東国が 残花となれば 陸奥みちのくは  花はさかれる 舞う桜花さくらばな
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光とも 影ともみえる 横顔に えくぼみつけた 半分の月
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豪州の肉を噛みつつ和牛とはかくも遠きか年金の日々
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一瞬の羽ばたく母の遺す笑み消えぬ映写を形見とす我
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ライオンに 食わるる我が子 見届けて 涙流さぬ ヌーの悲しみ /サバンナ
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散文と辞典に載るが告ぐる詩へ夢を抱けて生きる人在り
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昔から 映画を作り 行く旅の 我が尊師なりイーストウッド 「様」
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いとはじと  鼻の頭の粉さへも 羽根は黄金と君の焼きあぐ/美味しい餃子になりました。
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紺色の代車を借りた駐車場忘れて赤い愛車探せず
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手に触れてカチャッと嵌るカラクリで筆を持つ手は歌を綴って
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先達に 学ぶ事あり 吾が世代 言うは易しく 行う難し
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純白のレースみたいな一輪のトルコキキョウを空き瓶に挿す
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座している 雲の間の 太陽や 少し歩こう 時に任せて
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「コストコで  買い物すると  太りそう…」 「…そうじゃなくて  太るんだってば」
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無邪気にはしゃぐ幼きまごが今 時折目を伏せ もの想うようになり
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春風に 誘われペダル 踏むわれは ひとり追い越し ふたり追い越し
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親ごころ尽きることなく病める子と代われるものかと思いこそすれ
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バス停で拾うピアスは他人でも笑みと涙の浮かぶ手の平
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前方の背中美人の顔は見ず夢を残せど追い抜き悔やむ
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川辺りに 無造作に咲くハルジオン 白き花びら 風に揺らせて
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コンビニの 跡地にできし 家族葬 高齢化なる 我が家近く四軒
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母の年齢とし 越して今なら分かること 親の心と子とのギャップと
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放課後に三人ハマったトランプは夢中の原点オリジナルにて
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時褪せてセピアの本を読む人の静寂緩まぬ九段下かな
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知名度も メニューも斬新 ラーメン屋 人手不足で まさか閉店
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アスパラの先っちょだけを噛じり喰う ごめんなさいと春に詫びつつ
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苦しさは土に埋めればコンポスト堆肥BOX僕は育てる青い果実を
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頂きへ連れて行きたしあの友の記憶湧きだす一輪草を
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孝行の足りず泣いたが紅のカーネーションへ今日から笑う
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やるせなくあわれでとてもやりきれぬ洒落しゃれにもならぬこんな結末 /京都男子児童に合掌
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