彩りの秋(飽き)過ぎてなお五回目の入門編を開きしピアノ
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にうにう牛乳を のんでるすがたも いとおしい ちま猫ちゃんや いちや一夜のおるすばん
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満月が もうすぐと聞き お月様 気配を感ずる 今日はヤメテー😭
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片付けは したら勿論 いいけれど 散らした部屋も 居心地よくて
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今日来てる母さん今はどのレベル見極めてからする御接客/認知症
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「生きてまた会いましょう」まで聴き終えて明日あすの事など 考えてみる/「みんなで引きこもりラジオ」の後に
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冬支度 終えたるのちの好天を 晴れが余ったと先人の言い
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トーストに バターをのばし むしゃむしゃと 満たす空腹 わたし生きてる
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仕事終え 貴女へ届け この想い 不安や辛さ ふき飛ばすから
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大磯の木立を抜けし小径より海きらめきて落ち葉踏みゆく
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良い歌があなたに降りてくるというトリートメントの放置時間に
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止まらずに溢れ出たならあわてると思いつつめる石油のタンク
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二、三枚はがし艶めく白菜はまつすぐに立つ新聞のうへ
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たはむれに リンゴをウサギにしてみたり アドベントカレンダーを開いてみたり
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大輪の 黄色のバラのブーケなり 両の手で抱え しばし感嘆うっとり
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ダンス部のショーの名残りか講堂の隅にひとひら黄の紙吹雪
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コウモリがドアを開けたらまっしぐら🦇便利屋を待つポンコツ姉妹/家にいるのよ😭😭😭
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週明けて全快とまで言えぬ身に慈悲深きかな師走の陽光 /20
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小春日に庭掃除せばカマキリやバッタの卵草に紛れて
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幸せな夢から醒めた午前二時 草木を寝かしつける木枯し
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息震え カーテンの脇 ひかり洩る  青い火起こし 袖に手を投げ
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夕暮は 心地良き風 眩しけれ  宵に嵐の 吹かぬものかは
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揺れる月 雪を踏み分け 灯し火の  夜半の太鼓は 山鹿流なり
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出るたびに見上ぐ柿の木実の多さ今更捥げど全部生ゴミ/熊
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あさのひかり それは希望のひかりなる 昨日濡らした マフラー干そう
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氷雨降る 雲の隙間の水色は 空か雲かと思い巡らす
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あのひとの 子を可愛がり 恨めしく  思うわが身の はしたなきかな
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巨大なる駅ターミナル冷える陽に老若男女分断される
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秋深し 朝霧はれて 徒然に 富士の高嶺の 白く光れり
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最後までドアを閉めろと舌打ちに似た音立てている冷蔵庫
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