Utakata
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鱗雲 ジグソーパズルのひとかけら 夕焼け空からぽろりと落ちる
24
自分では気にとめなかった言の葉を「落ちてるよ」って拾ってくれた
14
新米と一緒に送らる干し柿はたっぷり甘く蜜のあふれて
13
病でもお勝手仕事やれるうち意地も半分平気と思う
16
斜め前解体工事始まって聞こえてくるは異国の言葉
14
不作にて採れたる芋は少なくも筋肉痛は少なくもなく
10
愛犬の初めて出会いしギンナンに落穂拾いのごと鼻寄せる
10
今日もまた 君が紡いだ言の葉を 噛み締め過ごし 一日が行く
10
肯定が否定に変わる一手打ちオセロの石は真黒になりぬ
13
権力を 持たぬ者ほど 持ち得ると
嘯
(
うそぶ
)
く者が 政治家とはね
11
朝早くしずかな道を歩きつつ紺のマフラー結びなおして
11
だんまりを かつ丼食うか?の ひとことで 終わらせるのが ドラマの世界
8
裏道のまばらに散りたる枯葉見て 木の葉のささやき ヘッドホン取り
13
失恋じゃない 私はもう恋終わってた あなたはただの先輩だった
9
玄関に父が無断で立っていた ゼウスの掟でトイレは貸す
11
うどん玉 買ったはいいが お留守番 いつかの出番 冷凍庫待ち
8
椿の実 硬く丸まり時を待つ 己の
胤
(
たね
)
を弾き出す日を
12
約束か呪いなのかも 分からずに 渡せぬ言葉 なぞる消しゴム
8
浴槽に 浸かりてめくる 古本の 表紙と我の 指はふやけて
7
夕月に命のうたの響きあうこの寂光を君に捧げん
21
自覚なきゆゑ甚だしき老害を眺めて恐るいづれ我が身と
8
背を押され瞬間襟を掴んだらあっという間に二人転落
7
何気なく 裏のお寺の鐘つけば 大通りまで しみじみと鳴る
8
天高くあかい晴れ着に千歳あめカメラ睨んで母には涙
15
録画したばかりのネプリーグをまだ熱いうちに見てしまう22時
9
公園を散歩する人走る人我れを追い越す今にみておれ
7
シュワシュワと入浴剤が融けていく それに合わせて涙が溢れる
6
情報の 漏洩ニュース 多すぎて 多いとなると 気にしない気が
5
藍も緋も下地に統べる黒ありき 燃ゆるパリーのくすぶる自由
5
ペンと紙 インク片手に 無私の間は 真っ白でもあり 真っ黒でもある
5
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