刺草キロ
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シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。

蛹の背に亀裂が走り蝉たちは 死の訪れに竦み上がるか
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西からの梅雨明け迫り溜め息も 暑い夏より梅雨がまだまし
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共同体から離脱しないと人間は 真の自由は得られぬと知る
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高松と尼崎事件もそうだった 絆・仲間・家族の拷問
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不条理で理解に苦しむ関係性 口縫い醜女(おんな)になぜにひれ伏す
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梅雨空を映す川面は無表情 垢(よご)れもなくて浄(きよ)らでもなく
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サラダより一歩進んで冷や中に して欲しかった俵の記念日
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よく見れば鯉にはあらで二尾の黒鯛(ちぬ) 澱む汽水にゆらゆらと消え
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携帯を家に忘れた一日は 通勤時間を二倍に感じ
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黒い蚊に肘のあたりを刺されたと 気がするだけでかゆい気がする
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土屋太鳳と有森架純の区別さえ 最近はもう分からんのですわ
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「タタールの軛」を受けずにすんだこと 鎌倉武士と台風ありがと
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司馬遼の「ロシアについて」を読んで知る 人のいのちを「量」とする国
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弱めたる菌を体に入れるとふ ワクチンのこと素朴に怯え
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お歳頃 帯状疱疹ワクチンの 市からのお知らせどうしようかと
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10円のチャチなロッカー軋ませて 服投げ入れて冷たいプールへ
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しみになるだからやめよと妻は言う だけど詩がある屋外プールに
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室外機のホースの先から流れ出る 水の量にて夏を計りぬ
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下町の朝顔市の呼び物は 浴衣姿の花のかんばせ
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「一鶴」の骨付鶏を取り寄せて 遠い讃岐の暑さを想ふ
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ケンタ鶏ナイフとフォークで食べること 私は一つの美学にしている
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ぬか床に胡瓜とにんじん埋め込んで 隙間にオクラをねじ込んで待つ
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枝豆の両はし切りて茹であげて 絵鉢に盛りて夏を眺める
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「一蘭」で独りラーメン並み盛りに トッピングならキクラゲとお酢
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「夜這ひ」とは「婚ひ」と書くが本来で 「呼び合ひ(歌垣)」とふ太古の習ひ
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こっそりと麦茶に混ぜた焼酎を 素知らぬ顔の休肝日かな
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山鳩と雨の音(ね)こもる公園の 20℃の水を泳ぎぬ
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狂人と言われようとも泳ぐべし どしゃ降りの中屋外プールで
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寒くとも雨が降ろうと泳ぐべし 屋外プールは開場している
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特に我フェミニストではないけれど 『恋の奴隷』はいくらなんでも(赤茄子日本翁へ返歌)
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