牡丹雪ほとりほとりと落ちる午後 淡く溶けゆく道の寂しき
29
眠れない眠れないから何かして上手く行かずに追加の眠剤
29
大寒の 睦月の夜に震えつつ 遠き灯りに家路を急ぐ 
29
傘鳴らす 雨音は腑と しづまりて 凍へる夜さり 初雪の帰路
29
横断を さき手を挙げ 渡る子の 交通ルール守りぬ笑顔
29
穏やかな優しい曲を選ぶ朝 寒波と頭痛は一緒に来るから
29
朝の土曜二階の音で目覚めればどうやら掃除機買い替えた音
29
美しく老ゆることなど叶わねど素晴らしき日々抱きて進まむ
29
足腰に力入らず お座りも儘ならぬきみ 寿命乗り越へ
28
葬送のリフレインだと言う母にフリーレンだと今日もリフレイン
28
職場には 連れては行けず 見送らる 犬にとっても 寂し平日
28
精神病かかえ社会の片隅でひっそり生きる人生はアリ?
28
あかき花咲きぬ去年こぞまで 山茶花さざんかの切り株からは 悲涙の匂ひ
28
冬の家事 動き出せない朝 まずは熱い紅茶で内からぬく
28
虎落笛もがりぶえ 奏でをる戸を摺り抜けて 部屋の暖気にくるまりぬ風
28
巻き添へを食らふも 悪気の無き人を許し 運の無き事と笑ふ
28
ジーパンの君しか知らぬ友達の震える喪服 薄い三日月
28
ひらひらと雪舞い落ちる露天風呂 寒波さなかの命の洗濯
28
我が猫を 腑と見失ひ 物陰を覗けばそこに 日々かくれんぼ
28
「10分だけ」思って ひざに乗せている ひとより高き ねこの体温
28
半日の戦い済んで 日は暮れて 力は尽くした 悔いはなきかな
28
胸の上の猫のゴロゴロ聴いている 重くて熱い命というもの
28
グラタンはホワイトソース作りから認知予防にせっせと料理
28
最前で胸に子を抱く若き男性ちち 車窓見せつつ楽しげ語る
28
厳冬に 麹扱う 味噌造り 仕込期間は 納豆厳禁
28
困ったね 恥ずかしがりで出てこない 今日も大腸に閉じこもって
30
冴ゆる空 睦月の あか山茶花さざんかの蜜を求め つひばみぬメジロ
27
「恋」という騒がしき日は遠のきてただ在てくれること深く頷く
27
吾が作る 醤油の染みた玉コンの 湯気の向こうに冬晴れの空 
27
病院で 元気に話す 患者さん「◯さん来ないよ 具合悪いの?」…って…なぜ?😒…
27