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会うたびにハグせし孫も近頃は吾の背を抜きてはにかみをみせ
28
楽あれば苦あり苦あれば楽ありと鼻で笑って溜め息をつく
28
春旱 草も生え無き我が畑 砂を巻き上げ春一番吹く
28
バーボンの花の香りや春一番 「微笑がえし」鼻歌にして
28
福もちを食んで 粗茶などすすりたる お正月の名残 これでお終い
28
雨の降る 少し前には 土の香が 森の香りも 運ぶ春の日
28
情景の言の葉の声 聞けたらば
筆
(
ペン
)
を走らせ
推敲重
(
すいこうかさ
)
ぬ
28
子の熱に眠り削りて添う母に 豆電球の明かりやわらに
28
揺るる車両 言の葉編みぬ その
最中
(
さなか
)
微睡
(
まどろ
)
みて 夢に消ゆ
推敲歌
(
すいこうか
)
28
明日こそ太陽のような「おはよう」を言いたい寝癖が似合うあの子に
28
枯れ茎のあじさい見れば芽吹きゆくみどりごを抱く弥生のいのち
28
いたずらは得意謝るのは苦手似たもの親子並んで
午睡
(
ひるね
)
28
店内に 流るる
旋律
(
メロディ
)
欹
(
そばだ
)
てり 奏でをるオルゴール『春よ、来い』
27
鉛筆画 モノクロームに 色彩を
描
(
か
)
き想像さする 事の豊かさ
27
反り返る 足の親指割れ爪の 苦節に耐へて吾を支えをり
27
あさおきて ねこはねむれり すやすやと
あくしゅ
(
握手
)
もとめるやうな おててで
27
半分はどこへやったの?上弦の 月に問ふてる夜風はうらら
27
恵みの雨 ねこはねていて よいけれど
夫
(
キミ
)
が眠いは 困ったものだ(薬で)
27
雪洞
(
ぼんぼり
)
に
睦
(
むつ
)
みて座る 人形の 頬の白さの 妖しき花冷え
27
お互いに 忙しくなり 連絡も
儘
(
まま
)
ならぬ友 元気でいるのか
27
この国は どこに向かって 進むのか ニャーと鳴く
愛猫
(
きみ
)
無垢な心で
27
春風にベランダ干しの布団さえ 右に左に揺れて喜ぶ
27
沈丁花 花の香りを 全力で 主張する様 命短く
27
三月の イオンモールの 賑わいに あてもなく買う 春色ブラウス
27
王朝の 恋、桃の香に 重ねつつ
千歳
(
ちとせ
)
懐かし 雛の
貴人
(
あてびと
)
26
80
年代 洋楽聴いて 問いかける 過去の自分に 限界値かと
26
堅雪に追いかけ回る童のころ 幼なじみの声甦る
26
揺るる車両 母に身を預け眠る子 命を運ぶ 安全運転
26
陸橋に揺れるスカート西陽差し冬の終わりは風の音に知る
26
親友がインターホンに映ってる カメラ目線でモデルのポーズ
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