足悪き老人ひとの願い聞きいれず夕暮れのなか走りゆくバス
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喜寿傘寿古稀米寿なる方たちのよほど元気な私などより
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リプトンを3分蒸らした色の海 夕陽のレモンを1枚搾って
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夕浜に紅く艶めく桜貝期待は気化し波が掻き消す
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抜歯済む 痺れの残る歯痒さがロイヤルミルクティーに ほつれる
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目鼻口、喉の奥から耳までも 痒みて腫れる花粉症哉 
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予定見て 今日行くところ あるだけで 心うきうき 朝が始まる
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方舟の秋津島にてゆるゆると ハルマゲドンを高みの見物
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巡りゆく 血潮の音の 心地よき 春の夕べの 手枕の夢
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夕日に 友と語らう 三年間 淡い花びら 色染め濃くして
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サウナにて整う恋を許すまじ浴場出でて君と待ち合う
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銀だこの 最後の一個 取り合って 椅子から転げ 落ちてみたいな
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そういえば陸羯南は弘前の 子規を支えしジャーナリストぞ
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甑より 取り出し扇ぐ 饅頭の 面影にたつ 彼岸来にけり /彼岸の酒饅頭
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蘭の花 ほったらかしの 二十余年 ふと気づきたり 子の育ちにも似て
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偽物の山の斜面に立ちながら異国の山羊はただ草を食む
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「なんとなく」多用するやつ無能だと言っていた人さほどそれほど
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レジの方カゴからカゴへ並べ替え日本人の何たる美徳
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ア・イ・シ・テ・ル 丘の上から旗を振る飛行機雲の先へとのびて
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ヒリヒリの 局面に立つ 細き背を 守りたまふや 雲上にをり
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トーストに 添えし一切れの オレンジの 色鮮やかに 朝は来たりぬ /Cafe Seeds
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冷えきりて 氷のごとき双(もろ)の手を 温(ぬく)めつつ飲む ペパーミント茶
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はじめてのマッチングアプリ登録す無惨な恋を忘るるために
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機嫌よく診察室の入口へ一分もせず吾子の絶叫
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女童(めわらべ)の ように小さき 母の肩 揉み参らせて 淋しかりけり /母を恋ふる記
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季節感特にないけどなんでだろー 語源知りたや春雨春巻
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一緒に居たあの頃よりも あなたのこと考えてる自分 戻らない時間とき
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丸木橋 怖がる祖母を 軽々と 抱きあげにけり 野分吹く日に /祖母を恋ふる記
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夢半ゆめなかば 散りし御霊みたまの 思ひ留め 辛くも生ける これも供養と… /311改めて思ひ
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山手線回ってるから大丈夫。外と内との違いは知らない
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