にゃんにゃーん そろそろオヤツの じかんだよ ねこたち なぜに じかんがわかる
19
親不孝いや親孝行お互いに寄生しながら何も出来ない
19
ベツレヘムの星が輝く あの空に きっと今夜も 誰かが祈る
19
院長が 三人寄らば ボーナスを 払える払えぬ 赤黒ばなし
19
靴屋にて膝にいい靴高値過ぎステッパーなら用意してみた
19
負荷調整効かぬ厳しさ挑戦しその手強さに苦笑徐々にね
19
必ずや 果つるものとは 知りつつも 夢にすがりて 生くるほかなき
19
家具の隙じっと見つめて固まって多分ジェリーを待っているトム
19
腹筋をするのを ねこがみつめてる 250回 ねこだけが知る
19
歌よみは咲ひたところが運命さだめにてじぶんでじぶんをめでる蒲公英
19
暴飲の出張帰りの土曜日は ホカペのうえで丸まってゐる
19
「過ぎたるは及ばざるがごとし」と神君の おっしゃるとおりそのとおりです
19
日の落ちる  茜の庭に  居たことも  今となっては  昔日の陰
19
信号の青に急かされ歩く道 僕らはずっとエイリアンだね
19
すやすやと 母と弟と義妹の寝息 主よ この眠りをを護り給え
19
どうしてか 今日が冬至と思い込み 南瓜を煮たり柚子を買ったり
19
ヘソ天でくつろぐ猫に右足で電気アンマをして引っ掻かれ/つい⋯
19
枯れ葉さえ 舞わぬ一日 小雨降る 寒気沁み入り 柚子湯を想う
19
南天と たわわに実る 柿の木が 過疎の田舎の 聖夜のツリー
19
玄関は吹き溜まりなり 帰り来て最初の仕事落ち葉の掃除
28
見渡せば 勉強している友達の 意外に多いことの憂鬱
18
ちま猫ちゃん まふらーまいて じゅんびばんたん きょうは・おびょいん あったかくしてね
18
南天を ひとつつついて 欲しいねと ねこに話しかけ カフェオレだけ買う(お持ち帰り)
18
文具店賀状仕舞いのゴム印を買い求めてく老夫婦
18
暗闇に椿の紅が投げかける なにやら不埒な誘ひの笑みを
18
貼り紙の隣に半紙で清書して美文字返しをする空想中
18
列を待つ院の受付受け渡し微笑みひとつ光はそこに
18
そうそうと 人のうた見て 頷いて  斯様なうたを いつか詠めれば
18
音楽は響く周期があるみたい彗星みたいに僕の心へ
18
あらーむが ならなくてもね やってくる ちま猫ちゃんの ふしぎな・しゅうかん習慣
18