障害者、生活保護も以前には身体と心を壊して稼いだ
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降り積もる雪の夜の月 花のごと静寂を連れて窓に輝く
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瞬きをひとつする間に夜の帳たぐり寄せられ夢の入り口
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小理屈を教えてほしい照らす鼻もやもやしてたSF子供/トナカイ
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初甥の祝いに寄りて宝塚 冷めた街ぬけ雪の華舞う / 雪組真帆志ぶきさん
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実家での宝探しはやめられぬ 智恵子抄とかでてきてバンザイ
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白スズメ二羽と 黒々鴉舞う 小雨降るまち 何処へ飛び立つ
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楓より十は倍する手のひらの プラタナスの葉枯れて別れを
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消え残る畑の雪と霜と霧春みたいだと晴れた空見る/寒いけど
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詰め替えのパウチに残る粘性の液体絞りきれない未練
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ベーコンとチーズは正義 ココスにて 皆で包み焼きハンバーグ(熱々)
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テントウムシ 階段のとこで発見す 母と二人で笑い合ひたり
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愛ゆえに ただ愛ゆえにこそ ひた走る 雨の大阪 わがの待つ家
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疲労感 改善効果 謳ってる レスカ一口 酸っぱさ倍だ
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縄文の人も食いけむ栃餅や土器のまわりに笑みのあふれり
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薄曇り 冬至の早朝 ねこたちは 空を見上げて 何を思えり
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「赤だよ」とあの子に腕を掴まれた 村に信号出来た日の朝
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沖縄の 黒糖入れて かぼちゃ煮る 体に優しい 自然の甘さ
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僕はまだどこか足りないパズルのよう君が笑えば完成するのに
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冬至の宵 隣家のお裾分けの柚子浮かべ ゆるりと湯に浸かりけり
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玄関は吹き溜まりなり 帰り来て最初の仕事落ち葉の掃除
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「キャンセル」の陰気な語感いとわしく 「風呂スキップ」と我は言ふなり
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つばくらめ 2羽連れ立ちて あをぞらを 低く飛び行く 飛行機とともに
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靴ひもの ほどけて 朝の玄関に 陽だまりいろの 一拍休符/改
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こわごわと投げた短歌にいいね付き 12になり 23になり
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六時半明るくなれば見えてくる昨日から今日外のありさま
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ねこといふ いきものなれば きまぐれで かわゆき存在 枕とられても
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のんあるの ラミーが発売されたとな 一度は食してみたいものなり
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「明日こそ」 そう励ます事 わるくない 今日できなかったことができるよ
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世の中の 値上げブーム うらはらに 病院界隈 八割赤字
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