Utakata
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アリたちが 待ってましたと
働
(
うご
)
きだす 秋の匂いの 雨上がりの朝
18
枝しなる ほどに実りし 無花果が 連雨に見舞はれ 朽ち落とされたり
13
待ち侘びて 脂の乗りし秋刀魚食む 青柚子絞れば秋ぞ深まる
18
秋空に ほのかに漂う 橙の花を探せど 香り咲くのみ
11
主なき妣(はは)のガラケーもう鳴らず 夜の静寂に鈴虫なけり
23
何者になれない僕も「何者になれない僕」になったのでした
13
無気力にうちふしている
腸
(
はらわた
)
を抜かれたあとのさかなのように
9
てつかずのみそしるのわん みはさめて いつまでまつのながしにあける
9
そろそろの夕暮れ安いタッパーの98円刻みネギ買う
11
雨上がりだいこんの芽が顔を出す 今のうちだぞ大きくなあれ
11
えらいねと言われる日々のフルメイク 私のための応援ソング
12
残酷な若さを刻む卒アルの君の写真と訃報見比べ
8
やさしさがたとえ返ってこなくても渡せただけで満ちる幸せ。
8
すきじゃないマグはなかなか割れなくて ずっとこうして生きてきたよな
9
長月は長雨月が由来説今年ばかりは信じたくなり
8
仕事など くそくらえーと 投げ出して 平日の窓 眺めていたい
7
秋の暮れ 思いを馳せるや 遠き日に 風立ちて 葦の葉戦ぎ 川の音ね寂し
7
便覧を、気怠くめくる 5時限目 『相聞歌』だけ紅く光った。
7
見えねども確かに蕾は弾けたり 風の中には木犀の匂ひ
16
温かい音色に亡父を懐かしむクラリネットのアルトの調べ
7
長雨に 打たれ漂う 華やいだ 薫りは早咲き 木犀の花
11
風邪ひいて 貴女と喋るきっかけに なるなら風邪も 悪くないかも
6
花子さん便秘でトイレ長いので付けられたのがこのあだ名です
8
秋雨に濡れしポストに日は落ちて祖父の手紙は滲まずにをり
8
水槽の外で生まれた僕たちは水草なしで生きているらし
8
白い雲銀色屋根に白壁と下一面の蕎麦畑白し
18
務めゆく 黄金の田道 佇める 農機の姿に 刈り時を知る
9
ふと空を 見上げてみたら 水平環 今日はいいこと おこりそうだな
6
クノールの 箱のとおりの 分量で 作ったスープは やっぱりウマイ
6
幼稚園運動会の練習はけたたましくも童は宝
7
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