歌式部
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替え歌作り、カラオケ、そして何よりも短歌を趣味に一日一日を噛み締めております(^^)
🎵夕焼けこやけ(魘夢バージョン)
①ねんねんころりで夢見せて 無限列車の汽笛鳴る リアルな夢に皆ハマり 二度と現実に帰れない
②夢から醒めたあとからは 鬼を見つけて首斬るも 乗客が夢を見る頃に 魘夢は汽車と融合した

鶴を折る手際の良さに重なりぬ 施設の高齢者と 亡き祖母と
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労うかの如く すり寄る猫を撫で 冷えたビールと 週末の宵
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剪定をされ残り香を放つ木よ 痛かったろう 声無き涙
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すれ違う空席車両の乗客は 平日休暇か 夜勤の帰途か
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寝付けぬ夜 静寂なる闇のうつつ 時計の針の音だけ聞こゆ
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同僚に 話を聞いてもらう度 仕事に精が出る 午後の風
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まださき若葉の公孫樹イチョウ 無数なる若き銀杏ぎんなん 実る水無月
24
雨の無き梅雨は 暑さと乾燥をくれるのみ 雨の有難み知る
20
空梅雨でほてる大地に降り注ぐ 優しく冷やしてくれる雨よ
20
無機質なる地下トンネルの車窓に 暑さ忘るる 通勤の夏
21
路上脇 伸びゆくアザミの棘の葉 刈る者おらず 咲いた紫
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食欲の有無は日により異なりぬ 十年暮らしてもせぬ愛猫きみ
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雨催あまもいの灰色のもと 揚羽蝶アゲハチョウ二頭と 百合の花の彩り
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梅雨は明日あす戻りくるのに 空梅雨の余熱の夜半よわの 部屋に冷房
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負傷兵の看護に明け暮るる乙女 戦禍に散るや ひめゆりの如/沖縄戦
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昼前の 職場の窓の 静けさや 子らの居ぬ 真夏日の公園
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貝殻を耳にあてまぶたじて 答える如く潮騒の歌
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飛んで湯にはいる夏の虫をそっと 指で摘まみて そっと葉に乗せ
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空梅雨からつゆの炎天のもと 麗しくしたたかに咲く 桔梗は庭に
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暮れなずみ 炎天を冷却す風 ようよう戻りぬ水無月の夕
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在りし日の幼き姉と天仰ぎ 「わたあめみたいね」と雲を指し
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恵まれし梅雨休みの 週末の 木陰と風と 散策の朝
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寝付けずに 窓辺で推しのぬいぐるみいだき 眺むる短夜みじかよの星
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日永ひながなる ひさしの無いバス停留所 汗をぬぐひて 帰路のバス待つ
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暖かな雨のシャワーを浴びられず 色失せる紫陽花よ 空梅雨からつゆ
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ほてりぬ手 水道水の心地よき 長く手洗いしたくなるかな
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水無月の真っ只中の炎天下 蝉の声無き 不思議な真夏
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炎天下なる空梅雨からつゆもたらせし 白粉花オシロイバナも芽吹く水無月
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空梅雨からつゆの続く草地にひっそりと 居場所を求め 露草つゆくさ
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梅雨明けはまだ先なのに 背を伸ばし 夏を待てず開花す向日葵
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