tomatojapan
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気まぐれに アイコン変えて 新年度

焼き鳥をひとり運転席で食む 視線集まる アルファードかな/いえ、見つめた側です
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『スリコ』なる言葉を覚えた 少しだけ自慢しようか 妻と対峙す
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雨ののこころの翳にしのびきて秋のうららは雫となりぬ
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長からず 短からず 燃え尽きず 半熟玉子の青き春にて/離島に生息してました、キロさん。
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飽きあきやすき性格なれど はからんや 四たびのあきに千首を迎え
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麻婆も知らずにキッチン『カナリア』のスタライ一択 青春の日々
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老いたるはなおも凛々しくあれぞかし 白寿の母の白コルセット
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サヨナラはエラーなれども美しく 勝者讃えん 敗者にはなお
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今はただよき日のほかは茫としてふたり重ぬる金婚の日々
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ウィンドウズのロゴのようなる窓並ぶアパートが好き この街が好き
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新聞の見出しのやうな歌を詠む 光陰薄き「淡歌」なるやも
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家並みの途絶えし先の廃屋に曼珠沙華ひとつ離れて咲きぬ
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サイゼリヤ 老いて財布にありがたし ペペロンチーノに咽せつつもなお
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秋風に ネガティブ言葉のきみのいて 聞き流しつつ我は頬笑む
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おもねらず生きるしあわせあればこそ おもいやりなど褒められもして
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これからの五十年も話そうか 金婚祝うふたりの復路
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懐かしき秋刀魚の美味は大人びて 苦かりしワタ えも言われずして
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老夫婦ふたりして暖簾をくぐり卓囲む 金婚式の真似事をする
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フレイルの予防とやらにノせられて 五分のお試し 三日の腰痛
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赤い実をついばむカラス眺めればその我見つめ首かしげたり
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映えるらし スマホに収む曼珠沙華 五十万本 武蔵のくにの/府中市郷土の森博物館にて
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二人して記憶の持ち場擦り合わす 短かき我と やや長き妻
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ポイントてふ神の無くなる月前に駆け込む我も彼も人の子
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だのに今 大きく息を吸い込んだ 生きてく意味はわからぬままに
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生き暮れて ペダルの軽き下り坂 なるほど 関東平野は海へ
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すすむ秋 戻る夏日の 名残惜し 冷めゆくモカの 残り香に似て
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白寿なる母を見舞う病室に我を気遣う「ごめんね」しきり
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やはらかに 野の曼珠沙華 照らしおり 穏やかな日に 秋のはじまる/改
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秋の日の倍々速で暮れ落ちて 短歌がひとつ 影に溶けゆく/改
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JPも シャンパンファイトに 酔いしれて LADの 準構成員
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