Utakata
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この頃は
短歌
(
うた
)
の浮かばぬ日ありて 一日一首の夢ぞ危うく
19
ライオンが暑さで死んだ報道に アフリカよりも過酷な日本
15
花のとき イヤとはいえず 嫁ぎし身 不幸せでも 守る者あり
12
車窓から浮き輪覗かす県外のファミリーカー見て真夏を感じ
19
フロッピーディスクを知らぬ若者はマウスの中のボールも知らず
11
来世でも また我が祖父で あってくれ ゆっくり休んで また会いましょうね
19
おおげさに 秘めたる恋が ほとばしり 「投稿しました」 震える指で
20
夏の日の暮るるは遅き山陰に西こそ秋と蜩の声
10
兵となり波となりし身寄る辺なく
(
風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ
)
くだけて物を 思ふころかな 048/100 源重之
9
被災地の 話をするは 想うこと そばに居ますと 募金をひとつ
14
放課後の端から繋がる紺青の空のおわりに夜が息づく
9
深夜二時冷凍庫から取り出したバニラアイスの溶ける優しさ
8
マンモスの気分で闊歩する渋谷 でも誰にも気づかれぬ自由
10
まよなかに くちさみしくて はとさぶれ もうあらへんの さみしくしめる
7
静かなる
瀬戸内海
(
せとうちうみ
)
の彼方にも望む島々大和なりけり
8
肝試し吾は友の腕にしがみつく ところで誰だ?この腕の主
7
ビルとビルわずかな隙の夏空にあなたの今を思い描いて
8
語らねば消ゆ歳月や原爆忌語り継ぐべき聲の重たさ
7
二日目の気だるさなるや 痛点のあちこち彷徨う草むしり後
18
熊本に 想ひ馳せつつ 何ができる
S
N
S
には 感動あふるる
15
夏の夕隣りの芝は青けれど人工芝より孫の声かな
6
治るまでキスは控えたほうがいい口角炎よ相手は居ぬよ
6
久しぶりに会ったいとこ背が伸びてて 思わず敬語になっちゃいますね
6
四十六の同窓会「文太」とよばれ菅原という名字の女子は
7
今だってココロの底では思ってる 入道雲にはきっと乗れると
21
新聞紙丸めた刀を振り回す 正義の味方じゃんけんで決め
12
三っつ四つ同時進行の仕事でも こなせるだけの老獪さ有り
15
岩肌が少なくなって蟹達はドッコイコンクリートに穴開けて住む
6
人さまのお嬢さんです産んだのは夫よそれを肝に銘じよ
6
私より旅を楽しんでるように弾むバッグに付けたぬいたち/題『旅』
4
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