どこからかレモングラスの漂いて庭の小径に夏への扉
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静けさに 響く梅の実落つる音 軒下染むる山吹の梅 
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水筒や折り畳み傘持ってまでしなきゃいけない程の散歩か
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トランプで負けそうな子がカードをね破ったのもう楽しくないな
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黒髪に低めのヒール リクルートスーツは鎧 やわらかな檻
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虚言むなことを満つるこの世におのが身をあざむきくらす闇のしくしく
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眠れぬ 「私だって」が止まらぬ世 誰も私を受け入れられぬ
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雨止みて庭の草引く我が手にぞ四葉光りて心晴れゆく
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部屋干しの 場所塞がりて ワイシャツは エアロバイクの 肩に広がる
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ジェミニ褒めクロード感嘆せし文もチャッピー手厳し推敲の沼
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真夜中の非通知電話 流れおる着信音に思ひさまよふ
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この世には私以外に沢山の 呼吸と鼓動が歩いているんだ
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夕立のなごりの露の白玉に数添ふものは蛍なりけり
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ひさしくも暑さの夏を忘れ路の文月の端に猫のまどろむ
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蛙声 月明かり透く 雨雲に 語る言葉は 何もないまま
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「そのうち」を素数で割っていったなら君ではダメと拒絶されてた
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目を細め ゴーヤのごとく 育ちゆく 孫と背比べ 祖父ジジは追い抜かれ
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あかね差す 河川敷かせんじきには 君と僕  今、青春と 気付いたあの日
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愛を知らずに愛を詠む カカオ農園の子の手のように
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休みなく 優しい君が 駆け回る 忙しいのは 人がいいから
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「ドラゴンは空と同じ色してるから見つけにくい」と眼鏡かけるきみ
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朝顔を買って鉢植え五年ぶり みごとに咲くも雨でうなだれ
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突然の雨に打たれて少年らサッカーボール追って笑えり
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もういちど 父の背中に顔うずめ 懐かしくもあり煙草のけむり
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狛犬の目線の端にひっそりと夕顔揺れてお祭りの夜
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人生は 積み木のように 揺れるたび そっと形を 変えては崩れ
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半径はたった数ミリ バファリンに課される「優しさ」の代名詞 
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此の地には なんにもないと 人は言う 物言わぬもの 目には入りつつ
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天の川 前夜に永い 雨やんで 明日は輝く 一番のきみ
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土屋太鳳と有森架純の区別さえ 最近はもう分からんのですわ
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