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気がつけば ひと月休み 無く仕事 月夜に照らされ 自分を労う
26
赤い実の 色づき具合が グラデーション 魔除けの南天 実家のそばにも
26
かじかんだ
淡桃色
(
うすももいろ
)
の 吾子の手を 包むこの手で きみ守りたし
26
幸福も不幸もきっと平等だ街ゆく人のきらめく幻影
26
不登校くさって部屋で泣いてたら父が差し出す少年ジャンプ/思い出
26
南天の実の愛らしき 朝さんぽ ひとつつまんで帰りたくなる
25
紅
(
あか
)
く
染
(
そ
)
む街路樹 眺むバス通り 通勤がてら
深秋
(
しんしゅう
)
感ず
25
盃
(
さかずき
)
に浮かぶ三日月眺めては懸けた想ひをグイと飲み干し
25
月並な悔やみ言葉を送っても 妻を亡くした友は応えず
25
小春日の庭に五色のザル菊の薫りに迷い帰り蜂舞う
25
冷ゆる体に 染み渡る いい湯加減 仕事帰りの いい風呂の日や
25
断捨離の荷をのせる時軽トラにとまった蜻蛉 秋の終わりの
25
樹に生りて赤き果実の一粒や咥えし鳥の発ちて夕映え
25
濡れ鼻を ツンと当てくる 老犬は 言葉無き愛で 我を励ます
25
犬を抱き小雨の中を早歩き 師走の足音から逃げるごと
25
いいにく
(
1129
)
の日なのに 魚をつつきたる 秋刀魚のわら焼き はらわた旨し
25
少しずつ防雪柵は組まれゆき里の風景日ごとに狭まり
25
幼日
(
おさなび
)
の
吾
(
あ
)
を
抱
(
いだ
)
く 父の友人との写真眺む 届きぬ喪中
25
ぐずぐずと寒さのことなど並べ立てベジタリアンと見紛う夕餉
25
灯油切れ 霜降る朝に給油する 老いの暮らしに冬来たりけり
28
ユーチューバー魔性のネットを生業にフェイク流して揺らぐこの星
27
容赦なき乾いた風に枯れ葉舞い 気管支炎は二十日治らず
24
哀しみを湛へたやふな青ひ瞳の キエフの若者
ますらお
(
大関
)
と成り
24
街路樹や芝に野の草見て通る移ろい楽し花壇見ずして
24
芽吹きては 咲きて散りゆく 花の生 我
傍
(
かたわ
)
らに 見届けており
24
店内の曲 聴きながら食む 寿司と 亡き祖母とのくら寿司の思ひ出
24
寒い夜は 妻と囲みし二人鍋 湯気を肴に晩酌進む
24
音もなく 散りゆく銀杏の並木道 過ぎゆく秋が黄色に染まる
24
秋の海 光のあみがゆれうごく僕のはだしと一緒にうごく
24
久方に 地下鉄始発 出勤す いつもは車 景色も変わり
24
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