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古今集いい歌ばかり面白い一首一首で味わいがある
19
詠へども記憶からっぽ僕ひとり文字を光らす魔法の中で
19
過ぎ去った己れの過去は棚に上げ子の反抗期心ポキッと
19
人の非を突き抜く刃巡りきて
己
(
おの
)
が非さえも貫かんとす
19
いつの日かウイルスみたいな言霊で人の悪意を浄化したいよ
19
大敗をきした昨日はもう過去だオジサンじゃない気持ちは二十歳
19
むせび泣き わすれてなんて 言う君の 隣で凛と 咲く勿忘草
19
驚くなこれが民意だ身を任せ坂を転がる石になれよと
19
一番のライバル君は同い年あれから二年笑みのワンツー
19
パンクした自転車ひいて夕焼けの家路はとおく擦りむいたひざ
19
在りし日の夫の口癖「まっいいかぁ」 わたしが受け継ぎきょうも前向く
19
湯上がりはパジャマの膝に帆前掛(酒屋の) 晩酌前の準備ととのふ
19
恋愛は確かにしづらい年増だが出来ない理由が一応あるのよ
19
診察で上着
脱
(
ぬ
)
ぐのを考えて重ね着一枚減らす見え有り
19
裸木のすべての枝の粧いは
昨夜
(
よべ
)
に降り積む淡雪の
粋
(
すい
)
19
お年寄り黙々と雪掻き続く 豪雪画面言葉なく見ゆ
18
松の小径 出会いし猫に 挨拶したら 付かず離れず 我が後を追い
18
雪壁に 小さき
氷柱
(
つらら
)
群れ集い 崩されて
音
(
ね
)
は清明に響く
18
働いた経験もない遊民の 企業敵視の幼稚な言説
18
T
v
e
r
と
U
t
a
k
a
t
a
にゆるむ ほぼほぼのひがな一日 残りのわずか
18
休日の雑事済ませて午後三時あとはほろ酔い思いのままに
18
桜雨 涙隠して 背を向ける 愛だと信じ 手を離した今日
18
オジサンが二人並んで喋っても 若者はもう耳をかさない
18
笑えない厳しい結果乾杯をして挑んが明日も涙
18
庭の雪に巨大な
氷柱
(
つらら
)
を突き刺して「勇者の剣!」と異世界ごっこ
18
願うのは議論の
末
(
すえ
)
の採決をたとえ単独2/3も
18
ビル影の日に日に際の目立ちゆく春告草のやさしきにほい
18
あんなにも高いとこから飛び降りて 良い子は真似をしないでスノボ
18
クリスマス以来の雨に傘さして明日は通院買い出ししとかな
18
冬と春繰り返し来るこの冬はまた雪解けてもう冬要らぬ
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