大切な 君が生まれた 今日の日は 私の心 暖かくする
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自動ドア脇の門松 同僚と上司と交はす 年始の挨拶
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悩み事さえもビタミンになるような そんな気がして剥く冬みかん
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ばけばけの魔王とマグロ株に沸き民の痛みの影は地を這う
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珈琲とトーストの香の日常が厨に戻り睦月寿ぐ
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息子よ、ごめん。完璧じゃないから「お母さん」を一緒に育てていこう
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曇りのち雨でもいいよ君となら相合傘の口実になる
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ポタージュの缶の底にぞ残りたる つぶつぶコーンはいかにして喰む
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在りし日に キットカットの空欄に 「しかたねーやるよ^^」と書き 友へ
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温もりの汁粉に集う笑みと笑み 健やか願う 年の始めに
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間違えてばかりの地図をひらいてる私に「赦し」の雨が降る夜
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天災も原発事故も戦争も来るなと思う生きてる間/不穏
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止まらずに まわり続ける 暴れ駒 張り手一発 作法はそこから
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ベランダで 体操するも 薄曇り 寒気が肌に 突き刺す睦月
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荒川の冷たい風が吹く中を 彼は一人で何を思った
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窓外そうがい揺蕩たゆとふ枝葉 降車口 冷ゆる手の如 頬るる風
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旧友と再会もある体操会休憩とりつつシナプソロジー
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優等生でいられない場所、家にあり母のスープにほどかれる意地
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寝てるだけウオーキングも体操もしてないけれど柔軟だ猫
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朝ご飯 今日はバナナを加えよう 力が必要 もっと力が
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歯が痛む 激しく痛む うわ!ヤバイ 左の顎がぷくっと腫れてる💦
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長距離の乗車に耐へず むづかりぬ赤児 焦りぬ保護者 いたは
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花の名など 教え合いつつ 来し道の 別れて明日は 遠ざかり行く人
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漆黒の画面に白で打つ文字を宇宙の川と見立ててみたり
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名前負けしてる気がするこのメダカスーパーミユキわりと短命
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大福をひと食みしては茶をすする 老夫婦ふたりの春の可も不可もなし
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束ねたる規定の髪は一尺を超えて初めてウイッグになる
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寒風に 軒につるされ 大根の 揺れる動きが 癒しを誘う
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小豆煮て区切りを付けて初午はつうまと節分そして春を待つだけ
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風の陣 春に急かされ冬の街 眠れる桜は夢の途中で
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