Utakata
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なつふゆ
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朝方に出没する人
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脳みそ
(
のうみそ
)
の 中には
嘘
(
うそ
)
が かくれんぼ ホントを言えない 僕の言い訳
7
「なんとなく好きになった」と君に言う。嘘じゃないのに、どうして怒るの。
9
「さん付けで、呼ばないでくれ」と君が言う。嫌だね、これはある種の呪い。
7
夜へ乗る、この道滑る箱の中、これはまるでそう棺桶じゃないか。
5
水面
(
すいめん
)
を流れる白い
花弁
(
かべん
)
見て、川上の桜 思いを馳せる
6
「この
愛に
(
歪み
)
、私が名前を つけるなら」、そこまで言って、孤独に気付く。
7
「好きだよ」と、優しい嘘を 吐く君の、 狭い手の上 ワルツを踊る
8
自分だけ たやすく願う 地獄行き。お前は来るな、幸せになれ。
5
柔肌の
双丘
(
そうきゅう
)
の奥の 脈打った 脆い心の ソコに触って
3
君のその上下する胸を見つめてる。寝息はうるさく、夢も見ている。
5
首くくるためのロープの動画見る。靴紐さえも、結べないのに。
5
「好き」だとか 「愛してくれ」とか言えないが、「一緒に死のう」と 視線を交わす。
5
好きなとこ。整列した眉、うなじの毛、長いまつ毛に、あれ? 全部毛だ。
2
末永く、未来永劫、終わりなき、いつしか祈りは 呪いになった。
4
すするとき、手首の相棒 不在中。髪を結べず、一緒に食べる。
4
「
紅梅
(
こうばい
)
が好きだ」と私は繰り返す。呪いのように、季節は巡る。
7
"あの人"が、"君"や"あなた"に なって今、"お前"になって、"おーい"と呼ばれる
12
若き頃、青い鳥へと文字を吐き、今はこうして泡沫と踊る
6
ささくれた心を埋めるため食べた、ボロネーゼは腹のみ満たした
8
布団、部屋、家や世界で独りでも、きっと私は声殺し 泣く
6
命無き綿に想いを吐露しては、口無き友よ、涙を吸って
4
物語、産み温めて孵化すより、育て看取るのが難しい
7
どう楽に生きるかどうか模索した。糸のほつれに首をもたれて。
7
遠き日の 小指の誓い 掠れゆく 声と匂いと 指先の熱
5
「これが切れたらダメだから」人生と 指のささくれ か細くのびる
3
冬雲が 大きな手羽先 見えたから 今日のごはんは ポトフにしよう
7
この腹の 虫も子宮も 欠陥も 全部トイレへ 流れてしまえ
6
まだ暗い 窓を見上げて 安堵する まだ朝は来ない 夢はまだ見ない
4
いつからか 夜が怖くなくなった この家にはまだ 仏壇がない
4
ドアを背に 撫でる画面の 黒い文字 お前に届かぬ この泥濘を
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