マンモス
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懐メロと妻子と友と時事ネタと仕事と酒と少しの孤独

大げさに荷物運べば血流も時間も過ぎて肩ほぐれたら
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奥歯からSOSが伝播して肩にとどまり不調を刻む
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三ヵ月先の在庫を計算し抜歯は来週火曜に決まる
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ウォークラリー全員まいご群テレのクルーが撮った迷う瞬間
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肩の荷をおろすと同義納品し入退出カードを外す
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デザイナー書家でもあつた亡き父の筆の表札友の新築
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卒業を間近に控へようやつとらしさが詰まる八十年所感
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あのプーチンから気遣われ停戦と民主主義とはちがふ平和賞
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力ない相槌をうつ長男のゲームのはなしはまう分からない
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老害と金の臭いがまたもどり逃げる公明よわる高市
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下足場のむしを拾えばうごめいて掌のこす生のざわつき
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思い切りボールを投げて止められてのぼりとくだり丁度合う頃
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見せたくて寝間着のままで連れ出したやっと芽が出たきみの花壇に
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丁寧に生きるイコール解像度・濃度を上げるこころ新たに
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『訴える』転じて『うた』となりにけり迢空の説又聞きで知る
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世の中のあらゆることは歌であり転がしかたち珠としてゆく
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迢空賞選者評からコピペせば俵万智のみ丸みの書体
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バランスは己で決める撫子は誰がために咲くワークとライフ
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スマブラで子から雑言浴びた日の四十六歳秋に生まれて
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まどろむで子と友だちの歓声をとほくに聞けば初女性総裁
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ドラえもんポニョとトトロの行進が町中ひびく秋の恒例
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叔母迎へ父とおとうと我四人まとめて誕生祝う十月
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天高し等間隔で足踏みす六年生は大きく見へて
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椅子の上胡坐をかひてビールから酒に切り替へ語らふ姿勢
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ひとの詠む横浜旅行シンクロしあの人と見し氷川丸のる
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忘却のしてもらつたであらうこと乾けば消へる水でかくペン
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恐竜の名前かくときカタカナを子は獲得す鬼滅ひらがな
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育休の「育」の字書かれ今月の中小企業のホワイトボード
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『太陽にほえろ!』が響くベルクにて吾子は『コナン』と言ひて譲らず
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エアコンの下の風鈴鳴りつづき秋味ならぶコンビニに入る
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