春疾風 凍てし涙の乾くころコート脱ぎ去り光纏はむ
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今すぐに長閑のどかを自分で作れないちょっと助けて野辺の蒲公英たんぽぽ
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陽の光私をもっと駄目にするロキソプロフェン飲んだ朝にて
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あの山に守られているこの川に生かされている春は往くとも
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真っ白な 大雪山だいせつざんの稜線と 目線があえば 洗われるまなこ
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雨の日に雨を歌ひし曲聞かば ひととき昭和がワープし戻り来
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花のふる風情を犬も知るやらん木の下に伏し花を浴びをり
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私はソメイヨシノと声上げる高速道路の雑木ぞうきの中で
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猫さんが隙見て狙う母さんの介護食椀攻防の昼食ひる
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鮮やかな山吹咲いた畑の隅黄金こがねの塊輝いて見ゆ
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風となり卯月の君へ捧ぐのは散り急く白き菫の香こそ
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フリースの袖を伸ばして新聞を読めば静岡真夏日だとか
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エレガント、ハードボイルドどれも無理「ふつう」という名の仮面をかぶる
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「よし、いい!」と思える短歌うたをいざ打たんアプリ起動中宇宙そらの彼方に
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オメラスを 去りて彷徨う道半ば 自由という字の 檻に似ており
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盲目の世界に一人彷徨いし病と別れ愛猫は逝く
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土瀝青アスファルトの片隅 さき名も知らぬ白き草花 健気に咲く春
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「仲いいな」長袖Tシャツ洗ったら絡みすぎだろ腕と腕とが
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ピンク帽かぶ赤子あかご電車中でんしゃなか母に抱かれ春の花束
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仕留めたる 鼠をくわえ 見せにくる 健気な猫と 共にありし日
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退職し時間はたっぷりあるはずが「やり繰り」してた あの日のみず
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慣れるまで三年かかりし尾張弁 今では我もその一員に
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我が古家ふるや 燕 あちこち 巣を作る 母は笑顔で 猫はパニック💨
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星空にぶつかりもせず飛んでゆく飛行機の音夜にこだます
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暑過ぎず寒過ぎぬ午後エアコンのフィルター洗って気持ちも晴れて
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霧雨の花はしとりと散りゆきて繋ぐ手解く「さよなら」もなく
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たまにはと昆布と鰹で出汁をとりうどんをすする春雷の宵
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悠久の歴史桜は吉野山薫り今でもみんなの故郷
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ポチ撫でて 寄り添うポチが 朝の陽へ 駆け出すポチも 良いねとポチる
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待ってたが一斉開花肩透かし桜咲き初め梅の散る散る
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