プラス5度 二月思えば 暑いはず 寒い身体は もう春仕様
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幼き息子 日がな一日どろだんご 磨きに磨きし その光沢勲章もの
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ぬくぬくと  背に受くこたつ  画面には  アフリカゾウガメ  われが映れり
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これ以上傷を広げないように泣くだけ泣いてと考えている
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蜜月の頬寄せ笑顔爽やかな私未生の若き父母
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はじまりの 光に抱かれ 導かれ 未来を拓く 入り口に立つ
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灯台のオレンジ色が雨にゆれ寂しさつのる夕暮れの浜
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枝垂るるは逆巻きに立つほむらかな 武蔵の国の東郷寺、春
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花ながれ枝たゆたえば古の栄華ぞ散りぬ楼門の風
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冬鳥の去りし沼地の静けさに 雲雀ひばり空高く舞いあがりけり
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闇の中  ランタンひとつ  ともしおり  音の波間に  夜は深まり
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カフェの客午後二時にして吾一人次が来るまで立ち去りがたし
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妙な音してたサンダル買い替えて父の足音くっきりとする
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打ち合わせ 終えて飛び込む とんかつ屋 勝利を願い ヒレをほうばり
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おぼろげな光をまとい 春の月 しんと更けゆく夜を照らしつ
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今日こそは開花宣言春うらら 思い新たにそれぞれの道
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レジの方カゴからカゴへ並べ替え日本人の何たる美徳
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謀略が 均衡崩し 世界戦 高笑いする 大富豪たち ※戦乱こそ格差拡大富豪の利
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資源なし いやいやあります 日本に 森林資源 人材資源 ※一極集中利害あり
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「引きこもり」 「孤独孤立死」 「震災死」 政府丸投げ 三十年 ※ 「震災死」=震災後の孤独孤立死
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「触れちゃダメ!」カタンッと響いたピタゴラが狙う命は館の中で
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息切らし登った先の青空にぽっかり浮かぶ雲を追いかけ
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はじめてのマッチングアプリ登録す無惨な恋を忘るるために
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機嫌よく診察室の入口へ一分もせず吾子の絶叫
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自分史をながなが語る男には あくびとともに哀しみ誘う
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小庭辺(さにわべ)を 行きつ戻りつ 中日(ちゅうにち)の 眩しく白き 割烹着の母 /彼岸中日
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情報をすぐに共有する仲になって半年またラブレター
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傀儡かいらいが 筋書き作る 会談に 明日の風は 気分次第か
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うしろ髪 しなやかに揺れ 十六夜の  独り一夜の 夢追いかけて
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白梅の 花びら浮かぶ 柄杓より 水琴窟に 水注ぎけり /四季倶楽部京都加茂川荘
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