刺草キロ
87
81
投稿数
2721

シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。

知らぬ町あてずっぽうに散歩して 入り組むみちを故意に迷ひぬ
29
学校の世間知らずの教師らが 安けりゃいいやとアマに丸投げ
16
結局は学校回りのド素人 海で転覆、陸で横転
12
「ねえママ、おじいちゃんどうしたの」「しーっ、坊や」(真似かっぱ2)
12
酔拳を酔歌となぞるい加減 呑めば呑むほどうわばみの拳
16
半袖で川風の土堤夕まぐれ かいなこまねきさぶいぼさすりつ
17
見下ろして腹が邪魔して一物が 見えなくなったら男も終わり
15
背広着る、着ないで出るか思案して やはりワイシャツ皐月の風よ
16
暑かろう背広を羽織ったご同輩 脱いでしまえよ腹を晒して
14
「ねえママ、パパはどこ?」「生ゴミ出すの手伝って、坊や」(真似かっぱ)
13
湿る朝九日ぶりの通勤路 いつの間にやら草木はおがり
15
風呂の蓋開けて目を射る青の草 菖蒲の茎に鼻を押しつけ
18
スルーしたアイロンがけのツケ溜めて 空酒瓶とごろ寝の端午
19
奥歯から頭蓋に響く音させて いぶりがっこを噛みしめてゐる
28
ごおと吹く前線通過の追い風に 五月の葉々は散ることもなく
16
この年はいかに侵攻しようかと 熊の総理は閣議を開き
16
気にしない五月の強い紫外線 しみもあばたも今さらのこと
16
あの家の生計たつきは如何深山なる 神栖むほどの杜に囲まれ
17
谷川にずらり吊るせし青と赤 鯉の目刺を干したるがごと
22
季違いのもがり笛熄む丑三つに 蛙の鳴き音ふいに戻りぬ
19
蛙鳴く里山の宿台無しに 女房がんがんテレビをつける
17
無自覚な自傷行為か高鼾たかいびき 血にじむほど喉を震わせ
12
水張田に鈴振るような音満ちて ああ今さらに、これがカエルだ
24
筍の皮は纏えど背高くて 煮ても焼いても食えなく育ち
17
高原はなお裸木のまさる頃 牧場に幽か早緑さみどり萌ゆる
22
産休で職場を離れる同僚に ろくな言葉もかけてやれずに
23
弁当にペットボトルにスマホ2台 日ごとに嵩む鞄の重さ
25
雨に濡れ萎れ俯くツツジ花 父性本能やや疼きたり
21
ラム肉のカレーライスを食べながら 「異邦人」などハミングしをり
23
今晩はカレーライスの予告あり 土砂降りの中家路を急ぐ
19