古希なのに若い伸びしろしかなくて「余命五十年」が口癖
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如月の曇り空には小雪舞ひ スノーシューズで足を固める
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代役は良いチャンスだと言われても飛躍するのはわたし以外で
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頭痛さえラベルのように貼り替えて 悪友と飲むクラフトビール
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如月の都心を染むる追ひ雪や 心配す母の電話の声
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投票所 通常業務 並行し 来客多し 息つく暇なし
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窓外そうがいの 風に舞ふ牡丹雪ぼたゆき眺む愛猫の 不思議そな眼差し
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て空に虚しさだけがこだましてそれでも春はやって来るから
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除雪車が 運んできたね 冬の朝 眠いからだを 米で研ぎだす
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図書券の礼を言いつつ現金がよかったなってこどもごころに
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着信の 画面を伏せて 深呼吸 愛していると 逃げたいは、似る
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雨粒が車のルーフを敲つ音は 冬の終わりを告げる調べに
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早咲きの梅にメジロの二羽遊ぶ 列車の音の近づくもなお
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終日を静かな雪を窓に見て春はどこまで来てるだろうか
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億に一つ生まれる僕らは超幸運みんな持ってるラッキーの種
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ひげそりて卵のようなあごなでて オーマンダムとつぶやいてみる
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遊園地 回転木馬メリーゴーランドの回るごと 昔を今に 為すよしもがな
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ピロピロピロ 待合室で 小鳥の声 BGMとは また別のよな/通院
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いつになく長引く会議は気もそぞろ仲間ともまつランチに息弾ませる
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肉球を押し当て マッサージをす如 母想ひ 布団を踏みぬ猫
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孤高なるお花畑の駒草に寄せる思いのまつりごとあれ
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サーモンの旨みと シャリの酸っぱみと 醤油の香り 好きな寿司ネタ
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改札を抜け ほんのりと 梅の香の広がりぬ家路 つまと共に
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開幕戦 心躍らせスタジアム 跳ねて歌って命の洗濯 /Jリーグ
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​小さき手も あかぎれの手も 交じり合う 排球好きの 集える夜よ
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甘いりんごと ドーナツで朝をはじめよう いつもどおりに ねこはにぎやか
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怒りという冷たい服を脱げぬまま猫の無罪に指をうずめる
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パートナーの 無き円舞会 すその舞う フリルも哀し たたずむ影の
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道凍り 実家の母は ゴミ捨てに 行けず諦め 杖が危ない
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冴ゆる朝 隣家の屋根の雨樋あまどいに 連なりぬ氷柱つらら 雪の名残
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