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彼岸だが一面白の雪景色今日も墓には行かぬ土曜日
23
剃り残しあるわと君は手を伸ばし指先頬にさわと触れたり
23
目に見えぬウィルスと戦う人がいて見えるが存在しない星見る
23
近くに見ても 遠くに見ても 美しき 光、闇さえ 従えし
桜
(
はな
)
23
野に咲くは紫、黄色、白き花 心焦がされ見つめし君は
23
過ぎし日に 土筆の袴 子らと剥ぎ 湯がいて食した春の味わい
23
助手席の私を越えて春の山 見えぬ
動物
(
けもの
)
の
呼吸
(
いき
)
に霞めり
23
これほどに 待ち望む花が 他にあらむ 古きより胸に 刻み込まれて
23
開けてすぐじゃなきゃだめと猫殿は銀のスプーンのまぐろ返品/パウチ
23
年度末 締切迫る 協議書を 作製しつつ ランチはおかき
23
めでたしと終わらぬ粋なストーリー再び誰かが紡ぐ時まで
23
荒田
(
こうでん
)
の
畔
(
あぜ
)
にひっそり植えられた膝丈ほどの桜にも春
23
盛りには白くかがやく木蓮が燃えさしのよに何で散るかな
23
インフル
B
という春休み 五日間家族の声で満たす喜び
23
五日間、家族で閉じこもる贅沢 熱の喉へとプリンが溶ける
23
父に似た人 二度見して すれちがい 背中見送り 春 ひとめぐり
54
窓際の本のページ パラパラと 読み進めていく 春の清風
22
標準語しゃべる男の声だけがローカル列車の旅をじゃまする
22
春浅き君住む街にほおき星 欠片を追ひて永遠の歌詠まむ
22
午後七時立ち食いそばで一人づつ 言葉交わさぬ背中、背中
22
春彼岸義父母の墓へ菊の花 我関せずの夫は誘わず
22
仏壇の蔭に身を寄す蜘蛛の子よ まわれ右する掃除機の先
22
今年もまた 感謝の想い伝え来る 墓に春の陽降り注ぐ朝
22
雪溶けて 冬の女王
敗
(
やぶ
)
れたり 長きトカゲも 春に這い出す
22
「反戦歌うたっても武器作るなよ」被爆二世が言ってもムダか
22
春もみじ紅き新芽の妙なるや朝陽に愛でし仲なればこそ
22
足下にてんとう虫の歩み観て単車休憩牡鹿の海よ
22
一人城 引き揚げてきた三男の 荷物が我が家の居間占領し
22
3時間2万歩歩いて消費した 脂肪はたったの
82
グラム
22
入浴をすればあれこれ捗るとわかっていても出来ぬ風呂キャン
22
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