例えれば雪に倒れて死のうとも見つけてくれたらそれでいいから
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曇天をかき分けてゆく白鷺の 羽毛の如き初雪ひらり
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雪来ぬが極まる水の冷たさに指のあかぎれピリリとしみる
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足るを知る 削ぎ落とすのも 心地よき でも無駄という 余白もいと
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平日を 泳ぎきるため 休日に 息継ぎだけして また人の波へ
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頬を刺す 風感じつつ お迎えに 陽が長くなり 夕焼けを見る
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傷あればこそ愛でらるるこの身体賢くなきを許して歩む
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歯ぎしりという我が内なる氷河期よ零時に降り積む白き沈黙
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醜きも愛しきわが身と抱きしめて午前二時の闇に火を灯す
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飛び方を忘れ 枯れ枝に一枚ひとひら 厳寒に耐へをる 赤紅葉
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顔中にご飯くっつけ笑ってる幼よいくさ知らずに育て
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平行線交わらぬまま居心地の良き安寧の日を静かに重ね
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雪かきの苦労なき冬 後にした町より届く雪の風景
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せっせっと低い踏み台作ったよ 落ちた筋力取り戻すのだ!/無理はしない
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凍る月眺めファンタを飲む部屋は二十五度設定。夏の展開
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息子から「面白いよ」と差し出さる本で温もる家族の時間
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冬枯れの色無き森を記憶しつ 歩きて待てり山笑ふ春
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「忘れた」と言えぬばかりに声を張る祖父の孤独をまともに見れず
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街路樹の梢にピタリ雀の図 木の葉はあかく掛け軸のごと (頭の中にあった「掛け軸」を勘違いで「屏風絵」にしてしまい修正💦)
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ワコールの赤い腹巻きあゝぬくい 温かさには幸せ詰まる
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厳寒のホーム [急行]待つあいだ 停車す[各停]で 暫しぬく
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「働いて…働く」女史は働かず解散告げて寒中みそぎ
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音楽を 聴きつつ思い出す恋は へんに美化され 苦しくなるの
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いつもより遠くの山も見える朝冷気すいこみ生まれ変わろう
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腹痛は 休めと神の思召し すこし休んで また走り出せ
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暖かき診察室をはしごして出ずれば昏き街は大寒
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あと五分 まどろみ夢の冬の朝 二度寝邪魔するアラームの音 
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生きるため いっしょうけんめい たべている ねこたち見習い 豆乳とビスコ
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ゆずれない避けたい事と望む事今は何だろ票の行方に
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この苦悩いつか笑える日を待ちて すごろくのコマは 1回休み
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