津波への注意解除とラジオ朝警報聴きつつ眠りに落ちて
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冬の星座 またたく 師走の夜半やはん 雪の結晶の如 輝く
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老人と夕陽の窓とスコッチと なんか俺ってかっこいいよな
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夕暮れの空にひとすじ ひこうき雲 あの先何処いずこ この道 我が旅
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やわらかな 陽ざし差し込む 窓際で 予報外れて じんわり嬉し
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が慕ふ年長の友らおしなべて老ひの翳りを纏ひて寂し
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雨の音 車過ぎる音 こんな日が 幼きにもあり 方舟はこぶねの部屋
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風に乗り 赤き蝶の如く舞ひぬ一枚ひとひらの葉は 菊の花壇へ
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冷蔵庫扉開ければ転び出て今朝のおかずは豆腐だそうだ/勝手に決めてくれる
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子と孫は推しのライブに東京へ 吾は独り居の孫の顔見に
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裏起毛 温きズボンでペダルこぐ 人来ぬ道で小声で歌う
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歌時雨うたしぐれカタカタカタと冬の声こたつ恋しいひとりの部屋で
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暑かりし夏の記憶のかすみゆき 髭剃り傷のくすみて 師走
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朝日差す秦野の山に雲の影 照る山肌の蒼と赤かな
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「クリパとはなんぞ」と訊けば 女房の ここぞとばかり 語るぞ悔し
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老害は 雪が降ろうとチャリに乗る 買い物弱者の危険運転
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ストーブの上のヤカンはシュンシュンと 鳴り続けてる外は半月
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N短を 珍しく寝過ごし TVerで 追っかけるなり 柿を切りつつ(今朝は柿&クリームチーズ)
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雪よりも一足先に白散らせ 月夜が照らす 八重の山茶花
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日向ぼっこ溜めしておこう 大切に 半月分の ポカポカ浴びて
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ヘンだとは捉えないでね愛すべき個性と互い受けとめましょう
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40円のガーベラ抱いて 帰りつき ちま猫ちゃんと 目が合いビックリ
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上からツー横へピリピリわあ裂けたほぼ丸裸開封儀式/ボトル
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一瞬の隙みて にゃんすた更新す ねこたちねむい ねこ母もねむい
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飛び乗った仕事終わりの快速は君に向かってまっすぐ走る。
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自販機が応えてくれぬ けふもまた かざすスマホの悲しくゆれて
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ら·くっくの つまみを指でつまみ上げ 焼き印押されて アロエを貼って/ら·くっくは、グリルの中で使うほうろう容器
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トラトラトラ熱狂に酔う暗号に 「血沸き肉躍る」 主婦の日記
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老いたれど子に従えぬシルバーの墓場に似たり セルフレジ前
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いつまでも なんかじゃなくて いつもです こどもはこども まごはまごです
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