Utakata
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木霊かな 空耳かしら 呼びかけて答えを聴いたような気がする
18
早稲晩稲刈田まちまち秋半ば 行き交う人の袖もまちまち
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旅の宿 寝湯にきっちり並びたる オイルサーディン 太めの3尾
15
なぜなんだ 背中のかゆい とこいつも 届かないとこ ばっかじゃないか
20
行きつけの蕎麦屋で頼むは鴨せいろ妻はメニューを開いてをりぬ
14
日高屋にひとりで行ってずるいっていやいやあなた旅行行ってた
14
ベランダから室内に避難 タマスダレ 台風越えて なお花咲かす
13
外の風ひやりと隣を通り過ぎ 毛布いそいそ出してみたり
14
朝焼けに 金木犀が香り立つ 台風一過晴れ渡る空
19
宇宙船が光の速さを超えるときあの日の自分にポッキーあげる
12
フィクションのごと寂しき朝に驟雨に濡れて駅へと向かう
12
子は仕事孫は学校それぞれに シルバーウィークひとり続いて
17
コロナ禍に会えずに天へ消えたキミこころのこりは感謝を言えず
11
肌寒い 快晴の空 アッサムティーを 君が淹れる日は 贅沢な朝
12
新書古書 さながら煉瓦を 積むように 今も終わらぬ 智慧の建築
10
人生は棺桶までの暇潰し終の棲家の墓石磨く
20
雨やんで洗濯物を乾かして一泊二日彼岸の帰省
17
にゃあにゃあと 閑静な街
木霊
(
こだま
)
する 野良猫は
啼
(
な
)
く 居場所探して
10
「クリームがついているよ」知ってるよ、取ってほしくてつけたんだから。
9
あいつらがつけっぱなしにしてった電気をちょっと眺めて消した
9
秋がきた 嫌いな夏が 雲と消える あなたのいない 空が始まる
9
受刑者か 介護施設を出られない祖母と話せるのは十五分
9
水溜まり超えていくたび振り返る小学生の幼き我が子
9
しんと冷えた空気に鮭の香りが漂って実家を思ひ出す
8
特攻の兵のほたるに逢ひにゆく 誰にも告げず無言館へと
8
秋晴れがなかなかなくて彼岸にて新米なくて息子に持たせず
8
指先に「しかっ」とつかまるカナブンを はじき飛ばせり濡れた闇夜に
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わたしとは初めてなのに回数券取り出す彼にせつないラブホ
9
Aのキー猫が長押し「あああああ」いまだ変換候補のトップ
8
報われず変われなくても秋の空 たくさん食べて午後も頑張る
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