歌式部
106
107
投稿数
356

替え歌作り、カラオケ、そして何よりも短歌を趣味に一日一日を噛み締めております(^^)
🎵こいのぼり(魘夢(えんむ)バージョン)替え歌
①屋根より夢を見せている 下弦の壱の眠り鬼 汽車に揺られて眠る人ら 面白そうに眺めてる
②夢から覚めて汽車の屋根で 魘夢の首を斬れたけど 汽車と融合し乗客を 人質にされ大ピンチ

ベランダの布団も飛んでいきそうな 強い温風なり 五月晴れ
15
信号で停まるバスの車窓越しの 桜の葉の隙間に実ひとつ
18
友の呼ぶ砂場に 違和感を覚え 落とし穴を見破った りし日
13
青梅の成熟を 見守る如し 優しき初夏の日差しと風と
17
半袖も汗ばむ初夏の夕涼み 惜しみなくゆるりと歩を運ぶ
13
傘ならぶ 週間予報 梅雨入りは秒読み 雨靴もスタンバイ
17
陽と風を浴びながら 寝そべる猫を 網戸越し見守りて 物干し
18
亡きあとも この手に残る 祖父の手の かたい皮膚の感触 温もり
22
降り止まぬ豪雨 飛び回れぬ蝶の如く はねを休めてインドア
14
閑散とした 在りし日の動物園 雨の平日の静かな春
16
おすわりをする脚力すら失せつつ 食欲で命繋ぐ老犬わがこ
24
鮮やかなる赤き雄蕊おしべ 薫風に揺らめく 束子たわしに似たブラシノキ
18
押すことに快感を得た 幼なの ママのために 鳴らす降車ボタン
18
心地よき初夏の夜風のバルコニー 朧月眺む 明日あすも仕事
22
暮れなずむ坂 ゆっくりと歩を運び 三十一文字みそひともじを編み 皐月躑躅サツキツツジ
17
空っ風浴び 同僚と アイスティー 猫の話題の 休憩時間
15
色とりどりに薔薇笑ふ 軒並みに 目の保養なり 通勤の朝
20
初夏の午後 ふとよぎ昔日せきじつの居間 麦茶と生菓子ゼリー 家庭訪問
17
靴を履き 扉開ければ ほんのりと甘い微風そよかぜの香 檸檬れもんの花
19
暖かな気候の時期にだけ開花 年に二度 薔薇は羽を伸ばす
17
潮の満ちあやつりて いたずらを愉しむ如し 月の引力
20
薫風にいだかれながら 葉に一つ 月下美人の小さなつぼみ
24
幼子のまま 姉とたわむる夢見 一夜限りのタイムトラベル
19
緊張の伝わらぬよう 月イチの 緊褌きんこん一番 猫の爪切り
18
地下鉄の窓を 鏡の代わりとす 降車前か 襟を直す乗客ひと
22
とこに就き眠気は めぐる雑念にされて 進むばかりの夜更け
17
雨後の朝 海をドライブ 五月晴れ 開けた窓から 潮風を吸う
19
不確かな記憶の中の 懐かしき匂ひを辿たどる 母の香水
20
雨雲を押し退けていく 暖かな強い夜風は 月をいざな
19
もし過去のわれに会えたら 贈りたい 辛かったその時の短歌を
18