地吹雪のやみて鳥らは眠れるか宵闇のに光る粉雪
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青天に寒戻りきて東京に降雪予報の声音は高き
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人生に無駄なことなどないのですピンチ乗り切る即興短歌
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美しき清き臣民にメシアのごと宰相の攣れるほほゑみ
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炊きたての熱いごはんとふりかけで 健気に倭人はしあわせになる
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寝癖さえ「おはよう」というサインだね無防備すぎる家族の朝に
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「おはよう」が白く弾けるこの街は体温だけを頼りに起きて
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食道、胃。取り出して水洗いしたい。昨夜の僕を全部すすいで
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買ってから何十年も経って知る家電製品機能あれこれあれあれ?/こんなこともできたんかい!
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プラレール夢中でつなぐ横顔に幼き頃の吾子を重ねて
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時間なき 我をみかねた カフェ店長 ひと休みしな クッキー差し入れ
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おかあちゃん かくにんしたら またねるよ ちま猫ちゃんは おかあちゃん・らぶ
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つまと飲む珈琲 疲れ癒さるる 薫りに心落ち着きぬ午後
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未明から 微熱と咳が僅かあり 流行性か? 心の風邪か 
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淋しさを隠して空を見上げてる 私の心この手で包んで
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「雪だべ」と祖母に微笑むドクターのさくら色した往診カバン
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ヒヨドリがほうれん草を食べに来る デイ友言いし如月の朝
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ひよどりは声高高と飛び上がり凍れる空に朝の月見ゆ
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ちま猫ちゃん あったかおざぶが きにいった ねむねむなのよ いちにちここよ
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春近し幼さ抜けて駆ける馬 咲けよと願ふ先陣の風
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曇天に 梅のつぼみが ちらほらと  冬の名残を 今は楽しむ
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見殺しぬわが獨裁の尖兵も靑少年も祖國も振る襤褸の旗
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隣国へ冷たきまなこの習い越え敬意を運ぶ春風よ吹け
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やせ婆の遠吠えだってかまわない平和ボケだと笑わば笑え
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前よりも 減りゆく近所のお付き合い 気楽でもあり寂しくもあり
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冬枯れの 梅の枝先綻びて ひと雨ごとに薄き紅をさす 
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「過ぎたるは及ばざるが如し」とふ 今こそ襟を正せよ宰相
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ていいち定位置で ねこたちまったり うとうとと きょうもさむいね ゆっくりしよう
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午前四時 目覚めて月を探したら 孤独を溶かす 蜜のしずくだ
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新雪は朝陽を浴びてきらきらの絹のようだな木目細か肌
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