まんまるだんご
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抗がん八年記録挑戦中、
Utakataに救われ

夕日さす霊峰富士のすじ雲やそばで見とれる鯨雲なり
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陽だまりの文化の日にぞ木枯しの舞台に飛び入り落ち葉の舞いなり
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木枯しの一号雲を掃き清め澄みし御空に十三夜月
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公園にMLBの青き旗 違和感あるも快挙に踊る
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秋風の淡き夕日に密やかに秋明菊は細き手をふる
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富士山は初雪浅く地肌見せ墨絵の筆のかすれの如し
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駅前の大樹揺るがす椋鳥のひしめく声やハロウィンの妖
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闇迫る秋明菊の白魂しろたまが仄かに揺れるハロウィンの宵
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地頭顔 泣く子も黙るのもとにワンコはシッポふりふり寄りぬ
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霧のふる朝のバラ園みな濡れて涙の露は遠きあの日よ
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懸命なピエロの笑い裏透けて月夜に恋ふはモナリザの笑み
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力こそ正義と紛うこの星にレノンよ吹かせイマジンの風
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初雪の富士の寒さにふるえつつ朝顔天へ召されて逝きぬ / 10月23日 花の終わり
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この星の真中まなかに咲いて誇れとふ眩し言の葉くうに舞いけり / アベノミクス幻想
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ケアマネは聞き上手なりの重き口も涼しやことの花咲く
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米減らす耳を疑う新任のげんに戸惑う氷雨の稲田
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飛沫しぶき上げ鴨の降り立つ水鏡 静寂に波紋 円を描けり
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天空のメタセコイヤの梢占め下界眺める烏丸の愉悦
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海渡り帰りきたるや小鴨らが線引く水面に秋風の色
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サッチャーの世には女王の光りあり「早苗」習えよ英の伝統 / 天皇の世子
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飄々と枯れすすきにぞ光りあり「過ち」詫びて星になり逝く / 村山首相101歳の旅立ち
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抗癌の谷深くとも花は咲く霧ふる径を歩き始めむ
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待ちに待つ無花果実らず茂る葉をすけば高きに透明な秋
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エイリアンも驚く奇跡大谷の白球三本花火の中へ / 祝宇宙新記録二刀流、一試合三ホームラン
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サイゼリヤ パスタつるつる孫のに顔ほころびぬ財布のばあば
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紫の朝顔ひとつ残り咲く黄の葉をゆらす秋の夕風
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内に秘め緑の芯に黄のまるく秋明菊の蕾膨らむ
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ペチュニアの花の終わりし癌センの いつもの席にあの人ゐない
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いのち継ぐ点滴着けて帰る道 せわしナースの薄きことばと
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白無垢の角隠しせる白鷺が水面のあかの金魚かすめり / 朝の公園の池
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