Utakata
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刺草キロ
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シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。
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あの音は大正琴と思ひきや ダルシマーなる胡の国の琴
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草枕小さな旅の音律に 山の向こうの景色を思ふ
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犬神のダルシマー弾く音律は いくとせ経てど耳に残りぬ
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同僚と朝の電車でかち会って めんどうなので互いに目そらす
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背に受ける朝日の熱でそれと知る 夏将軍の眼が開きたるを
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みどり葉もいつの間にやら鬱蒼と 日陰濃きかな銀杏並木の
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パソコンのふたを定時にぴしゃと閉め 飛んで帰るや相撲見たさに
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それほどに食欲のない朝餉でも 海苔の佃煮ごはんにのせれば
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ワイシャツの袖の釦をしかと嵌め 狂冷房の社内でくしゃみ
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小心で婚活アプリに手を出せぬ 息子は今年三十三歳
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嬉しくも少し不安な気持あり 嫁なき息子はしょっちゅう帰省
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「君の両親に挨拶したいな」「実家は青森、杉沢村よ」(真似かっぱ3)
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苦労などなかったような顔をして 小兵は立てり俵を跨ぎ(炎鵬)
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初夏の風藤の色なるまわし締め 小兵は戻る奈落の底から(炎鵬)
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久々にカップヌードル食べてみて さりげにこっそり小振りになってた
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窓開けて不快指数はゼロの朝 エアコンはオフ、車走らす
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知らぬ町あてずっぽうに散歩して 入り組む
径
(
みち
)
を故意に迷ひぬ
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学校の世間知らずの教師らが 安けりゃいいやとアマに丸投げ
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結局は学校回りのド素人 海で転覆、陸で横転
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「ねえママ、おじいちゃんどうしたの」「しーっ、坊や」(真似かっぱ2)
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酔拳を酔歌となぞる
酔
(
い
)
い加減 呑めば呑むほどうわばみの拳
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半袖で川風の土堤夕まぐれ
腕
(
かいな
)
こまねき
寒
(
さぶ
)
いぼさすりつ
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見下ろして腹が邪魔して一物が 見えなくなったら男も終わり
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背広着る、着ないで出るか思案して やはりワイシャツ皐月の風よ
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暑かろう背広を羽織ったご同輩 脱いでしまえよ腹を晒して
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「ねえママ、パパはどこ?」「生ゴミ出すの手伝って、坊や」(真似かっぱ)
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湿る朝九日ぶりの通勤路 いつの間にやら草木はおがり
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風呂の蓋開けて目を射る青の草 菖蒲の茎に鼻を押しつけ
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スルーしたアイロンがけのツケ溜めて 空酒瓶とごろ寝の端午
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奥歯から頭蓋に響く音させて いぶりがっこを噛みしめてゐる
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