春セーター色鉛筆は十二色画用紙持ってお出かけしたし
19
自信薬あれば誰もが主人公 優の劣のと思わなくなり
19
宵闇に散り際を急く花ふらし ゆく春惜しみ並ぶ歩早む
19
真っ白な紙の中から現れし尾っぽを立てて迎え出る猫
19
中東に 捧げる言葉 なけれども 虚心坦懐 鎮魂歌聴く
19
雪のふね小鳥を乗せて僕のうえ伸ばす手ここよと小鳥は蜜吸い
19
それぞれのストーリーの中 人は生き 終章に向かう我前を向く
19
吾妻山 種蒔きうさぎ 巣に戻る ここ七日間 寒戻るらし
19
ちょい足しに押せば出すぎる振れば散るラー油の君は我儘にして
19
<はる>の音近くにあればうれしくてはねるよはしるよ歌もハモるよ
19
ひとふで様 心から感謝いたします 涙溢れて 止まらないけど/ありがとうございます
19
鎮魂の祈りを捧ぐこのひと日 心に刻む活きてる大地
19
廻りくる3.11原発を逃れしY子はどうしていよう
19
言葉にはならない気持ち 春風が撫でて過ぎゆくこの感情を
19
街並みは 装い変えて暮らせども 消えぬ恐怖とあの日の空が
19
「うまい棒」思わず「うまか棒」と言うあなた九州出身ですね
21
大国は命を喰らふケルベロス血に飢ゑギラリ牲義を掲げ
18
店先にぶらさがりをるはたはたの 骨柱ごと顎でくだきぬ
18
愛されるセンスが足りない変わり種まったくネタには困らん奴だ
18
眠いのに抗うクセは拒眠症 死んだらゆっくり眠ればいいさ
18
青空にキリンの如くクレーン立つ データセンター積み上がる 雲
18
隠れ蓑羽織る数だけ身は軽く化身ふえゆき我も誰やら
18
スーパーのチラシに家族が溶けていて私自身は何も見えない
18
金沢でおでんにはたはた暴飲も 3キロ泳いで帳尻合わせ
18
炊きたての熱いごはんに塩たらこ 海苔で包んで頬張りたしや
18
セピア草 匂ひ惑ゑば玄関へ 訪ふ先生ボクと通園
18
馬鹿がいい馬鹿を目指して馬鹿を積む馬鹿は前向き馬鹿は希望さ
18
ベトナムへ行かぬと決めた「Aの意志モハメド・アリ」継いでいこうよ全人類で
18
真夜中の 北西の風 寂しくて いきものがかり 「YELLエール」を聴く
18
孤の粒で磨けば光る木目かな熱に応えて艶は浮き出し
18