歌式部
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替え歌作り、カラオケ、そして何よりも短歌を趣味に一日一日を噛み締めております(^^)
🎵瀧廉太郎「花」替え歌
言葉遊びを嗜(たしな)みて 三十一文字(みそひともじ)を織り成せる 人の想いを詠歌(えいか)して 短歌(うた)は我らの生き模様

自家製の カリカリ梅は 祖母の味 あの頃の味 今も忘れぬ
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鶴の命 絶える前に 食い止めた カリギュラ効果 「鶴の恩返し」/覗かれたお蔭で機織りを止められた鶴
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行き付けのバーで カクテル呑み交わす ホワイトデーの晩に 夫と
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通夜の帰路 故人を悼むかの如く 青白く優しく照らす月
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海老で鯛を釣るつもりなく 義理チョコの 人数分の お返しの山
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亡き伯父と 法被はっぴ姿の幼き 共に笑ってる 古き写真フォト/今月に逝去した伯父へ追悼の歌
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頭脳こころには 忘却という 便利機能あるのに 削除されぬ古傷トラウマ
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通勤時 最寄りの駅のホームから 桜を眺め 列車を待つ
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早朝に 腑と目を覚まし 見渡せば 薄暗い部屋 雨音の五時
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荷造りを終え 家具もない居間の壁 シミの跡に生活感かす
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生まれ落ち 取り除かれる運命の 生える場所を間違う 雑草
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地に目線 降ろして見れば 草花は目覚めて 春はもうすでにそこ
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絵の中で 六歳の子の 成人を寿ことほぐ家族 被災地の今/生きていれば今年二十歳を迎える子供たち
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長引いた余寒 去りし日 極端な気温差に 食むアイスクリーム
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コチコチと 静かな部屋の 秒針の音だけを聴き 眠れぬ夜は
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生前の祖父の 愛した飲み物はココアと 父に聞く 余寒の
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失敗をしても 自分を受け容れよう 自分のために 詠む歌もある
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もう一度 君の言葉を 聞きたくて 七秒前に さかのぼれたら
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心地よい眠りにいざなう 読み聞かせ 母の優しき声はララバイ
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ネコのいる部屋でスマホし 飲み物もあれば 自宅も猫カフェになる
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凍て返る 弥生の雪に 耐えながら咲く 河津桜よ ありがとう
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空腹か 撫でてほしいのか 愛犬は 円らなまなこで 何かを望み
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雨雲に 陽は覆われし 寒そうに 細く閉ざした 酢漿草カタバミの花
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冴返さえかえる 弥生の雪に 冷えつつも 春を告げたし オカメザクラは
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弥生の 月をも隠し 雪催ゆきもよい 冬を名残惜しむかの如し
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雨雲の 一時休息 かすかにも 東の空に 上弦の月
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雪催ゆきもよい 冬の装い 弥生とは思えぬ街に 風は冷たし
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春は後退あとずさりし 窓濡らす寒夜かんや 冷雨れいう止む日 待ち侘びる弥生
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小雨から 雪に変わっていく空を 露天風呂に浸かりつつ眺む
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植物を 愛する人の 真心に 応えて花は 美しく咲く
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