6人でグループLINE作ったよ 四六時中が着信祭り
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歩道橋から見渡せるパノラマの街に桜の敷き詰められたり
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ぬか床の醸す温度は人肌に 如何に胡瓜の漬かり加減は
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生真面目な主人の愛のいろどりをこぼさず食べる五目そばなり
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咲き匂ふ 職場の窓外そうがい 公園の桜を眺めつ食む おむすび/職場の隣には公園
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荒川の三角波は寒々と 花の浮かれをものともせずに
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目に花と人の集いを転写した絵手紙へ書く笑う春風
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弥生末 ねこたちまだまだ 冬ベッド ふたりなかよく 暖を取りたる
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物忌みの2日目耐えたご褒美に ファミマの増量チョコクレープを
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気だるげに目覚めて開くネモフィラを癒す音色のジムノペディの雨
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タイトルを付けてみようか人生に照らすくるくる走馬灯なり
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黄の花の名を尋ぬれど誰れ知らむ 遠き山より鳥の運べり
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縫い幅は縮めて愛し名を赤き刺繡で満たすハンカチの隅   「ミシン好きです」
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三年前僕もあんなに「ふきのとう」だっただろうか泥を跳ねつつ
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壊れてるチャリのライトは雨が好き雨の日だけは必ず点いて
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土筆から花粉を取って料理した間違いなければムツゴロウさん
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陸橋を渡る列車の窓うつす川瀬つつみぬ蒼き夕暮れ
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煙草吸う昔の映画喉あたり煙の記憶こそりくすぐる
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青々と 次々伸びゆく小松菜の 蕾膨らみ春を告げをり 
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なんだかね自分の息をかいでるようでむかしの短歌うたはちょっと照れます
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昔日せきじつの 幾多の苦悩消えていく 我気遣う息子 母でよかった
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公園に江戸の足音聞こえそう ここは土佐藩下屋敷跡
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待ち侘びし 桃の枝先ほころびて 桃源郷にいざなわれゆく 
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爆笑で沸き出す脳の幸の波「は」が満ちて虚脱の吐息の僕ら
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「だめ」という言葉の数だけ撫でるから僕は夜色のただの猫だよ
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週末に 雨に打たれし 祭り場は 静寂の時 耐える店員
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うたかたの皆さまの短歌愛しくていいね押すのに忙しい夜
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マンションが建つかと思えば自転車店マジかよ神様オレの為かよ
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二人夜の酒宴の終えて帰し兄の旅路の無事を願う朝かな
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卒業という出口へと続く坂 最後の春を履き潰しゆく/明日から四年生
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