Utakata
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まんまるだんご
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抗がん八年記録挑戦中、
Utakataに救われ
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(
三十路
(
みそじ
)
)
にて天に召されし君の子の訃報に嗚咽の涙が滲む
26
去る人の残り香宿る年の瀬に白きサツキの帰り花咲く
25
トラトラトラ熱狂に酔う暗号に 「血沸き肉躍る」 主婦の日記
16
赤い実を食べずに鳴ける鳥あれば夢の共生ユートピアの庭 / マンリョウ四株
27
ニイタカヤマノボレといふ暗号が真珠湾へと血潮たぎらす
16
どんぐりのわらべとあそぶ夢を蹴る路傍にころぶ通勤の道
28
冬日にも映える黄金の銀杏樹の高き梢に
十六夜
(
いざよい
)
の月
30
川を掘り緑芽吹かす信の星 砂漠照らせり銀河の光り / 故中村哲氏七回忌
25
生かされて流れのままに赤い葉は
泡沫
(
Utakata
)
に棲み夢を浮かべる
28
朝日さす障子にそよぐ姫沙羅の影絵の
季節
(
とき
)
はひらり舞ひゆく
29
公園の
楢
(
なら
)
の落ち葉の乾く音もオレンジ色に染まる夕暮れ
29
山茶花を覆ふ枯葉の隙間から 顔だす一輪かくれんぼの笑み
38
「
黄金
(
おうごん
)
のジパング」ここぞ大銀杏 木のもと仰げば
黄金
(
こがね
)
の渦巻く
30
枯れ枝に上弦の月寄り添ひぬ 風雪耐えし姿を照らす
29
小春日の軒に吊るせる干し柿を揉めばやはらに秋を包みぬ
40
日中の友好願い「大地の子」名優逝けど光る
霊魂
(
たましい
)
/ 仲代達矢氏を悼む
23
石蕗の笑顔に押され病院の門をくぐりぬ抗癌の朝
34
室生寺の風に包まれつつましく尼寺ゆえの温き強さよ
27
愚痴の根の深きに伸びる裏庭の日陰の草と馴染む秋の日
35
富士山を習ひて高き山型に ざる菊昇る秋の蒼空
33
夕暮れの茜の色の残照に孤高に光る冬の三日月
37
小春日の庭に五色のザル菊の薫りに迷い帰り蜂舞う
25
兄妹の愛しむ日々にザル菊の二千の株に温もりの秋 / 小田原の鈴木様の庭園
26
ユーチューバー魔性のネットを生業にフェイク流して揺らぐこの星
27
摩周湖の深き色した君の目に光りは舞へり蝶のごとくに / 出会い
31
恩深き
義兄
(
あに
)
の法事に行けぬ日にひとり偲べば西に夕焼け
41
日陰でも錦木赤く晩秋に秘めた小さな想いを織りぬ
29
降る雪の斜めに吹雪く見つめおり雪明かりの部屋ひとり籠りぬ / 追憶
28
店閉じし笑顔の美味しケーキ屋の瓦礫の山に秋雨のふる
34
風に舞うミズキの
紅葉
(
もみじ
)
見つめおり 白き山茶花揺れる夕暮れ
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