春ゆくをまわり道せむ 手を繋ぎ月の蒼きに追ひかけられたし
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自信薬あれば誰もが主人公 優の劣のと思わなくなり
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宵闇に散り際を急く花ふらし ゆく春惜しみ並ぶ歩早む
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真っ白な紙の中から現れし尾っぽを立てて迎え出る猫
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中東に 捧げる言葉 なけれども 虚心坦懐 鎮魂歌聴く
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雪のふね小鳥を乗せて僕のうえ伸ばす手ここよと小鳥は蜜吸い
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それぞれのストーリーの中 人は生き 終章に向かう我前を向く
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吾妻山 種蒔きうさぎ 巣に戻る ここ七日間 寒戻るらし
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ちょい足しに押せば出すぎる振れば散るラー油の君は我儘にして
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<はる>の音近くにあればうれしくてはねるよはしるよ歌もハモるよ
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ひとふで様 心から感謝いたします 涙溢れて 止まらないけど/ありがとうございます
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あとひとつそれがなかなか揃わない いっそバラすかルービックキューブ
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言の葉は 発信次第で 飛び火する 消し止めること むずかしきかな
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こころから自分を恥じて振り返る白木蓮の忍耐強さ
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ひとことも綴られぬまま丸められゴミ箱の外散らばる白紙
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匝瑳そうさとふ千葉の田舎の野畑で 土筆を踏みて雲雀仰ぎ見
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アメリカにロシアのような制裁は加えんのかと誰に言おうか
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下敷きに逆立つ髪を笑い合い 教室じゅうに満ちる静電気
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今日を終え 食後にスイーツ ホッとひと息 頑張った自分に ちょっとご褒美
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笑顔って 周りに癒し運ぶもの 高市スマイル 苦手何故だろう
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主の名は 知らねどワンコの 名は覚え 和やかとなり 朝の公園
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信号に西日が射して赤青黄分からぬままにままよと進む
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東京の家賃を見れば怖気づき今の生活続けと願う
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一円の価値を決めちゃう権力も自分の家計を知るのだろうか
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馬鹿がいい馬鹿を目指して馬鹿を積む馬鹿は前向き馬鹿は希望さ
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ベトナムへ行かぬと決めた「Aの意志モハメド・アリ」継いでいこうよ全人類で
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真夜中の 北西の風 寂しくて いきものがかり 「YELLエール」を聴く
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孤の粒で磨けば光る木目かな熱に応えて艶は浮き出し
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生き抜けばいつの間にやらフル装備キズは消せないあとの祭りで
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不都合さ 出始めて知る 老化なり 長い付き合い 時は過ぎ行く
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