バスツアー波静かなり大洗たまの遠出に幸せ覚ゆ
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墨汁を落としたような濃淡を木の下で受け もう辞めよっか
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OK」のラインスタンプ シベリアンハスキーずつと舌を出しをり
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氷張る小学校のプールには思い出という宝が沈む
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私だけ覚めて半身起こす闇あなたの寝息白い指先
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右肩をちょいと修理に出す未来 見れぬ夢なら眠って待って
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炊飯器に張ったおみずを のむことが ちま猫ちゃんの つうじょううんてん通常運転
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灰色の頭脳で謎解く名探偵 白と黒には分かてぬ思ひ
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あと少し あと少しだけ眠らせて 無情に響く最寄り駅の名
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珍しく口から感謝飲んでいる珈琲豆よ育てた人よ
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この世とは切れてしまうよ白々と線路伝いにすすきほの揺れ
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ジャケットの ポッケに何か 入ってる 一年越しの ホッカイロかな
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冷え込むと予報の出ている午後晴れて閃いて行く金色の蝶
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真っ黒なアイのマスクでビッグバン 宇宙の夢は全て黒から
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顔知らぬ 曾祖母歌ふ アリランに 来日の理由わけ 想像してみる
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北の町あついコートが安かれど北風しみる枯野ゆくとき
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うらやまし子猫も満足するような隣で着てる防寒ウェアー
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冷え込んだ朝には薬缶で湯を沸かし 熱いお茶飲み脳味噌起こす
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届かないとは知っていても また書いた 知事への手紙市長への手紙
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人知れぬ裏街道の細道で醸成される愛を隠して
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愛犬の 歳を二十も 抜かしたが 僕に寄り添う 君は姉なり
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あの人の声が聞きたい それだけの理由で 生きるのには十分だ
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右の手をギブスで固定し左手でシャボン吹き上げ少女空へと
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ほうき草 刈って干し上げ来年の地這う南瓜の布団とならん(なるかな?)
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目的は寂れた街のおにぎりや あったか豚汁ボニーテールの君
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散り残る葉のある枝から散り落ちるように雀のはらりと下りる
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屋根を見て「シュガーレイズドみたいだね」無邪気に笑う今日は初雪
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不忍しのばずはちす立ち枯れまた咲きぬパンダはとわにこの国に来ず
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ベランダの雀よ何を待っている親か子どもか凍て風か陽か
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ラミー・バッカス 薬局ダイコクなんかが狙い目です 売り出し日なら 250円ほど>美南海様へ、情報提供😸
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