マンモス
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懐メロと妻子と友と時事ネタと仕事と酒と少しの孤独

いわし雲釣つてみやうかプラプラと折りたたまれたアンテナのばす
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「つまんねえ」口に出したくなるだらう決めつけられたここにゐること
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工場は伊吹の山にいだかれて笑つてゐたよ我が青春を
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歯車となりて文句を云い友は回りつづける文句を云いて
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Imagineは五十五年もまへのうた叶はない夢だから錆びない
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師の夜も長いだらうか『山月記』人虎の交わり忘形の友
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師とのライン手繰りおとせばおととしの我が入院のうたは血みどろ
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気晴らしになればと図鑑なども入れ恩師を見舞う雨の茂吉忌
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揚げたてのカツを喰らへばザクザクと奥歯のあつた歯肉にささる
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ウクライナ侵攻四年目に入りて敵も味方もみんな被害者
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夜明けまへ代車が照らすいつもより少し黄いろいいつもゆく道
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千年を行きつ戻りつ揺さぶられわたくしだけの「いいね」を刻む
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ぜいたくなノート一首を一ページしるし余白の余韻五冊目
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油絵と冬季五輪にはさまれし待合室の白にさす紅
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どす黒き中年となり小三とおなじ血なのか不意の採血
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子は母を母は子をみて安堵して最後に我に礼云いて去る
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友の母連れて戻りし子は去れり 走れメロスの別エピソード
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転がつて血まみれの子のそばにをり燃えるゴミ出すゴミ捨て場前
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友にだけ手書きの手紙しのばせて事務局報告封入終へる
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「誰もゐないとき倒れたら・・・」と云へず妻渓流釣りの解禁近し
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下の子を連れて春日に義父見舞う花粉のかげにけばだつマスク
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出発のじかんはすぎた冬日和洗車などしてすぎゆく二月
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ささくれたこころに沁みる知らぬ子が「こんにちはー」と云つて去る午後
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針穴が従来よりも四倍と触れこむ裁縫セット吾も欲し
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一番に「唐揚げ入れてくれ」と云うきみも茶色の弁当好きか
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下ネタに笑い転げて君たちの起立知らないちんぽこ二月
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カウンター飯をモツ煮でかき込めば斜め向かいの美女もかき込み
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ガソリンを並んで入れたスタンドはドライブスルーのスタバへ変はり
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原発の処理は進まずまたけふもだれかがつくる灯りをともす
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計画で停電が来る 待ちかまえ布団のなかですごす二時間
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