「相棒」の最終回の予告見て 春が来るんだ毎年想う
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雲流れ 冷たき風の 吹く春も 無常のままに 時の過ぎゆく
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紅富士に寄りて映えるや十六夜の月に引かれて通院の朝 (3/5)
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春風しゅんぷうに 白旗掲ぐ 冬将軍 寒の戻りの短し二月
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野生種は種で増えては広がった今の苺はランナーが跳ぶ
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盃に 身は冴え冴えと 蒼く燃ゆ 内裏だいりに似たる 君と差し向き
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穏やかな 春風吹けばいそいそと 農具並べて「いざ出陣」かな
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リングアナのように名前を叫びたい 夜勤に向かうあなたの勇姿
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密かなる 自慢のくびれ 今は無く 狸の如き 腹を見つめる
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いいねだけ溺れて仕舞えば落とし穴 歌力が濁る空っぽ色に
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やはらかに きぬのあめふる わが庵の 杉の戸たたく 春のいなづま 
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オレンジをオレンヂと書く母のメモふわり漂う昭和のかほり
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垂れ込めた分厚い雲の裏側で 秘かに欠けゆく弥生の月食
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バーテンに 夫婦と思われ リラックス 打ち合わせの夜 話弾んで
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起きられないなりに 30分早く 起きた自分を さあさ褒めよう
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リンゴ酢と梅肉入りの飴ちゃんで体を起動さすダルい春
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母の肩 めば上手うまいと 褒められり 亡き後に残る 感触寂し
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息子の助言WBC見るためにネトフリつなぎ老婆は戸惑う
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勝ち負けを越えて抱き合うライバルに雪光り満つ五輪を想ふ
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早春の寒夜 窓外そうがい眺むれば 冴ゆる星空 オリオンは西へ
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高速に乗らずに出会えたネコヤナギ見つけた春を君に知らせる
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大根が頭を切られニョキニョキと春の畑のなまめかしさよ
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部屋咲きのハイビスカスに彩られ 冬のリビング早や夏模様
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白鳥は西日に白をきらめかせ今夜の宿へ歌をうたって
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もう遅い気付けばずっと損ばかり馬鹿正直の成れの果てとは
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いつもそう君はそうしてなめらかに流れるように嘘をついてる
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一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
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こちらへと色あざやかに菜の花が 春を招くよ川辺の小道
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夜に発つ白鳥姿は見えなくとも子犬のような派手な声量
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流れてく景色は季節まで進む 満開までの早送りの梅
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