純白の桜の花と若葉萌ゆ斜光に風の共演へ酔ふ
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機微の春さえずり心を震わせて土蒸す野花は夢に目覚めて
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満開の桜に溶けて見上ぐれば知らぬ翁も我と並びぬ
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クロッカス咲いてるならば福寿草咲いてるはずと南の陽受け/咲いてました
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神経と脳を酷使の作業終え 家に帰って焼鳥と酒
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間際まで宿題しない夏休みじじいの今も変わっちゃいねえ
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焼き鳥の 移動販売覗き見て  今夜の焼きは塩?タレ?悩めり
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うつむいた 心も顔は 上を向き モーツァルトの 確かな調べ
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起き抜けにプリン蜂蜜ラズベリー目覚む命に瞳つむって
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霊園の名前ついたる駅に降り枝垂れ桜の寺へと下る
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窓叩く 雨音だけが響く小夜 微睡まどろみ辿る遠き日の記憶
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桜木にそぼ降る雨の染み入りて薄墨さえも春のはじかみ
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亡き人を 惜しめる如く 降りいでし 彼岸の雨に 顰(しか)むパンジー  /挽歌
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軒下の巣取り払われて渡り来しつばくろ二羽は電線にをり
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選ばれる 国になるのか 日本は 足元がいま 覚束なくて
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幼き日の 思い出詰まる生家の跡 今異なる人の歴史を刻む
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梅辛夷桜山茱萸咲きますと言えば看護師楽しみと言い/訪問看護
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真夜中の しじまを破るサイレンの音 近づきそして遠のいていく
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君だけが全く違う輝きを放っているんだ何てこったい
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老木は 虚空の光 宿すのか はなの下にて 人は集えり
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飛行機に乗ってここまでやって来て「臨時休業」なんで今日なの
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今週の五枚のシャツに火熨斗かけ いろいろなこと平らに均す
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春先は カイロと湿布の重ね貼り 腰のご機嫌伺うゴルフ
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子どもでも描けそうな絵で印税を稼ぐあなたはやっぱり非凡
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断片で途絶えた夢の深層の真「まこと」を探す目覚めの朝も
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仕事終え 千鳥ヶ淵の 桜愛で お茶を一口 幸せ感じ
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見間違ふ 良く似た星を 気遣いす 優しき方は 優しき詩人 /旧「麻だ。」様
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思ふままソロ花見する楽しさよ日常離れて右手に酎ハイ
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これ以上傷を広げないように泣くだけ泣いてと考えている
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ホーと鳴きケキョと続かぬ春時雨 軒の端伝う 彼のひとは来ず
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