鳥渡る 諏訪湖の水辺賑わかせ冬を遊べや春帰るまで
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厚揚げと ひじきを炊いた 付け出しを 涙し食す 震える友の背
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「微かに」が良いのだと知る散歩道 金木犀のシャワー浴びつつ
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鴨川のもみじの赤と清き水きょう手術日を決めてきました
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ねこたちは ふつか2日ほど ひるまおとなしく きせつのかわりめ ねこにもしんどき
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綿棒を鼻の奥まで差し込まる あの検査が厭で医者には行けぬ
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朝起きて わたしの椅子に ねこがいる だまって笑い となりにすわる>なんとなく再掲
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並び咲くざる菊の色とりどりに義母ははの育てし菊はいづこや
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「こんにちは」と はにかみ笑顔の小学生 下手すりゃ あのくらいの孫のいる年齢とし(うわー)
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心配で 泣きすぎて頭痛いから ココアを淹れよ うんと甘くして
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迷いおれば 風をはらみて カーテンは 帆を上げる 今、船出をせよと
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くもり空 雨の匂いは するけれど 昼までもちそう たぶん大丈夫
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ベタベタと嫌な思い出 手に付いたガムシロならば拭えるものを
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抱きしめて 何度も何度も ねこを吸う ちいさな額に 何度もキスする
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寒いのね 吾が立ち上がり 温もりが 残る座椅子を きみが横取り
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つないだ手を きっと今度こそ 離さない またこの腕に 抱きしめるんだ
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我思ふ 歳を重ねて願ふもの 心も身体も嫋やかであれ 
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冷えやすいあしお店の暖房と乾燥着ぶくれ真冬の肌着と/さてさて···
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家も吾も とどまり居れば あちこちに 傷み軋みの 歴史が見えて
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おかえりと 嬉し涙を流す日を 信じてひとまず 眠れすこしでも
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チビ猫は まったり過ごしているでしゅよ てあしのびのび まいぺーすにて
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そんなにもお腹も空いていないけど 何日遅れか 羊羹の日に
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一階の猫トイレトイレ盛況大抵は飛散悲惨で降参な日々
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ソワソワと 嗚呼ソワソワと ソワソワと 一日千秋 帰りを待つの
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青々と 株元伸びしひつじ穂も 初霜降りれば冬田となりて 
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処分する十三年を病みに伏し義兄あにと夢みた電動ベッド
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今日の月綺麗ですかと話しかけ 答えなくても信じていたい
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二日間娘は音も沙汰もない好きなおかずをラインしたのに
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南国は 都会まちで疲れし 吾癒やす 果てなく続く とうきび畑 
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レトルトのカレーに キムチでいいじゃない 福神漬けは忘れたけれど
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