消えた短歌思い出してはメモに書きまさに推敲二つ三つ四つ
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啓蟄も 虫も見かけぬ この土地に 蔓延っている ショウジョウバエ ※温暖化と「土」や「緑地」の減少か?
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大好きな君の先生別園へ別れと出会い四度目の春
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明日といふ 日がなきことは 夢ならで 逝きて帰らぬ 君を悲しむ /挽歌
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友たちと 桜のもとに 集いしも なお淋しくて 夏、待ち侘びる
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一歩目で 水のたまり場 踏み抜いて みなもゆらめき 春のなきごえ
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春疾風はるはやて 工場こうば通りの 桜散る 道に敷きゆく 薄紅の地図
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目覚めたら雨が降ってるああ花も終わりだなあとコーヒー入れる
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バンザイで新入生を迎え入れ白き花咲く梨の木々らは
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雨雲の浮かべる影をぼんやりと眺める日々の時は穏やか
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咲き初めしもっこうばらに風ひかる 髪梳くやうに水を遣るひと
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黙々と釣り糸垂れる夫の傍で はしゃぐ吾子たち 過ぎし日の光景 /回顧
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クレームを言わない親が割を食う春の嵐が吹くクラス替え
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日に透けてやさしくそよぐ木々の葉は燦々として風に煌めく
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制服着て大人の気分背伸びして校門潜り吹く風光る
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空き地には 虫も見かけぬ ご時世に 雀は知ってる その居場所
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リスタート、リセットにある「リ」の文字はどこかで過去を引きずる証
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悩む時 心音「こころね」へ問う返る音の灯の霊掴み火影とすべし
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葉桜の 横にハナミズキ 「まかせて」と  次は私と 言わんばかりに
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曇天に星を隠した雨夜空 故人を偲ぶ月の命日 /2026.04.08
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眠ってた 冷食ストック 呼び出して ランチのお供 赤玉ワイン
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散々に風を吹かせて 春は往く 戦の嵐 まだ収まらず
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絶海の小さな野原で浴びる春クローバー群れ紫ポンポン
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雨粒を抱えて若き花ひらき淡い朱の舞う花みずきかな
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脚本こうぞうで趣き変わるワンシーン歌人は監督カメラを回し
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豪州の肉を噛みつつ和牛とはかくも遠きか年金の日々
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稲妻が走ること無く 音だけが響く春雷 ひとり聴き入りし
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松林 土管の中のノラ猫一匹 冬を乗り切り 生きてた!良かった!
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本当にお別れだよと覚悟して はなの終わりにしとど降る雨
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ひと椀に炙り真鯛と芹しめじ 葛出汁かけて柚の子で召しませ
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