目覚めると 隣に君の息 足元に寝てたはずなのに 寂しかったんだね
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浄化草じょうかそうもんもんじんはすり潰し煎じて飲めば心浮き立ち
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山深き道を辿れば山桜皆の土産の話しへ変える
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朝起きてやや肌寒いストーブは焚くほどでない冬は去ったと
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春もみじ映える緑のグラデーション愛しく見つめる色っぽいねと
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五歳児にハムラビ法典持ち出して泣くなと説いた母は半沢
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公園が水鉄砲でにぎやかで元気な子らの早すぎる夏
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春惜しみ 野の花でて樹々あおぎ 春の残り香 胸いっぱいに吸う
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夕霞 列車の過ぎて静まりぬ蒼き川へと登る自転車
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幼児おさなごの落としたものか 一粒の小さなラムネ 座席の隅に
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安堵した病院帰りの風景にまばゆいほどの色彩宿る /夫の検査結果「転移無し」
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見上げれば 朝陽に照らされ綿の雲 萌黄もえぎの葉のにふんわり浮かび
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たまたまに被るテーマのおもしろき誰かと誰かのコラボレーション
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雨粒に 打たれ濡れるも 乙なもの 早目の風呂で 贅沢気分
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母の年齢とし 越して今なら分かること 親の心と子とのギャップと
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無邪気さと 忍ぶ思いを 抱く君とオレンジ色のパンジー似てる
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飽きないでまた物語を始めるか辛い描写と台詞設定
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丁寧にひと櫛ひと櫛髪染めて 妻、老人会に週末デビュー
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季節とき来て 咲くべき花の 咲き誇り 幸と勇気を 我にくれたり/今はハナミズキ
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喜びも 絶望さえも 見下ろして 医大の前の 銀杏は青葉
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朝の陽へ撒きし餌へ舞う群れ鳩と触れ合う爺の影は伸びやか
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離れてもハイビスカスを二人して育ててゆけば一緒と同じ
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キンセン花 命の捧ぎ萌えてなを慈愛果てなき道へいざなう
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日の出前 空気の揺れと 鳥の声 住宅街は 気配に満ちて
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花は天よりぼんぼりとして降りる地はゆうたりと微笑んでいる
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公園を 螺旋を描き ツバメ二羽 風を切り裂き 曲技飛行
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力より 均衡バランスだよと 教えられ ぶつくさ言うも 「YOGA ヨ ガ 」に精出す
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創作心 滲む作者のお人柄 磨いているのは己の心
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風吹けば松の緑は現れて空にぞ掛かる藤浪の花
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噛みやすい歯茎で舌でつぶせます噛まなくていい今どのあたり/介護食
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