雨上がる青は果てなく高く在る明日の朝には新しい名を
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クワガタの 幼虫いるか 木の穴に 取り出したるは 芋虫だった
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うれしい「春」 枯れ盆栽も一斉芽吹く若葉ながらに花添える
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核見えず 通せんぼする海と陸、意地悪捨てて和ぎ給えよ
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日曜の 公園にぎわう 家族連れ 弾む声聞き  平和よ永遠とわにと
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名を知れば近しくなった気になって 風とざわめくコナラの葉っぱ
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若葉より癒しを得られ一服の珈琲は青い瓶の魔法
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先達に 学ぶ事あり 吾が世代 言うは易しく 行う難し
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新緑に皐月の花の咲きめて青空仰ぐ紅ぞあざやか
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山吹の 一重と八重のありしこと 知らずを詫びる 咲き満つ花に
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春仕様 猫と私も 衣替え 言いつつ寒く ストーブ囲む
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多種国語まとめて作る 新種語 の淘汰 抗え桜の我ら
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望む峰いいねの翼じゃ届かない強風ウェルカム谷越え恐怖
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ベランダの手すりに落つる鳥のフン妻嘆きおり空と電線
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花冷えに 赤きシュマーグ 肩に掛け 思うは遠き イエメンの旅 /シュマーグ:中東の正方形スカーフ
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ゆっくりと期待と不安の花びらが心にヒラリと舞い降りてきて
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東京に負けた気がした帰り道何に負けたかわからないけど
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口語歌と 文語の歌と 一目見て 「位相語」の如く 違う語彙の差
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書けないよ 毒の強さが 際立ちて 「屁の河童」さんに 脱帽👒します
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揺れる枝ジョルノが走ったヘリの外カビに朽ちるな見晴らせ夜空
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葉桜や川辺をゆけば陽を浴びて水面みなもを飾る花筏かな
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ゴミ捨て場にお隣さんが置いてった袋の中で何かが動く
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平和だよ 「大谷」「五輪」 つつがなく それ変だよと 溜息をつく
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二十歳過ぎ 「ごっこ遊び」が 花盛り 日本の親は 何植え付けた!
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生き様に炙り出されて文字は浮く僕は炎で詠んでは読んで
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禿げネタの川柳がまた入選して夫に感謝今日はごちそう
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はな咲くも 風雨が散らし 形無かたなしに  憂世うきよを写す 春嵐しゅんらんの候
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ほろ酔いの花渦まいて桜みち春の嵐に蒲公英の咲く
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高々とメトロノームの如く手を振りつつ君は路地に消えゆく /想い出は飢餓の如くに
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新人の頃の自分に伝えたい 場数踏んでも緊張はする
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