つんのめり下りる坂道ただ独り破棄したファミリースナップショット
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◯ソッ!君たちは◯ソばかりしくさって◯ソをとりつつ呟く心/猫と⋯
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優しさが軽んじられる世界なら花屋はどうして街にたたずむ
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ちょっとだけヨコシマなことしてみる?と肩にもたれる霜月晦/八年目はじまる
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穏やかさ 宣言直後に ご機嫌が 吹き飛びそうで スイーツ補充
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コンサート予定に入りてあさぼらけ車中にひびく指揮小澤征爾
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我が重さ支えるほどの脚力を 妻にも求む日 来ずともよし
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秋のの 夏より強く我さそふ 果実かじつかほり、血を吸う薮蚊ヤブカ
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辿り着くことの出来ない僕たちが目指す境地が別にあるんだ
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アメとムチ ジムで二時間 運動し 帰りマクドの ドライブスルー
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毀誉褒貶激しき「ときの落ち葉」踏み 秋の残り香 聞くひとひとり
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恋をしてみごとに散ったあの日さえ愛しく想う秋の夕暮れ
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変異する人の心は闇の中 救えはしない他人の闇は
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の君はいつも優しく微笑んで僕らを惑わす永遠とわの憧れ
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捨てられた街でふた親見送って逃げ去るように街を見捨てた
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天使さんこんな場末の掃き溜めで何をしてるの無垢なをして
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庭ながめこの冬二度目の積雪にまた溶けるかと小雪しょうせつの候
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無意識に 鼻腔であなたを 確かめる 色は匂へど 散りゆく前に
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馬に乗りカラスを肩に猫は背に僕らは行くよ鬼をなだめに
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ついさっき ちょっと前など 茫として ずっと昔が 今を生きてる  
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千葉県は「ダサくて棲めんと」熊までが 馬鹿にしおって腹の立つこと
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鍋完成 ぐったり座り 母からの 連絡を待つ リハジムの日
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師走五日 帰途の車窓より さやかなる満月の見ゆ 今年最後の
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寒空に 鳥が川面で 凛と立つ 横目で見つつ 気合いを入れる
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久々に道産ガレイ贖いて煮付け懐かし母の味なり
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購いし玉葱の苗絡んだ根世の人模様倣ってるよう
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灰と白 雲の合間に 月が見え 空に寝転ぶ 三毛猫がいた
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食パンに ハムゆで卵ツナマヨと 食パン重ねて私は一人
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日曜の喫茶店には1人でも2人とかでも寝ぐせのままで
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夕焼けは凄いの緑も青赤も全部溶かして一つになるの
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