野に咲くは紫、黄色、白き花 心焦がされ見つめし君は
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牛乳のパックを白い衝立ついたてに豆苗そわせて春の陽増し増し
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過ぎし日に 土筆の袴 子らと剥ぎ 湯がいて食した春の味わい
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助手席の私を越えて春の山 見えぬ動物けもの呼吸いきに霞めり
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これほどに 待ち望む花が 他にあらむ 古きより胸に 刻み込まれて
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池の島松ヶ枝に立つ白鷺に 射竦まされて暫し動けず
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春分ける四温の風のふうわりと臆病一枚脱ぎ捨ててみる
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やんでると見まがうような降りでさえ傘にはちゃんと雨粒の跡
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二日間 メールを開けず 仕事して 週明け未読 百件超えて
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花や木々 空の蒼さや風さえも 短歌うた詠みめし日々変わりゆき
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花桃が笑い出したら春休み下校のリュックに花びらひとつ
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「危ない!」を三分ごとに叫ぶ母 僕が初心者マークといえども
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軽トラの 荷台に転がる泥葱を 「食うか」と笑う翁のありぬ
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駅降りて 人々は散る それぞれを 待つ暖かな 灯りを求めて
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窓際の本のページ パラパラと 読み進めていく 春の清風
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標準語しゃべる男の声だけがローカル列車の旅をじゃまする
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春浅き君住む街にほおき星 欠片を追ひて永遠の歌詠まむ
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午後七時立ち食いそばで一人づつ 言葉交わさぬ背中、背中
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春彼岸義父母の墓へ菊の花 我関せずの夫は誘わず
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仏壇の蔭に身を寄す蜘蛛の子よ まわれ右する掃除機の先
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今年もまた 感謝の想い伝え来る 墓に春の陽降り注ぐ朝
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雪溶けて  冬の女王  やぶれたり  長きトカゲも  春に這い出す
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「反戦歌うたっても武器作るなよ」被爆二世が言ってもムダか
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春もみじ紅き新芽の妙なるや朝陽に愛でし仲なればこそ
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足下にてんとう虫の歩み観て単車休憩牡鹿の海よ
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一人城 引き揚げてきた三男の 荷物が我が家の居間占領し
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3時間2万歩歩いて消費した 脂肪はたったの82グラム
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入浴をすればあれこれ捗るとわかっていても出来ぬ風呂キャン
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開けてすぐじゃなきゃだめと猫殿は銀のスプーンのまぐろ返品/パウチ
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めでたしと終わらぬ粋なストーリー再び誰かが紡ぐ時まで
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