泣きながら産まれてきたね それでいい 無理に笑わずスープを啜る
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無償とか正解だとかもういいの 私のペースで明日は呼吸す
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凛として 厳冬に咲く雪中花 凍てる大地に春を待てをり 
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過去というナイフ持った俺が来る 刺し違えても未来を守る
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コンビニで 買うか迷いし 恵方巻き 冒険できず 素通りし我
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八方へ 塞がる壁も権禰宜の 祝詞の声が厄を祓わん 
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夢のなか紡いだはずの言葉たち夜明けの空に消えてしまった
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白き鬼 心に飼いたる 哀しみに 豆つぶて打つ 明日あすは立春
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ああ何で忙しい日に出遅れて焦って悔やんで開き直って
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豆撒きの 外まで響く「鬼は外」 夜の静寂に凍て空眺む 
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立春に 見頃を迎へし紅梅 露天風呂に浸かりつつ花見/日帰り温泉
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邦土ほうどにて 百年越しに開花せし リュウゼツランの跡地に新芽/一昨年の夏の開花騒動以来
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都心部を避けて廻るや武蔵野線 常盤木の杜 竹叢たかむらの青
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友を絶たれ社会を絶たれ夢の跡嫁というのは奴隷ではない
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ふらふらで何がどうだか解からずに高次脳機能障害者行く
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参道に鈴の音ひびき蜜を吸うメジロは集う早咲きの梅
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留年の二文字を振るナイフから 逃げ切るために解く過去問集
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一通のメールはカンフル剤となりインセンスの火はひとすじの煙
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今見れば二〇〇〇と四つこれ五つ作ってました飽きもせずまあ/投稿数
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カーテンを引けばもったいないほどのひかり届きし節分の朝
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願わくは夫の持病を全て持ち去りてくれぬか 鬼は外
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方角も 無言もなしの 恵方巻き 美味しく食べて 幸せであれ
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学び舎へ行けぬ娘は春隣はるとなり ゆるむ蕾に希望を抱きいだき
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冬の夜 炬燵こたつに入り 本を読む 静かな時間 隣にはきみ
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ヒヨドリがほうれん草を食べに来る デイ友言いし如月の朝
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徒歩五分それも車に乗るくらし選挙ポスターありやなしやと
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「だめな僕」という付箋を貼りすぎて心は糊でベタついている
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終電を逃す友連れ 山茶花の散りぬ小径を夜半よわ 家路に就く
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如月きさらぎに 重ねる君の 外套に 常より顔の 小さく見ゆる
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明日には 貴女に会える そんな夜は ドキドキしつつ 笑い止まらず
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