歌式部
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替え歌作り、カラオケ、そして何よりも短歌を趣味に一日一日を噛み締めております(^^)
🎵ゲゲゲの鬼太郎(魘夢(えんむ)バージョン)替え歌
①ねんねんこんころり 朝は日陰で夢を見る 楽しみだ日没が 鬼は陽に当たれば 体も骨ごとない ねんねんこんころり みんなを眠らせこんころり
②ねんねんこんころり 夜は汽車乗り夢見せる 楽しいな人の不幸 精神の核失せりゃ 無気力 命もない ねんねんこんころり みんなを眠らせこんころり

梅雨明けはまだ先なのに 背を伸ばし 夏を待てず開花す向日葵
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空梅雨からつゆの風に煽られ 転がりて踊る如く 一枚の木の葉
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梅雨休み 寝付けぬ熱帯夜は 風を浴び 星空を眺むベランダ
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初夏過ぎて 暮れなずむ帰路 湿り風 遅咲きの八重躑躅やえつつじ小路こみち
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ベランダの朝 見守りし残月は 空梅雨からつゆの夜を 一晩明かし
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酔いざましがてら 語らいゆっくりと 同じ速度で友と 駅まで
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梔子クチナシの香を乗せ 夏の香を乗せて 君の頬と髪を撫でる風
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さき螺旋階段の如し 捩花ネジバナ咲きをり 空梅雨からつゆの通勤路
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若きと枕を並べ語る祖母 雨蛙鳴く夜の昔日せきじつ
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愛猫にれるぬくもり 体温と 甘えてくれるその優しさと
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黎明れいめい慟哭どうこくの如 荒れ狂う風雨 硝子戸叩く 水無月
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雨空に 早く帰れと うながさるる如く 傘のない帰路 急ぐ
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改札の軒 水無月の つばめの巣 親鳥を待ち かおを出す
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犬の散歩をする人とすれ違う 一時いっときの梅雨晴れの遊歩道
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夕餉ゆうげ前 ベランダにで 読むスマホ 梅雨晴れのに 浴びる涼風
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袖口に止まりて 翅を休めをる紅娘てんとうむし雨間あまあいの路
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子の願ひ託されし てるてる坊主 ご利益か ほぼ降らぬ五月雨さみだれ
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梅雨よりも先駆ける夏日の気温 蚊取り線香 薫る坂道
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初夏の陽と雨を浴び 民家の庭の木の実育ちぬ 枇杷びわ花櫚かりん
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雨間あまあいの朝 窓を伝ふ涼風すずかぜ 新たな一日の励みなり
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梅雨空にへだたれし 満月の夜 遠退とおの観月かんげつの空 恋し
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凪ぐ水面みなもの如く 穏やかなる祖父 ただ一度 叱られて以来は
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カーテンと窓の狭間はざまに眠る猫 開けぬよう照明ともす朝
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入梅ついりの夜 目覚める如く 霧雨の止むに開花 我が月下美人
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「雨ですね」で始まる会話 同僚と 世間話と 片手にココア
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紫陽花のさかりの入梅ついり 惜しむかの如く ポツリと咲き遅るる薔薇
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梅雨空を見るたびよぎる 在りし日の ティッシュで作る てるてる坊主
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ホーム下 折畳み傘 泣いてをる 落とし主も急度きっとお困りだろう
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バス通り たたずむ街路樹を包み 浴衣の如くまとふ 紫陽花
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短冊の如 藤枝に吊るさるる豆 初夏の陽を浴び 育ちをり
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