刺草キロ
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シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。

束の間の暖気来たりて肩ゆるみ 上着の前を開けて歩きぬ
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夜の風に確かに鼻は嗅ぎ分けた 蕾はじける沈丁花の香
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襟髪をつかまれるよにふりむいた 確かにそれは沈丁花の香
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八戸であがなひきたる八幡馬 男馬女馬を離して飾る
18
皆は言ふ人は一人で生きられぬ さふでもないと私は思ふ
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明け方に川鵜の群が空覆ふ ヒッチコックの「鳥」を思ほゆ
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よひやみに花のありかや夜の梅 虎屋の羊羹おもひうかべり
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定量と定性評価が混じり合い よくわからないハーフパイプとか
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湯上がりはパジャマの膝に帆前掛(酒屋の) 晩酌前の準備ととのふ
19
雨粒が車のルーフを敲つ音は 冬の終わりを告げる調べに
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兄弟子の悲壮な顔を見たくなく 討論の場を宰相は避け
12
兄弟子にとどめを刺した宰相は 薔薇付けるにも笑みは浮かべず
13
春が来るそれはよろしきことながら そのあとに来る夏がうとまし
22
手のゆびと足のゆびとの関を切り 血のめぐりゆく冬の夜の風呂
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あんなにも高いとこから飛び降りて 良い子は真似をしないでスノボ
19
目のやり場困ってしまふフィギュアかな 何もあんなに露出せんでも
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リベラルな教育受けた若者も いま歳老ひて題目唱ふ
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「過ぎたるは及ばざるが如し」とふ 今こそ襟を正せよ宰相
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オジサンが二人並んで喋っても 若者はもう耳をかさない
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神話的古層心理が動き出し 女帝の差配に賭ける人々
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男ではどうにもならぬときが来て 女性権威にすがる民草
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倭の人は女神に救ひ求めたり 卑弥呼、天照大神、神功皇后・・・
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外出の意気地を挫く春の雪 十五時になり陽は差せど、なお
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春の雪ノーマルタイヤを履いたまま 私の車はぢっとしてゐる
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わた雪は瀝青に落ち吸い込まれ 積もらぬまでも冷気を残し
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炊きたての熱いごはんとふりかけで 健気に倭人はしあわせになる
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未来より今の自分を保全する いつの間にやら陥る老醜
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戦争を知らずに育った老人は 盾持つことも恐れて逃げる
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如月の曇り空には小雪舞ひ スノーシューズで足を固める
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国家社会主義ドイツ労働者党と 彼等の理想はとても似ている
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