Utakata
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咲弥
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初心者です。宜しくお願い致します。
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茶のラベル 表ほうじ茶 裏煎茶 思わず笑ふ マルシェの土産
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御朱印を 頂く手には 白檀の 香りかすかに 秋の禅寺
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夢の中 二度と会えない人達に 会えた悦び 彼岸花咲く
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うたかたの 皆の短歌が 愛おしく 人間らしさ ずしりと沁みる
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幼き日 祖母に抱かれた 温もりを この細胞が 記憶している
25
いつの日か 希望から絶望 変わり果て 失ってから 気付くものあり
10
雨止みて 虹のかかるる 西の空 明日もいい日と あまがえる鳴く
25
夕方の 空を切り取り 秋の色 貼り付けてみて ススキが揺れる
17
大木が ある日倒れた 根元には こぼれた種が 苗木となりて
12
ほこり舞ふ 人が行き交う 交差点 絡まった糸 風のいたずら
16
ガラスペン 時間をかけて ゆっくりと 集まるインク 優しさ
滲む
(
にじむ
)
22
困難に 立ち向かう日が 続くとも 追い風を受け 漕ぎ出づるのみ
16
猫たちが 夏草の上 戯れり 目で追う先に 初秋のトンボ
15
空の青 海の青にも 勝るよな 青い鍋にて 夏野菜煮る
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盆過ぎて 秋の虫たち 鳴き始め 蒸した空にも 涼風届く
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幸せに 気付ける者が 幸せで 星の数ほど 散りばめられて
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自死をした 友の最後の 後悔は まだ頑張れた 死にたくなかった
9
この
地球
(
ほし
)
に 感謝だけ述べ 去れたなら 生まれた甲斐が あるといふもの
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やがて来る 冬に備えて 餌運ぶ 蟻の行列 阿吽の呼吸
16
商品は 保証書付きと 言ふけれど 明日の命の 保証などなし
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最後まで 生きようとして 枝つかむ 蝉の命の たくましきかな
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南国の 果実が届く 嬉しさや 親思ふ子ら 巣立ちを祈る
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むくむくと 入道雲の ごとくなり 言葉は湧きて 血や肉となる
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風鈴の 音色は 夏の思ひ出を 泣いた分だけ 美しくする
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寂しさに 気付かぬ時は 過ぎやすし きらきら光る 無邪気な笑顔
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故人達 お盆に帰省 するを待ち 元気なるかな 年老いた母
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静と動 真逆のようで 延長線 静から生まれ 心身の動
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彷徨える 人の心は 玉手箱 移ろいやすく けふは何色
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陽の光 全ての人に 降り注げ 優しく強く 隔たりもなく
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気にならず 苦にもならない 人になり 霧雨となり 土に還りぬ
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