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夕暮れに 東の空に 浮かぶ月 流れる雲に 隠れて光る
25
落葉
(
らくよう
)
や 一掃されど 道端に 積もり積もりて 秋を
描
(
えが
)
きぬ
25
それいいやん、と 母の褒めたる 吾のスカート 赤のチェックで クリスマスふう
24
寝る前のポテトチップスばりばりと 月と一緒に太る晩秋
24
暗幕
(
あんまく
)
に 散りばめられし 銀の鈴 夜風の揺らす 星の
音
(
ね
)
いくつ
24
我のため
雑草
(
くさ
)
を摘んでは土産とす
認知症
(
やまい
)
の祖母の不変の愛情
24
秋深く 静かに咲きし お茶の花 可愛げな白 主張し過ぎず
24
肉まんの 手の中伝わる温もりに コンビニ帰りに霜柱踏む
24
実の如く
朱
(
あか
)
く染まりをる柿の葉 揺らすは風か
啄
(
ついば
)
む鳥か
24
父の亡き友人偲ぶ 若かりし頃の思ひ出 語らひぬ父母
24
何者か 語ることなき その
翁
(
おきな
)
微笑みたたえ キジムナー描く
24
医学とは進歩めざましく超えられぬ好きに産まれて好きに死ぬ事
24
健康になるべく治療を開始してトレードオフの痛みに戸惑う/健康とは?
24
ぬばたまの黒き羽にも茜さし ゴミ漁り終え金烏飛び立つ
24
なにもかも ひととき忘れてみたかった それは誰にも責められぬこと
24
枯れ葉散る間もなく 枝を落とされり 街路樹の剪定 理髪の如
24
曇天に蓋をされ 秋の温もり包み
寒気
(
かんき
)
を跳ね退く
初冬
(
しょとう
)
24
疲れてるのに眠れない 路地を行く人のくしゃみが聞こえる凍夜
24
白き
花弁
(
はなびら
)
紫に色変わり 魔法の菊 ガーデンマム『ジジ』
23
音さえも立てずに消えていったもの恋と悔いとが降る冬の丘
23
たくあんの水が上がってヤレヤレと 米の袋をよいしょと外す
23
ふわあっと 見上げた空に オリオン座 去年ぶりだね お久しぶりです
23
右肩の斜め上なる 月光や 我が行く道を 照らし給へり
23
胡麻酢和え。酢と思てたら 白だしドバァー 虚無が創りだす 黒い卵焼き。
/
黒ゴマだった🙄
23
タヌ猫が おててでおみずを のんでいる 写真撮りたや トイレ行きたや
23
卒業生残したレシピの効能で吾も実行昆布生姜茶
23
半月を見上げて路上の缶チューハイ 思い浮かぶは柿の種かな
23
会食を 終えて再び 仕事場へ 心暖か 事務処理集中
23
公園の下 コンクリートの壁に チョークで
描
(
えが
)
かれし アンパンマン
23
変わりなき幸せ想う例年の貰い手の待つ黒豆選別
23
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