歌式部
134
135
投稿数
803

替え歌作り、カラオケ、そして何よりも短歌を趣味に一日一日を噛み締めております(^^)
🎵夕焼けこやけ(魘夢バージョン)
①ねんねんころりで夢見せて 無限列車の汽笛鳴る リアルな夢に皆ハマり 二度と現実に帰れない
②夢から醒めたあとからは 鬼を見つけて首斬るも 乗客が夢を見る頃に 魘夢は汽車と融合した

一年に一歳 無事に生きられた数が 増えれば 増える幸せ
13
桜吹雪舞う公園 十七になる愛犬を 抱えて花見
21
午後五時をしらせる 「浜千鳥」の鐘 暮れなずむ町に 卯月の風
20
降り積もる雪の如しに 散る桜 通勤路にも 春の絨毯
26
痛みも涙も飛んでく おまじない さする母の手 魔法の言葉
17
鈍色にびいろに染まりし空 仰ぎ見れば ビルの狭間はざまに 月浮かぶ街
21
余寒超え 散るのをこらえ 校舎前 新入生を 迎える桜
22
亡き人を想えば 天を仰ぐから 空にはきっとあるね 天国
21
夜桜を 仰ぎ見れば 雲間に月 時おり顔を出しては光り
18
お互いに 素顔も知らぬ 歌友へ 捧げし歌は 一部の素顔
17
まだ知らぬ外の世界に憧れて 窓辺で冒険を夢見る猫
18
暮れなずむ 雲間に白き上弦の月 かすか 湯につかる休日
17
春爛漫はるらんまん ソメイヨシノの 交差点 信号待ちの束の間 花見
27
雨に耐え 余寒にも耐え 散ることもなく 待つ桜 晴天のもと
20
泣いている 空の涙を 受け容れる如く 散らずに耐える 桜は
22
どこからか 一枚ひとひらの花びらが 舞い落ち 雨上がりの竿を飾り
18
古き良き馴染みの店も 継ぐ者もなく 畳みゆく 惜別の春
20
生前の祖母が 寝床で 語る夜 わたしの知らぬ 祖父の話を
23
平日の 見慣れた車窓 開花した桜に染まる 景色にも春
25
入学に心弾んだ思ひ出と ソメイヨシノと やわらぐ風と
20
ホタルイカ 波打ち際に 集まりて 青白い光に 染まる浜
20
冴返る春に負けじと 花びらは がくとどまる 散らぬようにと
21
遠足の日に 雨が降り ゆううつな気分で登校した 水曜日
13
開花宣言を経て 今も 凍て返る 嘘のような 卯月の冷雨
20
ランドセル背負しょい ソメイヨシノを横に 写る幼きと若き母
16
嘘をつく事が苦手な 僕だもの 君の前では 隠し切れない
16
満開の桜の下で さえずりをBGMに 一人お花見
21
花冷えのホーム 「快速」待つあいだ 寒さいとわず 眺むる桜
30
湯に浸かり 沢の山桜 眺むれば 頬を撫ぜる春風 ひんやり
23
帰り際 角曲がるまで 見送って 手を振る父に 祖母のおもかげ
21