おひざはね さいこうなのよ やわらかくて あったかくって ねこの しふく至福
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連想を引き出す呪文 短歌の葉 頭に乗せて狸は詠ひ
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噴水が落ちる間際に映し出す街は眩しく崩れていたり
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まっさらな降りたて雪に軽ワゴンきっちり二本轍引き行く
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歌心 若い頃から知ってたら もっと上手に恋もできたね
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いつもとの変わらず過ごす人達へささやかですが「成人おめでと」
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ゆく人もこち来る人にも隔てなく うつむき微笑む水仙一輪
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亡き父が 鍬持つ傍ら描きしは 墨絵の達磨吾は短歌うた詠みし 
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辛ひこと有りし日の宵 腑と冴ゆる空見上ぐれば 微笑みぬ星
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ライバルにふかく一礼 将棋にて優勝決めた小三の子は
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箱の中「何階ですか?」に丁寧な感謝をいただく貴重な心地
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憂きことはあれど仕舞いてデイケアで体動かし心弾ませ
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頭上からロータリー車の唸る音雪の量さえ見ぬ引きこもり
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蜂蜜を紅茶に垂らす一年が穏やかなれと出初めの朝に
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雪道の一車線を譲りあう車は平和の象徴みたいで
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運河って書けば少しはきれいかな涙もいつかは海へゆくから
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眼をつむりそろえた両手に乗せられた金平糖嬉し幼稚園の日
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口々に父の思い出母の味家族にもどるふるさとの夜
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降る雪のうたは結晶 手のひらで溶ける煌めき想ひ滲ませ
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元日の相棒見ながら ぐったりと 布団かぶって 体力温存>明日病院ふたつ
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厳冬の朝の布団のぬくもりは離れがたきもう少しだけ
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どんよりと こころの風邪は 深まりて 切先にぶき 言の葉の罪
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厄除けのストラップ モスのお姉さんと お揃いらしい なんだかうれしい
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おしゃべりの気分で短歌 生まれの血 幼き記憶の息を受け継ぎ
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玄関を 他所行きの靴が 埋め尽くし 茶の間の温度が 2℃上がる
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無理しない ビスコ食べたら 眠ります そう思いつつ ねことみつめあう
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体幹がふらつくほどの強い風 されどこの風南から吹く
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ストレッチしている間に ねこ母の まくら奪うが チビ猫・るーてぃん
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風禿かぜかむろけふは雪夜を触れけど まろきたもとに匂ふ梅の
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それでいい言うこと特に何もない二十歳の僕に伝える言葉
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