壊れてるチャリのライトは雨が好き雨の日だけは必ず点いて
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息を止め箸で土筆を裏返す採取するのは緑の胞子
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土筆から花粉を取って料理した間違いなければムツゴロウさん
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窓枠に切り取られた空の青 雨に洗われ 何と清々し
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ゆっくりとバイク走らせトンネルを抜けては眩む目に在りき母
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愛しさは光の刺だ 賑やかなスタバを出れば影が長引く
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花のを振り散らすよな北風に コート無しの身固く縮まり
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にぎわいの桜の並木何事もなかったような卯月の葉桜
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パンパンな ボンボンドロップ シール帳 石油なのでは 有事なる今
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あゝこんな些細な事に幸せを感じる歳に吾もなりにて
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菜の花に降りしきる雨車窓より眺めつ向かうデイケア施設
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「ジャガイモの芽出た?」「三本な」楽しげな会話を聞きつエアロバイク漕ぐ
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真夜中の しじまを破るサイレンの音 近づきそして遠のいていく
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君だけが全く違う輝きを放っているんだ何てこったい
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美しき短歌うた 詠もうと構えたその瞬間 言の葉消えゆき 無味な文字並ぶ
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霧の朝これはミストかフォッグかと鴉が鳴いて嗚呼サイレント
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危ぶみし君や愛でたり淡き夢 舞ひし火の粉と月に還さむ
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生活は 日々のタスクの 繰り返し 手をかけるもよし 抜いてもいいよ
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庭先で 土筆とふきのとうを摘む 後の手作業も  たんたん楽し
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近距離に在りしが触れず紅白の無数の桃の花よ悲しき
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階段を上れば明かる桜木の塀に隠るる集いのありて
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数だけを追うは愚かな仕事なり仕事の魅力が人なり作り
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花あらし前後左右にあばれ吹く 傘の猪口では酒は呑めまじ
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この星に悪を蔓延し得る頭「ず」が決す日近し無力なる民 「そうならぬように祈るのみ」
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あれ食べたいこれ食べたいと頼んでも 女房ひとこと「指示は受けない」
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最後には笑えるくらい穏やかで「ありがたい」しか出てこぬ別れ
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想像の果てに宇宙の全能の神へ捧げる言霊一つ
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新年度気になる事は多々たた有れど雨風あめかぜあとの満開桜
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仕事終え雨のレーダー待つ河童どうせ降るならバチバチ駆けて
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テレビから無意味なギャグが流れおる無言で食す夫婦の夕餉
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