Utakata
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ビル風の瞬間風速、
T
シャツのなかに残った夏を奪えり
19
何事もすぐにかかれば済むものをわかっていながら先延ばしする
18
暴風雨 向日葵折れし我が庭は切り戻したる紫陽花が咲く
14
盆もなし 正月もなし もう慣れた 社会に出され 十余年
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工作の鉱石ラヂヲを聴いてゐるノイズも楽し空わたる歌
10
ばーちゃんが好きだったなと思い出し お盆の風に てりやきバーガー
10
みなそこの花よりほかにうき世には焦がるものなき身のあひなくに
10
お盆だと 特別何をするでなし いつもそばに居てくれる父母
9
ひとりひとり顔見られてるこちらでは顔も知らないご先祖様に
9
お泊まりの 迎えに行くと 頭から 水を被って 笑う野生児
8
午後三時雷鳴を聞きようやっと静かな雨降る日付け変わる頃 /雷鳴九時間
14
お盆玉 『PayPay送金』せがまれて 孫に託せしスマホのボタン
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ゆっくりと入りたいから終い湯で遠慮しているわけじゃないんだ/帰省三日目
9
間違えて覚えた歌を歌いつつパピコ食べつつふたり海まで
7
八月は六日九日十五日 怒りと祈りは平和の楔 /永六輔または詠み人知らず
8
秋立ちて まだ夕風の 涼しさに 袖振る人ぞ 夏を惜しめる
7
若くもなく老いともいえず居心地のよろしからざるバツ悪き身よ
10
盆の夜に 孫らが集いて手花火の 揺るる閃光至福を覚ゆ
11
雑草とよべばずんずん生えてくる陰日向ない砂利の道でも
7
盆が来ていつもの茶店人が消え 手持ち無沙汰のマスターひとり
19
渋滞が起きないようにと祈りつつ長めの足をきゅうりに刺して
10
松川の河原に出て夏山の白馬連峰仰ぎ見にけり
8
お供えは収穫した夏野菜ご先祖様の好み知らない
5
レベル5の狂騒の夜が明けた朝 さして変わらぬ船橋の道
14
覚えてる? 俺らが出会った 日のことを 覚えているわ 別れた日より
5
嵐去り
小鷺
(
コサギ
)
と鴨は餌を喰み
安穏
(
あんのん
)
戻りし善福寺川
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干からびたワカメがお湯で戻る時みたい お風呂でのびゆくわたし
5
横並び共に歩く母の背が小さくなったと帰途で気づいた
5
盆なのに お盆のことは そっちのけ お盆休みで 頭いっぱい
5
お盆来て 提灯飾り 手を合わす あなたの笑顔 浮かぶ四年目
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