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仏壇の蔭に身を寄す蜘蛛の子よ まわれ右する掃除機の先
22
大皿に アスパラ菜花さやえんどう 彩りサラダ 春ひとりじめ
22
雪溶けて 冬の女王
敗
(
やぶ
)
れたり 長きトカゲも 春に這い出す
22
春もみじ紅き新芽の妙なるや朝陽に愛でし仲なればこそ
22
朝食の片付けせぬまま 遠き日に想い巡らす 日曜の朝
22
足下にてんとう虫の歩み観て単車休憩牡鹿の海よ
22
一人城 引き揚げてきた三男の 荷物が我が家の居間占領し
22
長い冬 耐えて開きし野辺の花 なんと可憐で愛しき
生命
(
いのち
)
22
3時間2万歩歩いて消費した 脂肪はたったの
82
グラム
22
川沿いの桜の開花 行き1輪 用事済ませて 帰りは5輪
22
飯くれとやかましいので猫さんに旅に出ろよと戸開け促す
22
晩年の母 慣れぬ手つきで
嬰児
(
ひまご
)
抱き ひろがる笑顔最後の写真
22
じーちゃんとハイタッチすると孫が言いウインド下げる息子の背中
22
神経と脳を酷使の作業終え 家に帰って焼鳥と酒
22
朝日差しこの頃見える電柱の弾く光が目を射て眩し
22
人詠みし歌の葉に知る季節かな花はもも色うたかたの夢
22
農園で甘き香りの苺買い好みし夫に供ふ命日
48
桜咲き 浮かれ気分のそんな中 北国にまた雪予報あり
21
借りに行き積読してる図書館の本チラ見して 彼岸中日
21
約束の印をなぞる 日曜も赤き手帳に文字は踊らず
21
バラ色の未来買うほど暇はなく「広島おんなエレジー」ずっと
21
寝違えた背中に湿布貼り終える 明日十時の孫を待つ朝
21
慎重に針落としては聴いていたフォークルを今
i
P
h
o
n
e
で聞く
21
おむすびをリュックサックに放り込み 勇んで来たがまだ一分咲き
21
塩漬けの 桜を添えて 色も香も 雅になりぬ 酒饅頭は
21
手の冷ゆる 彼岸の午後の 徒然に 甘めの紅茶 時かけて飲む
21
日溜まりのベンチに座りうたた寝し 目覚めぬままに逝けるものかは
21
鶯のひと声乗せて花筏ゆらりゆらりと桜餅ひとつ
21
「詠むと読む」遠き銀河の星と
地球
(
ほし
)
恒星
(
ほし
)
には無いんだ花咲く土が
21
父母の 墓に詣でぬ 怠りを 詫びつつ淋し 彼岸過ぎゆく
21
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