刺草キロ
80
69
投稿数
1967

シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。

「ちゃん」付けがセクハラとなるこの時代 心の余裕がない人増えて
13
丘のうへ墓場や寒し北風に 供への花は疾ふに枯れたり
22
字を読むにいちいち眼鏡でこに上ぐ 2.0の若き眼もがも
18
露地ものの今年最後の枝豆の 両端を切り丁寧に茹で
21
あれこれとケチをつけるはやめにしよう ハンドバッグを持った首相に
15
千葉の娘ら冬の制服あたたかげ 二人掛け席丸まってをり
20
曇り冷え狸の寺の裏の川 鴨丸まって体温保つ
16
證誠寺たぬきの歌で名をはせる ここは木更津海近き街
18
冷え冷えと木犀の香が流れ来る 川沿いの路鴨丸くなり
20
赤茄子は糠に漬けても皮強く 深く漬からず失敗作に
13
柴漬けとホッケがあるなら当然に、お酒が先で汁物は後
15
六時半早朝電車は既に混み テレワークはもう昔話か
23
日曜の夜の憂鬱は歳経ても サラリーマンの持病であるよ
21
自制せど炭水化物祭なり サンドにお稲荷ラーメンまで食べ
19
N短に突如登場南氏気象予報士に 私は似てるといつも言われる
17
泥酔し線路に落ちた人がいる 身の毛もよだつ明日は我が身ぞ
17
みなもから小法師のごとくあらはるる キンクロハジロも筍掘りよ(筍!知りませんでした、勉強になります)
12
木犀のかほりをかぐとなぜかすぐ 遠足行きたしおべんと持って
18
刻む音炊ぐかほりに目が覚める なんとヘーワな私の休日
26
パンツまでスレスレ見えそなミニスカで 階段登って「盗撮は犯罪!」
18
陰鬱な雨雲去りて朝晴に 小さき黄花の蕾見つける
27
けぶる街ぼちぼち雨も降るならむ 家路は急がぬ濡れてかまわぬ
26
街灯が今灯りしに鯔は跳ね 「新世界」鳴り木犀かほり
16
生きている姿のままで動かない 蟹のむくろに靴先で触れ
21
外気冷え車窓は薄く曇りたる 乗客たちの溜め息の露
25
たま猫はボス猫なんかになりたくない おこたの中でぬくぬくしたい
24
腹さぐり合従連衡みぎひだり 下馬評かしまし酒の肴に
14
お酒はね心の傷に塗る薬 早めに塗れば痛み治まる
21
めし食って湯舟に浸かり腹見れば 恨めしいかな食欲の秋
21
霧雨を坊主頭が感知して 冷えた空気の訪れを知る
22