帰省した息子に好物あれこれと ペロリ平らげ しあわせ時間
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真夜中に 腰になにかが 乗っている たぶん ちま猫ちゃんだとおもう(暗いから見えてない)
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時は今天下を制しいつぬかな寺に押し寄せ是非に及ばず
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旧暦と新暦の差のひと月は 季節のずれた並行世界パラレルワールド
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雪深し 里にも確かに春の声 聴こえてきたり 空澄み渡る
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赤と黄のポール折れたり曲がったり 君にも厳しい冬であったね
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リビングへ 軽やかにゆく 靴を脱ぎ家族の心も裸足にさせる
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「トリセツはQRコードから」お手上げか息子からの荷物しばし眺むる
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インド刺繍 その美しさ 魅了され 遠い異国に 思いを馳せる
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こみ上げる 君への未練 はらいつつ 微笑み湛へ 別れを告げむ
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信長記太田牛一の忠義たるおれと比べて米ひとつぶの
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気晴らしになればと図鑑なども入れ恩師を見舞う雨の茂吉忌
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歳ってさ気にする人ほど老けるよねマジで謎だね忘れちゃいなよ
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リベラルな若造どもも老化して リアリズムとの壁を築きぬ
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寒き夜の口さびしさや起き出でて葛湯を作る少しかために
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待合いの温き眠りに聞き逃す眼科呼ぶ声、耳鼻科もありや
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西の山今日青々と色も濃く壁となっては威勢せいをはってる
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無い物は 別にいらない ったもの 返せ、返せよ 我慢ならない
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静かなる星のマグマは地の底で大地を穿つサファイア抱いて
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目覚むれば 屋根にポツポツ雨音が 乾いた心に染み込むように
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「地球儀」の青がはがれて じいちゃんの記憶メモリの外へ零れてゆくよ
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TICトランプの「最大の賭け」のチップには僕らの明日もベットされてる
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築30年 思い出だけが残されて  今はひとりで今日を重ねる
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おしゃべりと無口な人を並べても心の中は割と見えない
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真実はどちらでしょうか正確なアンドロイドと嘘つくニンゲン
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咳続き眠れぬ夜は 君みたいに背中丸めてじっと朝待とう
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いつもなら 気にはならない暗闇が 今夜は寂し 灯り点けたままで
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消しきれず ゴミ箱の底へ重なりぬ 唾棄した歌の 朽ち果てるまで
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吾妻山 種蒔きウサギ 顔出して 身を乗り出して 急ぐ春なり
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何気ない日常さり気なく詠む 世の先達は 見知らぬ恩師
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