降る雪の積もる間もなき夢しずく名残りの雨と泡沫に消え
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アスファルトの窪みに春を溜めておく 星の数だけ路面、光るよ
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ワンランク、ダウンダウンの化粧水老けも速まる物価高にて
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眼前に絶望の大海うみ広がりぬ 苦しい夜は明けると知らずに
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花粉はるの日々 籠り居らずに歩けよと 空の青さが奮い立たせる
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バッサリと剪定されし並木道見晴らし良きが影の短し
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歌の橋 月まで千年つらなりて重ねる短ざく飾る浮世に
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運河から波打ち際をゆく汽車の窓辺で僕は演歌の男
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水槽のメダカ向かって子が歌う「森のくまさん」何故そのチョイス
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生ぬるい部屋にひとりの夜をいて 未来をいまも研いでいるんだ
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虹の橋渡り切ったかタヌ猫ちゃん幻でよいたまに姿を
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鼻タラリ… ティッシュの消費量多くゴミの日までにわんさと溜まる
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らさずに 5秒を超えて 見つめり 人群の中に 君を知り
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震災後二年経つ日の「浄土ヶ浜」何事も無かったように波寄せ返す (記憶)
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言葉には力があるというのなら友に届ける言葉がほしい
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弁当の色どりなどは気にしない長く続けるコツはそれだけ
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陽だまりに白さ清しき雪柳 澱む憂いも浄められそな
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山手線回ってるから大丈夫。外と内との違いは知らない
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片隅に畑の雪は消え残りもう白鳥はいない高空たかぞら
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歩道沿ひ並びし 蒲公英タンポポの黄花 散歩の犬目線の春かな
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つまと食む 生乳入りソフトクリーム 行楽日和のホワイトデー
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校章をはじめて知ったのはたぶん卒業式の退場のとき
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やっつける道が見えない 碁敵ごがたきは悪手を打った顔つきなれど
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春雪と土の匂いで走る夜 終わらぬ道が僕の答えだ
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廻りくる3.11原発を逃れしY子はどうしていよう
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「あきらめず頑張ります」と言う友にわたしの言葉は空回りする
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白鳥ものんびり者がいるらしい今朝も二三羽連れ立ち北へ
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特番の「風の電話」に涙して震災の日の夜が過ぎてく
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マネキンが着ているワンピ気になって値札チラ見で現実戻る
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さくさくの桜ゴーフル春の香の 選びし夫の気持ち嬉しく /ホワイトデー
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