tomatojapan
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気まぐれに アイコン変えて 新年度

晩秋に流るる青春 Spotify S&Gやフォークルを聴く
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「全米は泣かなくていい」 母の泣く 二歳のひ孫 白寿を祝う
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気分良く 奢った理由を 並べれど 妻に一蹴 されるのがオチ
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今日までは今年の温み連れており 明日から冷えぬニッポンの冬
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小春日の白寿の母の耳元に 旅立ちし朋の笑い声届く
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金婚の 呼んで 頼んで 金出して 来ていただいて 祝いの宴
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今朝もまたルーティンひとつ崩れゆく 生きづらさ的ルーティンの翳
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今ならば見送り人の多けれど 年ごと細るや 参集の列
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スマホてふ諸刃の剣振りたればしのぎにあそぶ日(火)のまた愉し
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鈍色の空重ね着をするように赤黄緑の秋 置き土産/改
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山型の山の分だけ残しおり 朝のひかりに 『超熟』のパン/改
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折り返しの 階段降りて 一休み 踊り場あたりに ぬるめのお風呂
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オンキョーとビクター アナログ接続す 70年代 ブルートゥースで
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挨拶を交わす笑顔のうれしくて 思い出せない名前の君の
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母のこと「ばあさん」と呼びし我もまた子に「じいさん」と呼ばれし 輪廻
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愚痴ぼやき 五七五で漕ぎ出せば 三十一の海 青く大きく
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「だから何」 深い意味などないけれど 新芽をつまむ 老いたる鋏
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相方の胃カメラを待つ吾もまた朝昼抜きの空腹にあり
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老人の昔語りのあるあるは 切り取り線で切れてくれない
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そもそも論 「誤解を与えかねない」の 誤解した人 ひとりもいない
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言の葉の けふは端から二番目を 摘んでぽいと 捨てるが如く
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覆水の澱みに迷う君なれば 掬いて見せる居待の月を
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勝ち負けや 優劣でなく 役割の あとの四人が 電車のお客
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幼子の柿食む口もと柿色に 可愛くもあり 貴くもあり/改
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徒歩三分 ひとり暮らしの 母おわす ともに暮らすに 五十年の距離
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「タコが死んでイカになるの」問いし吾子 スルメ烏賊イカと教えしあの日
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三割の 尿意に負けて 三回目 前立腺てふ 深夜の戦線
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冬立ちぬ ぬくもり満ちる 昼日中ひるひなか 喉の痛みに 目覚むる夜半やはん
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退院の翌朝に母転びたり 仰ぎ見るそら 日は冬隣
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けふもまた 消える言葉と ルーティン 帳尻合わせの 人生たびの折り合い
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