立ちのぼる湯気のむこうに溶けてゆく冬の真夜中気だるさ一つ
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街角のツリーの星がまたたけば神様のするウインクに似て
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街灯り窓の扉に透けており静かな夜の終わりを告げる
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砂山の頂上に立つその人の足は将来どうなるだろうか
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よく噛んで 食べなさいねと ねこに言い いい音だねぇと ほめて育てる/再掲
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熱々の潰したカボチャに片栗粉絶妙にあいソウルフードは
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あたたかな掌に触れられて柚子湯より身体の芯が熱くなる夜/冬至
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今年最後に逢う人はキミがいい 毎年想いいつも叶わず/夢
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苛立ちを三日こらえて立ち止まれ先人の言う知恵に鎮める
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雀の子 枝に連なり 列を成す キバナコスモス 枯れて残念
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乗車して下車するまでの三十分 夕陽は沈む釣瓶落しに
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あをぞらを 見上げてひとつ 伸びをする 今日はあの雲 ハリネズミかな
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キレイめのカッコで来てと釘刺され普段そんなに汚いのかと
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「宵越しの金など持たぬ」と格好つけ 年越せそうな ポイント漁る
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おやじだし抗えぬこと多すぎて 中島みゆき朝から聴いてる / ファイト!
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ライブの日 ちょっと早めに目が覚めて それでもトイレは きちんと磨く
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チワワちゃん凛と飼い主引き連れて僕が守ってあげるの顔で
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忽然と姿を消した台布巾💦 昨日見た時机上にあった
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他人様の物に貼り紙した者の人となり見る稚拙な字と文
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星空がきれいに見えるスポットがそばにあること忘れていたよ
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懐妊を知れば一日二箱のえんを断ったは妻より子のため
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年末の 慌ただしさに プレゼント 夢で貴女の 笑顔が見れた日
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疲労感 改善効果 謳ってる レスカ一口 酸っぱさ倍だ
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青々と 苅田に伸びたひつじ穂も 一夜の霜で白髭となり 
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宮ヶ瀬は 来年たづぬ 楽しみを取り置き 近場でイルミネーション/雨と仕事の都合で今年は断念
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湯の中で 柚子をクルクル 転がして 楽しみながら 厄除けする夜
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指切りを解いたあともぬくもりをクリスマスまでお忘れなきよう
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『だし昆布多いと美味しい』こんぶ茶は予防食だと知ってて褒める
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子に会えぬ 淋しさ募る 仕方なし 他人ひとの命を 救う為なら
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正月の しめ縄飾る南天も ムクドリ群がり丸裸なり 
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