打ち上げと 忘年会を 兼ねた夜 笑顔と酒で 過ごす藤沢
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親友のような顔して近づきぬ カラスに諭す自分でさがせと
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大雪の節気にうれし小春日は きみいそがしき洗濯の朝
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銀杏の葉 かさりと踏みて 教会へ 神戸教会 ひさびさ・ワクワク
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その肩の 重荷をすべて下ろしなさい 主はそう言われる 仰せのままに
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川沿いの 明かりの灯り無き宿に かつての賑わひ淋しからずや /鬼怒川温泉にて
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寒空にふける歌ごと夜も更けて いつぞ止めよと問ふものもなし
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荒れに荒れ放ったらかせば際限もなくカオスなりお家のお庭
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百均で 思い起こせぬ 買い物を ふと思い出す 帰り道なる
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氷雨降る 駅のホームに吾一人 警笛の音冴え冴えと鳴く 
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ためらえど六十路半ばの吾ならば シルバーシートに座っていいよね?
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降車をす杖つく人に ばいばいと無邪気に さき手を振る赤児あかご
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ひざに乗る ねこのしふく至福の顔を見る トイレもゆけぬが ひとときこれで
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車のみならず顔面初心者のマークを付ける 大目に見てよ
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七転び 八回起きて また転ぶ それでも立てば ナンクルナイサ
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の机使ひて思ふ引き出しの何処に悩みを仕舞っていただろ
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今年から歌を詠むきみ「自分だけ違ってるってむしろ素敵だ」
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ザラザラと心を削る道のりは己が魂磨く道なり
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昔とはだいぶ変わった精神科 患者さんたち見た目が良いわ
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少年の墓前に咲ける白薔薇の枯れて散りゆく戦場の町
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シュトーレン味のベーグル いと美味よ 成城石井の 値引き品食む
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まだ尻尾踏んだことすら気がついていないみたいだ逃げなきゃはやく
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ひさかたの光しづけきかきにふる雪は山茶花さざんか 大雪たいせつの朝
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九十九の母ナンプレを趣味とする 残りの升の割り振りに、笑む
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着ぶくれて厚み増す分低くなる冬の枕にタオル一枚
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寒空に 水槽洗えば リビングで 金魚笑いて 上から見おり
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両手に花 よりも両手にねこがいい 右と左に もふもふがいる
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「膝栗毛」三日読んだら伝染うつります おゑど江戸言葉にべらんめ調が
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北海道の 友の身がまず 案ぜられ 挨拶とともに メッセ飛ばせり>地震
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いつだって職場の床は針の山 脳はプチプチ刺激に弾け
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