ソプラノにバスで応ふる牛蛙 夜の静寂にタクト振る風
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朝いちの占いだけで浮き沈み今日も変わらぬ乙女のこころ
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倒伏とうふくす稲に雀の群れありて人の嘆きを知らず囀る
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助手席に夜が早めに来てきみは鈴蘭に似たかたちで眠る
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車窓越しFMヨコハマ聞こえくるカーペンターズ十三にもどる
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好きだとか可愛いだとか信じてた 成り損ないのヒロインの夜
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うちの孫きっと未来のスターだぞお遊戯会で鯛役こなす
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二度と会うはずない人とすれ違う一瞬吹いた風のようだ
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何もかもうまくいかない日は影も微妙にぼくと動きがずれる
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大好きな旋律なのに歌い手と曲名すらを忘れビックリ
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Gだって秋の音色が出せるなら も少し人に好かれるだろうに
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ひんやりの入浴剤の行く末を気にし始める八月下旬
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親指に穴が開いてる靴下を左右入れ替え履き続けてる
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完全な平行線が交わった 思ったよりも柔らかいから
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通院は早く済んでも珍しく急いだツケの生あくびかな
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この桜一緒に見るのは君だけと あなたが告げた夜はまぼろし
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あたたかい光のなかにいてほしい咄嗟に抱けるくらいの距離で
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向日葵のこうべを垂れて夏送り今年はどんな景色を見たの
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歳重ね 我が髪いつしか疎らなり 嘗て密林見る影もなし 
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墓前にてマッチ売りの少女演じ無邪気さ焦がすこどもらの夏
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アロハシャツ ハイビスカスを身にまとい 満員電車も南国気分
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月追ひし都を落つる旅の空夕日をしたひ宿や定めむ
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夕なれど ぬるきままなる グラウンド
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無意識に戦い続け負けを知る 猛暑に勝てる猛者になりたい
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私ずっと誰かといたの 自由な朝に 手を伸ばすそら青空
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ぐるり森カード目当ての子どもらのゴールは同じ迷路でちがう
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星を消せ、憧れを否定するのなら。この世を照らす光は虚像うそか?
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ちま猫ちゃん おといれすんで にゃあと鳴く おといれできたよ ほめてあぴーる
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焼き鮭と ご飯を食べても 薄暗く 常温の体 働けない父
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鏡台から亡き曽祖母の頭髪の匂い カメムシに似た
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