フィクションの死を食べ生きる愚かしさ『残念ですが手遅れですね』 

澄み切った空の向こうにあたらしい夜が来るから瞬きもせず 

犬用の銀河があって死んだとき毛並みの色の星が生まれる 

始まりか終わりなのかは分からないチャイムが聞こえる高校の前 

さみしいよ! みんなが叫ぶ足もとで奇跡の星がかいな広げて 

宇宙そらの果て深くて黒く星の海またたく命泳ぐみたいに 

夢に見たあの人どこの誰だっけ思い出せないまどろみの朝 

何時だって傷つくことのない世界なんてないからご飯おかわり 

やさしさにふれてあなたのいいところ真似をしたくてたまらない夏 

ビー玉をはじく指先の青よりもっと冷たい嘘をおしえて 

気付かないふりをしていたあの時の俺の耳と目ちぎり捨てたい 

カーテンを開ければ緑の光射すあったんだなあこんな空間 

昼休み席で静かに読書する君の背中に木漏れ日が差す 

〝生き延びろ〞 君がよこした知恵の実に 頭をぶつけて 死ねばよかった 

酸素すら 息苦しくて あの日から そらのかなたへ 沈みたかった 

〝正しさ〞を 投げつけてくれ 生きてゆくだけで苦しいこの化け物に 

「目を覚ませ」 ? 悪いがそれは叶わない 閉じた瞳の なかにいる君 

君なしで 生きていけって言うんなら あの日の卵を かえしてくれよ 

心なき 断末魔から生まれてく そうだ「歌え」 と あなたが言った 

(もうたぶん 愛してないのかもしれない) だまって鯵の 腹を破った 

「ここ座れ」僕を隣に座らせたじいちゃんのいない3度目の夏 

君だけが くれるやさしい言の葉を 探して辞書を 「あ」 行から見る 

誰にでも降るふる一滴細くとも よろこびだとかかなしみだとか 

容姿など 気にするもんか されどまた もてる男に なりたいもんだ 

欲張りは 満足知らず いつまでも 感謝を知らず 幸福知らず 

いつの日か人なべて去り果てしのち残らむ椅子の一脚の影 

その道のカーブ過ぎれば未熟さも思い出になる空のなか 

教室は女子にとっての戦場だ。とりま自分の命は守れ! 

生きていてほしいというのはエゴだからせめて悔いなく死んでと祈る 

2番線 特急列車は滑りこみ 町に都会の風を吐きだす