早々の 南風はえは不気味な 調べなり ガタつく窓と 去る時を待つ
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聴かれない副音声としてもなおあなたの歌を詠み続けたい
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窓外そうがい雨声うせい打ち消す懐メロを聴きつ口遊くちずさみぬ午後の居間/浜崎あゆみ
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兄弟がたくさんおって幸せと話す義姉の記憶は生家
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吠えて子の巣立ち促し遠ざかる母の目に見し強き優しさ
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休日の 昼寝効果を 実感す 足取り軽く 散歩に出掛け
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闇の中 白き鳥 幾重いくえの枝に居て 我を見下ろす 木蓮の花
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6人でグループLINE作ったよ 四六時中が着信祭り
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楽しみを選んだはずがリュックには「不安」が勝手にパッキングされ
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積読を発掘中に重複をまた二つほど見つけ呆れる/持ってたのかよ!
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詠ふ君 五十首の峰のぞみしや誰ぞ目指さむ険しき道を
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満開の桜に沁みる雨の降る 桜ヶ丘の駅にも人にも
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横須賀の半島巡り江ノ島の夕日へ流すペダルの疲れ 「ここから我が家まで後40キロあるけど心機一転」
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暴君を許せぬ僕は激怒の血 前世でシラクサ走っていたり
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罰則の強化が迫るエコなチャリもっと治安に人を割いてよ
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最後には笑えるくらい穏やかで「ありがたい」しか出てこぬ別れ
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雛罌粟のはや一輪ぞ叢に 花の野分の去りし卯月に
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雨しずく乗せた桜と新緑を朝霧つつみ惑う胸のべ
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仕事終え雨のレーダー待つ河童どうせ降るならバチバチ駆けて
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二日振り 出された夕餉 三分粥 ほんのり塩味こころに染みる
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「ありのまま」「アリのママ」だと思いつつアナ雪歌う三歳の君
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窓枠に切り取られた空の青 雨に洗われ 何と清々し
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今日こそは必ず病院行かなくちゃ誰も叱ってくれないからね
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まだ要ると買った灯油に高い値と言えば油屋苦虫の笑み
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ジョーカーを引いてしまってトランプの引き際見えぬ切り札虚し
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花のを振り散らすよな北風に コート無しの身固く縮まり
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何もかも移り変わるよ花開き落ちる木蓮香り残して
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春の果て 城の桜を縁どりにシャッターを押す君の指先
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春の夜も鈴虫たちの合唱を聞けて楽しき我の耳鳴り
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業務スーパーぎょうスーで 異国情緒を カゴに詰め 当たりあるかな 運試しする
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