逆境に負けぬ強さが吾の武器と 言い聞かせては憂い振り払う
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ささやかな夢に酔ひたし輝々ききの春あてなき浮世に花を愛でつつ
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ハードルはちょっと高めがちょうどいい華麗に決めたい背面跳びで
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勧誘に 問われて 光覇明宗です と真顔で答える 君に合わせる
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リンリーンガタンギュインと言いながら路面電車をいてる園児
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ほどく糸何も無いからもう編めぬ代わりのビーズにワイヤーも無い
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吾の膝で ウトウト眠る 愛しきみ 無邪気なようで 悟りのようで
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「優しい」が擦り減らされてゆく我の心を知るか父の瞳は
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スギ終わりヒノキまでの隙突いて布団にうららな陽をたっぷりと /花粉はまだ続きます…
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にぎにぎと はなのもとにて 宴持たむ 花も人世ひとよも はかなくあれば
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夜明け前 右の腰の上 ねこがのる 生命のぬくもり 生命の重さ
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柿の木が二本切られて恥ずかしいほどに露わな我が家我が部屋/キャッ!
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雪国の林に残る雪間から 真っ先に春告げるフクジュソウ
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年なのになんでそんなにツヤツヤとしているのだと禿見て言うか
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駅前のバスターミナル 満開を迎るソメイヨシノにむる
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仕事での 桜の名所 視察には 誘惑多く 空腹続く
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音曲おんきょくに 詩歌に絵にと うたわれし 桜は生きむ 時代を超えて
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正義とか平和を本気で語るのがテレビの中のヒーローだけで
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影さえも溶け合うほどの夫婦って花まんまるの人生だろな
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ふわふわと 桜並木を 風に乗り舞ひぬ 子らの吹きぬ しゃぼん玉
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吾子送る 夜風は春の匂いして 寂し思いもふと和らぎぬ
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安納芋 蒸して焼き目を 付けたなら 甘くてホッコリ 優しい味に
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もうすぐに春が来るのも待てないとカタクリの咲く丘も見ないで
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お手植えの美智子妃想い辛夷こぶし咲く白のオーラは青空へ抜け
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春雷しゅんらいが 二夜ふたや続けて 耳を刺す 花でる国 たまに泣く国
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すっかりと花壇の雪の消えたこと夫と話して夕餉の支度
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物乞いの 子らいる国に みっちゃんは ただ愛おし慈悲と 日本を乞うて
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年度末 締切迫る 協議書を 作製しつつ ランチはおかき 
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振り絞るような 母の涙声 耳を離れぬ 「バイバイ、ミクちゃん!」(タヌ猫の本名)
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盛りには白くかがやく木蓮が燃えさしのよに何で散るかな
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