Utakata
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「酷い目に遭わされました!」と早口で 訴えながらも膝に乗る猫
26
朝陽浴び 手入れの届きし紫陽花の 露を弾きて梅雨空に咲く
13
独り暮らし 母を手伝う はずなのに 母に癒され われ帰宅する
11
古本に遠くの書店のレシートが挟まってると旅した気分
14
家中に 君が隠した 贈り物 毛という分身 君去り三年
9
道すがら かつての美田の荒れるを見 見知らぬ主の不在を思う
11
皮も身もこそぎ落として骨だけで涼みたくなるこの暑さです
9
最寄り駅 やり過ごし来たこの街も 誰かの晩飯 カレーの匂い
18
お湯がさき芋焼酎のかほり立つ瑠璃の切子の一つ余りて
15
私
(
わたくし
)
のこころに
過
(
よぎ
)
った幸福のしっぽは意外と元気に振られ
21
張り替えた網戸の出番がないほどの冷房依存致し方なし
8
茨城に桃狩り来たし山奥に電波消えたり車
彷徨
(
さまよ
)
う
7
夕暮れの社
(
やしろ
)
の木々に影が落ち 帰れおいでと鳥が啼きおる
11
妻に従い宅配用紙に書き込めば来週のメニューがおのずからわかる
6
「もう少し上手に笑えますように」 その短冊は捨てれなかった
6
さえずりとほのかな風の寂し気な過ぎゆく梅雨の淡い曇り日
6
昨日の 疲労困憊 解けなされ 高濃度バブ 入れて朝風呂
21
巻き爪が伸びる痛みで飛び起きて ゴミ出し成功!三文の徳 /「早起き」
15
あのうちら⋯
春告鳥
(
はるつげどり
)
なんやけど まだまだ鳴かな あきまへんか⋯
10
ネタよネタ キミは笑って そう言った 離婚する日は ポッキーの日ね
8
温室の中だけが現実なの、と巨大なハイビスカスが微笑む
12
こもる熱ひととせごとに増す暑さわが身の憂さも極まりにけり
6
嘘だから。 君のて、くびを 掴むなど そんな勇気は 元からなくて
11
湿度さえ 無ければ良いと 何回も 願って耐える 高いよ湿度
7
眼前を 透ける羽々 掠め飛ぶ
4
地を這いし 我が誇れるもの二つ 二匹の猫と ペンだこの跡
5
コーヒーの湯気に隠れて言えたこと 冷めた頃にはもう言えなくて
5
玄米に やっと気持ちの 切り替わり 第一関門 越えし
夫
(
つま
)
かな
9
日曜の千円カットはゆらゆらとスイカ頭の小玉に揺れて
9
歌会に歌を作りて三十年吾も老たり九十五歳
22
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