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「各停」を待ち 通過をす「急行」を見送りぬ 木枯し吹くホーム
25
降る雪の白き光は集まりて紺碧の空に結晶の色
25
夜仕事でやつれた顔の朝の月 西の空には雲の
褥
(
しとね
)
が
24
若き日のショット・バーでの思い出を懐かしみつつ啜るほうじ茶
24
今週もきみに会えない 残薬が少ないように心細い夜
24
大谷流 仕事リハビリ 木に登る 右手伸ばせば 痛む脇腹😫 /休めないきこり…
24
紙やすりで 研がれるような 寂しさに みぞれざらざら 降り注ぐ音
24
夕暮れに メタセコイアを 眺めつつ 空を舞う鳥 寂しさ感じ
24
アラームを止めた切り 二度寝に嵌まり 温き毛布の 冬の誘惑
24
積読が崩落するか無事なのかまず気にかかる震度4かな/無事でした
24
安らわむ 硝子の月に 息をかけ 貝の小舟で 眠りの海へ
24
ほろ酔えば いつものきつさが 苦しくて 心のベルトを ニ穴
緩
(
ゆる
)
める
24
細雪
(
ささめ
)
降る 師走の街に繰り出せば 赤々灯るネオンが眩し
24
散り際と 緑葉
裸木
(
はだかぎ
)
疎
(
まば
)
らなり 時間差の不思議 並木の
鴨脚樹
(
イチョウ
)
24
残業す 湯気をたたえた マグカップ ココアの香り 部下の優しさ
24
東北の 地震を受けて 会議する 防災マニュアル 見直し残業
24
好きだとは告げないままで死ねるのか告げずに消える美学と言うもの
24
風に乗り 赤き蝶の如く舞ひぬ
一枚
(
ひとひら
)
の葉は 菊の花壇へ
24
冷蔵庫扉開ければ転び出て今朝のおかずは豆腐だそうだ/勝手に決めてくれる
24
初夏に見しクレマチス 初冬の今も咲くと知りぬ 師走の小春日
24
風邪ひきの
感染
(
うつ
)
しあいっこ老夫婦 仲がいいのか、そうでもないか
24
街流る 聖夜の奏 数多く 耳に こだま す「♪最後のHoly Night」/♫杉山清貴
24
朝焼が 雲に映って 赤くなる 苺綿菓子 部下が笑って
24
帰宅する時間の遅い独り居の孫三匹も猫を飼いおり
24
本棚の隅に追われた英和辞書 学生時代の手垢残りて(年末掃除)
24
無為
(
むい
)
のまま 降りつづく雪 こうなれば
有為
(
うい
)
であろうか 飛ばない飛行機
24
大雪
(
たいせつ
)
の宵 北の空 昇り始めの橙色の十七夜
23
街中の
B
G
M
がワムだらけいやまてこれは本家ではない
23
気がはやる 初めて吊るす 干柿に ぐっと堪えて 食べ頃を見る
23
我が遅刻より 人の命が大事 救護者の無事を祈る通勤/遅延
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