Utakata
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ひまわりの畑にそっと咲いていた秋桜の色濃い赤になる
16
稲穂垂れ 畔に広がる露草と 空一面に秋茜飛ぶ
17
膝寄せて 線香花火 散る川辺 遥か彼方に 遠のいて夏
10
妻病みて主夫となりたる吾がゐて みそ汁の具を妻に聞きたり
22
何度でも くり返しては 練習し 大概のこと 出来るようなる
11
ひと回り 大きくなって 帰って来い 海外へ発つ 孫にエールを
13
天国か地獄にいるかも分からない父への手紙に切手を貼った
10
かぎ針の手を止めれずにこの時間。おはようございます。おやすみなさい。
8
風の歌聞きにもどって行くのかと尋ねてみたい葉月のはしで
11
金星へ 真っ直ぐ向かう 飛行機を 眺め歩いて 帰る夏の日
10
スーパーでアクエリアスの安売りはもうすぐ夏の終りの合図か
9
端末にSSHと打ち込める遠隔操作はハッカー気分
7
手を挙げて招くすすきの姿より男心をそそる白はぎ
7
天つ月 雲居はるかに 眺むれば 三笠の山に 出でし月かも
7
S
N
S
絶って身軽になった日にあなたと始める交換日記
8
奥美濃の郡上八幡秋つばめ 雲井はるかに影も消へゆく
6
タイチームの日本人コーチに文句言う日本の監督トルコの人じゃん
6
朝まだき空に光の射しきては吾のとらはれ消し去りてほし
8
仕事など 終わる気配も ないままに 玉ねぎのよう 目元が痛む
7
じいちゃんは「好きなだけでは働けん」と
3
回言い、僕に笑った
10
するめいか 炙ると美味い やってみる 酔って震えて 火中へ落とす
7
夏休み早めにドリル終わらせて八月末だけ人気者だった
6
子供らよ 生きづらければそのスマホ床に打ちつけ空を見上げよ
9
朧夜に 月の明かりも 濁りては 言えぬままにて 過ぎしあの日を
5
夏に咲く桜のようなあの花の名前をいつも思い出せない
12
金の街 ジンの冷たさ知った夜 甘い記憶に苦味残して
8
ミンミンと鳴く蝉も消え風ぬるく夜の散歩も月光の下
9
紡
(
つむ
)
いでも 左へ流れ薄れて 無数の短歌の 輝きはどこ
5
長すぎる時間はいらぬ願わくはあの
鳶
(
こ
)
と同じ時に尽きたい
4
午前
4
時 閑古鳥鳴く 京王で 見知らぬだれかを いつくしんで
4
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