「ありがとう」の言葉を添えし春の花 墓前に供えあなたと話す/3月1日夫の命日
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TICトランプの「最大の賭け」のチップには僕らの明日もベットされてる
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いく粒かコーンの甘み染みゆかむ 主なくしたカップ温め
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短歌とは「受け手の文学」なるほどね目を閉じしゃがむかごめやかごめ
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艶やかな桜色した雛の寿司 男子も便乗これで酒呑も
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香木は樹々の傷あと治癒の樹脂 風雨の歳月かほりに溶けて
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せわしない令和の音に逆行す余白の多い音符の心地/ラジオから
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土曜日は5月の陽気少年よ自転車連ねて何処へお出掛け/投稿3日遅れて
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リンゴ酢と梅肉入りの飴ちゃんで体を起動さすダルい春
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春巡るバス待つ子らの青き列 畳みし羽根におにぎり忍ばせ
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ヒヨドリや掴む小枝に揺れながら見上ぐ紅梅かをる蜜舐め
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息子の助言WBC見るためにネトフリつなぎ老婆は戸惑う
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一秒の景色を逃さず写し撮る心のシャッター広角レンズ
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春寒の氷雨に濡れる白椿 風に揺れつつ雛を想ひぬ (3/3)
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啓蟄の近し今宵は 十六夜いざよいさやか 雨の昨夜よべは ワームムーン
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玄関はタイムマシンだ開けたらもう、泣き虫だった僕に会えるよ
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見た目ほど若くはないとつぶやきつシルバーシートの遠き夕暮れ
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どす黒い 闇の衣に包まれて こころも体も まっくろくろだ
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空回る心の遠心力だけで 空が飛べそう春が来ますね /「緊張」
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息合わず崩れて5位のりくりゃうの逆転に似た多趣味のボクら
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術前の不安抱えて検査待ち  短歌ひねりが こころを静め
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雪洞ぼんぼりの まろあかりに 伏す君の 手弱女たおやめの如き 長き睫毛よ
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刑務所と閉鎖病棟を指す老婆病棟ここはそれよりずっと苦しい
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この街の雪が溶けてく速さまま、父の昨日が消えゆく仲春
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目で笑い心で暴言吐いているそんな大人にいつしかなった
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戦前の空気を知らぬわれなれど「強い日本」に感じる不安
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僕ひとり寂しくたって構わない君が「寂しい」それはダメだよ
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ガチャよりもクレーンゲームはスリルある 金が尽きると努力もゼロに
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「相棒」の最終回の予告見て 春が来るんだ毎年想う
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今日という一日ひとひ薄めて飲み干せば 猫と秘密の台所ひかる
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