寒波来て 老いの身凍ゆ大寒の 震えて待つは小春日の空 
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天上の空を陣取る黒雲を店主と見上ぐ公園マルシェ
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竹を食むパンダの消えし園のなか働く人の靴の音ひびく
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まろやかに 雪はつもるの 塞がれた パンダの遊具や 松の枝にも
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八十やそ過ぎて飲めなくなった昔ほどされど楽しみ日々の晩酌
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大寒のさきは暖か約束す 靴履く我をすこしはげます
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人の溝 陰で油を注ぐ人 職場にもいて火種くすぶり
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寒さにも三年越しの胡蝶蘭 花芽をつけて光へ伸びる
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温度差は脂肪を燃やして得たもので だったら寝てれば痩せるはずだね(寝るダイエット論)
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夕球火の星を眺めて注ぐダージリン来来来世で移住しようか
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一光よ 病室に刺す朝の陽の プリズム色がドア染め抜ける
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AIと語り合ったり小一時間 日曜朝に珈琲薫る
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にゃおーんと ねこの呼ぶのに 返事して まったり過ごす 日曜日かな
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突然の「いい友達になりましょう」一夜の恋か長過ぎた春
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見るだけでマンガのような熱海富士 敗けたら敗けたでかわいい笑顔
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そひとり届けと願ふ泡沫は頷き揺れる花と消えゆき
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溢れてる 人とチョコに 活気あり 価格の高さ 我は引き気味
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タンスの上 おおきい麩菓子が おちている あれ違ったわ 茶色のチビ猫
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赴任より息子戻りて側に居るただそのことで深く眠る夜
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悪意なきコメント届く 朝靄に珈琲の色ややも濃くして
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「どうしたの?」ヘアドネーション気づいたか腰までの髪が美川憲一
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幸せに溺れてしまへば水の泡 夢中の海に酔ふ夜もあり
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福祉課の介護保険のアンケート幸せ度数満点に◯
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なるようになるしかならぬ選挙だがどうかこのうえ悪くしないで
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地吹雪の車内でかける音楽は敢えての夏曲脳をバグらせ
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指先の冬季乾燥 儘ならぬスマホ操作に 梃子摺てこずりぬかな
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霜降りる 小径のアオジ 種食めば 耳痛きこと暫し消えおり
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寒空や雲間にぽっかり青い空そこだけ春が来ているようで
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有るものをつなぐ西から東へと俺は営業ひとのなか生く
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初対面 話していると 知るご縁 つながるつながる これぞ縁か
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