この怒り湯ぶねに流せるはずもなく夜空見上げて怒鳴ってみたし
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温もりに薄手の靴下はきかえて春を歩けば沈丁花咲く
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春が三日、半減の雪に花壇のフェンス本日登場
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あさおきて ねこはねむれり すやすやと あくしゅ握手もとめるやうな おててで
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恵みの雨 ねこはねていて よいけれど キミが眠いは 困ったものだ(薬で)
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王朝の 恋、桃の香に 重ねつつ 千歳ちとせ懐かし 雛の貴人あてびと
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80年代 洋楽聴いて 問いかける 過去の自分に 限界値かと
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揺るる車両 母に身を預け眠る子 命を運ぶ 安全運転
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ふき味噌の 香りと苦味のハーモニー 春の息吹を噛みしむる朝
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揺るる車両 言の葉編みぬ その最中さなか 微睡まどろみて 夢に消ゆ推敲歌すいこうか
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仕事終え電車乗り継ぎ夫の元 明るい笑顔に疲れも飛びぬ /明日退院
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明日こそ太陽のような「おはよう」を言いたい寝癖が似合うあの子に
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白鷺が 春の朝陽を 浴びながら 川を渡りて 水面は光る
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除雪目印めじるしの棒のテープははためいて曇り空行く白鳥幾多
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常夜灯、「こだま」と呼ぶのは稀らしく 通じた人と友になりけり /2025.02.02
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つまらないことは考えなくていいビールが言って「いいね」の予感
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晴れ間なく ずっと雨降り続いてる だあれもいない わたしのまわり
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堅雪に追いかけ回る童のころ 幼なじみの声甦る
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陸橋に揺れるスカート西陽差し冬の終わりは風の音に知る
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親友がインターホンに映ってる カメラ目線でモデルのポーズ
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ああそうか木の葉は小さな翼だね散るまで羽ばたく季節の風に
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お互いに 忙しくなり 連絡もままならぬ友 元気でいるのか
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早寝して丑三つ時に目が覚めて 毛布の暑さに春の煩悶
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春風にベランダ干しの布団さえ 右に左に揺れて喜ぶ
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今は無き 故郷こきょうの古き喫茶店 記憶を灯す 茶色のランプ
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「もういい」と夫のことば遮りて目の前の河みないふりする
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ゆうやけを じっとみている ちま猫ちゃん このままずっと いっしょにいようね
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お互いの 生まれた時代を 掛け違え それぞれの家 帰る足取り
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生き残るために客寄せパンダにもなんにでもなるプライドはある
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春一番過ぎ 目覚むる紅きつぼみ 交差点角の オカメザクラ
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