ラッキーと 大体のこと 思えたら これから先も なんとかなるか
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彼岸花鬼籍に入りし弟よ遠くの声がかすかに聞こえ
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雨風に 大きく揺るる枝先の 黄色く色づく柿の実たわわ 
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青空も 曇りも雨も 嵐とて 胸に染み入る 長月還暦
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背をあずけ公孫樹いちょうの樹齢はいかばかりコツンと落ちる銀杏ひとつ
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生かされて今が幸せ喜寿の秋 ともに歩みし妻に感謝す
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この青じゃないと泣く子のパレットに涙が落ちて青よりも青
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恋焦がれ 金木犀の雨の中、君に伝える言葉を探す
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「いつも正解はできないのよ」というわたしの心の中の保育士
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趣味なれど 評価の数に 左右され 一喜一憂す 承認欲求
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雨に濡れ自販機の灯り佇む猫 通り過ぎるが神の御加護を
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ソファーから 俺の背中に 飛び乗って ズルズル落ちるを 繰り返す息子
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いつもの店で好物変わるをふと気付く 焼肉と食べる白米ごはんが好き
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野分あと蝉が鳴いても我が田んぼ稲が残りて今日こそ願う
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こころなき 売り文句のみ 口説いてる 築五年目の ビルに口無し
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墓参り曼珠沙華咲く野路のじの果て青い山並み峰の白雲
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報われず変われなくても秋の空 たくさん食べて午後も頑張る 
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草の花おりなす野辺の縞模様移ろふ秋を静かにぞ見る
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花束と余韻を抱いて二十九時始発の駅に五時の人々
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久しぶり つよい太陽 現れた  台風一過 死語じゃあない
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一夜明け廻り舞台の秋の空 昨日は雨傘今日は日傘で
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荒野には後半生という言葉軽々しくも漏れるため息
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黎明に酒傾くる貴女には 我が手届かじ長月の雨
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つまの分 お昼を追加 五連休 地味に頭を 使う労働
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人生は棺桶までの暇潰し終の棲家の墓石磨く
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結局は 浮かれた世には 見放され ついていけない 畑に独り
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夕刊の配達遅れは雨かなあ無職は休日忘れがちななり/夕刊休刊日
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わかります どうせ全てが早過ぎて 嗚呼あの時と 食い縛るから
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荘周の胡蝶みたいに軽やかに夢のむこうに会いにいけたら
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スーパーに 忘れし財布 保管され 日本はまだまだ 良き国と思う
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