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雨間
(
あまあゐ
)
の車道をば 通過す車 散りぬ
桜花
(
おうか
)
を 振り払はぬまま
30
風を切り
過
(
よぎ
)
りぬ車 降り積もる
花弁
(
はなびら
)
を巻き上げ 花飛沫
29
深谷ねぎ使って作るねぎ味噌は高級料理にも負けぬ味
29
譲り合ふ人同士 初対面なれど 会話生まるる 車両の座席
29
欲しいもの挙げ連ねたら切りがなし 人の欲とはおそろしきかな
29
病故
(
やまいゆえ
)
1人が苦手雨音を 聞き帰り待つ
息子
(
きみ
)
は休日
29
新年度 あいさつ回り 時追われ 雨天の土曜 車中で一息
29
乗馬テク
宛
(
さなが
)
ら 犬に
跨
(
また
)
がりて 部屋中を駆け回りぬ赤児/動画
29
投稿をやめた友から「人生の
幕間
(
まくあい
)
だよ」と絵葉書が来た
29
休日の 昼寝効果を 実感す 足取り軽く 散歩に出掛け
29
闇の中 白き鳥
幾重
(
いくえ
)
の枝に居て 我を見下ろす 木蓮の花
29
ストーブを点けて観ている Tシャツの誰かの春と同じ国とは
29
白鳥に地図などなくて 僕にある真っ白すぎる進路希望書
29
春のゆく花は散り際見定めつ繋ぐ手解く「さよなら」もなく
29
楽しみを選んだはずがリュックには「不安」が勝手にパッキングされ
29
美味すぎた鶏白湯麺のレシートを再来店の切符として抱く
29
チョトコイと 忙しなく鳴くコジュケイに 春の眠りを奪わるる朝
29
物音に動じず 熟睡す愛猫 よほど疲れてゐたのだらうか
29
青色の満ちゆく花の波に浮く家を守れる芝桜なり
29
詠めぬ夜に1本きりの水性の青き字で書く春よ褪せるな
29
出来上がり二、三日後が美味くなるきな粉ねじりは待てば歯ごたえ
29
春だから訪問看護師入れ替わり前任者の今ずっと気になる
29
早緑の山椒の若葉艶やかに葉陰にひそと
小
(
ち
)
さき花咲く
29
週末は 花散らし雨 降ると言う 我見ぬうちに散ること無かれ
28
姑の植え残したる椿の木赤と緑が春の陽はじく
28
すぐそばに桜の名所ありながら毎年スルーものぐさゆえに
28
羊羹とチーズぺろりとたいらげる脂質糖質まみれのカラダ
28
おべっどから おみみがよっつ はえている 外は雨風 春の嵐よ
28
母さんが勝手に空に逃げぬようベッドに柵と番猫を置く
28
風が吹く桃も桜も吹き飛ばし春のただ中切りさくように
28
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