曇り空 たたずむ川面 映したる 街の裏側 ひめやかなりし
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やっとこさ子らの進学準備終え次は自分の異動の準備
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適温のお湯に緑茶の蒸す待ちの束の間思う君への朝日   「今日は君と」
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美しき短歌うた 詠もうと構えたその瞬間 言の葉消えゆき 無味な文字並ぶ
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霧の朝これはミストかフォッグかと鴉が鳴いて嗚呼サイレント
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炎症が どこか臓器に あるような けだるさ続く 花の咲く頃
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一粒の 雨も母には 許さじと 傘傾けて 春の畦行く
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みどり濃し湯に泳ぎきる菜の花の熱燗酌みて早春を知る
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川辺りの桜水面みなもに枝伸ばし 映る我が身に見惚れるかのよう
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山の端の 真ん丸太陽 鮮やかに 白い息して 朝のお散歩
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定位置で ねこたちそれぞれ すやすやと ひにゃたぼっこは まだしないのね
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渡されしロールサンドの誇らしく赤きリボンを春空に解く
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いにしえから 川辺りに立ちぬ桜の樹 老木なれど ひたむきに花咲かす
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垂れ込めた 重い雲の隙間から ひとすじ陽の光 桜輝く
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シュッシュッシュッピーに階段駆け下る機関車みたくケトルへ向かう
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暗闇の中 我探し鳴く君の声 聴こえた気がして じっと耳澄ます
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宵風や 腑と足むる 夜桜と 雲間の月と重ね 眺むる
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春光を浴びつ バス通りをぎり 落葉樹には めぐみぬ新芽
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飴にお茶ノドに流され食道に詰まる感覚よもやの事態 (そのうち溶けるかぁ💦)
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はな咲けどまだ浅き春昏れゆけば戸口に立ちてにほひぞ知りぬ
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灯台のオレンジ色が雨にゆれ寂しさつのる夕暮れの浜
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市役所は どこですかと問う 留学生 まっすぐな瞳に エールを送る
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闇の中  ランタンひとつ  ともしおり  音の波間に  夜は深まり
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妙な音してたサンダル買い替えて父の足音くっきりとする
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できるだけゆっくり咲いてと願かける、つぼみふくらむ通勤路にて。
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言葉にしたら 壊れそうなこの想い もどかしさ抱え今日を過ぎゆく
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愛用のぬいぐるみくわえ我探し 見つけてほっぽり 我へと一直線 /愛すべき我が猫
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猫さんがくれというので食っているカニカマを出すこれじゃないらし
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山頂を雲で隠して山たちは幽玄ぶって佇んでいる
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灰色な今日をなんとか変えたくてデルフィニウムとトマトを買った
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