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選り分ける
掌
(
てのひら
)
の上の黒大豆 酷暑の夏を二人語らう
25
ハンデ持つ吾にも翼あるのだと認めぬ母はそれをもぎ取り /麻だ。様 涙が出ました
25
春の如
小
(
ち
)
さき
淡桃
(
うすもも
)
色の花 咲きぬ寒桜の クリスマス
25
くたびれに拾ひ物あり届けなば探す人ゐて胸ほどけたり
25
冬らしき決まり言葉を重ね聞く メリクリあけおめ西高東低
25
クリスマス
息子
(
こ
)
は
単身赴任
(
たんしん
)
で戻らぬが吾にも与わるチキンとケーキ
25
クリスマス余韻に浸り 翌朝も 耳に残りぬ 聖夜の曲が
25
ドラえもん短歌で佳作うれしいな出木杉くんとスネ夫に感謝
25
クリスマス終はれど 深まりゆく冬 夜を彩なす イルミネーション
25
雪華舞う刹那の夢か泡沫に消える運命(さだめ)を君と見つめる
25
信号を待ちつ 街路樹の切り株に 腰を掛けをる 杖持つ
翁
(
おきな
)
25
年の瀬に市場群がる
猛者
(
もさ
)
たちを成敗したいこの大根で
25
母の居る 空へ届けと ブランコを 力の限り 漕ぐ
星 野原
(
ほしのはら
)
25
長き夜を彩りぬイルミネーション
悴
(
かじか
)
む両手 カイロ握りぬ
25
最近の家電はシュっとし過ぎてて電源入れる術が分からず
25
墓参り ご先祖様に 挨拶す 幸も不幸も 引き受けますと
25
温飯
(
ぬくめし
)
に松前漬をちょっとのせ 今年の出来を確かめてみる
25
悴
(
かじか
)
みぬ手を
擦
(
す
)
り合はす 帰路の宵
労
(
ねぎら
)
ふ如し 上弦の月
25
会ふたびにズンと伸びたる孫背丈 爺と背比べ年の瀬待ちて
38
糖衣錠を舐めてるような生活と分かっていても飲み込めなくて
24
午後六時 教会の鐘 鳴り響く 聖夜を前に 子らははしゃいで
24
暗闇に吾を連れ去れ地下鉄よ もう帰れないほどの遠くへ
24
落ち葉くべ 焚き火の中の焼き芋の 甘き香りに腹の虫が鳴く
24
日々つづく グレートーンに 鐘鳴らす ポインセチアと
夫
(
つま
)
の蕁麻疹
/
🙄メリークリスマス🎄
24
年末も休暇が取れない業界の 働く人にぞ神よ恵みを
24
多忙にて 休憩取れず イブの夜 番宣に来る サプライズあり
24
雨あがり
人気
(
ひとけ
)
の無い路地 イブの夜に 南天の実が 一粒手に落ち
24
敬虔なクリスチャンでは無い者も枕元など整頓をする
24
空港の ツリーを見つめ クリスマス 時間に追われ 余韻に浸れず
24
枕もと イケメン彼氏 期待するが 今年もサンタは 現れなかった
24
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