ちま猫ちゃん がっつきすぎて けろるのよ だれもとらない ゆっくりたべな
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リハジムにうぐいすのごと春を呼ぶスタッフ消えた鳴かずにきえた
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「おもてにゃし」ねこがいっぱいいる お宿 一度くらいは行ってみたしと
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「何着てこう」出勤前に悩んでる 小さな事でもめっちゃ楽しい!
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寝室の湿度も じわり上昇し 寒の戻りは次こそバイバイ
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隣家となりやにばあちゃん来てた賑やかで今朝は静かだ施設に戻り
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生きる意味なんてないよと君は言う ただ意味付けをしたいだけだと
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しなやかな猫の如くに駆けだせば雪解けの泥青春に散る
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眼を閉じて静かな部屋で聴いている 風の唸りは地球の叫び /強風の日に
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薄紅の花びら乗せてくんくんと友の来た道われの行く道
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亡き祖父と 夢を見る時だけ会える 声も姿も 生前のまま
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空白のひと日はひとり花のした亡き人思う春の夕暮れ
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山肌が斑に見えて鈍色の青と白とが競い合う頃
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ヲタ君の髪を切る明日あす帰りには違う景色を見て頂こう
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猫派我、犬と暮らして幾年いくとせか 「悪くはない」と親バカになり /「愛犬愛」
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帰宅してぼっとしながら気がつけば手洗いしてる染みた習慣
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スギ終わりヒノキの飛散始まりぬ 自由の身まで さあもう少し
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曇天にかすみし花の色寒く弥生の月のついたちの月
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おかしいな さっきオヤツを食べたのに ねこが足元 ゴハンをくれと
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ねこだって おくち「いー」になる ときもある がみえている たいそうかわいい
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売ってない無くしたならばどれほどに当惑するか愛用の匙
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知らぬ間に動きが鈍くなったらし一時間すらやたら短い
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まだポツリポツリ聞こえる白鳥の声群れるのが嫌なのかなと
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冬を越し元気に泳ぐメダカたち時空を超えた小さな命
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受刑者が学ぶこころの中学の陰に光りの卒業の門
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室内は もはや夏日で また春を 通り越しては 季節が揺らぐ
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キミの嫁夢見た若き日ノートには キミの苗字と私の名前
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ともすれば悩みもするが変わらずに詠み続けよう日々のあれこれ
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通勤路 黄にむ 晴れし青き空 かすむ丹沢 つちふる弥生/つちふるとは花粉や黄砂などが舞う事を表す春の季語
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哀しみも 怒り憎しみ襲われど 心の凪を唱えて進む
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