ぐるぐると回る座椅子は義母の席 こっくりこっくり影もゆらめき
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庭先の吊篭つりかごに 輪切りのみかん ついばむメジロ 冴ゆる冬空
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洗濯機回る真っ白「ねぇ、こっち」幸せなんてたぶん二拍子
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言えますよ春の七草すらすらと秋の七草 はてススキとか
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はからずも連れて帰った参道の 玉砂利たちは靴底におり /「初詣」
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塚口の ホームでヒロタの シューアイス 疲れた体 癒しの思い出
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ちゃんとしたバレンタインの再燃を燃え上がらずも考えても良い
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寒空に 甘みを蓄へ春ほ待つ ほうれん草は深き緑に 
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真珠パールにも色と形はとりどりで知らぬ世界は海より深く
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許されぬ恋の道にはまりゆく暴君とハグ 民は迷ヘリ
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霜枯れの 大地に根を張る玉葱の 冬を乗り越え春を待てをり 
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希望者は冬眠してよい法律を! ムーミン谷の例に倣って
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マフラーの隙間の頬と生足なまあし 紅潮あからむ朝に  風切るペダル
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愛に飢え金にも飢えてその上に置かれた道を這いずる醜態
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好きなもの選んでいいよに歓声こえ上げてメニューに飛び付く小さな君よ
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一つでも上へ闘志が暴れ出す闘志に着火スイッチはオン
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かざしたりふれたりしたり六畳の四人よりそう火鉢なつかし
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冬至より二十日ほど経た夕陽には 日増しに復す熱量がある
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今晩は豚バラ肉と大根の 鍋で胃の腑をあたためて寝る
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江の島に春訪るる如 咲きぬ睦月の ウインターチューリップ
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母よりも祖母の厳しき朝げ前玄関掃除いつもさせられ
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山沿いは100センチっておいおいと針降るごとく落つ雪を見る
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粉雪が開けた窓より舞い込んで外は真白く塗りかえられていく
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Utakataや悩み、寂しさ受け止めて泡へ包んで空へと放し
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若人よ お酒とタバコは二十歳から 正々堂々 歩め真っ直ぐ/成人の日
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蜂蜜を紅茶に垂らす一年が穏やかなれと出初めの朝に
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二つ三つ心配事が吹きだまる 風に任せよ 亡父なら言うだろ
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優しい世界から零れた画鋲たち 踏まないように僕は踊るよ
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突然に降ってくる日もあるもんだ可愛い仔猫に傘を譲って
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切り替えは大事だよって カフェオレが しかし下腹部ずーんと重い
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