成人式帰りの晴れ着姿の子もプリクラ機に集まる令和
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市街地の熊はいよいよあの角で托鉢なんか始める模様
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比べるはおこがましいとは知りつつもカズ見て吾も頑張ろと思う
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風圧を胸に受けとめ羽ひろげ静止している曇天の鳥
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手のかかる ちま猫ちゃんに おこらないこともむつかし 聖母マリアになれない
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あっちゅーまバレンタインがすぐそこに 1月なんてすぐ終わるよね
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リハビリをスルーしたい日数あれど皆勤賞は光る妻への
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さちうめが奇数だったので一個のこし 今日のお昼は年明けうどん
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16時思い立ったが吉日で 刺し子布巾ふきんを10枚仕立てた
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棚の中お猪口が二つ転げてた今は笑って言えるけれども/震度5弱
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時が満ちこの身と共に消えるなら宇宙はわたし星は細胞
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子を詠う皆に安らぎあらしめよ先達を継ぎ役目連綿
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川沿いの霜枯れの土手風すさぶコサギの細足浅瀬を歩く
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「優しさ」を強く感じる月曜日 なぜ火曜日の「イライラ」に負ける?
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父母や友 医者にもみえぬ色ありて せめてしるべと 三十一のふみ
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教科書をぜんぶ忘れた子がもどり送り届ける車中の空気
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正月のゴミ出して知る三賀日さんがにち、人生×かける幸せの数
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家に来て君がかまうのは猫ばかり どう頑張っても勝てずやきもち
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かじかんだ 昼の指先 道端の茶色い猫があたためてくる
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晴天も 洗濯干して 家籠り 猫と一緒に こたつで惰眠
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トンネルを抜けたらそこは死の世界 墓地を囲みし木々のさびし木
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炊飯器の機嫌が悪く 姫飯ひめいいが ほんとにお粥と見紛うやわらか
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心臓の音が轟く午前二時 眠りの外におちてくばかり
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ちょっとでも喉カユ再発・即殺菌 ヴィックスドロップそろそろ尽きる
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エクレアがあるよと誘惑 午前二時レーゾーコという四角い怪物
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変わりゆく時代のなかで変わらないものを守って生きていくんだ
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赤黄色 緑葉みどりばそえて 青花瓶 雪舞う窓辺に 心華やぐ
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孫たちの膝の取り合い始まって取り合いされるうちが花だと
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ほかほかの 米のくぼみに 黄身ひとつ 雲の切れ間の お日様のよう
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ヤンママが子らをあそばす公園で場違い男が独り酒呑む(通報されるかも!)
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