tomatojapan
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気まぐれに アイコン変えて 新年度

キャラクターグッズを選ぶ孫たちを 爺はベンチで待つ、さらに待つ
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女房と孫娘ふたり 三人で消えた ルミネのショッピングかな
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女の子の数だけ店のあるやよし 立川ルミネにひとり彷徨ふ
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「たまにめちゃ伸びる」といふ孫の背の ほどなく我に並びて抜かん
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AIとコピペの行き交う戦いを ドローンで俯瞰 リモートワーク
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石けんも飴も鯛めしも 気がつけば シュリンクフレーションの波音
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時間の矢不可逆にして 幼な子は はじめの一歩に未来を記す
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ひとまわり小ぶりになったか…でもないか おろしたてなる固形石けん
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忙中閑 BGMに流れゆく ベートーベンの『田園』に酔う
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評判のかんばしくなき病院のERにて 命をいただく
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冬すだれ 心のあくたひと回し 缶蹴り遊び 思い出したり
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文学の素養乏しき我らにて カラオケなき短歌うた アカペラのごと
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塩辛で夕飯済ませたイブだった 昨日のような 一年前の
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腰骨のあたりにホカロン心地よし タオル差し込み じわりと伝導
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妻曰く「探し方が下手」らしい よく言うなって…お前を見つけた
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腰痛にイエローカードの響きあり 一昨日の落ち葉掃きなど/改
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賀状仕舞い いつを節目と 惑いつつ 今年もプリント PCだより(頼り・便り)
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皺ひとつ もうふたつみつ 重ねきし 君へのおもひ 日ごと愛しく
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沈黙に溢れるばかりの愛ありて 口の端ついた 言の葉の罪
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ドリンクバー ブラックコーヒー三杯目 血糖コスパの 二兎を追いつつ
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二十年あまり前より観ざるよし 見知らぬ『紅白』 なれど年越す
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枯れ葉さえ 舞わぬ一日 小雨降る 寒気沁み入り 柚子湯を想う
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本年の孫の訪問昨日まで ふたり静かに 残余の人生くらし
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ほろ酔いの君に珈琲淹れたくて 少し速まる二人の家路
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数年に一、二度口に出してみる 妻への感謝 おそらくは「愛」
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孫たちの回転寿司の空き皿が タワーのごとく ジジババ照らす
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妻と行く買い物先を失念す そろりと探る 『遠回り』話法
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孫登場 雑事さておく重力は 相対論的 時空のゆがみ
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自治会に汗かく面々生き生きと 老いへの歩み 半歩ほど停め
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宅配を 捉えてみれば 甥子から 嬉しさ七分 肩透かし三分
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