ハンカチのしわにアイロンすーっと当て あすの予感をそっと畳みこみ
14
美人だよ、三割増しね、虚偽かしら?互いに描かれた遺影の批評
14
黄金の花梨をぎし指先に可憐な花の面影を追ふ
14
雪の朝もう騒いでる猫さんも外に出せとは言わない今朝は
14
茜空二羽列なった烏さえ共に語らう友があるのに
25
千葉県は「ダサくて棲めんと」熊までが 馬鹿にしおって腹の立つこと
17
持参したお茶もう軽し冬晴れて乾く乾くさらにひとくち
21
寒月のうら寂しげのそのままに今年はいかに凍てつく冬か
13
いつでも届く位置にある私とあなたがいつまでも続きますように
13
手の上で ほどけた白が 囁けど 邂逅し得ぬ 白き髄
13
玄関のロードヒーティングのスイッチに手をかけまよふ小雪の候
13
つつむよな のどかな日差し 川べりの 道を進んで 明日を信じる
13
モーレツを装うスーツ纏っても毛玉だらけのパジャマがイチバン
13
一枚の落葉も歩道に見えなくて裸木はだかぎで立つハナミズキの木
13
甥っ子が 可愛い花を くれました はいどうぞって 癒されました
13
何様?と思ふ人様さまさまで燃料だけは事欠かぬ世で
13
年末の雑踏の中苛立ちは独りの吾の自業自得か
13
悴む手 持たせてくれた 缶コーヒー まるであなたの 心みたいね
13
以前には少しの毒が隠し味 小憎らおもろいあなたはどこへ(まみた様へ返歌)
13
シュトーレン 成城石井から まいります あとは切ってる 余裕がないの😅
13
秋深み裏のくぬぎも冬じたく枝を震はせ もみじ葉の舞ふ
13
幸不幸分け隔てなく思い知る翼もがれた鳥であること
13
テトリスだ 押し込まれた 満員電車 今日も消えずに ゆくぞ仕事へ(帰りたい)
13
昼飯はカレーピラフの保存食防災袋点検もする
13
雪が降る むかし絵本で見た姫がガラスの靴を履く静かさで
13
注意され「うっせー」ドヤる若者よ「うっ制道」を貫いて行け
13
しょうが焼き 野菜マヨだく チートデイ 明日のランチが すんだら節制(明日、通院後に義母とランチ)
13
世の中は鏡であると承知して逆さのままで冬に慣れゆく
13
終業まであとしばらくはあるけれど 駅のパブにてアイラの酒呑む
13
あの頃の「スタジオ101いちまるいち」からの 今も響きし 『赤い鳥』の歌
13