アラサーの息子来たりて隣室の寝息うかがう我はまだ母
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雲もなき あきつ群れ飛ぶ夕暮に ススキなびきて秋風ぞ吹く 
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町会の運動会の歓声と涼しい風が窓から入る
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先に寝る 猫を起こさぬ ようにして 布団の端で 私は眠る
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電車から 見える堤防 その向こう 見えぬ大河の 流れを想う
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手洗いのバケツの冷たさしみじみと 何もせずとも季節は進む
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ゆっくりと治りゆくのを感じつつ白血球が死に続けてる
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本心はみんな飛びたい騒ぎたい 道頓堀で おまわりさんも
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在りし日の 日記開けば 蘇る 熱気と風と 君の呼ぶ声
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のり弁を 買いに来たのに 店頭で なぜから揚げと 迷うのだろう?
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縁側も床の間もない長押(なげし)もない畳を敷けばそれで和室か
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とき玉子窓辺育ちの豆苗を散らせば色よし味噌汁の出来
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通りから横に入った小路には 野良猫たちの王国がある
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一日の疲れを包み込むJazzを二輪のマフラー音が蹴散らす
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雨音がウトウト響く昼下がり 月の出ぬ間に夢で会えます
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「ただいま」に 返すやまびこ我が家では「おかえりなさい」と歩行器ダッシュ
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明るさに やさぐれるなよ 過去を打て 嫉妬に狂いたくないわたし
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貴女の手 とても柔らかい きっと神様がそうした 誰も傷つけぬよう
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ひと月も遅れて届くコシヒカリ 長雨ありて嘆き流して
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だいじょうぶ?転倒注意のお年頃充分お気をつけ下さいね/ひさかた乃さんへ
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夕暮れにラッパは響く「トーフー」と そろそろ歩くボウル持つ母
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バスを待つ万国からの旅人の手にユニクロの買い物袋
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この時期に昼間に一人歩いてて運が良ければ現れる道
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心なくも ぶつけてしまった胸の内 曖昧に笑う あなたが憎い
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ひたむきにタピオカを吸うほっぺたに 触れたら神が舞い降りた午後
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ドア開き 蒼き風かな 夏終(なつおわり) 幽かに匂う 秋の呼び声
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呆けたと老人ホ-ムへ連れて行く残ったじさまはなじよすりやいいの
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稲穂ゆれソーラーパネル空を向く教えてほしい光の食べ方
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つらいとき ついつい意思でがんばっちゃう 自然の流れにゃ逆らえないよ
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久方に戻りし君を懐かしむ 顔も知らないUtakataの友/ぼへ様ありがとうございます
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