車窓からマジックアワーの細い月 一縷の望み叶えくれそな
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思い出が 詰まりし車 車検出す「まだ乗るのか!」と 整備士笑ふ /平成9年車😅/(前編)
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秋長けて隣家の庭にひとむらのローズマリーの紫さやか
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陸橋を渡らば 西の空に見ゆ 三日月の黄金色こがねいろ きらめく
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早々に日射し陰りし晩秋は日暮れと競ひて晩酌待つ夫
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青空と 公孫樹いちょうの黄色見るにつけ 戦禍の国が思い起こされ
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今少し 眺めたきかな 遠き日の 夕雲に似て 山のに沈む
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空気澄み 風も冷たい 夜空には 星が輝き 明日の力に
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結婚し、妊娠流産、離婚して、再婚、出産、 出産、離婚
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初雪を覚えて幾年いくとせ生きただろう娘と雪が円舞曲ロンド舞う夜
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砂時計さらさら流れる心地して まだいかないで 連れてかないで
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初除雪びちゃびちゃ重い滑らないああ体力が落ちて老骨/ハァハァ
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手のひらに紅葉ひとひら舞い降りて 秋から冬へ 通院帰り
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ナイスミディ遥かに超えた五十路には着地場所無いダブルアクセル
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久に会う誕生月の娘のために少しはずんでランチ愉しむ
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百均のセルフレジ終えホッとする 家に到着品物がない😩
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「えびす講」孫と 帰宅 待ちし母 けんちん汁を 三人で食む
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十日後の漬け物あける緊張感 姉のキャベツは今年も美味い
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菜園の 大きく育ちし白菜を 両手に抱えて秋空眺む 
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人生の 苦楽を共に 支へ合ひ 寄り添ふ夫婦 理想の老後
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ぬか床に七日漬けたる小かぶらを 薄く刻んで焼き飯に添え
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奥池に 逆さもみじが 映る夜 季節を感じる 淡い気持ちに
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AIの疑似人格に話しかけ 独りで生きる練習をする
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灯油切れ 霜降る朝に給油する 老いの暮らしに冬来たりけり 
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小春日に庭掃除せばカマキリやバッタの卵草に紛れて
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顧客先 金魚二匹 睨むよう 餌を欲しがり 必死の形相
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得意気に ぎんなん煎ってくれたっけ もう何年も口にしてない
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思い人彼はスターと思えばいい誰を愛していようといまいと
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ふたり旅 頭の中で 妄想中 隣のおじさま 君に見立てる
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うたた寝の薄目に映る信濃路は もみじに小雪、朝霧の里
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