挨拶に「父」と呼ばれてこそばゆし モノクロの子のあどけなき日々
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ちょっとした昼寝の間長大な夢を見ていたような気がする
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選手らの背を追うドローンは戦場で 兵士を襲う恐怖ともなり
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ねこたちを ふたり同時に いだくこと 稀な幸せ いついつまでも
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「雨水」だと気付いただけでホッとした雨が降るから春が来るから/明日雨水
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始めれば素早いのだが動かない動きたくないスイッチは何処どこ
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背伸びして したこともない 失恋を 感情込めて 歌ってみた日
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川鵜らはV字に列を編成し 冬を求めてこの街を去り
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あたたむる役割放れ 羽撃はばたひて ホーム下落つマフラー 哀れ
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「楽しかった」と 昨日に告げる ばいばいは 未来を走る コースの合図
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雨天無き早春 草木も素肌も乾燥す 雨の有難み知る
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色彩やキャラクター柄 歩行者を彩りぬ傘 雨天のファッション
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ふうわりと天狗も笑う春の風お山の木々も芽吹く日近い
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タヌ猫が 療法食カリカリ食べぬと 母の言う まだ生きておくれ 母のためにも
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月面のゴルフボールが見えたとて人のこころの襞は見えない
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水仙ナルシスは犬に小水かけられて むっとしてをり桜待つ春
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微睡まどろみを 降車と共に 置ひて行き 歌を推敲すいこう いねられず
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寿命乗り越へし愛犬との人生続く奇跡の日々を噛み締む
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悲しくも ないのに何故か 涙でる 時がとまりし 深夜の事務所
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靴箱を 整理しスキマ 作ったら 空いた空間 心のゆとり
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朝まだきすさぶ心と通院へ闇をぬければ白雪の富士
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平凡という名の服を着て眠る誇りでもなく恥でもなく夜
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「忘れてた」とはにかむ君を待ってたい空いた椅子にはひかりの座布団
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うたかたが僕の心臓消えるまで何度でも灯る愛のスペアで
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わたしって広瀬すずだというきみが同じなとこは身長だけだ
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茜雲広がる風景君からの1枚今でも待ち受け画面で
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悪寒あり 妻が作りし玉子酒 晩酌代わりにおかわり却下!
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お汁粉は美味しいけれど飽きもくる 口が整う塩昆布欲し
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フロジンを一月分はもらえない悩み過ぎては髪また抜ける
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遊び着のままで舞うよな氷上の十七才のファンキーな笑顔
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