慰霊碑に刻まれし子の年齢は二歳とありて孫と重なる
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身を屈め目線合わせる水仙にご機嫌を問う迷惑かしら
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風向きで防災無線5時の曲今日はやたらと澄んで響いて/やーまのお寺の
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「美味しいね」顔見合わせ息子と孫 その一言で満ち足りる食卓
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お返しのホワイトデーは何か嫌それは単なる止まれのサイン
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魚釣りエサは魚肉ソーセージこれは共食い広い意味では
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原っぱで立ち止まり 見下ろす少女 四葉クローバー探すかの如
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ドリンクの添ゑつけの果肉搾りて 指先につ檸檬の香り
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木蓮かコブシの花か迷いつつ自転車を漕ぐ鈴懸の道
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昨日、今日ゴミ出し以外はひきこもり冬眠明けはいま少し先
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幾度かの寒の戻りに嬉しきこと も一度君が膝で丸くなる
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月もなく 猪口に映るは 闇ばかり  ひらりとりし 花びらを呑む
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白い月 影も濃くなる 春先の 朝の寒さが 身に堪えたり
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匝瑳そうさとふ千葉の田舎の野畑で 土筆を踏みて雲雀仰ぎ見
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くしゃみして春こじ開ける君とぼく その断面を分けあうルタオ
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数十年床屋に行ったことがないシェルターそばのお店へ入る
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戻りし寒 弥生の冷雨降り止まず 桜の開花 今日も足踏み
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掛け違うボタン一つが床に落ち妻の差し出す裁縫セット
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金色のひかりをまとい妻と行く春たそがれて まちの割烹 
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群がってディズニーランドの謎を聴く『弁当あったら没収なのよ!』
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東京は駅でお土産買えるわよ。それって多分駅弁だろう?
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直向きに ただ直向きに歩みきて 悔いなき人生ひとよ吾は生きらん
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あれこれと孫たちの好物考えて いそいそ動くしあわせな朝
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ツナ缶を食べるたびに思い出すそっと開けても二階から猫
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いい嫁を 演じるつもり ないけれど 遣う気の分 魂抜ける
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あの頃は幸せ過ぎて友だちを失くしたのってきみはほろ酔い
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全てくう 般若心経 その中に 心理哲学 通ずることらし
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今どきの 卒業式の風物詩 笑顔はじけて手に手にスマホ
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運河から波打ち際をゆく汽車の窓辺で僕は演歌の男
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ひとふで様 心から感謝いたします 涙溢れて 止まらないけど/ありがとうございます
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