刺草キロ
85
78
投稿数
2557

シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。

あの音は大正琴と思ひきや ダルシマーなる胡の国の琴
10
草枕小さな旅の音律に 山の向こうの景色を思ふ
11
犬神のダルシマー弾く音律は いくとせ経てど耳に残りぬ
9
同僚と朝の電車でかち会って めんどうなので互いに目そらす
17
背に受ける朝日の熱でそれと知る 夏将軍の眼が開きたるを
20
みどり葉もいつの間にやら鬱蒼と 日陰濃きかな銀杏並木の
20
パソコンのふたを定時にぴしゃと閉め 飛んで帰るや相撲見たさに
17
それほどに食欲のない朝餉でも 海苔の佃煮ごはんにのせれば
21
ワイシャツの袖の釦をしかと嵌め 狂冷房の社内でくしゃみ
23
小心で婚活アプリに手を出せぬ 息子は今年三十三歳
21
嬉しくも少し不安な気持あり 嫁なき息子はしょっちゅう帰省
26
「君の両親に挨拶したいな」「実家は青森、杉沢村よ」(真似かっぱ3)
9
苦労などなかったような顔をして 小兵は立てり俵を跨ぎ(炎鵬)
19
初夏の風藤の色なるまわし締め 小兵は戻る奈落の底から(炎鵬)
15
久々にカップヌードル食べてみて さりげにこっそり小振りになってた
18
窓開けて不快指数はゼロの朝 エアコンはオフ、車走らす
19
知らぬ町あてずっぽうに散歩して 入り組むみちを故意に迷ひぬ
29
学校の世間知らずの教師らが 安けりゃいいやとアマに丸投げ
16
結局は学校回りのド素人 海で転覆、陸で横転
12
「ねえママ、おじいちゃんどうしたの」「しーっ、坊や」(真似かっぱ2)
11
酔拳を酔歌となぞるい加減 呑めば呑むほどうわばみの拳
16
半袖で川風の土堤夕まぐれ かいなこまねきさぶいぼさすりつ
17
見下ろして腹が邪魔して一物が 見えなくなったら男も終わり
15
背広着る、着ないで出るか思案して やはりワイシャツ皐月の風よ
16
暑かろう背広を羽織ったご同輩 脱いでしまえよ腹を晒して
14
「ねえママ、パパはどこ?」「生ゴミ出すの手伝って、坊や」(真似かっぱ)
12
湿る朝九日ぶりの通勤路 いつの間にやら草木はおがり
15
風呂の蓋開けて目を射る青の草 菖蒲の茎に鼻を押しつけ
18
スルーしたアイロンがけのツケ溜めて 空酒瓶とごろ寝の端午
19
奥歯から頭蓋に響く音させて いぶりがっこを噛みしめてゐる
28