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絶版の歌集をさがす 白樺の林のような古本屋にて
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天気図に早も台風一号と… まだもう少し冬に浸らせて
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ダージリン 疲れた体 染み入って 香り佇む 夜の事務所に
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薄っすらと雪積む道を中学生白い息吐き追い越し急ぐ
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「もう出来た」どっこい短歌は奥深し掘れば掘るほどお宝探し
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頑張れはもう聞きあきたはずだからいちご大福そっと手渡す
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この胸の熱き重みの正体は「逢えて良かった」と告げる一瞬
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冷え込みぬ宵 ウインターソング聴き ホットミルクで 白いひととき
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傾いた 店でパン屋を 営んだ アッパレ神戸の 叔母の生き様
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蝋梅に見惚れる吾に枝を切り薫りがいいよと手渡しくれる
25
真っ赤だと褒められたりんご刃で剝かれ自慢の真っ赤脱がされてゆく
25
千切れゆく毛糸の端のそれぞれを私みたいな夫婦と思う
25
幼日
(
おさなび
)
の学友と 影踏み遊び 思ひ出の
故郷
(
ふるさと
)
の公園
25
背伸びしてどんな自分に見せたいの? そのままでいい私は私
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ひたむきに家族守りし歳月(とき)の波 刻みし皺もわが愛の地図
25
葬送のリフレインだと言う母にフリーレンだと今日もリフレイン
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膝の上 うっとり眠る わが
猫
(
こ
)
撫で 明日も明後日も 一緒にいよう
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本当は『忘れないで』と言えば良い不出来な
娘
(
こ
)
だし親不孝だし
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流星の如
緩
(
ゆる
)
り 冬の星座を
過
(
よぎ
)
る 夜間飛行は東へ
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物忘れ 物に限らず 失念す 脳内に付箋メモできれば
24
冬晴の関東平野の名物は なんと言わりょがやはり富士なり
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寝室の裾野一面プラレール 眠る車掌をベッドに運ぶ
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満たされた同じ時間を過ごしてるようで違った目の向く先は
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ミモザ咲く 作家の家で 打合せ 穏やかな夜 黄色が映える
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手を繋ぎ初詣ゆく若者の我らにはなき作法まぶしき
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スリッパを干して 遠くを見はるかす そろそろ聞こえる 黄砂の便り
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気がつけば 一・一七が 目前に あの日あの時 神戸の受験生
24
明日の朝おいしいごはんを食べるため ここでやめとこ今夜の酒は
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薄っすらと積もった雪で遊ぶよう雀の足跡あちらこちらに
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冬ざれや 取り残された柿の実に 真白き雪が覆い隠せり
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