モーレツを装うスーツ纏っても毛玉だらけのパジャマがイチバン
13
一枚の落葉も歩道に見えなくて裸木はだかぎで立つハナミズキの木
13
甥っ子が 可愛い花を くれました はいどうぞって 癒されました
13
何様?と思ふ人様さまさまで燃料だけは事欠かぬ世で
13
年末の雑踏の中苛立ちは独りの吾の自業自得か
13
悴む手 持たせてくれた 缶コーヒー まるであなたの 心みたいね
13
十二月 あたしがあなた想う時 温かい風吹けばいいのに
13
悶々と闇に埋もれて眠る夜 地上の日々に星を求めて
13
刻々と止まるゴールはやって来るグータラしててもベルトに乗って
13
以前には少しの毒が隠し味 小憎らおもろいあなたはどこへ(まみた様へ返歌)
13
シュトーレン 成城石井から まいります あとは切ってる 余裕がないの😅
13
秋深み裏のくぬぎも冬じたく枝を震はせ もみじ葉の舞ふ
13
隋唐宋元明清と見てくれば いつかは変わるそのうち乱る
13
幸不幸分け隔てなく思い知る翼もがれた鳥であること
13
とは言えど…未読の多き妻なれば 緊急連絡先 記入せず
13
愛猫が 狩りでモグラを 連れてきた 生きてますよと リビング走る
13
なにごとも ないこと願う 冬の夜 寝るに寝れずに ニュースをながめ
13
兎に角も 『共時性』てふ幸運に 今日の一日 賭けてみようか
13
屋上で煙草をくわえもらい火を星からすれば星の味する
13
Pコート トレンチコートにステンカラー 休暇の日にはダッフルコート(冬の楽しみ)
13
着道楽ぼうずあたまに似合はむか 冬は夏よりアイテム多し
13
コミュ力で刺激をピリリと効かせれば仕事は回って密かにニヤリ
13
「おなかちゅいた」ずつき頭突き 次第に力強く 食欲頼もし 生命いのちなるかな
13
体温と 同じ温度の 鼻水が 気づかず流れ くち先濡れる
13
ためらえど六十路半ばの吾ならば シルバーシートに座っていいよね?
13
中空に半月薄く張り付いて言葉足らずの帰路を追いくる
38
山茶花を覆ふ枯葉の隙間から 顔だす一輪かくれんぼの笑み
37
熱心に漢字練習する子いて我もきちんとしようと思う
12
分からない樹はプラタナスと言ってる この世はプラタナスで満ちてる
12
サルビアの蜜を吸い吸いランドセル 同じ色した夕日が沈む
12