楽園の如く花たち咲き香り二季というのは寂しい言葉
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片付けの頃合い逃し部屋の隅 放置のストーブ 今宵こよい火を灯し
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山の蔭蒼く重なる懐に一本の桜淡く雪洞ぼんぼりのごと
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紡ぐは景色の糸で僕を織る僕を導く紡ぐひとみ
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渓流の釣りの前夜の上り坂ゆくぞライトだトライと進み
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ただ年齢としが増えるのでなくそれなりに衰え進む出来ぬこと増え
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老乱視裸眼で見ればあちこちで焚火と紛う水仙の群
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消していけデータ思い出バグる脳デリートできたら君とデートだ
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詩作して生み出す薬を僕は飲むコントロールに世話が焼けるぜ
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愛抱けど君の写真に降る秒の積もる切なき悲しきセピア
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光とも 影ともみえる 横顔に えくぼみつけた 半分の月
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一瞬の羽ばたく母の遺す笑み消えぬ映写を形見とす我
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色眼鏡外してごらんあの人は幸せそうに笑っているよ
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ライオンに 食わるる我が子 見届けて 涙流さぬ ヌーの悲しみ /サバンナ
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山吹の枝垂れる様の美しさ丸く刈り込むいもいまいまし
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散文と辞典に載るが告ぐる詩へ夢を抱けて生きる人在り
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昔から 映画を作り 行く旅の 我が尊師なりイーストウッド 「様」
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いとはじと  鼻の頭の粉さへも 羽根は黄金と君の焼きあぐ/美味しい餃子になりました。
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紺色の代車を借りた駐車場忘れて赤い愛車探せず
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手に触れてカチャッと嵌るカラクリで筆を持つ手は歌を綴って
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「よし、いい!」と思える短歌うたをいざ打たんアプリ起動中宇宙そらの彼方に
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先達に 学ぶ事あり 吾が世代 言うは易しく 行う難し
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純白のレースみたいな一輪のトルコキキョウを空き瓶に挿す
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朝陽浴び 桃色シャワー降り注ぐ 日中線の桜トンネル 
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順番は桜の次に桜桃さくらんぼ咲いたものだが園地はすたれ/後継者無く
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座している 雲の間の 太陽や 少し歩こう 時に任せて
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チビ猫の 首輪もどっか 見当たらない 買い替えどきを 知らせているか
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「コストコで  買い物すると  太りそう…」 「…そうじゃなくて  太るんだってば」
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無邪気にはしゃぐ幼きまごが今 時折目を伏せ もの想うようになり
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春風に 誘われペダル 踏むわれは ひとり追い越し ふたり追い越し
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