Utakata
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帰りたい もう疲れたな 帰りたい 家に居るけど まだ帰りたい
14
梅雨空に 晴耕雨読と洒落込めど 野菜農家は生業成らぬ
16
たましいをやすりで撫で回されてるみたいな日にもきみはやさしい
12
「帰りたい」「元気になって」「またいつか」想いにしなる 病院の笹
12
水槽で泳ぐ金魚を懐かしみ 今はスマホの中で楽しむ
11
古文では見えない人に恋をする今よりとても健全だろう
10
調整が前提らしい 店の味分からないまま食う麻辣湯
9
どうやってスウェーデン戦見ようかと思案はいらぬ職無き吾は
8
猪鹿蝶 あなたと一緒に いたいから 終わらぬように こいこいをする
8
夜も更けて無人の派出所過ぎゆけば血豆のごとく腫れる赤灯
9
地響きに驚き鳴ける雉の声揺れ来る前の静寂を破り
7
熟しゆく
碧
(
あお
)
き葡萄の密やかに蔓の
庇
(
ひさし
)
に夏至を祝えり
18
ほんとうのことだけ話すきみの目に射抜かれている澄んだ黒耀
7
夏祭り 暑くて熱き「焼き鳥」の当番つらき歳になりぬる/そろそろ打ち合わせ会かな
12
うたかたのログイン情報登録し 今日から始める和歌の道かな
6
パソコンにGPSを取り付けて頭上をめぐる衛星を追ふ
6
雨の中 殻を
背負
(
せお
)
って ゆっくりと 歩む
蝸牛
(
かぎゅう
)
に
処世
(
しょせい
)
を学ぶ
17
五月雨に涙尽くした紫陽花を縁どる「やくも」の車窓過ぎゆく
13
ヨガマット目にした女児A「まほうのじゅうたん」女児B「いったんもめん」
7
五月雨に
潮垂衣
(
しほたれごろも
)
干しも
敢
(
あ
)
へず
侘
(
わ
)
びてほど
経る
(
[降る]
)
須磨の浦人
8
二の腕を小雨にさらし帰り道 人肌ほどの燗酒恋し
16
蜘蛛の巣の網目に銀の
雨雫
(
あましずく
)
輝き放つ小雨ふる歩道
19
養蚕業 廃れ人の手 離れたる 桑が大樹と なりて実を付く
7
ブンブンと羽音の如き草刈りはたまさかキンと石を弾いて
19
少しくらい間違えたっていいじゃない長い人生のひとコマだもん/なんとなく
20
雨降りて 昨日の街は 洗われる 僕と言う名の 宿題残し
7
誤定義の集合:僕 の 草いきれ(刈り取られた身が葬られた香)
4
最高値 体重記録 更新し どうにかせねば とまた更新
4
マンションの間取り図ベッドは二台なのになんでデスクはひとつなんだろ
4
こんなにも あなたの愛を 受けていて 嬉しいはずが 心苦しい
5
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