Utakata
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長距離の乗車に耐へず
憤
(
むづか
)
りぬ赤児 焦りぬ保護者
労
(
いたは
)
し
24
漆黒の画面に白で打つ文字を宇宙の川と見立ててみたり
24
名前負けしてる気がするこのメダカスーパーミユキわりと短命
24
競い合うものでもなくて それぞれに 個性があって そこがまた良し
24
大福をひと食みしては茶をすする
老夫婦
(
ふたり
)
の春の可も不可もなし
24
寒いねと わが
猫
(
こ
)
を 毛布でくるみつつ お外ニャンコに 思いを馳せる
24
歯の隙間 誇らしげなる 子の笑顔 小さき前歯 生えし日浮かぶ
24
ぽっかりと 心の内を
空
(
から
)
にして 海見ていたき 日がな一日
24
推しメンは年長組のそうし君 さ行が言えず「
7×1=7
(
ちちいちがちち
)
」
24
「おめでとう」一番乗りで伝えたくフライングした二分前かな/睦月九日
24
粉雪が開けた窓より舞い込んで外は真白く塗りかえられていく
24
Utakataや悩み、寂しさ受け止めて泡へ包んで空へと放し
24
ふつふつとキンカンの実を煮含めるパンチの効いた香りの中に
24
ちょっと待て生じゃヤバいぞこのカニは義父母と病院送りは嫌だ
24
リビングで刻々動く陽だまりを追うて過ごせり 向日葵のごと
24
厳寒の 布団の中の温もりに 吐く息白く抜け出せぬ朝
24
起きるのがどうにもこうにもつらい朝 5分でいいの二度寝をさせて
24
あちこちと ガタくる身体
予告なし
(
サプライズ
)
メンテしながら 1マス進む
24
もう何も いらないと思う その次にアレ欲しこれ欲し 波間におぼる
/
思秋期
24
初冬より空き家の庭の寒桜 満開近しと主待ちをり
24
母さんが土砂降りを君に降らせては晴れた後から虹が痛くて
23
「ごめん」より「おやすみ」と言う大学生 許されているのは私のほうか
23
希望者は冬眠してよい法律を! ムーミン谷の例に倣って
23
「立つんだジョー」我と我が身に投げかける ホカペのうえで平たくなって
23
「いいね」などなかった時代が良かったね 少し寂しき。サラダ食みつつ
23
鳥の声 虫の声 静まりぬ冬 遠くより聞こへ来るや予鈴
23
マフラーの隙間の頬と
生足
(
なまあし
)
が
紅潮
(
あか
)
らむ朝に 風切るペダル
23
花の名など 教え合いつつ 来し道の 別れて明日は 遠ざかり行く人
23
好きなもの選んでいいよに
歓声
(
こえ
)
上げてメニューに飛び付く小さな君よ
23
初春の 宴の後の後悔に 七草粥は胃の腑に優し
23
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