寒かった今日振り返り汁物をコンポタとする米研ぎのとき
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熱出して 思い出すのは 母の味 卵おじやの あの温かさ
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鼻歌を口ずさみながら遊ぶ孫 のどかな光景 こころ和みぬ
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雪残る 道の隅には ふきのとう 北の国にも 小さな春が
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魚釣りエサは魚肉ソーセージこれは共食い広い意味では
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三月に冬は長々居座りてなごり雪とかひねもす降らす
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不都合さ 出始めて知る 老化なり 長い付き合い 時は過ぎ行く
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ピンクから黄色に変わりし店先の居並ぶ花に頬ほころびぬ(再考)
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塵まみれ シャッター街の カーブミラー 人通りなく 飾りものなり
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絹糸の如し黒髪持つ友よ 元気でいますか?癖毛の僕は /リメイク
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某党首ゼロで割るごと問いたれば模範解答聞きたくもあり
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ねこ母へ お悔やみ申し上げまする タヌ猫さんへ冥福あれと
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陽だまりの たんぽぽひとつ 春が来る 小さな風が そっとゆれてる
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往き方は調べたけれど間に合わず 疾うに葬儀が始まる刻や
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年賀状つづけてゐれば蜘蛛の糸あひたいひとを手繰りよせ、春
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風止んで 瞬く空や 暖を取り スマホ立て掛け 聴くドビュッシー
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玉の緒の 果無はかなきことを 忘れゆく  身を置く処 満ち足ればこそ
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待つよりも永い時過ぎ邂逅の みそひとみっけ 夢かくれんぼ
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レンズから図鑑から世の解像度どんどん上がる足を運べば/自然観察
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一時間に一本しかない田舎駅 古食堂にてタンメンを食ふ
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じいちゃんとじいちゃんいぬが歩いてく朝凪あさなぎのみち海のある町
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茶碗蒸し「夜はプリン」と思ったら素敵な理想の奥さんみたい
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凍み渡る雪原ゆきはらけもの足跡あと 辿りてゆけば水辺に着けり
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何も無い田舎は嫌だ憧れの東京立てば一歩動けず
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東京の部屋の相場は高くって時に食品投げ売りをする
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遮二無二しゃにむに 玉ねぎ刻む 滲む涙 そのせいと自分に言い訳しながら
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夕食は醤油かけご飯のみと言う君をおでんでもてなす二月
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お返しのホワイトデーは何か嫌それは単なる止まれのサイン
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キラキラとまばゆ水面みなも見上げると 飛行機雲が果てなく延びる
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悲しみを 日記の様に うため 歩みし二年 読み返す初詩しょし
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