手の中の白い太陽輝いて、こわい夜なんて溶かして消してよ
7
ムリです そう言えてたら 今ここにはいないんだ 後悔なのか満足なのか
7
二週間更新されるぬ短歌帳ああ最近は満たされていた
7
窓からはうっすら反射うつ信号機ライトだけ 今夜あなたと未来を変えよう
7
寒すぎる 耐えられませんこんなのは 実家がハワイにあることにしたい
7
擦り傷を眺めて思うあの頃は、こんなことでも泣いたりしたな
7
凪の中、音の届かぬ冬空を邪魔せぬように吐いたため息
7
あの夜の月をおもひて煙草のむ煙とべとべ君の街まで
7
歌姫と おだんご頬張り 春うらら 響き渡るは さくらのしらべ
7
種まいて育てたことば収穫し味わい食べることの幸せ
7
砂だらけの校舎をはだしで歩きながらまちがった九九唱え続けた
7
児童書のミヒャエル・エンデ著『モモ』を読みスマホが時間泥棒と気づく
7
ごちそうは主役が決める誕生の 肉食女子は五歳になりぬ
7
てのひらがかわいていると気づく時おおむね夜だしひとりきりだし
7
「起きるなら入退室簿記入して。適当でいい…」ってとこで目覚めた
7
春浅み柴の庵に風冴えて筧の水やまた氷るらむ
7
なれないわ 優れた女 めざせども とどのつまり 大根役者よ
7
お湯ボタン押すたび少し、少しずつコーヒーマシンが斜めっていく/某ファミレスのドリンクコーナーにて…気になる
7
街歩く通る犬々皆可愛い帰ればうちの子一番と
7
スマホよりフィルムカメラが大好きで昭和男だレコードもいい
7
絶へて来ぬひとの歩みと思はする 問ひて弥生の氷雨にひとり
7
独りで良かった 家事の擦り付け合いにならないもん やるしかない
7
お話をしたい相手が誰でもいいだと切ないな ネットを泳ぐ
7
「嫌いだが、在るのはしかたないもの」に世界のほとんど全ては入る
7
寝たくない 寝たら明日が来てしまう 夜を延ばしてぐずぐずしてる
7
「何もしない」をするために空けておいた日に 君に呼ばれて爆速メイク
7
君の手を握りたくても握れない。こんなに近くにあるのに、遠い。
7
ありがとう言われて少し奮い立つ 落ちてるときこそ親切発動
7
七日ぶり珈琲の薫り立ち上り 苦味身体の隅々へ流る
7
いつしかと氷は溶けて岩注(そそ)く垂水の上に蕨萌え出づ
7