斎賀内蔵
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言の葉でいろいろなものに再接続できたらと思います。

初詠:2025.6.10

濡るる夜のほのかな月に照らされて凛と一輪遅咲き匂う
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通話すりゃことが足りるに摩訶不思議持ってるそれは実は電話機
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読まれても読まれなくても不十分ひとり悶絶既読の怪なり
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先達の詠むは刹那の閃きか直し直して時を削るを
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マイボスの米つきバッタに合いの手に逆に魅せらる伝統芸能
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この道はあなたとならば恐れなし花と実なる日かさねてゆかん
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たとえばねうちとあんたとあゆむならのぼりもくだりもうれしくたのしく
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空にすむおやじ勝手に呼び出していざ向かわんと一人同行
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価値観の彼我をへだてるトリセツは風貌みえぬ己のためかな
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言えぬ日もはらがへるならもうけもの前に生きんとわたしのいのち
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頑張ると言える強さと言えぬ日とどちらもわたし抱きしめてゆく
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鳴かぬならそれはたぶんねチルってるそっとおいとまチルチルミチル
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イマーシブ技術の進歩に吃驚も内なる好奇の大切なるをを
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オトナへの切符見えたるキミの謂い姿滲むはきっと歳のせい
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まっすぐに明日への行いする君が棚ぼたまってる愛しきあすなろ
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うたかたのきらぼし知りて粟の立つ相見ゆ震えにまた我を知り
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後進に壮大言語のオンラインやかんの音消すカップ麺の夜
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AIに私の性分啓かれて継ぎて忘れんいのちの尊さ
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