刺草キロ
71
60
投稿数
1828

シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。

我が影でバルタン星人模してみる 疲れ果て去る蝉の王なり(秋の夕暮れ③)
15
影法師 我が背丈より伸びにけり ひょろひょろとして頼りなきやつ(秋の夕暮れ②)
16
影法師 八頭身に伸びにけり 実像なればさぞやモテらむ(秋の夕暮れ①)
18
舌禍おそれ歯に衣着せた候補者の 睡魔を誘ふ言葉に寝落ち
18
「あさってで気温が下がる」と予報士の 頼もしい顔メシアのごとし
17
冷めた眼で戦後昭和の映像に 亡父ちちと私の姿を見つける(「バタフライエフェクト」観て)
18
女房の義歯いればを入れた空き瓶が 視界に入らぬ角度を探し
20
腹のなか共棲中の菌たちに 億個でいくらの値段を付ける
10
僕はまた往復切符を隠してた 君は独りで帰らない旅
12
競い合ふ相手は茜ぞ秋プール 無言で泳ぐ背黒き男ら
20
昔ならおさそい来てもよいお歳 敬老会で「玉姫様」歌わん
15
弁当とお酒が出るなら参加しよ おさそいはまだ?敬老の会
16
羽虫一匹フロントガラスに砕け散る ウォッシャー液で拭わるいのち
15
朝五時半 腹いっぱいの水を飲み 二の腕で知る冷めた空気を
19
雨音は、ショパンの調べというよりは ワグナーだった昨夜の雨は
24
中国のしつけ足りない嫌な餓鬼 でもこれって昔の我ら
15
大陸系中国人の野放図さ 腹立たしくも羨ましくも
14
なんかもう男も女もあざといね 「いい人の顔」どこもかしこも
15
行き着いてなほ足萎えぬ老兵は はやひこばえの萌ゆる刈田に
18
金沢の公園脇のイタメシ屋 ハッピーアワーでフルボトル呑む(スパークリングワイン)
16
大寺の瓦や黒し秋烏 飛ぶ虫を喰むせわしかふもり(金沢で酔っ払った)
11
Cocosあり平和堂ありマクドあり 普通の街なり中能登町なう(出張中)
18
栄一が一枚いると思い込み 財布開けたら北里の顔
28
亀にえさ自分もごはん けむりみ 靴とベルトの色を合わせる(朝)
17
「明」の字をいかに使うか思案中 「明星焼きそば」ふと浮かびたり(詠進歌・・)
17
いきほいをつけておきるや平蒲団 厠にながす夢の残像
15
もしかして高市さんの眉毛って 油性マジックで書いたのかしらん
18
パロディ世界大賞不動の第一位はっ(ジャカジャカジャン) 「朝鮮民主主義人民共和国」
12
誰そ彼に禍々しきや赤い月 奇妙に浮腫んだ熱病の顔
17
和語用ひ仮名のみで詠むほととぎす 句ほど馴染めぬ子規の歌かな
16