刺草キロ
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シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。

證誠寺たぬきの歌で名をはせる ここは木更津海近き街
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冷え冷えと木犀の香が流れ来る 川沿いの路鴨丸くなり
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赤茄子は糠に漬けても皮強く 深く漬からず失敗作に
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柴漬けとホッケがあるなら当然に、お酒が先で汁物は後
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六時半早朝電車は既に混み テレワークはもう昔話か
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日曜の夜の憂鬱は歳経ても サラリーマンの持病であるよ
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自制せど炭水化物祭なり サンドにお稲荷ラーメンまで食べ
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N短に突如登場南氏気象予報士に 私は似てるといつも言われる
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泥酔し線路に落ちた人がいる 身の毛もよだつ明日は我が身ぞ
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みなもから小法師のごとくあらはるる キンクロハジロも筍掘りよ(筍!知りませんでした、勉強になります)
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木犀のかほりをかぐとなぜかすぐ 遠足行きたしおべんと持って
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刻む音炊ぐかほりに目が覚める なんとヘーワな私の休日
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パンツまでスレスレ見えそなミニスカで 階段登って「盗撮は犯罪!」
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陰鬱な雨雲去りて朝晴に 小さき黄花の蕾見つける
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けぶる街ぼちぼち雨も降るならむ 家路は急がぬ濡れてかまわぬ
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街灯が今灯りしに鯔は跳ね 「新世界」鳴り木犀かほり
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生きている姿のままで動かない 蟹のむくろに靴先で触れ
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外気冷え車窓は薄く曇りたる 乗客たちの溜め息の露
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たま猫はボス猫なんかになりたくない おこたの中でぬくぬくしたい
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腹さぐり合従連衡みぎひだり 下馬評かしまし酒の肴に
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お酒はね心の傷に塗る薬 早めに塗れば痛み治まる
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めし食って湯舟に浸かり腹見れば 恨めしいかな食欲の秋
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霧雨を坊主頭が感知して 冷えた空気の訪れを知る
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ミスをするミスをなじる者もいる そういう時は黙って修正
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斗酒百篇 杜甫下戸李白上戸にリスペクト 酔って駄歌詠み翌朝まっさお
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少し青い甘みがなくて酸っぱくて そういうトマトに塩かけて喰ふ
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あつめしのまんなかあたりに穴を掘り なまたまご入れおしょゆをちょびっと
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特売のアメリカ産の松茸も 酢橘しぼれば極上の菜
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六時間トイレに行かず眠ったら ああよく寝たと自分をほめる
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歳食えば失敗しても謝らない わざとじゃないと威張って応ふ
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