なつふゆ
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朝方に出没する人

「死ぬんなら、迷惑かけず」と言われても、何も出来ずにただ飯を食う
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おままごと みたいな生活コレを 脈々と はやくやめたい 電気はつかない
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カーテンをけずスマホの天気見て「雨なんだね」と寝転び笑う
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世界から隔絶された揺籃ゆりかごで、ホコリと毛布にくるまり死にたい
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履歴書の ブスの女の 顔加工 お絵描きアプリで 眉毛を描いた
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夜になり 滲む視界に 震える手 涙もすべて 眠りに溶かす
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ケンカ献花した あの日を酒に溶かす夜 盗んだ白い ただの塊
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海馬には 嫌な記憶が 染み付いて。この壁の色 少し似ている。
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息を吸い、吐いて そのまま壁見つめ。いっそこのまま。肺が動いた。
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散歩して 蔦う木苺 赤き粒、 サシガメ見つけ、そっと離れる
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この恋に、もしも値打ちがあるのなら 、もらってくれよ、金はいらない
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画面撫で、モザイク越しの 君の顔。分かるんだよね、そのホクロでさ
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目前の 輪っかに頭を通したら、なれるか天使、なれるか楽に
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「咳をして」続く言葉を編みかけて、追加の毛布、私はふたり
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横になり、39度の夜の手で、絶えず背中を撫でられている
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ボロ布の大切なものに「がんばれ」と、言うしか出来ない 抱えられない
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傘閉じて袖を濡らしてふと見ると、水玉模様にひんやりしてて
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相合で惚れてるほうが濡れるなら、傘を閉じよう二人で濡れよう
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街路樹の 白い花々 目で追うが、僕はあの子の名前も知らない。
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君のため、心の部屋を空けてます。誰も来ないし、床は軋むし。
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脳みそのうみその 中にはうそが かくれんぼ ホントを言えない 僕の言い訳
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「なんとなく好きになった」と君に言う。嘘じゃないのに、どうして怒るの。
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「さん付けで、呼ばないでくれ」と君が言う。嫌だね、これはある種の呪い。
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夜へ乗る、この道滑る箱の中、これはまるでそう棺桶じゃないか。
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水面すいめんを流れる白い花弁かべん見て、川上の桜 思いを馳せる
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「この愛に歪み、私が名前を つけるなら」、そこまで言って、孤独に気付く。
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「好きだよ」と、優しい嘘を 吐く君の、 狭い手の上 ワルツを踊る
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自分だけ たやすく願う 地獄行き。お前は来るな、幸せになれ。
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柔肌の 双丘そうきゅうの奥の 脈打った 脆い心の ソコに触って
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君のその上下する胸を見つめてる。寝息はうるさく、夢も見ている。
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