このゴミが入れば明日は辛くない一回壁に当たって入る/ゴミ箱
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雨催ひ靄もかかった冬の朝 奇妙に温ひ師走の日曜
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寒風の強し ビル間の吹き溜まり 集まる枯れ葉 秋の忘れ物
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代わり映えない毎日を送りつつポリポリかじる甘辛らっきょう
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雨粒が ドラムのように 葉を打って 激しいリズム 体も反応
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細腕でデカい電車を操作する女性運転士のカッコ良さ/憧れ
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コロナ禍に必死で逃げたDVのシェルターの中はみんな訳あり
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冬の風邪 長引くきみの 横顔に 憂いのあとの またひとつふえ
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払暁の東のそらに針の月 ほどなく消ゆる年の暮れかな
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しがらみを全て払って駆けてゆく貴方は私をどんな目で見る?
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道端に が落としたのか 推しヌイ 泣いているのか 羽撃はばたいたのか
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薔薇色と すみれ混ぜたる 揚羽蝶あげはちょうの 形崩して 逝く夕雲よ
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胡座あぐら掻き ひざかけ越しに 膝だっこ 身をゆだね 丸くなりぬ愛猫
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生憎あいにく雨催あまもよひ 予定揺るがす 今宵はつまと イルミネーション
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値段見ず新発売のチョコを買う 五百円なり‼️ …いらぬと言えぬ/チョコレート効果Wプラス
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家じまい ゴミ屋敷の実家いえ片付ける あゝ最後まで迷惑な親 /業者に依頼
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貧乏は認めています感性は豊かであっても誰も気づかぬ
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雨間あまあいに 青空見ゆる 露天風呂 温風ぬるかぜの師走 春の如し
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白い湯気しゅーしゅーさせて蒸してから蒸篭せいろを開ける瞬間が好き
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耳たぶに伝言ひとつ残すためストーブの前動けずにいる
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「ん」が付けばいいらしいとは聞いたけどシーチキンではしっくりこない/冬至
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僕はまだどこか足りないパズルのよう君が笑えば完成するのに
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南天と たわわに実る 柿の木が 過疎の田舎の 聖夜のツリー
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寒さ増し 形見の衣 まとふ冬 妻の帽子と 父のジャンバー
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雪深し姉の身案ず受話器より 娘とバトルの元気な声が😆
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ふるえる手伸ばしつかむは雪の華となりに歩む君の微笑み
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おせちにと鶏ハムにする胸2枚「作れば安い」に今年も負けて/サラダチキン遠のく
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カニカマを咀嚼しながら自己暗示これはタラバだこれはタラバだ/ココニャン様が羨ましい
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原曲が 映画になると 聞きつけて 名曲楓 歌詞を噛みしめ
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めしくれと足絡みつく猫蹴って母のご飯の準備を急ぐ/君等2番目
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