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雛罌粟のはや一輪ぞ叢に 花の野分の去りし卯月に
21
雨しずく乗せた桜と新緑を朝霧つつみ惑う胸のべ
21
仕事終え雨のレーダー待つ河童どうせ降るならバチバチ駆けて
21
「ありのまま」「アリのママ」だと思いつつアナ雪歌う三歳の君
21
今日こそは必ず病院行かなくちゃ誰も叱ってくれないからね
21
正解を欲しがったからあげたのに納得しない顔してやがる
21
もしキミが追って体験できるよな歌ができたらシェアな微笑み
21
まだ要ると買った灯油に高い値と言えば油屋苦虫の笑み
21
花の
枝
(
え
)
を振り散らすよな北風に コート無しの身固く縮まり
21
春の夜も鈴虫たちの合唱を聞けて楽しき我の耳鳴り
21
春物の 薄手ズボンに 穿きかえて 足取り軽し 桜散る路地
21
「天才」と気軽に言ってくれるなよ努力してるし見せないだけで
21
最終の特急見送るポケットにチクリと刺さる入場券の
21
T
シャツと短パン姿
父娘
(
おやこ
)
連れまだ寒かろが風
弄
(
もてあそ
)
び
21
「暑い」とふ久方ぶりの形容詞 いつもの電車に駆け込んでみて
21
花あらし前後左右にあばれ吹く 傘の猪口では酒は呑めまじ
20
この星に悪を蔓延し得る頭「ず」が決す日近し無力なる民 「そうならぬように祈るのみ」
20
あれ食べたいこれ食べたいと頼んでも 女房ひとこと「指示は受けない」
20
フットポンプの上下の動き ぐっすり眠る君の呼吸に似て 術後の我癒す /フットポンプ…脚に巻く血栓予防機器
20
想像の果てに宇宙の全能の神へ捧げる言霊一つ
20
スーパーの 待合喫茶に 聞こゆ声 病と年金 身に詰まる午後
20
隙を見て羽を引き抜き消ゆなれど我を見下ろす雲が貴女だ
20
笑い声 透過してゆく春の陽に 苦めの珈琲が未来予想
20
一泊の兄の寝床に酔い覚めの温冷保つボトルを2本
20
震えたる 指の鼓動が 風になり 国境超えて 無慈悲な戦
20
乱心を湯浴みに清め明日君の幸よ届けと一途な吐息
20
5回死と遭遇したが目が覚めて思った神は不確かだった
20
遠くから愛でるだけもう散っちゃった桜にきみに触れたかったな
20
団塊の端にも春はひかり満つ 妻と
訪
(
おとな
)
うたまゆらの
桜
(
はな
)
20
読んでいる二つの本に退職の警官がいてシンクロニシティ
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