にゃんにゃーん そろそろオヤツの じかんだよ ねこたち なぜに じかんがわかる
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何できるわけでもないが「怠ることなく努めよ」たまに思って/仏陀
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「減量を強いられるまで痩せません!」即「して下さい」聞こえないふり
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ひむがしの空が ゆっくり明るみて 今日は晴れです ライブ日和と
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忘却の 淵に沈まる 夢のごと 幼き子らと 泣き笑いし日々
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珈琲の蒸らす時間の惜しかりし 浮かぶフレーズ 歌へドリップ
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くつろぎの土曜の午後を どれほどの人が夢みん 地球という星
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いかりとは攻撃されて起きるもの 全てのいくさはこれに始まる
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もうすこし ライブの余韻に浸ってたい 二万一千歩 跳ねた歩数計
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障害者、生活保護も以前には身体と心を壊して稼いだ
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降り積もる雪の夜の月 花のごと静寂を連れて窓に輝く
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瞬きをひとつする間に夜の帳たぐり寄せられ夢の入り口
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信号の青に急かされ歩く道 僕らはずっとエイリアンだね
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小理屈を教えてほしい照らす鼻もやもやしてたSF子供/トナカイ
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初甥の祝いに寄りて宝塚 冷めた街ぬけ雪の華舞う / 雪組真帆志ぶきさん
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実家での宝探しはやめられぬ 智恵子抄とかでてきてバンザイ
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白スズメ二羽と 黒々鴉舞う 小雨降るまち 何処へ飛び立つ
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楓より十は倍する手のひらの プラタナスの葉枯れて別れを
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消え残る畑の雪と霜と霧春みたいだと晴れた空見る/寒いけど
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詰め替えのパウチに残る粘性の液体絞りきれない未練
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ベーコンとチーズは正義 ココスにて 皆で包み焼きハンバーグ(熱々)
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テントウムシ 階段のとこで発見す 母と二人で笑い合ひたり
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愛ゆえに ただ愛ゆえにこそ ひた走る 雨の大阪 わがの待つ家
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だめな方まずい方から手をつける損してる気がしてる性格
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うまいでも不味いでもなく母さんは顔顰め食む冬至の南瓜/認知症
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かぼちゃ煮の焦げる間際の妻の技 湯気の向こうに冬至は更けぬ
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こわごわと投げた短歌にいいね付き 12になり 23になり
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六時半明るくなれば見えてくる昨日から今日外のありさま
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ねこといふ いきものなれば きまぐれで かわゆき存在 枕とられても
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「明日こそ」 そう励ます事 わるくない 今日できなかったことができるよ
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