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香りつき練り消しレジへ持って行くボールペンしか持ってないけど
14
椿の森木陰の轍に雨は降り花が落ちれば波紋広がる
14
また来ます または何時かと 訝しむ 吾の脳内は いまだアオハル
14
彼岸には帰ってくるよと言いながらなすびの牛にまたがったパパ
14
スーパーのいつもそこだけ品薄なぽっちゃり猫用フードの棚
14
上の句も下の句ももう浮かばずに ただ時だけが浮かんで消える
14
青き日のきおくに酒を注ぎ合ひ同い年しかゐない呑み会
14
夢血るる狼ねずみガブリがぶっ幕は引き分け共に子がをり
14
いつか来る 拒まれる日まで 子に授く 泣いて求める 肌の温もり
14
A
I
の歌に微睡む春の舟ゆらり傾く淡き島影
14
バスの外いつも通りの街と人 いつも通りがありがたい今日
14
片や減り 此方大増 国会の 代わり映えなし 質疑応答
14
交差点にも春
訪
(
たづ
)
ぬ 切り株の
傍
(
わき
)
紫の咲く ホトケノザ
14
溜池のそばに一樹の春椿
紅
(
くれない
)
燃ゆる弥生の空に
43
写経ごと大人のぬり絵を黙々と
童
(
わらべ
)
の頃より陰影深くし
38
店先で見つけたタラの芽フキノトウ 春を彩る食卓に添え
24
大国は命を喰らふケルベロス血に飢ゑギラリ牲義を掲げ
18
父看取り 母ひとり生きた15年 我も母の
娘
(
こ
)
前向き生きん
23
嗚呼
(
ああ
)
、
洋
(
うみ
)
に 心が流れて 行くような こんな日にこそ 君に会いたい
13
啓蟄に 野の草花も 色を増し 春の
宴
(
うたげ
)
の 準備中
13
平日の 午前十時 駅近は
囀
(
さえず
)
り靴音 子等の
歓声
(
こえ
)
あり
13
さくら花散るを誉れといくさ場に
莟
(
つぼみ
)
の学徒数多帰らず
13
鎹
(
かすがい
)
の 子どもがあっても いなくても 互い離れぬ 磁石がいいの
13
西風が 雲送り出し 室内に 晴れ晴れ曇り 晴れ一瞬曇り
13
細胞のひとつひとつの震えさえあなたのせいにしたくなる恋
13
目をそむけ 知らないふりを したけれど じわじわ怖く なりゆく世界よ
13
町内のスタバは異国のバル化してガラスづくしのそとにふく風
13
母と医師姉妹のように会話するナースステーションカウンター越し
13
並列で春夏秋冬って書くことに抵抗したい雪国の人
13
鴨南で蕎麦を覚えし四十路過ぎ 君が馴染みの店に手を引く
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