ふさふさと蕊(しべ)の際立つ梅の花憂い帯びたるまつ毛のように
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梅の枝北風小僧が揺らし去り 紅の姫君 身を震わせて
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移ろいゆく 季節がやがて 風に乗り 蕾ほころぶ 春連れてくる
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牛飼いの牛引く綱の切れ端を持つともなしに牛待つひとよ
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「計画はたくさんあるの」と声聞こえガン病棟の談話室にて
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悲しみの 雨にうつむき 泣いてては 空に昇った 虹に気づけぬ
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誇らしき造り花より棘を持ち咲けるサボテン愛でて生きたし
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五十四歳ごじゅうしの誕生日祝うラインあり幻なのか愛し人から
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きさらぎの 神に捧げる 榊には 新芽がのびて 雪のふる春
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アラームが 何処か遠くで ないている 炬燵の中に 猫とスマホが…😓
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ひたすらに乾燥に耐えるこの地よりひたすら雪に耐える地を思う
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核心の謎は明かさず最終回 残る余韻に枝葉が伸びて
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晴れ間みて日曜ごとの買ひ出しにリュック背負ひて大寒なれど
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逆向きの電車に乗せる我が心 我が身はしっかりいつもの戦場ほう
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突然の 別れの日から 今も尚 ラインで繋がる 既読はつかずとも (亡き夫へ)
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双方の言い分甲乙付け難し大義はひとつとは限るまい
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それなりに幸せそうな人たちと歩調あわせて今日は寄り道
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丸ごとの キャベツに出会い 迷いなく ロールキャベツを 煮込む冬の夜
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スパ銭で半日過ごすくらいでは癒せぬ疲れ思い知らされ
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年金をたったひと月未払いで何度も「最終」催促通知 (税金の無駄遣いは止めましょう)
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本ならばブルーライトも出さないしボクのこころも守ってくれるさ
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さよならの余波に揺らいでいる僕は海なし県のカモメなのかも
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風の音まるでノックをするようにもしや来客風神かしら
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ラーメンのスープはちゃんと飲み残しスープバーをば二度おかわりをする/今、猛省中です
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外見や 中身がどうと 言われても  浜の真砂まさごは なみに濡れゆく
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灰色の空から白き魔法陣どんな魔法を今宵はかけるの
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「初雪が 降ったら 思い出して」とか 雪より重いね ごめんね、忘れて
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水の音 聞きつけピョンと 洗面台 君のは床に ちゃんとあるのに
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短歌とてチームを組めばアイドルか踊る曲夜に想ひを乗せて
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青い春 頬杖ついた 君を見て  シャツのぼたんに なりたいと思う 
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