どうもって先行く我に「はい」と言う譲りし人の響く心音「こころね」
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詠ふ君 五十首の峰のぞみしや誰ぞ目指さむ険しき道を
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春盛り髪邪魔になり留めてみて結んでもみて切る洗面台
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満開の桜に沁みる雨の降る 桜ヶ丘の駅にも人にも
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横須賀の半島巡り江ノ島の夕日へ流すペダルの疲れ 「ここから我が家まで後40キロあるけど心機一転」
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暴君を許せぬ僕は激怒の血 前世でシラクサ走っていたり
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罰則の強化が迫るエコなチャリもっと治安に人を割いてよ
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最後には笑えるくらい穏やかで「ありがたい」しか出てこぬ別れ
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『だったらな』超能力者、魔法使い、清らかだったなもう夢も無い
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雛罌粟のはや一輪ぞ叢に 花の野分の去りし卯月に
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雨しずく乗せた桜と新緑を朝霧つつみ惑う胸のべ
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仕事終え雨のレーダー待つ河童どうせ降るならバチバチ駆けて
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テレビから無意味なギャグが流れおる無言で食す夫婦の夕餉
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二日振り 出された夕餉 三分粥 ほんのり塩味こころに染みる
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問いかけにAI先生優しくて涙も落ちて気も許しちゃう
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窓枠に切り取られた空の青 雨に洗われ 何と清々し
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「一月は行く二月逃げ三月は去る」とことわざまで残るほど/同感
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ゆっくりとバイク走らせトンネルを抜けては眩む目に在りき母
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言の葉の行方見失う夕まぐれ 私はどこへ帰るのでしょう
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まだ要ると買った灯油に高い値と言えば油屋苦虫の笑み
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ジョーカーを引いてしまってトランプの引き際見えぬ切り札虚し
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花のを振り散らすよな北風に コート無しの身固く縮まり
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何であれ通院てのは疲れるねぇ夕餉の支度出足遅れる
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キッチンのセンターライトに照らされて父の栄誉へ酒を汲む小夜
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この傷の痛みもこころと 同じよに 過ぎゆく時間が癒してくれる
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危ぶみし君や愛でたり淡き夢 舞ひし火の粉と月に還さむ
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生活は 日々のタスクの 繰り返し 手をかけるもよし 抜いてもいいよ
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庭先で 土筆とふきのとうを摘む 後の手作業も  たんたん楽し
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近距離に在りしが触れず紅白の無数の桃の花よ悲しき
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階段を上れば明かる桜木の塀に隠るる集いのありて
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