マンモス
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懐メロと妻子と友と時事ネタと仕事と酒と少しの孤独

植民地支配のやうにアメリカのねっとふりっくすだぶるびーしー
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寒の戻り帽子おさえる手も凍え飲みにいくんだ呑みにゆくのだ
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町内のスタバは異国のバル化してガラスづくしのそとにふく風
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戦争も花粉も我の上をゆくどこまで鈍感でいられるか
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救いとは苦しみの果て「ほんたうのさひはい」さがす『銀河の図書室』
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桜巡り十年ぶりに会ふひとがふたりもいるなんて三月
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銃声はきこへて来ない非正規も正規もならび牛丼たべる
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そういえばならんで写真とったっけさよならきっと好きだったひと
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はれやかに高校生は卒業し混むはずのない道は混みゆく
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水やればそだつナデシコきのふまで遊んでゐた子が学校やすむ
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階段を一個飛ばしでいく春の初出勤のをのこの背中
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さうかもう、下の子だけと行く園のヤマアカガエルのひとみはつぶら
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いわし雲釣つてみやうかプラプラと折りたたまれたアンテナのばす
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「つまんねえ」口に出したくなるだらう決めつけられたここにゐること
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工場は伊吹の山にいだかれて笑つてゐたよ我が青春を
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歯車となりて文句を云い友は回りつづける文句を云いて
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Imagineは五十五年もまへのうた叶はない夢だから錆びない
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師の夜も長いだらうか『山月記』人虎の交わり忘形の友
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師とのライン手繰りおとせばおととしの我が入院のうたは血みどろ
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気晴らしになればと図鑑なども入れ恩師を見舞う雨の茂吉忌
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揚げたてのカツを喰らへばザクザクと奥歯のあつた歯肉にささる
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ウクライナ侵攻四年目に入りて敵も味方もみんな被害者
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夜明けまへ代車が照らすいつもより少し黄いろいいつもゆく道
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千年を行きつ戻りつ揺さぶられわたくしだけの「いいね」を刻む
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ぜいたくなノート一首を一ページしるし余白の余韻五冊目
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油絵と冬季五輪にはさまれし待合室の白にさす紅
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どす黒き中年となり小三とおなじ血なのか不意の採血
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子は母を母は子をみて安堵して最後に我に礼云いて去る
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友の母連れて戻りし子は去れり 走れメロスの別エピソード
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転がつて血まみれの子のそばにをり燃えるゴミ出すゴミ捨て場前
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