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「無事です!」とふ我が
娘
(
こ
)
の夫のふるへ声に受話器を扼し幾度もお辞儀す
15
真珠貝 信じる者にパールあり信じぬ者は核を持たずに
15
なると巻き切っても切っても「寿」ね 切らずに一本食うべきだったか
15
歌紡ぐ僕に寄り添ふ街灯に「がいとうさん」の力を貰ひ (アンパンマンの詩的なキャラ)
15
最大の 肯定なのだ まなざしは 目合うと笑う 吾子見て思う
15
実家にて 調整役を 降りてみる 波ありつつも 終わり良しかな
15
岐路に立つ 僕らの背を押す 春一番 往復切符 胸に仕舞って
15
それぞれに軌跡があって
肝
(
きも
)
がある泡沫諸兄我が道をゆけ
15
芳
(
かんば
)
しく 色鮮やかな 草餅を
拵
(
こしら
)
え送る
九十の祖母
15
風が吹くバケツごみ箱けとばして私はこたつ一日炬燵
15
カーテンを開けて 光を入れましょう フルーツ二種と みかんヨーグルト
15
にうにう
(
牛乳
)
は ねことわけあい チンしてね おくちふかれて いやんいやんよ
15
外は2℃ 鏡開きは できぬけど 何か食べなきゃ ビスコでもいい
15
歯の隙間 誇らしげなる 子の笑顔 小さき前歯 生えし日浮かぶ
15
ぽっかりと 心の内を
空
(
から
)
にして 海見ていたき 日がな一日
15
正月も 勤務の友と 二人酒 白焼き冷酒 ちびちび味わい
32
抱きしめた 温もり残りし 君が背は 母を追い越し 春を迎ふる
16
正月の余韻の残るゴミ置き場新しい年もう動いてる
14
対岸の火事とは云えず強国の誇張の論理ベネズエラ燃ゆ
14
題∶「出発前の小田原評定」 炬燵より はよう出でよと 候えども 時期尚早と 評定つづく
14
ジハンピで カフェオレひとつ 買うくらい 赦されるべし ねこ母お疲れ
14
そんな夜はひっくりかえったスリッパとお話するのさ。おもて向くまで
14
寒き夜 眠れぬままに 日をまたぎ 独りを憂ひ 来る朝憂ふ
14
謎解きの気分で読むも乙なもの解釈ひとつでワチャワチャしたり
14
耐え難き 寒さの中の 眠れぬ
我
(
み
)
せめての癒し 暖房ピッ
14
ン十年巡って過ぎたあれこれを宿して開く今生の花
14
こんな夜はもうないはずの傷あとがちりちりちりと痛む気がして
14
母子登校トンネルの中を歩くよう自立を信じそっと手握る
14
今ちょっと忙しいからウミガメの夢を見ててよぼくの代わりに
14
風を受け
飛砂
(
ひさ
)
積もる道ペダル漕ぎ 稀有なる千鳥に頬温まり
14
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