tomatojapan
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気まぐれに アイコン変えて 新年度

全員が3の番号欲しがったあの頃が 嗚呼、遠く落ちゆく
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自治会の寸劇 詐欺師で登場す 学芸会から六十余年
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ウォーキングに疲れる時もあるわけで よわい重ねて 夕暮れの街
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運動会 敬老席には座らない 帰りはおつかれ 優先席に
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孫走る予定時刻に間に合うか ジジババ走る 徒競走前
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生きる短歌うた 浮かばせそこねて 瀬に沈む 起承転転 いな、七転び
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人となりつゆほど変わるものかはと いつしか国の有りよう変わり
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白湯さゆってのは 「ぬるめの燗」のようなもの ではないのか レシピあるのか
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身を萎む老年なおも美しき 牙ひそめつつ言の葉磨く
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湯を誘う 言葉の継ぎ目 さがしてる ふたりの宿に 月が寄り添う
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万智さんの「生きる言葉」に教えられ「言の葉の種」撒いてみている
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XはL.C.Mのようかしらん FacebookはG.C.Dで/L.C.M;最小公倍数、G.C.D;最大公約数
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梅雨間近まぢか 傍らにはきみがいて 小言聞いたり 愚痴うなずいたり
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新たなる道 切り分ける 街と人 コミュニティーの淵 深く静かに
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湯の宿にほろ酔う宵の鎮まりて 下弦の月は海照らしおり
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数多なる 詠み人知らずの それぞれの 読み人誰と 詠み人知らず
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古希過ぎて今更始むおさらいは GASというらし 言の葉の海
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隣家より子どもの声の届きたり パソコンのキー打つ指止めて
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鶯の春へと帰る声のして振り返り見る紫陽花の花
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「熱海って静岡だった」と知りなおす 湯河原の先 道しるべあり
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ストーブか扇風機かを迷いつつ初夏のひかりのバラ園覗く
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シャッターの音こだまする シャッター街 異国の人にATAMIあたみぞ揺れて
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石庭を模したる如き静寂の波打ち寄せては錦の浦に
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松そよぎ眼下に砕ける波頭 肩までじわる熱海の露天
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走る孫捜す 目と目と目と目とカメラ フレーム外れ 虻蜂とらず
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デニーズで糖質控えめランチする 何年ぶりだろ、ふたりの熱海
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少しだけ股関節にきたようなあぐら座りの過ぎたる日暮れ
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えにしてふ近くて遠き距離感をSNSがズームで覗く
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教えられ 媚びもするらし AIは 義理と人情と世渡りの知恵
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心砕き 心赴くまま往くも 心の在処ありか 三十一みそひとに訊く
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