春秋も知らぬ常盤ときはの山隠れ花も紅葉も見ずは長閑のどけし
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優しさが 我が身に届く この香り 思わず手に取る 柔軟剤かな
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足曳きの花の追っかけ四日間 恵みの春は深き眠りへ
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いにしえの願いを捧ぐ甘き香の清楚たゆたうカモミールかな
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友は来ずシロツメクサにかさぶたを剥がされ夜の道は明るい
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そよ風に乗りて吾の目に入り君へ 写メして贈る白きサフィニア
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窓を開け 卯月の風吸い込んで 気分リセット! 「今日」がまた始まる
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紫雨浴びて 枯れゆく頬も なまめかし バス停までの 藤のまやかし
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振り込め詐欺対策モード電話にこのごろ電話よく来ては切れ
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ルビ振れぬ あちこちタップが マジ怖い ようやく覚えた 65
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老桜おいざくらの隣にありて若き木や みどり燃え立て刻をくなり
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完璧な球体を成すたんぽぽの綿を崩した子のひと呼吸
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一鈴の童のような無邪気さに憧れ宿すサクラソウかな
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笑み揺れてオレンジに染むチューリップ観覧車のまど膝向き合わせ
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日残りて 黄昏迫る山里に 我が影伸びて夕陽に染まる 
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いつの間に始まっていていつの間に「老い」と呼ぶ日へ続く日曜
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エレガント、ハードボイルドどれも無理「ふつう」という名の仮面をかぶる
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霧の中 海の中にか 山の中 消え入るなれば 君の中なる
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過疎の里ポツンと残るコンビニを遠くに眺め塩のおにぎり 
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ほんのりと春にきえゆく雲色は舞うひとひらの花びらのよう
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名残惜し城下の桜ありがとう風がささやくまた来春に
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隠蔽を見て見ぬふりの日本人 陰口コソコソ報告しようよ
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決闘の日ですあなたはご自身と戦いなさいとスマホに言われ/エモパー
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焼きたてのキノコベーコン乗るピザと熱いコーヒー一緒にいかが
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モノトーンの 花とフルート 口ずさむ 雀へ和む 歌筆の智慧 「星空 慧様へ」
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自転車を 走らせ風に 乱されし 娘の髪色 真っ金光り
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月面の裏にゆくより海峡を通る話題におどる世界は
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鶯も桜もちゃんと春やってる 吾は怠惰を恥じつつ愛でる
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運ちゃんが消えたらもっと怖いだろ走行中に客消えるより
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書き損じ一枚めくれどなほ書けぬ 写せぬ思ひゴミ箱の底
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