信号待ち
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やっぱりキミを想って詠みます
宜しくお願いします(時々 手直ししています)

「かわいいよ」キミが笑って言ったから外ハネさえも愛おしくなる/ボブ
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どちらが月かは分からぬけれどだからこんなに満ち足りてる二人/大潮
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ひさかたの光が揺れるジェットバスあたしは波に身を委ねてる
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炎天のアドバンテージ手を伸ばしキミごと全部つかみ取りたい
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帰り道列車の友はアルバイトしてた鼓月の抹茶のアイス/京都より
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夏蝶が青いスカートひるがえしステージになる職場のデスク/葉月廿日
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蟻歩き頭上の松で蝉が鳴く吾子は遊具へ砂浜の朝/海浜公園
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欲望が力まかせにからみつくこれはAIにはできないな/エレベーターにて
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くちびる、をひらかなで書いてみたくなる夜ですそよ風吹いてます/先輩と会う
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「飲みましょう」「会いたいですね」「素敵だよ」キミが言ってくれたらいいのに/葉月
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ひめゆりの塔訪れたキミの声受話器越しでも分かるよ涙/8月
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アットホームな民宿の露天着をかぶるキミの香がする泣きそう/どの柔軟剤?
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ブーゲンビリアの赤映える青空キミに書いた葉書は送れず
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駆け抜けた文月と二人抱きしめる瑠璃色の湯や側に新月/爾今
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目が覚めて眠れない夜試合前キミもそうだと知るむくみ顔/大会最終日
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半夏生吾子だけ生タコ握りを食べるちいかわフェアの寿司屋にて
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梅雨明けを味わいたくて買ったラムネを飲まないで手をつなぎをり/午後六時
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2分逢う往復時間は40倍よろこびは数えられない/6月28日
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どっちかが無理をしないとあたしたち永遠に逢えないと思うの/水無月末
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キミの住む街のカフェにて読む『白痴』私も押し入れに潜みたい
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緻密なキミのスケジュールその一行に私がいるというしあわせ/夕方は眼科だってさ
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でもキミの詳しい予定知らなくてカードを抜いて走る高速/同じ空気を吸いたくて
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ただキミが「明日空いてる?」というだけで幸せなんだ逢えなくたって/業界あるある
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ねえはね広げたあたしのことこのまま標本みたいに留めててよ
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不思議だな亡くなる前より父の顔毎日見て挨拶してる/遺影
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手続きで存在ヒトがいなくなってゆくモノとココロに残ると実感わかる/おくやみ課
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ドーナツの240度分食べ残す始発便窓際席/みずほ
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身支度のところどころに煙草の香亡父ちちの記憶がそうさせるのか/帰省の朝
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珍しく晩酌をしたその夜に父の訃報の電話が鳴れり/五月三〇日
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愚問だよ「ずっと応援してくれる?」今日は私もそれ聞いていい?/仕事量多め
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