Utakata
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翌桧旅人
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言の葉でいろいろなものに再接続できたらと思います。
たまにですが、勝手に連作詠んでいます。
初詠:2025.6.10
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浅はかな須弥に住まうを打ち
破
(
や
)
りて深き淵より這い出づるうた
19
凡人は陳腐を好めど
子規
(
ほととぎす
)
鳴いて血吐くは
凡
(
およ
)
そ人なり
11
照りつづく熱波ひと息曇天のビルの林も肩をすぼめて
19
しなやかな麻のひとくさ
縒
(
よ
)
り織りて したたかとなれ素のままにこそ
19
凪の声 水面にゆれる一条の月のうさぎが誘う道かな
18
大恩の報いる
縁
(
よすが
)
も今はなき
廻
(
めぐ
)
る想いは継ぎ送りとせめ
14
陽炎の水運ぶ人そこにゐてなどか気づかぬ水のむ
輩
(
ともがら
)
18
満員の押し合う
扉
(
とびら
)
わきに咲くにわか護りし小さなたんぽぽ
15
夢うつつ重なるままに疾く起きて枕ひかれる月曜のあさ
9
ネットより杖つく足のほうが早い世界もあるのだ 父よあざす
10
叩かれぬ扉に気づく静けさを恥じと知りたる明け方の窓
15
声枯らしシブヤの訴え遠巻きに未来の
住人
(
ひと
)
へ あと頼みます
11
希
(
ねが
)
いしは明日の顔花のこどもたち連綿と継げ祈りの票で
10
趣味ですと御朱印言うたそれきりで神社の写メであふれさすおとん
14
都会の夜 大輪咲いた書き割りの
轟
(
とどろ
)
きさがす耳手のおかん
10
玄関にそっと置かれたタッパーのなにか分からぬ でもあざす母
19
良書とは
天地
(
あめつち
)
知らしむ師となりし彼我の差おぼゆる旅先に似て
12
よその子に手を掴まれてほっこりとにわか黄帽に父を
装
(
よそ
)
いし
16
いつぞ出んオレの腹棲むオオカミが幾年のいまお腹は育つ / oRz…
8
カメラOFF 声にぞ惚れしおひとさまオフ会出ればぜんぶ殿方 / orz
9
呼吸とめジャストで押したその刹那冷たき音アナ「おかけになった…」 / orz
8
おのれとはあるやなしやの身をもちて役増す
七彩
(
にじ
)
の霞より立つ
13
筋トレで大河の遠投
賭
(
か
)
ける
より
架
(
か
)
けて届けん言の葉の橋
12
万国の喧騒遠くに流れくる運河たどりしアイルの
静寂
(
しじま
)
13
靄
(
もや
)
がかる庭に波紋の輪がひとつ紫陽花の子の遊ぶ朝かな
15
気のおけぬきみが引き出し狩るさまに合わす心地もまた癒しかな / プチエール
10
ひとつぶの迷いはきっと種となり芽吹く日まではポケットでいい / プチエール
12
浮き世みて揺らぐ心に幹をもて細やな紡ぎ強さとなりけり / プチエール
14
私ゆくリュックにマミーのいいとこ詰めてパピーの地図で迷わぬように
10
独り言ミュートのはずが全開で「なんでやねん!」に広がる沈黙
12
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