Utakata
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なつふゆ
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朝方に出没する人
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過去のこと 思い出さずに 済むように 三十一字で 脳を焦がして
7
眠れずに 泣き疲れては 成れの果て 夜更かし怪獣 毛布の中で
5
目を閉じる 丈の足りない カーテンと 目に刺さる陽に そのズボラさに
6
牡蠣缶だ ドンキに売ってる 「ド」の文字の。めちゃうまだから 買うが吉だぜ
6
愛し君 草原に立ち 空仰ぐ ガラスの靴は 履かないままで
6
檸檬堂 オキニのコップ 割っちゃった バラバラになった レモンの枝葉
5
老いた躯
(
く
)
の フワフワな毛を 撫でている 白んだ眼
(
まなこ
)
置いてかないで
7
無骨な手 形の良い耳 丸いケツ 背中のくぼみ、 貴方が好きだ
4
揺れる陽の 遮光の部屋に 寝転んで まぶたを閉じて ここは夜かも
8
死ぬ時は、牡蠣小屋、うどんに北海道。食い尽くしてから一緒に死のう
4
湯に浮かぶ まぁるいふたつの 膝小僧 そこだけ風邪を 引くのだろうか
17
さくらんぼ いちごブドウに 桃パイン 今日も今日とて スイカを作る
5
ドラゴンに キスをした後 目が覚める 大きなイビキ お前かドラゴン
9
竜宮城 街のネオンに 呑まれてく 貴方の腕に 力を込めた
3
早咲きの その唇の 肉の色 私の穴にも ついただろうか
2
蟻地獄 君が蟻なら 花びらを 椿の花を 携
(
たずさ
)
えてくれ
5
働けど じっと手を見る 日々だけど 生命線が もうすぐ切れる
2
この呪詛も このドロドロも この傷も 「愛」でなければ なんだというのだ
3
「愛」
(
朝起きて 隣の裸の 眠り姫 風邪ひかぬよう 毛布でくるむ
)
5
星屑も 金木犀も あの日々も 寒さと共に 夜凪へ溶ける
4
まどろみの 夢見の狭間に カーテンが 瞬きをして 朝日が漏れる
6
「お前だな」天井見上げ、呪詛を吐く 架空の敵へ言葉を投げる
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