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術前の不安抱えて検査待ち 短歌ひねりが こころを静め
22
月影の蒼きひかりに君ゆらぎ指先まどう 春は彷徨ひ
22
雪洞
(
ぼんぼり
)
の
丸
(
まろ
)
き
灯
(
あか
)
りに 伏す君の
手弱女
(
たおやめ
)
の如き 長き睫毛よ
22
着実に進む浮足立たずさあ待望になれ青春になれ
22
おこぼれに預かれずとも根気だよテーブル下でねばる猫さん/サラダなのですが⋯
22
サーモンを 宝石みたく 散りばめて 孫が微笑む バラちらしかな
22
年度末 デスクの花瓶 桃の枝 満開願い 残業向かう
22
広告の 桜 旅立ち おめでとう 明るき文言弥生に踊る
22
春にまたひと足近くなるために 恵みの雨が大地潤し
24
猫短歌最近詠めぬ感じある詠まない僕にニャンニャンと鳴く
21
雨上がり 庭のモミジの枝先に 芽吹き促す雫が光る
21
春めきて微睡む縁側 そよ風に清き鈴の音 季節を忘れ
21
帰省した息子に好物あれこれと ペロリ平らげ しあわせ時間
21
無い物は 別にいらない
失
(
あ
)
ったもの 返せ、返せよ 我慢ならない
21
時は今天下を制しいつぬかな寺に押し寄せ是非に及ばず
21
目覚むれば 屋根にポツポツ雨音が 乾いた心に染み込むように
21
雪深し 里にも確かに春の声 聴こえてきたり 空澄み渡る
21
チグハグな今日のダメ押し 牛乳が余ってタマゴ買い忘れてる
21
「地球儀」の青がはがれて じいちゃんの
記憶
(
メモリ
)
の外へ零れてゆくよ
21
築30年 思い出だけが残されて 今はひとりで今日を重ねる
21
銭湯の帰りに覗く玩具屋に子の笑顔置き
四十年
(
よそとせ
)
の前
21
私には出来ない事が出来る君でも人としてそれはどうかな
21
メンタルによっては毒にも薬にもなると思うのあなたの言葉
21
やることがあれやこれやと多すぎてまだ朝食にたどりつけない
21
晴天の強い西日があぶり出す打ち寄せられた床隅のゴミ
21
刑務所と閉鎖病棟を指す老婆
病棟
(
ここ
)
はそれよりずっと苦しい
21
この街の雪が溶けてく速さまま、父の昨日が消えゆく仲春
21
あめのあさ ねこは ぽやんと ねぼけがお 横目に見つつ プリンを食べる
21
リアルほど心響かす歌なれど虚構を詠ふもこの世の華よ
21
全力でくだらないことやっているアイツはたぶんすごく尊い
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