片付けは苦手なんです仕舞ったらどこへ行ったか見えないじゃない
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青もみじ 古刹に渡る 風涼し 友の奏でる ライアー優し
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「順繰りや」祖母の口ぐせ思い出す人も季節も巡りてめぐる
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布団干すお家ともしく見やりては ただひたすらに待つ花粉明け
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江ノ島に失くした恋も夕焼けも黄砂が包みパステルカラー
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夕雲に染まるカラスの燃え尽きて君の恋しひ自転車の旅
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風通るなだりに群れるカタクリの俯く角度君と確かむ
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街路樹の枝に掛かりし ユニフォーム 持ち主待ちつ 東風こち揺蕩たゆと
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夜を裂く百足起こしの春雷よ何もせぬから刺すなと告げて
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一点変ロ音の 音程の冴え 確かなる 柱時計の とき告げる音
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なでなでに応えて育つコブ見せて甘さ弾ける春のデコポン
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痩せないといけないのかな?寝る前にとりあえずやるストレッチだけ
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寝室の窓から眺むモミジの樹 萌黄の若葉に 雨滴光りて
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暑くなる予感の朝や紅ツツジ 花見の風邪の癒える間もなく
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水温む 川面に漂う花筏 少女すくいし 桜花おうか惜しみて
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パンツルック 流行はやりて街に 活気あり そむきて揺らげ スカートの花
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冬用の羽毛を夏日の陽へ干せば夜に溜め込んだ夢が膨らみ
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レコードにフィルムカメラに拘りのオジンはスマホ音痴やっぱり
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試写会を観てきた君のくちびるは つるり滑ってネタバレしそう
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若きより 人の視線の 減りてゆく 装ひてなほ 装ひて生きむ
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絞り出す«ちゅ~る»付着す我が指をむる二匹の舌こそばゆし
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触覚で命伝える蟻たちへ切なき人の文明照らす
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神からの怒涛は聞かず辿り行け小さな幸に笑う日も来る
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春の陽に 土を持ち上げ顔を出す 旬の筍山の香満ちて  
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ライブにて推し活す如 いっせいに陽を見て開く 酢漿草カタバミの花
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桜散る時期を越ゑ 十八歳を迎ゑんとす 我が犬の天命
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拙きも詠むは楽しき日々のうた いいね貰って心がおどる
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原チャリの女性ひと 白きヘルメットの絵 おちゃらけた顔したスヌーピー
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青空の もと真っ直ぐに 田と春の 花の香吸って 行く列車窓
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我が部屋に干したシーツの洗剤の香りの満ちて雨の音優し
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