噛みやすい歯茎で舌でつぶせます噛まなくていい今どのあたり/介護食
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県道を走る車のライトが見える空家解体されて素通し
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明るいな気持ちがいいな起きようかまだ寝てようか晩春の朝
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音もなく車窓に積もる霧雨に 私も埋もれる宛もない
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斬新の森へ踏み込む勇者たれ泡沫の世をおもしろく生き
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鯛踊る大漁旗ははためいて母なる海の深さを知らず
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眼の先に花びら舞うや風なきに 番いの黄蝶か つかず離れず
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海溝マリアナの唸る闇には噴出孔ナノな泡のせ海へ広がり
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陽を抱いて 黄色ピンクのオキザリス 風と終待つ 故に恋しい
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道脇の運河を照らす空撫でて霞む漁船のキラキラ光る
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蒼天の 鱗雲へと 風を抱き 翼広げる トンビ眩しき
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何気ない朝も 失意の 夕暮れも 同じメロディ コンビニのドア
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早くリフレーミング自信を取り戻せもう紫陽花か向日葵までに
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移りたいところは新機種未対応ひとつ前とて売れ切れのかい /スマホって···
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帰り路 ウサギみたいにピョンと跳ね 今日のワクワク ママに報告! /新一年生
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線香の 匂いが好き と孫の言う 我は君の香 好きと呟やく
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焼きたての 鶏モモ ぼんじり わかめ蛸 胡瓜に土佐酢 お銚子傾ぐ
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バランスはとても微妙でちょっとした刺激や揺れでカタストロフす/積み上げたガラクタ
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さくらんぼ花は元気でもりもりで雨の園地は楽園心地
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林道の端の湧き水の瑠璃鳥のネオンブルーを消せぬ我が胸
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藤まつり ちょいと首かしげ 藤娘 演じてみよか 風にさそわれ
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この国の武器が異国の子を母を父を郷土を奪う日が来る?
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花落ちて塑像のやうに歌詠めば枝垂れの彼方山里はあり/あきる野市龍珠院にて
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剣の葉と 淡きの白と 朱の花の イキシアへ抱く涙と笑顔
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「てにをは」をたった一文字変えるだけ歌の印象おんかんガラリと変わり
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懐かしき テレサの歌声流る宵 酔ひしれる我昭和の人なり 
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彷徨さまよいて 行けども行けども たどり着けず同じ道ループ 悪夢にハマる夜半よわ
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雨後の朝 あらゆる樹木に水と光 こうして季節は また一歩進む
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オチがつく落語みたいに滑稽な日々を演出できたらいいね
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朝まだ早し ひんやり風に首すくめ 薄手の上着襟立て歩く
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