Utakata
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マンモス
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懐メロと妻子と友と時事ネタと仕事と酒と少しの孤独
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トムジェリに笑ひ転げる君たちの無邪気の残りかぞふ夜過ぐ
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「子育てのやうなものだ」とAIに魂吹き込む哲学者をり
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天道虫飼うと云うからアブラムシさがす菜の花畑の朝に
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恋人と呼べずに去りし人送る横浜駅のやさしい雑踏
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お出かけの準備で力尽きにぎり飯食ふコヒガンザクラの下で
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これからの十年おもひ大きめの洗濯機買ふ春分のそら
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ガスコンロ電子レンジに洗濯機小さい順に壊れゆく頃
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音もなく踏むだ地雷はばくはつし妻はしづかに寝室へ消へ
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やるせない
生
(
せい
)
きらめひて夜が明ける『そこのみにて光輝く』
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追い風の値上げ見積り作成し値上げしてない豆ばかり買う
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肉塊をカラスついばむ帰路に聴くホルムズ海峡護衛要請
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夜明け前戦争知らぬ反戦歌轢かれた猫の骸がみえる
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早起きし我の布団に入り来るアニキの顔とちがふ顔して
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システムをつくるでもなく工場の白い案山子になりきれもせず
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五歳児のたたかいごっこに『ハッキング』『課金で強くなる』技があり
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血の色は玉虫色か大国と云はれる国が世界をまはす
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中段はだれかのために振つていた己のために上段構へ
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『俺』といふ俺だけが読む漫画にて網膜剥離を超えろ、このキャラ
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炎立つ天啓として『火の構え』上段ならば頭守れる
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青き日のきおくに酒を注ぎ合ひ同い年しかゐない呑み会
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植民地支配のやうにアメリカのねっとふりっくすだぶるびーしー
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寒の戻り帽子おさえる手も凍え飲みにいくんだ呑みにゆくのだ
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町内のスタバは異国のバル化してガラスづくしのそとにふく風
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戦争も花粉も我の上をゆくどこまで鈍感でいられるか
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救いとは苦しみの果て「ほんたうのさひはい」さがす『銀河の図書室』
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桜巡り十年ぶりに会ふひとがふたりもいるなんて三月
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銃声はきこへて来ない非正規も正規もならび牛丼たべる
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そういえばならんで写真とったっけさよならきっと好きだったひと
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水やればそだつナデシコきのふまで遊んでゐた子が学校やすむ
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階段を一個飛ばしでいく春の初出勤のをのこの背中
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