水温み駆け足でゆく白き砂 遠く人かげ予感の走る
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いきなりの突風で桜 吹雪舞ひ 夜の憂いも空へばらけた
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良いねポチ届いて花は開花してみんなの種が撒かれて行くよ
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無邪気にはしゃぐ幼きまごが今 時折目を伏せ もの想うようになり
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誘導灯 虫を集めて 金にする 世の欲を吐き 走り去る我れ
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ボアシーツ まるごと押し込み洗濯機 気分は早くも初夏へと向かう
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行く場所とこが ある幸せに 目覚める 爽やかな朝 一歩踏み出す
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川辺りに 無造作に咲くハルジオン 白き花びら 風に揺らせて
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放課後に三人ハマったトランプは夢中の原点オリジナルにて
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時褪せてセピアの本を読む人の静寂緩まぬ九段下かな
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闇照らし歌が絶えずにペダル踏む旅の光を頭「ず」へ書き綴る
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春ゆく日 きみの季節のうつろいを 気づけなかったぼくはミツバチ
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賢いね シーズー犬に 癒やされる 吾は飼えねど 愛おしきかな
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知名度も メニューも斬新 ラーメン屋 人手不足で まさか閉店
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アスパラの先っちょだけを噛じり喰う ごめんなさいと春に詫びつつ
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苦しさは土に埋めればコンポスト堆肥BOX僕は育てる青い果実を
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里山に何も求めず美を徹すままにほほ笑むおきなぐさかな
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孝行の足りず泣いたが紅のカーネーションへ今日から笑う
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温かな母へ感謝の花束にピンクの愛のカーネーションを
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朝を待つ鏡の奥の静けさに光り零れる涙を拭う
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五首詠んで語尾の母音が「あいうえお」気分を上げるポーカー気分 (+「ん」)
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やるせなくあわれでとてもやりきれぬ洒落しゃれにもならぬこんな結末 /京都男子児童に合掌
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関東と信濃を隔つ険路にも ちょぼりちょぼりと山桜咲く
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電柱の上にハローと鳴くカラス僕のハローを学んで鳴いた
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寝る前にうとうとトースト食む僕は何かが欠けてるカロリーで生く
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満開の 桜は何か 眠たげで その花の下 お昼寝したい
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毛布で 吾の枕に長々と 寝そべり毛繕けづくろい 初夏と紛う朝
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どこでまだ咲いてるんだろ花びらが風に吹かれて路上を転がる
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チェーン店 建設予定地 草茂り 春深まれど 冬眠中か
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核見えず 通せんぼする海と陸、意地悪捨てて和ぎ給えよ
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