壊したい明け方四時に鳴き出した鶏どものスヌーズ機能
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横綱も幕下力士も隔てなく 四股に摺り足ぶつかり稽古(なんと二所ノ関部屋見学)
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食細くなりつ 持ち直す老犬 無事に一緒に 正月迎へり
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軽くなる わがに 不安募りゆく だけど負けない 心折れない
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冬至から三ヶ日までの取りあえず健闘たたえひそといたわる
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正論を言いながら子に甘えてる愛しさふわり母の正体
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新しいノートを開くときのように年の初めの意欲ふくらむ/本年もよろしくおねがいします
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「馬」という漢字のなかの四つの点逃げださないよう釘を打つ夜
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「赤い糸」なんて信じていなかった 紅茶に溶ける砂糖の白さ
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珈琲の湯気に「まる」と書くような そんな明日を期待している
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世の中はいろんなことがおきてると眺め回してたたむ新聞
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「明日から」なんて言葉を飲み込んでみたらし団子三つ目の宵
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薄雲の衣纏ひて寒の月 喧騒疲れの我を慰む /仕事始め
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あわよくば娘のセーラー服を着てみたかったけど言わないでおく
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冴え冴えと 夜空を照らす満月の 明かりが届く睦月の窓に
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いよいよに小さなアパート二人だけ 新婚生活戻ったようで
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七草が 嫌いな我が家 粥はでず せめてスープに 入れて楽しむ
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七草粥 想いを込めて ただ食めり 「みんな元気で ありますように」
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三冊の図書を借り出しお年玉ちいさき包みを両手に受ける
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冬枯れに烏の一羽柿つつき赤き実落つる哀しき青空
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薪風呂の 竈門に燃ゆる炎見ゆ くれないの陽が赤々沈む 
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久方の従兄弟らと顔合はせ呑む 積もる話の尽きぬ正月
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うしなひぬ人の命の 尊さを思ひし 切に健康祈願/初詣
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独り身の寂しさ煮詰めたかのようなレトルトカレー食む寝正月
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ネトフリでテンダンス見てコミックのテンダンス読むヒマな年末年始としこし
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金色の薄き花びら春まとい蝋梅の花静かに咲かむ
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イヤフォンに届くあなたの声さえも雪のせいかな、どこか優しい
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ばあばにも挨拶したいとの彼氏何と殊勝な嬉し言の葉/孫十人、色々います
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歳毎に正月気分物足りぬ慰めておくれウルフムーンよ
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新春の 陽光跳ねる箱根路を タスキに託す若人の汗 
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