春の明日あさ 黄昏たそがれし想い 吹き返し 新たな希望 我に巡り来る
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今はもうコロナ禍思うはまれとなり定点報告いまだ「0」無し/都道府県 新聞にて
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ひかり降る覚悟を決めて卯月へとヴァニラが溶けるように進まむ
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薄紅のグロスに虫が捕まりて こんなところで春を知るとは
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スタートに躓き騎手はへたり込む めげぬ空馬からうまゴールへ怒涛
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積読を発掘中に重複をまた二つほど見つけ呆れる/持ってたのかよ!
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どうもって先行く我に「はい」と言う譲りし人の響く心音「こころね」
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詠ふ君 五十首の峰のぞみしや誰ぞ目指さむ険しき道を
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後ろ髪ひかれ月背に忘る道 霞む夜空の星に溺れて
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満開の桜に沁みる雨の降る 桜ヶ丘の駅にも人にも
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横須賀の半島巡り江ノ島の夕日へ流すペダルの疲れ 「ここから我が家まで後40キロあるけど心機一転」
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罰則の強化が迫るエコなチャリもっと治安に人を割いてよ
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叙勲いさおしの記章を磨く術もなく 認知わすれの父は私を呼ぶなり
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怨みごと言えば切りなくあるけれど幸せな今それも引っ込む
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今朝もまた トップページは 戦争で 仏壇からも 抗議の声が
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花時雨はなしぐれ 桜花爛漫 手を貸しつ 我のこころも潤していく
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雨冷うれいては籠って癒す欠く薬どんより縛られ行けぬ病院
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さくら花儚き色の風が舞う幾年いくとせ過ぎて覚悟のせつな
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白湯を飲みほっと息つくマグカップ雪の降らないこの街の白
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曇り空 たたずむ川面 映したる 街の裏側 ひめやかなりし
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三頭の愛馬が走る願う手が六本あればと阿修羅様まで
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美しき短歌うた 詠もうと構えたその瞬間 言の葉消えゆき 無味な文字並ぶ
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青い首輪 セーフティロック安全装置で 行方不明 キジシロちゃんには 青も似合うよ
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霧の朝これはミストかフォッグかと鴉が鳴いて嗚呼サイレント
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危ぶみし君や愛でたり淡き夢 舞ひし火の粉と月に還さむ
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定位置で ねこたちそれぞれ すやすやと ひにゃたぼっこは まだしないのね
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近距離に在りしが触れず紅白の無数の桃の花よ悲しき
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春物のピンクのコートを羽織りたや おじさんなのでそれは無理でしょ
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階段を上れば明かる桜木の塀に隠るる集いのありて
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数だけを追うは愚かな仕事なり仕事の魅力が人なり作り
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