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ひさびさに ぼーるであそんだ あとがあり ねこ母うれしい げんきがでたのね
24
緩んでる蛇口のようにポタポタと 秘めてたはずの想いが漏れる
24
さてさてと、これからしばらく酒びたり 年の終わりも年の始めも
24
今晩は息子が西より帰り来る 一升瓶を
背中
(
せな
)
に担いで
24
あごのした なでるとねこは よろこぶよ あたまもいいね せなかもいいね
24
駅に着き電車のドアが開くたび 冷気刺しくる、はよ閉めてたも
24
師走の昼下がり
東
(
ひむがし
)
には既に 宵を待たずに 上弦の月
24
年の暮れ 寒柝の音響ききて若者達が連なりて行く
24
ちっぽけな蛙が見てる丸い空 声は響けど世界は広く
24
それなりに 一年過ぎし 及第点 自分のリズム 悪くはないと
24
冬晴れに
誘
(
いざな
)
われ行くドライブは ふくふく並ぶ茶畑眺めつ /信楽まで
24
姑が貪欲の意味を問うてきた『無欲』と言って欲しそうな笑み
24
仕事終え もつが食べたい 二人には ファミレス鍋は 救世主かな
24
習慣で猫は出てゆく朝散歩この頃まわれ右して戻る/寒い
24
幾種もの野菜を刻み煮るうま煮味見の最初は雪ちゃんの
里芋
(
いも
)
24
なにもかも中途半端なままなのに終わってしまう2025
24
期待値が上り過ぎたかプロ仕様 我が家の汚れプロ負かしたり
24
氷点下十一度という予想気温思い出せない夏の苦しみ
23
クリスマス煌びやかなる街にいて古アパートで聖母子の如
23
一年で五十度もある気温差に温泉卵の生涯を思う
23
我が
愛猫
(
きみ
)
の 異変に気付き右往左往 孫子と同じ心配尽きぬ
23
降誕祭
(
クリスマス
)
泡立つ硝子の キャンドルよ トゥリーの陰の 異国の想い出
23
体調の良さそうな祖父 血圧の細かい数値気にしなくなり
23
薄情な処分完了報道に鳥の涙は詩になってない
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本当は行きたいのかなどうだろう車椅子ごと運ばれて母/デイサービス
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頑張って古希に目標未達成でも五十年まだあるじゃない
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半月を 見上げて
夫
(
キミ
)
と 帰り道 海苔そば食べて キムチも食べて
23
この時間 メール処理する 静けさに 互いに終わりが 見えぬ年の瀬
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寝たきりで稼げる訳を読み取れば金と頭脳に恵まれていた
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一万歩歩いたところで腰掛ける 陽当たりのよい冬のベンチに
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