咲弥
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初心者です。宜しくお願い致します。

南国の 空と海とに 魅せられて 疲れし日々に 英気養う
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沈みゆく 夕陽を背にし 虹掛かり 南の海に 祈り捧げる
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暮れてゆく 明日に急げと 言うように 今を踏みしめ 焦らず行こう
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しとしとと そぼ降る雨は 涙色 五月雨集め 新芽濃くなる
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かぐわしい 檸檬の花に 時忘れ 春の陽が落ち 月が昇りぬ
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初夏の茄子 煮浸しにして 薬味乗せ 届けし友の 愛情も乗せ
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砂山が 崩れてもまた 積み上げる 生きてゆくのも 案外似てる
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青空に 映える羽持つ アゲハ蝶 一生懸命 生きているねと
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雨止みて 陽の差す庭に 土香る 四月の疲れ 洗ひ流して
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ジャスミンの 花の香りが 風に乗り 五月が来たと 告げる帰宅路
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午後五時の 風が涼しい 散歩みち 七つ転んで 八回起きて
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新生姜 佃煮作り 食べようと 辛過ぎるので 砂糖増し増し
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雨音が 街の喧騒けんそう   かき消して ツツジ鮮やか 皐月さつきも間近
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今はまだ 山の中腹 辺りかと 柔き顔した 師を見て思ふ
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巣作りの つばめの親に 脱帽す 一心不乱に 整えていく
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満天の 星空眺め 言葉なく 背筋を伸ばし 大地踏みしめ
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小手毬こでまりの 白き小さな 花びらに 蜜蜂止まる 晴天のもと
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人待ちの カフェでひと息 非日常 雨上がりゆえ 木の立ち込め
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カタツムリ 墓石の隅に 隠れ居り 淋しくないね 春の日の午後
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夕涼み そんな言葉が ピタリくる 真夏日の春 ラベンダー揺れ
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曇天を 蹴飛ばすように 堂々と 空に向かひて ハナミズキ咲く
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窓を開け 朝の空気を 吸ひ込みて 静かに過去の 扉閉めゆく
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卯月なか 行きつ戻りつ 春の来る 昼は夏日に 吹く風ぬる
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雨のあと 新芽の先が 陽を受けて 眠りから覚め 伸びをしている
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寺好きの 仲間とカフェで 花が咲く 弘法大師 驚きたるや
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気がつけば うたた寝をする 春の宵 心の温度 人肌になり
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散り際の いさぎよさまで 美しく 悠然と立つ 桜の雄姿
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吾子眠る 空を見上げる 命日は 悲しみよりも 感謝が増えて
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一本の 雑草でさえ 愛おしく 五感を使い 春に呼吸す
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目に緑 鮮やかなるや 新緑の 葉々をまとひて 古木笑ひぬ
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