鼻歌を口ずさみながら遊ぶ孫 のどかな光景 こころ和みぬ
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目立たない地面とこに広がる苔の街 実はクマムシ闊歩してをり (最大で1.7mm)
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おもちゃ箱包む手もとを見上げてるさき瞳に射抜かれていた
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この道で 毎日見ていた はずなのに 思い出せない 更地になる前
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ジリジリと磁石みたいに惹かれたい僕のイニシャル「N」が付くから
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袖口の汚れた白のワイシャツを むき出しで着る男の哀れ
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バスゆれて赤ちゃんゆれて我ゆれて たからの時の ゆるやかにゆけ
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もう二度と 会えない母を 想う日々 故郷のクロユリ 咲いているかな
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我が足に 頭のせぐっすり眠る君 痺れがきても 動けず我慢
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窓越しの 板の間に立ち 温もれる 足の裏から 春入りたり
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春だから溶けちゃう前にポチらなきゃ 雪女わたしに似合う最新クーラー
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桜色の 夢見しばかりに ゆうべ まで 乙女心の 封印を解く
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我の手を離さぬ君の指ほどき切なきままにICU出る/回顧
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あの日から揺れと同時に亡き猫は反射でふとんに潜るようになり
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待つよりも永い時過ぎ邂逅の みそひとみっけ 夢かくれんぼ
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ひとことも綴られぬまま丸められゴミ箱の外散らばる白紙
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アメリカにロシアのような制裁は加えんのかと誰に言おうか
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茶碗蒸し「夜はプリン」と思ったら素敵な理想の奥さんみたい
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アイコンは可愛いけれど捨てた僕スクショでデフォルトさらば偏見
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窓際の 折り紙の鹿に 迎えられ 八畳の間に 荷をほどきけり /猿沢イン
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食材で買った甘エビ跳びはねて心臓縮む宵のキッチン
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遮二無二しゃにむに 玉ねぎ刻む 滲む涙 そのせいと自分に言い訳しながら
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ミサイルはミサの頭上に降り注ぐ葡萄酒の血を拭う間もなく
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吾が足を他の亀かと思いきや 我が家の亀はじゃれつき登る
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南洋の日本兵らの陽除ケ帽 今園児らのうなじを覆ふ
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脳活に 役に立ちます 人の名は 「きゃりーぱみゅぱみゅ」 「若隆景わかたかかげ」 … …/ 早口言葉
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雪残る 道の隅には ふきのとう 北の国にも 小さな春が
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恋人じゃないがお袋大好きで「妣(かあ)さん二重焼チンするね」
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はだか木に鈴懸の実の風に揺れコシノヒガンは一分の芽吹き
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ジタバタと苦しむ時も貴女には生きたい世界だったんだよね
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