粛々と短歌を詠んで投稿しいいねの数に日々励まされ
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かりそめの私を剥いて 楊貴妃の白き裸体がしたたるライチ
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魔法など信じぬ君は大人だね きっと魔法にかかっているのさ
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部屋中に カラフルなおもちゃ 溢れても 君選ぶのは 絨毯のタグ
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割切れぬ無象を残し末期の眼虚空の底に何をか映す
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題∶「朝のエレベーター」 朝の刻 箱に居並ぶ 上下(かみしも)の 礼ぞ済みたる 後(のち)の静けさ
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六角の冬は結晶 春は溶け桜は五角 薄紅うすくれない
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誕生を今か今かと待たれる児生まれる前に既に幸有り
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ねこたちは おやつもらって まんぞくよ それぞれのばしょ ねんねするのよ
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「無事です!」とふ我がの夫のふるへ声に受話器を扼し幾度もお辞儀す
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誰彼に扇動されてく人の渦 掲げよ胸に己に旗を
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朝寝坊「四〇秒で支度しな!」ラピュタのドーラ脳内過ぎる
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掛け違う 言の葉の海 沈み込む 澱をまさぐる 歌をこじらす
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チュンチュンと雀の挨拶聞きながら味噌汁啜るありがたき朝
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八坂さんのお守り バイバイ惜しくって 水神さんまで 握りしめてく
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息子から 少し早目の 贈り物 幾つになれど やはり嬉しく
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花の名など 教え合いつつ 来し道の 別れて明日は 遠ざかり行く人
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母が逝き未だ悲しい涙出ず葬式欠席後悔もなく /悲しき現実
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じっと待つハシビロコウの気分なり 遅読愉しむ夫急かせずに /本をシェア
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二人きり向かうちっちやな宴なり喜寿を迎えし夫をことほぎ
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便りあり支えなき父歩けぬと冬柿の枝さぞ細かろう
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母のため自分を犠牲にして来たがそんなの生まれて楽しくもない
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美しき 夕陽のお湯に 温まり ふるさとへ飛ぶ ここは安全
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寒い朝父の寝床は天国で煙草の匂いきらいじゃなかった
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ゆつくりと挨拶交はし少量の一月三日の納品終へる
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正月を家で過ごした家族にも どちらもほっと特養の前
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担任の教師は二等兵だった2士のまんまが響きはいいな/旧軍的呼称回帰
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昇っては沈みあしたもまた昇るお日さま私がんばれるかな?
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ありがたや 勝てぬ相手が いることは おかみさまさま 拝み奉る
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分析と感に挑み知る無力「パチンッ」と我は花壇の土へ
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