屍は衆人環視の荼毘に付し 川に流して輪廻に託す
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親ごころ尽きることなく病める子と代われるものかと思いこそすれ
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新緑の 銀杏並木を 作る手に心も温み安らぐ都会
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いろいろな言葉を照らす花達に励まし貰う自転車の旅
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見上げれば 朝陽に照らされ綿の雲 萌黄もえぎの葉のにふんわり浮かび
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たまたまに被るテーマのおもしろき誰かと誰かのコラボレーション
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コンビニの 跡地にできし 家族葬 高齢化なる 我が家近く四軒
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雨粒に 打たれ濡れるも 乙なもの 早目の風呂で 贅沢気分
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母の年齢とし 越して今なら分かること 親の心と子とのギャップと
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無邪気さと 忍ぶ思いを 抱く君とオレンジ色のパンジー似てる
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喜びも 絶望さえも 見下ろして 医大の前の 銀杏は青葉
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ワッハッハッハッハ楽しげな声こだまして山は微笑み久々の晴れ
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いつ会える金曜日なら平気ねの文に溜め込むランチの笑顔
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花は天よりぼんぼりとして降りる地はゆうたりと微笑んでいる
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公園を 螺旋を描き ツバメ二羽 風を切り裂き 曲技飛行
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故郷に向かふ列車に身を預けに戻りゆく旅始まりし
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よどみなくマイヒストリーを語る人 そういう人と距離を置きたい
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車窓から 過ぎ去る雲と長閑なる 田園風景独り眺むなり 
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風の音で目覚めた朝は手を伸ばし毛布のなかに春を連れ込む
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散文と辞典に載るが告ぐる詩へ夢を抱けて生きる人在り
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着飾って 見え方気にする よりずっと 素直なほうが 可愛げあるじゃん?
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昔から 映画を作り 行く旅の 我が尊師なりイーストウッド 「様」
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手はスゴい脳より先に解く答え理屈は後から仕事あるある
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階段を下りる膝の痩せ ひと足ごとく息にせめて短歌うたを乗せんと
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山吹の 一重と八重のありしこと 知らずを詫びる 咲き満つ花に
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魂は 不在なれども 吾を見る 御魂がありて 吾は生かされ
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不在の 自由奔放 ヘデラのツル 我がもの顔で隣家のフェンスへ
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手水舎に 穢れ清める 湧き水の 指慈しみ 水ぬるみけり
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「コストコで  買い物すると  太りそう…」 「…そうじゃなくて  太るんだってば」
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一年の 悲喜こもごもを 知りもせず 昨日のごとく 燕が戻る
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