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コンビニの 跡地にできし 家族葬 高齢化なる 我が家近く四軒
20
雨粒に 打たれ濡れるも 乙なもの 早目の風呂で 贅沢気分
20
母の
年齢
(
とし
)
越して今なら分かること 親の心と子とのギャップと
20
無邪気さと 忍ぶ思いを 抱く君とオレンジ色のパンジー似てる
20
丁寧にひと櫛ひと櫛髪染めて 妻、老人会に週末デビュー
20
季節
(
とき
)
来て 咲くべき花の 咲き誇り 幸と勇気を 我にくれたり/今はハナミズキ
20
喜びも 絶望さえも 見下ろして 医大の前の 銀杏は青葉
20
芝桜ほどよく酔えばうたた寝の目覚むる妻や高麗駅あたり/羊山公園を後にして
20
いつ会える金曜日なら平気ねの文に溜め込むランチの笑顔
20
日の出前 空気の揺れと 鳥の声 住宅街は 気配に満ちて
20
花は天よりぼんぼりとして降りる地はゆうたりと微笑んでいる
20
公園を 螺旋を描き ツバメ二羽 風を切り裂き 曲技飛行
20
故郷
(
ふるさと
)
に向かふ列車に身を預け
吾
(
わ
)
に戻りゆく旅始まりし
20
力より
均衡
(
バランス
)
だよと 教えられ ぶつくさ言うも 「
YOGA
(
ヨ ガ
)
」に精出す
20
山深き道を辿れば山桜皆の土産の話しへ変える
20
朝起きてやや肌寒いストーブは焚くほどでない冬は去ったと
20
柴犬の子を連れ 道の端歩む
母娘
(
おやこ
)
「気をつけてね」と見守りぬ
20
片恋と不戦敗とをくりかえし さらりと澄んだ新月の空
20
笑み揺れてオレンジに染むチューリップ観覧車のまど膝向き合わせ
20
日残りて 黄昏迫る山里に 我が影伸びて夕陽に染まる
20
試写会を観てきた君のくちびるは つるり滑ってネタバレしそう
29
階段を下りる膝の痩せ ひと足ごと
吐
(
つ
)
く息にせめて
短歌
(
うた
)
を乗せんと
19
山吹の 一重と八重のありしこと 知らずを詫びる 咲き満つ花に
19
朝陽浴び 桃色シャワー降り注ぐ 日中線の桜トンネル
19
魂は 不在なれども 吾を見る 御魂がありて 吾は生かされ
19
ゆく春の
桜
(
はな
)
の盛りを訪う旅路 武蔵の杜より甲斐の国へと
19
不在の
間
(
ま
)
自由奔放 ヘデラのツル 我がもの顔で隣家のフェンスへ
19
手水舎に 穢れ清める 湧き水の 指慈しみ 水ぬるみけり
19
「コストコで 買い物すると 太りそう…」 「…そうじゃなくて 太るんだってば」
19
一年の 悲喜こもごもを 知りもせず 昨日のごとく 燕が戻る
19
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