Utakata
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パパと行く動物園はもうイヤだお馬さんしかいないんだもん
26
なぜもっと可愛がろうとしなかった過ぎた時間はどんどん遠くへ
14
一尾にて 七百円とは手が出せぬ 秋刀魚食べたし懐寂し
17
雨露が室外機へと落ちる
音
(
ね
)
が 心拍音と重なる夜更け
11
閉店のお知らせの紙ネパールの料理をつくるひとのひらがな
20
この夏の最終楽章指揮すべく野に一本のヒマワリが立つ
13
零れ落ちる今と理想の高低差 貯まる滴に写る現実
8
人生は何度でもやり直せるか安易に言うなよ簡単じゃない
8
海外の 孫から届く 君の顔 疲れているか 「楽しい」と言うが
12
道端のビー玉拾う特別なことのなかった夏の形見に
8
まだ蝉が鳴いているから夏だろう室外機だってまだうるさいし
20
数珠のやうな降水帯の土砂降りに雷加はりて寝不足の朝
7
駆け引きは上手じゃないと云う君のふと放つ語に今日も眠れず
9
これいいね!これだ!と買った便利グッズ そういや買ったね引き出しの奥
7
偉そうに頭ごなしに注意して間違い気づき入る穴無し
9
化粧くらいしろよと宣う人間に晒す素顔は持ち合わせない
18
セミ鳴けど 秋風が吹く 夕間暮れ 暦と季節が一致する嬉しさよ
11
群れ運ぶ十六両の深海魚 光芒残し深く遠くへ
7
100
切れば酒も肴も美味しくて 傍の人 なほも麗し
8
気がつけば 自販機が赤くなりだして こんなことにも寂しさを得た
6
君だけをなくした気して夏休み 八月三十一の夕暮れ
6
仕事とは お金のために 嫌なこと 辛いことさえ 難なくこなす
6
秋桜が色どる我が家 まだ負けぬ 朝顔が咲く終わらない夏
6
灰になれ も少し頑張れ またひとり 最終列車は夢の国行き
6
歯ブラシを 変えたその日は いつもより 長く歯磨き して確かめる
14
さわさわと静かに降り出す雨の音コジュケイの声蛙の合唱
13
ラムネ瓶 取れぬビー玉ながめつつ あなたへ手紙書いております
10
橙色を秋と言いたくなるそれでいいのかいつか聞きにいくから
6
夜
(
や
)
ごと
酌
(
く
)
む
盃
(
さかずき
)
の底深くして君まで届くこともなきかな
21
じっとりとバニラアイスが溶けていく ぼくらの夜はそれで良かった
5
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