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猫の目に見つめられてた八時前 僕も撫でてよ愛想悪くさ
3
夕闇に 消えゆく君へ また明日 振る手の熱を 夜風に乗せて
3
このままで 愛してほしい 呆けたまま 気楽でおれる 赦しておくれ
3
そういえば 前の社長が 言ってたな 早く辞めてと 願っていたな
3
ゲージツ家 天命知りて 別れ告げ 天へ離陸す クマさん見事
3
一歳の我が子は全ての食べ物を ば・な・な、ば・な・な と呼んで笑うよ
37
おめでとうと薔薇の花籠届けられ 一年の
幸
(
さち
)
約束さるる
18
「こんにちは!」つくしんぼうに声をかけ ひよこの如き子が屈みおり
35
膝痛め踊りかなわぬ身となりて 裏方に徹す春のお祭り
25
正解を英語でなんて言ったっけ?「政界?」と聞く母がかわいい
34
鶏の 声に目覚めず
雉
(
きじ
)
の鳴く 哀しき声に 朝焼けを知る
32
クラス替えスキップの先 少女いた 教室光り陰は透明
32
天仰ぎ 春の星座と 目が合へば
小
(
ち
)
さき悩みも どこ吹く風か
37
早くリフレーミング自信を取り戻せもう紫陽花か向日葵までに
29
あたりまえなんてないんだ母親の笑顔のために介護がんばる
35
道端の ハルジオンたち おしゃべりで ついつい会話 はずむ朝なり
32
開け放つ 窓から入る 風はただ 雲行きだけを 教えてくれる
37
韓国のGPSを語る母指摘せぬのも愛の一つか
35
夕暮れの空にぽつんと細い月 痛々しいほど消えそうなほど
21
薄茜
(
うすあかね
)
徐々に染まりて 今日といふ 新しき空を 与えられし
吾
(
あ
)
33
杉咲花ちゃんが物喰う姿から説明のつかぬ幸せ貰う
18
平穏な遅い夕餉になゐ振るう普段着のままリュックと眠る
45
玄関とリビングだけは見目良くと あれこれ精出す老ひの踏ん張り
46
防人の 任務を終えし カノヒトよ 梅も桜も これからなのよ
38
血 うすくて 献血できずに 帰されて 早めのお昼はレバニラ炒め
37
捩花
(
ねじばな
)
を じっと見つめる その不思議
螺旋階段
(
らせんかいだん
)
登る虫いて
20
まだ卯月となりの部屋にうたた寝の夫のクシャミ二つ三っつと
32
去年
(
こぞ
)
の夏より 葉に残る
空蝉
(
うつぜみ
)
を 覆ひ隠すやう 新緑の生ゆ
39
草餅に言い寄られをり桜餅ほのかに香るケースの隅で
18
七十路の妻のエプロン猫跳ねて児童と紡ぐ光りも陰も
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