業務スーパーぎょうスーで 異国情緒を カゴに詰め 当たりあるかな 運試しする
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春物の 薄手ズボンに 穿きかえて 足取り軽し 桜散る路地
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麦茶でもおいしいものの日本茶のわずか葉酸とれるうれしさ/ペットボトル除く
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煤けてるシャッター降ろし日曜の商店街は微睡みの中
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日曜の 挨拶まわり 小旅行 桜吹雪に 見送り受けて
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今月で 閉店します カフェ店員 話す言葉に 悔しさ溢れ
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長袖のシャツをまず脱ぎ汗拭きの準備ととのえ食ふ辛ラーメン
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川風に花はふるえて七分咲き あぎとを上げて酒を呑む五時
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数だけを追うは愚かな仕事なり仕事の魅力が人なり作り
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花あらし前後左右にあばれ吹く 傘の猪口では酒は呑めまじ
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この星に悪を蔓延し得る頭「ず」が決す日近し無力なる民 「そうならぬように祈るのみ」
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あれ食べたいこれ食べたいと頼んでも 女房ひとこと「指示は受けない」
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フットポンプの上下の動き ぐっすり眠る君の呼吸に似て 術後の我癒す  /フットポンプ…脚に巻く血栓予防機器
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想像の果てに宇宙の全能の神へ捧げる言霊一つ
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正解を欲しがったからあげたのに納得しない顔してやがる
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スーパーの 待合喫茶に 聞こゆ声 病と年金  身に詰まる午後
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隙を見て羽を引き抜き消ゆなれど我を見下ろす雲が貴女だ
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笑い声 透過してゆく春の陽に 苦めの珈琲が未来予想
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一泊の兄の寝床に酔い覚めの温冷保つボトルを2本
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もしキミが追って体験できるよな歌ができたらシェアな微笑み
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震えたる 指の鼓動が 風になり 国境超えて 無慈悲な戦
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乱心を湯浴みに清め明日君の幸よ届けと一途な吐息
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5回死と遭遇したが目が覚めて思った神は不確かだった
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団塊の端にも春はひかり満つ 妻とおとなうたまゆらのはな
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読んでいる二つの本に退職の警官がいてシンクロニシティ
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フランスの街の音も打つデ・ヴィルを貴女の右の手首へ捧ぐ
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膝抱え床の中にて胎児の形 ゆるり流れる刻を食みつつ
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「天才」と気軽に言ってくれるなよ努力してるし見せないだけで
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宴終えて器を清め茶箪笥へ並べては抱く兄と会える日 「詠み直しました」
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逢えぬ日に抱く微熱の囁きを星ひとつ詠む夜の短さや
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