人の世に 人が一番 必要で  人が一番 わずらわしくて
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雨降りて 畑も我も喜べど 雑草延びる未来は辛い
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鳴り響く流れのにごり速くとも雨降り止みて光る川波
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空一面 青にしたいというように 雲ひとすじが急ぎ流るる
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台風の進路気にしつ青梅のヘソ掻き作業夫と励みぬ
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落ち込みて 言ひ訳出来ぬしくじりに 眠れぬままに暁を待つ 
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雨戸まで締め切った部屋除湿する室外機の雨音に負く
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野分なる言葉が好きだ だだ広いくさむら風にうねって揺れる
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颱風の日だけ一人で歌うのは風が歌声掻き消すからさ
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雨上がり 歩道橋から 見下ろした いつも通りの いつもの通り
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懐かしき 人の名前を 調べれば その名とともに 短歌のひとつ
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シャンプーとリンスの区別がつかぬまま 課長代理になってしまった
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ドリカムのヒットソングを聞きながら あなた探した四十年前
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台風の雨しきるなかを求め雀チュンチュン鳴き叫びをり
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ピストルの音で目覚める朝もあり 青空透けるクラスの旗よ
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長袖のシャツの皺を伸ばす昼 雨の切れ間に燕羽ばたく
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かたわらに緊急速報聴きながら予定反古ほごにして息ひそめ待つ/台風接近
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歌をまねブレーキ五回踏みし夜のバックミラーの彼女は何処いずこ
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にっとして得意のポーズでキメてみてライトがなくても誰もいなくても
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何度でも聴いたの歌を、もうそれは会えなかったという証で 
9
せめてもの野菜ジュースで乾杯を!この愛おしき怠惰な夜に
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岡山の暑さをみやげに妻もどり今日の津軽は三十一度
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ほんとうに ついてないなと みずたまり ちょこんとけって 月をみあげる
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玲瓏れいろうなガラス細工と見間違みまちがう瞳に結ぶ待宵まちよいの月
8
かわいそう その言葉が胸に刺さって抜けないまま生きている
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自信作投稿するもボツとなり補足の短歌入選となる(まぁいいか!)
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吹き荒るる嵐の空に影見ゑず鳶はいづこぞ無事と祈らん
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「どうせ」とか 「いまさら」だとかを 折り重ね どちらが表か 惑う反語アイロニー
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新しき『コンポスト葬』の八十五リットルの土 輪廻にぽつりと/改
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モンテーニュその名前の言いにくさも微妙な長さも知らないおまえを愛したい
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