渓流の釣りの前夜の上り坂ゆくぞライトだトライと進み
18
昔日の夜 家族で団らん囲みし時間とき 何気ないしあわせ 今無きしあわせ
18
きみが遺せし 山野草の鉢 其方此方そちこちに可憐な花咲かせ 想いを繋ぐ
18
ただ年齢としが増えるのでなくそれなりに衰え進む出来ぬこと増え
18
ねこおみず ヤマザキボウルが だいにんき かわるがわるに ゴクゴクとのむ
18
青大豆水で戻して茹でこぼし 塩かけ冷ます自慢の粗肴
18
青々と 次々伸びゆく小松菜の 蕾膨らみ春を告げをり 
26
ファンヒーターストーブが鳴いているので母さんの世話朝仕事3時間経ち
17
春浅しサイドガラスで風に耐え羽を震わす蜂ひとつおり
17
手の届く間合い頃合い腑に落ちてまったり詠めば蘆雪の絵筆
17
友に雪 乗せた墓へと菓子供え 幸の幻夢へ 文太郎 逝く 「孤高の人へ」
17
二人してベランダで見る赤い星東の空はもうすぐ夜明け
17
厳冬をこらえて咲いた花々の春冷えに散る世とは悲しき
17
道端に アスファルトの 隙間にも ふまれてたんぽぽ ひらいてたんぽぽ
17
春まつり終えれば街も工場も戻る寒さにふるえるもよし
17
窓叩く 雨も上がりて 穏やかな 鳥の声聞き 掃除片付け
17
捨てられぬ 勿体なくて 捨てられぬ 肝腎なもの 何故か消えてる
17
ほんのりと淡いひかりの風に乗り花びらうすい朝日が昇る
17
いささかに 「サザエさん」とは 違う世で 令和になりて 甚だしかり
17
通勤の列車に揺られウトウトと船漕ぐ人の夢に幸あれ 
17
消えた短歌思い出してはメモに書きまさに推敲二つ三つ四つ
17
嫌われる 都市型クマも 命懸け 裁判官は 猟銃を持ち ※複雑な……
17
啓蟄も 虫も見かけぬ この土地に 蔓延っている ショウジョウバエ ※温暖化と「土」や「緑地」の減少か?
17
大好きな君の先生別園へ別れと出会い四度目の春
17
明日といふ 日がなきことは 夢ならで 逝きて帰らぬ 君を悲しむ /挽歌
17
友たちと 桜のもとに 集いしも なお淋しくて 夏、待ち侘びる
17
一歩目で 水のたまり場 踏み抜いて みなもゆらめき 春のなきごえ
17
春疾風はるはやて 工場こうば通りの 桜散る 道に敷きゆく 薄紅の地図
17
目覚めたら雨が降ってるああ花も終わりだなあとコーヒー入れる
17
バンザイで新入生を迎え入れ白き花咲く梨の木々らは
17