梅辛夷桜山茱萸咲きますと言えば看護師楽しみと言い/訪問看護
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真夜中の しじまを破るサイレンの音 近づきそして遠のいていく
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君だけが全く違う輝きを放っているんだ何てこったい
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老木は 虚空の光 宿すのか はなの下にて 人は集えり
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飛行機に乗ってここまでやって来て「臨時休業」なんで今日なの
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子どもでも描けそうな絵で印税を稼ぐあなたはやっぱり非凡
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移ろいの四季の描写に飽きは無く自転車辞めぬ理由の一つ
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正座して 痺れし脚を 引きて行く そろりとそろりと 狂言の如
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断片で途絶えた夢の深層の真「まこと」を探す目覚めの朝も
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想ひの葉ピタリ嵌れと追敲ついこうす想ひ鎮めよ短歌の神よ
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父と夫二人の影を背に負ひて 息子のなかの光へ歩む
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花冷えに夕焼け染まるロッカーの名札剥ぎ取り卒業とせむ
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「春雨じゃ濡れて行かむ」と見栄を切る それは無理でしょ氷雨そぼ降る
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せわしなく車行き交うこの街も 油尽きればゴーストタウン
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猫さんが欲しがるものでひねっては出しっぱになる水道あらら
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空振りをイチローにならい頷いて描くイメージ明日の打席へ
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名前より長いあだ名をつけられて馴染めないまま忘れさられた
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くもり空 ねこたち今朝も おべっどさん ふたりなかよく きゅっとひっつき
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吸わないで買っては欲しいたばこかな防衛費まで虫が良すぎる/増税計5回で
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あなたへの届かぬ想いしまい込む朝の光に桜ちらちら
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誘われて 春の匂いの する方へ 花々ひらき いのちあふるる
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遠き日の家族染み入る大鍋の埃り拭えぬ一人暮らしに
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ひさびさに ちま猫ちゃんの「おきてニャーン」 起きるよ食べるよ チーズ蒸しケーキ/アップルパイ売り切れ
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仮名文字の 「へ」の字の如く 垣越えて 雪柳咲く 堀沿いの道
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仲立ちをしたカップルと写ってる 原作者って感じの顔で
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手につかみ 口に入れたい 孫三女 満面の笑み 見とれる時間
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どこ行くも 見上げる空は 曇りつつ 晴れの日ばかり 詩歌生まれず
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我が母校 同じボタンの 子の学ラン 眺め小声で 校歌独唱
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青バナナ吊るし置くうち黄に熟し やがてあばたの天人五衰
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炎症が どこか臓器に あるような けだるさ続く 花の咲く頃
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