Utakata
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物干しの
撓
(
しな
)
れるさまに 心さえ
灑
(
あら
)
われてゆく 梅雨晴れの朝
24
幸せは振り子のように来ると言う 紐が長いと信じて眠る
23
父は老私は初老でささえ合う二人で歩むゆっくりな夏
35
我が里は 朝霧煙る山間のカッコウが鳴く長閑なリけり
20
一泊の臨海学校四日後に「貝みつけた」と絵手紙とどく
26
頬紅を 四尺玉が彩れば 綺麗と零るる夏の宵かな
14
食パンを買いし女がそのままに
袋首
(
ふくろくび
)
つかみ店を去り行く
14
月のよに 欠けて満ちては また欠けて 補い紡ぎ やがて丸まる
16
我が猫の 鼻押したれば 舌出でし 我は命名す 指ぺろスイッチ
11
ミサイルで 何がいったいかわるのか 子でもわかるよ 花火上げよう
16
白詰を守るがごとく咲く薫衣窓より見つる絵の如きかな
10
みゃーぎゃーと 鳥か猫等のケンカかと 照らせば二頭のハクビシン共
14
左手の小さな火傷気にもせず惣菜を揚ぐパートの母よ
29
靴下を立ったまま履けてえらいねと朝の自分を褒めてみたりする
12
ヤブガラシ窓のひそめる空
(
から
)
の家 風鈴だけが夏を待ちをり
15
水槽を覗く我が目も覗かれて生きてるだけの意味を尋ぬる
16
飯盒を リュックに下げて 熊鈴の 代わりと笑い 見上げた穂高
8
アスファルト混ざった硝子のきらきらは 日陰から見るプールの煌めき
7
天皇になりたいんだけど応募先教えてほしい過去問もあれば
9
刺すような朝陽差し込む厨には赤だしの香も暑苦しかな
22
「七夕に逢いたかった」とつぶやくと「旧暦じゃない」と言ひ返すひと
6
また猫を 認知予防と 迎えれば 愛しさ増して体力尽くる
20
寝過ごして 名を呼ぶ チリンと鈴の音が ねこの寝返り お返事代わり
23
旅に行き 公園あって 入ったら トンボ多すぎ トラウマ公園
5
午後六時夕涼みより草むしり湯上がりに食すつまみ枝豆
6
我が衣 紫煙
燻
(
くゆ
)
らすその目線 カメムシ張り付き 罪を数える/俺なんか悪いことしたっけ
10
授業中気絶のように眠るのは英単語帳お前のせいだ
5
公園の ハマボウの黄で 一日の パワーをチャージ さあ始まりだ
16
姉ちゃんがM!
LKに沼り一ヶ月 好きになるのって若さの秘訣
19
夕立に 隠す言葉は ここにいて 縋る想いと 濡れる両袖
8
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