刺草キロ
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シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。

風邪ひけば酒は駄目だとわかってる わかってますよ理解わかっているだけ
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インフルやコロナでなくとも風邪は風邪 微熱こらえて営業回り
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しんどそな患者であふれる待合は 風邪ぎみ程度じゃ雑魚キャラの位置
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綿棒の検査を受けて結果待ち 「はずれ」を願う妙な籤引き
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綿棒を鼻の奥まで差し込まる あの検査が厭で医者には行けぬ
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男ならその場所見ればすぐ分かる 自分に熱があるかどうかを
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厭な予感のどがイガイガしてきたぞ これは違うと自分に説明
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歌姫が摂津の春に舞ふ様を いつかいつかと指かぞへをり(猫母にプレッシャー)
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頼もしやこの冬初のマフラーは のどむね温め汗ばむほどに
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フカヒレに北京ダックが食べたいと 米寿の母の強欲に負け
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カチっと音がするように 歳がまた一つ加算された 終わりに向けて
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前線が空を画して明瞭に 此岸と彼岸を隔てるごとく
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やっぱりか取組表に四股名なし わかっちゃいたけど遠藤引退
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この冬もひっぱりだして掃除して 廿四年目アラジンストーブ
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宰相が3時に仕事始めたる 刀自の意地よし賛否あれども
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新聞のバラバラ漢字の謎解きに はと気付きたる「純文学」かと(日経プラスワン)
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真円がほんの少しゆがんでも いいんじゃないの誤差の満月
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大台に乗って嬉しは二つまで 三つ目からは溜め息ばかり(猫母、五つ目乗った?)
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他人ひとを乗せ上り下りを行き交へる 鉄路の音をしとねにて聞く
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ちやうどよい漬かり加減のこの胡瓜 息子の許に宅急便で
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外出ればさほど寒くもなき夕べ 薔薇一輪の咲き残りをり
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呑み過ぎが因果と承知したるけど 酒なき余命なんぞ愉しや
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痛風の発作が出でてしょげかへり けふ一日は閉ぢ籠もりをり
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老友が三人みたり浸かった銭湯で お互いの腹こっそりみくらべ
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衣替へ茶色の背広を羽織ったら 枯れにさがる蓑虫のごと
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雲間よりおぼろに出づる満月を みなもにうつし放水路凪ぐ
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板の間に素足をのせる冷たさで 秋の終わりが足の裏から
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節電で冷えた便座を知らずして 座って上げる悲鳴ぞ晩秋
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咎もなき恋のかたきをあやめたる 般若は隠る廿六年
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どの局も同じ報道同じ様に 大谷フィーバーそろそろ飽きる
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