tomatojapan
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気まぐれに アイコン変えて 新年度

奥入瀬の流れのごとき歌難し 岩穿ちつつ 苔結びつつ
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一歩ずつ湿度染み込むウォーキング道草うれしスーパーでホッ
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だれでもが飲んでいいはずだよね ちょっと気が引けているガストのスープ
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検査室待合の角冷え冷えと 交わす言葉の 密かに沈み
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寝ぼけ見る 鏡の中に せがれいて 驚く吾を 妻が頷く
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「長嶋が三割打てず」 寂しげに小数教えた 小五の教師
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風わたる けやき並木に きみを待つ 木の下影に 初夏を包みて
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これからも僕らのラッキーナンバーは永久不滅の『3』であれかし
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スシローの番号札が嬉しくも33番テーブルになり
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いつの日か来ると覚悟の別れなむ いま沈みゆく『ひかり』の時代
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鈴蘭の広がりし庭夕まぐれかほり纏いてその人思う
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いちばんの昭和が 落ちていきました 背番号3は 僕らそのもの
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全員が3の番号欲しがったあの頃が 嗚呼、遠く落ちゆく
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自治会の寸劇 詐欺師で登場す 学芸会から六十余年
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ウォーキングに疲れる時もあるわけで よわい重ねて 夕暮れの街
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運動会 敬老席には座らない 帰りはおつかれ 優先席に
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孫走る予定時刻に間に合うか ジジババ走る 徒競走前
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生きる短歌うた 浮かばせそこねて 瀬に沈む 起承転転 いな、七転び
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人となりつゆほど変わるものかはと いつしか国の有りよう変わり
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白湯さゆってのは 「ぬるめの燗」のようなもの ではないのか レシピあるのか
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身を萎む老年なおも美しき 牙ひそめつつ言の葉磨く
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湯を誘う 言葉の継ぎ目 さがしてる ふたりの宿に 月が寄り添う
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万智さんの「生きる言葉」に教えられ「言の葉の種」撒いてみている
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XはL.C.Mのようかしらん FacebookはG.C.Dで/L.C.M;最小公倍数、G.C.D;最大公約数
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梅雨間近まぢか 傍らにはきみがいて 小言聞いたり 愚痴うなずいたり
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新たなる道 切り分ける 街と人 コミュニティーの淵 深く静かに
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湯の宿にほろ酔う宵の鎮まりて 下弦の月は海照らしおり
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数多なる 詠み人知らずの それぞれの 読み人誰と 詠み人知らず
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古希過ぎて今更始むおさらいは GASというらし 言の葉の海
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隣家より子どもの声の届きたり パソコンのキー打つ指止めて
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