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雪溶けて 冬の女王
敗
(
やぶ
)
れたり 長きトカゲも 春に這い出す
22
春もみじ紅き新芽の妙なるや朝陽に愛でし仲なればこそ
22
朝食の片付けせぬまま 遠き日に想い巡らす 日曜の朝
22
足下にてんとう虫の歩み観て単車休憩牡鹿の海よ
22
一人城 引き揚げてきた三男の 荷物が我が家の居間占領し
22
長い冬 耐えて開きし野辺の花 なんと可憐で愛しき
生命
(
いのち
)
22
川沿いの桜の開花 行き1輪 用事済ませて 帰りは5輪
22
飯くれとやかましいので猫さんに旅に出ろよと戸開け促す
22
晩年の母 慣れぬ手つきで
嬰児
(
ひまご
)
抱き ひろがる笑顔最後の写真
22
じーちゃんとハイタッチすると孫が言いウインド下げる息子の背中
22
夜桜が 風にさざめく 根もとには 美しき魔が ひそみ誘う
22
ただ晴れて ただ温もれて 風もなく この一日は 幸せだよね
22
神経と脳を酷使の作業終え 家に帰って焼鳥と酒
22
次年度の 事業計画 練りながら 部下のクレーム 溜息混じる
22
心臓よ、 高鳴らないで 今だけは 鼓動が彼に 聞こえちゃうでしょ
22
朝日差しこの頃見える電柱の弾く光が目を射て眩し
22
菜の花は間近に見ればモンキチョウ花と虫とは親戚なのね
22
この歌の この句がよいと 告げられぬ もどかしさあり WEB短歌は
22
桜桜
(
さくらさくら
)
花を
抱
(
いだ
)
きて 舞う月夜
永遠
(
とわ
)
に散るなと 願い
愛
(
め
)
でつつ
22
己の価値観もち込み秩序を軽んじる職場の若葉は伸び放題で
22
年ごとに冬越すごとに少しづつ壊れ続ける近くの空家
22
亡き人を 惜しめる如く 降りいでし 彼岸の雨に 顰(しか)むパンジー /挽歌
22
愛憎も此処に至りて霞みけりふたりの旅はただ手を取りて
22
ゆっくりと胸がつぶれる音がするさよならさよなら春が来たから
22
命日は春爛漫の花の頃笑顔の似合う君が決めた日
22
菜の花に降りしきる雨車窓より眺めつ向かうデイケア施設
22
慎重に針落としては聴いていたフォークルを今
i
P
h
o
n
e
で聞く
21
廃業の 塗装屋の壁に残されし アンパンマンとミッキーのあか
21
曇り空どうかわたしの心まで圧し潰すなよお願いだから
21
おむすびをリュックサックに放り込み 勇んで来たがまだ一分咲き
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