Utakata
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マンモス
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懐メロと妻子と友と時事ネタと仕事と酒と少しの孤独
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恐竜の名前かくときカタカナを子は獲得す鬼滅ひらがな
9
育休の「育」の字書かれ今月の中小企業のホワイトボード
18
『太陽にほえろ!』が響くベルクにて吾子は『コナン』と言ひて譲らず
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エアコンの下の風鈴鳴りつづき秋味ならぶコンビニに入る
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爪切れば「手は中指が長くつて足は親指大きいのなぜ?」
7
前橋ウィッチーズのこと前橋ウォッチャーズとおもふこの頃
5
秋来れば地区の祭りに市の祭り二日連続祭りはきつい
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うすぐもり開けっ放しにしておくよ顕示欲とか出ていって、もう
8
対岸の火事がおとなり格好の週刊誌ネタ市長のラブホ
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我よりも大きなクシャミするやうになりて小四花粉症四年目
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「ふたつめの意見」と訳す転院とちがふセカンドオピニオンとは
5
旧工場右往左往をくりかへし行つたり来たり時空が歪む
5
分断をさらに深める大統領
死人
(
しびと
)
は口をまう開かない
9
親知らず歯茎にしみる秋の夜の酒はしづかに呑むべかりけり/若山牧水のオマージュ
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朝寒や羽織を取りに引きかへす夜のあいだに季節は変はり
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お向かいは来客多い三世帯ツクツクボウシも立ち寄りて鳴く
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早く寝て早く起きるをくりかえし気づけば午前三時に会社
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わかれまでいっしょうけんめい話す子の横顔のさきの柱時計は
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生穂村妻に許可とり出遅れて恨みにおもふ箱の小ささ
9
格安の歌人講演生穂村倍払つても行きたし穂村
13
ひとつきを言葉に憧がれ生きむとす来月穂村弘来県
8
くどくどと云いし隣人カウンター出されたものは全部食ふべし
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圧力のことば貼りつくわが父に後期高齢者といふラベル
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夕餉あと子だけで過ごす時間ふえ散歩はじめる妻伴ひて
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肉体は乗り換えられぬ乗り物でオーバーホールかカスタマイズで
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隙間にて腹がつかえて動けない壁破壊して夢から覚める
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少数の与党党内野党では
意思
(
石
)
まとまらず
やぶ
(
破
)
れ去る秋
14
真夜中の窓をうつ風秋空と鈴懸の葉をのこし去りゆく
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独裁者集ひて笑ふ八十年経つても覚めぬ戦勝気分
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憶測で長めの蛇は龍となり尋問受けて
咎人
(
とがにん
)
となり
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