客先を 目指す街道 つつじ群 紅白並び 華やかな朝
27
体調が すぐれぬ貴女 心配し 改善願い 朝の神社へ
27
結果待ち揺らぐ心を紛らせていつもと同じ笑み交わし合う
27
今すぐに長閑のどかを自分で作れないちょっと助けて野辺の蒲公英たんぽぽ
27
てってってっ チリチリチリンと 音がする ねこが起こしにくる音がする
27
この街は同時に咲きだす梅桜 助六寿司も花見待ちたる
27
紫のツツジ満開 ちらほらと ピンクと白も いとささやかに
27
擦り傷の膝に手を当て塗る祖母のキランソウだよ遠き日消えず
27
寝返りを打つたび揺れる胸の内 もう辞めてやる ここは我慢だ
27
明け方に 約4キロが 腰に乗る わずかな差だが どっちかわかる
27
空よ空 芝原駆ける幼児おさなごをそっと優しく見ていておくれ
27
ストーヴの石油も尽きて仕舞ひ頃 兜を飾る相談をして
26
添い寝する我の傍らにじり寄り片手を預け愛猫は去る
26
土瀝青アスファルトの片隅 さき名も知らぬ白き草花 健気に咲く春
26
蝌蚪かと逃げろやばいぞ逃げろ消防団放水訓練ほら始めるぞ/蝌蚪かと―おたまじゃくし
26
触覚で命伝える蟻たちへ切なき人の文明照らす
26
神からの怒号は聞かず辿り行け小さな幸に笑う日も来る
26
心地よい 風をあびつつ 仕事して ベンチ休憩 無のひと時を
26
気がすさむ体きしむをやり過ごす買い出し行ってお勝手立って
26
退職し時間はたっぷりあるはずが「やり繰り」してた あの日のみず
26
慣れるまで三年かかりし尾張弁 今では我もその一員に
26
和らぎの萌黄色から青葉へと 装い変えて初夏に向かう樹々
26
春疾風 凍てし涙の乾くころコート脱ぎ去り光纏はむ
26
青のとき一番星が瞬いてもうじき夜のとばりが下りる
26
暑過ぎず寒過ぎぬ午後エアコンのフィルター洗って気持ちも晴れて
26
あなたには、届かぬままで 散る恋を 何と名付けて 春に捨てよう
26
言語のなき猫の仕種しぐさに 憶測をしては ナレーション入るるつま
26
ふわりまろき牡丹桜をそっと手で包んでみたし 春惜しみつつ
26
縁側に膝を並べし宵の口ビール片手に春のお月見
26
熊蜂くまばちが 蜜吸う羽音はおとや 藤の花 庭にでれず 盛りを過ぎぬ
26