生足のミニスカ娘に気を取られ 狸寝入りは薄目を開けて
23
右手チョン 左手もチョン ねこベッド とてもかわいい 眺めであるよ
23
よどみなくマイヒストリーを語る人 そういう人と距離を置きたい
23
急登の先の道辺に淡き朱の揺らるしだれり 大櫻かな
23
「おやすみ」と夜の静寂に届く音は雫落ちるにかき消されゆく
23
爽やかな 初夏の風浴びペダル漕ぐ 繁る青葉 次々追い越し
23
柴犬の子を連れ 道の端歩む母娘おやこ 「気をつけてね」と見守りぬ
23
春茜はるあかね 空と雲とを染め上げて やがて静かに薄闇に溶け入り
23
朝焼けの窓の斜光に硝子器の一輪挿しの薔薇よ愛しい
23
薄明が 明るさを増し さえずりは 遠く近くに 声音こわねを変えて
23
蒲公英たんぽぽに実は種類が有るらしいサツキつつじは違う花らし
23
膝痛め踊りかなわぬ身となりて 裏方に徹す春のお祭り
23
十五年亀は全く衰えず 小さな家を一歩も出ずに
23
夢路にて 今亡き母と笑い合い 時間ときが戻りて こころ満ちる夜半よわ
23
厄介な出来事歪んだ心持ち記憶から消え躑躅つつじつぼみ
23
有名人の炎上なんて対岸の火より遠くてガス火が怖い
23
東屋の雨音と葉桜 躑躅萌ゆ 竹の梢や季節の窓辺
23
風音が 見えなき黄砂 予見させ 大陸の余波 風下の国
23
きみがいて ともにいられる くうかんを ああああと うれし初夏かな
23
置き忘れ 菓子折り拾い 自転車でバス会社までゆっくり走る 
23
受診へと施設の義姉あねをドライブに 何処へ行くのと繰り返し問う
23
七十路の妻のエプロン猫跳ねて児童と紡ぐ光りも陰も
23
打ちつける 春のあらしは 波の音 我儘わがまま過ぎたね 誰も彼もが
23
あめのひは ねこもねむいね ねこだんご ぴったりよりそい なかよくねんね
24
知名度も メニューも斬新 ラーメン屋 人手不足で まさか閉店
22
頂きへ連れて行きたしあの友の記憶湧きだす一輪草を
22
夜の雨に再び目覚め咲く花は聖者の白きベツレヘムの星
22
孝行の足りず泣いたが紅のカーネーションへ今日から笑う
22
温かな母へ感謝の花束にピンクの愛のカーネーションを
22
東国が 残花となれば 陸奥みちのくの  花はさかれる 舞う桜花さくらばな
22