Utakata
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愛猫のチロルの方が私よりバランスの良い食事をしてる
19
梅洗い青から黄へとあか抜けて塩辛くしてしばし待たれよ
12
ひらひらり巡る季節の花を愛で癒され満ちる胸の奥底
10
居座りて 夏風邪いまだ癒えぬ身の 若き日遠く齢を嘆く
15
髪染める 五十六年来の友 同期九人 七人揃う
13
「あれをせよ」「これをすな」との貼り紙を そこそこに貼る女房小賢し
15
野分明け川の流れは濁りしも今日の流れはいつもの如く
8
イイネとは言われぬけれどこの話 いいの自分が気に入ってるから
7
悪口を言ってしまった後悔で 昼間の笑みは紛い物へと
7
前もって子を諭したら「歯医者しゃんで泣くかどうかはオレが決める」と
22
無機質な 地下駐車場 遠ざかる ヒールの響き 奏でるリズム
16
湿度纏ふ
恍惚
(
こうこつ
)
のゆらぎは 水面の月に 触れて崩るる
8
月はあんなにもおひさまの光に当たっているのに日焼けしないなぜ?
6
70で 死ぬと契約 してるから 70までは 絶対死なない
6
ランドセル背負った子たちの行進をただ眺めてる東京の春
7
紫陽花の 風薫る日に 衣替え 純白のシャツは 心も弾む
10
薪割りの斧に振られて尻をつき「今のは練習」誰もいぬ森
11
奇跡なら生まれたときに起きてるし神は案外そこいらにいる
15
回避型とかなんだとか、当たり屋の口はなんて喧しいことか。
5
文旦の大きな種をすてられず小鉢のふゆる芒種の候か
5
トイレを探す私に詩情は無し散った花がゴミになったこととか
5
心地良い 暖かい日が 続いたら 暑すぎるのも 寒いのもダメ
5
食べる量 減らすか運動 するべきか きゅうり齧って 思案する午後
10
歪みゆく 君と世界の 境界線 それでもそれは あなたのかたち
11
戻らない昨日の時間惜しみつつ君との別れシミュレーションす
8
塩か照りやはり味噌漬け
鰤
(
ぶり
)
切り身帰路
早々
(
はやばや
)
と下味の事
17
修理した網戸が戻ってきてしまい冷房つける言い訳が消え
9
サイコロのどの面も六分の一ずつ出ると信じていた頃だ
5
ねこの背を なでて手触り たしかめる 白っぽくなり 夏毛さらりと
21
「あなたなら最後の晩餐何食べる?」「食事要らないセックスしたい」
8
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