メロディーを浮かべて歌う朝のチャリ見えない音符は僕の名曲
20
ひなたの猫抱きしめ深く吸い込めば沁み渡りくる宇宙のいのち
20
桜桃さくらんぼの如く 数多あまた実りをる 初冬の紅き果実 ヒメリンゴ
20
降った雪溶けてしたたる空晴れて春のようだな鳥のさえず
20
打ち上げと 忘年会を 兼ねた夜 笑顔と酒で 過ごす藤沢
20
親友のような顔して近づきぬ カラスに諭す自分でさがせと
20
買う方が早いだなんて言わないでバジルの種はがんばってるよ
20
銀杏の葉 かさりと踏みて 教会へ 神戸教会 ひさびさ・ワクワク
20
その肩の 重荷をすべて下ろしなさい 主はそう言われる 仰せのままに
20
川沿いの 明かりの灯り無き宿に かつての賑わひ淋しからずや /鬼怒川温泉にて
20
若き日のショット・バーでの思い出を懐かしみつつ啜るほうじ茶
20
通院の リュックがすこし やぶれてた 縫い物しなきゃ 編み物しなきゃ
20
紙やすりで 研がれるような 寂しさに みぞれざらざら 降り注ぐ音
20
牡丹雪に見紛う野に咲くサザンカの真白く光る朝の冷気
20
八戸の長者の森の園庭の 鬼胡桃の実 なゐに落つるや(息子が通った幼稚園)
20
枯れ葉散り あらわになりぬ 枝のはざまあるじ無きからすの棲家
20
期待には 応えにゃならぬ プチっとの 鍋といへども 今宵は冷え込む
21
歩道橋カチャリカラスが舞い降りてじっと見つめる万感の黒
19
降圧剤飲まぬと決めて一年半 死神よぎり医師に泣きつく
19
ちま猫ちゃん けさも にうにう牛乳 のみました ごっきゅごっきゅと いいおとたてて
19
葉牡丹も 冬の寒さに ギュッと凍ゆ ベーグル持って お散歩行こう
19
「生きていた言葉」に献げる徳利のセーター チョッキ ちゃんちゃんこ など
19
今年から歌を詠むきみ「自分だけ違ってるってむしろ素敵だ」
19
薄紅うすべにに 頬染めるホットチョコレート 柔らかく我を 見るが の色も
19
ザラザラと心を削る道のりは己が魂磨く道なり
19
この手から零れ落ちゆく砂時計一体何を空っぽにした
19
昔とはだいぶ変わった精神科 患者さんたち見た目が良いわ
19
年齢を聞けば驚く精神科 十や二十の若見えはザラ
19
シュトーレン味のベーグル いと美味よ 成城石井の 値引き品食む
19
猫二匹トイレが3ケどのようなローテーションか全部ご利用/日々掃除
19