歌式部
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替え歌作り、カラオケ、そして何よりも短歌を趣味に一日一日を噛み締めております(^^)
🎵瀧廉太郎「花」替え歌
言葉遊びを嗜(たしな)みて 三十一文字(みそひともじ)を織り成せる 人の想いを詠歌(えいか)して 短歌(うた)は我らの生き模様

戦争も 犯罪もない世の中が やっと来たねと いつか言えたら
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さき手を するりと抜けて 風船は 春風にさらわれ 空を舞い
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春風に散る花びらを追い そっと受けとめる 優しい貴女の手
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レシピにもない 我が母の 肉じゃがの味は 唯一無二の絶品
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五分咲きの桜の枝の隙間から 青き美しき空と雲雀ひばり
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ビデオには 幼きわれと 亡き祖父と 粗い映像の古き思ひ出
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旅先の思ひ出は 歌に残せり その一首も 良いお土産なり
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幼少の頃に育った この町は 変わらないのに 目線は変わり
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ペン持たず 散歩がてらに 歌を詠み 未送信メールに ネタをメモ
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さらさらと 前髪を撫ぜる夜風に当たり ベランダにて 星眺む
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先頭車両より眺む 爽快に 車窓に映る 線路と桜
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桜の開花する頃に 十歳を迎へり 我が愛猫を祝う
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夜はいまだに冷え込んで 温めたミルクで ひと息つく春分
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地に宿る草も 淘汰とうたをされつつも そこに生きる意味を探求たんきゅう
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毛布手放せぬシーズン 長き冬超え 待ち望む春は短し
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春風に乗る 桜の香 露天風呂 春分の日の 桜色の湯
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卒業を迎え 教え子送り出す 恩師の涙 桜の如し
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ひっそりと 早起きをして 温泉に 一人浸かりて しづかなる朝
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不意に鳴る 着信音に もしかして友かと 期待して雨のゆう
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冬と春 弥生のレーン 半周す バトンを受け取れぬかの如し
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今は亡き祖母の暮らした 下町の 目と鼻の先には スカイツリー
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しょくす家族の喜ぶ顔を浮かべ キッチンという名の舞台へと
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母の手で 結んでくれた 靴紐の ちょうちょ結びに残るぬくもり
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ペンギンの行列の如 ユラユラと 頭や肩が揺れる人混み
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人生で わたしにとって 大切な 10秒間は 短歌詠むこと
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車窓から カートに乗った犬 見かけ 信楽焼の狸のような
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春季訪れ 散ってゆく 梅の花 見頃のわる時を迎えて
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待ち時間 長い分だけ ゆっくりと 短歌作りに 集中できる
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傘もなく 途方に暮れた 店先で 差し出す君の 桃色の傘
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行き来する寒波に 翻弄される我らをよそに 春季の花は咲く
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