自信薬あれば誰もが主人公 優の劣のと思わなくなり
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宵闇に散り際を急く花ふらし ゆく春惜しみ並ぶ歩早む
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野の花や木々の芽生えに癒されて スーパー往復 得した気分
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真夜中の 北西の風 寂しくて いきものがかり 「YELLエール」を聴く
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中東に 捧げる言葉 なけれども 虚心坦懐 鎮魂歌聴く
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また来ます またとは何時か ふわふわと 予定に書けない 予定が増える
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羊焼くアベルを神は寿ぎて 穀物捧ぐカインを疎む
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この国に 不穏な空気 満ちてきて 自由の意味を 今問い直す
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春日和 風に向かって 飛ぶ鳥の 羽ばたき二つ 街を乗り越え
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ちょい足しに押せば出すぎる振れば散るラー油の君は我儘にして
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今頃は 火葬の時間 空仰ぎ 故人思へば 風花の舞ふ /3月8日朝に身内が逝去
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犠牲多き 勉強の果てに 残りしは A4サイズの 紙一枚きり
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サブスクのようだね、多分僕たちは 日々のくらしを課金にかへて
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雨上がり気温上昇 もやの中 再び春へ一直線の朝
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面を脱ぎ試合のあとに配られた薬缶のカルピス薄くて美味い
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学研の付録に焦がれた鍵っ子の夢はち切れるアパートの二階
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風寒み辛夷の蕾固くして照らす街灯早春の宵
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義を為せば民は刃紋の覇を恐る抜かずに収めよ真の知者たれ
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一打差も勝てば嬉しき負け悔し 飛ばぬ白球止まらぬ破顔
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ある時に ふと亡き父が居ないこと もう会えないこと 強く感じる
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大国は命を喰らふケルベロス血に飢ゑギラリ牲義を掲げ
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真冬より 肌を舐めたる 春の風 襟袖口を強く締めたる
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店先にぶらさがりをるはたはたの 骨柱ごと顎でくだきぬ
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眠いのに抗うクセは拒眠症 死んだらゆっくり眠ればいいさ
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青空にキリンの如くクレーン立つ データセンター積み上がる 雲
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イチゼロの波の間に間に小舟ゆく情と涙の櫂に絆され
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山はまだ 寝起きのような 色をして 少しくしゃみを こらえている
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宇宙(そら)に咲くアカシアの黄よ夢ならば漂ふ香こそ瑞々しけれ
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我行かば ただ鳥のよう 風に乗り 風に逆らい 居場所見つけ
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朝六時 わたしのためのコンサート あなたの寝息と鳥のさえずり
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