Utakata
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暁 龍
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教え子の近況聞けし偶然に嬉しい限り
誰
(
た
)
れにか言わん
15
番い蝶飛び交う庭に遅咲きのつつじ真紅に燃え盛るなり
23
花曇り雑草取りの果てに立ち汗ひきゆけば初夏の風かな
22
花菖蒲ご無沙汰の友思い出す政治談義に花咲かせし日
21
撫子や思い起こせば幼き日
市場
(
いちば
)
の競りにかけし日々かな
18
心痛に足が重くもデイケアへ笑顔の迎えこころ華やぐ
23
親ごころ尽きることなく病める子と代われるものかと思いこそすれ
25
新緑に皐月の花の咲き
初
(
そ
)
めて青空仰ぐ紅ぞあざやか
25
葉桜や川辺をゆけば陽を浴びて
水面
(
みなも
)
を飾る花筏かな
22
風そよぐ今宵を照らすピンクムーン花の薫りに揺らぐ月影
22
うっすらと
紅粉
(
べに
)
をぼかして微笑めば枝垂桜の妖艶なるかな
23
さくら花儚き色の風が舞う
幾年
(
いくとせ
)
過ぎて覚悟のせつな
22
誕生日集い笑えばありがたしデイケアの場は日だまりのごと
23
ほの白くひらかむとする沈丁花芳しき
香
(
か
)
の待ち遠しかな
24
一年の辛苦に耐えし老い梅の蕾つけしがヒヨドリの
餌
(
え
)
に
23
デイケアに見知らぬ人の集い来て会話弾みぬ学びの場かな
23
エアコンの温風ならずフィルターを開けてビックリ埃の山で
21
習い事ともに学びし青年の病いに伏せつつ
心痛
(
しんつう
)
きわむ
24
初雪に錯覚ごとき起こりつつ木々に花々咲かせおるなり
17
頼まれて買物提げて娘来しシンクの汚れを見かねて磨けり
24
アマリリスと見紛うほど大輪に咲きし花瓶の百合は微笑む
25
甥からのフランス土産チョコレイト絵柄エッフェル包みし甘さ
19
寒月のうら寂しげのそのままに今年はいかに凍てつく冬か
24
柿の葉をかき集めては思い出すみなで集いて落ち葉焚きし日
22
バスツアー波静かなり大洗たまの遠出に幸せ覚ゆ
18
思い立ち電話の向こう寝込む
娘
(
こ
)
に行けぬもどかし心は募る
20
国会のテレビ中継見入りつつ行方を案ず
政
(
まつりごと
)
かな
22
大病をせし弟よや健やかに暮らしておるか案じて祈る
25
茜雲あすも良き日になりそうな迫り来るなり燃ゆる黄昏
23
鈴のよな声出し鳴くやすゞ虫は秋の夜長を我に教えし
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