Utakata
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さくらんぼ夏至の味して子と父と種の出し方練習してる
16
「行きずりの情けは要らぬ」とカタツムリ 果たして道路を渡り切れたか
31
ミシン踏む母の背中は揺れており 針折れぬよう息をひそめて
12
海街に 絵になるように 飛ぶカモメ 近くで会うと、君の目が嫌い
13
君見れば
憂
(
う
)
き世も晴れて咲き渡る
椿
(
つばき
)
の花の色ぞ変はらず
11
先立たれ 途方に暮れし嫗あり 歌詠む日々に生き甲斐見つく/90歳の歌友
15
散歩道いろんな窓から歓声がああ日本が点を入れたか/一点目
9
白球に 全てをかけた 球児たちに 声枯らす夏 また訪れる
9
まだ寝てて起きてこないで蝉たちよ 夏至という字の憂鬱な響き
18
武蔵野線☀︎京浜東北☀︎宇都宮 旧友の住む街へ二時間
11
嫌なこと 寝たら忘れる 俺の脳 マジで有能 これぞ才能
7
梅雨
(
つゆ
)
の雲重く重なる墨色の小さき切れ目に夕日が見えた
7
今日もまた
梅雨
(
つゆ
)
の合間の ウォーキング 頬なでる風 体突き抜けて
13
太陽に地軸(23.4度)かたむけお辞儀する今日は夏至なり。父の日にして
7
いつの日か透明になる僕たちへ ライトを浴びて花束むける
7
澄む風に想ひの寄す
処
(
か
)
たつ波は ラジオ体操 スタンプの朝
7
暑気払い 仕事帰りの ビアガーデン 辞めるアイツが 月を見ている
19
駆け寄って両手合わせてぴょんぴょんと 待ち合わせすら若さは可愛い
13
見渡せる場所があなたの定位置で親鳥さえも羽を休めた
6
飲み込んで飲み下して生きていくの 分からないふりをしたまま、皆
6
君は今ママの実家に連れられてほっとしながら空虚なばあば
6
畝傍山
木末
(
こぬれ
)
にかかる 朝霞 晴れゆく如に 思ひあらめや
11
無自覚の縦の社会を
一蹴
(
ひとけり
)
し本田は選手を「さん」付けでよぶ
7
ながめ降る白詰草の濡るる日にこずゑの鳶も羽を垂れにけり
15
涼感の枕カバーに身をつつみ眠るは我が子かでかいイモムシ
12
次々と傘が開いて去っていく濡れつつ頭上げない女将
11
疲れてる箸の上下が逆じゃない 慣れない長旅今日は帰るよ
6
退職の 送別会も 流れゆき 帰路の夕陽に 咲かぬ花束
6
白猫を模した物入れ 目にすれば
長女猫
(
あのこ
)
思い出し 目頭熱く
19
幾千万幾千億の人類を 見届けて行く朽ち果てるまで
5
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