地下鉄に 凛と咲いてる 一輪の 百合と目が合い 見惚れた初冬
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真っ赤だと褒められたりんご刃で剝かれ自慢の真っ赤脱がされてゆく
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「がんばろうこうべ」を腕に巻きしめてイチロー打てり希望を空へ
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幼日おさなびの学友と 影踏み遊び 思ひ出の 故郷ふるさとの公園
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寒晴や 物干しに ベランダ行かば 鉢植えを旋回す冬蜂
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今の世に「裸の王様」登場か不穏なニュースを見せられる日々
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偉そうに のけぞる父の手のひらの震え思えば怒り溶けゆく
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街路樹の梢にピタリ雀の図 木の葉はあかく掛け軸のごと (頭の中にあった「掛け軸」を勘違いで「屏風絵」にしてしまい修正💦)
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鍋つかみ両手にはめてフォッフォッとバルタン星人真似てた姉貴
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ワコールの赤い腹巻きあゝぬくい 温かさには幸せ詰まる
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雪が降る予報 施設に母預け 少し安心している私/介護
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雪の屋根より 滑り落つ音の 轟きて 暫し休める 編み針の先
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冬の家事 動き出せない朝 まずは熱い紅茶で内からぬく
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暖かき診察室をはしごして出ずれば昏き街は大寒
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揚輝荘 新年茶席 穏やかな 小春日和の 冬のひと時
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幼日の 温もり恋し湯たんぽの 布団の中で触れ合う指先 
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ヤンキーの定義がどうもちゃんみなのような気がする母の中では
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「今や癌は二人に一人」その一人自分だなんて思いもせずに
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おじさんもネイル願望あるのだと超エリートの我が悪友ともに知る💅
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「恋」という騒がしき日は遠のきてただ在てくれること深く頷く
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今宵こそ回り道せむ 蒼き森  月のあかりを地図として踏む
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エリートはある日突然転落す 精神疾患告げられた日から
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図書館に見つけた絵本「はなのみち」 幼き音読耳によみがえる
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血税をずっと収めてきたんだし 病気の今は保護受けさせて
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「生きている しくみがわかる 生理学」 タイトルに惚れ買った医学書
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わがうちに家族(いえ)焼きつくす火を飼いて何食わぬ顔で夕餉を運ぶ
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厳寒のホーム [急行]待つあいだ 停車す[各停]で 暫しぬく
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整えた眉で世界と対峙する 嫉妬だろうか、街が静かだ
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「用がある」その一言の空白にわたしは午後の陽を余らせる
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数年もストッキングに縁遠くかかとのケアも怠っている
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