バス待ちの花屋に可憐なさき薔薇 黄色選びて元気を貰ふ
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朝五時の風の冷たさ届けたし 都会の隅に生きる我が子へ
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義姉あねの宅兄妹きょうだい 八人集まりて片付け競う六百二十九歳
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文月を迎へり 夜半やはんのベランダ しづかな涼風と夏の星座
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健気なり 人の行き交ふ陸橋の乾きをる 片隅には夏草
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プールから はしゃぐ幼児の 声を聞き 西瓜とメロン 夏の思い出
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たっぷりの錦糸玉子とハム胡瓜 冷やし中華は立派な肴
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返礼品慣れぬ手つきでうお捌くいらぬ励まし夫の「きばりや!」
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なんとなく深夜にテレビ見る癖が 夜中の静けさ澄ました空気/TVer
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おかあちゃん さいきん「てれびたいそうテレビ体操」を ふしぎなうごき ねこたち ちゅうもく
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目の前でみみずゲットの小鳥ちゃん無事に運べと離陸待ちナウ
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朝焼けが 綺麗に見える この場所で スッと息吐き昨日を忘れ
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ひよこ豆大豆と合わせうす甘煮安値最後の一缶使い/冷やして 次回は未定
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暑い日に 熱いもの煮込み料理食べ 汗をかく ちょっと理不尽(笑) カラダには良い?
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寝る前に空にお願いするのです『朝、永遠に目が覚めないよう』
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眠れずに宿のベッドで天井を見てるゆうしゃもきっといるよね
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夏来れば プールの底がきらきらと 孫らの歓声庭に響きをり 
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かみさまは やっぱり見ている 善きおこない 些細な事でも 感謝忘れず
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愛猫に 感謝の言葉を 伝えたい 「ありがと」いっぱい ねこも うれしい
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どこまでが本心なのか 君の胸中きょうちゅうのみぞ知る 「好き」という意味
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どうしても冷やし中華で酒飲みたし 美容院帰りにローソンに寄る
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押し出したうすもも色のロキソニン薬の殻の軽きさみしさ
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陽焼けした背中の皮がほころびて 蝉の羽化する痛みを思ふ
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なぜみんな世界の終わりを怖がるの?生き残ったら辛いじゃないの
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洗濯物 回せぬ時間に覚醒するめがさめる 朝活始めてみよかとおもふ
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透き通る蝶の舞うよに木槿むくげ咲く空一面に白ヒラヒラと
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たこ焼き屋のおばちゃん さぞかし暑かろう 水無月末に 熱風が吹く
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月命日 まいってもどれば えだまめと もろこし 打ち水 ふうりんはなし
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さよならと背中を向けて帰るきみ思わずタックルかまし「飲み行こ!」
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文月や紙にさらさら流し書き今より先はアナログ帰り
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