冷蔵庫扉開ければ転び出て今朝のおかずは豆腐だそうだ/勝手に決めてくれる
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一晩を ぬるま湯で過ごし ちょこなんと 嘴突き出す 発芽玄米
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東窓開けて見る月煌々と 恩ある人の訃報が届く
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冬日向 日差しを感じ 眠くなる カフェの窓際 鉢植え見つめ
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寒月のうら寂しげのそのままに今年はいかに凍てつく冬か
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いつでも届く位置にある私とあなたがいつまでも続きますように
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手の上で ほどけた白が 囁けど 邂逅し得ぬ 白き髄
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玄関のロードヒーティングのスイッチに手をかけまよふ小雪の候
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つつむよな のどかな日差し 川べりの 道を進んで 明日を信じる
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モーレツを装うスーツ纏っても毛玉だらけのパジャマがイチバン
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一枚の落葉も歩道に見えなくて裸木はだかぎで立つハナミズキの木
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森七菜の 演技に惹かれ ひらやすみ 岡山天音 読み方知らず
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甥っ子が 可愛い花を くれました はいどうぞって 癒されました
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何様?と思ふ人様さまさまで燃料だけは事欠かぬ世で
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年末の雑踏の中苛立ちは独りの吾の自業自得か
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悴む手 持たせてくれた 缶コーヒー まるであなたの 心みたいね
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以前には少しの毒が隠し味 小憎らおもろいあなたはどこへ(まみた様へ返歌)
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シュトーレン 成城石井から まいります あとは切ってる 余裕がないの😅
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深夜バス待ちにコーヒー飲み干せば流星のごと人工衛星
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秋深み裏のくぬぎも冬じたく枝を震はせ もみじ葉の舞ふ
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幸不幸分け隔てなく思い知る翼もがれた鳥であること
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テトリスだ 押し込まれた 満員電車 今日も消えずに ゆくぞ仕事へ(帰りたい)
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昼飯はカレーピラフの保存食防災袋点検もする
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雪が降る むかし絵本で見た姫がガラスの靴を履く静かさで
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注意され「うっせー」ドヤる若者よ「うっ制道」を貫いて行け
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しょうが焼き 野菜マヨだく チートデイ 明日のランチが すんだら節制(明日、通院後に義母とランチ)
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世の中は鏡であると承知して逆さのままで冬に慣れゆく
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終業まであとしばらくはあるけれど 駅のパブにてアイラの酒呑む
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あの頃の「スタジオ101いちまるいち」からの 今も響きし 『赤い鳥』の歌
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車窓から 見あげた星々 さんざめく  僕らを繋いで鷲になろうか
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