Utakata
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眼の先に花びら舞うや風なきに 番いの黄蝶か つかず離れず
20
海溝
(
マリアナ
)
の唸る闇には噴出孔ナノな泡のせ海へ広がり
20
陽を抱いて 黄色ピンクのオキザリス 風と終待つ 故に恋しい
20
道脇の運河を照らす空撫でて霞む漁船のキラキラ光る
20
移りたいところは新機種未対応ひとつ前とて売れ切れの
怪
(
かい
)
/スマホって···
20
帰り路 ウサギみたいにピョンと跳ね 今日のワクワク ママに報告! /新一年生
20
新しき試み流るる
泡沫
(
Utakata
)
に春のせせらぎ賑やかなれと
20
沿岸の北の大地の街の灯が揺れない星と願い続ける
20
東屋の雨音と葉桜 躑躅萌ゆ 竹の梢や季節の窓辺
20
風音が 見えなき黄砂 予見させ 大陸の余波 風下の国
20
聞こえくる 田起こしの音響き来て 春の鼓動は良きリズムかな
20
大風
(
おおかぜ
)
と共に伝わる春の
震
(
ゆ
)
れ窓枠叩く
雨
(
あめ
)
心細く
20
北の海 静かな
鏡水
(
きょうすい
)
取り戻し 夕べの不安 無きことの様
20
湿原に 可憐に咲いた ハルリンドウ 静かな山に 清流の音
20
あのときの 理由(わけ)を訪ねて しまうのは 朝の光を 待っているから
19
言い方が話の流れせき止めて年寄り臭くなったと思う/気がつけば
19
友と会い こころゆくまで語り合い 一片の
愁
(
うれ
)
い スッと消えゆき
19
花落ちて塑像のやうに歌詠めば枝垂れの彼方山里はあり/あきる野市龍珠院にて
19
剣の葉と 淡きの白と 朱の花の イキシアへ抱く涙と笑顔
19
「てにをは」をたった一文字変えるだけ歌の
印象
(
おんかん
)
ガラリと変わり
19
懐かしき テレサの歌声流る宵 酔ひしれる我昭和の人なり
19
彷徨
(
さまよ
)
いて 行けども行けども たどり着けず同じ道ループ 悪夢にハマる
夜半
(
よわ
)
19
雨後の朝 あらゆる樹木に水と光 こうして季節は また一歩進む
19
オチがつく落語みたいに滑稽な日々を演出できたらいいね
19
朝まだ早し ひんやり風に首すくめ 薄手の上着襟立て歩く
19
手をたたき鬼さんこちら育てしがいつの間にやら鬼は先行き
19
待ちわびて 薄着装う 乙女らの 姿まばゆく 春闌けてゆく
19
虫がいて 草花があり 人がいる その端っこに 少し腰掛け
19
交差点 信号脇にポツンと献花 消え去りしいのち そっと手を合わす
19
公園に オカリナの音色 聴こえくる 光る風に乗り 若葉くぐり抜け
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