創作心 滲む作者のお人柄 磨いているのは己の心
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風吹けば松の緑は現れて空にぞ掛かる藤浪の花
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噛みやすい歯茎で舌でつぶせます噛まなくていい今どのあたり/介護食
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束子たわしやり上着洗って防虫か忘れは無いか春のやらなくちゃ
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県道を走る車のライトが見える空家解体されて素通し
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明るいな気持ちがいいな起きようかまだ寝てようか晩春の朝
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斬新の森へ踏み込む勇者たれ泡沫の世をおもしろく生き
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鯛踊る大漁旗ははためいて母なる海の深さを知らず
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おだてたりはげましたりの人生だ意味があるのか誰も知らない
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海溝マリアナの唸る闇には噴出孔ナノな泡のせ海へ広がり
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陽を抱いて 黄色ピンクのオキザリス 風と終待つ 故に恋しい
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道脇の運河を照らす空撫でて霞む漁船のキラキラ光る
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バス停で拾うピアスは他人でも笑みと涙の浮かぶ手の平
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前方の背中美人の顔は見ず夢を残せど追い抜き悔やむ
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スズランと ドウダンの白き鈴なりが 我に教えし 群れという
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庭先に 鳩訪れて クルポッポ 幸先よろし そんな気がする
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ありがとう 「でも危ないよ!椅子の上」 お転婆の母 まだまだ元気   
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革命の狼煙を待ってる午前四時 影から睨む街の時計を
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PTA 会長務める 挨拶で 初顔合わせ 想い伝えて
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あのときの 理由(わけ)を訪ねて しまうのは 朝の光を 待っているから
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言い方が話の流れせき止めて年寄り臭くなったと思う/気がつけば
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友と会い こころゆくまで語り合い 一片のうれい スッと消えゆき
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花落ちて塑像のやうに歌詠めば枝垂れの彼方山里はあり/あきる野市龍珠院にて
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剣の葉と 淡きの白と 朱の花の イキシアへ抱く涙と笑顔
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「てにをは」をたった一文字変えるだけ歌の印象おんかんガラリと変わり
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懐かしき テレサの歌声流る宵 酔ひしれる我昭和の人なり 
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彷徨さまよいて 行けども行けども たどり着けず同じ道ループ 悪夢にハマる夜半よわ
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雨後の朝 あらゆる樹木に水と光 こうして季節は また一歩進む
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オチがつく落語みたいに滑稽な日々を演出できたらいいね
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朝まだ早し ひんやり風に首すくめ 薄手の上着襟立て歩く
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