Utakata
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まんまるだんご
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抗がん剤治療とリハビリ七年目Utakataに救われ
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幼き日君と築きし砂の城 波にのまれし夢に月影
20
いちじくの小指のベイビ葉陰にて澄まし顔なり空梅雨の空
24
鮎釣れず足取り重き少年の頭上にたかく螢舞いけり
30
笑点に和む夕餉を噴きとばすマグマの怒り闇に揺れをり
26
ほたる籠わらべの枕照らす
夜
(
よ
)
に夢路に誘うみどりの光り
33
医は神のいのちの光り手繰りよせ繕い縫いて明日へと紡ぐ
25
杉の香の夢住む家のドア叩く邪鬼の傍ら花のたね蒔く
23
忖度と反権揺れるブランコで落ちて芽生える反骨の芯
22
水くれと言えず紫陽花萎れしに梅雨戻りきて涙に濡れる
28
Utakataをともにす言の葉励みなりなじめぬ歌は勝者の
理
(
ことわり
)
27
朝イチにお行儀わるい椋鳥は山桃散らす赤い実の泣く
39
トランプも力で征す爆撃王 微塵も見えぬ異種への敬意
29
母のごと米を贈りし妹を想ふ夕餉に舌鼓打つ
33
刈り込まれ紫陽花根もとに玉の青 木陰に揺れる炎天の朝
30
短冊の妹の文字七夕に「ねえちゃんてすとできますように」
39
椋鳥の群れる立木の散歩道 離れて一羽
吾
(
あ
)
の杖の先
33
高原の木道を行く梢には夏の日射しに白雲の浮く
28
要介の渡る車道に君がいて脇の支えに胸張り歩く
27
デイケアのカップを返し忘れてた「はっ」と気がつきボケの恐怖に
24
梅雨の夜深層心理うごめけば罪の淵より湧き出づ祈り
28
華やかな輝く薔薇に疲れをり愛づるは夕べの月見草かな
27
先生の見舞いに行けぬ少年は雨漏る家にひとり涙す
23
わすれんぼ治らぬままにまた今日も迷子の鍵に冷や汗の滝
39
病
(
や
)
みて知る小さないのちのささやきを小さいゆえの生気に満ちる
26
過ちと気づいてなおも積み重ね八方壁のつゆの空見る
31
艶
(
つや
)
なきは梅の木陰のバラの夢 挿し木はやがて贈る薔薇へと
25
老木の庭にたわわの青梅をジャムに煮る香や孤独の至福
29
白青の
風車
(
かざぐるま
)
のごと紫陽花は風そうそうと吹かば回らむ \ 我が家自慢の額紫陽花
27
咲き初むるあじさいの花うすももの粒から花へ翠の庭に
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肌に乗せタトゥーのような家守くん動けば人の悲鳴のフォルテ
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