Utakata
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無常なりあきつの翅に透くひかり 息ひそめ聴く 夏の静謐
20
夏休暇 入りて磨かる 自転車が 乗れと急かすも 三十七度
14
山で咲く凛と逞し百合の花
生命
(
いのち
)
漲る仏花で見るより
13
別れには「
再見
(
ツァイチェン
)
」という言葉がいい 再び見たい君の姿を
16
花火の音スルーしてた猫が今 缶詰開ける音で飛び起き
11
たのしみは 冷やし中華の胡麻だれに 辛子とマヨを和えて食すとき
13
「死にたい」と言えば心配してくれる人達だから言わない 呼吸
10
信州の夜空仰げば幾千の主系列星燃えて輝く
10
煌々と
海原
(
わたつみ
)
の奥の 里の灯に 今ひとたび咲く 夏の花かな
17
日は昇り 月にサヨナラ また明日 きっと明日も またその次も
11
明るさで星の光に気づけない そんな奴らを妬む暗闇
9
たおやかに佇む器滲みでるルーシーリーの人と気品と
15
吾子と見し夕空走る稲妻や
十
(
とを
)
を唱へて遠雷のする
16
ひとりにて部屋で花火の音を聞く苦に思わんのも考えものよ
9
小夜の床 月の光の 差し入りて まどろみ聴くは 秋の足音
8
できないと 決めつけないで コツコツと すれば大体 のことはできる
8
薄い味 三年過ぎて 慣れし舌 甘辛人生 卒業近し
8
夏バテでまいってるとき毒歌が作れない俺やはり善人
14
おわりまで共に走ると決めたのに羽ばたく鳥は消えてしまった
7
今日もまた「大丈夫」になりたくて なれなかったな いつなるんだろ
7
紙の
上
(
へ
)
で ピンチアウトが出来なくて「あれ?」じゃねーよとひとりつっこみ
7
適齢期関係ないと強がりを言っていたのは二十五の時
11
荒妙の雨のけしきやけふもまた空の果てにて鳶は鳴かむか
6
高1と高3とイヌ寝転びて モアナ見ているそれでいいのか
6
君の名を 唱える夏の夜 消えたいと思えなくなる ほんの刹那に
7
木陰では蝉の声さえ涼しくて 耳から先に夏がほどける
12
部外の私にできること。 憎しみに染まらないこと、染められぬこと。
10
雨のこと嫌いじゃないけど 陽も恋し 真昼の電燈 八月の梅雨
10
人生をかけてあなたに狂うことが僕の幸せだったらしい
6
クワガタの パンが並びて 手が伸びる 気持ちは
童
(
わらべ
)
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8
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