「トリセツはQRコードから」お手上げか息子からの荷物しばし眺むる
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一夜寝かせ コクと甘みと旨み増し 夕餉ゆうげ舌鼓したつづみ打つカレー
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未だ残る不安が滲む雨の夜は甘酸い梅酒に全て溶かして
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寝ていたら日村カットにされそうになったと姉が⋯見てみたかった/笑ったよ♪
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落とし物 気付かずに去りゆく背中 「待って」のさき声も届かず
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梅散りて寒の戻りや雛まつり レインコートは花雨に濡れ
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赤黒く染むる満月 蝙蝠コウモリの飛び交ふ如し 皆既月食/生憎あいにくの雨天で残念ですが(^^:)
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日常を 離れて日々を 振り返る いつか終わりが 来る日を俯瞰
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コートまとひ 凍て返る通勤路行かば 氷雨ひさめに打たるる散りし紅梅
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もしあの日 一緒に下校 してたなら 結ばれたかな 君が呟く
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今日という一日ひとひ薄めて飲み干せば 猫と秘密の台所ひかる
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ああそうか木の葉は小さな翼だね散るまで羽ばたく季節の風に
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今日ひと日人と語らぬ日もありて シャワーを浴びて蒲団整え
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おしゃべりと無口な人を並べても心の中は割と見えない
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寝るときに 足にそおっと あご乗せる ねこの愛しさ 日々替え難く
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痩せなきゃと 言いつポテチに 食らいつく この習性が 修正不能
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雨は髪を濡れさせたい髪は僕に触れさせたい 傘に隠れて
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リアルほど心響かす歌なれど虚構を詠ふもこの世の華よ
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作家との うち合わせする イヤリング 貴女の笑顔 満開になれ
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情景の言の葉の声 聞けたらば ペンを走らせ 推敲重すいこうかさ
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「新」のつく野菜の並ぶスーパーで 小さき春を見つける薄暮
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眠りから覚める合図や梅一輪開きて庭の色づき始む
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佐布里そうり梅 星形をした 花びらが 春を伝えに 映えを彩る 
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人殺す武器の輸出で金儲け泥の道行く美し日本
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暮れなずむ駅の階段 手すりには傷の数だけ笑顔、泣き顔
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不可解な「男系男子」の宰相に忖度せしや沈黙の民
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悶々の雨がやんだら折りたたむ上手く折れない心の傘は
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春風しゅんぷうに 白旗掲ぐ 冬将軍 寒の戻りの短し二月
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野生種は種で増えては広がった今の苺はランナーが跳ぶ
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赤と黄のポール折れたり曲がったり 君にも厳しい冬であったね
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