知らなんだ後光の光は八種類 神仏様も派手に決めるね
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神様におねだりをする初詣さて賽銭はどうしようかな
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幾たびもゆきつもどりつした道をまたゆく春のあらたなる日に
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酔いつぶれ 絡み散らかす その人よ 若き医療者の 哀しさ知るや
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牛乳と 思って買ったら ミルクティー 今年初の うっかりミスなり
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またひとつ歳を重ねて背伸びせば逝きし友らの見た景色らし
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ひなたにて読む新聞のインクの 邯鄲かんたんゆめ 遠き正月
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この彼氏珍し苗字で盛り上がるすぐに検索便利なスマホ
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うっすらと雪化粧した庭を見て朝からずっと炬燵の番人
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黒豆茶で ハスの月餅 食べませう 大豆イソフラボンが 摂りたし
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満月に涙ぼくろのよふな星 君はジュピター浮かぶ笑顔に
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祖父母とは海老で釣らるる鯛なれば腕によりかけ美味しく召しませ
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りんご尽き シワシワになったキウイ切る 朝の腹筋 ねこが見ている
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「頑張れ!」の大声援は鳴りやまず 敗者の襷 もらい泣きせり
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「札幌行き」 その五文字だけ抱きしめて電子の波を泳いでいくよ
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ねこたちの すいぶんほきゅうは だいじだよ たくさんのんで のどうるおして
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不従順を 叱りて鞭を 当てし事 悔やめば馬の 背を長く洗う
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無の中で有を生み出す心の火 文字をべては焚き火を見つめ
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初春の 何事もなし こんなにも 空 青くって たからとおもふ
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テーブルにこぼれた蜜を指で拭く かりんとう焼くよな午後が好き
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杖をつく爺ちゃん追い越す背中あり子供は風を連れて走るよ
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覗かれるリンパの流れも心臓も 夫にも亡父母にもヒ・ミ・ツを持ちし
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予言めく母の言葉を噛みしめる。汁粉の熱さ「言わんこっちゃない」
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夢中になることがあるって 良きものだ ゲームの中でも 友は友なり
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ばけばけの魔王とマグロ株に沸き民の痛みの影は地を這う
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家族五人 笑いまくった正月を 静かに閉じて 進む日常
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しあわせな 夢を見ました うつつかな 暖をもとめて ねこが乗ってくる
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かろやかに詠まんとぞ思ふけふの日は そこはかとなし おほみそかにて
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いつだってまめに働くつもりじゃないけど豆ばかり詰まる重箱
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行き暮れて 佇めば 時 流れゆき 若き日の夢 映し絵のごと
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