冷めぬよう湯船のふたを引き寄せてオイルサーディンのようにぬくまる
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銀色のスプーンに映る爺ちゃんの消えた記憶がまぶしい、ゼリー
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テーブルにこぼれた蜜を指で拭く かりんとう焼くよな午後が好き
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杖をつく爺ちゃん追い越す背中あり子供は風を連れて走るよ
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覗かれるリンパの流れも心臓も 夫にも亡父母にもヒ・ミ・ツを持ちし
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夢中になることがあるって 良きものだ ゲームの中でも 友は友なり
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冴ゆる冬空 ふたご座を追ひ 浮上しをりぬ 寒夜かんや更待月さらまちづき
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ねこケロり しんぱいのこる あさである おかあちゃんと いっしょにねよう
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優しい世界から零れた画鋲たち 踏まないように僕は踊るよ
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突然に降ってくる日もあるもんだ可愛い仔猫に傘を譲って
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切り替えは大事だよって カフェオレが しかし下腹部ずーんと重い
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団体に寄付したぬいよ、さようなら かわいい天使にもらわれてよね
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ちゃんとしたバレンタインの再燃を燃え上がらずも考えても良い
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寒空に 甘みを蓄へ春ほ待つ ほうれん草は深き緑に 
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そうなのか母に聴かせる童謡の歌詞改めて意味をかみしめ
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霜枯れの 大地に根を張る玉葱の 冬を乗り越え春を待てをり 
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希望者は冬眠してよい法律を! ムーミン谷の例に倣って
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マフラーの隙間の頬と生足なまあし 紅潮あからむ朝に  風切るペダル
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かざしたりふれたりしたり六畳の四人よりそう火鉢なつかし
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あけ口があけちゃだめだとかたくなで辟易してる今朝の食卓
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タイムマシーンあればあの日の僕の背を 叩いてやりたい「傲慢だよ」と
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冬至より二十日ほど経た夕陽には 日増しに復す熱量がある
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今晩は豚バラ肉と大根の 鍋で胃の腑をあたためて寝る
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江の島に春訪るる如 咲きぬ睦月の ウインターチューリップ
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八の字で初ゲレンデを滑りきり涙をたたえる八つの吾子は
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情熱パッションは人並み以上と自負してる ごめんあそばせ丙午ひのえうまなの
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無の中で有を生み出す心の火 文字をべては焚き火を見つめ
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美味いじゃん! 噂の関西名物 ご飯のおかずにお好み焼き /今日の配食🍱
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ごみ出しで「12」の数字と 目が合へば 何故か寂しい 年始の捨て場
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予言めく母の言葉を噛みしめる。汁粉の熱さ「言わんこっちゃない」
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