刺草キロ
80
69
投稿数
1967

シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。

酒の〆ラーメン一杯食べたいな やめよという我(善)いいじゃんという我(悪)
23
少しだけもう少しだけ食べたいな そういう悪魔はタバコでたおす(喫煙にも一分の理)
17
睡魔とは来て欲しいとき来ないもの 来ちゃ困るときやって来る客
28
悪夢見て叫んで起きた真夜中は ビジネスホテルのシングルの部屋
19
丁寧に食った背骨を二つ折り 芥箱へと秋刀魚塩焼き
21
焼きたてにレモンをしゅっとしぼりかけ はらわた苦し秋刀魚塩焼き
29
はらわたの苦みにほっと安堵する 今年も会えたな秋刀魚塩焼き
21
暑いのになぜ今年も宇治行くの? 金時のせのカキ氷ねらい?(猫母さんに返歌)
14
早稲の穂の実は健やかにふくらみて 暑風あつかぜのなか初の刈り取り(加賀)
25
冷たい飲み水の中を泳ぐ 白山プールは爽快絶無
13
霊峰の雪解け水を貯へし 白山プール(市営)はさやけき泉
18
若作りしたつもりでも首のしわ 隠せぬものよ重ねし馬齢
19
黄金咲く富山平野の水田に 頬張るほどのうまめし思ふ
22
連峰の根雪も消ゆるひでりにも 水稲ははや色付き始む
20
わかものはどんどん歩く炎天下 ほほをほんのり紅潮させて
20
よくもまあこんな季節にニッポンへ あなたの国は涼しかろうに
27
介護されおしりを拭かれて死ぬよりも 兵隊として雄々しく死にたい
17
処暑なんて見当違いも甚だし 要改定の二十四節気
23
佳子さまか愛子さまかと問われれば それはもちろん・・・不敬でした
17
草迷宮 鏡花の筆に描かれし 明治の御代みよのポルターガイスト
17
草迷宮 文語と口語が入り混じり 文法なんぞは気分で崩し(これが鏡花)
17
手の甲を蚊に刺されたやいまいまし 掻かねばかゆし掻いたらなをかゆし
23
涼得むか川端で呑むハイボール 散歩の犬にじろり睨まれ
22
急にゴロ電車の中で真っ青に 空いててよかった駅のトイレが
19
あじしめて北海道にもやってくる どんな屁理屈平気でこねて
16
大使館「狸穴まみあな」こそが相応しき 裏切りの国不潔なる国
13
ゴルゴさえM16では斃せまい あの憎々しきバーコード頭を
15
理不尽で不条理な国かのロシア 一度は倒せし我ら益荒男
14
線引いて出てくれないか星座たち そしたら俺でも覚えられるから
21
アンタレス涼しくなったら探そうか 無毒化された蠍座の男は
15