東雲の明けの早さは加速して眩し陽光ひかりに力得る朝
28
土曜日は5月の陽気少年よ自転車連ねて何処へお出掛け/投稿3日遅れて
27
リンゴ酢と梅肉入りの飴ちゃんで体を起動さすダルい春
27
コーヒーを淹れる数分 未来には内緒で僕を取り戻す場所
27
エビのよに きゅっと丸まる 寝姿よ けさはさむいね 我が家のねこたち
27
攻撃の応酬続き反戦歌作ってもムダ歌ってもムダ
27
春風しゅんぷうを浴びつ 早桜を眺む ペットボトルのお茶を片手に
27
震災のあの日を胸に刻みつつ 祈りて閉じる今日のまなざし
27
天空の 宮殿の鳥 鶯は 春をつげむと 舞い降りて
27
たわわ咲くミモザの花も寒かろう 弥生の風の冷たきに揺れ
27
青年にドア開けられしずしずと五十五の我乙女となりぬ
27
京の寺 友と座禅で 雑念を 洗い流して 一歩踏み出し
27
小窓から 月灯り漏れ 静寂な 離れの茶室 無の一服を
27
草を引き 蟻が驚き 目を覚ます その身体にも 春の到来
27
起きられないなりに 30分早く 起きた自分を さあさ褒めよう
26
戦前の空気を知らぬわれなれど「強い日本」に感じる不安
26
逆向きの席の電車でぐんぐんとバックする先 旧友が待つ
26
冴える月 帰路に転がる八朔はっさくや 我は供える道祖神さま
26
ガチャよりもクレーンゲームはスリルある 金が尽きると努力もゼロに
26
一秒の景色を逃さず写し撮る心のシャッター広角レンズ
26
義母とゆくお墓参りの道のべにおおいぬふぐり見つけ摘みたり
26
生きてきた証と思うしみ、しわも 鏡の前の薄化粧の春
26
完璧な朝じゃなくてもいいじゃない 光を浴びに靴履く休日
26
はや満開 多摩川河川敷 白く染めをる雪柳や 早春
26
忘れ物したかの如く 戻り来る寒波 再び羽織りぬコート
26
「花は咲く」ピアノかなでる学生の仙台空港弥生の空に
26
格好つけ 苦きコーヒー飲み干した 十五の頃が甘く蘇へる
25
春巡るバス待つ子らの青き列 畳みし羽根におにぎり忍ばせ
25
雪解けの水は盈ちたり千曲川 頒けて欲しかな乾きのダムへ
25
朝食の支度のじゃまを やめたねこ 楽だけれどね らしくないんだ
25