Utakata
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役に立つ・立たないじゃないやまゆりはただそこに咲く白さのままで
26
夜明け前 遠くに聞こえし蜩の 鳴く声涼し我が故郷は
19
三日分三時に食す洋菓子がすでに消えてて吾は手品師
13
花火果て ふと見上げれば 月ひとつ さきほどまでは 脇にありけり
15
本日は リモートワーク ボトムスは 高校時代の 短パンジャージ
14
夏草を雑草と呼ぶ人の横 その花の名を調べる人よ
20
蝉しぐれ 今朝は涼しい
29
℃ 酷暑続きで狂う感覚
19
突然の雷雨の中を駆け抜ける僕は今でもラピュタを探す
24
驟雨あり瀝青冷やし気を鎮め 夏将軍もしばしひと息
19
張り紙に叩かないでの文字ありて コンプラ意識がスイカを撫でる
9
あの頃の憧れだったヒーローは職業欄に自営業と書く
7
父親に十二万円貸したから 最後のタバコを 噛み締めて吸う
7
マルチタスク 実は並行できてない かわりばんこに 切り替えるだけ
9
十六年ぶりにエクセル開きたれば 違う景色に 迷子のマウス
12
あの夏のプールの時間の僕のような体育座りの三角定規
9
公園の 広場をまっすぐ 突っ切れば シャワーの水音 蝉の聲
11
耳鳴りは気圧のせいだと思いたいたぶんストレスなんだろうけど
6
朝5時半 奥琵琶湖集合 前泊し 最初で最後か 父子旅
7
飲み物に 名前を書いて くださいね 俺のと書いて キミに怒られ
6
光速が道路でたむろし満ちてゆく景色は潜る青空の底
6
いまひとり膝を抱えて凌ぐ夜 耳鳴りの音を音楽にして
6
老医なれば朝二時間の診察にて脳は枯渇するも心は満たさる
6
筆跡を見比べているそれぞれの二十二年が乗った一画
6
やらないと って思ってる と何だか あとに回して しまいたくなる
6
汀にてつつつと走る
鷸
(
しぎ
)
たちの つまの文めくみゆびの足跡
7
右肩を下げてやわな手にぎっては花ゆれる方ただついていく
6
思い出は 好きを嫌いに 変えるから 花火を君に 任せたかった
5
待っているバイブレーション 揺れ動く気持ちのあらわれみたいだなって
5
閉じ込めし
三十年
(
みそとせ
)
(
)
の想い 時超えて 君の面影
現実
(
うつつ
)
(
)
をさらう
5
今日もまだ眠れなくって泣いている日曜夜は特に苦しい
5
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