半月を 見上げてキミと 帰り道 海苔そば食べて キムチも食べて
23
一万歩歩いたところで腰掛ける 陽当たりのよい冬のベンチに
23
年の瀬の仕事納めへ バス停のわきの桜 はや細きつぼみ
23
白き画布に 向えば百鬼夜行する 未知のイメージ 徐々に現る
23
猫たちは毎朝、ゴロゴロ喉鳴らし主人あるじを転がす世界の主役
23
立ったまま履く靴下の綱渡りまだ転けないと老いに抗う/朝
23
土日月わたしが何をしてたのか誰か教えて今日は火曜日
23
生芋のもちもちを捨てらくせんと冷凍で煮しめの罪悪感
23
オンラインクレーンゲームでぬい十個 眠れぬ夜に獲ってやったぜ/⋯店より獲りやすい
23
汗かいて 泣いて笑った ひととせが 静かに閉じる 令和七年 
23
あしもとに ねこのぬくもり あたたかく このまま永遠に ここから永遠に
23
ただ続く時の流れに線を引く 「終わりと始め」が欲しいばかりに
23
なます刻む 音のみ聞こゆ 小夜更けて ひととせ速し 除夜の まぢか
23
ミニビール おそばとお寿司で 乾杯す 来年もこの日常が欲しい
23
彩りが 溢れるパンジー 花時計 薫りと視覚 研ぎ澄まされて
23
行く馬の負け組の星ハルウララ吾を重ねる大晦日かな
23
年の瀬の 賑わふ街の雑踏に 容赦なく舞ふ粉雪の華 
23
明けやらぬ厨に白き湯気のたち初日の出待ち両手に包む
23
再現をこころむる 今年の雑煮 祖母の味へと 一歩近づき
23
後ろからそっと近寄りおさわりをして猫に怒られお正月/平和です
23
姉妹きょうだいと おせち料理を つまみつつ 駅伝を観ゆ 片手には酒
23
酒の味ついにおぼえて知ったのは飲酒をすると腹が減ること
23
信号を待ちつ 街路樹の切り株に 腰を掛けをる 杖持つおきな
26
駅に着き電車のドアが開くたび 冷気刺しくる、はよ閉めてたも
24
クマさんに保護区を作ってあげたいね人と争ふことのなき世を
22
気が狂う ほどの激しい 静寂が 君と僕の 横たわっていた
22
キャラクターグッズを選ぶ孫たちを 爺はベンチで待つ、さらに待つ
22
七福の即生いいね七難の即滅いいね七福めぐり
22
茶葉のことダージリングと言うわりにポン・デ・リングはポンデ呼ばわり
22
カンタンに 鏡磨いて ひとつ済み 郵便局に 記帳に行こう
22