人間も消費期限があるらしい暑すぎる夜に朽ちるアボカド 

図書室のまえの知らない花の名を貸出カードのきみの名で呼ぶ 

初恋の人と暮らすか、初恋の人になりたい人生でした 

乳房を 湯気の中で すくいあげ その重さに さよならする日 

背高い君 好きだったこと 忘れよう 合わせて履いた ハイヒールやめる 

同じこと呟いたのに何故ぼくはいいねが0で彼は万なの 

夏過ぎて 見慣れたはずの 教室の  誰かが違う 秘められた事 

切り替えて 昨日のことは 忘れろと 地平線から のぞく太陽 

信号の横のボタンに気付かない私をじっと見つめる娘 

病室の 白い壁の 向こう側 透けて逝って しまいそうな君 

逝き人が 望めし檸檬の ひとかけら 口に含みて 愛おしむ日 

「あいつ今何してるの」と訊く彼に事実を言うか いや止めとくか 

空腹は調味料とか金持ちが何言ってるの、黙って頂戴 

柔軟な発想力はどのようにしたら身に付くものなのですか 

好きな子と出掛ける夢と 会話すらできぬ現実 入れ替えてくれ 

幼子の けがれなきを見る まだ何も 知らないのね 恋することも 

亡き妻を 麗しき人と 涙する あなたの心に 紫陽花咲く 

二度とないビッグチャンスをこの口で潰した今日の昼を消したい 

あんたなど隣に居ても居なくても変わらないけど 本当は好き 

この星に落ち着く場所があったならもっと気楽に生きられたのに 

君の手が 私の髪を さまよって 唇さがす 時が好きです 

バナナ剥き皮を廊下に投げ捨てて俺の痛みを知らしめてやる 

すこしだけ遠くへ行ってみたかった裏切るつもりなんてなかった 

神様のおやゆびの爪にしがみつき世界観からはみだしている 

破裂したポップコーンを噛み砕きかつての恋の未練を潰す 

十年の昔に乗った或る遊具 息子の靴はまだ小さくて 

星の数ほどいる美女も結局は彼氏持ってて俺とは無縁 

母さんを嫌いと思って構わない 私は一生あなたの味方 

大学の単位も落とせない僕に落とせる女性いるはずがない 

美味しいよその一言で救われた大袈裟だけど生きてて良かった