馬の尾の 顔払いたるを 叱りつつ 蹄油ていゆ塗り終え 仰ぐ落日らくじつ
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膝の上 このぬくもりを 永遠に 手放したくない どうか神様
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新しき 日暦ひごよみ毟れば丙午 六度目の年男 とし気持ちを新たに 
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寒いはみようみまねの卵酒母の味とはかなりちがえど
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励ましはときに気力をうばうもの友に伝える言葉をさがす
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子どもらが それぞれ車で帰省する 送迎の手間も 一つ無くなり
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よいしょ、でも持ち上がらないこの心君に半分持ってほしいな
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「おいしいね」卵酒飲む横顔を見ていられたらもう、治りそう
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寄り添ふのワードで浮かぶ猫一択 恋と言へども人は対峙で
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結露するカーテン少しめくり上げ君が来るのを待つ一分間
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5ヶ月間 違う違うと探す日々 答えは意外 平易な言葉
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運河って書けば少しはきれいかな涙もいつかは海へゆくから
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知らぬまに手術痕きずあと撫でて眠るくせ夢の中では母の手だった
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降る雪のうたは結晶 手のひらで溶ける煌めき想ひ滲ませ
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元日の相棒見ながら ぐったりと 布団かぶって 体力温存>明日病院ふたつ
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厳冬の朝の布団のぬくもりは離れがたきもう少しだけ
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どんよりと こころの風邪は 深まりて 切先にぶき 言の葉の罪
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厄除けのストラップ モスのお姉さんと お揃いらしい なんだかうれしい
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詠むよりも読むに寝食忘れをり珠玉溢るる泡沫の巻
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おしゃべりの気分で短歌 生まれの血 幼き記憶の息を受け継ぎ
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一つでも上へ闘志が暴れ出す闘志に着火スイッチはオン
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玄関を 他所行きの靴が 埋め尽くし 茶の間の温度が 2℃上がる
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無理しない ビスコ食べたら 眠ります そう思いつつ ねことみつめあう
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体幹がふらつくほどの強い風 されどこの風南から吹く
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初春のカラオケ始め誘われて「さもありなん」といそいそ出向く
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ストレッチしている間に ねこ母の まくら奪うが チビ猫・るーてぃん
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それでいい言うこと特に何もない二十歳の僕に伝える言葉
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外は2℃ 鏡開きは できぬけど 何か食べなきゃ ビスコでもいい
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私はね、この顔が好き 懸命に生き抜いてきた履歴書だから
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推しメンは年長組のそうし君 さ行が言えず「7×1=7ちちいちがちち
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