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荒涼と日夜を過ごす独り身に迫る師走にもう慣れ果てて
17
年の瀬に 雑踏の中ホーム立つ 新幹線は 君待つ街へ
17
冬晴れの荒川の北はるかなる 筑波の山の両の頂
17
恋心賞味期限があるらしい買い忘れたる君の梅酒を
17
風吹かれダウンを着込む我のよこ半袖の小学生通る
17
十字架
(
ネックレス
)
を(珍しく)忘れたけれども 大丈夫 神様は こころの中におわします
17
マンションのエントランスに飾られたスプレー菊がおかえりと笑む
17
付き合いで行った居酒屋美味しくて 飲めもせぬのに夢中になって
17
うつ病に素直に負けてみるもよし意地を張らずに入院しよう
17
めをとじて つぎのいっぽは 崖かもと 開けて日常 ふたしかな生
17
伊予灘に 沈む夕陽の 優しさに
夫
(
きみ
)
のルーツの
縁
(
ゆかり
)
を思ふ
17
アガペーを説いて創りし被団協ノーベル賞も師の目曇れり \ 故森滝市郎先生
17
上を見た。倒れてしまいそうだから。雲ひとつない空に半月
17
朝焼けの宙に一羽のトンビ舞う孤高の世界は君だけのもの
18
いぬとねこ どっちがかしこい
ろんそう
(
論争
)
よ
そんなの
(
争い
)
はいらぬ どっちもかわいい🐶🐱
16
マイナ迷走2年根深い不信にはデジタル弱者置き去りにして
16
今まさに寝落ちしそうになりながら ねこのおやつを両の手に乗せ
16
条幅へ初のチャレンジ手本とは似ても似つかぬ十四の文字
16
目のかすみ、動悸、息切れ、しわ、たるみ 僕らはそれを老いと呼ぶのさ
16
真夜中に腹が減るのはなぜかしら?そこで食うなと言われたっけな
16
久々に スカート揺らし 歩くとき 歳をとっても 女を自認
16
やはらかな日差しなれども 風吹きて 洗濯物が揺れに揺れたり
16
腕広げ「おーい」と待ってる我のもと笑顔で飛び込む吾子は太陽
16
急かされる煽られもする
Amazon
(
アマゾン
)
民ついついポチるブラックなんとか
16
ふりかえりゃ こくさいてきに せんきょ年 ドイツふらんす 余震と隣戒厳
16
先生は「手袋を買いに」読むだろう手袋を編む母の娘へ
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散る葉あり黄いろも
紅
(
あか
)
も
緑
(
あお
)
もあり だからきらいさ、同窓会は
16
風を避け夫の作る干し柿はスマホ頼りのその時勝負
16
鳥羽の海 淡く霞める 水の中 淀みの奥に 真珠うまれる
16
焼きたての おいもベーグル頬張りて ごまがプチプチ おいも甘〜い
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