身体から心が抜けた人達の心取り戻すまでが難関
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雛壇の人形は 雨声うせいを聞きつ しづかに宴 氷雨ひさめの弥生
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今日はまた 音もなく雪は おちてくる 軽やかに しかし明らかに地に
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チャリ通にエコな手当をしてあげて痛いわパンク八千円よ
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後悔の時間の宿る木のあれば三日の間ほど蔭休みたし
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春の陽気のむる曇天の宵 ホットチャイラテ飲みつ待つバス/ミルクティー
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春にまたひと足近くなるために 恵みの雨が大地潤し
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「終わりたい」母の言葉の裏側に 「生」への切望見え隠れせし
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濡れくすむ河津桜と梅を見て足元濡らして傘を濡らして
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木の下の雪融け土が顔出してああこりゃほんと春だと思う
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春来たる 手毬の如く寝てた君 グンと背伸びし 空仰ぎ見る
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「かわいいね。」白にほんのり乙女色にじみひろがる梅の花たち
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AIに 貴女の魅力 伝えたら どんな答えが 返ってくるかな
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脳内の弥生時代の地層から 発掘される土器かわらけの数
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母の愚痴 聞き流してたあの頃と 同じよな愚痴呟いてる我
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ねこたちは きょうもぬくぬく ねむねむで シニアねこもまた 愛らしきもの
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大根が頭を切られニョキニョキと春の畑のなまめかしさよ
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木蓮はキャンパスの如き青空に真白き絵の具で描く早春
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部屋咲きのハイビスカスに彩られ 冬のリビング早や夏模様
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いく粒かコーンの甘み染みゆかむ 主なくしたカップ温め
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短歌とは「受け手の文学」なるほどね目を閉じしゃがむかごめやかごめ
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穏やかな 春風吹けばいそいそと 農具並べて「いざ出陣」かな
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艶やかな桜色した雛の寿司 男子も便乗これで酒呑も
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密かなる 自慢のくびれ 今は無く 狸の如き 腹を見つめる
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痩せなきゃと 言いつポテチに 食らいつく この習性が 修正不能
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流れてく景色は季節まで進む 満開までの早送りの梅
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厚壁を見つめる我に夢食めと圧をかけるや水槽の亀
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縁切った友を思慕する愚かさよ想い出遠く飛ばせ春嵐
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追徴の 確定申告 決定し つまと 見上げる 喰われゆく月 / 皆既月蝕
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言の葉の渦巻く海に漕ぎ出せば千五百首は泡沫の波
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