祖国なる米国アメリカに思ひを馳せて 日の本の空仰ぐハナミズキ
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夕雲に染まるカラスの燃え尽きて君の恋しひ自転車の旅
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結果待ち揺らぐ心を紛らせていつもと同じ笑み交わし合う
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擦り傷の膝に手を当て塗る祖母のキランソウだよ遠き日消えず
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風光る横断歩道をタンポポら揺るランドセル上げる手揃え
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洗濯物ほしものが風に揺るるを見るだけで ふふと幸せ 外干し解禁 /花粉ほぼ終了
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鶏の 声に目覚めず きじの鳴く 哀しき声に 朝焼けを知る
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道端の ハルジオンたち おしゃべりで ついつい会話 弾む朝なり
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韓国のGPSを語る母指摘せぬのも愛の一つか
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気になってまた会いに来た柴犬に「売約済」の真っ赤な文字が
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アネモネの種の息づく夜明けには紫一輪立つ石段の端
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薄茜うすあかね 徐々に染まりて 今日といふ 新しき空を 与えられし
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ライト浴び 闇夜に浮かぶ滝桜 佇む我に花吹雪舞う 
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客先を 目指す街道 つつじ群 紅白並び 華やかな朝
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体調が すぐれぬ貴女 心配し 改善願い 朝の神社へ
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退職し時間はたっぷりあるはずが「やり繰り」してた あの日のみず
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てってってっ チリチリチリンと 音がする ねこが起こしにくる音がする
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紫のツツジ満開 ちらほらと ピンクと白も いとささやかに
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暑過ぎず寒過ぎぬ午後エアコンのフィルター洗って気持ちも晴れて
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言語のなき猫の仕種しぐさに 憶測をしては ナレーション入るるつま
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持ち主の元へ戻れたのか 枝に掛けられていた ユニフォームは無く
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縁側に膝を並べし宵の口ビール片手に春のお月見
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馬車道の雨の景色に助手席の窓はゴッホの絵画に見えて
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笑み揺れてオレンジに染むチューリップ観覧車のまど膝向き合わせ
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日残りて 黄昏迫る山里に 我が影伸びて夕陽に染まる 
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自転車で海見て帰る往復は六波羅蜜の百キロの道 「涅槃までゆく修行」
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紫を朝日に染むるアネモネよ 石段のに凛として立つ
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歳重ね 逝きにし友の無常知り 出会ひし友の有難きかな 
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幼児おさなごの落としたものか 一粒の小さなラムネ 座席の隅に
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雑踏の大阪駅で乗り換えて春野を見つつローカルの旅
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