Utakata
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九十五ずしりと重 し誕生日 白寿の道へ一歩踏みこむ
16
帰り道 擦り寄ってきた 淋しさと 今日は一緒に 眠ろうと思う
15
まるまるの五十一年経過せり。どんよりとして、何事もなき。/明日五十一回目の結婚記念日
18
ひさびさに帰省した子を出迎える親の気持ちで見る青い空
27
赤々と 湿原染むる草紅葉 熊鈴の音秋風運ぶ
28
ブラジャーを買ってもらえなかった中二の私が今も泣いている
11
空青く詩的な
短歌
(
うた
)
が詠めそうと 流れる雲を二時間見てる
10
淡々とわれに二択を問う医師の背後で母は冷たくなりて
11
今日というなにも変わらぬ日がいつか マーカーで線が引かれぬように
11
あどけない想い出たちが背中押す 坂の途中で見える瀬戸内
9
「番号札八億二番のお客様……」果てしないアンドロメダ銀行で
9
眠れない 夜があるのは 当然です あなた昼間に 寝過ぎなんです
16
落ち葉落つ かき集めるは シルバーの 熊手の音の 朝のしずけさ
13
宍道湖の夕陽を追って雁渡る 遠きふるさと想ふひととき
8
うっかりと女専車両に飛び乗って 針の視線に刺されし5分
21
十月の「変わります」にはうろたえてそれでも暮らしひそと成り立つ/閉店·値上げ
14
十秒でまなこに涙あふれくる子役につらるる吾を見る妻よ
7
闇夜から 降りしきるのは 星時雨 心を置いて 見上げてみれば
7
夏休み短歌に魅せられ本屋行きレジに一冊サラダ記念日
8
窓にさす 東雲の灯り 壁染めて 朝の務めの 猫と戯る
20
空模様 瞬時に移ろう この
一瞬
(
とき
)
を 逃さまいと シャッター押す
16
野良猫の悪戯を許すことにより 偉くなったと思い込んでる
6
居間静か猫二つとも気配無し窓際ギリの陽にへばりつき
15
蝋燭の 灯火揺れて 乱される まだ消えるわけにはいかない俺
6
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6
有名で親しみやすく軽いノリ 買取りキャラの絶妙人選
9
約六十年前の和訳をタブレットで読みながら令和八年八月最後の夜を過ごす
5
長風呂をする気になれる涼しさでああ秋なんだと思い知らされ
5
道端の 雁はむっくり 立ち上がり 羽ばたきながら 鳴き散らしけり
5
一人さり 二人三人 増えていく 長生きするって 寂しかないかい
4
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