Utakata
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わざわざに実家の
不要物
(
ゴミ
)
を持ち帰り 妻を怒らす懲りない夫
19
亡き父が教えてくれたネクタイの結び方にて 今日三回忌
18
わたくしの命の軽さ考えるつつじの花びら指紋を透かし
29
何か言い反論されて簡単に折れちゃう俺はシャーペンの芯
15
見送った背中が最後であらぬよう 怖いものなど他にはなにも
13
しづしづとあかむらさきにただふたつ 梢のからす 夕暮れの月
12
香り立つ夜の帳に誘われてそぞろ歩かん時空散歩へ
16
画用紙に子どもが描いた太陽にそっくり咲いたわが家の胡瓜
13
昼間から冷房つけて窓閉めて日暮れて涼しい風に気づかず
11
日が暮れて涼しい風が少し吹き春が最後の意地を見せてる
10
母がわれ見送る道で見つけるは白く細長い額紫陽花
12
ユーモアの センス無きかな我が短歌 投稿せどもいいねは僅か
17
ぱらぱらとリズムを追って葉に落ちる雨のドームの中で休憩
12
風冴える これがアタシの青春だ 佳作を持って走った夜が
9
お土産の安価な猫を律儀にさバッグにつけるあたしに惚れてよ
8
ガラス戸を引けば明治は薫りたち午後には失せる生菓子を買ひ
9
「そんなには上がらないとは思うよ」と追加負担が不安の我に/整形にて
O
T
C
類似薬
15
子を送り 路地裏歩く ひとときに 心癒すは 名も知らぬ花
17
みたらしの団子覗くや老夫婦 妻は一本 我は二本ぞ
17
「この家の律速段階」という父の言葉を枕にして眠る
8
こんな日に 隣にいてと 願う夜 LINEもできず ほろ酔いの吾
7
過去の業 野花も踏めぬ 弱虫さ 蝶にあこがれ 近づきもせず
7
堰き止めた音を隠した喉奥に風穴をあけたい金曜日
7
郊外の
闇
(
やみ
)
の
灯
(
あか
)
りに
火取虫
(
ひとりむし
)
都心
蠢
(
うごめ
)
く 人より
清
(
きよ
)
し
7
梅雨前の田んぼに映る月数え祖母は語った狐の
物語
(
はなし
)
13
天つ風輪を描く鳶を招けばぞこたふるごとく優に鳴きける
6
俺らより主治医の方が申し訳なくしてたのが心に残った
6
1センチ 君の香りを残したく 思い出みたいに薄れたパルファム
6
行き着けば富は千万
奥
(
[億]
)
山にあると聞くより慾に
迷家
(
まよいが
)
8
割り算の筆算がまだ
5
問ある 今年初めてホトトギス鳴く
15
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