コロナ後の寂れた街の美術館いい絵持ってた また見にこよう
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予約した 駐車場が 見つからず キャンセル料に モヤモヤつのる
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朝飯を食って困ったナゾ腹痛 きび団子より正露丸だね
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チビ猫は 海苔がおきにいり ねんねでも ムクっとおきて もしゃもしゃたべる
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2回目のお散歩 こんどは美容院 髪をリフレッシュ 気持ちリセット
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死にたいと口では言うが 赤信号は守るし黄線の内側を歩く
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また一歳ひとつ 歳をとりたる 我が身かな 初冬の風に 節々痛む
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息震え カーテンの脇 ひかり洩る  青い火起こし 袖に手を投げ
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雨あがり 朱の混ざる灰 雲の端は  淡い緋走り 風はかがやき
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夕暮は 心地良き風 眩しけれ  宵に嵐の 吹かぬものかは
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揺れる月 雪を踏み分け 灯し火の  夜半の太鼓は 山鹿流なり
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アップルパイ 日付は2日前だけど 特に気にせぬ ねこ母O型
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ねこちゃんだ!かわいい!と皆に言われつつ ちま猫ちゃんは ぶじにご帰還(そして米びつへ)
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巨大なる駅ターミナル冷える陽に老若男女分断される
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さっきまであの娘がそこにゐたやふな 薫りはかなし山茶花の宵
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最後までドアを閉めろと舌打ちに似た音立てている冷蔵庫
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愛は枯れ芽吹く春待つ土の中 雪の毛布でじっと目を閉じ
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新品のマフラー整え 無意識に 君の温もり探してしまう
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外干しは 昼までだったと 思い出し 浴室乾燥に移動グッジョブ
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積雪は 十九センチ きのうまでの 浮かれ気分は 静かに埋まる
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鉛筆で 書く音なぜか 懐かしく 午後の窓辺に 西陽差し込む
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秋は去り いよいよ冬と 襟巻を  慌てて出すも 巻きて汗かく
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あらうれし 身は捨つれども たましひは  わが家にありて 君を忘れじ
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思ひがけぬ娘二人の帰省あり妻がたちまち母へと変はる
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若者がひ弱に見える自分らもこんな感じに見えていたかと/どうだろう
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野菜室のピーマンようやく救出よ 合間にLINEギフトをポチ>いい夫婦の日
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高校の昇降口がどんなだか思い出せない闇だったかな
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盛大に文句言われつ 帰り道 明日からどうにか 自宅点滴で
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息子のとこ 行くはずだった しょうがない 今日はおうちで いい子にしてる
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秋晴れは 心地良きかな 陽を浴びて 力蓄え 光合成す
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