Utakata
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もくもくと夏の気配を吸い込んで雲は大きく眩しく光る
21
さらさらと初夏の日差しは人恋し着信待ちの長き一日
22
人生は焦らず走らず無理をせず 廊下と一緒気楽に行こう
12
なにひとつ面白くないユーチューバーに子を取られ夜 飯食えばひとり
13
冬の
間
(
ま
)
はふっくら丸い
雀
(
すずめ
)
さえ夏の細身でちょんと横切る/別もの
23
「彼女」ではなく「恋人」と友達に わたしのことを言う君が好き
10
子どもがきらい大人がきらいと泣きわめく幼き日の僕を抱き
10
確かだと呼びし名さえも また揺れて目の端に煌めく我が逃げ星よ
10
苛立ちを乗せて蹴られた空き缶がか細く悲鳴上げて描く弧
10
さらぬだに短き夏の夜の夢を叩く
水鶏
(
くひな
)
ぞ驚かしつる
11
最後だと分かっていれば薔薇だって入れてやったのにガラスの花瓶
9
母は言う「ウチのはダメで」石ころを蹴飛ばす私ダメじゃないもん
9
侮れぬ 齢を重ねしこの身体 たかが風邪引き床に沈みをり
25
ぷりぷりとおしりを振って歩く犬 盗み見気づいて振り返ったの?
9
いつまでも たまの散歩が楽しいと 共に歩ける私でいよう
8
エアコンで冷えた体にジャージ来て萌袖してる女子はかわいい
8
散る花の影を見せていた光源は今や雨中の紫陽花を照らす
9
灯籠のあかり回転するように空き家の前に咲くタチアオイ
8
大切な物に囲まれたこの部屋で いつしかわたしは動かなくなった
8
先端が少し減っては折られてる替刃の欠片が鏡に見えて
8
原っぱであの子の好きな草を摘むエノコロ草はただ揺れるだけ
9
朝起きて 夜寝るまでの 一日の 長さがかなり 短いような
8
話題作 予約埋まりて面食らう 観たき心を少し寝かせる
8
k湿原のカキツバタ満開、涼しき紺で凛とする
7
にわか雨やみて空晴れるアジサイが陽に照らされ梅雨の粒落ちる
8
墜栗花
(
ついりばな
)
甘き香りの雨に濡れ次第深まる枝葉のみどり
7
スマホ越し 過労を含む その声に 絆される俺は 意外と単純
7
「最近」が十年単位になってきた これも一つの世代間ギャップ
22
過去を前世ってことにして話したら笑ってくれて大好きでした
10
風下に立つ臭いに悶えるわたし 風上に申し訳無さげな犬
7
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