湿り気を 帯びた季節の 幕間で 耐水性の こころが躍る
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生きていりゃ 路が離れることもある また交わる日 だけを信じて / 轟さん
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エアコンの代わりに回る扇風機我無力でなしと首振ってくれる
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雨上がり 国道撫でる タイヤたち 蒸した匂いと 藍色の空
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顔剃りも眉カットすら知らぬと言う超頭脳派の青年が居り
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10代むかしから彼の口癖救われる take it easy気楽にいこう
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肩車 これが最後に なるかなと 思い続けて 二回目の梅雨 
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凜とした カラーの花の 立ち姿 腰痛持ちの 我も見習う…痛っ!
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予定なく ボロなジャージにヒゲ剃らず スーパーで同僚に会っちゃう日曜日
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三歳の 君が拾った 松ぼっくり いつまで捨てずに 持っていようか
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雨あがる小花を散らしアジサイは 準備万端オッケー暑くなるぞと
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優しさは循環してる君がもし受け取ったなら君がしたこと
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古希すぎてかど取れ丸くなり損ねトゲトゲつののウイルスに似て
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木々たちは雨に光って妖精に風にざわめき妖怪になる
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あたらちい おつめとぎだよ うれしいな ねこのほんのう バリバリバリバリ
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「ありがとう」ママは幾度もくり返す親になるとはこういうことか
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夕暮れに「明日もまたね」と帰りゆく君の「またね」はいつまで聞ける?
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帰宅後に 夕食準備 慌ててて 三皿用意 二皿で良いのに…
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目がまわる 横になってから目がまわる まぁ床とかに倒れはせぬか
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話したい事をメモして保存する なかなか逢えずメモリが満ちる
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花も夜眠るのだろうか 紫陽花の 瑠璃色に降る 墨色の夜
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サーティワン踊る光に幼子は目の煌めきてとろ〜りとろける
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初めての傘を貰ってさす娘 くるりくるりとリビングの中
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百歳は寝ているだけでも疲れると梅雨だるの季に翁つぶやく
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初孫の初バイトなるレジ打ちに不要不急の品持ちて並ぶ
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母の咳 ふすま 通して届きおり 九十六の不安を思ふ
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リハジムでティップトゥができるなりほらほらみてね千鳥のおどり
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散る花よ 実も種もなく若く逝く のように 生きればよいに
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父親の荒い走りで遠くまで カーステレオは穏やかな春
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オロナイン塗ったら ねこに頬ずりができないじゃない 早く治って(オデコすりすりはいけるか?)
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