星空と 月を眺めて 海散歩 貴女も月見 してるといいな
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生きる事それが一番辛い事若者だっ浮き世去るのに
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霊園の前通るたび想うのは背中合わせの我が死なるかな/通勤時
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寒風かんぷうに 耐え抜く蜘蛛へ 落葉らくようは お先に逝くねと その生を終え
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室内へ日暮れのように灯をともしぼたん雪ふるバッサバッサと
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夕焼けに染まる故郷の空見上げふと口ずさむ「バラ色の日々」
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地震なえののち寝返り続く幾度目か考妣こうひならびて静かに座せり
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牡丹雪に見紛う野に咲くサザンカの真白く光る朝の冷気
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うまいこと三十一文字みそひともじを並べれば短歌のようなものはできます
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日が暮れる冬至に向けて下降する もうすぐ足が底に着く頃
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寒つのる手袋マフラーニット帽 枯れ草かしぐ北風の朝
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雪の朝もう騒いでる猫さんも外に出せとは言わない今朝は
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イチローの名言出して励ました部下はあっさり辞めてしまった
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律儀なり 気配かぎつけお出迎え 一人と三匹それも良きかな
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窓外の月が凍ると気付く夜君が嘘つく煙草の残香
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とまと色に染まる朝焼け半開き窓より入りぬ師走の冷気
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二次会の解散後 駅まで友と語らふ 十六夜いざよいの冴ゆる月
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椿なら「花が落つる」と言ふところ 山茶花ならば「花が散りし」と
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秒針と分針ズレているような違和感のまま終わった会議
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ハイウェイのゆく先染める冬茜 美し星に生きてると思う
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夜仕事でやつれた顔の朝の月 西の空には雲のしとね
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つり革に 初めて届き 喜びて 記念日だねと 言ふ吾子愛し
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娘から『父に彼女が出来たみたい』それは別れる以前からのこと
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若き日のショット・バーでの思い出を懐かしみつつ啜るほうじ茶
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今週もきみに会えない 残薬が少ないように心細い夜
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大谷流 仕事リハビリ 木に登る 右手伸ばせば 痛む脇腹😫 /休めないきこり…
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夕暮れに メタセコイアを 眺めつつ 空を舞う鳥 寂しさ感じ
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アラームを止めた切り 二度寝に嵌まり 温き毛布の 冬の誘惑
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積読が崩落するか無事なのかまず気にかかる震度4かな/無事でした
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枯れ葉散り あらわになりぬ 枝のはざまあるじ無きからすの棲家
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