旅先で増えた目方が減らんけどそれも一つの旅のお土産
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夢を見る別れた嫁とその娘 アラームなんてかけなきゃ良かった
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おはようと空の部屋に響く声 迷子のように虚しく消える
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だんだんとみかんの味が変わってく季節も冬にだんだん変わる
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出る杭に 職場異動の 通達に 立ち回りの 後悔はなし 
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生きること 諦むほどに 辛いなら 逃げ出してくれ その「環境せかい」から
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独り鍋空しさ詠うか思ったが去年今頃既に詠んでた
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早朝の運動会🐾と ゴハン見守り おかあちゃんは 探し物など
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「全米は泣かなくていい」 母の泣く 二歳のひ孫 白寿を祝う
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二十年刑に服して出所したそんな心地を想い苦笑す
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星を見て歩く砂漠の地平線 ふちピリリ容赦なき風
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あくがれは海のぞむ町昼あそび夜は星ふる浜に手まくら
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お米かな? 粒をついばむスズメたち 愛でて気になり「消えゆく・・」と知り
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こたつから 履きたるパンダ スリッパを  戦利品ぞと 咥えこたつへ
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寒空に 衣を重ね 凍えるも  澄みわたる朝 ふたりごみ出し
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フランクにもの言いかける能力が決定的に欠けてる私
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耳にキス 確認するまでもないと思うけど、好きだからだよね?
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どんなにか 不安な夜を 過ごしても 朝は来るから 必ず来るから
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手袋のパンダが笑う朝日かな白黒つけず好きも嫌いも
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握った手開けてみても言葉にはならない欠片かけらキラキラこぼ
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朝一番 弟への小荷物作りつつ 全力片付け (今日、消防点検)
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チビ猫は ひたすらひたすら ねています あさのにうにう牛乳 ねむたくてパス
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道の端の 凍みた草木に朝陽照り 黄金に光る 冬の祝祭
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高校の昇降口がどんなだか思い出せない闇だったかな
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盛大に文句言われつ 帰り道 明日からどうにか 自宅点滴で
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冬の夜の彼方に見えるタワマンの最上階も灯りがつきて
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今君は母の知らない場所へ発ち恋人の側で夢を見ている
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お風呂場でシャワーヘッドが浴びている スポットライトは陽の出の仕業
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一時ラジオ深夜便流れ運転手が ぼそりと話す人生と走る
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揚げ雲雀ひばり天に届けと空高く唄声え響かせ春はたけなわ
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