歌式部
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替え歌作り、カラオケ、そして何よりも短歌を趣味に一日一日を噛み締めております(^^)
🎵夕焼けこやけ(魘夢バージョン)
①ねんねんころりで夢見せて 無限列車の汽笛鳴る リアルな夢に皆ハマり 二度と現実に帰れない
②夢から醒めたあとからは 鬼を見つけて首斬るも 乗客が夢を見る頃に 魘夢は汽車と融合した

さき靴 ひで座席に 乗りし子は 車窓に見入り 旅路の真夏
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着いたらば起こしてと 眠る助手席 ドライブの帰路 もう既に宵
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在りし日の片恋は春 彼に似たちょいワルキャラに 想ひ出重ね
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町内の お祭りで飲む 生ビール これぞ大人の 夏休みかな
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シャッターを切るたび形 変えながら ひらく花火の 彩る夜空
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夕涼み 湯上がりの帰路 うっすらと 掻いた汗を冷ます 向かい風
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蝉時雨 つるの巻かれし 細き茎 開花を待ちをり つぼみの百合
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星屑の如 ゆっくりと 旅客機は 夏の星座と重なりて 西へ
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炎天下 サウナの如く 流る汗 宵のビールに ととのふ五感
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風もなく 葉を揺らすのは 鳳蝶アゲハチョウ 間近に会へる 夏の妖精
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暮れなずむ コンビニの前 入口を眺めつ お座りをし待つ犬
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帰路のバス待つ 夕涼み 飛んでゆく蝉を 空から捕らへるカラス
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百日紅 夏を彩る 満開の薄紅色や 桜の如し
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床に就く前のベランダ 夜半の風 夏の大三角を探して
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仕事終え 風の熱気は穏やかに 遠き雨雲の送り風か
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熊蝉クマゼミの合唱を 聴き入りながら 物干しをす 出勤前の朝
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秒針の音に重なり 冷房エアコンの音に安らぐ 熱帯夜には
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蝉時雨 大暑の朝の 盛りなり 夏の力を貰ひて出勤
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地下の壁の続く車窓 むずかりぬ子を 見守る乗客の眼差し
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夏虫の寝静まる 短夜みじかよひとり 寝付けぬまま 星空眺むる
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喧嘩するほど仲の良き 猫と猫 レスリングの如し 取っ組み合い
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先駆けた真夏日に屈せず 大暑たいしょ間近に目覚む 熊蝉クマゼミの朝
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在りし日の 夏休み初日の宵は 屋上に集いし 花火上がり
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百合の咲く中 眠りから覚める如 一輪の木蓮モクレンの紫
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夏空の残月はまだ浮かびをり 庭先の百合を見守る午前ひる
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帰省の夜 食卓で姉と語らふ 失敗談と思ひ出話
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微温湯ぬるまゆにつかり 夏空 仰ぎをり 水琴窟すいきんくつの音色の調べ
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純白の薄雲にまぎれてもなお 夏の朝を見守る残月
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ベランダの柵にもたれつ 夕涼み 薄紅色にむる筋雲すじぐも
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にわかなる雨の粒 車窓を濡らす 今朝干した洗濯 気掛かりに
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