ゴロゴロと河原の石とじゃがいもは丸くなったり毒を持ったり
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仄白きソメイヨシノの二、三輪 早咲き桜の紅き喧騒
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桜咲き 浮かれ気分のそんな中 北国にまた雪予報あり
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春駆ける愛馬いっそう逞しく自ら掴む勝利の予感
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ひそやかにつぼみ膨らむ縁側で犬のあくびも春に溶けゆく
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牛食べて  豚食べたら  鶏食べて  なみだの数だけ  上がる霜降り
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丸木橋 怖がる祖母を 軽々と 抱きあげにけり 野分吹く日に /祖母を恋ふる記
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寄り添いて不味き牡丹餅分かち合う 笑う夫の手の節愛し
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旅立ちの 季節を迎え若者よ 大志を抱け大海出でよ
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春分しゅんぶんを  過ぎて日差しに  ちからあり  零度れいどまで浮く  朝の気温は
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三連休  土曜出勤  つゆ知らず  凍てつく朝に  仕事向かう
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まほろばの春の国ゆくこどもらに二輪三輪はなの寄り添う
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どうしても着けたいピアスを買ったから 自分に穴を開けているのは /「お洒落」「理由」
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ぼた餅はご飯だろうかお菓子かな?食事で一つデザート一つ/お昼にいただきました
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慎重に針落としては聴いていたフォークルを今iPhoneで聞く
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母猫は二匹の娘と野良化して 花咲く頃も姿を見せず(だんごさん、同感です)
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曇り空どうかわたしの心まで圧し潰すなよお願いだから
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おむすびをリュックサックに放り込み 勇んで来たがまだ一分咲き
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鶯のひと声乗せて花筏ゆらりゆらりと桜餅ひとつ
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入浴をすればあれこれ捗るとわかっていても出来ぬ風呂キャン
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ぶら下がる父を見上げて震えても何も出来ない夫だった人
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「優しい」が擦り減らされてゆく我の心を知るか父の瞳は
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春分ける四温の風のふうわりと臆病一枚脱ぎ捨ててみる
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やんでると見まがうような降りでさえ傘にはちゃんと雨粒の跡
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冷雨落つ薄暗し朝 車窓より見ゆる春 つぼみはぢくる枝
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学舎まなびやを巣立ちぬ我等に 贈られし鉢植パンジー 門出の祝ひ/小学校卒業の日
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曲がり角片目の猫と鉢合わせ 強く生きなよ春は来たから
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時経ちて 陽春ようしゅんうた最中さなかなり 飛び立つ花粉せい黄金こがねに輝く
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誰も彼も敵に思えて身構えるそんな自分が一番の敵
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墓仕舞うおのこかいな休めるは仏法僧か 裏高尾、春
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