刺草キロ
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シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。

皮ごとに ぶだうの房にかぶりつき 陰圧をかけ果糖を飲み込む
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夏至前の強烈光線耐えかねて マッチョな俺がついに日傘を
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涼しげな白ブラウスは半夏生ハンゲショウ 寄せくる虫も莞爾と払い(岬さんルビはこうです)
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露地物の野菜が並ぶ道の駅 買ふてくれよと胡瓜が捻る
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とぼとぼと歩いていくか暑い朝 額紫陽花がかざぐるまのごと
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吊るされた洗濯物の様を見て 空き巣はきっと算段をする
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その家の物干し竿に吊るされた 洗濯物は家族構成
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人間の干物のようなTシャツが 物干し竿にぺらぺらと揺れ
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夏至前の雲一つない空なのに 私の腹がゴロピーと鳴る(来そうっ)
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刺されたか刺されてないか仮想の蚊? それでもどこかが かゆい気がする
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じめとして湿度がふさぐ皮膚呼吸 なまあたたかい 風がヒュードロ
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サプライズ 現役力士三人が「べらぼう」に出てセリフもあった
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しめり風 半袖男が殖えた朝 正しい夏の足音がする
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雨期来たる足元からの亜熱帯 今年最初の台風生まる
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アメリカの命令如何?ネタニヤフ ホメイニの霊黙っていまい
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総毛立つ飛行機事故の映像に 飛ぶはずもない鉄の装置よ
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立山の雪も少なになりにけり 衣替えなむ雷鳥の羽根
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さむ風に追われて街を去った君 戻って来たか ぬく風に乗り(未多来おかえり)
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ああ高尾 蕎麦も鮎もうまそうな 住んでみたきや江戸の西かな
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インバウンドさんって不思議なぐらい ほとんどが でぶ
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久しぶり自分の顔をアテに呑む ビジネスホテルのデスクの鏡
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河底の石ころがして黒部川 雪解けの水白く濁らし
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荒々し泥水流がる千曲川 青繁る野に茶の帯となり
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駅トイレ ボックスを待つ男たち さぞやつらかろ顔が蒼ざめ
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駅弁を朝ごはんにするお嬢さん 上野過ぎたら既に完食
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新幹線となりの駅弁ちら見する 筍ご飯に浅利がのってる
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君さっきグラスを下からあてたよね そんなことまでせんでよろしい
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コロンボがロス警察にまだいたら チリコンカンはゆっくり食えぬ
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習プー金とてボタン押すほど莫迦でなし、って ただそれだけの薄弱根拠
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パリサイびとはチウネの愛を忘れ捨て アドルフの轍なぞり始める
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