Utakata
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父母
(
ふぼ
)
逝きて 遺せし庭木の手入れして 繁れる木々に難儀覚えし
24
たっぷりの水に浸して一昼夜 さぁて祭りの棒鱈煮るぞ!
14
風呂を汲み枝豆解凍準備よし日が暮れるまで農作業して
16
3
歳児犬とおもちゃを取り合って負けて泣いてるああ平和だな
12
束の間の帰省の後のねこじゃらしママにお土産ぎゅっと握って /吾子四歳
15
高齢と病気、跡継ぎ→廃業を決めし梨屋のさいごの甘さ
12
宅配の段ボール箱
潰
(
つぶ
)
すたび部屋の広さを取り戻してく
11
日直は黒板消しをたたいてた チョークのにほいちょっと好きかも
14
友を待ち窓から外を見張る子よ帽子水筒準備万端
8
宵深く寝付けぬ吾子に アカシヤのしろがねの蜜 ひと匙の夜
8
はちみつを紅茶に垂らすひと手間は陶器のポットよりあたたかく
8
小さな宇宙 赤子がはりきる有象無象 どこまでもどこまでも無我
7
あの時は 言い過ぎたよね 母ちゃん 日記のなかで 知ってごめんね
7
VISAカードの解約すませ安堵する老いの心に終活の文字
20
スーパーで日に日に下がる米の値よあと暫くで新米も来る
8
月失せし 西の
山端
(
やまは
)
眺むれば 残るは星と 我が吐息のみ
10
今は皆花火に集中してるから男同士でも手をつなげるよ
6
心身の痛みを逃がす術もなみただ耐え果つる日々とこそなれ
6
陽炎をタップダンスの靴で踏みタタタと響く夏のプリズム
6
ふと浮かび書き留めし歌取り出して何度見直し書き直すやら
9
玄関に蝉が転がり落ちている
(
嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は
)
いかに久しき ものとかは知る 053/100 右大将道綱母
7
早起きを しなくても良い ぬばたまの 前夜の眠剤 マシマシの
贅沢
(
きわみ
)
6
学校に向かう途中で猫ちゃんがぬくぬく寝てた 一緒に寝たい
16
別室で基本は好きに過ごしてる 水と油はたまに混ざって
13
陽の向きと風の向きとが逆の時 日傘はおちょこイラっとなりて
16
何気なく 急いでないが どのレジが 速そうかつい 選んでしまう
9
全ページ切り抜きされた雑誌にも記憶があって風が呼び起こす
5
ひとりかけふたりかけする町会のあしたをおもふ シオカラトンボ
8
時短でも 帰りはなぜか 遅いのだ 育休なんて ただの幻
5
こんなにも進んでいたとは炊飯器 あなたのおかげでご飯おいしい
8
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