刺草キロ
51
40
投稿数
1268

シニアスタッフの営業マンです。同性同世代の歌に特に反応してしまいます。また、にわか相撲ファンです。

真間川を遡ること一時間 手児奈を祀るやしろで厠
9
嘴を羽にくるんで丸くなり じゅんさい池の鴨は昼寝で
14
冬枯れのじゅんさい池に鴨浮いて なにやらついばむ弱い何かを
12
夜の梅あんこ好きには極めつけ名付けた人のうたごころ誉む(虎屋の)
17
てとあしとあたまも甲羅に格納し何を思案か我が家の亀は
24
ガールズバーしゃかしゃかポテトの無駄ゼニ感 女房がやるより付加価値はあり
13
それみたか絆仲間の反作用こわれたおんな槌をふるいて
13
若者はなぜに集って呑みたがる独りで呑む酒そろそろ覚えよ
17
冬至過ぎなぜに寒さのピーク来る日照時間は長くなるのに
14
ヤンママが子らをあそばす公園で場違い男が独り酒呑む(通報されるかも!)
14
「しゅたっ!とな」絵本になりそな光景の猫歌詠むは黒髪のひと(猫母様に返歌)
12
首傾ぐ哺乳類のオスの乳 飢餓に備えて役に立つのか
11
まったくの雲一つなき晴天は やましくもあり北国思えば
27
女装には全く興味はないけれど丈高靴はちょっとうらやま
12
たくあんとストロガノフと田作りと変なおかずでホッピーを呑む
18
私は女中?と凄まれて 私は下男?と言い返し
13
たくあんもすずしろなりと割り切って音高らかに六草むくさは省き
32
情けなや いい歳こいて朝寝坊 押し寿司電車でばてたらバッテラ
13
やれ満員 仕事始めの朝車両 ほとんどの人目をつぶって
20
九日間中断させた日常の終わりと始め連結させて
24
冷や水でぴしゃりと覚ますむくみ顔 何十年も続けた動作
18
もみ起こす居眠りさせたぬか床に今年最初の胡瓜を埋める
20
錆びついたアメリカ国の鉄工場 売らんというなら買わんでよろし
13
明け四日 遅れ詣での参道で 荒題目はお叱りのごと
12
明け四日 太ってむくんだ腹と頬 つかんでもんで溜め息ついて
17
磯辺巻きバター醤油か数の子かプレーンも交え正月三強
18
柚子薫る我が家の雑煮は鴨雑煮 正月だけの富裕層餅
22
呑み過ぎて ぼっとしている寝正月 亀のそのそと床を歩いて(水替え中に散歩)
20
のんきなる快晴続きの正月も救急車の音絶えることなく
15
静かな日 街の騒音そこそこに それでも静かな奇妙なついたち
18