手を引かれ商店街の西はずれ 焼き鳥タレの指舐めし日よ/改
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歌詠みは必然の網巻き上げて途方に暮れる漁師みたいだ
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連れ合いの笑顔見たさにふざけては笑われてこそなんぼのわたし
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外来の診察きょうで最後です三条大橋桜の眩しさ
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我行かば ただ鳥のよう 風に乗り 風に逆らい 居場所見つけ
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セピア草 匂ひ惑ゑば玄関へ 訪ふ先生ボクと通園
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春セーター色鉛筆は十二色画用紙持ってお出かけしたし
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見晴し台広がるいなべ花の海助走をつけて飛び込んでみよか
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人並みに生きむとすれば遠ざかる里のけやきのうろ風の鳴る
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野の花や木々の芽生えに癒されて スーパー往復 得した気分
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真夜中の 北西の風 寂しくて いきものがかり 「YELL」を聴く
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一九三一年九月画を画き戰端を開きぬ旧宗主の名を日本 といふ
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さうかもう、下の子だけと行く園のヤマアカガエルのひとみはつぶら
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ドキッとす下卑た雑言ふりそそぐライフル乱射の狂気に似たり
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見え得ぬ歌人のこころ吟ずれば健やかなれと想ひ疼けり
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トランプの トランプによる トランプのためだけなる イラン攻撃
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ひな人形鮮やか色が定番も この頃人気は淡い色合い
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お雛様お内裏様と並ぶ位置一年ごとに入れ替えてみる
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今度こそ私のままで恋をして幸せつかむはずだったのに
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なごり雪気象用語となったのは曲名由来知って驚く
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鏡の木あなたを写す表裏いろづく鏡華は君色に咲き
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そういえばならんで写真とったっけさよならきっと好きだったひと
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お雛様筆でほこりをはらってた母になんだか会いたくなる日
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返信も既読も期待してないさ余裕の態度も今日までかな
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戦なき 世を願っても 逆の道 ひとの命は あなたの命
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あちこちに 葬儀屋看板 目に留まり 死もまた日常の中にある
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イランには イランの論理 ミサイルの 届くはずなき イスラムの法
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語りては心に沁みる昭和歌あなた私も未だ若かった
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朧月  霜は解けても  消えぬ靄  悴んだ手は  寒さばかりや
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目の前の美し顔のおんなの娘 鼻すする時ちょっと変顔
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