隣人の綿入れはんてん久留米柄 年中作務衣の洒落たイケオジ
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群れをなす数字の中に我と似てただ一つだけ孤独な素数
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値段見ず新発売のチョコを買う 五百円なり‼️ …いらぬと言えぬ/チョコレート効果Wプラス
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家じまい ゴミ屋敷の実家いえ片付ける あぁ最後まで迷惑な親 /業者に依頼
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アラームをかけた時間もまだ暗くもっと寝たいを助長させてる
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目の前で机を叩かる不快さは された者には消えることなし
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貧乏は認めています感性は豊かであっても誰も気づかぬ
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砂山の頂上に立つその人の足は将来どうなるだろうか
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八百屋にて 飴を差し入れ みかん頂く わらしべ感の 半端なきこと
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物価高もう何年も見ていないワンパック卵百円の札
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雀の子 枝に連なり 列を成す キバナコスモス 枯れて残念
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わたしってねたみひがみそねみのごんげ? 人の幸せ喜べもせぬ
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冬ざれの野にふりかかる粉糖と赤い実似合う 甘くない朝
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大晦日女子会できる幸せよ さぁ始まるぞセカンドステージ
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それぞれの好みを想いあれこれと選ぶ時間にわれは満たされ
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病院の陽だまりに咲く言葉たちケーキ三つのメリクリの午後
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「行ってらっしゃい」「楽しんできてね」と 手を振らる 八百屋のお姉さんの 笑顔が眩し
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サイゼリア 隣の席の老婆は食す肉、赤ワイン、肉、肉、肉
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下戸だけどバッカス買った酔いたくて 心を満たすほどじゃなかった
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喉痛く 唾を飲むにも覚悟要る 何故か風邪にも 長居をされる
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易疲労感 脳の病の宿命でちょっとの事でクタクタになる /統合失調症
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来年の自分に対し展望す出来ないことはやらないことと
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風邪の芽を摘んと飲みし葛根湯 両の手のひら仄かにうるむ
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人波にマスク重なる交差点行き交う日々に祈る幸あれ
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立ちのぼる湯気のむこうに溶けてゆく冬の真夜中気だるさ一つ
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街角のツリーの星がまたたけば神様のするウインクに似て
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街灯り窓の扉に透けており静かな夜の終わりを告げる
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星空がきれいに見えるスポットがそばにあること忘れていたよ
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懐妊を知れば一日二箱のえんを断ったは妻より子のため
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年末の 慌ただしさに プレゼント 夢で貴女の 笑顔が見れた日
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