突然の別れ相棒コンロとの二十年ふたとせ労い撫で拭きあげる
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選挙戦に始めて聞きし街宣は住宅街をやけに急いで
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街路樹と手を繋ごうとしてやがて取り除かれる蔓のかなしみ
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始発前江ノ電の駅に風たたず還りし民の声なき賑わい
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西陽さす屋外プールはお湯のよう 2キロ泳げど涼は得られず(出張中さぼり)
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潔くオールバックに結った髪じつに涼しげ好感持てる
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月あかり日の出頃かと思うのかカラス夜遊び門限あらず
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陽焼けした背中の皮がほころびて 蝉の羽化する痛みを思ふ
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父に似て肌黒の夫畑におりUV集め黒さ増しまし
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母親がマルコポーロを食べたいとそれってたまごボーロのことね(笑)/ねこ母様ありがとう☆
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もう夜明け遅くなってる朝四時に今日は起きてる草刈らなくちゃ
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洗濯物 回せぬ時間に覚醒するめがさめる 朝活始めてみよかとおもふ
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透き通る蝶の舞うよに木槿むくげ咲く空一面に白ヒラヒラと
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人柄も 自然に歌に 溶け出して みな素敵だと 珈琲淹れて
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太極の 老師は九十四歳で 癌でも元気 運転して来る / えぇっ?🤯
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花屋前 トルコキキョウ 抱きかかえ 白のワンピに 溶け込む夏日
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礼文島 澄海岬に 見る海の スカイブルーに 溶け込む自分
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叶えたい 願い幾つも あるけれど 叶わないから 明日も生きる
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篝火に川底焦がす鵜飼船昇り下れば明くる短夜
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たくさんの「もの」をみてきた百八歳 何も見えぬと静かに語る
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いつまでもヌルくならない珈琲を左手に持ち啜っています
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墨を擦り五枚の短冊したためる祈りをこめて月は澄みけり
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暑き日にゆふだちの雲待ち侘びる花壇の花は悩ましきかな
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敷きっぱの万年布団天日干ししたわけじゃないぬくくふかふか/39.5
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沈む日の色を映して赤く生るトマトひとつを撫でて手折りぬ
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夕暮れの山並ぼんやり霞むのは疲れ目じゃなく夏色のせい
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目に見えぬ風も青田を眺めれば揃いの動きまるでさざ波
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父母逝きて 丹精込めたる庭を愛で  枝ぶり眺むる姿懐かし 
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塩漬けのブラックオリーブ惜しげなくパンに挟んで至福のひととき
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朝散歩 ちょっと最寄りのファミマまで 蝉が「セミセミ」鳴いているです(旦那のお得意の表現w)
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