tomatojapan
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気まぐれに アイコン変えて 新年度

ふくらんだ家族の数のいずれまたひとりにしぼむ 刹那にふたり
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正月のゴミ出して知る三賀日さんがにち、人生×かける幸せの数
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喜多郎やEnyaエンヤの流るリビングにモカのドリップ薫る正月
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うららかな初春の短歌うた届きたり 雪の重さのわれ知らぬだに
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小寒の鈍色の空 るようにまといは揺れる 御影の鳥居
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ビクターとオンキョー配線し直してブルートゥースでフォークルを聴く
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禁断の果実喰むよう 真夜中に のど飴舐める 龍角散の
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年賀状来ずに悲しき来てもなお空しき思ひ年毎に増し
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「そろそろ」か「まだこれから」か振り向けばもはや朧の七たびの辰
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「あけましてたんじょうびおめでとう」てふ孫いて嬉し正月三日
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初恋の歌聴く初春 ゆるやかに時流れゆく、村下孝蔵。
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珈琲の苦さの美味し新年の何事もなき二日目の朝
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インフルの直撃くらい元旦に集いし顔は十五分の二
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暮れなればついの旅路のひそやかに空蝉うつせみのごと月はついたち
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やはらかなひかりのとどく小晦日こつごもり幸あまねくと門飾るひと
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アレクサで舟木一夫と布施明 花咲く乙女の青春を聴く
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ふたりして四十九回目の暮れのせわしくもなし 有明の月
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N短歌テキスト買ってみたけれど モチベが下がる 上手のたくさん
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忘年会中止の連絡忙しく インフル・コロナ・マイコプラズマ
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クリスマスイルミ瞬く街角の年越しするや銀杏いちょうの黄色
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ほかほかの白いご飯が美味しそう 爺婆ふたりのイブに塩辛を買う
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あの頃の万分の一の「まっすぐ」を願ってみようか、クリスマスだし
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二歳児の魔境に入るや 強面こわもてじいじいにても歯がたちませぬ
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年の瀬の落ち葉言の葉掃き集め一緒にべたい寒き日暮れは
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待ちに待った孫の来訪嬉しくて柚子湯忘れるサンタが爺婆ふたり
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舞いもせずぽつりと落ちる葉のありて我が身重ぬる冬至ふゆはじめかな
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コロナ禍は明けたはずだが孫来ない 令和六年じいばあ卒業
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みそひとにのすたるじいとゆうもあとかくしあじにはろまんちっくを
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隣人の犬の散歩に点灯す監視カメラの挨拶のごと
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出かかった言葉を呑み込み何気なく五十年後の笑いに継ぐ穂
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