無常なりあきつの翅に透くひかり 息ひそめ聴く 夏の静謐
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夏バテでまいってるとき毒歌が作れない俺やはり善人
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木陰では蝉の声さえ涼しくて 耳から先に夏がほどける
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猫が寝る隣でビール開ける音 世界でいちばん幸せな音
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トウキビを 作りし夏の哀しみは 白鼻芯はなじろ先じて吾遅れをり 
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吾子と見し夕空走る稲妻やとをを唱へて遠雷のする
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煌々と 海原わたつみの奥の 里の灯に 今ひとたび咲く 夏の花かな
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寝苦しい街の夜を裂く鳥の声遅れた夏のホトトギス飛ぶ
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別れには「再見ツァイチェン」という言葉がいい 再び見たい君の姿を
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夏休暇 入りて自転車 バイクらが 乗れと急かすも 三十七度
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還暦を過ぎた私を親方はあの日のように「ちゃん」づけで呼ぶ
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出してきた退職届はフリクションいっそこの熱で消えないだろうか
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部外の私にできること。 憎しみに染まらないこと、染められぬこと。
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雨のこと嫌いじゃないけど 陽も恋し 真昼の電燈 八月の梅雨
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信州の夜空仰げば幾千の主系列星燃えて輝く
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適齢期関係ないと強がりを言っていたのは二十五の時
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酔ひ醒めて うだる夜風に 気を散らし 露台に出ては うたた寝煙草
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日は昇り 月にサヨナラ また明日 きっと明日も またその次も
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山で咲く凛と逞し百合の花 生命いのち漲る仏花で見るより
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猛暑下の給水の列眺めつつ蛇口の数はふえないものか
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朝目覚め 天井見上げ 今日も生きてる サア 起きようか
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偉い人 戦争止めて 偉い人 災害止めて  偉い人どこに
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雷も流石に空気読んだよう花火大会夕立もなく
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雷か夕立くるかと期待せど なんのことない近所の花火
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小夜の床 月の光の 差し入りて まどろみ聴くは 秋の足音
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「死にたい」と言えば心配してくれる人達だから言わない 呼吸
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たおやかに佇む器滲みでるルーシーリーの人と気品と
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赤ワインもう一緒には飲めなくて 勧め上手な義母の初盆
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山並みの向こうの街は見えないが入道雲の頭が見える
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気がつけば晩酌時の過ぎ去りて VBAははじめの一歩
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