春浅しサイドガラスで風に耐え羽を震わす蜂ひとつおり
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バッグ抱えデイの窓辺貼り付く義母に くるり背を向け気づかぬ振りを
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友に雪 乗せた墓へと菓子供え 幸の幻夢へ 文太郎 逝く 「孤高の人へ」
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厳冬をこらえて咲いた花々の春冷えに散る世とは悲しき
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自宅にて 花見弁当 広げれば 雨には勝てず されどつまの笑み
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風呂の湯をまじまじ見つめ降りてみてバチャバチャ這い出す濡れ猫亡き猫逃げて
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窓叩く 雨も上がりて 穏やかな 鳥の声聞き 掃除片付け
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捨てられぬ 勿体なくて 捨てられぬ 肝腎なもの 何故か消えてる
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ほんのりと淡いひかりの風に乗り花びらうすい朝日が昇る
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感嘆の「しおそば」飲み干す寸前に残り餅入れ味わい尽くし (ニュータッチ凄麺)
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通勤の列車に揺られウトウトと船漕ぐ人の夢に幸あれ 
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アイデアを まとめる為に 夜散歩 カレーの香り パワーが溢れ
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一戸建て 庭付き無しが 趨勢すうせいも 庭の有る家 少し豊かに
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薄雲を通り無影の朝の日が満開梅をこんもり照らし/デフューズ
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どん兵衛をすすって深夜ラジオ聞く 見えぬ仲間も期末試験か
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キミ想い清明の空見上げをり新たな年も共に生きたい/卯月六日
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サブスクか?知ってた以外のお相手と付き合い初めとまた言っている
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頭ばかり しっかりしっかり つぶやくが 心でないかい 最終的には
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革靴を手に持ち走る女学生 淡いブルーのシャツではにかみ
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背中から両腕回し抱き上げる日々の吾を置き父旅立ちぬ
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マスコミが 「桜」を 「華」 はな はなにて あおり立て 人も通らぬ はな並木かな
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はや雲に月はとどまり流されず 見え隠れせど位置は保ちぬ
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盛り付けの美的センスを見せ合って苦き笑顔のセルフスイーツ
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今日という日の始まりを告げるよう 朝五時すぎの階段の音
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佐保川の 汀に青む 荒草(あらくさ)に 伏す鹿の居て 花の散り初む /佐保川の桜2026年3月31日
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数十人を巻き込みし亡母はは四月一日エイプリルフール 仰天の遺伝子我に有りや
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未来から招待とどくキャンパスに返信切手の花びらを貼る(春)
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うわのそら春はハートのたがゆるみ満月さえもうわすべりする
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小鳥の巣に小さな命籠の中に生まれ育む小さな世界
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幼子おさなごが 調子はずれの アンパンマン 口ずさむとき 平和宿りぬ
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