Utakata
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刺草キロ
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シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。
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血も吸わぬ毒もないのにあの虫は かくも人から嫌われるのか
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そりゃぼへさん 月光仮面が気の毒な 彼と連れしょんしたくなったな
6
ぐりとぐらカエルのエルタいやいやえん 児らのおなじみ 母を喪う
15
六十年 幼児の記憶に棲み着いた ぐりとぐらとて母を喪う
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「脱官僚」かつては皆が口にせど 最近誰も言わなくなりて(官僚の勝ち)
7
思わずに「うわー」と叫んだ引き出しに Gの木乃伊が仰向けにをり(澄さん返歌)
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深漬けとほどよい漬かりの糠胡瓜 炊きたてご飯のおかずに頬張る
10
過去二度の政権交代支持したが 実務能力ないのに呆れ
9
陸覆う黒きドームの天頂に 円き穴
穿
(
あ
)
け覗くは誰か
5
博愛
(
キリスト
)
を放逐したる民の裔 今その本性露わにしたり
5
前世紀 悲劇の被害者になりし民 今容赦なき加害者となり
9
秋なれど朧月夜の薄明り ぬるい空気で煙草でも吸う
10
連呼する 名をひたすらに連呼する それで入れろは馬鹿にしている
13
ごきぶりも冬虫夏草になるだろか 独身息子の水屋で発見
8
昆布敷き土鍋に一丁堅もめん 梅干し薬味の湯豆腐整え
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昼めしは具なし「チャルメラ」独り喰ひ 贅沢の後ひとしお旨し
12
瀬戸内の澄みし汀で育ちたる その名美し緋扇貝よ(味はまあまあ)
11
宿代をケチりにケチった安ビジホ 浮いた資金で贅沢三昧(私の旅行法)
9
山鳩に
緋扇
(
ひおうぎ
)
貝にもくず蟹 伊豫壬生川の穴場フレンチ
5
粗もろみ 珈琲のよにドリップし
膾
(
なます
)
に添える粋な島宿(小豆島の真里泊)
11
遠く見ゆ 海の彼方に猪口伏せた 古神のごとき讃岐の山々
9
ご馳走も二日続けば胃に重し 納豆ぬか漬けを恋しく思う
16
楽しみの旅行も三日になりぬれば 自分の布団にくるまりたくなり
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釈迦と道 分かちた従弟 提婆達多 虹色の漢育てたるか(木の化身が好き)
6
四国路を在来線で西行けば 西国一の石鎚山見ゆ
8
いざ行かん 目指すは瀬戸内伊豫の国 息子に食わすおかずを担いで
10
秋雨で放水路に流れゆく からまる藻草 鰡の子の宿
5
車椅子 自力でするりと車両乗る たくまし腕の
勁
(
つよ
)
き漢が
15
キューティが始まる親父テレビ消す 微妙な空気は未然に回避(今なら分かる)
10
心魅く みちのくは早や薄氷 鱈も海鼠も旨くなるらむ
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