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クラシック漂う遠い初恋の雨音探す珈琲時間
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剣岳の天井空へゆうらりと我よ飛び立て味わう煙草
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したいことあふれぬようにしまう箱さがしておりぬ…はなはさかりに
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春休み サイゼに響く子らの声 耳に美味しきボンゴレ踊る
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恋人が残していったセーターの残り香悲し箪笥にしまう
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「楽しい」に投げたボールをよく見れば小さくヒントが書かれていたり
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世直しへ 荒ぶる海と 猛し風 名もなき花が 命をつなぐ
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サイダーを 試合の後に 受け取って 悔し涙も ともに飲み干す
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「おばさん」と いう語が物議 かもすなる 語彙の痩せたる 貧相な国
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幼な子を未来につなぐひかりかな 飛行機雲は桜の空へ
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窓からの陽射しは膝に熱を射て 開けっ放しで車ころがす
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朝採れの 菜花、スナップエンドウの たっぷりパスタ 春きらめきて
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「あげるよ」と言われたけれど「借りるね」と詩集に挟む栞の押し花
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風の
音
(
ね
)
に羽をまかせて飛ぶ鳥の声清らかな春はかろやか
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芽吹く風 淡紅揺れて 山桜 いま
解
(
ほど
)
けゆく 一本の春
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電波時計 二人の波長に 狂わされ 誰も知らない 履歴が残る
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朝六時澄んだ空気とコーヒーで始まる今日は心穏やか
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阿仏尼の 如く嘆きて 居ますらむ 彼岸の墓参 行かぬ不孝を /『十六夜日記』
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菜の花の
香
(
こう
)
に酔ひつつ螺旋なす蝶や現と夢のあはひに
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のんびりと 過ごすとしょうか 春日和 往来ぶらり 寄る
ライブラリ
(
としょかん
)
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『徒歩圏内』 なんと魅力的 これからの 優先順位 これかもしれぬ
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春雨は気まぐれ乙女さらさらと目にはうるわし頬に冷たし
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血圧を下げる薬をのむやうにガソリン価格を下げる税金
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グラスの中でずっと眠っていた星をいともたやすくきみが光らす
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潮風とかけっこをした散歩道 桜散りゆく 3月下旬
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美酒なれば春の灯りに寿ぎの影揺れはじむ
間集
(
まつ
)
りの宴
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大根を煮たけど少し硬かった明日の昼と夜も食うのに
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一人寝る 広いベッドで 瞑想す つまんないだろな 妻亡き後は
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あのひとは 今頃何を する人ぞ ホーム画面に 赤丸探す
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あたためてようやく桜満開に二人で歩む哲学の道
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