何でもいい 誰かの記憶に 残りたい そんな浅ましい 夢を見ている 

道徳が 義務教育に 入ってる その事実にただ 吐き気を催す 

透明なビニール傘に隔たれて浄化できない東京の闇 

黙るより鋭利な本音選ぶから君の涙は私を責めて 

世の中はみんな馬鹿だという顔で死刑台に立つボーイソプラノ 

春うらら 世界の終わりに食べるのはめんどくさいからカレーでいいや  

ヘアゴムで留めないままの三つ編みがほどける頃に授業が終わる 

出逢えた日それは記念日私より背が高くなり見上げてもまだ 

信じてはいけないことを信じてる お菓子の家は食べずに燃やす 

熱を出しこの子が家にいる今日は我が家が知らぬ家の顔する 

解体をされてる家の居間だった場所に立ち入る近所の三毛猫 

人の声せぬ正月はおとなしく手酌で旨い日本酒を呑む 

タコ焼きの一口目は熱くって一家そろってハフハフしてる 

花々を重ね合わせて君笑ふ 夜の帳は引き裂かせない 

The winter is burning 犯された街よ子供よ真っ当な日々よ 

あなたの字 弘法大師譲りかも誰も読めない母しか読めない 

ぐるぐると回り回る君のせりふ 今頃君は忘れてるかな 

つわりなの 苦しむ君の くちもとに 運ぶひとさじ これは愛です 

お湯の底柚子を沈める手のひらに感じる浮力生きているのか 

この体 真に自分のものなのか問おう自分と思える日まで 

割れ鍋でごめんね注いでくれるのに底の滴りほども泣けずに 

始まるな、始めたのなら役目だろ、終わるな、終わらないで、おねがい 

でたらめな呪文で滅ぶ世界ならもっと愛せたかもしれません 

「シーソーの遊び方っておぼえてる?」「ひとりで遊べないことだけは」 

黒ねこが星を一粒のみこんですうっと二足歩行になった 

真夜中のホットミルクよ願わくば闇に陥る思想をとめて 

帰るべき場所はもうない帰りたい場所ならひとつだけあるけれど 

指先に残る苺の残り香で満足している君がおかしい 

本気だと 古今東西 使われた 言葉も信じる 女ですから 

雑音に混じって誰かの声がした火星接近した夜のラジオ