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「赤い糸」なんて信じていなかった 紅茶に溶ける砂糖の白さ
24
珈琲の湯気に「まる」と書くような そんな明日を期待している
24
世の中はいろんなことがおきてると眺め回してたたむ新聞
24
「明日から」なんて言葉を飲み込んでみたらし団子三つ目の宵
24
薄雲の衣纏ひて寒の月 喧騒疲れの我を慰む /仕事始め
24
あわよくば娘のセーラー服を着てみたかったけど言わないでおく
24
冴え冴えと 夜空を照らす満月の 明かりが届く睦月の窓に
24
いよいよに小さなアパート二人だけ 新婚生活戻ったようで
24
七草粥 想いを込めて ただ食めり 「みんな元気で ありますように」
24
温もりぬ冬の日差しに包まれつ 咲きぬアロエの細く
朱
(
あか
)
き花
24
公園の敷地半分削られて なんとか残った遊具のパンダ
24
雑音を吸い込みながら降るけれど雪は白色静かに積もる
24
この上なく 遠いお空に 下弦の月 むせび泣くよう
寒夜
(
かんや
)
に揺れて
24
金色の薄き花びら春まとい蝋梅の花静かに咲かむ
23
イヤフォンに届くあなたの声さえも雪のせいかな、どこか優しい
23
ばあばにも挨拶したいと
孫
(
こ
)
の彼氏何と殊勝な嬉し言の葉/孫十人、色々います
23
歳毎に正月気分物足りぬ慰めておくれウルフムーンよ
23
新春の 陽光跳ねる箱根路を タスキに託す若人の汗
23
北西の霞んだ月に照らされて車椅子分雪掃き均す/デイサービス
23
ようやっと
老夫婦
(
ふたり
)
きりの正月に すき焼きなどをつついてみている
23
「美味しい」が百均の皿で跳ねている そんな夕べもいいなと思う
23
自動ドア脇の門松 同僚と上司と交はす 年始の挨拶
23
悩み事さえもビタミンになるような そんな気がして剥く冬みかん
23
ばけばけの魔王とマグロ株に沸き民の痛みの影は地を這う
23
開けたての長く
絡
(
から
)
まる塩こぶにザクリと入れておく手間の有り
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珈琲とトーストの香の日常が厨に戻り睦月寿ぐ
23
日常が戻りし今朝は味噌汁と漬物並ぶいつもの食卓
23
曇りのち雨でもいいよ君となら相合傘の口実になる
23
ポタージュの缶の底にぞ残りたる つぶつぶコーンはいかにして喰む
23
温もりの汁粉に集う笑みと笑み 健やか願う 年の始めに
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