刺草キロ
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シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。

よしゃいっちょうけふは鰻をくふてやれ 無分別にも暖簾くぐりて
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亡き父に連れられ食べた鰻屋は 今も神田でのれん守りて
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突然の緊急停車に嫌な想像 春先多し憂鬱な魂
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歩を速め体が温もり始めたら マフラー邪魔な都ぞ弥生
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イータックスちっとも簡単じゃないって 税務署員すらぼやいているらし(だんご様へ)
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待ちわびた薫も冷えて沈丁花 あめゆじゅ吸って火照り鎮まり
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抜け毛など抜ける毛もない男たち ハゲてよかった気楽でよろし
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付箋して押し花にしたエピソード 形容詞ごとに重ね収納しまひて
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上の句はさよりにこはだ煮穴子で 下の句渋く鉄火巻で〆(うにトロは野暮)
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井之頭五郎の顎動く 見ているだけで腹減ってくる
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雛飾り私に振られた役割は 赤いお顔の左大臣(酒呑み)
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痛ましや大船渡市の天気予報 降水確率0%
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急激に気温下がると予報士が 厚着で電車汗がたらたら(恥ずかしい!)
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なごり雪ほんとに降るの明日からは 226も雪だったよな
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義父ちち義母ははのピンチで女房富山行き 雪男スノーマン当選あたって戻る
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炊きたての麦入りごはんに生玉子 永谷園のお吸い物添え
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米2麦1で炊いたなら 爆食の罪少し和らぐ(ひさかた乃さんへ)
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退院を明日に控えた大部屋で 言葉かわさず下着畳みて
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うすい蟹ストローのよに身を吸いて遠く離れたわだつみ思ふ
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春の夜に使い古したストーヴよ まだもう少し石油尽きるまで
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沈丁花 記憶の鍵を開ける花 まだマシだった少年の私
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19℃やっと見つけた沈丁花 
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豚肉をたっぷり食べた夕食で ほんに視力が増した気がする(ロースかつとポークソテー)
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空気から透明感が消えてゆく 弛み始める濁り始める
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おじさんの心と視線が釘付けの 春先取りやミニスカなま足
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降水帯 今こそ出番だ現れよ 得意の放水大船渡へと
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もしもパイプオルガンが弾けたなら 酒をやめてもよいかと思ふ
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義父ちち臥せり義母はは突然の入院で 富山の家の雪はたれ掻く
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あけぼのか おっ紫っぽい雲、でもさぶっ 十二枚重ね着してたら寒くはないよね
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常春とこはるのマリネラに棲む人々は冬とか夏とか憧れるのか
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