Utakata
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まんまるだんご
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抗がん剤治療とリハビリ七年目Utakataに救われ
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無花果の葉陰に見ゆる粒の芽はすくと育つや秋風のなか
10
ときおりの氷の笑みに戸惑いてはぐれ鰯は沖へさまよう
19
虫の音の夜明けの空は茜色 熱き太陽兆し満ちくる
21
亡母
(
はは
)
愛でし夏水仙は異郷にて庭の片隅彼岸を告げる
30
杖の音の似た者同士のおはようが虫の音に沁む敬老の日よ
25
弟の温き心にもたれいて親をおき去る総領甚六
18
入力の間違い気づく投稿にゲゲの虫の
音
(
ね
)
しみる朝なり
20
朝顔の萎れし花のゆれる夕つぼみふくらむ明日を契りぬ
25
新米を食らふ悦び奪はれし古米をあさる瑞穂の国よ
24
安眠を襲う夜中のイカズチに目蓋の重き笑顔がゆがむ
23
不安げな爺を残して孫
二十歳
(
はたち
)
うさぎのバッグ飛び跳ねて行く
22
今一度名月見たし黎明に雨戸開ければ雲に虫の音
23
名月に虫も魅せられ
清
(
さや
)
けしに同じ月見る人を思へり
30
虫の音の静寂の朝に工場の
鉄音
(
てつね
)
弾ける今日が始まる
24
父の背につかまるわらべ風になるバイクが叫ぶ「オシリガイタイ」
21
炎天の芙蓉の白は招きをり見つめし花は日焼けの泣き顔
21
通院の我を待ち居る虫の音の清けし音色に灯りを消しぬ
21
自分史をまとめるほどの道でなし証になるや泡沫のうた
27
久々の雨は泪の形して渇く心に涙戻りぬ
22
母のこぐ自転車うしろ幌の中 小さな手伸び風と遊びぬ
26
炎天に萎るる鉢のひまわりを樹下に移せば百日紅の空
24
長月の朝の道にも業火待つ狸の背中焼かれるやふな
29
飛び立ちて鳴き声止みし時の間にヒヨドリ襲う蝉の逝く空
20
花がらを摘みて供養す朝顔や
一日
(
ひとひ
)
のいのちけふを充ちをり
33
公園の木陰のベンチに赤き葉のふたつを伴に秋を思ひぬ
31
炎天にミニひまわりは萎れ咲く輝き薄くも我が子と思う
25
ブラウスの白の眩しきOLは日傘の中に顔しかめ行く
28
涼求め
楠
(
くすのき
)
の下見上げれば繁る木の間にまほろばの蒼
26
朝顔の萎れし花を摘む朝に蝶舞うごとし夢のきのうは
28
庭プール夏日を浴びるカッパの子 水鉄砲で戦う平和
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