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この頃は
短歌
(
うた
)
の浮かばぬ日のありて 言の葉探しに風の吹くを待つ
26
情景の言の葉の糸 見へぬ時 無理に探らず 無理に繋がず
26
切り捨てて 痛まぬ心の鈍感を 冷静と呼び 鬼もこごえる
57
今更だ、うずくまっても立ってみる 横で猫、全お腹の無罪
25
煮込み鍋湯気がゆっくりわたくしを人へと戻すボディバッテリー5
25
体操のお兄さんの如キッチリとラジオ体操する
ASD
(
アスペ
)
の彼
25
民衆少なからず飼はれたる故に此処に危機あらざる今は
25
古稀過ぎて 蘇りをリ幼日の 紅きほっぺと カピカピ袖口
25
古希なのに若い伸びしろしかなくて「余命五十年」が口癖
25
如月の曇り空には小雪舞ひ スノーシューズで足を固める
25
代役は良いチャンスだと言われても飛躍するのはわたし以外で
25
頭痛さえラベルのように貼り替えて 悪友と飲むクラフトビール
25
如月の都心を染むる追ひ雪や 心配す母の電話の声
25
説明図まるで解らず 事務椅子の組立てにもう二時間経過
25
投票所 通常業務 並行し 来客多し 息つく暇なし
25
窓外
(
そうがい
)
の 風に舞ふ
牡丹雪
(
ぼたゆき
)
眺む愛猫の 不思議そな眼差し
25
黒豆の 茶を飲み干して 立ち上がる 明日も家族を支えようじゃないの
25
瞬間にサイズアウトとなってゆくされど愛しき小さき
服等
(
ふくら
)
25
様々な 生き方あるが 寛容で 人に優しく そうでありたい
25
極寒の選挙済みてもまだ極寒 冬眠のぞむも許さぬ五輪
25
最期まで ごはんを炊いて 味噌汁を つくって食べる 老いさらばえても
/
立春の朝
42
髪しばり「早くいくよ」といふ母に「ママ、かわいい」をぶち込む次男
24
休学というドーピングに及ぶ友その筋肉量に負けている僕
24
幾重
(
いくえ
)
にも、巻きて開かぬ
内
(
うち
)
の花 春立つ今朝は 意地を捨て解かむ
24
凶器にもなれる心をひらがなの「あい」に変えてく「飛翔」の時間
24
生更木の 凍てつく大地に麦踏みの ザクザクの音春近づきぬ
24
満ちる月 炬燵に入りて 羊かんを 栗の寄りしぞ君へと分けむ
24
早春の空樹の塔の尖端に 春告げ鳥は止まるだろうか
24
おかあちゃん ぽんぽんいたいの だいじょうぶ あっためたげる ちょっとはましかニャ
24
よどみない圧倒的な語彙力で会話してくるギフテッドの彼
24
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