試写会を観てきた君のくちびるは つるり滑ってネタバレしそう
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若きより 人の視線の 減りてゆく 装ひてなほ 装ひて生きむ
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絞り出す«ちゅ~る»付着す我が指をむる二匹の舌こそばゆし
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「順繰りや」祖母の口ぐせ思い出す人も季節も巡りてめぐる
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覚ゑたての言葉の余韻噛み締む子 嬉しさうに何度も復唱す
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雨音に 耳を傾け 筆を執る 疲れた日には 雨は優しく
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夜風よかぜ香る 春の星粒 すくい取り 新しき星座 空にえがかむ
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軒並みの庭に魔法をかける南風はゑ 早咲きの藤の垂るる卯月
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玄関を出るたびひらく花がある「がんばれよ!」 と隣のじいちゃん
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一点変ロ音の 音程の冴え 確かなる 柱時計の とき告げる音
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なでなでに応えて育つコブ見せて甘さ弾ける春のデコポン
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痩せないといけないのかな?寝る前にとりあえずやるストレッチだけ
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水温む 川面に漂う花筏 少女すくいし 桜花おうか惜しみて
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冬用の羽毛を夏日の陽へ干せば夜に溜め込んだ夢が膨らみ
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つり銭を人が手渡す一瞬に触れる手と手の微弱な電気
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夜桜が映える灯りも消えた街灯りを点けた会社も消えた
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触覚で命伝える蟻たちへ切なき人の文明照らす
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神からの怒号は聞かず辿り行け小さな幸に笑う日も来る
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春の陽に 土を持ち上げ顔を出す 旬の筍山の香満ちて  
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ライブにて推し活す如 いっせいに陽を見て開く 酢漿草カタバミの花
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桜散る時期を越ゑ 十八歳を迎ゑんとす 我が犬の天命
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ライト浴び 闇夜に浮かぶ滝桜 佇む我に花吹雪舞う 
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客先を 目指す街道 つつじ群 紅白並び 華やかな朝
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和らぎの萌黄色から青葉へと 装い変えて初夏に向かう樹々
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両膝に炎症が起き水たまる 痛みの根拠あるのが嬉し /線維筋痛症ゆえに
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我が部屋に干したシーツの洗剤の香りの満ちて雨の音優し
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私はソメイヨシノと声上げる高速道路の雑木ぞうきの中で
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猫さんが隙見て狙う母さんの介護食椀攻防の昼食ひる
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鮮やかな山吹咲いた畑の隅黄金こがねの塊輝いて見ゆ
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フリースの袖を伸ばして新聞を読めば静岡真夏日だとか
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