酒飲めば焚火と揺れる恋心瀬音に風の癒す渓かな
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高3で 故障発生 予後不良 人間だから 生かされており
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つま大葉 江戸の切子の鉢に盛るトロと栄螺に鯛なら冷酒 
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ストックの白いお花は思いやり店員さんに貰った笑顔
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日は暮れて留守を守れるオレンジの デスクライトはグラスを透かす
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櫛に生ゆ 母の髪の毛 細き見て芒の夕べの風を抱く我 「芒のぎ。すすき」
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自転車も 押して歩けば 歩行者ぞ 横断歩道で 理不尽クラクション
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さえずりは 朝の音楽 ゴミ捨ての 縄張りあるのか 場所を違えて
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カラタチの棘に刺されし傷ひとつ きみを失くせる心の真ん中
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『今日が一番若い日』と 言い聞かせ 朝をはじめる 心身整しんしんととのう
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獲物吐き水溜りにて洗うのかカラスは吾にも逃げようとせず
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詠む歌が青いくすりで遠ざかる詠みたいことはおやすみなさい
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水温む 小川に揺れる黒い影 蝌蚪かとは静かに代掻きを待つ 
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束子たわしやり上着洗って防虫か忘れは無いか春のやらなくちゃ
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春もみじ映える緑のグラデーション愛しく見つめる色っぽいねと
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音もなく車窓に積もる霧雨に 私も埋もれる宛もない
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おだてたりはげましたりの人生だ意味があるのか誰も知らない
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眼の先に花びら舞うや風なきに 番いの黄蝶か つかず離れず
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五歳児にハムラビ法典持ち出して泣くなと説いた母は半沢
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公園が水鉄砲でにぎやかで元気な子らの早すぎる夏
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外国の女の子たち訪ね来てつつじの庭で国際交流
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陽を抱いて 黄色ピンクのオキザリス 風と終待つ 故に恋しい
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四着の夏の上着のローテーション 三周半で運用休止
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冬越しの白菜終わり野沢菜の塔立ち待ちて青菜三昧
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移りたいところは新機種未対応ひとつ前とて売れ切れのかい /スマホって···
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帰り路 ウサギみたいにピョンと跳ね 今日のワクワク ママに報告! /新一年生
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線香の 匂いが好き と孫の言う 我は君の香 好きと呟やく
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かどかどにモッコウバラの家ありて日暮れのまちを春は過ぎゆく
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俯瞰せし己は如何に戦ふや突き動かしたる想ひの先に
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給食をおかわりしたと一年生 何処か安堵のジジ馬鹿ひとり
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