ふさふさと蕊(しべ)の際立つ梅の花憂い帯びたるまつ毛のように
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梅の枝北風小僧が揺らし去り 紅の姫君 身を震わせて
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牛飼いの牛引く綱の切れ端を持つともなしに牛待つひとよ
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「計画はたくさんあるの」と声聞こえガン病棟の談話室にて
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遠ざかる特急見送るポケットで入場券はチクリと刺さる
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今はまだ偉くもないし一般のものだけど結果は藤原の性
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うそつきにつける薬があるならばリボンをかけてあなたにあげる
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出窓の猫 微動だにせず なに想う いつも変わらぬ 風景眺め
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会える距離 そのままに日々 過ごしおり 連絡先だけ 消さずに暮らす
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今どこに墓石へ向かい問えばだだ山茶花ひとつ花びら落とす
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街頭の演説の中通るとき過緊張する身がひきしまる(笑)
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微笑みや涙のわけを探したら…曖昧模糊を枕にごろ寝
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這ってでも見たい絵画はありますか。 共に向かいましょうパトラッシュ
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満月が右上にゐる信号を左折でむかふ夜明けの世界
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ふるいかけ落つを嘲るお殿様 痩せる庶民のはらわた抉り
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夕闇に何もなき道足取られ背後に忍ぶ銀色の影
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「厄落し厄落し」言い礼も言う割れた湯呑みに捨てる湯呑みに
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本ならばブルーライトも出さないしボクのこころも守ってくれるさ
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さよならの余波に揺らいでいる僕は海なし県のカモメなのかも
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風の音まるでノックをするようにもしや来客風神かしら
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ラーメンのスープはちゃんと飲み残しスープバーをば二度おかわりをする/今、猛省中です
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外見や 中身がどうと 言われても  浜の真砂まさごは なみに濡れゆく
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灰色の空から白き魔法陣どんな魔法を今宵はかけるの
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「大丈夫」「全然平気」「待てるから」深夜の駅前雪だるま一つ
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水の音 聞きつけピョンと 洗面台 君のは床に ちゃんとあるのに
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短歌とてチームを組めばアイドルか踊る曲夜に想ひを乗せて
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青い春 頬杖ついた 君を見て  シャツのぼたんに なりたいと思う 
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観たかった映画がサブスクご褒美だ「スマホ×ステレオ」プチ映画館
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君はいま 根を張る時ぞ まっすぐに 遠慮捨て大地ふかくへ入れ
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成果に自信はないが 継続はできる好きなこと 今日も続ける
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