tomatojapan
98
100
投稿数
1170

気まぐれに アイコン変えて 新年度

大谷にノーベル賞をあげたいな 十奪三振・三本塁打
19
子ら遊ぶ砂場の砂山やさしさは 富士の稜線 安息の線
19
主人あるじ待つ薔薇の赤みの増すほどに空き家の庭に秋深まりぬ
31
歳を得て妄想力の高まるはわが同胞はらからの大なる使命
18
秋(飽き)ゆえか 目移り気移り多ければ 三十字ちょっとの戯れ歌似合う
16
清水と泥水までのグラデーション 油一滴 虹の早苗田
22
カロリーは十五パーセント引きじゃない 頼みすぎたる シニアのクーポン
17
「次降りるボタン」 押すひと 押さぬひと 見つめるままに 乗り過ごすひと
16
てれびでは じゃぱねっとのこえ たからかに いちまんきゅうせんきゅうひゃくはちじゅうえん
14
「次は孫いつくるのか」と妻に問う 目配せの先 かぼちゃが笑う
20
三十一みそひとにおさめるすべのあれぞかし 青きひかりのやはらかな日々
19
やはらかな母の手握りお使いのご褒美嬉し焼き鳥ひとつ
18
それまでの西郷輝彦からでした ビートルズへは高三の秋
12
奥手なるビートルズファンとしましてはアビーロードに全賭けします/青山田歩歩様、ありがとうございます
12
湿疹のピンポイントの痛痒き たとえば宇宙の特異点とか
11
『こころ』には弾性限界あるのかと 工学実験思い出す夜
18
焼き鳥をひとり運転席で食む 視線集まる アルファードかな/いえ、見つめた側です
13
『スリコ』なる言葉を覚えた 少しだけ自慢しようか 妻と対峙す
18
雨ののこころの翳にしのびきて秋のうららは雫となりぬ
17
長からず 短からず 燃え尽きず 半熟玉子の青き春にて/離島に生息してました、キロさん。
14
飽きあきやすき性格なれど はからんや 四たびのあきに千首を迎え
22
麻婆も知らずにキッチン『カナリア』のスタライ一択 青春の日々
12
老いたるはなおも凛々しくあれぞかし 白寿の母の白コルセット
15
サヨナラはエラーなれども美しく 勝者讃えん 敗者にはなお
16
今はただよき日のほかは茫としてふたり重ぬる金婚の日々
14
ウィンドウズのロゴのようなる窓並ぶアパートが好き この街が好き
13
新聞の見出しのやうな歌を詠む 光陰薄き「淡歌」なるやも
18
家並みの途絶えし先の廃屋に曼珠沙華ひとつ離れて咲きぬ
22
サイゼリヤ 老いて財布にありがたし ペペロンチーノに咽せつつもなお
19
秋風に ネガティブ言葉のきみのいて 聞き流しつつ我は頬笑む
20