マンモス
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懐メロと妻子と友と時事ネタと仕事と酒と少しの孤独

ウクライナ侵攻四年目に入りて敵も味方もみんな被害者
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夜明けまへ代車が照らすいつもより少し黄いろいいつもゆく道
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千年を行きつ戻りつ揺さぶられわたくしだけの「いいね」を刻む
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ぜいたくなノート一首を一ページしるし余白の余韻五冊目
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油絵と冬季五輪にはさまれし待合室の白にさす紅
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どす黒き中年となり小三とおなじ血なのか不意の採血
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子は母を母は子をみて安堵して最後に我に礼云いて去る
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友の母連れて戻りし子は去れり 走れメロスの別エピソード
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転がつて血まみれの子のそばにをり燃えるゴミ出すゴミ捨て場前
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友にだけ手書きの手紙しのばせて事務局報告封入終へる
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「誰もゐないとき倒れたら・・・」と云へず妻渓流釣りの解禁近し
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下の子を連れて春日に義父見舞う花粉のかげにけばだつマスク
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出発のじかんはすぎた冬日和洗車などしてすぎゆく二月
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ささくれたこころに沁みる知らぬ子が「こんにちはー」と云つて去る午後
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針穴が従来よりも四倍と触れこむ裁縫セット吾も欲し
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一番に「唐揚げ入れてくれ」と云うきみも茶色の弁当好きか
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下ネタに笑い転げて君たちの起立知らないちんぽこ二月
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カウンター飯をモツ煮でかき込めば斜め向かいの美女もかき込み
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ガソリンを並んで入れたスタンドはドライブスルーのスタバへ変はり
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原発の処理は進まずまたけふもだれかがつくる灯りをともす
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計画で停電が来る 待ちかまえ布団のなかですごす二時間
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妻となる人を知らずにひと部屋のアパートにゐた男がよぎる
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まだ恋を知らぬ吾子つれ万智は西へ 3.11 早十五年
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同じ絵のポスターならぶベトナム語英語中国語、日本語はなし
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まん中の子の名を忘れ懺悔してうちは子どもが二人と目覚め
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山麓の清水ながれ義父からの日本酒二升飛山と筑摩
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うまさとは温度だらうと揚げ焼きの春巻かじるけふも独り呑み
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君と作つた巨大ロボットこはす午後ばらせば段ボールだよ、たしかに
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ハコなんて取つとくもんじやない赤ん坊の抱つこの日々を破く心地す
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断捨離は家族ゐぬ間に指と指のあひだすり抜けバラ色の日々
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