青い首輪 セーフティロック安全装置で 行方不明 キジシロちゃんには 青も似合うよ
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危ぶみし君や愛でたり淡き夢 舞ひし火の粉と月に還さむ
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十五夜の下「もと」の桜と頬染める君待ち恋し上弦の月
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春の明日あさ 黄昏たそがれし想い 吹き返し 新たな希望 我に巡り来る
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定位置で ねこたちそれぞれ すやすやと ひにゃたぼっこは まだしないのね
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今はもうコロナ禍思うはまれとなり定点報告いまだ「0」無し/都道府県 新聞にて
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ひかり降る覚悟を決めて卯月へとヴァニラが溶けるように進まむ
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渡されしロールサンドの誇らしく赤きリボンを春空に解く
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山かすみ何かが飛んでる気配するケミカルな太陽は柔らか
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風に揺れる薄紫のハナニラのミステリアスな風情に魅せられ
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澄みし朝 小高き丘は 萌黄色もえぎいろ 田舎の桜蕾おうらい まだまだ固し
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物乞いの 子らいる国に みっちゃんは ただ愛おし慈悲と 日本を乞うて
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珈琲の向こうに君の笑い顔 世界をちょっと許せてしまう
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春日中はるひなか 二つの川が 交わりて 川面の光 ゆらゆら揺れて
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雪のないベランダ脇には四五人のコロポックルのごとく蕗の薹たつ
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フロアーの春めいてひかり弾みおり エスカレーター降りてユニクロ
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冬去りて  世代交代  椿らは  赤き絨毯じゅうたん  地にかえりゆく
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靴底を張り替えてなお履き続け靴紐緩む夜の下駄箱
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ドゥルーズが難解すぎて胃が痛い概念上のロキソニンくれ
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はな咲けどまだ浅き春昏れゆけば戸口に立ちてにほひぞ知りぬ
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灯台のオレンジ色が雨にゆれ寂しさつのる夕暮れの浜
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花ながれ枝たゆたえば古の栄華ぞ散りぬ楼門の風
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枝ぶりの構図瞼に 老木は枯損木となりて久しき
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春の雨つぼみを濡らし花濡らし 風を誘いて花吹雪へと
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カフェの客午後二時にして吾一人次が来るまで立ち去りがたし
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二人して久しぶりだね カラオケのマイク握れば 隅っこに春
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もうすでに心の中はお上手に顕れてますくれないのきみ
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さくら花儚き色の風が舞う幾年いくとせ過ぎて覚悟のせつな
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もう一度 あなたと見たい 桜の木 花びらひらり 涙と落ちる
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キキの手にはいつも温かな飲み物おソノさんにもウルスラの手にも
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