暁 龍
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投稿数
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まっすぐに初秋の空へ欠伸して吐息の音に宇宙が揺れた
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道端の草抜き取りし我の背に労いの声掛けし他人(ひと)かな
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寄せ植えにブルーの花の咲きおりて秋草ですとさも云いたげに
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爽やかに女生徒の声まじり来る高校野球の決勝戦
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暑き朝ジージーと鳴く蝉たちは短き命を削るがごとく
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娘より中元届く夏バテを案じるゆえか中身はうなぎ
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梅雨寒に夏の暑さを忘れをりわが愚かさにはっと気づけリ
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命日にご無沙汰ですと手を合わす母の温もりふとよみがえり
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お試しにもらったコスメなんとまあ伸びのよさかな高価な品めく
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気をつけて杖つく我にコンビニの店員の声うれしかりけり
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台風の雨しきるなか餌(え)を求め雀チュンチュン鳴き叫びをり
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真っ新な布団の上に足跡が愛猫(ねこ)の仕業か想像(おも)いてニヤリ
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教え子の近況聞けし偶然に嬉しい限り誰(た)れにか言わん
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番い蝶飛び交う庭に遅咲きのつつじ真紅に燃え盛るなり
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花曇り雑草取りの果てに立ち汗ひきゆけば初夏の風かな
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花菖蒲ご無沙汰の友思い出す政治談義に花咲かせし日
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撫子や思い起こせば幼き日市場(いちば)の競りにかけし日々かな
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心痛に足が重くもデイケアへ笑顔の迎えこころ華やぐ
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親ごころ尽きることなく病める子と代われるものかと思いこそすれ
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新緑に皐月の花の咲き初(そ)めて青空仰ぐ紅ぞあざやか
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葉桜や川辺をゆけば陽を浴びて水面(みなも)を飾る花筏かな
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風そよぐ今宵を照らすピンクムーン花の薫りに揺らぐ月影
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うっすらと紅粉(べに)をぼかして微笑めば枝垂桜の妖艶なるかな
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さくら花儚き色の風が舞う幾年(いくとせ)過ぎて覚悟のせつな
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誕生日集い笑えばありがたしデイケアの場は日だまりのごと
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ほの白くひらかむとする沈丁花芳しき香(か)の待ち遠しかな
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一年の辛苦に耐えし老い梅の蕾つけしがヒヨドリの餌(え)に
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デイケアに見知らぬ人の集い来て会話弾みぬ学びの場かな
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エアコンの温風ならずフィルターを開けてビックリ埃の山で
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習い事ともに学びし青年の病いに伏せつつ心痛(しんつう)きわむ
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