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AMもFMも留守なんですか?途方に暮れる日曜深夜 

ふるさとの方言を喋りたい気持ち 文字では書けない音を出す気持ち 

ひそやかに にほひくゆらせ 山茶花さざんかすそふくらかに ひらひらひらり 

滞りほぐす為にと鼻をかみ魂も少し抜けた気がする 

簡単な人でありたい薄い雲ばかり行き交う夏空のもと 

はじめての孤独を告げるまだ暗い午前の居間は青に充たされて 

みみうしろ やわらか猫毛 もふもふし 思い出すのは 子猫の時代 

雲の色をたしかめたくて 水平線ホライズン 大きな海のはじまりに着く 

おひるねは 怠惰ではない お仕事の能率を上げ 合理的なの 

海岸の無機質の山 戻せない時間を収める音は無機質 

新しい自分に逢いに行こうよとはさみ片手に髪切り落とし 

コツコツと吏の足音が硬く鳴る 「朝」で停まりし汗ばむ鉛筆 

死にたくて 死にきれなくて 生きている せめてあなたが とどめを刺して  

月曜に夫を亡くした奥さんにカメラを向けてもいいかと聞いた 

露西亜語で置いてかないではなんと言うマトリョーシカさむいくるしい 

ゆかりなきアフリカの角にわが骨を埋めて呉れやと願いを壜に 

言いたくて 言えなくて泣く 梅雨の空 雨はきっと 誰かの涙 

貝殻を拾い集めて太古にはこれが貨幣であった儚さ 

伊勢丹に並ぶ数々の魔法、女に生まれた夢と希望よ 

仰向けにさせてみたってリラックスできないようだ我が家の猫は 

ふらり寄る家の近くの純喫茶煙草といつもの味カフェ・オーレ 

梅雨明けの空に虹色ドロップス ハッカの飴は君にあげるね 

ビー玉のころころと鳴る瓶ラムネ片手に見えた打ち上げ花火 

しじみ蝶のからまりあって昇りゆく 太陽にかさなって見えない 

夏痩せた身体は風にはこばれて鳥居をくぐれば新しい街 

山吹はひかりを求め生い茂る枝のゆくえもさだまらぬまま 

幼少期百貨店へのおでかけの名残りでメロンソーダを未だに頼む 

銀杏のかたちを知らないてのひらに球体をただころがしていた 

「こうされて こう感じてる僕がいる」「そう感じてる君がいたんだ」 

恋人がいるからいいね淋しくないねとかふざけんな二人でいても孤独だ