見る者も 心ぬくむる 猫と猫 団子の如く 添ひ寝す真冬
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教会のお雑煮美味し おみかんと お菓子もついて 今日は100円
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初売りに群がる人々TVはこの中それ見る限り不景気はなし
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きのふ買つたUNOをやらうと初明かり今月十になる吾子が来る
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三日目のお節は二軍かもしれぬ食べ飽きちゃったなんて言われて
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大体の嘘はニベアで隠せるとガールズバーで教えてもらう
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正月の余韻の残るゴミ置き場新しい年もう動いてる
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対岸の火事とは云えず強国の誇張の論理ベネズエラ燃ゆ
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題∶「出発前の小田原評定」 炬燵より  はよう出でよと  候えども  時期尚早と  評定つづく 
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ジハンピで カフェオレひとつ 買うくらい 赦されるべし ねこ母お疲れ
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そんな夜はひっくりかえったスリッパとお話するのさ。おもて向くまで
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寒き夜 眠れぬままに 日をまたぎ 独りを憂ひ 来る朝憂ふ
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謎解きの気分で読むも乙なもの解釈ひとつでワチャワチャしたり
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耐え難き 寒さの中の 眠れぬ せめての癒し 暖房ピッ
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ン十年巡って過ぎたあれこれを宿して開く今生の花
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こんな夜はもうないはずの傷あとがちりちりちりと痛む気がして
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ウロウロとサイト迷子の日々過ごし短歌うたの作り方忘れた年末
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母子登校トンネルの中を歩くよう自立を信じそっと手握る
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今ちょっと忙しいからウミガメの夢を見ててよぼくの代わりに
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風を受け飛砂ひさ積もる道ペダル漕ぎ 稀有なる千鳥に頬温まり
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正月に聞き手が増えて曾孫はペらペらペらと喋くりやまず
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歌はのこり故郷のも初恋も利根とながるる豊受の春
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あと五分眠っていたいと思ってた 今は眠れず朝を待ってる
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真珠貝 信じる者にパールあり信じぬ者は核を持たずに
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青空に白く浮かんだ半月を撃ち落としたい仕事始めに
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なると巻き切っても切っても「寿」ね 切らずに一本食うべきだったか
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見慣れない 寝癖つけ走りくる吾子の 涙の跡を見ぬふりし抱く
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この狭い田んぼだらけの町だけが世界のすべてだった十七
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悪魔でもあくまでも人間だから勝てるはず「側近ならね」と映画みたいに (世界の独裁者め!)
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不安でも一日ずつを生き延びて 詠み返す日に泣けますように
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