歌式部
136
137
投稿数
863

替え歌作り、カラオケ、そして何よりも短歌を趣味に一日一日を噛み締めております🎑
🌛月替りに替え歌を更新致します
🎵もみじ(魘夢バージョン)
無限列車に 潜む眠り鬼 夢も悪夢も 自在に見せる 眠る者みな 現(うつつ)を忘れ 二度と目覚めぬ 走る夜汽車
🎵もみじ(堕姫&妓夫太郎バージョン)
花の都に 棲みつく堕姫(だき)は 花魁に化け 帯を操る 兄が現れ 二体一組に 毒の血鎌を 振り回す

昼下がり 秋の陽気の心地き 上衣を片腕に 歩を運び
22
待ち合わせ場所に 早目に着き 友を待つに 二つ缶ココア買ひ
24
行きつけの店 バースデーサプライズ 居合はす客からも拍手を浴び
20
線路沿ひ 微風そよかぜ揺蕩たゆたススキ 通勤を飽きさせぬ風景
26
冷へ込みの深まりぬ 霜月の朝 止めるアラーム 冷ゆる指先
26
巣箱からさきひな 手でくるむ 死んではおらず かすかに鳴きぬ/幼き頃に飼っていたセキセイインコ
23
秋冷しゅうれいに負けじと 庭に咲き誇る 見頃の尽きぬ マリーゴールド
30
小糠雨こぬかあめ 折畳み傘 開くのを躊躇ためらひ バス停まで急ぎ足
28
飼ひ猫も 肌の温もり 心地好さ求めて 人に寄り添ひしかな
26
晩秋や ソメイヨシノの 赤らむる葉は 早々と散る 桜の如
23
病から教訓を受け 喫煙を断つてから 三年目の夫
25
星月夜 スマホを置いて オリオンを見て 床に就く 冬のルーティン
35
昨冬さくとうの使ひ余り ハンドクリーム り合はす手から ココナツの香
27
見慣れたるバスの車窓も冬隣ふゆどなり 燃ゆる如 百日紅サルスベリの紅葉
28
鈍色にびいろむ マーブル模様の空 雲間にひとつ またたく星影
21
雨後のベランダ 竿を拭き 物干しの支度をすを 見守る残月
24
添ひ寝をす愛犬残し 布団からそっと抜け出し 朝の洗顔
28
肌寒し雨天日の居間 ホットティーマグに触れ 指先温まり
20
お気に入りピンクの部屋着 ほつれゆく 愛猫の爪跡と匂ひと
28
昔日せきじつの秋の 祖母との思ひ出を繋ぐ 鬼灯ほおずき 隣家の庭に
28
夕暮れの帰途 秋風の運び来る 入浴剤の香か 民家わき
23
赤らむる南天 センリョウ マンリョウ 鳥へ知らせり食べ頃を冬
24
舞ふ蝶の見ゆ度 命の尊さを知らぬ幼日をさなびあやま
23
十七夜じゅうななや仰ぐベランダ 澄む空気 夜半よわ寒気かんきの戻る立冬
33
指差喚呼しさかんこ 優しき声のドライバー こころよく身を預けらるるバス
26
忘れたい事柄 ホワイトボードのマーカーの如 消し 前を向く
27
月明かり 流るる雲と 美しきコラボレーション 十六夜いざよいの帰路
26
軒並みのちいさきつぼみ 山茶花さざんかの 木枯しを合図に冬支度
28
名を知らぬ花 目に留まり Googleグーグルのカメラをかざす それは杜鵑草ホトトギス
26
生憎の曇天 今宵は満月 雲の上のみぞ知る輝き
25