毎日の何が一番楽しみか以前は呑むこと今眠ること
15
レンズから図鑑から世の解像度どんどん上がる足を運べば/自然観察
15
哀しみはわれにもあれど濃さゆえに福島行きの遅くなりにし
15
一時間に一本しかない田舎駅 古食堂にてタンメンを食ふ
15
ぽっかりと中央白き寄せ書きの端へ端へと人の寄りゆく
15
ユーモアと 悲哀が消えた 米国は 日本の未来 映し出しおり
15
ルテインや コンドロイチン 他人事ひとごとと 還暦過ぎて 我が事となり
14
世界平和なんて無理かも、ジョン・レノン。こんな小さな職場がギスギス。
14
痩せてから明るくなった先輩は、恋人なんか要らないと言う。
14
みちのくは桃梅 桜同時咲く夕餉の仕度に紫の雲
14
あの子なら起きているかも午前二時 いつもはしないお話しよう?
14
ブランコにスタバの人魚とJKが口角上げてカメラ目線
14
雨のあと 強風二日 咲き誇る 河津桜の 花のしぶとさ
14
息子帰省 いそいそ始む ご飯作り われはやっぱり 甘き親かな
14
WBC 生で試合観れずとも ドームの外で熱気分かち合う
14
香りつき練り消しレジへ持って行くボールペンしか持ってないけど
14
椿の森木陰の轍に雨は降り花が落ちれば波紋広がる
14
また来ます または何時かと 訝しむ 吾の脳内は いまだアオハル
14
彼岸には帰ってくるよと言いながらなすびの牛にまたがったパパ
14
スーパーのいつもそこだけ品薄なぽっちゃり猫用フードの棚
14
上の句も下の句ももう浮かばずに ただ時だけが浮かんで消える
14
青き日のきおくに酒を注ぎ合ひ同い年しかゐない呑み会
14
ゆびきりの となりの指が 刺さっても 足取り重い 別々の帰路
14
覚悟して 清水の舞台から 飛び降りて 買ったスカート 早く履きたい
14
けれど吾の想像力はちっぽけでほらトマホークだよ、ジョン・レノン
14
何の日か知らぬ筈なき今日なれど一言言わば当事者の日と
14
色のない高校時代のアルバムに久住君あり「孤独のグルメ」の(実話なんです)
14
黄昏たそがれを気にすることなく生きてきたこの穏やかな日々よこのまま
14
海見つめ 君を奪ひし 訳問ふも 優しき波音 詫びに聞こゆる
14
春陽の庭の片隅しみじみと想い咲きかな菊の一輪
14