海見つめ 君を奪ひし 訳問ふも 優しき波音 詫びに聞こゆる
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事が起き 散り散りになり 切なくも 新たな時代 築かれてゆく
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蔦の這うひかりに鏡うもれいる うちに眠れる人おだやかに
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菜種づゆさくらは紅雨こうう春雨に花ひらきゆく皐月来るころ
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年取ると 傷の治りがわるいです 穴塞がらず 闇が漏れてく
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多様性めいめいメェメェ声は小羊で権力しめしめ世界を制し
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思い出の 霧に霞んだ 水湖に 今日は一人で 思い出沈め
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サックスの深い音色は時をかけ心に届け夢みしごとし
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誕生日集い笑えばありがたしディサービスは日だまりのごと
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3月11日さんいちいち 被災時刻を前後して ヘリコプターが多数行き交う / 頭上近く
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怒りより 笑う事より 落涙す 湧いて出てくる 生きる欲動
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一日も 忘れずにいる 君のこと 一年経ちても きっとずっと
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露天湯の 縁に上りて 山峡(やまかい)に 白く泡立つ 段瀑を見る /山水館露天風呂
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在リシ日ノ仏臨ミテ手ヲ合ス つと会えたね、待たせてごめん
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貴方への 人一倍の 愛情は 桜のつぼみ まだ頑なに
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今日と過去引き摺り進む鉄の箱どこまで行ってもわたしは私
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少しだけ睡りよ来たれ昼下がり 電気ストーヴ内腿にあて
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ジタバタと苦しむ時も貴女には生きたい世界だったんだよね
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ドリンクの添ゑつけの果肉搾りて 指先につ檸檬の香り
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おめぇ 誕生日だんべぇ ほれお前 今日誕生日だろう ほら」と 刺身の御馳走こちそう…「母」母たる由縁 /本人 忘れてました😅
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今どきの 卒業式の風物詩 笑顔はじけて手に手にスマホ
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目に留まりこころに留まる楽しさが ひとつふたつと増えていく春
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その人の目にとまりなば炎上の 掠め去りたる安らかの 翳
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黒板の隅に描かれた怪物が話しかけてくる五時間目
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わたくしを付属品だと軽んじる直ぐに困るさ電源コード
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高い位置 備えられしは 吾が祖父の 仏典経書遺影なり
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日常と非日常 その合間 普通の生活復興の日
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白皿に 赤きマグロの 色映ゆる 遅き昼餉に 足りて街行く
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植樹した ミモザに今朝の ご機嫌を そっと尋ねれば 枝揺らしおり
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春を編む文字の飛び込みはっとすは闇夜に詠みしやさしこころね
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