Utakata
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そらのたいよ
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29
シーソーは確かあそこにあったはず滑り台の象の目の寂しさ
2
トーストの熱でとろけるバターみたく肌に溶け込む夏日の日差し
2
公園の自転車練習かのように巣立つ子の背から手をそっと離す
3
幸せは他人の道には落ちてない己が道行け晴らせよ無
念
(
ねん
)
9
美味そうに祖母の揚げ餅食べる客何故か私が誇らしげな顔
14
「まあいっか」では済まぬ恋であっただけ私は少し幸せである
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人づてに君に彼氏がいると聞く 君の笑顔が今は切ない
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さらさらとトンボえんぴつ走らせたやりかけのままの祖父の数独
17
大木の年輪のごと顔の
皺
(
シワ
)
人には人の歴史刻まれ
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週末の下り電車でうたた寝し気づけば広がる地元の景色
10
あてもなく見知らぬ道を歩いてくまだ見ぬ夏を探しに行くため
15
幼子は何が嬉しくはしゃぐのか分からないけど笑いかけてみる
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何を言うではなく何を言わないか大人になるってそういうことかな
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雨の日の気だるい午前は無理せずに惰眠とデュエットするに限るね
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自転車で下ったあの坂通る時だけは車の窓を開ける
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新築のただひたすらに白い壁見る度白の白さ思い出す
8
通り雨ズボンの藍色深み増し電車に忘れた傘のこと想う
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別れ際溢れる涙は隠さない夕日が包んで綺麗にするから
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諦めをつければ大人になれるなら大人になんてなりたくないや
9
助手席でナンバープレート指さして
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(
いい母
)
だよと息子微笑む
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責任は自分を縛る鎖だが人とを繋ぐ頑丈な綱
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思い出の中では快晴だったけど卒アル見たら曇天だった
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「忘れない」かつて誓ったあの日々は新宿の居酒屋で再び
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「歳だから」なんて言葉は使わない 今が一番若いのだから
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あの頃は色んなことがあったねと化粧が変わった君が笑った
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携帯の小さな画面見るよりも車窓を眺める人になりたい
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返信を待って待ってやっときたすぐには返してあげないもんね
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お出かけはやっぱりやめた休日は何もしないをする日だもの
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都会出ていつの間にか忘れてたエスカレータで立ち止まる余裕
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