Utakata
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マンモス
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懐メロと妻子と友と時事ネタと仕事と酒と少しの孤独
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亡き人がだれかまつたく分からないハガキ偲べず多分絶へどき
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早朝のやっと階段のぼり来る人 すれちがふ我口内炎あり
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散りぎわをわきまへてをりガスコンロ今年さいごの燃えないゴミの日
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I
H
対応鍋を買つたとたん卓上コンロの寿命が尽きる
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推しだけで一時間半うたふ我が友とふたりのカラオケボックス
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願いこそ第九にのせる新しき戦前なぞにならないやうに
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うたは遺りいつか歓喜の東欧へ国境線も消ゆカタルシス
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辞退した師を慮りて子らのメロディオンひびく舞台に
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独逸語の歌詞にくるしみ師は一途リハビリで傷開ひたことも
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根詰めて体調不良になる我が師「けふ出られない」電話くる九時
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朝園の発表会ゆき午後第九コンサート聴き夜はカラオケ
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一定の周期でやつてくるポケモンブームにふりまわされクリスマス
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肉体のうつわととのひ
魂
(
たま
)
やどるhideも吉井も三島由紀夫も
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わたくしの「今」を共有したくつて旧友ではない友と呑む暮れ
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十日間風呂にはいれず父帰るせめて洗車をしてから迎ふ
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手術後の院内感染父コロナまさかの坂をひとはのぼれり
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「看板は女ばかり」と子が糺すフィリピンクラブ男の楽園
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背にけはい手持ちぶさたの店員と胡蝶蘭たつカウンターひとり
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同じとき同じ映画を観し友がゐたこと知らすラインをひらく
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それぞれの神に手向ける両の手の映画おしへるかぎられた生
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ぜつぼうの光と陰がかさなつて奏で叶へるみらいへのうた
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踵から足をおろしてかげあそび空っ風ふく工場のまへ
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約束の時間にこない客をまつ銀杏がゆれるあをすぎる空
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失言のかたちを借りて本音漏る「そんなことより」「どうかんがえても」
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コンサート予定に入りてあさぼらけ車中にひびく指揮小澤征爾
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従業員出入り口から踊り場のけしき三日目多言語標語
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振込の金額ちがいキャンセルしけふの夕日はやけにまぶしく
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友がみなわれよりえらく見ゆる日の虚実綯い交ぜ啄木のうた
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前職の同期のエース東京へ元の上司は西に追わるる
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真夜中に同期四人の写真受く総年収はおよそ十倍
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