連休でフル充電にした身体 春のコートをひらりと纏う
21
明け方の 夢に出て来し 通学路 我が母も師も この世に亡きに
33
彼方から始発が響きまっさらな今日の端っこ解(ほど)かれてゆく
20
風ゆるみ人恋しくて水曜は宛先のない手紙を書く日
20
ねこたちが しょてい所定のもうふに うもれてる きょうはさむいね まったりしよう
20
空青く風ばかり強く吹いている雨の待たれる雨水朝かな
20
好きですと言われて心が跳ねたのは 君が最初で未だに最後
20
粉砂糖ふりかけたごと朝の雪昼には溶けて雛飾り出す
20
名の知れたクローチエパンのモーニング一時間待ち天気も良ければ
20
停車する観光列車が田園にトラブル?違った撮影タイム/快晴の雪景色
20
六種目クロカン制覇の雄姿見て思わず乾杯超人クレボ
20
あの人が亡くなってから早一年思い出遠し梅の花びら
20
三日月の微笑み冴ゆる刀風 斬るや列車は異郷の空へ
20
猫の日に 愛ある出会い譲渡会 新たな居場所すべての君に
20
ごみ出しに 外出た瞬間明らかに 異なる季節迷い込んだ朝
20
にぎやかな孫らの声の届かぬに春一番吹くふたりの今日は
20
お互いの 生まれた時代を 掛け違え それぞれの家 帰る足取り
20
二月には春は来ないと思ったがどう見ても春白鳥が行く
20
春一番過ぎ 目覚むる紅きつぼみ 交差点角の オカメザクラ
20
如月に三寒四温の春刻む ふたりの先に雪のほどける
20
この色を言葉にできぬもどかしさ黄昏時の空の蒼さよ
41
悪寒あり 妻が作りし玉子酒 晩酌代わりにおかわり却下!
24
どこ見ても 見るに堪えない 番組に ただ忙しき リモコン操作 / 自省自戒を込めて
19
「我々は寒い所が好きである」 川鵜の族長言い残し去る
19
昼食の支度をせねばと思うほど 突き付けられる身の不自由よ
19
ささくれたこころに沁みる知らぬ子が「こんにちはー」と云つて去る午後
19
氷雨ゆき軒の下こそ暖めつ 虹の青いろ冴へ冴へと見ゆ
19
父眠る 墓前に菜の花 挿した瞬間(とき)ふんわり和らぐ春風吹いた (明日は23回忌)
19
癌なんてよくある事と言い聞かせつ 結果待つ日々 不安高まり
19
もの言はず追ひ越してゆく息子の背ほのと匂ひて犬見まはせり
19