春めきて微睡む縁側 そよ風に清き鈴の音 季節を忘れ
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帰省した息子に好物あれこれと ペロリ平らげ しあわせ時間
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無い物は 別にいらない ったもの 返せ、返せよ 我慢ならない
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時は今天下を制しいつぬかな寺に押し寄せ是非に及ばず
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静かなる星のマグマは地の底で大地を穿つサファイア抱いて
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目覚むれば 屋根にポツポツ雨音が 乾いた心に染み込むように
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髪漉けばまだシャンプーの香りして それでも夜ごとお湯を浴びたい
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「地球儀」の青がはがれて じいちゃんの記憶メモリの外へ零れてゆくよ
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君と僕 黄身と白身は月と雲 ジュワーっと見つめて蓋して蒸して
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銭湯の帰りに覗く玩具屋に子の笑顔置き 四十年よそとせの前
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私には出来ない事が出来る君でも人としてそれはどうかな
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メンタルによっては毒にも薬にもなると思うのあなたの言葉
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やることがあれやこれやと多すぎてまだ朝食にたどりつけない
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気を揉んだ 朝食抜きの検査終え 帰宅と同時に冷蔵庫開け
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晴天の強い西日があぶり出す打ち寄せられた床隅のゴミ
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あめのあさ ねこは ぽやんと ねぼけがお 横目に見つつ プリンを食べる
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レコードの溝の微かな震えよりサーっと鳴りてジャズは揺れ出し
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庭のすみ雨水たまる金魚鉢メダカの群れはせわしく泳ぐ
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ひ孫見ず逝きし父の姿かたちなり 息子の背中 桃の節句に
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寒戻り 焦らし焦らされ待つ君に  届いた春の歓びひとしお
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起きられないなりに 30分早く 起きた自分を さあさ褒めよう
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土曜日は5月の陽気少年よ自転車連ねて何処へお出掛け/投稿3日遅れて
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戦前の空気を知らぬわれなれど「強い日本」に感じる不安
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リベラルな若造どもも老化して リアリズムとの壁を築きぬ
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待合いの温き眠りに聞き逃す眼科呼ぶ声、耳鼻科もありや
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西の山今日青々と色も濃く壁となっては威勢せいをはってる
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いいことがあって夜明けのコーヒーを飲む暇ありも喧嘩し帰る
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女房より六年長き付き合いの友と酌む酒 梅のほろ酔う
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十五度がまあるくかこむ朝の息 春眠だものまた目をつむろ
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あんなにも必死で学んだ英語より AIならば十秒で翻訳
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