朝おきた扉を開けて猫がいる可愛いけれどマジ包囲網
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かつて来し 森の温室 夜は冷えて 君の名付けし 星灯草せいびそう 咲く
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「どうしたの?」ヘアドネーション気づいたか腰までの髪が美川憲一
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神様はときに意地悪へそ曲がり皆んなの運命ちょちょっとイジり
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留守録に入った自動音声の詐欺のデタラメ聞いてる厄日
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なるようになるしかならぬ選挙だがどうかこのうえ悪くしないで
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キャンパスで始まり終わった青春を 孫、春から上書き保存
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感覚も失せる程 凍へし両手かざす ストーブの匂ひ 昔日
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雪の舞う義母ははの忌日の墓参りローソクの火も早々に消え
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淡々と読み上げてゆくAIと声まで熱い候補者の声/ラジオ政見放送
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老三人久々に会い会食の話題はやはり迷路の未来
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「しわよせて笑うお前の顔が好き」と言われて汁粉煮るお人好し
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脱ぎ捨てた僕を拾って歩く夜シンクに朝のカップが残る
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恋人の聖地の瑞穂ハイランドハート南京錠プロポーズ
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息をするかのように歌詠みたれば 吃逆しゃっくりなども華となるかは/改
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年明けに 隅で人待つ スノードーム 笑うサンタは 見向きもされず
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日々ノルマひとつ足りない口惜しさ「んん〜」と巡らせ無駄を探して
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刻みへ 君よが身に 常世なる 不毀ふきの夜桜 散るをしらねば
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明日もまた 猫との暮らし 守りたい 夫と母が 去りし我が家で
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水やりし 早く芽よ出ろ 球根よ 同時進行 吾の子の受験
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寒さゆへ時すら縮むと思ふ日々 むつむ間もなく睦月は過ぎて
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風呂も無く小さきアパート冬の夜 父さん、母さん家建てたよ
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事故により 動かぬ電車 おとなしく クッキー食べて 祈るのみかな
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ふんわりと温もり感じた小春日に 飛行機雲が空に線引く
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深夜のきょ 寂しい君が笑ったら僕は満足 おやすみハニー
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何故か品薄 ランチパックのピーナッツ 巡り会えた日 ラッキーな日だ
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投票所入場券の母の分影武者立てて活かす一票/嘘です
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ゆるゆるとベッド抜け出す朝の五時カップに揺らぐ気怠い湯気よ
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爪切りが何処かに消える謎の解 時空の裂け目は僕の側にも
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ディズニーの鳩はいくらか肥えていてたぶん僕より豊かな暮らし
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