流れてく川に放すは軽き舟 四季の花びら乗せる折り紙
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胸骨に風を受け止め七分丈 床屋帰りの頭撫でつつ
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水温み駆け足でゆく白き砂 遠く人かげ予感の走る
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庭先にそびえるモミジ陽を浴びて 若葉きらめき生命いのちみなぎる
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いきなりの突風で桜 吹雪舞ひ 夜の憂いも空へばらけた
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良いねポチ届いて花は開花してみんなの種が撒かれて行くよ
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片付けは苦手なんです埋もれてもだいたい分かる特殊能力/日々発掘
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いろいろな言葉を照らす花達に励まし貰う自転車の旅
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誘導灯 虫を集めて 金にする 世の欲を吐き 走り去る我れ
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「暑いですね」 卯月と思えぬ挨拶交わし 額の汗拭き庭の草刈る
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ライブにて推し活す如 いっせいに陽を見て開く 酢漿草カタバミの花
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奪ひ合う パン散りパンの 星屑と 遊びて群れる鳩を笑えず 「詠み直しました」
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※ 花祭り 雲はゆっくり 離れ行く 朝の冷たさ 良き日の証 ※お釈迦様の誕生日
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今日だけのまじないだから書いとこか虫除け札は逆さまにして/卯月八日に
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制服着て大人の気分背伸びして校門潜り吹く風光る
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片付けの頃合い逃し部屋の隅 放置のストーブ 今宵こよい火を灯し
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山の蔭蒼く重なる懐に一本の桜淡く雪洞ぼんぼりのごと
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紡ぐは景色の糸で僕を織る僕を導く紡ぐひとみ
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渓流の釣りの前夜の上り坂ゆくぞライトだトライと進み
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ただ年齢としが増えるのでなくそれなりに衰え進む出来ぬこと増え
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老乱視裸眼で見ればあちこちで焚火と紛う水仙の群
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消していけデータ思い出バグる脳デリートできたら君とデートだ
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詩作して生み出す薬を僕は飲むコントロールに世話が焼けるぜ
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愛抱けど君の写真に降る秒の積もる切なき悲しきセピア
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光とも 影ともみえる 横顔に えくぼみつけた 半分の月
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一瞬の羽ばたく母の遺す笑み消えぬ映写を形見とす我
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色眼鏡外してごらんあの人は幸せそうに笑っているよ
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ライオンに 食わるる我が子 見届けて 涙流さぬ ヌーの悲しみ /サバンナ
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山吹の枝垂れる様の美しさ丸く刈り込むいもいまいまし
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散文と辞典に載るが告ぐる詩へ夢を抱けて生きる人在り
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