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花前線 桜前線 恋前線 開花の時は 待つ恋に似て
28
水温み 保湿ケアも
漸
(
やうや
)
う終はり 使ひ余りぬ ハンドクリーム
28
こんちはに こんにちはって1秒の会話が温い見知らぬ人や
28
見間違ふ 良く似た星を 気遣いす 優しき方は 優しき詩人 /旧「麻だ。」様
28
鶯が声高らかにファンファーレ 鎮守の杜も春爛漫なり
28
上向いて落ちる椿の見るものはまばゆい空か蕾の子らか
28
花冷えに夕焼け染まるロッカーの名札剥ぎとり卒業とせむ
28
五00キロ 離れし友を訪ね行くプチ家出だと高一の孫
28
穏やかな待合室で衝撃の事件を喋る準備をしている
28
四月一日
(
わたぬき
)
の度 嘘を
吐
(
つ
)
き笑ひ合ふ 学友から 今は
夫
(
つま
)
と
吾
(
あ
)
と
28
真新しランドセル背負うひい孫の写メを写真の夫にかざせし
28
四月来て店内明るく賑わふもウソも混じらぬ値上げのリアル
28
雪解けて ほこり舞う道 おそるおそる アクセルを踏む 桜を乞うて
28
誰一人
態
(
わざ
)
と起こした者などは居ぬが
偶
(
たま
)
さか遅延に泣きぬ
30
薄日射す うつむく姿清々し 野に咲きそむるカタクリの花
27
自分ではツヤと思えど人からはテカリだとしか見てもらえない
27
年なのになんでそんなにツヤツヤとしているのだと禿見て言うか
27
駅前のバスターミナル 満開を迎
ゑ
(
え
)
るソメイヨシノに
染
(
そ
)
むる
27
死の直前考える事は死ぬ事だ正義なんかで助けちゃいけない
27
足跡を波に消されて抱き寄せた君は海より深くはかなき
27
雪解けの 春の鼓動を風に聴く 桜舞い散るせせらぎの路
27
突然に春の季節の底が抜け咲くや咲くやの祭りとなった
27
吾子送る 夜風は春の匂いして 寂し思いもふと和らぎぬ
27
満開の
桜
(
はな
)
のもとにて 我もまた 息絶えてみたし 望月の頃
27
スリットを割ってチラリと真っ白な花色見せる辛夷の蕾
27
親からの愛を知らずに育つ子は一生愛に不自由するんだ
27
整頓の手を止め 近場にて花見
澱
(
よど
)
みぬ心を
解
(
ほぐ
)
す桜
27
花曇りの散歩は
夫婦
(
ふたり
)
のんびりと色とりどりの野花愛でつつ
27
私にも家庭と離れる日が来るの朝霧夕霧たつ北の街
27
人混みで 圧死の恐怖を 思いけり 改札口の 人波の中
27
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