葉を落とし吹き荒ぶ風は北からの いよよ近付く冬の匂いの
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串カツを 味噌鍋浸し はふはふと ほおばる友は 無邪気さ溢れ
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甘えないそれは小憎く生意気であなたが嫌う私なんでしょう
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藤沢の 海を散歩し 思考して いざ喧騒の 仕事モードに
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病院で 最期に我の 名を呼びし あの日の母が 忘れ得られず
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くもり空 あいにく月は 見えねども ほのかに明るい そこにいるねと
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あと4時間 インスタ・タイムも そこそこに ちま猫ちゃんと なるべく一緒に
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眼下から 紅葉こうよう映る せせらぎを 無で眺めつつ カニを追いかけ
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今秋の塩の加減で冬越しの 野沢菜漬けの出来は如何にか
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風邪ひけば生姜の辛み際立ちぬ 喉によろしと人は言ふけど
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処方薬飲んでちっとも効きゃしない 咳に喉痛あぁ煙草吸いたし
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究極に荷物減らした旅支度 されど一冊「えいえんとくちから」
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白鷺は川筋舐めてフラフラと滑りバサリとひと掻き空へ
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あさゴハン やわらかじゃなく たべられた おかあちゃんもう それだけでいい
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けば モミの木、イルミ、 ジングルベル… まだ霜月よ? 気が早いって
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夕焼けに重なる父娘の長い影今日という日忘れたくない
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空気澄み 星が輝く 秋の夜 片手にビール 紅葉散策
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パンドラの箱から悪霊飛び去りて 最後に残ったものは「希望」と
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密林アマゾンで見つけたケース収納は未開封 逆にお部屋を狭くしてをり
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歯車はギリギリ攻めてフル回転 キチキチ回る昭和のさが
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緊急の 仕事対応 カフェ入る メールに一言 いつもありがとう
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桜貝 小指の爪より ささやかに 波濤を越えて 安らぎており
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数多ある歌を読み 自作を投稿 楽しきことの詰まるUtakata
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寝たきりになって案外楽になりばあちゃんがそうかあちゃんもそう/祖母と母
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多忙にて ストレス溜まり 心冷え 雑炊一口 微笑む深夜
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所詮旅行。なのに嫁入り前夜のよう娘の髪をいて整え
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病から教訓を受け 喫煙を断つてから 三年目の夫
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日々同じ住宅街に熊が出るどうやら奴は住み着いたらし/罠にかからないのだそうな
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私から旅立ち誰かの物になれ集めて生やしヘアドネーション
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インフルやコロナでなくとも風邪は風邪 微熱こらえて営業回り
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