死ぬ前に 初期化しておく パソコンは 君知らない 謎の入り口 

仮想世界 誰でもヒーローになれる時代 私はどこでも空気の存在 

母親からたまの荷物で送られる 蜜柑と林檎に 冬を感じる 

赤い血が流れる事も無いはずと古傷歪み儚くしたる 

冷え切った息をまた吸う僕らにはあるべきものもありはしないのに 

みずいろのみずはないってなないろでうみをぬってるきみになりたい 

湯気越しに「十字に切るの」十六で家出たお前にしゃもじ取られる 

陽の名残なごり集めて重き鈴なりの蜜柑は照らす冬の庭先 

虚構の生を掴めず疑問符 言葉が全部宇宙の零度 

長い間 鏡を良く見て いなかった 醜い人が そこに居ました 

弁当のフタも閉めずにながながと理詰め論づめ同僚の愚痴 

数えても 両手片足で 足りました 須摩保スマートフォンの 連絡先は 

iphoneを 灯りに斜めに かざしたら 3カケ3の 指紋のあと 

線虫を「C.elegans」と標記あらわした 君の恋路の顛末ゆくえが知りたい。 

薄汚れた部屋と昼酒とサボり癖、大学時代の愛しい記憶。 

傘下の雨粒丸し植え込みや車の白し雪の朝なり 

心地よい眠気があれば騙されて幸せだったような気がする 

バス降りて向かいから来るバスに乗り今すぐ家に帰りたい朝 

風呂場から聞こえる悲鳴から逃げる カランに切り替え忘れたから 

沫雪あわゆきは 僕の心の ようであり 君の心に 積もるだろうか? 

明け暮れるすぎてく日々のかけらたち刻んで寝ますSNSに 

管轄外とされてた事を任務だと詰め寄られおり欠員出れば 

氷点下淀んだ池に白い雪ぽっぽぽっぽと重なってゆく 

嫌な夢嘘を全部曝け出し血が流れてカラーになった 

明日あすがくる 寝るのが怖い フィクションの誰かになりたいただ笑いたい 

好きなだけ 君のことが 好きなだけ それだけなのに 辛いのは何故? 

明け方に目覚めそのまま眠れずに咳も止まらぬけれど平熱 

YouTubeようつべの転載されたコメ付きの動画ばかりをみて育ったさ 

ラインでは友だち一桁のぼくと三桁のきみとに雪は降る 

一人では弾薬の場所も分からず「ごめん」と告げる決闘の朝