おかあさんではなくママと呼び直す二度と開かぬまぶた見ながら
9
花の色は散る一瞬濃くなるという昨日のあなたの優しさがこわい
9
はじめての家出で買ったコンビニのコーヒーとチョコ 苦味がいいの
9
予報見て午前の散歩にかえたけどそれでも少し汗ばんだんだ
9
白妙の ウエディングドレス まとひ立つ 晴れのすがたに 幸せ願ふ
9
人間は気圧計ではないんだよ 正直すぎる体の不調
9
タン塩をタレで食べると怒るやつ好きにさせてよ説教すんな
9
まひるまに『スナックゆきちゃん』店内からママのブルーハーツが聞こえる
9
この目にはあまり見えない運命線を引っ張りすぎていつも途切れる
9
桜散る頃、気温はもう夏到来か、風強く黄砂と花粉舞う
9
聞き馴染なじむ声によばれる そしてまた、惹きよせられる夢のおくまで
9
満たんに充電された携帯をにぎる私の残量がない
9
ある程度 調べることは できるけど 誰かに聞くと 理解が違う
9
あの頬に涙が似合ったそれでいて弛まぬばかりの未来があった
9
イスラムが保存してくれたから ギリシャ哲学も今日遺る
9
劇場の夜が明けていく静寂を裂いてまたひとり産声を上げる
9
左胸から羽化しそうな思いだけ抱きしめてそのまま沈みたい
9
亀じゃない 何も持たない者だから 俺のペースで ここまで来たんだ
9
夢の中で手を繋いだよ 私には見慣れた富士を喜ぶ君と
9
今ならば気持ちが分かる 夜 母のこぼれる愚痴は昼の苦労と
9
この夜に楽しきことを残しつつ 我は眠らんおやすみみんな
9
おまえがさ どんなにあいつ欲っしても 見てはくれない チョコを食べよう
9
気温差か宿酔なのか分からねど、関係ないや! いざもう一杯
9
歌で知るパニエの女性を目でさがす あれは本来下着なんだと
9
日が落ちて明かりが溶けた海を見て空にきらめく君を夢見る
9
褒められることも馬鹿にされることもない今と 人と違うと思ってたあの頃
9
長生きの証めでたし長眉毛 毎朝チェック見つけたら切る
9
なぜそうも天気予報を気にするの?なんでだろうか常に気になる
9
成城でも別に道路は汚くて犬が妙に白すぎておかしい
9
トマトのへた分かりすぎます(笑)ギョッとする ご同様なのはキウイの種とか
9