Utakata
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水底
(
みなそこ
)
の魚みたいに六月の雨を聴いてる静かな雨を
26
一条
(
ひとすじ
)
の
炷
(
た
)
いた
香
(
こう
)
より 火をつけた
燐寸
(
マッチ
)
の
薫
(
かお
)
りに 心揺れたり
23
ふる雨はひとの想いの万華鏡 嘆きを廻せ労りとなせ
18
「行きずりの情けは要らぬ」とカタツムリ 果たして道路を渡り切れたか
27
重き荷を 一つ下ろせば又一つ 難問出づる世の常ならば
24
暑気払い 仕事帰りの ビアガーデン 辞めるアイツが 月を見ている
18
ながめ降る白詰草の濡るる日にこずゑの鳶も羽を垂れにけり
13
ミシン踏む母の背中は揺れており 針折れぬよう息をひそめて
10
アンテナを上げむと屋根に登りしが足がすくみて何もせず降る
9
涼感の枕カバーに身をつつみ眠るは我が子かでかいイモムシ
10
海街に 絵になるように 飛ぶカモメ 近くで会うと、君の目が嫌い
9
部活終え 余裕ができた 傘の中 冷たい雨も 恋しく思う
8
餃子旅浜松駅のすぐ近く浜太郎にて十八個食う
8
留めどなく 夜来の雨に 流されて 明日は会える 焦るなと云フ
10
雨だれが腕にじんわり広がりて最早弾かぬ歳に成りにけり
12
古家の解体現場聞こえしは若者の声異国のことば
14
巻き込んですまないしかしきみだけが喜連瓜破を正しく読んだ
10
スタンプに 返事をくれる 貴方には 私の愛を 残さず送る
10
寄る波に何が潜んでいてもいい 冷たい指をそっと絡めた
9
散歩道いろんな窓から歓声がああ日本が点を入れたか/一点目
7
引き継ぎの 挨拶に来た 足元に おろしたての靴 眩しく光り
18
参観日 運動会と文化祭 卒業式も 僕だけひとり
9
ゼロとイチ、その差は大きい。奥底に、いっそゼロのままを望む私。
10
「いきものを抱いていないと眠れない」「誘い文句にしては難解」
9
君の手をひとさしゆびでなぞったら 恐らくそれは朝日のかたち
10
「口惜しかったら言ってみな赤白抹茶小豆コーヒー柚子桜」 いまでも言える
16
駆け寄って両手合わせてぴょんぴょんと 待ち合わせすら若さは可愛い
10
嫌なこと 寝たら忘れる 俺の脳 マジで有能 これぞ才能
6
今日もまた
梅雨
(
つゆ
)
の合間の ウォーキング 頬なでる風 体突き抜けて
8
長靴を脱いだ足にも追いつけぬ君が私を母にした夜
7
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