歌式部
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替え歌作り、カラオケ、そして何よりも短歌を趣味に一日一日を噛み締めております(^^)
🎵夕焼けこやけ(魘夢バージョン)
①ねんねんころりで夢見せて 無限列車の汽笛鳴る リアルな夢に皆ハマり 二度と現実に帰れない
②夢から醒めたあとからは 鬼を見つけて首斬るも 乗客が夢を見る頃に 魘夢は汽車と融合した

納涼の 祭りの後の 静寂しじまなり 南西に輝くは さそり座
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在りし日の 夏空の下 故郷ふるさとの 祖母宅の庭に 青しコキア
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蚊帳かやの中 放たれし 数多あまたの螢 豆粒の コムローイの如し/火垂るの墓
20
陽は西へ 残暑のほてり 持ち去りて 涼風を運んでくる 黄昏
27
夕空を覆ひ 迫りくる雨雲 蝉時雨止む 静寂しじまなる帰路
21
戦争の 終焉しゅうえん願ひ 世の中の 悲愴ひそうの連鎖 断ち切れたらば
20
夏の星座を眠らせる 薄雲や 早目の消灯 促す如く
23
薄暗き夕刻 秋はゆっくりと近付きし 定時上がりの帰路
21
ドアの脇 並ぶ二台の乳母車ベビーカー 赤児と赤児の 見つめ合ふ車内
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前足で 捕まえようと 窓越しに 網戸の蝉を狙う 我が猫
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雲間より晩夏の陽射し 散策をすれば温風ぬるかぜ 明日あすは出勤
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旅の思ひ出を土産に 帰路に就く 夕暮れを呼ぶ ヒグラシの歌
21
祖母の手のぬくもり残る百円玉 貰ふ思ひ出なる夏休み
22
故郷ふるさとの 当時のままに 赤き橋 渡らば祖母との思ひ出よぎ
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吹き荒れる風 曇天どんてんの 墓参り 雲を仰ぎ見 祖父母をしの
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雨間あままの夜 絵画の如し 流れゆく薄雲照らす 朧月の夏
23
山車だしを引く 法被はっぴ姿の 夏祭り 休憩の間の カルピスの味
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昼前のコンビニの客足はまばら 帰省ラッシュの最中さなかの御盆
24
流れ行く雨雲は 北へと走り 窓を振るわす 夜風の強し
23
夕焼けをおおう雨雲 蝉時雨せみしぐれ響く 小止みの街の十六夜いざよい
25
雨雫あましずく 残暑の朝は 涼やかに 蝉は止みて 雨声うせいの独唱
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薄雲のベールをつらぬひてえがく 虹の輪郭 満月の夜半よわ
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飯事ままごと白粉花おしろいばなの 色水を コップにそそぎ カンパイのまね
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原爆の悲劇を繰り返されぬよう われも日々 心の鶴を折り
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夕餉ゆうげ前 仕事疲れに 蝉時雨聴き ベランダで 月の出を待つ
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出発の前夜 実家に連絡す 「替わって」と 向こうから姪の声
23
盆休み控へし 残暑の通勤 実家に待つ父母 思ひ浮かびて
27
夕立の去りしベランダ 風涼し 隣家の窓にも映る夕焼け
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食べ頃の桃の香甘ひ 夏座敷 残暑へ移り変はりぬ立秋
20
炎暑えんしょなる駅前 バスを待つ親子 到着遅し 幼兒おさなご案ず
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