薄日射す うつむく姿清々し 野に咲きそむるカタクリの花
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雪解けの 春の鼓動を風に聴く 桜舞い散るせせらぎの路
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「ストップ」は春にきかないブルーベリーわがままに枝緑をのばす
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突然に春の季節の底が抜け咲くや咲くやの祭りとなった
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吾子送る 夜風は春の匂いして 寂し思いもふと和らぎぬ
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完成もさせてやれないビーズ達テグスで代わりが出来ぬ事あり
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整頓の手を止め 近場にて花見 よどみぬ心をほぐす桜
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新たなる試練やまいに心ざわめいて 春風かぜはこんなに暖かいのに /夫
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次年度の 事業計画 練りながら 部下のクレーム 溜息混じる
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主役より福神漬けのパリパリが勝っちゃうこともレトルトカレー
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人詠みし歌の葉に知る季節かな花はもも色うたかたの夢
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桜桜さくらさくら 花をいだきて 舞う月夜 永遠とわに散るなと 願いでつつ
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おにぎりを二つ買ったらお茶オマケおっと嬉しいおこわが美味い
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スーパーの 惣菜コーナー目を引くは 値下げシールの貼られし餃子
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命日は春爛漫の花の頃笑顔の似合う君が決めた日
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死の直前考える事は死ぬ事だ正義なんかで助けちゃいけない
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足跡を波に消されて抱き寄せた君は海より深くはかなき
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幹とを象皮で覆ひし桜木に 三分五分ほど花の咲き出づ
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薄雲ひろがる隙間から ふんわりと まろやかな光届けるおぼろ
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素直です私はあなたの素直よりおでこに正直だと書いてある
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いつからか満開よりも咲き初めと散りゆく頃が愛しと思う
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花曇りの散歩は夫婦ふたりのんびりと色とりどりの野花愛でつつ
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人生に 勲章なんて 要らないよ 日々生きること それでいいんだ
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ただ晴れて ただ温もれて 風もなく この一日は 幸せだよね
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心臓よ、 高鳴らないで 今だけは 鼓動が彼に 聞こえちゃうでしょ
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己の価値観もち込み秩序を軽んじる職場の若葉は伸び放題で
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一歩ずつ踏み出す足にいのち載せ幼な子笑むや 春のきざはし
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花散らす目白に蜜はゆずらじと雀は桜一輪落とし
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満開の はなのもとにて 我もまた 息絶えてみたし 望月の頃
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愛されていた君ならん関取のようなる息子 泣き崩れさせ
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