冬風に 揺れる干柿 はらはらと  冷たき雪と 甘き白粉
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花が咲く頃また会はむと言ひし人帰らずなりぬ朝の空に月
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ポンポンを振り 踊りをる チアの如 揺蕩たゆとふ菊の 冬へのエール
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キレイめのカッコで来てと釘刺され普段そんなに汚いのかと
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「宵越しの金など持たぬ」と格好つけ 年越せそうな ポイント漁る
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ジーンズで来たらダメとの御触れ出て迎えた社長ジーンズでした
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昼下がり編み物しながらイカ大根ことこと 冬の至福のひととき
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春告げる鳥のさえずり聞きながら古い外套捨てて旅立つ
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たいそう体操を するとき ねこがあしもとに ふまないように きをつけニャイと
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スズメさん いっぱいいるね 12羽も 教会の前に 群れつどひたり
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猫ひとり「寂しくない」は先入観 多頭飼いなら寿命も延びて (猫語での会話が大切)
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世界中 猫派が号泣 待望の「猫語で会話アプリ誕生!」(ないかぁ〜)
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アドベント 揺れる炎を 眺めつつ 本日の昼食 枝豆とろろご飯(250円)
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久々の冷たい雨はピタリ止み乾いた大地もお肌整え
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ねこたちは おひるももらって ねんねする すやすやねがお あんよにぎにぎ
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5時時報防災無線ふりそそぐ主よ人の望みの喜びよ/毎年冬はこれ
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IH対応鍋を買つたとたん卓上コンロの寿命が尽きる
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消えていく紅葉たちの命の火タイムリミット木枯らし吹いて
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見渡せば 勉強している友達の 意外に多いことの憂鬱
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ちま猫ちゃん まふらーまいて じゅんびばんたん きょうは・おびょいん あったかくしてね
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南天を ひとつつついて 欲しいねと ねこに話しかけ カフェオレだけ買う(お持ち帰り)
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文具店賀状仕舞いのゴム印を買い求めてく老夫婦
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靴ひもの ほどけて 朝の玄関に 陽だまりいろの 一拍休符/改
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暗闇に椿の紅が投げかける なにやら不埒な誘ひの笑みを
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貼り紙の隣に半紙で清書して美文字返しをする空想中
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七草や鏡開きや節分と一年分をまず書いてから/来年のカレンダー
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のんあるの ラミーが発売されたとな 一度は食してみたいものなり
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「明日こそ」 そう励ます事 わるくない 今日できなかったことができるよ
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何できるわけでもないが「怠ることなく努めよ」たまに思って/仏陀
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ムクドリが頬張る柿は完熟だ「先着5名」早起きさんに
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