風邪ひけば生姜の辛み際立ちぬ 喉によろしと人は言ふけど
21
処方薬飲んでちっとも効きゃしない 咳に喉痛あぁ煙草吸いたし
21
究極に荷物減らした旅支度 されど一冊「えいえんとくちから」
21
白鷺は川筋舐めてフラフラと滑りバサリとひと掻き空へ
21
あさゴハン やわらかじゃなく たべられた おかあちゃんもう それだけでいい
21
けば モミの木、イルミ、 ジングルベル… まだ霜月よ? 気が早いって
21
夕焼けに重なる父娘の長い影今日という日忘れたくない
21
空気澄み 星が輝く 秋の夜 片手にビール 紅葉散策
21
パンドラの箱から悪霊飛び去りて 最後に残ったものは「希望」と
21
密林アマゾンで見つけたケース収納は未開封 逆にお部屋を狭くしてをり
21
歯車はギリギリ攻めてフル回転 キチキチ回る昭和のさが
21
緊急の 仕事対応 カフェ入る メールに一言 いつもありがとう
21
桜貝 小指の爪より ささやかに 波濤を越えて 安らぎており
21
畏れつつ自然のかたちを見過ごして先回りしてまた傷つけし
21
数多ある歌を読み 自作を投稿 楽しきことの詰まるUtakata
21
寝たきりになって案外楽になりばあちゃんがそうかあちゃんもそう/祖母と母
21
花どろぼう 罪にならぬといふけれど やっぱり罪だよ 眺めるだけね
21
豚肉で パワーつけよと キムチ鍋 お豆腐熱々 〆は雑炊
21
結婚し、妊娠流産、離婚して、再婚、出産、 出産、離婚
21
砂時計さらさら流れる心地して まだいかないで 連れてかないで
21
マフラーにウールの帽子と手袋で 暖のがすまじ霜月の朝
21
さやかなる晩秋の空 見上ぐ如 背伸びし咲きぬ 皇帝ダリア
21
竹と縄で職場の木々は冬支度 雪吊り美し霜月の空
21
インフルやコロナでなくとも風邪は風邪 微熱こらえて営業回り
20
七千首すごいすごいよねこ母様 愛があふれる歌の数々/おめでとうございます😊👏
20
青空に映えて紅葉と柿の実がざわざわ揺れる風の冷たさ
20
出かけ時 甘えて嫌がりウロウロと 流し目うるる 亡き猫ライラ
20
アパートでこっそり君と十二年 僕の魂 猫色帯びて
20
真実の強さとは何かと 胸に問ふ 一夜のさみしさ 耐えてもみせる
20
良い時代ときを生きてこれたと微かなる安寧よぎる日もまたありて
20