩めざましく超えられぬ好きに産まれて好きに死ぬ事
24
健康になるべく治療を開始してトレードオフの痛みに戸惑う/健康とは?
24
ぬばたまの黒き羽にも茜さし ゴミ漁り終え金烏飛び立つ
24
枯れ葉散る間もなく 枝を落とされり 街路樹の剪定 理髪の如
24
曇天に蓋をされ 秋の温もり包み
寒気
(
かんき
)
を跳ね退く
初冬
(
しょとう
)
24
これからが寒さ本番膝痛よそんなに暴れないでおくれ、と
24
体力が落ちきる前に片付けをやれの言葉にごもっともです/終活
24
ヒュウヒュウと風が冷やかし囃し立て冬将軍と雪女の恋
24
目覚めれば 庭一面の銀世界 厳しき冬に覚悟を決める
24
胡麻酢和え。酢と思てたら 白だしドバァー 虚無が創りだす 黒い卵焼き。
/
黒ゴマだった🙄
23
タヌ猫が おててでおみずを のんでいる 写真撮りたや トイレ行きたや
23
卒業生残したレシピの効能で吾も実行昆布生姜茶
23
会食を 終えて再び 仕事場へ 心暖か 事務処理集中
23
公園の下 コンクリートの壁に チョークで
描
(
えが
)
かれし アンパンマン
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変わりなき幸せ想う例年の貰い手の待つ黒豆選別
23
白々と弓張月の浮かびたる 日暮れ程なき十五時の昊
23
秋の陽を風を吸ひ 黄色くなりぬ軒並みの柚子 冬の訪れ
23
なにもかも ひととき忘れてみたかった それは誰にも責められぬこと
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帰途の車窓 師走の宵は 既に闇 映るは乗客
微睡
(
まどろ
)
む席
23
焼酎のソーダー割に柚子ザクザク「酔いどれ天国」一人気ままに
23
王林がビール飲んでは「たんげんめぇ」こんな可愛い訛りにひかり
23
年取るとあちこち痛い常体がこだなだべなと慣れて親しむ
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北の国 貰いし土産 食べ頃に インカのめざめ 調理に迷う
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半日で解けきる雪のふがいなさ 役員会の行きつ戻りつ
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受験期にしぶしぶ覚へし古文語が 今役立ちて雨月物語読む
23
霜月の夜空 冴へをる 一等星 南に土星 フォーマルハウト/魚座の一等星(フォーマルハウト)
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半月を見上げて路上の缶チューハイ 思い浮かぶは柿の種かな
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