失敗を数々刻み林檎剥く このひとときがすべて正解
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「妬んでも泣いても良し」とつぶやきて私は私を許すと決める
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哀しみは捨てずに抱く わがししの芯を創れる光なるゆえ
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どちらから?二階の軒の端の端。見事な氷柱つららすぐ手が届く/なが〜い
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室外機凍ってしまい来ぬ温風かぜを吹き出し口の下で待つ猫/定位置なのですが⋯
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風花と見紛ふばかりの白梅の 幽けきかほり鼻腔で捉へ
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わかるともわからないとも五十年 妻の不機嫌スイッチ居場所
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やけ食いは 誰も幸せにしないけど プッチンプリンくらいはいいよね
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キラキラと輝いていたつららが白濁しては身を減らす午後/暖かいポタポタ
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廻る寿司・茶碗蒸しなど召し上がれ(ご機嫌スイッチ押してみている)
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朝日射す清くて強い眩しさに私は灰になってしまおう
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熊猫たちちゃんと挨拶できたかな中国の言葉大丈夫かな
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撫子の湯にぞゆるりと浸かるれば 疲れ溶けてく 明日も頑張ろ
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ほろ酔いの父の土産は海苔巻きの 折詰手に提げ波平のよう
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寒空にスズメは丸く身を寄せて陽だまりひとつ私と分ける
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幸せに溺れてしまへば水の泡 夢中の海に酔ふ夜もあり
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歌を機にめて用ひる言の葉衆 まだまだかと袖から覗き
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通勤路 朝陽に道が照らされて 鏡のようで 怖すぎまして
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守りたい、の「い」で拳を握りしめ 駄目な僕ごと未来へ放つ
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繁盛を願ってお揚げで混ぜずしを生姜人参全て有り合わせ/仕込みを明日初午
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豪雪に渇水などと裏腹さ さながら真冬の室内・戸外
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「いい子ねぇ」 言われ続けて 癒着した 仮面気づけば 剥がせなくなり
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寒空を ふと眺めつつ 月明かり 静寂な街 雪を照らして
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ふらふらで何がどうだか解からずに高次脳機能障害者行く
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歌を詠み 投稿作を 読むうちに拡がる 知識 行動範囲
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五十四歳ごじゅうしの誕生日祝うラインあり幻なのか愛し人から
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溢れてる 人とチョコに 活気あり 価格の高さ 我は引き気味
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伝えたい 分かち合いたい つれあいの 既読のつかぬ トーク三日目 
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タンスの上 おおきい麩菓子が おちている あれ違ったわ 茶色のチビ猫
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減税は子孫にツケを回すこと 割り勘負けを食らうは若者
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