時の波寄せては竦む残命にドプラー効果や紫の綾
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炊きたての熱いごはんに塩たらこ 海苔で包んで頬張りたしや
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香りつき練り消しレジへ持って行くボールペンしか持ってないけど
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椿の森木陰の轍に雨は降り花が落ちれば波紋広がる
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彼岸には帰ってくるよと言いながらなすびの牛にまたがったパパ
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目をそむけ 知らないふりを したけれど じわじわ怖く なりゆく世界よ
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スーパーのいつもそこだけ品薄なぽっちゃり猫用フードの棚
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上の句も下の句ももう浮かばずに ただ時だけが浮かんで消える
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青き日のきおくに酒を注ぎ合ひ同い年しかゐない呑み会
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今すぐに持ち物検査して下さい机に憎悪がはみ出ています
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覚悟して 清水の舞台から 飛び降りて 買ったスカート 早く履きたい
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けれど吾の想像力はちっぽけでほらトマホークだよ、ジョン・レノン
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うらやまし 仲良き父子の その中に 吾の入る隙間なきWBC観戦
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何の日か知らぬ筈なき今日なれど一言言わば当事者の日と
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色のない高校時代のアルバムに久住君あり「孤独のグルメ」の(実話なんです)
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山茶花の まだ散り残る 岩風呂の 湯気片靡く 朝まだきかも /グランメルキュール琵琶湖リゾート&スパ
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黄昏たそがれを気にすることなく生きてきたこの穏やかな日々よこのまま
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夜に沈む部屋にプラスの網ゆれる『短歌』『テミス』に『ひらやすみ』して
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この身吹く風の音が聞こえる そうかそうなのか 友の逝きし夜
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見上げれば 薄いシフォンに覆われて 霞がかりし春の空かな
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海見つめ 君を奪ひし 訳問ふも 優しき波音 詫びに聞こゆる
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事が起き 散り散りになり 切なくも 新たな時代 築かれてゆく
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菜種づゆさくらは紅雨こうう春雨に花ひらきゆく皐月来るころ
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年取ると 傷の治りがわるいです 穴塞がらず 闇が漏れてく
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音が好き消えて無くなる音が好き限りある世のあらゆる音が
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値上げラッシュ 切り詰めながらの日々だけど 君への愛と時間は惜しみなく
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男らが口付けをする映像に 私の場合は吐き気催す
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若人わこうどよ 無闇矢鱈むやみやたらを 恐れるな  みちを守れば あとは自由だ
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花壇の 白い水仙 三色の チューリップに 主役奪われ
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ゴム毬のごと 弾むこころ運び来る 息子家族の里帰り嬉し
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