Utakata
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「
黙祷
(
もくとう
)
」の声に合わせてお勝手で
眼
(
まなこ
)
を閉じる今年も変わらず/広島の日にラジオと
28
この街の影の重さよ閃光が傷跡となる広島忌
15
「人」として僕を見るのは
愛犬
(
いぬ
)
だけで 今日も一緒にお昼寝をする
13
幽谷
(
ゆうこく
)
に
苔生
(
こけむ
)
す
堰堤
(
えんてい
)
一つ
在
(
あ
)
り
魚梯
(
ぎょてい
)
を渡る
川鰍
(
かわかじか
)
かな
14
背の丈が縮む炎暑の影法師 ビルを抜けゆく風に救はる
14
ふみふみふみ こねこのきぶんで あまえるの いとリズミカルに おなかをおして
23
蜩の鳴く夕暮れは憂かりけり
誰
(
たれ
)
を待つともなき身にはあれど
11
この瞬間
(
とき
)
が 奇跡のように 重なって 平和になると 知る記念日
13
戦友と呼びし人らのひとり去り ふたり去りして 野薔薇一輪/改
17
雨過ぎて 道にころがる ミミズの死 誇りは眠る 乾かぬ土に
10
分かるように 言ったつもりが 誤解され 言わなかったら また誤解される
10
千首まで 一日一首を続けんと 拙き歌も詠み継ぎにけり
23
太陽が 山の稜線の向こう側 顔隠してから 出るウォーキング
16
終戦日 歳を重ねて三十に 樹齢のようにしかと刻んで
9
原爆忌美辞麗句など捨ておきて 持ち続けるは非戦の決意
8
夏の
夜
(
よ
)
に 夜空漂う 月眺め 辺り探すも 君ここなかれ
8
花壇から咲いてる花は愛でられて歩道の端の草は疎まれ
8
傷を知るひとの瞳は哀しげで物言わずとも愛に満ちてる
9
ことのはを こぼして掬い またこぼし 返す盆はと 名も無きあすへ
8
「割り勘ね」と言ふ君がゐて「一応ね」はにかむ吾はSuicaかざして
8
ふと語る声はかならず優しくてあなたの隣はいつも春だね
8
「君」という磨いた覚えのない月は きれいに僕の瞳を照らす
7
鳶に会ふただそれだけのことなれど生きむ力となりにけるかも
7
自家製のソースを和えたパスタより インスタントが濃くて美味しい
7
理想から かけ離れたる 現実を 楽しむ術を 学び始めて
7
蝉時雨 耳をつんざく ように降り 一糸乱れず ピタッと止んだ
8
夏休みマックポテトを頬張りし孫の面立ち大人びてドキッ!
11
二人してすきなもの食ふ蝉声は雄のみ母がゐない昼下がり
6
仕事終わり 元気? 暑かった? 早く帰れた? 私の中に 貴方はいつも
7
通信簿 体育はいつも2か3で プールの季節はたまに4取る
13
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