Utakata
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ぐるぐると回る座椅子は義母の席 こっくりこっくり影もゆらめき
23
庭先の
吊篭
(
つりかご
)
に 輪切りのみかん
啄
(
ついば
)
むメジロ 冴ゆる冬空
23
洗濯機回る真っ白「ねぇ、こっち」幸せなんてたぶん二拍子
22
言えますよ春の七草すらすらと秋の七草 はてススキとか
22
はからずも連れて帰った参道の 玉砂利たちは靴底におり /「初詣」
22
塚口の ホームでヒロタの シューアイス 疲れた体 癒しの思い出
22
ちゃんとしたバレンタインの再燃を燃え上がらずも考えても良い
22
寒空に 甘みを蓄へ春ほ待つ ほうれん草は深き緑に
22
真珠
(
パール
)
にも色と形はとりどりで知らぬ世界は海より深く
22
許されぬ恋の道にはまりゆく暴君とハグ 民は迷ヘリ
22
霜枯れの 大地に根を張る玉葱の 冬を乗り越え春を待てをり
22
希望者は冬眠してよい法律を! ムーミン谷の例に倣って
22
マフラーの隙間の頬と
生足
(
なまあし
)
が
紅潮
(
あか
)
らむ朝に 風切るペダル
22
愛に飢え金にも飢えてその上に置かれた道を這いずる醜態
22
好きなもの選んでいいよに
歓声
(
こえ
)
上げてメニューに飛び付く小さな君よ
22
一つでも上へ闘志が暴れ出す闘志に着火スイッチはオン
22
かざしたりふれたりしたり六畳の四人よりそう火鉢なつかし
22
冬至より二十日ほど経た夕陽には 日増しに復す熱量がある
22
今晩は豚バラ肉と大根の 鍋で胃の腑をあたためて寝る
22
江の島に春訪るる如 咲きぬ睦月の ウインターチューリップ
22
母よりも祖母の厳しき朝げ前玄関掃除いつもさせられ
22
山沿いは100センチっておいおいと針降るごとく落つ雪を見る
22
粉雪が開けた窓より舞い込んで外は真白く塗りかえられていく
22
Utakataや悩み、寂しさ受け止めて泡へ包んで空へと放し
22
若人よ お酒とタバコは二十歳から 正々堂々 歩め真っ直ぐ/成人の日
22
蜂蜜を紅茶に垂らす一年が穏やかなれと出初めの朝に
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二つ三つ心配事が吹きだまる 風に任せよ 亡父なら言うだろ
39
優しい世界から零れた画鋲たち 踏まないように僕は踊るよ
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突然に降ってくる日もあるもんだ可愛い仔猫に傘を譲って
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切り替えは大事だよって カフェオレが しかし下腹部ずーんと重い
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