Utakata
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マンモス
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懐メロと妻子と友と時事ネタと仕事と酒と少しの孤独
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不忍
(
しのばず
)
の
蓮
(
はちす
)
立ち枯れまた咲きぬパンダはとわにこの国に来ず
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かかえこみひとりで悩み納得し明日入院の父のきんろう
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田舎よりすべてが勝ることもなくこんなもんかよ都会のイルミ
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手作りが数枚売れるミニライブ一歳うへのあまいうたごゑ
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日中のいまのところを説明しきみらがパンダ会うのはさいご
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風呂あがりリクライニングでテレビみるおっさんの背をパンダに見ゆる
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かんちがいやろう目の前止められてざまあ、前しか見てない男
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圧力は母にかかれりぽかぽかとたきあがれ子のくりごはんの句
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いちゃもんをつけられ怒鳴りかへしゆくパンダ行列苦役九十分
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写真つき一面にのる子の俳句たまさかなのか助詞のたしかさ
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帰りても家に入れず冬の宵ママ友の車びどうだにせず
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バックミラーの夕やけ空はあとわずか「帰れ」コールのいいふうふの日
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友だちのつどふ我が家に菓子届けゐない見ないがちちおやの
役
(
えき
)
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図書館の駐車場にてつかのまの歌よみねむり歌よみ暮れる
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アリーナの最前席で待つてゐるよみたき歌ははやくも地層
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朝の業知るひらがなをなぞり書き「<に>は<こ>の進化」と子は看破せり
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子が帰り我も帰りてはち合わせ抱きしめられて冬のひだまり
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えらんでもえらばなくても為政者は武器商人のおもはくにのり
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「
O
K
」のラインスタンプ シベリアンハスキーずつと舌を出しをり
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犬が死ぬ家路は散歩コースにてふたりだけ入る炬燵たそがれ
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産廃をつぎつぎ放るパッカー車ティラノサウルス手なづけるやう
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あくがれは海のぞむ町昼あそび夜は星ふる浜に手まくら
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歌をよむよめばよむだけ膨らむでいびつな螺旋の器になりぬ
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まあ一杯やれやと水筒のこり湯を鉢の小菊に呑ませ帰宅す
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子がゐない暮らしおしへる霜月の修学旅行おやに寒風
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書きうつす近代短歌写経かな現代短歌はさざなみの夜
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左眼のうへに腫瘍があり生まれ網膜剥離も左眼だつた
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「まつたく」を何度も云いてくたびれてつひつひのぞむなつかしき日々
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仲なほり見とどけられず家をでるつかずはなれず流れゆく雲
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またけふも蛹のままで蠢ひて蝶にもなれず蛾にもなれずに
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