まんまるだんご
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抗がん八年記録挑戦中、
Utakataに救われ

真善美 求めし弓の道霞みパワハラに落つ花散る四月 / 弓友が職場の新上司
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寡黙なる侘しきかどを晴れやかに祭りのごとく舞う金魚草
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出口まで「さんぽしましょ」と看護師の白き温き手 明日へ背を押す
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古木なる幹の根元の陽だまりに胴吹き桜 風に微笑む
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コンクリを裂きて虞美人花匂ういのちはびこる魔性の少女 / 庭の境に
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ドウダンの花の袋に祈りこめ白き小さき鈴は鳴りけり
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ハナミズキ送迎会の道光り白き花びら空へ羽ばたく
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足元に花のひとひらくるくると吾と遊べり風のになる
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花のふる風情を犬も知るやらん木の下に伏し花を浴びをり
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別れの日散りゆく花に送られて残り香撒きつ花道去りぬ
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矩こえしシオニズムこそ元凶を諌めず魔王はゲームのいくさ
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サイゼリヤ鶏のステーキ消え去りて残り香舞いちる花時の昼
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泥んこの童が今日は貴公子に澄まして歩く入園の道
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さくらもち葉ごと含めば二人して難儀忘るる春香はるかに染まる
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利かん気で危機一発の子を抱き締めて母はせめずにカモミールティ / イースター、ピーターラビット
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寛解の揺れる想いは溶けぬまま医師は忙しく二分にふんの診察
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雨上がり蝶かと紛う白き花 スナップえんどう夢をひらひら
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家守り十五年経て奮い立つ 春時雨裁つ君の復職
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人はみな桜を仰ぐもさくら草 地に湧き出でて火の花の燃ゆ
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七十路の君の復職迫り来て震える凝りを溶かす山の湯
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満開の桜に溶けて見上ぐれば知らぬ翁も我と並びぬ
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一隅を照らす灯りかボランティア独り居訪ね溶けぬ闇あり
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お手播きの美智子妃想い辛夷こぶし咲く白のオーラは青空へ抜け
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園庭に雪柳の弧 風にゆれ輪へといざなふ影のやわらか
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年かさね連れ合い頼り並み歩く陰の長さも重なりゆけり
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木瓜の花 塀の陰から顔出して「おは」とささやく青空の朝
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水清き媼が捏ねし草もちに籠れし富士の霊気を食めり (忍野村)
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隅っこの花梨の花はひそやかにそっと春呼ぶ桜の陰に
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貧しくも思いは高くと言い訳し株は疎くて短歌うたに溺れる
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杖を見て手を貸す人の住む街に小さな春の温もりの宵
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