ちま猫ちゃん おでんき ポチッと けしますにゃ なんとなくだよ ねこは きまぐれ
20
老人と夕陽の窓とスコッチと なんか俺ってかっこいいよな
20
夕暮れの空にひとすじ ひこうき雲 あの先何処いずこ この道 我が旅
20
しがらみを裂いてちぎって海に撒く。沖まで行けよ戻ってくるな
20
ぐずる吾子の 鼻汁はなじる啜りし 母の愛 知らぬと嘯き 子は逞しく
20
掘りてなほ砂に埋もれり歌の果て溜めた息なら砂漠の空へ
20
我の波ザブンッと人の心折り本音じゃ生けない日本の浜は
20
爺ちゃんはこよなく僕を愛してる。そのことだけは忘れないでね
20
雨の音 車過ぎる音 こんな日が 幼きにもあり 方舟はこぶねの部屋
20
みみっちくチマチマ節約した金で余計な物をアッサリ買ってる
20
春告げる鳥のさえずり聞きながら古い外套捨てて旅立つ
20
シビヤだなぁ「待った」は認めてくれないの? 時は宇宙のタイムキーパー
20
グラコロは要るかと LINEとんでくる 冬の味覚よ チーズはさんで
20
それぞれの 想いをかさね 同期会 セブンスコードの 静かに響き
20
口ゆすぐ 水の冷たさ 師走かな 熱めのお湯バブに ゆるりと浸かり
20
背伸びして 宇治行き特急 たしかめる 真冬でもいい 行くんだきっと
20
とびきりの笑みで手を振る いま下を向いたら泣いてしまう気がして
20
キャベツしめじ ウインナいれて 焼肉のタレで一品 ビールが欲しい
20
雨雲に解放されて青い空冷えきった気を日差しがぬくめる
20
孤独こそ己を守る避難場所 長老の説く平易な言の葉
38
ちょっとだけ 物足りなくて おみかんを 大雪の頃の あまき果実よ
19
爺会で カラオケ歌えば盛り上がる ラストはいつも大合唱に 
19
みかんむき一房一房食べるのは めんだふくせへや面倒臭えや三房で三口
19
コミュ力で刺激をピリリと効かせれば仕事は回って密かにニヤリ
19
トラトラトラ熱狂に酔う暗号に 「血沸き肉躍る」 主婦の日記
19
いつまでも なんかじゃなくて いつもです こどもはこども まごはまごです
19
「おなかちゅいた」ずつき頭突き 次第に力強く 食欲頼もし 生命いのちなるかな
19
風邪っぽく ウォーキングから遠ざかる 私を責める職場の階段
19
出張の経費で貯めたポイントJREで タダ酒を呑むこれが「役得」
19
あなたとの思い出ひとつ消すたびに消しゴムはきっとまた黒くなる
19