まっすぐに線を引きつつ飛ぶ飛行機雲くもも 高みの風に流れ消えるか
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めくれゆく記憶のなかで少年になった父へとバニラを運ぶ
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野垂れ死ぬような気がしていた父に 存外友が、いるのを知る夜
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夕方の沓脱ぎ石はひんやりとおなかをだしていぬが寝ている
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盆送り叢雨むらさめに待つ東屋の墓石の向こうからすが啼くに
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一夏を 詰め込み遊ぶ 故郷の 静かな海に 映る島影
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愛犬の優しい記憶振り返り 天に贈った愛のうた/愛犬が昨日亡くなりました。今までの愛犬の歌にいいねくださった皆さんありがとうございました。励みになっていました。
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握り寿司 指で握ったものだから 指でつまんで食べるが旨し
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防波堤 一人たたずみ 波しぶき 迷える心 打ち砕きゆく
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さわがにの子らが隠れた岩かどにまだ夏だけがこちらを見ている
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爽やかに洗濯物を取り入れて干し竿の先 見ゆる筋雲
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カロリーの高いものも自炊なら健康的なような気がする
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「イルカってあんな上手に跳ぶ割に着水が雑ね」と手を叩く
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我が愛猫きみは 夕暮時に起き出て 獲物求めて夜回り始む 
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富士山の五合目までのバスツアー 残暑避け行くぶどう狩り付き
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女郎蜘蛛ひかりの領土編みあげて露のダイヤをちりばめて待つ
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父の撮る母はいつでも笑ってて誰が笑わせてるかも分かる
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フォルダーでとっ散らかったモニターの隙間に細く光る青空
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風量と温度のボタンポチポチとつまらんテレビ並みのリモコン
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ババん家と 呼んだあの家 ジジだけに 線香の匂い まだ慣れぬ
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おはようと 言えばおはよーと 返る声 今日のパワーと なりて笑む朝
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寝不足は親の勲章 吾子のため哺乳瓶煮る夜中の三時
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ことごとく臓器提供したようなキャラメル色の蝉の抜け殻
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爆弾を抱いて散った若人の無念の叫び雲のみぞ知る
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鰯雲伸ばした腕に落つ雨水うすい黄昏時にあまの泣くこえ
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群れ居るる烏をよそに星雲の果てへと鳶のどこへ行くらむ
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世の中は顔か金かの回文の ために神様は言葉をつくった
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君からの 残暑お見舞い 見返した 今でも君は 変わらず綺麗だ
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エッチぜんは奉行だけれどエッチ後は縮緬問屋の隠居になるの
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友達の友達の友達……そうやって赤の他人と慰め合って
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