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「おめでとう」と言うたび口が切れていく 嫉妬はのみこむためのカミソリ
26
投票と買い物 徒歩で吹雪の中 懐かしいねと道産子
夫婦
(
ふたり
)
/大雪警報発令中
26
ベランダに積もりぬ粉雪を払ひ 柵より舞ふ
風花
(
かざはな
)
美し
26
除雪車が 運んできたね 冬の朝 眠いからだを 米で研ぎだす
26
解け残る雪の
間
(
ま
)
に 一際目立つ 収穫されぬ紅き南天
26
今日もまた納豆もやしを並ばせて財布の底の静かな反乱
26
しだれ梅 硬い蕾が 揺れている 春はまだかな 口ずさむ夜
26
雨催
(
あまもよ
)
ひ 冬の星座の無き
闇夜
(
あんや
)
床
(
とこ
)
に就き
明日
(
あす
)
の雨を待ちぬ
26
桜の木ほんのり樹皮があかいのは雨のせいかな春のせいかな
26
雨粒が車のルーフを敲つ音は 冬の終わりを告げる調べに
26
「雪だべ」と祖母に微笑むドクターのさくら色した往診カバン
26
古希なのに若い伸びしろしかなくて「余命五十年」が口癖
25
如月の曇り空には小雪舞ひ スノーシューズで足を固める
25
代役は良いチャンスだと言われても飛躍するのはわたし以外で
25
頭痛さえラベルのように貼り替えて 悪友と飲むクラフトビール
25
如月の都心を染むる追ひ雪や 心配す母の電話の声
25
投票所 通常業務 並行し 来客多し 息つく暇なし
25
窓外
(
そうがい
)
の 風に舞ふ
牡丹雪
(
ぼたゆき
)
眺む愛猫の 不思議そな眼差し
25
凍
(
い
)
て空に虚しさだけがこだましてそれでも春はやって来るから
25
着信の 画面を伏せて 深呼吸 愛していると 逃げたいは、似る
25
食欲が戻り口にすトーストの小麦の香りが幸せだったり
25
あたたかい気持ちを色にしたような たらこもバターもたっぷりパスタ
25
裸木のすべての枝の粧いは
昨夜
(
よべ
)
に降り積む淡雪の
粋
(
すい
)
25
池
畔
(
ほとり
)
じっと鳥待つカメラマン無音の時をひととき享受す
25
かぎろいの春野を行かば海の見ゆ 父母眠るふるさとの地の
38
玄関に立てば「おかえり」亡母の声 幾年経れど忘れえぬ声
37
肉球を押し当て マッサージをす如 母想ひ 布団を踏みぬ猫
24
孤高なるお花畑の駒草に寄せる思いの
政
(
まつりごと
)
あれ
24
サーモンの旨みと シャリの酸っぱみと 醤油の香り 好きな寿司ネタ
24
改札を抜け ほんのりと 梅の香の広がりぬ家路
夫
(
つま
)
と共に
24
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