Utakata
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金髪をやめて眼鏡をかけたのは社会人への短い助走
30
やわらかな朝の陽を受け山裾の
桂
(
かつら
)
の
木
(
こ
)
の葉色づき
初
(
そ
)
めぬ
17
夏蒔きの 青首大根葉陰より 白き柔肌秋の陽映えゆ
17
君はまだ日々の隙間にいてくれて記憶の中の毛並みを撫でる
14
狭き庭
義母
(
はは
)
並べたる鉢五つ 今は更地や白菊何処に
13
足元に可愛いサイズのつむじ風カラカラカラと軽い音立て/木枯らし一号が東京で吹いた日に
15
休みだが 寒くて家で じっとして 丸まっている 猫も私も
11
ねぇ私、君の可愛いになりたくてちょうどロングの冬が来るね
10
背伸びして歩みを止める暇もなく靴に残ったままの石ころ
10
今日もまた袖の濡れつつ嘆くらん来ぬ人思う秋の夕暮れ
10
知り合いと 会うのは辛い まだ無理や いつかはきっと 笑えるはずや
11
紅葉を一足先に軽井沢バスツアーには峠の釜飯
10
パパの背じゃ 届かないかと 妻煽り 背伸びする父 眺める息子
10
ジョーに似た相部屋の友もうジョーと呼ばれなくなり残るマンモス/気に入っている綽名です、潤間ぼへ様
11
もう夏の 面影などは どこもなく 唯一残るは 青い海原
9
ヒソヒソと 俺をチラ見し 話してる 俺はなんにも 変わらないけど
9
どこまでも走ってもなおこの世界 地平も山も空も壁なり
9
出産の朝の洗顔流転する私なる身に敬意を込めて
12
何ひとつまともにできぬ日のありて 洗心 古刹 円い月浮く
16
流れ落つ君の涙は雨よりも空を横切る星に似ていた
8
気の早い木枯らし荒れて枯れ葉舞ひ 毛布と言ふ名の保護者にくるまり
17
なにひとついいことねえな 修論は出ねえし満月は欠けるしよ
8
二尺袖
(
にしゃくそで
)
試しに通すその先に 来たる未来は明るかろうか (香谷サラ・23)
9
「寒いね」と言いたい人は君じゃないことに気づいた鈍色の月
9
時雨
(
しぐれ
)
のなか出勤するもキャンセルあり早目に帰宅し鍋焼きうどんを(医師脳)
8
金柑のみ残る畑に夕日射す 防草シートに秋風寒し
8
新しい傘を買った日はサイダーにレモンを絞る 健康のため
8
辛い日も うちに帰れば 会える
夫
(
きみ
)
行こう 今日明日も 前向きに
8
百待たず 過ぎいく風に 身を委ね 薄く淡めく 猿すべらす木
8
広告に頼みもしない立つ薬俺の足腰誰から聞いた
9
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