ぎゅうぎゅうに 詰め込まれたる 車内から 助け求める 歌詠んでみる
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醜さが表に出たら嫌だから無言でみじん切りして耐える
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ハートって半分こしやすいカタチ 分け合うときも、分かれるときも
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塀のうえ激近カラス舞い降りて語るひとときこれもご褒美
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リモコン手に嫌なニュースやコマーシャル逃げるが如くチャンネル変える
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誰にでも運命だねと言う君が偶然だねと僕に手を振る
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笹の枝が荷台の後ろ飛び出して ゆれる尻尾の化けそこねかな
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甘くても甘くなくても食べるのは自分だけだから選ばず買う梨
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うるめ干し肴に酒を呑む夕べ猫が戸口でにゃあにゃあと鳴く
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今年はね あきたこまちを 作ったと 笑顔でお喋りする貴方 歳は重ねど 小町美人
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しにたいとつぶやく私よしよしと頭をなでてやるのも私
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見て見ぬのふりすらできず既読スルー ドリップ前のあざとき苦み
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心をば 寄せては返す 波のよう 受け止められし しあわせかな
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退職を 帰りの車内で切り出した 君のゆく道 僕の来た道
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ふわふわと揺れる不安と回る日々まるで人生やじろべえかな
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ひだまりに のびた体を くねらせて 夢見る猫の まぶたのぬくみ
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バトりましょう 思う存分 この歌で 望むところです ひとつお手合わせ🎤😸>必ず行きます!アニソンバー!👍
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先生と同じくつ下欲しがって二歳の君に推し活おぼゆ
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我だけで 最後まで逝く背中だけ 見ててくれぬか ふべんもののふ
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勢いでビールを飲めるうちはまだ夏のままだと思うんだよな
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休日に刺さるアニメを見つけた日まさに本日にっぽん日和
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才を持ち生まれし御仁の苦悩など及びもつかぬ凡庸の幸
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今日もまた頭隠してちびすけは透明みえぬ迷彩ごっこにハマる/レジ袋+猫
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指輪ゴム椅子の背に付く蠅を撃つ残骸は無い飛んでも来ない
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既読スルー される側よりする側の こころを想い 哲学する夜
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沓脱くつぬぎに伏しつ午睡ひるねの初秋猫 秋津と揚羽 風の通ひ
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残暑にて 汗かく肌に 心地良く 秋風そよぐ アイス片手に
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寝息立て午睡の夫は残暑バテ 起こさぬように手芸いそしむ
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週の明け戦ふ人の動き出すせめて涼しき風のあらんと
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名古屋から 移動の車中 正面に 大きな満月 力強くて
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