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春のゆく花は散り際見定めつ繋ぐ手解く「さよなら」もなく
29
疲労感 深夜の国道 山岡家 明日の力に 豚骨パワーを
29
美味すぎた鶏白湯麺のレシートを再来店の切符として抱く
29
チョトコイと 忙しなく鳴くコジュケイに 春の眠りを奪わるる朝
29
物音に動じず 熟睡す愛猫 よほど疲れてゐたのだらうか
29
春雨と共に舞ひ散る
花弁
(
はなびら
)
は 新緑のはじまりを告げたし
29
ニンテンドーDSふいに出してみるこんなに楽しい物だったとは
29
世の中に色んな春色あふれてる 外を歩けばカラーセラピー
29
ワクワクを強要される四月かな ヴァニラのアイスが早く溶けでて
29
晴れ空の下 走るバスの研修車 桜吹雪のエール受けつつ
29
ピーという電子音こそファンファーレ干し終えたなら春へ飛び出せ
29
月の灯に白さ消ゆれど仄蒼く道を示せし雪柳かな
29
春の晴れ三日続かず それも良し 夜を潤す雨の優しき
29
安定の秒を定めた科学者に抗い過去へ人は辿りぬ
29
心地
好
(
よ
)
き湯加減に包まれし宵
一日
(
ひとひ
)
の疲労 心労
解
(
と
)
かす
29
無謀でも 寛容だった 昭和時代 木登り遊び 今は懐かし
29
雨打たれ 散った桜は 悲しげも 隣に咲いた 藤は輝き
29
微睡
(
まどろ
)
みて
隣席
(
りんせき
)
の人に 触れぬやう 眠気覚ましに 歌を
推敲
(
すいこう
)
29
兄弟がたくさんおって幸せと話す義姉の記憶は幻
28
カリカリとミルを回してモカ港へ旅の気分で頭覚ゆ朝
28
桜舞ふ バスを待つ
間
(
あゐだ
)
に 愚痴をこぼし合ひ 笑ひ合ふ同僚と
28
コローの絵の 如き森なり
金色
(
こんじき
)
に
霞
(
かす
)
みて暮るる この夕雲も
28
嬉しさも半分ほどの春陽気 マスク・メガネのフィルター越しの
28
一夜明け 明るい陽射し 降り注ぐ 雲ひとつない
灌仏
(
かんぶつ
)
会
(
え
)
の日
28
もわもわと
身体
(
からだ
)
の毛穴 沸き返る 琥珀の海に 遊びて酔えば
28
塩だけの握りが美味い噛むほどに田を持つ人の愛も広がる
28
荘厳な直下の滝の天上を目指す稚魚らは砂金なる朝
28
春風を
彷徨
(
さまよ
)
ひ 羽化したての
翅
(
はね
)
休ませつ 花求む
初蝶
(
はつちょう
)
28
マンションが建つかと思えば自転車店マジかよ神様オレの為かよ
27
日曜の君が残した檸檬の香 枕を抱きてそっと目を閉じ
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