歌式部
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替え歌作り、カラオケ、そして何よりも短歌を趣味に一日一日を噛み締めております(^^)
🎵瀧廉太郎「花」替え歌
言葉遊びを嗜(たしな)みて 三十一文字(みそひともじ)を織り成せる 人の想いを詠歌(えいか)して 短歌(うた)は我らの生き模様

泣いている 空の涙を 受け容れる如く 散らずに耐える 桜は
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どこからか 一枚ひとひらの花びらが 舞い落ち 雨上がりの竿を飾り
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古き良き馴染みの店も 継ぐ者もなく 畳みゆく 惜別の春
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生前の祖母が 寝床で 語る夜 わたしの知らぬ 祖父の話を
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平日の 見慣れた車窓 開花した桜に染まる 景色にも春
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入学に心弾んだ思ひ出と ソメイヨシノと やわらぐ風と
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ホタルイカ 波打ち際に 集まりて 青白い光に 染まる浜
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冴返る春に負けじと 花びらは がくとどまる 散らぬようにと
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遠足の日に 雨が降り ゆううつな気分で登校した 水曜日
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開花宣言を経て 今も 凍て返る 嘘のような 卯月の冷雨
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ランドセル背負しょい ソメイヨシノを横に 写る幼きと若き母
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嘘をつく事が苦手な 僕だもの 君の前では 隠し切れない
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満開の桜の下で さえずりをBGMに 一人お花見
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花冷えのホーム 「快速」待つあいだ 寒さいとわず 眺むる桜
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湯に浸かり 沢の山桜 眺むれば 頬を撫ぜる春風 ひんやり
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帰り際 角曲がるまで 見送って 手を振る父に 祖母のおもかげ
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春めいて 水仙の植わる花壇は 植え替えられ 並ぶチューリップ
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て返る弥生 乗り越え 寒いとも なにも言わずに 開花す桜
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草は伸び ともしびもなく 寂しげに あるじの帰りを待つ 古い家
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食い付いた 干物どろぼう 執念で 宙吊りになり しがみつく猫
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亡き祖父と 夢を見る時だけ会える 声も姿も 生前のまま
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雨予報 その日に傘は 出番なく 晴天日より 幸運度増し
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春霞はるがすみ消ゆる 豪雨に流されて 雲のに 白富士のいただき
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数多あまたある歌を目通し 選択いいねをし ようやく閉ざす 深夜のスマホ
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露天風呂から仰ぎ見る 空色は ゆるやかに濃く染まる夕暮れ
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通勤路 黄にむ 晴れし青き空 かすむ丹沢 つちふる弥生/つちふるとは花粉や黄砂などが舞う事を表す春の季語
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歌を詠むたび 遠い過去 蘇り 良き思ひ出も 亡きあの人も
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夜の公園のベンチに一人 われ その横に猫 きみもひとりか
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自己肯定こうてい 暗示する歌詞 聴くだけで その曲に救われた 若き
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土手沿いに 白い満開 雪柳ユキヤナギ 細い枝 春風にそよいで
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