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ボイルイカ我の旨みが欲しければ海まで来いと白く横たえ
19
市役所は どこですかと問う 留学生 まっすぐな瞳に エールを送る
19
闇の中 ランタンひとつ
灯
(
とも
)
しおり 音の波間に 夜は深まり
19
春の雨 まだ咲き
初
(
そ
)
めし
桜花
(
さくらばな
)
散ることも無く しとど濡れつつ
19
妙な音してたサンダル買い替えて父の足音くっきりとする
19
できるだけゆっくり咲いてと願かける、つぼみふくらむ通勤路にて。
19
言葉にしたら 壊れそうなこの想い もどかしさ抱え今日を過ぎゆく
19
花時雨
(
はなしぐれ
)
桜花爛漫 手を貸しつ 我のこころも潤していく
19
雨冷
(
うれい
)
ては籠って癒す欠く薬どんより縛られ行けぬ病院
19
あなたへの届かぬ想いしまい込む朝の光に桜ちらちら
19
誘われて 春の匂いの する方へ 花々ひらき いのちあふるる
19
犬心
(
いぬごころ
)
乙女のそれより度し難く 或いは春の男心か /本日の愛犬
19
革靴をスタッカートで刻みつつ春の足音追いかける道
19
一時
(
いっとき
)
の気の迷いでもいいじゃないおかげでわたしここで生きてる
19
春風
(
はるかぜ
)
に 揺れてうつつの
水仙
(
すいせん
)
の
陽光
(
ひかり
)
を浴びて 夢を見にけり
19
仮名文字の 「へ」の字の如く 垣越えて 雪柳咲く 堀沿いの道
19
飛行機に乗ってここまでやって来て「臨時休業」なんで今日なの
19
正義とか平和を本気で語るのがテレビの中のヒーローだけで
19
六人の孫順繰りにせし積み木 崩るるままに七
度
(
たび
)
のなく
18
残された夫の動画ひとつ 何度もスクロールし 声聴きに行く
18
猫を撫で コーヒー淹れて ウタカタを あとは天気が 上がるのを待つ
18
週一に 来る孫からの ハグ受けて たちまち我は 充電満タン
18
春日中
(
はるひなか
)
二つの川が 交わりて 川面の光 ゆらゆら揺れて
18
幼き
息子
(
こ
)
日がな一日どろだんご 磨きに磨きし その光沢勲章もの
18
フロアーの春めいてひかり弾みおり エスカレーター降りてユニクロ
18
君想う 春の
陽光
(
ひかり
)
に 桜散り 地を埋め尽くす わが恋の果て
18
ぬくぬくと 背に受くこたつ 画面には アフリカゾウガメ
我
(
われ
)
が映れり
18
靴底を張り替えてなお履き続け靴紐緩む夜の下駄箱
18
桜
(
はな
)
咲けどまだ浅き春昏れゆけば戸口に立ちてにほひぞ知りぬ
18
カフェの客午後二時にして吾一人次が来るまで立ち去りがたし
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