親友は幼き頃から幻想で猫にほだされ詩世うたよに至り
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めくるめく欲望さらけ出すなんてするもんですか嫌われるから
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腹痛と言い訳してはトイレへと逃げ込みサボる夢の意味とは?
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山のよに集まってくる義理チョコを律儀に全部食ってた時代/もあった糖尿病
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因果の比 誰かのせいにしちゃダメだ どんな縄でもほどけるものさ
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久々のポーチ装着お気に入りチャチャっと出し入れ効率上がり
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加加阿カカオさへすこしき腐りて干さるれば甘きかほりに人は包まれ
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右脚の弾痕示し戦争を 語りし父の享年を超え
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待ったなし先遣隊の春が来た 梅干しおにぎり持って行かなきゃ
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うたの星 選挙一票 清き短歌うた「おぉ」と唸らす者が王なり
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鉄砲が運動会のピストルの音くらいだと舐めてしまった
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膝の上 安心しきって 眠る君 今日一日の 無事を感謝す
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うたかたが僕の心臓消えるまで何度でも灯る愛のスペアで
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わたしって広瀬すずだというきみが同じなとこは身長だけだ
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雨天無き早春 草木も素肌も乾燥す 雨の有難み知る
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雨もやにあずけて行こうほころびを癒していくさ僕の呪文で
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雪消しの雨しとやかに休日の午後 『駅』を聴く 布施明にて
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遊びつつ寝覚めをすすぐ小径かな雨や花やと筆を滑らせ
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改めて実感したら「あっそうか」一夜の恋も初恋みたい
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訃報あり 行くことかなわず 手を合わす 幼き頃の 思い出めぐる
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母亡くし祖母と手つなぐ幼子の顔まだ見れず夕影の路地
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春の花春に色づき終わるようその花束は君の華束
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半世紀旧き装備が尽きるまで宇宙を探す無人の舟よ
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鮮烈な 甘みは喉を 焼き焦がす わたしの恋は チョコより甘い
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気を抜くとポンデリングと言いそうなパンデミックの遠ざかる影
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あじきなし さいわひなりや城崎の雪積む梅にメジロの遊ぶ/折句
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福豆を年の数だけ喰む夕べ膝で微睡む猫大あくび
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みどりごの 握りしこぶし ひらくよう 春がつぼみを開かせていく
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やはらかな小春日和のぬくもりに 眠る氷河は空を夢見る
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浮き雲に寝ている心地 ごめんねと言えてすべてが軽くなりけり
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