外の風ひやりと隣を通り過ぎ 毛布いそいそ出してみたり
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哀しみに追いつめられて慄えても夜の終わりは朝よ、絶対
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Aのキー猫が長押し「あああああ」いまだ変換候補のトップ
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歯の抜けた 老母思いて 炊飯の 水ひと目盛り 継ぎ足す夕べ
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ベランダから室内に避難 タマスダレ   台風越えて なお花咲かす
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連休が終わっちゃう日の夜遅い電車の中は禅寺の様
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水溜まり超えていくたび振り返る小学生の幼き我が子
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忙しい時給が安いと愚痴こぼす僕らを見ている配膳ロボ
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こんなにも美しい短歌うたうたうひと瞬く星をあなたにあげる/黒猫。
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以前から歩く速さは変わらぬと思っていたが次々抜かれ
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あいつらがつけっぱなしにしてった電気をちょっと眺めて消した
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受刑者か 介護施設を出られない祖母と話せるのは十五分
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AIとモバイル原子炉装着し 鉄腕アトムは昭和にまれし
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水たまり 浮かぶ小さな 金の花 何処まで匂う 台風一過
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なにげない身近なことから少しずつ 足跡残す言葉にしてく
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ラジオから 流るる恋の古き歌 忘れし想い蘇りけり 
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乳歯ぬけ笑ふ吾子見て吾も笑ひ子を育つるはさう言ふことか
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ことのはをかさねしまたの東雲しののめは 名残なごりのにぞおどろかれぬる
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泣き腫らし シワがなくなり ぱっちり目 皮肉な美容 貴方に見せたい
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吹き溜まり もみじ落ち葉に風さわぎ 掃けばカラカラ秋の歌声
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ふと気付くTシャツの肘が冷える朝「御座候」に戻る人波
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おそろいのピアスを買った誕生日変な顔してプリクラ撮った
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前を行く いかつい人が 道端のお地蔵さまに会釈した きゅん
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この惑星ほしの一部になれた 重力に逆らうことも出来ない私
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わたしとは初めてなのに回数券取り出す彼にせつないラブホ
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いつか来るさよならとかを期待して 私から振り返る改札
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猫さんにとって世界はうちの家何やらとても申し訳なく
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いつまでも 胸の奥から 離れない またねと笑う 君の優しさ
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誰でもが歳をとりつつ生きている当然のこと胸に引き寄せ
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秋がきた 嫌いな夏が 雲と消える あなたのいない 空が始まる
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