歌式部
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替え歌作り、カラオケ、そして何よりも短歌を趣味に一日一日を噛み締めております(^^)
🎵夕焼けこやけ(魘夢バージョン)
①ねんねんころりで夢見せて 無限列車の汽笛鳴る リアルな夢に皆ハマり 二度と現実に帰れない
②夢から醒めたあとからは 鬼を見つけて首斬るも 乗客が夢を見る頃に 魘夢は汽車と融合した

青梅の成熟を 見守る如し 優しき初夏の日差しと風と
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半袖も汗ばむ初夏の夕涼み 惜しみなくゆるりと歩を運ぶ
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傘ならぶ 週間予報 梅雨入りは秒読み 雨靴もスタンバイ
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陽と風を浴びながら 寝そべる猫を 網戸越し見守りて 物干し
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亡きあとも この手に残る 祖父の手の かたい皮膚の感触 温もり
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降り止まぬ豪雨 飛び回れぬ蝶の如く はねを休めてインドア
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閑散とした 在りし日の動物園 雨の平日の静かな春
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おすわりをする脚力すら失せつつ 食欲で命繋ぐ老犬わがこ
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鮮やかなる赤き雄蕊おしべ 薫風に揺らめく 束子たわしに似たブラシノキ
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押すことに快感を得た 幼なの ママのために 鳴らす降車ボタン
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心地よき初夏の夜風のバルコニー 朧月眺む 明日あすも仕事
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暮れなずむ坂 ゆっくりと歩を運び 三十一文字みそひともじを編み 皐月躑躅サツキツツジ
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空っ風浴び 同僚と アイスティー 猫の話題の 休憩時間
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色とりどりに薔薇笑ふ 軒並みに 目の保養なり 通勤の朝
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初夏の午後 ふとよぎ昔日せきじつの居間 麦茶と生菓子ゼリー 家庭訪問
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靴を履き 扉開ければ ほんのりと甘い微風そよかぜの香 檸檬れもんの花
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暖かな気候の時期にだけ開花 年に二度 薔薇は羽を伸ばす
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潮の満ちあやつりて いたずらを愉しむ如し 月の引力
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薫風にいだかれながら 葉に一つ 月下美人の小さなつぼみ
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幼子のまま 姉とたわむる夢見 一夜限りのタイムトラベル
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緊張の伝わらぬよう 月イチの 緊褌きんこん一番 猫の爪切り
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地下鉄の窓を 鏡の代わりとす 降車前か 襟を直す乗客ひと
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とこに就き眠気は めぐる雑念にされて 進むばかりの夜更け
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雨後の朝 海をドライブ 五月晴れ 開けた窓から 潮風を吸う
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不確かな記憶の中の 懐かしき匂ひを辿たどる 母の香水
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雨雲を押し退けていく 暖かな強い夜風は 月をいざな
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もし過去のわれに会えたら 贈りたい 辛かったその時の短歌を
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雨音は止み 戸を開けて 一呼吸 雨の残り香吸いて 散策
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降りしきる雨は 朝まで止まぬまま 部屋でゆるりと 映画鑑賞
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退社後の 列車内に 甘い匂い 菓子パンベーカリーの袋を提げる女性
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