歌式部
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替え歌作り、カラオケ、そして何よりも短歌を趣味に一日一日を噛み締めております(^^)
🎵こいのぼり(魘夢(えんむ)バージョン)替え歌
①屋根より夢を見せている 下弦の壱の眠り鬼 汽車に揺られて眠る人ら 面白そうに眺めてる
②夢から覚めて汽車の屋根で 魘夢の首を斬れたけど 汽車と融合し乗客を 人質にされ大ピンチ

雨音は止み 戸を開けて 一呼吸 雨の残り香吸いて 散策
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降りしきる雨は 朝まで止まぬまま 部屋でゆるりと 映画鑑賞
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退社後の 列車内に 甘い匂い 菓子パンベーカリーの袋を提げる女性
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初夏のころ 散歩がてらに 花々の写生たしなむ 晩年の祖母
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窓際の床に寝そべる 日だまりの中 愛猫の小さな寝息
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バス停を後に 歩を運ぶ家路を 見送る如 雲間の夕月
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職場へと 帰省の思い出の余韻ごと乗せ 運ぶ満員電車
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しわがれた 隣家の老犬の遠吠え 風呂窓を伝う夜 切なき
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宝石の如く 目を引く 浅葱色あさぎいろ ヒスイカズラの見頃の皐月
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初夏の午前六時まえ 二度寝の夢か 脳裏のスマホ 短歌の羅列
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爪先の冷えるリビング 雨の午後 ホットココアの沁みる温もり
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あの人へ 想ひ伝へることもなく 三十一文字みそひともじしたたむ本音
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今日だけは おうち時間を楽しめと 云ふが如く 連休末の雨
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十数年 誰もれずに 錆び付いて 音の狂ったピアノは隅に
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夕空へ向け跳ばす 片方の靴 天気占う 幼き友と
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溶けむる 菖蒲の香の入浴剤 海色の湯に 姪っ子とわれ
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星月夜の見せる魔法か 亡き祖母に会う ひと晩の夢見の余韻
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天辺に浮かぶ月を 眺むる如 空を仰いで咲く白き薔薇
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窓を開け ふわりと風の運びくる 隣家のメープルシロップの香
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別居する姉の座った 食卓の椅子に 今では 丸くなる猫
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帰省の 夕餉ゆうげの前の つかる風呂 そろり 網戸を這う守宮やもりかな
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雨後の朝 さき多肉の葉は伸びて 月下美人の目覚むる皐月
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ベッド脇 もたれてスマホ眺めたる夜の シトシト窓叩く雨
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手をつなぎ 祖母と渡った青信号 追憶の『通りゃんせ』のメロディ
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薄紅うすべにの花びらは散り 葉桜の森と化す街に吹く 緑風りょくふう
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会うたびに 成長を喜ぶ伯父の 言葉と手のぬくもりの記憶
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暮れなずむ皐月の運ぶ そよ風は ハナミズキの薄紅うすくれない 揺らす
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晴れ渡る空 さえずりの響く朝 小鳥は愛を語らう如く
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風に運ばれくる 透き通りし酸素 緑より授かりし賜物
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風薫る 友に誘はれ 訪問の道中に 開花のハナミズキ
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