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泣きながら産まれてきたね それでいい 無理に笑わずスープを啜る
27
無償とか正解だとかもういいの 私のペースで明日は呼吸す
27
凛として 厳冬に咲く雪中花 凍てる大地に春を待てをり
27
過去というナイフ持った俺が来る 刺し違えても未来を守る
27
コンビニで 買うか迷いし 恵方巻き 冒険できず 素通りし我
27
八方へ 塞がる壁も権禰宜の 祝詞の声が厄を祓わん
27
夢のなか紡いだはずの言葉たち夜明けの空に消えてしまった
27
白き鬼 心に飼いたる 哀しみに 豆つぶて打つ
明日
(
あす
)
は立春
27
ああ何で忙しい日に出遅れて焦って悔やんで開き直って
27
豆撒きの 外まで響く「鬼は外」 夜の静寂に凍て空眺む
27
立春に 見頃を迎へし紅梅 露天風呂に浸かりつつ花見/日帰り温泉
♨
27
邦土
(
ほうど
)
にて 百年越しに開花せし リュウゼツランの跡地に新芽/一昨年の夏の開花騒動以来
26
都心部を避けて廻るや武蔵野線 常盤木の杜
竹叢
(
たかむら
)
の青
26
友を絶たれ社会を絶たれ夢の跡嫁というのは奴隷ではない
26
ふらふらで何がどうだか解からずに高次脳機能障害者行く
26
参道に鈴の音ひびき蜜を吸うメジロは集う早咲きの梅
26
留年の二文字を振るナイフから 逃げ切るために解く過去問集
26
一通のメールはカンフル剤となりインセンスの火はひとすじの煙
26
今見れば二〇〇〇と四つこれ五つ作ってました飽きもせずまあ/投稿数
26
カーテンを引けばもったいないほどのひかり届きし節分の朝
26
願わくは夫の持病を全て持ち去りてくれぬか 鬼は外
26
方角も 無言もなしの 恵方巻き 美味しく食べて 幸せであれ
26
学び舎へ行けぬ娘は
春隣
(
はるとなり
)
ゆるむ蕾に希望を
抱き
(
いだき
)
26
冬の夜
炬燵
(
こたつ
)
に入り 本を読む 静かな時間 隣には
猫
(
きみ
)
26
ヒヨドリがほうれん草を食べに来る デイ友言いし如月の朝
26
徒歩五分それも車に乗るくらし選挙ポスターありやなしやと
26
「だめな僕」という付箋を貼りすぎて心は糊でベタついている
44
終電を逃す友連れ 山茶花の散りぬ小径を
夜半
(
よわ
)
家路に就く
34
如月
(
きさらぎ
)
に 重ねる君の 外套に 常より顔の 小さく見ゆる
25
明日には 貴女に会える そんな夜は ドキドキしつつ 笑い止まらず
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