夢想の火燃やし尽くして白き灰ほほえみ眠る明日に憧れ
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訪れし小樽運河はまぼろしか 四十路半ばのイエスタデイに似て
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だとしたら国会論議答弁が楽しいかもね言い訳逃れ
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人のせい? おのれ省みて反省? どちらにしてもその人の生
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カップへと琥珀の滴る音さへも 君待つ時を満たしてゆかむ
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泡沫や 書を捨てたれど町に出ず ネットにあそぶ老爺となりぬ
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見殺しぬわが獨裁の尖兵も靑少年も祖國も振る襤褸の旗
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憂いなしと請負う人よ勇ましき言葉に日々吾が憂いは増して
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授産所で求めし毛糸の襟巻きのひと針ずつにぬくむ雪の日
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身構えて心凍みたる寒き夜は君ほのやかにそた焚べるごと
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外出の意気地を挫く春の雪 十五時になり陽は差せど、なお
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やせ婆の遠吠えだってかまわない平和ボケだと笑わば笑え
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ウィッグか同じショートでこうならぬ目指した髪は美川憲一
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みぃちゃんのママがドア開けえっと言う髪切ってから初めて会うね
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真夜中に 月と密会 したことは 家族に内緒の 銀の耳打ち
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買ってから何十年も経って知る家電製品機能あれこれあれあれ?/こんなこともできたんかい!
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図書券の礼を言いつつ現金がよかったなってこどもごころに
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プラレール夢中でつなぐ横顔に幼き頃の吾子を重ねて
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山茶花の花びら積もる坂道をのぼりつつ聞く鳥の囀り
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お互いに 古き階段 上り下り すれ違うだけ 春のひととき
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小用に醒めし夜半に老境の雪月花なき「東京アプリ」
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万華鏡 桃色柄は恋の筒かさり乱れて目くるめく酔ひ
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温度計プラスをさして立春の辻立ちよりもはやい旗振り
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東雲の庭に降り来し冬鳥の黒き眼に日の映りおり
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小倉でねソニック止まり地獄かな外で眠ないとホテルがないよ
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パンまつり 白いお皿が もう何枚 我が家はしばらく パン祭り
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けふからのすべての未来生きなむとけふも食むなり処方のくすり
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富士山の裾野に遊ぶ幼な子の我はなりたし砂山の砂
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否定より肯定がいい響きがいい校庭、行程築きの道へ
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「あの上司、ぜったい僕のファンだよね」見方変えつつ味方を増やし
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