歌式部
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替え歌作り、カラオケ、そして何よりも短歌を趣味に一日一日を噛み締めております(^^)
🎵夕焼けこやけ(魘夢バージョン)
①ねんねんころりで夢見せて 無限列車の汽笛鳴る リアルな夢に皆ハマり 二度と現実に帰れない
②夢から醒めたあとからは 鬼を見つけて首斬るも 乗客が夢を見る頃に 魘夢は汽車と融合した

スマホ閉じ 夕涼みの風を招き 窓越しに見ゆ 泣き顔の月
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原爆の悲愴ひそうを戒める朝の 黙祷の鐘 八月の空
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雨風あめかぜに 陽にさらされ 色褪いろあせつつ 門を離れぬ 昨夏さくか空蝉うつぜみ
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静寂しじまなる夏の星座に重なりて 賑やかな花咲く 祭りの夜
19
暮れなずむ坂 くっきりと浮かびをる 蒼きうさぎこうべ垂る月
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補助輪を外し ようようひとり乗り 膝に傷あと 六歳の夏
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南天のさそり座霞むほど 光り放つ黄色い月 重なりぬ
21
スマホ読み 微睡まどろみて指 へなへなと 車内の座席に揺られし 帰路
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盆近し 人の減る通勤電車 大人にも訪る 夏休み
20
充電中の掃除ロボの如 壁にくっつき眠る亀 夕涼み
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一斉に 雲に手を振る 集団の如 風に揺らるる 青紅葉アオモミジ
22
亡き人の御魂みたまを乗せて舞う 白き不死鳥の如 夏空の雲
22
短夜みじかよ弓張月ゆみはりづきに重なりて 煙の如く流る薄雲
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スマホ鳴り 立ち止まり カバンを探る女性ひとの帰りを待つ 家族かな
18
雨後の風強し 網戸を揺らす夏 ぜつを振るわせ 歌う風鈴
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目覚むれば 祖母宅の裏 団地から聞こゆメロディー 『峠の我が家』
19
雨催あまもいや 泣く子も黙る如 はたと止む蝉時雨 灰色の空
22
平和なる葉月の朝陽を浴びをり 欠伸あくびする愛猫の窓際
20
在りし日の 姉と訪ねし 古里や 語らふ祖母と 冷えた西瓜と
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おかわりが つい欲しくなる 生ビール 酔いの怖さを 知らないうちは
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昼休み 制服のまま コンビニへ 突風に雨雲迫りくる
16
多忙ゆえ 会うことも ままならぬ夏 友の電話の 励みなる声
26
歌を詠む心は 苦しみも共に 月夜に解けて 清らかになり
21
夏空に 雲のペイント 美しき 唯一無二の 模様をえが
31
羽音なく 頭上をかす赤蜻蛉アカトンボ 茜色の夏風に去りし
24
バスを降り 紅き白粉花オシロイバナ香る 蝉時雨と 夕涼みの月と
20
朝ラッシュから解放されし 羽根を伸ばす少女達の 夏休み
20
ベランダの夜半 星のを縫い 一筋の流星りゅうせい またたに消え
20
暮れなずむ 雲のベールと 重なりて 細き三日月 ヒグラシを聴き
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さき靴 ひで座席に 乗りし子は 車窓に見入り 旅路の真夏
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