Utakata
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宅配の段ボール箱
潰
(
つぶ
)
すたび部屋の広さを取り戻してく
15
はちみつを紅茶に垂らすひと手間は陶器のポットよりもあたたか
11
揺さぶらる 雨風荒ぶる列島に 災害備え今ぞ問わるる
12
時短でも 帰りはなぜか 遅いのだ 育休なんて ただの幻
10
玄関に蝉が転がり落ちている
(
嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は
)
いかに久しき ものとかは知る 053/100 右大将道綱母
10
寝てる?って聞けば寝てない、起きてる?と聞けば寝てると答える妹
10
病院の入口へ駆ける人の目は なにもうつさぬいつかの私
10
簡単に包丁入る南瓜だと美味く感じぬこの世の不思議
9
休日をうつろに過ごすこの部屋に窓のサイズで夕暮れは来る
9
こんなにも進んでいたとは炊飯器 あなたのおかげでご飯おいしい
11
夏の宵
濡羽
(
ぬれば
)
のドレス
﨟
(
ろう
)
たけて我を見つめる黒猫ひとり
12
雨降りて 大なる被害 かぶりけり 我こひねがふ 素晴らしきあす
8
早起きを しなくても良い ぬばたまの 前夜の眠剤 マシマシの
贅沢
(
きわみ
)
8
若冲の絵より脱け出す鶏頭よ 絵師の狂気を宿して歩む
8
青蜜柑
(
あおみかん
)
鈴なりなって夏の日の白い光と葉叢の陰と
8
みなしなる制度の中で泳ぎつつ残業と言う岸見当たらず
9
隔月に郵便局に開業を待つ
老人
(
おいびと
)
並ぶ年金支給日
7
明け暮れをいつものことにしたい僕 特別な日にしたい君いて
11
夏空の 下ではしゃぐ 子どもたち それを見守る 入道雲かな
8
武者小路実篤の友情〜心のブスにはならねえ〜を読んでます
7
海を見に 違う電車に わざと乗る それができれば きっと花丸
7
繰り返す 日々の狭間で 僕たちは 言葉を集めて 明かりを灯す
7
ハイヒール エナメルの内疼く足 痛み隠して人魚姫めく
7
しあわせは
蝋燭
(
ろうそく
)
のよに ふと消える せめて今だけ照らしておくれ
10
恋のうた遺せし人はうらやまし壮年期とは夕凪のまえ
7
たっぷりの水に浸して一昼夜 さぁて祭りの棒鱈煮るぞ!
15
3
歳児犬とおもちゃを取り合って負けて泣いてるああ平和だな
14
羊から 鶏になる 午前三時 枕投げ出し 天井仰ぐ
6
激怒した親父の前に避雷針役の兄貴がいつも立ってた
8
掬つても 掬つても猶 この気持ち 止まらざるなり ぢつと手を見る
8
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