アラビアの夜をたなびく雲海の果ての藻屑に僕はなってた
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澪標リゲルの子らが湯を沸かす なんのために生まれるんですか
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お酒を飲んで暴食をして緩やかに死ぬ あなたの気を引くため
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赤とんぼ 彼岸の花に身を染めて かわたれ時の 鳥居となりぬ
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もう眠る準備をしてる忘れずに海馬の小屋の戸締りをして
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君と私 二人の色の混じり合ふこと無き薄明 やがて移りゆく
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スコップで掘っていったら愛されたり愛されなかったりした日々が
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片思いだけどわたしはこんなにかわいい 両思いなら破滅的だわ
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樹海しんりんの入り口にある死者たちの恋人を知る公衆電話
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坂上がり 幼馴染の母校にて 学祭ありて 面影偲ぶ
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いいんだな ここでそいつを使ったら鳥獣保護法が黙ってないぜ
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散り紅葉 散歩道さえ紅く染め 君と歩んだ 月日も偲び
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君を知り 知り求めるもまだ知れず 知りとて変わる 人の心よ
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ほっとする「あったか〜い」の缶たちはきっと魂くらいの温度
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人々は 不幸な人を 敬遠し 関わらぬよう 無視して過ごす
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少しでも いいことあれば 誇張して 幸せなんだ そう思えれば
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その日まで 命を絶たず 明るくて 優しい君の 笑顔を見たい
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200パーセントの海を希釈してあの頃はよかったなんて言う
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だいじょうぶけっこう夜長だし話聞いてるしえっ待って寝てるの?
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輝きが夜空を満たし朝になり、君が目覚める。それが世界だ
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短歌する短歌するとき短歌すれば四次元にあふれ出す言の葉
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使われてない教室に残されたまま約束は鉱石になる
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日を浴びて歩んでほしい人がいて休める日陰を作って生きる
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僅か5度ばかりの温度変化にも壊るる脆弱なる機器として
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懐かしい友へのLINE打ちながら毎度気づくと寝落ちする夜
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栄養と彩り衛生毎朝の弁当作り春で終わり  か
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さかさまに見てる神様 当たり前のことはもうしたくないんだって
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港へと寄るごと栞挟みつつゆっくり本の航路をすすむ
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帰り花 そんな普通に笑うから思わず期待してしまったよ
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ひんやりと冬の訪れ思わせて節電破るトイレヒーター
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