Utakata
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マンモス
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歌づくり己ひとりと向き合へば死ぬるもひとり日はまた昇る
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刈り取った麦の畠で朝食を鳩は降り立つ二毛作前
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万博で三十年の衰退を世界に晒す日
出
(
いず
)
る国
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もう一回もう一回とリフレイン逢えなくなつてからリフレイン
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とほくない親戚の死はつむじ風梅雨の空には感情もあり
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口笛を吹いて自転車こぐ男子高校生はテストを終えて
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こだわりの方向性は合わないが完食はする一番人気
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思春期の娘か父をとほざけて寝起きのわるい下は四歳
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独身の友の誘いは悪魔的ことわってする妄想は
無料
(
ただ
)
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朝一の事務所はいれば正体がつぎつぎばれる白衣作業者
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祖父愛す碓氷峠のめがね橋色々あつたキムタク眺め
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唐突に時空を超えてシンクロす穂村弘の短歌のガチャポン
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残り湯を共に使おう洗濯機君吸うよこで頭をあらふ
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おもいはす永田和宏夏至の歌暮れてゆく日をみつめるふたり
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熟れてない青りんご喰み炎上し苦いコーラを飲むコロンブス
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還暦を過ぎてから効くボディブローカリスマは去るテレビと共に
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梅雨入りのしめった砂利を踏みしめる昨晩にげたゴキブリ何処
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アプローチ国旗好きな子ハーフの子ルーツをたどり広がるせかい
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荒川をゆられて越えた行列のかほりは夏を迎える鰻
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公約はいつも立派で聞き飽きて小池のまわりに蓮や石やら
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「お客さん終点ですよ」とつついたら地に伏す雀パチリ目をあけ
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「肌色」は今は言わぬと気づかされ うすだいだいの昔のキン消し
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可視化した戦闘力かよユーチューバー驕る平家の登録者数
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テロうけて一足さきに帰国したあの子はきつと好きだつた人
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寄り添える言葉探せどみつからず泣いてる君とただ長い夜
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夕闇のベッドサイドに腰かけて英語おそわる淡いメリケン
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風呂上りまたやわらかい君の爪新聞ひろげ今日は父の日
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異国にて夢と理想を語らつた友はまつすぐ突き進んでく
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四年ぶり同じ皿から取り分けて摘まむひとときさよならコロナ
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駅前の行き交う人はセピア色遠方からの友を待つ暮れ
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順番をとれば前には父の名が家族全員かよう町医者
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