Utakata
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黄昏
(
たそがれ
)
の川沿いの道ただ一人落ち葉を踏めば誰でも詩人
14
日常の不満や怒り歌に込め多少なりとも慰めとする
15
すれ違う浴衣の袖に揺るる花過ぎゆく夏のなごりの光
11
降り止まぬ 秋雨続く鈍色の 青空恋し長月の空
15
渡る道 綺麗な猫が 目に留まる 猫見送って 信号は赤
12
どんぶりを持ち上げて飲むラーメンの底のスープは星ひとつ増し
12
まっすぐに初秋の空へ欠伸して吐息の音に宇宙が揺れた
9
短パンと半袖シャツの部屋着では肌寒いから秋なんだろう
17
昭和より四十五年の月日経て 市民プールは秋雨に閉め(今日で閉鎖)
20
食わせろというので分けて与えればそれは違うと食べぬ猫さん/何が欲しいの?
20
やすらぎを奪う長雨恨めしく鳶なき空の暮れてゆくころ
7
堂々としておりました 堂々としていなければ泣きそうだから
10
理想とは 欲求不満 不条理に 抗ううちに 結晶化する
6
山越えて辿り着きにし我が終の棲家(すみか)波の音遠くみたまの許(もと)へ
6
繁りたる葛の葉上に彼はいて足を突っ張りて夏空を跳ぶ
7
エアコンをぴいっと止めてこの音が夏の終わりの合図なのかな
6
宅配が門扉閉めずに帰ってく今度やったら許さないから
7
読みたい本無いし心の読み方か空気の読み方を学んでみる
6
「こんなひと捨ててしまえば楽なのに」 「それが出来たら苦労しないよ」
7
君待つと 雨の晴れ間に 玉簾 咲きてぞ白き 袖のごとくに
9
手のひらに熱さが残る喧嘩して返す言葉がなくなったあと/題『返』
9
「あと5分」 枕に顔をすり寄せて ねこのしぐさと 同じと気づく
20
巫女の舞終へて少女に戻る夏 ポニーテールを揺らして駆ける
9
一億が白痴になると嘆かれし テレビ廃れて白痴が残り
9
涼夕に お洒落なふたりが 並び歩く 足取り風趣な おしどり夫婦
5
キミだけが 忘れた間も覚えてた 今度は私が思い出すとき
6
あのスピーカーは壊しちゃダメだよ叩いただけで血とか流すし
6
ひと夏で一生分の恋をした 繋がりトンボを視界の端へ
11
二十路の 生誕祝ふ われら民 すくやかなれと こひねがひつつ -令和八年長月六日-
5
雲掛かる山を横目に旅行かん春ぞ霞める
馬来
(
マレー
)
鉄道
5
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