おみかんを ひとつつまんで 甘くって 幸せ気分で 眠りにつけり
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十年も前の容姿かたちで孫探す下校の子らに夕陽のあたる
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夜空より暗き箱部屋 蛍光花 世界の端っこ心で照らし
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あゝまたか神は委ねて戦えと文字の弾丸さらさらさらさら
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わがこころなぐさめんとうたよむはひとのこころのほかにあらずや試みに「ハート」の数を足してみた。二万近くに「ありがとう」です。
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恋情は青年ならば純情と 中高年なら劣情と言わる
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チビ猫が ねこベッドから 生えている 壁に映る影 やっぱり猫耳
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来年も一緒にいたい そんなにも 大きな願いであることもなく
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真冬日の午後を脳活体操でアップデートは座位の姿勢で
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2年ぶり玄関ベランダ「鬼は外」誰も居ないを幸いにして
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夕焼けが夜にとけてく時間には帰れぬ日々が空に浮かぶよ
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今更だ、うずくまっても立ってみる 横で猫、全お腹の無罪
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退職の日は近づきて 吾の中に 被害者という 鬼が目を出す
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嫁娘母よめこははの どれも中途にこなしては 泥のわたしを 慈しみおり
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冬の夜 炬燵こたつに入り 本を読む 静かな時間 隣にはきみ
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徒歩五分それも車に乗るくらし選挙ポスターありやなしやと
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立ち待ちの月に引かれし通院の峠に待てり紅さす富士よ
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「しわよせて笑うお前の顔が好き」と言われて汁粉煮るお人好し
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老い花の恋はまことに見苦しい年老いた今恋も抱かぬ
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寒晴れや武蔵野線から見はるかす 筑波の山の二角ふたづのの峰
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ひと月と二ヶ月ごとと半年と一年ごとの経過観察/みんな別の病院です
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特売はいつも人気なシットリ系買うけどほんとはホクホクが好き
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ミニスカで同僚女史の登場に 目のやり場にも困る冬の日
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フルートを吹いてるきみの大好きな北海道の「美笛びふえ」の地名
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小銭だけ鳴らして歩く期末とかどうでもいいほど透明になり
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鏡面率百パーセントの月夜でも見られる確率限りなくゼロ
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言外の意図お互いにミスリードしてすれ違う推察の罪
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節分の朝に 歪なりんご剥く マーラーカオは 正義と思ゆる
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あんたらはどれだけ楽をしてるかと惰眠貪る猫に言えども/家猫
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子に孫に武器を持たせる日が来ると思ったろうか当時の人は
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