自転車でコンビニ着いて気がついたクリスマスってすぐそこなんだ
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忙しなく予定を埋めて 冬季休業(ふゆやすみ)待つ間の空の蒼き冷たさ
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夕暮れの空を切り裂き怪獣のビームのごとく飛行機雲行く
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クリスマスカラーに仕上げし具沢山ミネストローネでほっこりとイブ /トマトの赤にさやいんげんの緑
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カリカリとポッキーの如頭からししゃも食む曽孫ひこ四才男子おのこ
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大掃除 一日ひとつとペース決め 余力残して目指す完走
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よくやった!嬉しいことはわかるけど狩った鼠を俺に放るな/猫
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新たなる業務内容 記したるメモを眺めつ 食む社食かな
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年の瀬の雪催いする厨辺に姉の畑の大根刻む
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どの家も玄関明ければその家の安堵と云ふ名の匂ひのありて
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脳トレにうた詠み始め楽しきも非凡なうたは遠く及ばず
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「寒いね」とかじかむ指をすり合わせお鍋の煮える音を待つ夜
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このゴミが入れば明日は辛くない一回壁に当たって入る/ゴミ箱
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目覚めれば 師走の空に茜雲 今朝の気温はマイナス3℃ 
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雨間あまあいに 青空見ゆる 露天風呂 温風ぬるかぜの師走 春の如し
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バス通り 車窓を濡らす 俄か雨 駆け込みぬ 傘持たぬ学生
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鰤照り焼き かぼちゃはいとこ煮 炊き立ての 白ご飯にて 冬至過ぎゆく
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おむすびを頬張る顔はわんぱくで母さんの手は魔法の小籠
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ふたつめの持病完治を目指す手術オペ 二月と決まり安堵と不安と /夫
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冬至の湯 柚子を浮かべて邪気払い 無事に新年迎えらるよう
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うまいでも不味いでもなく母さんは顔顰め食む冬至の南瓜/認知症
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苛立ちを三日こらえて立ち止まれ先人の言う知恵に鎮める
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ひだまりに眠る小猫のひげが揺れ厚着の天使を部屋に招けり
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深夜にも 時間合わせし 打ち合わせ 柚子茶の薫り 眠気覚まして
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大晦日女子会できる幸せよ さぁ始まるぞセカンドステージ
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サンタさん信じる幼い弟へ 口裏合わす兄の優しさ /思い出
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贈る立場でも嬉しき クリスマス 子の笑顔こそ 良きプレゼント
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叱られてばかりだけれどプレゼントちゃんとくれたよやさしいサンタ
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わからない息子だったろわからない母さん見てて思ったりする
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それぞれの好みを想いあれこれと選ぶ時間にわれは満たされ
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