なつふゆ
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朝方に出没する人

「ばらの花」君が好きだと言った歌。くるりと回って歌ってみせた。
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自らの"好き"を閉じ込め昇華して "大切"にして アナタに渡す
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夢語り「変な夢だね」と言う夜の 夢を見そうな君の微笑み
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暗闇に浮かんで甘い囁きで 眠気で包んだ 愛の言葉を
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マイクラの ガランとする部屋 積まれるは 思い出詰まった 茶色の四角
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「綺麗だ」と白い花々撫ぜた手で それを手折るは君の弱さよ
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トキメキを 夏のせいにし 雲を見て 熱を孕んで 君にくらんで
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私はね悪夢に溺れるその肩を揺すって起こせる人になりたい
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暖かな春の自殺を夢に見て夏を殺して私も死にたい
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あの色も草木の名前も星の名も キミの名前も僕は知りたい
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深夜2時繋いだままの糸電話、これは依存で恋ではないのだ
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九年の暮らしに甘えた28、彼氏は奥さんがいるらしい
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なけなしの イマジナシオン 吹き付けて 肺が覚えた 君の香りだ
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春雨の濡れそぼつ袖を絞りつつ傘に隠れて まつ毛に触れて
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もし仮にお金持ちになれたなら、君を囲って幸せにしたい
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心臓の生きる証の拍動は 夢を見るのを許さないのだ
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薄桃の 桜の花が 好きだから 春と一緒に殺して欲しい
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紫と青と黄色の肌模様 打ち身の色を見透かし舐めて
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あの冬にもらった言葉を舐め回し、小さくなって無くなりそうだ
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豆苗の最終形態検索し、豆の苗だとハッと気付いた
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お昼には鯖が食べたいはずなのに、カレーのものもの じっと待ってる
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シロップと白桃にフォーク突き刺して 午前2時の秘密の茶会
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「助けて」と君に言うのは怖いから 知らぬ人に笑いながら言う
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寿司食べたい まぐろかんぱちイカたまご あなごにサーモン もいっちょまぐろ
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夜も更けて、まだ見ぬ明日を恐れつつ、泣いてる過去を寝かしつけてる
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立ち止まり袖を見つめて息止めて、小さなソレは水滴になる
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遠き日の深い記憶の君の声 針を落として愛でて歪んだ
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指先の「おやすみなさい」の七文字は 君へ送れずただ唄になる
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したたかな その爪紅に 触れられた、私の頬も きっと血の色
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柔らかな違う苗字と手を繋ぎ、三寒四温と一言ぽつり。
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