地球ほし照らす 今宵の月は 格別で この満月は 二度と観れずや
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友集い 顔だけ日除けて日向ぼこ 青き空よりヒヨドリ笑ふ
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生かされて流れのままに赤い葉は泡沫Utakataに棲み夢を浮かべる
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日中の友好願い「大地の子」名優逝けど光る霊魂たましい / 仲代達矢氏を悼む
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公園の下 コンクリートの壁に チョークでえがかれし アンパンマン
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変わりなき幸せ想う例年の貰い手の待つ黒豆選別
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白々と弓張月の浮かびたる 日暮れ程なき十五時の昊
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秋の陽を風を吸ひ 黄色くなりぬ軒並みの柚子 冬の訪れ
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なにもかも ひととき忘れてみたかった それは誰にも責められぬこと
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帰途の車窓 師走の宵は 既に闇 映るは乗客微睡まどろむ席
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秋深し くすみてよかれ うつろいの 言の葉つまる 妻の手をとる
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次々と 枝先飛び来るムクドリの 啄む柿の実風に揺れをり 
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年取るとあちこち痛い常体がこだなだべなと慣れて親しむ
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半日で解けきる雪のふがいなさ 役員会の行きつ戻りつ
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朝焼けの グラデーションに 言葉なく 絵画のごとく 空に描かれ
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受験期にしぶしぶ覚へし古文語が 今役立ちて雨月物語読む
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中一の英語で知ったクリスマス。ケーキ作りにひと月かける
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来客があるので除雪しなけりゃと案外広い車一台
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惜秋せきしゅうの暖気に馴れて所為せゐか 気温十五度にすら身震ひ
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師走五日 帰途の車窓より さやかなる満月の見ゆ 今年最後の
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久々に道産ガレイ贖いて煮付け懐かし母の味なり
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日の出前 満月光る 西の空 しばし眺めて エンジンかけて
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魂にひびが入った今日だって一生懸命僕でありたい
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医学とは進歩めざましく超えられぬ好きに産まれて好きに死ぬ事
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大切に想えるものがある日々を 与えてくれたのは愛犬いぬでした
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誕生日のシフォンでは味気ない筒に隠すはお菓子か札か
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繁忙期 貴女の笑顔が 続くよう 支える想い 更に熱くし
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クリスマスツリーを飾るセンスなく子のサポートに徹するわたし
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くもり空 月は清かに 見えねども シリウスあかるき 今日から師走
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道すがら紅葉もみじの葉先にハイタッチ心豊かに生くも還るも
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