これまでと同じ量だけ食べたなら贅肉にくとなりぬる哀しきアラ還
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一日の 三度の食事 同等に 短歌で心を満たされをり/Utakataを開く時間が大好きです
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突然の 降雨に迷う 学生は フードを被り 駅へと走る
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星の数 砂の数より多いと孫に教わる満月見つつ
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名を知らぬ花 目に留まり Googleグーグルのカメラをかざす それは杜鵑草ホトトギス
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外出ればさほど寒くもなき夕べ 薔薇一輪の咲き残りをり
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ご夫君の単身赴任終わりしと 友から増える散歩の誘い
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指差喚呼しさかんこ 優しき声のドライバー こころよく身を預けらるるバス
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見渡せばヘルプマークの人だらけ 助け求める世知辛い世に
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晴れ晴れとトロフィー掲げる由伸へ眼差し優しチームの仲間
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名月を丸く見たくて度の強い眼鏡欲しくなる十三夜かな
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ベランダの柵 陽の下で休息す蝶 そっとスマホ向け撮影
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散歩道ルート設定あれやこれどう変えようと熊が出ている
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満開の金木犀や 見事なり 嗅ぐにはすこし 背が足らぬけど
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猫開けて開けっ放しで閉めないで今年も来たか隙間攻防
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「さようなら」蒼くはかな五文字いつもじを 君がために知り 風と散りゆく
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もうひとつ階段があると思って変な感じに足がぐにゃった
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屋根の雪去年落ちなくなったかな?ペンキ塗るかな?今日のサンダー
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寒空に スーパームーン 光映え イルミネーション 優しく照らす
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生憎の曇天 今宵は満月 雲の上のみぞ知る輝き
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ご招待 山の古民家 月見して 仕事話も 今日は明るい
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在りし日に 母の集めし 人形の 我に似つること 今気づきたり
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この世をば我が世とぞ言わむかんばせで 昼寝決め込む小さき犬よ /本日の愛犬
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霜降りて 収穫迎えし里芋の 小芋孫芋たわわに実りて 
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忘れたい事柄 ホワイトボードのマーカーの如 消し 前を向く
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楽しかった?と 鏡の中の我に尋く 楽しかった!と 笑顔が返る
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モフモフの絨毯に変え炬燵出す なにもせぬ日の夫の居場所
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より甘く控えめなの銀木犀金の後追い香り途絶える
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南天の 赤い実眺めつ 帰り道 明日もおいでと 緑の葉揺れる
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自らを さらに追い詰め 退路断ち 何を見ている 「失職」の先
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