歌式部
110
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替え歌作り、カラオケ、そして何よりも短歌を趣味に一日一日を噛み締めております(^^)
🎵七夕の歌(魘夢(えんむ)バージョン)替え歌
①魘夢の血鬼術 夜汽車に揺れる 乗客らはスヤスヤ いい夢見てる
②5人の鬼狩り 夢から覚めた 鬼は汽車と融合 眼(まなこ)で見てる

梅雨明けの陽と風を浴び 背を伸ばす 月下美人の多肉の若葉
1
さき手をれれば 瞼綴じる如 在りし日に見た 祖母の含羞草オジギソウ
13
空梅雨のままに迎えし文月の 当たらぬ雨予報の雨靴
24
真夏日の走りの水無月は過ぎし 鳳仙花ホウセンカ咲く 夏はこれから
20
真夏日の走りの水無月は蝉の鳴かぬ偽りの真夏を演じ
24
文月と共に目覚むる百日紅サルスベリ 百日の間の夏のはじまり
24
涼しさは与へぬけれど 見る人の心を癒す 青き牽牛花アサガオ
27
いたずらを謝る如く 土砂降りは止みて 公道には架かる虹
27
軒下に吊られたまま 冬を越へて ぜつを失ひ 鳴かぬ風鈴
26
健気なり 人の行き交ふ陸橋の乾きをる 片隅には夏草
21
文月を迎へり 夜半やはんのベランダ しづかな涼風と夏の星座
21
水無月も終はり迎へる通勤路 初夏惜しむ如 返り咲く藤
28
あかつきの微光の洩るる カーテンの隙間 早朝覚醒す夏
23
夏空のもと 微温湯ぬるまゆの心地よき 風鈴のを奏でをる風
21
暮れなずみ 霞む雲間に 細き月 空梅雨過ぎし 帰路の坂道
27
エレベーター 居合はす人も 拭ふ汗 「暑いですね」と 交はすねぎら
31
いま観ても 変はらぬ魅力 我が推しよ 未だに冷めぬ ときめきの夏/無限列車編
20
梅雨明けの空 高く舞ふ 燕の子 うまく飛べたね 見送りて夕
27
鶴を折る手際の良さに重なりぬ 施設の高齢者と 亡き祖母と
22
労うかの如く すり寄る猫を撫で 冷えたビールと 週末の宵
25
剪定をされ残り香を放つ木よ 痛かったろう 声無き涙
20
すれ違う空席車両の乗客は 平日休暇か 夜勤の帰途か
20
寝付けぬ夜 静寂なる闇のうつつ 時計の針の音だけ聞こゆ
21
同僚に 話を聞いてもらう度 仕事に精が出る 午後の風
17
まださき若葉の公孫樹イチョウ 無数なる若き銀杏ぎんなん 実る水無月
24
雨の無き梅雨は 暑さと乾燥をくれるのみ 雨の有難み知る
19
空梅雨でほてる大地に降り注ぐ 優しく冷やしてくれる雨よ
20
無機質なる地下トンネルの車窓に 暑さ忘るる 通勤の夏
21
路上脇 伸びゆくアザミの棘の葉 刈る者おらず 咲いた紫
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食欲の有無は日により異なりぬ 十年暮らしてもせぬ愛猫きみ
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