スギ終わりヒノキまでの隙突いて布団にうららな陽をたっぷりと /花粉はまだ続きます…
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面会の十五分ほどちぐはぐな義姉の話題は帰宅に尽きる
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夜明け前 右の腰の上 ねこがのる 生命のぬくもり 生命の重さ
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柿の木が二本切られて恥ずかしいほどに露わな我が家我が部屋/キャッ!
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「転んじゃった」破れた膝を笑う祖父 一センチずつ春削がれゆく
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目の前に迫る手術日 たかぶるこころ 短歌詠みつつ平静保つ
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年かさね連れ合い頼り並み歩く陰の長さも重なりゆけり
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トランプによくぞ憲法つきつけてどうする改憲どうする公約
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入浴をすれば色々捗るとわかっていても出来ぬ風呂キャン
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池の島松ヶ枝に立つ白鷺に 射竦まされて暫し動けず
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春眠は 「起きたくない」が 入ってる ねこたちの顔 みたくておきる
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花や木々 空の蒼さや風さえも 短歌うた詠みめし日々変わりゆき
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クロッカス踏んづけぬよう玄関の脇道歩く毎年のこと
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指さしてずどんと引き金引いたらば大雪山に夕焼けおちる
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インフルBという春休み 五日間家族の声で満たす喜び
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買い物のメモを忘れてはて?何が要るのだったか店頭に迷う
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温室に滴る苺の甘さほど想う気持ちは夏を待てずに
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逆境に負けぬ強さが吾の武器と 言い聞かせては憂い振り払う
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疑いて繰り返し見る訃報欄君の名前は紛れもなくて
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独り言いつの間にやら多くなり 茶碗を洗う手に春の風
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「反戦歌うたっても武器作るなよ」被爆二世が言ってもムダか
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満開の 散りゆく梅の花吹雪 温まる風も春を知らせをリ
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種蒔きに 滋養の雨を 望みたる 土に寄り添う 春願いたる
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牛乳のパックを白い衝立ついたてに豆苗そわせて春の陽増し増し
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過ぎし日に 土筆の袴 子らと剥ぎ 湯がいて食した春の味わい
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春分ける四温の風のふうわりと臆病一枚脱ぎ捨ててみる
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年度末 締切迫る 協議書を 作製しつつ ランチはおかき 
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盛りには白くかがやく木蓮が燃えさしのよに何で散るかな
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にぎにぎと はなのもとにて 宴持たむ 花も人世ひとよも はかなくあれば
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花散らす目白に蜜はゆずらじと雀は桜一輪落とし
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