翌桧旅人
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下手なりに言の葉でいろいろなものに再接続できたらと思います。
たまにですが、勝手に連作詠んでいます。狂歌っぽいニヒルもちょこちょこと。

初詠:2025.6.10

たまゆらの風にたなびく香煙に肌の記憶はさかのぼりけり
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音もなく像もなく咲く言の華いつぞさかずき交わさんことや
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言の葉が器となりて酒となる誰と交わすか すべてはそこに
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ゆるやかに帰宅モードの午後三時 お囃子軽やか 休出なれど
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浅はかな須弥に住まうを打ちりて深き淵より這い出づるうた
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凡人は陳腐を好めど子規ほととぎす 鳴いて血吐くはおよそ人なり
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照りつづく熱波ひと息曇天のビルの林も肩をすぼめて
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しなやかな麻のひとくさり織りて したたかとなれ素のままにこそ
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凪の声 水面にゆれる一条の月のうさぎが誘う道かな
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大恩の報いるよすがも今はなきめぐる想いは継ぎ送りとせめ
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陽炎の水運ぶ人そこにゐてなどか気づかぬ水のむともがら
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満員の押し合うとびらわきに咲くにわか護りし小さなたんぽぽ
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夢うつつ重なるままに疾く起きて枕ひかれる月曜のあさ
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ネットより杖つく足のほうが早い世界もあるのだ 父よあざす
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叩かれぬ扉に気づく静けさを恥じと知りたる明け方の窓
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声枯らしシブヤの訴え遠巻きに未来の住人ひとへ あと頼みます
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ねがいしは明日の顔花のこどもたち連綿と継げ祈りの票で
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趣味ですと御朱印言うたそれきりで神社の写メであふれさすおとん
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都会の夜 大輪咲いた書き割りのとどろきさがす耳手のおかん
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玄関にそっと置かれたタッパーのなにか分からぬ でもあざす母
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良書とは天地あめつち知らしむ師となりし彼我の差おぼゆる旅先に似て
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よその子に手を掴まれてほっこりとにわか黄帽に父をよそいし
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いつぞ出んオレの腹棲むオオカミが幾年のいまお腹は育つ / oRz…
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カメラOFF 声にぞ惚れしおひとさまオフ会出ればぜんぶ殿方 / orz
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呼吸とめジャストで押したその刹那冷たき音アナ「おかけになった…」 / orz
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おのれとはあるやなしやの身をもちて役増す七彩にじの霞より立つ
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筋トレで大河の遠投けるよりけて届けん言の葉の橋
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万国の喧騒遠くに流れくる運河たどりしアイルの静寂しじま
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もやがかる庭に波紋の輪がひとつ紫陽花の子の遊ぶ朝かな
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気のおけぬきみが引き出し狩るさまに合わす心地もまた癒しかな / プチエール
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